JP2008053683A - 絶縁膜形成方法、半導体装置、および基板処理装置 - Google Patents

絶縁膜形成方法、半導体装置、および基板処理装置 Download PDF

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純 鈴木
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Abstract

【課題】ALD法により膜厚均一性と膜組成均一性とが共に良好な絶縁膜を形成することが可能な絶縁膜形成方法および基板処理装置を提供する。
【解決手段】絶縁膜形成方法において、基板に小流量のOを供給し、非平衡状態で基板上のHfと反応させハフニウム酸化膜を形成するサイクルAをM回(M≧1)行った後、基板に大流量のOを供給し、平衡状態で基板上のHfと反応させハフニウム酸化膜を形成するサイクルBをN回(N≧1)行う絶縁膜形成サイクルを1シーケンスとする。所望の膜厚までシーケンスを繰り返し、目的の絶縁膜を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置などに用いられる絶縁膜形成方法、半導体装置、および基板処理装置に関する。
近年、半導体基板の大口径化、および半導体素子の微細化に伴い、量産設備における加工寸法のばらつきを低減させることが、歩留まりを向上させる上で重要となっている。特に、ゲート絶縁膜やキャパシタ絶縁膜の膜厚均一性は、これらの絶縁膜を用いるデバイスの特性のばらつきに影響を及ぼすため、ウェハ面内均一性、ウェハ面間均一性、処理間均一性などの絶縁膜の膜厚均一性が良いことが望まれる。
ここで、デザインルールが100nm以下のデバイスにおいては、優れた膜厚均一性が要求されるため、CVD(Chemical Vapor Deposition)法の中の1つであるALD(Atomic Layer Deposition)法を用いた成膜方法が適用されている。ALD法はある成膜条件(温度、圧力)において、少なくとも2つ以上の原料ガスを1種類ずつ交互にウェハ上に供給し、各原子を表面反応のみで1原子層ずつ吸着させる成膜方法である(例えば、特許文献1参照)。
しかし、ALD法ではウェハ上に原子層が1層ずつ成膜されるので、処理時間が長時間化するなど量産化への対応が難しい点がある。これに対して、縦型バッチ装置と呼ばれる、25枚以上のウェハを反応処理管の管軸方向に水平に並べた形式のウェハ処理装置が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−165668号公報 特開2006−66557号公報
しかし、縦型バッチ装置では、1度に多くのウエハが処理されるため、反応処理管の上方と下方とに配置されたウェハ間において絶縁膜の膜厚差が生じたり、絶縁膜の膜組成が変動するなどの不具合があった。
本発明は、上記の不具合を解決するためになされたものであり、縦型バッチ装置を用いてALD法により成膜する際に、膜厚均一性と膜組成均一性とが共に良好な絶縁膜を形成することが可能な絶縁膜形成方法および基板処理装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の絶縁膜形成方法は、基板処理装置の処理室内に垂直方向に互いに間隔を空けて並べられた複数の基板に第1の原料ガスを供給し、前記複数の基板の各々の上に原子層を形成する工程(a)と、前記工程(a)の後、前記複数の基板に第2の原料ガスを第1の供給量で供給し、前記各基板上で前記原子層と前記第2の原料ガスとを非平衡状態で反応させて絶縁膜を形成する工程(b)と、前記工程(a)の後、前記複数の基板に前記第2の原料ガスを第2の供給量で供給し、前記原子層と前記第2のガスとを平衡状態で反応させて絶縁膜を形成する工程(c)とを備え、前記工程(a)と前記工程(b)とを交互にM(1≦M)回行った後、前記工程(a)と前記工程(c)とを交互にN(1≦N)回行う絶縁膜形成サイクルを反復する。なお、前記第1の供給量は、前記第2の供給量よりも小さいことが好ましい。
この方法によれば、工程(b)において工程(a)で基板上に形成された原子層と非平衡状態で反応させることで、第2の原料ガスが乱流になるのを防ぎ層流の状態で絶縁膜を成膜することができるため、膜厚均一性に優れた絶縁膜を形成することができる。さらに、工程(c)において工程(a)で基板上に形成された原子層と平衡状態で成膜させることで、非平衡状態で反応が進行する際に懸念される基板内における絶縁膜の組成のバラツキを抑制することができ、膜組成均一性に優れた絶縁膜を形成することができる。本発明の絶縁膜形成方法では、以上の絶縁膜形成サイクルを1シーケンスとして所望の膜厚までシーケンスを繰り返すことで、基板内における膜厚均一性と膜組成均一性とが共に良好な絶縁膜を形成することが可能となる。
また、本発明の絶縁膜形成方法において、前記工程(b)は、前記第2の原料ガスを供給する前に、不活性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に残留する前記第1のガスを排出する工程と、前記絶縁膜を形成した後、不活性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に残留する前記第2の原料ガスを排出する工程とをさらに含んでおり、前記工程(c)は、前記第2の原料ガスを供給する前に、不活性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に残留する前記第1のガスを排出する工程と、前記絶縁膜を形成した後、不活性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に残留する前記第2の原料ガスを排出する工程とをさらに含んでいることが好ましい。これによれば、不活性ガスの供給により処理室内に残留するガスが排出されるため、基板上に形成された原子層と原料ガスとの反応をより効率的に行うことができる。
なお、本発明の絶縁膜形成方法において、前記絶縁膜は金属の酸化物から構成されており、前記金属は3族元素、4族元素、および5族元素から選ばれるいずれかを含んでいることが好ましい。
また、前記第1の原料ガスは、ランタノイド、アクチノイド、アルミニウム、ジルコニウム、ハフニウム、タンタルのいずれかを含んでおり、前記第2の原料ガスはオゾンを含んでいること好ましい。
なお、前記絶縁膜はシリコン窒化物からなることが好ましい。この場合、前記第1の原料ガスが塩化シリコン系材料または有機塩化シリコン系材料を含んでおり、前記第2の原料ガスはアンモニアを含んでいることが好ましい。
また、前記絶縁膜はシリコン酸化物からなることが好ましい。この場合、前記第1の原料ガスが塩化シリコン系材料または有機塩化シリコン系材料を含んでおり、前記第2の原料ガスがオゾンを含んでいることが好ましい。
また、本発明の絶縁膜形成方法においては、前記処理室の上部に供給口が形成された直管型の第1のノズルと、縦方向の複数の位置に孔が形成された第2のノズルとを有しており、前記工程(a)では、前記第1の原料ガスを前記第1のノズルから供給し、前記工程(b)と前記工程(c)では、前記第2の原料ガスを前記第2のノズルから供給することが好ましい。この場合、前記第1の原料ガスは第2の原料ガスよりも反応性の高いガスであることが好ましい。また、前記第2の原料ガスの分子量は、前記第1の原料ガスの分子量よりも小さいことが好ましい。
この方法によれば、第1の原料ガスが第2の原料ガスよりも反応性の高いガスである場合、工程(a)において第1のノズルの供給口から第1の原料ガスを供給することにより、各基板上でのガスの流れが層流となり、各基板上におけるガスの流量のバラツキが低減されるため、基板内の膜厚均一性が良好な絶縁膜を形成することができる。また、第1のノズルを用いて第1の原料ガスを供給することで、反応生成物であるパーティクルの発生を抑制することができ、工程(b)において、第2の供給量より小さな供給量で第2の原料ガスを供給することで、処理室の上部に配置された基板上での反応を抑制することができるため、基板間においても膜厚均一性が優れた絶縁膜を形成することができる。また、工程(c)において、第1の供給量より大きな供給量で第2の原料ガスを供給することで、前の工程(b)において生じる可能性のある基板間における膜組成のバラツキを解消することができ、基板間においても膜組成均一性に優れた絶縁膜を得ることが可能となる。
本発明の半導体装置は、本発明の絶縁膜形成方法を用いて、前記第1の供給量を前記第2の供給量よりも小さくすることにより形成したハフニウム酸化膜を備えており、前記ハフニウム酸化膜中における酸素/ハフニウム組成比は2.1以上である。本発明の半導体装置に設けられたハフニウム酸化膜は、本発明の絶縁膜形成方法により形成されており、例えばスパッタリング法により成膜したハフニウム酸化膜の組成比(2.0)よりも大きな酸素/ハフニウム組成比を有するため、高い誘電率を示す絶縁膜となる。したがって、例えばキャパシタ絶縁膜として上記のハフニウム酸化膜を備えた本発明の半導体装置は、高容量化された半導体装置を実現することができる。
本発明の基板処理装置は、第1の原料ガスと第2の原料ガスとを用いて複数の基板上にそれぞれ絶縁膜を形成させるための処理室と、前記処理室内に垂直方向に互いに間隔を空けて前記複数の基板を設置するためのウェハボートと、前記処理室の内壁に沿って下方から上方に向かって延び、前記複数の基板に前記第1の原料ガスを供給するための供給口が前記処理室の上部において形成された第1のノズルと、前記処理室の内壁に沿って下方から上方に向かって延び、前記複数の基板に前記第2の原料ガスを供給するための孔が縦方向に複数個形成された第2のノズルとを備えている。
この基板処理装置を用いて、第2の原料ガスよりも反応性の高い第1の原料ガスを第1のノズルから供給すると、反応性の高い第1の原料ガスの流れが各基板上で層流となるため、各基板に供給される第1の原料ガスの流量のバラツキを抑制することができ、膜厚均一性が良好な絶縁膜を得ることができる。また、第1のノズルでは、第2のノズルに形成された孔に比べて供給口の径を大きくすることができるため、第1の原料ガスとして第2の原料ガスよりも反応性の高いガスを用いた場合でも、反応生成物であるパーティクルの発生を抑制することができる。したがって、パーティクルが乱流により巻き上げられて基板などに付着するのを防止することができる。その結果、本発明の基板処理装置は、基板内における膜厚均一性と膜組成均一性とが良好な絶縁膜を形成することが可能となる。
さらに、本発明の基板処理装置において、前記複数の孔の各々は、前記基板の主面と平行な切断面における前記第2のノズルの中心軸と前記基板の中心軸とを結ぶ直線と、前記第2のノズルの中心軸と前記各孔の中心とを結ぶ直線とが作る角度が5°以上且つ90°以下の範囲となるように、前記各ウェハボートの回転方向と同じ方向にずれて配置されていることが好ましい。これにより、第2の原料ガスを基板の中心部まで供給することが可能となるため、基板の周辺部が厚く、基板の中心部が薄くなるという基板内での膜厚のバラツキを抑えることができ、基板内の膜厚均一性に優れた絶縁膜を得ることができる。
本発明の絶縁膜形成方法によれば、原子層と第2の反応ガスとを非平衡状態で反応させるサイクルと平衡状態で反応させるサイクルとを組み合わせたシーケンスを用いることで、膜厚均一性と膜組成均一性とが共に良好な絶縁膜を形成することができる。
また、本発明の基板処理装置によれば、上部に供給口が設けられた第1のノズルを設けることで、第1の原料ガスが乱流になるのを防ぎ、パーティクルの発生を抑制することができるため、基板内だけでなく基板間においても膜厚均一性と膜組成均一性とが共に良好な絶縁膜を得ることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る絶縁膜形成方法について、ハフニウム酸化膜からなるキャパシタ絶縁膜を形成する例を挙げて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る絶縁膜形成方法に用いる基板処理装置(以下、第1の縦型ALDバッチ装置と称す)の構成を示す断面図である。
図1に示すように、第1の縦型ALDバッチ装置は、複数の基板104上にそれぞれ絶縁膜を形成させるための反応処理室101と、該反応処理室101の垂直方向に互いに間隔を空けて複数の基板104を設置するためのウェハボート(図示せず)と、反応処理室101の内壁に沿って下方から上方に向けて延び、縦方向に孔が多数設けられた複数の第1のノズル102とを備えている。
第1のノズル102は、反応処理室101内で用いられるガスの種類と同等の数だけ設けられており、基板104と平行に所定の間隔で設けられたガスを噴出する多数の孔を有している。なお、本実施形態の絶縁膜形成方法では、ハフニウム酸化膜を形成するために、第1のノズル102として、Hfの原料であるTEMAHf(テトラキスエチルメチルアミノハフニウム)を供給するノズルと、酸素の原料であるO(オゾン)を供給するノズルと、NやArなどの不活性ガスを供給するノズルとの三本のノズルを備えている。
また、第1の縦型ALDバッチ装置には、反応処理室101の外側に反応処理室101全体を加熱するためのヒーター(図示せず)が設けられている。反応処理室101の下端には、ステンレスなどからなるマニホールド(図示せず)が係合されており、反応処理室101の下面は、Oリングなどの気密部材を介してシールキャップ103で閉塞されている。
図1に示す縦型ALDバッチ装置を用いて、ハフニウム酸化膜からなる絶縁膜を形成する際には、例えば、次のようなシーケンスを用いて成膜が行われる。まず、Hfの原料であるTEMAHfを供給し基板の表面に吸着反応させた後、窒素ガスを供給して処理室内に残留するTEMAHfを排出する。次に、Oガスを供給して基板上のHfと反応させハフニウム酸化膜を形成し、さらに窒素ガスを供給して処理室内に残留するOガスを排出する。以上の一連の工程を1サイクルとし、所望の膜厚が得られるまで上述のサイクルを繰り返すことで、目的の絶縁膜を得ることができる。
以下、本実施形態の絶縁膜形成方法の詳細について説明する。図2は、本実施形態の絶縁膜形成方法におけるシーケンスの概略を示す図である。なお、本実施形態の絶縁膜形成方法におけるシーケンスを用いて形成された絶縁膜の特性の結果は、後述する図4の(II)に示す。一方、TEMAHfの供給量とOの供給量を全てのサイクルを通して一定にして形成された絶縁膜の特性の結果は、図4の(I)に示す。
図2に示すように、本実施形態の絶縁膜形成方法では、原料ガスの供給量が互いに異なるサイクルAとサイクルBとを組み合わせたシーケンスを用いる。最初に、サイクルAの一連の工程について説明する。
サイクルAでは、最初に、Hfの原料ガスであるTEMAHfを第1のノズル102から流量M(例えば0.2g/min)でt秒(例えば60秒)間基板104に供給し、Hfを基板104の表面に吸着反応させる。この時、反応処理室101内の温度を例えば250℃とし、反応処理室101内の圧力を500Pa以下とする。
次に、反応処理室101内に残留するTEMAHfを排出するため、窒素ガスを第1のノズル102から流量M(4.0L/min(slm))でtN1秒(例えば10秒)間、反応処理室101に供給する。この時、窒素ガスの圧力は50Pa以下とする。窒素ガスを供給した後、反応処理室101を真空状態にする。なお、この工程では、窒素ガスの供給と真空状態にする作業とを1回以上繰り返して行ってもよい。
続いて、酸素の原料ガスであるOを第1のノズル102から流量MO1(0.5L/min(slm))でtO1秒(例えば60秒)間基板104に供給し、基板104上に吸着しているHfと反応させ、ハフニウム酸化膜を形成させる。この時、反応処理室101内の温度を例えば250℃とし、反応処理室101内の圧力を50Paとする。
次に、反応処理室101内に残留するOを排出するため、TEMAHfを排出する際と同様に、窒素ガスを第1のノズル102から流量M(4.0L/min(slm))でtN2秒(例えば10秒)間、反応処理室101に供給する。この時、窒素ガスの圧力は50Pa以下とする。窒素ガスを供給した後、反応処理室101を真空状態にする。なお、この工程においても、窒素ガスの供給と真空状態にする作業とを1回以上繰り返して行ってもよい。以上に述べた一連の工程をサイクルAとする。
次に、サイクルBについて説明する。サイクルBは、Oガスを供給する工程における条件がサイクルAと異なっている。したがって、Oガスを供給する工程以外では、流量、供給時間、温度、および圧力などの条件は全てサイクルAと同様の条件である。
サイクルBでは、最初に、Hfの原料ガスであるTEMAHfを第1のノズル102から基板104に供給し、Hfを基板104の表面に吸着反応させる。次に、反応処理室101内に残留するTEMAHfを排出するため、窒素ガスを反応処理室101に供給する。その後、反応処理室101を真空状態にする。なお、この工程では、窒素ガスの供給と真空状態にする作業を1回以上繰り返して行ってもよい。
続いて、酸素の原料ガスであるOを第1のノズル102から流量MO1(5.0L/min(slm))でtO2秒(例えば60秒)間基板104に供給し、基板104上に吸着しているHfと反応させ、ハフニウム酸化膜を形成させる。この時、反応処理室101内の温度を例えば250℃とし、反応処理室101内の圧力を50Paとする。
以降、サイクルAと同様に、窒素ガスを第1のノズル102から供給した後、反応処理室101を真空状態にし、反応処理室101内に残留しているOガスを排出する。以上に述べた一連の工程をサイクルBとする。
本実施形態の絶縁膜形成方法では、図3に示すように、サイクルAを3回繰り返した後、サイクルBを一回行う工程を1シーケンスとして、所望の膜厚が得られるまで、シーケンスを繰り返すことで、絶縁膜を形成することができる。なお、各サイクルの工程を用いると、以下のような効果が得られる。
サイクルAでは、Oガスの流量MO1を0.5L/min(slm)と小さな流量とすることで、基板上のOガスの流れを層流の状態にすることができるため、基板104内の膜厚均一性を向上させることができる。一方、サイクルBでは、Oガスの流量MO2を5.0L/min(slm)と大きな流量とすることで、基板104上のOガスの流れは乱流となり膜厚均一性が悪くなる傾向があるが、基板104上に満遍なくOガスが行き渡るため、基板104上に吸着しているHfとOの表面反応が平衡状態で起こり、基板104内の膜組成均一性を向上させることができる。
ここで、上記の平衡状態について図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る1サイクルあたりのガス供給量と成膜速度との関係を示した図である。ここで、ガス供給量とは、ガス流量と供給時間との積で定義される。図3に示すように、ガス供給量が多くなると成膜速度が飽和する状態となり、平衡状態で反応が進行する。一方、ガス供給量が少ない段階では、成膜速度は飽和していない状態であり、非平衡状態で反応が進行する。したがって、上記のサイクルAにおいては、ガス流量が小さく、ガス供給量が少ないため、HfとOは非平衡状態で反応する。逆に、サイクルBにおいては、ガス流量が大きく、ガス供給量が大きくなるため、HfとOは平衡状態で反応する。
本実施形態の絶縁膜形成方法では、例えば最初の3サイクルとして非平衡状態で反応が進行するサイクルAを行い、Oガスを小流量で供給することで、Oガスが乱流になるのを防ぎ層流の状態で絶縁膜を成膜することができるため、膜厚均一性に優れたハフニウム酸化膜を形成することができる。さらに、サイクルAを3回行った後、サイクルBを1回行い、Oガスを大流量で供給することで、平衡状態で絶縁膜を成膜させることができるため、非平衡状態で反応が進行する際に懸念される基板内における絶縁膜の組成のバラツキを抑制することができ、膜組成均一性に優れたハフニウム酸化膜を形成することができる。したがって、本実施形態の絶縁膜形成方法では、以上のサイクルを1シーケンスとして所望の膜厚まで成膜を繰り返すことで、基板内における膜厚均一性と膜組成均一性とが共に良好な絶縁膜を形成することが可能となる。
なお、本発明の絶縁膜形成方法によれば酸素/ハフニウム組成比が2.1以上であるハフニウム酸化膜を形成することができる。
以上説明したように、本実施形態の絶縁膜形成方法では、成膜時の条件が異なるサイクルを組み合わせたシーケンスを用いることで、図4に示すような膜厚均一性と膜組成均一性が共に良好である絶縁膜を得ることができる。
図4は、第1の縦型ALDバッチ装置を用いて形成された絶縁膜の膜厚均一性と膜組成均一性との関係を示した図である。図4において(I)に示す結果は、TEMAHfの供給量とOの供給量をすべてのサイクルを通して一定にした場合に形成された絶縁膜の結果であり、(II)に示す結果は、本実施形態の絶縁膜形成方法により得られた絶縁膜の結果である。なお、膜厚均一性および膜組成均一性は、値が小さい程良好であると言える。図4の(I)に示すように、上記の単調なサイクルを繰り返す絶縁膜の形成方法では、膜厚均一性を向上させると膜組成均一性が悪くなり、膜組成均一性を向上させると膜厚均一性が悪くなっている。一方、本実施形態の絶縁膜形成方法では、図4の(II)に示すように、基板内の膜厚均一性と膜組成均一性とが共に2%以下となる良好な結果が得られる。このように、本実施形態の絶縁膜形成方法によれば、膜厚均一性を向上させつつ膜組成均一性を向上させることができることが確認できた。
なお、本実施形態の絶縁膜形成方法において、1シーケンスとして、非平衡状態で反応させるサイクルAを3回行い、平衡状態で反応させるサイクルBを1回行うが、これに限定されるものではなく、サイクルAをM回行い、サイクルBをN回行ってもよい。ただし、M≧1、N≧1とする。
また、本実施形態の絶縁膜形成方法においては、キャパシタ絶縁膜材料となる高誘電体の金属酸化物としてハフニウム酸化膜を形成する例を示したが、これに限定されるものではない。金属酸化物として、ランタノイド、アクチノイド、およびアルミニウムなどの3族元素、ジルコニウムなどの4族元素、タンタルなどの5族元素を含む他の金属酸化物を用いてもよい。
なお、本実施形態の絶縁膜形成方法においては、キャパシタ絶縁膜に用いられるハフニウム酸化膜について説明したが、これに限らず、他のデバイスに用いられる金属酸化物、例えば、ゲート絶縁膜に用いられる金属酸化物においても同様の効果が得られる。
また、本実施形態の絶縁膜形成方法においては、ALD法を用いたハフニウム酸化膜の形成方法を例にあげたが、これに限らず、ALD法を用いたシリコン窒化物およびシリコン酸化物などからなる絶縁膜も同様に形成することができ、膜厚均一性と組成均一性とが良好な絶縁膜を得ることができる。
ここで、シリコン窒化物およびシリコン酸化物としては、塩化シリコン系材料または有機塩化シリコン系材料とアンモニアおよび塩化シリコン系材料または有機塩化シリコン系材料とオゾンとをそれぞれ反応させたものであることが好ましい。この場合、塩化シリコン系材料がジクロロシランまたはヘキサクロロジシランであればより好ましい。また、有機塩化シリコン系材料がBTBAS(Bis-Tertiary-Butyl-Amino-Silane)、TRIES(TRI-Ethoxy-Silane)、およびTDMAS(Tetrakis-Di-Methyl-Amino-Silane)のから選ばれる1つであればより好ましい。なお、アンモニアの代わりに、リモートプラズマ処理されたアンモニアラジカル、予備過熱されたアンモニアを用いてもよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る絶縁膜形成方法および基板処理装置について、ハフニウム酸化膜からなるキャパシタ絶縁膜を形成する例を挙げて、図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置(以下、第2の縦型ALDバッチ装置と称す)の構成を示す断面図である。
図5に示すように、第2の縦型ALDバッチ装置は、複数の基板104上にそれぞれ絶縁膜を形成させるための反応処理室101と、該反応処理室101の垂直方向に互いに間隔を空けて複数の基板104を設置するためのウェハボート(図示せず)と、反応処理室101の内壁に沿って下方から上方に向けて延び、縦方向に孔が多数設けられた複数の第1のノズル102と、反応処理室101の内壁に沿って下方から上方に向けて延び、上方にガスを供給するための供給口が設けられた第2のノズル201とを備えている。
第1のノズル102は、反応処理室101内で用いられるガスの種類に応じて複数個設けられており、基板104と平行に所定の間隔で設けられたガスを噴出する多数の孔を有している。なお、本実施形態の絶縁膜形成方法では、ハフニウム酸化膜を形成するために、第1のノズル102として、酸素の原料であるO(オゾン)を供給するノズルと、NやArなどの不活性ガスを供給するノズルとの2本のノズルを備えている。一方、第2のノズル201からはHfの原料であるTEMAHfが基板104上に供給される。
また、第2の縦型ALDバッチ装置は、第1の実施形態における第1の縦型ALDバッチ装置と同様に、反応処理室101の外側に反応処理室101全体を加熱するためのヒーター(図示せず)が設けられている。反応処理室101の下端には、ステンレスなどからなるマニホールド(図示せず)が係合されており、反応処理室101の下面は、Oリングなどの気密部材を介してシールキャップ103で閉塞されている。
図6は、本実施形態に係る基板処理装置における反応処理室101の上部を示す図である。本実施形態における基板処理装置の特徴は、Oに比べて反応性の高いガスであるTEMAHfを供給する第2のノズル201が別途設けられていることにある。これにより、図6に示すように、第2のノズルを介して供給された反応性の高いガスの流れが各基板上で層流となるため、各基板に供給されるガスの流量のバラツキを抑制することができ、膜厚均一性が良好な絶縁膜を得ることができる。さらに、第2のノズルでは201では、第1のノズル102に形成された孔に比べて供給口の径を大きくすることができるので、反応性の高いガスを供給する場合でも、反応生成物であるパーティクルの発生を抑制することができる。その結果、本実施形態の基板処理装置では、基板内における膜厚均一性と膜組成均一性とが良好な絶縁膜を形成することが可能となる。
次に、本実施形態の第2の縦型ALDバッチ装置を用いた絶縁膜形成方法について図面を参照しながら説明する。最初に、反応処理室101内の各基板104上に形成された絶縁膜の特性について、図7を用いて説明する。図7(a)〜(d)は、反応処理室101の上部(Top)、中央部(Center)、および下部(Bottom)に配置された基板上に形成された絶縁膜の特性を示す図である。図7(a)、(b)、(c)、および(d)は、各部に配置された基板にそれぞれ形成された絶縁膜の膜厚、O/Hf組成比、Hfドーズ量、およびOドーズ量をそれぞれ示した図である。ここで、図7は、TEMAHfの供給量とOの供給量をすべてのサイクルを通して一定にして形成した絶縁膜における各特性の測定結果を示している。なお、Oの流量が5L/min(slm)、1L/min(slm)、および0.5L/min(slm)の場合についてそれぞれ測定を行った。
図7(a)に示すように、流量が5L/min(slm)の場合、上部では下部に比べて基板上に形成された絶縁膜の膜厚が大きくなり、基板間の膜厚均一性が悪くなるが、Oの流量を0.5L/min(slm)とすると、基板間の膜厚均一性は良好となる。しかし、図7(b)に示すO/Hf組成比に注目すると、Oの流量を0.5L/min(slm)とした場合、下部と上部におけるO/Hf組成比の差が大きくなり、基板間の膜組成均一性が悪くなっている。これは、図7(c)、(d)に示すHfおよびOのドーズ量と関係している。
図7(c)に示すように、Oの流量を5.0L/min(slm)から0.5L/min(slm)と小さくすると、上部におけるHfドーズ量を低減させることができるため、基板間のHfドーズ量のバラツキは小さくなる。しかし、図7(d)に示すように、Oの流量を0.5L/min(slm)とすることでOドーズ量も同時に低減し、このときOドーズ量の低減量はHfドーズ量の低減量よりも大きくなる。その結果、図7(b)に示すように、上部におけるO/Hf組成比が小さくなり、基板間の膜組成均一性が悪くなってしまう。
本実施形態の絶縁膜形成方法では、第2の縦型ALDバッチ装置を用いて、第1の実施形態における絶縁膜形成方法と同じ方法を用いることで、上述の基板間における膜組成比のバラツキを抑えることができ、膜組成均一性と膜厚均一性とが良好な絶縁膜を得ることが可能となる。以下、本実施形態の絶縁膜形成方法について詳細に説明する。
本実施形態の絶縁膜形成方法は、第1の実施形態の絶縁膜形成方法と同様に、サイクルAとサイクルBとを組み合わせたシーケンスを用いる。なお、本実施形態の絶縁膜形成方法は、Hfの原料ガスであるTEMAHfを第2のノズルから供給する点において第1の実施形態と異なっている。したがって、この工程以外では、流量、供給時間、温度、および圧力などの条件は全て第1の実施形態と同様の条件である。最初に、サイクルAの一連の工程について説明する。
サイクルAでは、最初に、Hfの原料ガスであるTEMAHfを第2のノズル201から流量M(例えば0.2g/min)でt秒(例えば60秒)間基板104に供給し、Hfを基板104の表面に吸着反応させる。
次に、反応処理室101内に残留するTEMAHfを排出するため、窒素ガスを第1のノズル102から供給し、その後、反応処理室101を真空状態にする。なお、この工程では、窒素ガスの供給と真空状態にする作業とを1回以上繰り返して行ってもよい。
続いて、酸素の原料ガスであるOを第1のノズル102から流量MO1(0.5L/min(slm))でtO1秒(例えば60秒)間基板104に供給し、基板104上に吸着しているHfと反応させ、ハフニウム酸化膜を形成させる。
次に、反応処理室101内に残留するOを排出するため、TEMAHfを排出する際と同様に、窒素ガスを第1のノズル102から供給し、その後、反応処理室101を真空状態にする。なお、この工程においても、窒素ガスの供給と真空状態にする作業とを1回以上繰り返して行ってもよい。以上に述べた一連の工程をサイクルAとする。
次に、サイクルBについて説明する。サイクルBは、Oガスを供給する工程における条件がサイクルAと異なっている。したがって、Oガスを供給する工程以外では、流量、供給時間、温度、および圧力などの条件は全てサイクルAと同様の条件である。
サイクルBでは、最初に、Hfの原料ガスであるTEMAHfを第2のノズル201から基板104に供給し、Hfを基板104の表面に吸着反応させる。次に、反応処理室101内に残留するTEMAHfを排出するため、窒素ガスを反応処理室101に供給する。その後、反応処理室101を真空状態にする。なお、この工程では、窒素ガスの供給と真空状態にする作業を1回以上繰り返して行ってもよい。
続いて、酸素の原料ガスであるOを第1のノズル102から流量MO1(5.0L/min(slm))でtO2秒(例えば60秒)間基板104に供給し、基板104上に吸着しているHfと反応させ、ハフニウム酸化膜を形成させる。
以降、サイクルAと同様に、窒素ガスを第1のノズル102から供給した後、反応処理室101を真空状態にし、反応処理室101内に残留しているOガスを排出する。以上に述べた一連の工程をサイクルBとする。
本実施形態の絶縁膜形成方法では、例えばサイクルAを3回繰り返した後、サイクルBを1回行う工程を1シーケンスとして、所望の膜厚が得られるまでシーケンスを繰り返すことで、図8に示す基板間の膜厚均一性と膜組成均一性とが良好な絶縁膜を形成することができる。
図8(a)、(b)は、本実施形態の絶縁膜形成方法により形成した絶縁膜の基板の各部における膜厚とO/Hf組成比をそれぞれ示した図である。図8(a)、(b)に示すように、本実施形態の絶縁膜形成方法により得られた絶縁膜は、比較例の絶縁膜に比べ、基板間における膜厚均一性と膜組成均一性が良好となっている。なお、比較例の絶縁膜は、図5に示す第2の縦型ALDバッチを用いて、TEMAHfの供給量とOの供給量(5.0L/min(slm))を全てのサイクルを通して一定にして形成されたハフニウム酸化膜である。
本実施形態の絶縁膜形成方法では、第2の縦型ALDバッチ装置を用いて、最初の3サイクルとして、非平衡状態で反応が進行するサイクルAを行い、Oガスを小流量で供給することで、Oガスが乱流となるのを防ぎ、層流の状態で成膜することができるため、基板内の膜厚均一性に優れたハフニウム酸化膜を形成することができる。また、第2のノズルの上部からTEMAHfが供給されることで、反応処理室の上部に配置された基板においてTEMAHfの反応が進行しやすく基板間の膜厚のバラツキが大きくなるという不具合に対しても、Oガスを小流量で供給することで上部に配置された基板の反応を抑制することができるため、基板間の膜厚均一性が良好なハフニウム酸化膜を形成することができる。
さらに、サイクルAを3回行った後、サイクルBを1回行い、Oガスを大流量で供給することで、平衡状態で成膜させることができるため、非平衡状態で反応が進行する際に懸念される基板内における絶縁膜の組成のバラツキを抑制することができ、基板内の膜組成均一性に優れたハフニウム酸化膜を形成することができる。また、Oガスを大流量で供給することでOドーズ量を増加させることができるため、サイクルAの工程で生じる可能性のある基板間の膜組成のバラツキを解消することができ、基板間の膜組成均一性に優れたハフニウム酸化膜を得ることが可能となる。なお、図8(b)に示すように、本実施形態の絶縁膜形成方法により得られたハフニウム酸化膜は、該膜中の酸素/ハフニウム組成比が2.1以上となっている。
以上のように、本実施形態の絶縁膜形成方法では、第2の縦型ALD装置を用い、上述のサイクルを1シーケンスとして所望の膜厚まで成膜を繰り返すことで、基板間と基板内における膜厚均一性と膜組成均一性とがそれぞれ良好な絶縁膜を形成することができる。
なお、本実施形態の絶縁膜形成方法において、1シーケンスとして、非平衡状態で反応させるサイクルAを3回行い、平衡状態で反応させるサイクルBを1回行うが、これに限定されるものではなく、サイクルAをM回行い、サイクルBをN回行ってもよい。ただし、M≧1、N≧1とする。
また、本実施形態の絶縁膜形成方法においては、キャパシタ絶縁膜材料となる高誘電体の金属酸化物としてハフニウム酸化膜を形成する例を示したが、これに限定されるものではない。金属酸化物として、ランタノイド、アクチノイド、およびアルミニウムなどの3族元素、ジルコニウムなどの4族元素、タンタルなどの5族元素を含む他の金属酸化物を用いてもよい。
なお、本実施形態の絶縁膜形成方法においては、キャパシタ絶縁膜に用いられるハフニウム酸化膜について説明したが、これに限らず、他のデバイスに用いられる金属酸化物、例えば、ゲート絶縁膜に用いられる金属酸化物においても同様の効果が得られる。
また、本実施形態の絶縁膜形成方法においては、ALD法を用いたハフニウム酸化膜の形成方法の例にあげたが、これに限らず、ALD法を用いたシリコン窒化物およびシリコン酸化物などからなる絶縁膜も同様に形成することができ、膜厚均一性と組成均一性とが良好な絶縁膜を得ることができる。
ここで、シリコン窒化物およびシリコン酸化物としては、塩化シリコン系材料または有機塩化シリコン系材料とアンモニアおよび塩化シリコン系材料または有機塩化シリコン系材料とオゾンとをそれぞれ反応させたものであることが好ましい。この場合、塩化シリコン系材料がジクロロシランまたはヘキサクロロジシランであればより好ましい。また、有機塩化シリコン系材料がBTBAS(Bis-Tertiary-Butyl-Amino-Silane)、TRIES(TRI-Ethoxy-Silane)、およびTDMAS(Tetrakis-Di-Methyl-Amino-Silane)のから選ばれる1つであればより好ましい。
なお、本実施形態の絶縁膜形成方法において、第2のノズル201を介して供給される原料ガスは、少なくとも第1のガスより反応性の高いガスまたは熱分解性の高いガスであることが好ましい。この場合、第2のノズル201を介して供給される原料ガスの分子量は、第1のノズル102を介して供給されるガスの分子量よりも小さいことが好ましい。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る基板処理装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の基板処理装置(以下、第3の縦型ALDバッチ装置と称す)は、第1のノズルに設けられた孔が第1の実施形態における第1の縦型ALDバッチ装置とは異なる位置に備えられた構成となっている。図9は、本発明の第3の実施形態に係る基板処理装置の構成の一部を示す上面図である。
図9に示すように、第3の縦型ALDバッチ装置は、複数の基板104上にそれぞれ絶縁膜を形成させるための反応処理室101(図示せず)と、該反応処理室101の垂直方向に互いに間隔を空けて複数の基板104を設置するためのウェハボート(図示せず)と、反応処理室101の内壁に沿って下方から上方に向けて延び、ガスを供給するための第1の孔301が縦方向に多数設けられた複数の第1のノズル102とを備えている。第1の孔301は、基板104の主面と平行な切断面における第1のノズル102の中心軸と基板104の中心軸とを結ぶ直線(基準線とする)と、前記第2のノズルの中心軸と前記各孔の中心とを結ぶ直線とが作る角度をθと定義すると、該角度θが5°以上且つ90°以下の範囲となるように配置されている。また、ウェハボートには、垂直方向に延びるウェハボートの中心軸(各基板の中心軸)を軸として回転するための回転機構が設けられており、絶縁膜の成膜時には、基板104は回転速度R(rpm)で上から見て時計周りに回転する。
なお、ここでは省略するが、第3の縦型ALDバッチ装置は、第1の実施形態における第1の縦型ALDバッチ装置と同様に、ヒーターやシールキャップなどがさらに設けられている。
本実施形態の基板処理装置の特徴は、第1のノズル102に設けられた第1の孔301が基準線に対して角度θをなす位置に形成されていることにある。これにより、後述するように、ガスを基板104の中心部まで供給することが可能となるため、基板104の周辺部が厚く、基板104の中心部が薄くなるという基板104内での膜厚のバラツキを抑えることができ、基板内の膜厚均一性に優れた絶縁膜を得ることができる。また、本実施形態の基板処理装置を用いると、基板内の膜厚を均一化するために、原料ガスの流量を多くする、基板の回転速度Rを小さくし処理時間を長くする、などの工程の条件を変更することなく、比較的容易に膜厚均一性が良好な絶縁膜を形成することが可能となる。
図10は本実施形態に係る第3の縦型ALDバッチ装置において、第1の孔301の角度θと膜厚均一性との関係を示した図である。なお、基板の回転速度Rは、0.3rpm、0.5rpm、1.0rpmと変化させている。図11に示すように、角度θを20°〜60°に設定した場合、各回転数Rにおいて基板内の膜厚均一性が良い結果が得られている。したがって、本実施形態の基板処理装置においては、第1の孔301の基準線からの角度θは、5°以上且つ90°以下の範囲であることが好ましく、5°以上且つ60°以下の範囲であるとより好ましい。なお、基準線からの角度θは、基板104の回転の向きと同じ方向に回転させて設定することが好ましい。
また、図11は、本実施形態の第3の縦型ALDバッチ装置における基板上のガスの流れの軌跡を示した図である。図11(a)は、θ=0°、R=0.5rpmとした際の基板上を流れるガスの軌跡を示した図である。また、図11(b)は、θ=20°、R=0.5rpmとした際の基板上を流れるガスの軌跡を示した図である。図11(a)、(b)に示すように、θ=20°である場合、θ=0°の場合に比べてガスが基板の中心部まで流れていることがわかる。
なお、本実施形態において、基板104の回転方向を時計回りとし、第1の孔301の角度θを基準線から時計周りに回転させて設定したが、基板104を反時計周りに回転させ、第1の孔301の角度θを基準線から反時計回りに回転させて設定しても上記と同様の結果が得られる。
また、本実施形態の第3の縦型ALDバッチ装置を用いて、第1の実施形態および第2の実施形態で述べた絶縁膜形成方法により絶縁膜を形成してもよい。この場合、基板内の膜厚均一性と膜組成均一性がさらに良好である絶縁膜を形成することが可能となる。
また、本実施形態の第3の縦型ALDバッチ装置は、第2の実施形態における第2の縦型ALDバッチ装置と同様に、上部に反応性の高いガスを供給する供給口が設けられた第2のノズルをさらに備えていてもよい。この場合、上記の効果に加えて、基板内だけでなく基板間における膜厚均一性と膜組成均一性とが優れた絶縁膜を得ることができる。
本発明の絶縁膜形成方法および基板処理装置は、例えばDRAM等の半導体装置に用いられるゲート絶縁膜やキャパシタ絶縁膜を形成するのに有用である。
本発明に係る絶縁膜形成方法に用いる基板処理装置の構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係る絶縁膜形成方法におけるシーケンスの概略を示す図である。 第1の実施形態に係る絶縁膜形成方法もおいて、1サイクルあたりのガス供給量と成膜速度との関係を示した図である。 第1の縦型ALDバッチ装置を用いて、第1の実施形態および比較例に係る絶縁膜形成方法において形成された絶縁膜の膜厚均一性と膜組成均一性との関係を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す断面図である。 第2の実施形態に係る基板処理装置における反応処理室101の上部を示す図である。 (a)〜(d)は、反応処理室101の上部(Top)、中央部(Center)、および下部(Bottom)に配置された基板上に形成された絶縁膜の特性を示す図である。 (a)、(b)は、本実施形態の絶縁膜形成方法により形成した絶縁膜および比較例の絶縁膜の基板各部における膜厚とO/Hf組成比をそれぞれ示した図である。 本発明の第3の実施形態に係る基板処理装置の構成の一部を示す上面図である。 第3の実施形態に係る第3の縦型ALDバッチ装置において、第1の孔の角度θと膜厚均一性との関係を示した図である。 (a)、(b)は、第3の実施形態の第3の縦型ALDバッチ装置における基板上のガスの流れの軌跡を示した図である。
符号の説明
101 反応処理室
102 第1のノズル
103 シールキャップ
104 基板
201 第2のノズル
301 第1の孔

Claims (20)

  1. 基板処理装置の処理室内に垂直方向に互いに間隔を空けて並べられた複数の基板に第1の原料ガスを供給し、前記複数の基板の各々の上に原子層を形成する工程(a)と、
    前記工程(a)の後、前記複数の基板に第2の原料ガスを第1の供給量で供給し、前記各基板上で前記原子層と前記第2の原料ガスとを非平衡状態で反応させて絶縁膜を形成する工程(b)と、
    前記工程(a)の後、前記複数の基板に前記第2の原料ガスを第2の供給量で供給し、前記原子層と前記第2のガスとを平衡状態で反応させて絶縁膜を形成する工程(c)とを備え、
    前記工程(a)と前記工程(b)とを交互にM(1≦M)回行った後、前記工程(a)と前記工程(c)とを交互にN(1≦N)回行う絶縁膜形成サイクルを反復することを特徴とする絶縁膜形成方法。
  2. 前記第1の供給量は、前記第2の供給量よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の絶縁膜形成方法。
  3. 前記工程(b)は、前記第2の原料ガスを供給する前に、不活性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に残留する前記第1のガスを排出する工程と、前記絶縁膜を形成した後、不活性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に残留する前記第2の原料ガスを排出する工程とをさらに含んでおり、
    前記工程(c)は、前記第2の原料ガスを供給する前に、不活性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に残留する前記第1のガスを排出する工程と、前記絶縁膜を形成した後、不活性ガスを前記処理室内に供給し、前記処理室内に残留する前記第2の原料ガスを排出する工程とをさらに含んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁膜形成方法。
  4. 前記絶縁膜は金属の酸化物から構成されており、前記金属は3族元素、4族元素、および5族元素から選ばれるいずれかを含んでいることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の絶縁膜形成方法。
  5. 前記第1の原料ガスは、ランタノイド、アクチノイド、アルミニウム、ジルコニウム、ハフニウム、タンタルのいずれかを含んでおり、前記第2の原料ガスはオゾンを含んでいることを特徴とする請求項4に記載の絶縁膜形成方法。
  6. 前記絶縁膜は、シリコン窒化物からなることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の絶縁膜形成方法。
  7. 前記第1の原料ガスは、塩化シリコン系材料または有機塩化シリコン系材料を含んでおり、前記第2の原料ガスは、アンモニアを含んでいることを特徴とする請求項6に記載の絶縁膜形成方法。
  8. 前記塩化シリコン系材料は、ジクロロシランまたはヘキサクロロジシランであることを特徴とする請求項7に記載の絶縁膜形成方法。
  9. 前記有機シリコン系材料は、BTBAS、TRIES、およびTDMASのから選ばれる1つであることを特徴とする請求項7に記載の絶縁膜形成方法。
  10. 前記絶縁膜は、シリコン酸化物からなることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の絶縁膜形成方法。
  11. 前記第1の原料ガスは、塩化シリコン系材料または有機塩化シリコン系材料を含んでおり、前記第2の原料ガスは、オゾンを含んでいることを特徴とする請求項10に記載の絶縁膜形成方法。
  12. 前記塩化シリコン系材料は、ジクロロシランまたはヘキサクロロジシランであることを特徴とする請求項11に記載の絶縁膜形成方法。
  13. 前記有機シリコン系材料は、BTBAS、TRIES、およびTDMASから選ばれた1つであることを特徴とする請求項11に記載の絶縁膜形成方法。
  14. 前記基板処理装置は、前記処理室の上部に供給口が形成された直管型の第1のノズルと、縦方向の複数の位置に孔が形成された第2のノズルとを有しており、
    前記工程(a)では、前記第1の原料ガスを前記第1のノズルから供給し、
    前記工程(b)と前記工程(c)では、前記第2の原料ガスを前記第2のノズルから供給することを特徴とする請求項1〜13に記載の絶縁膜形成方法。
  15. 前記第1の原料ガスは前記第2の原料ガスよりも反応性の高いガスであることを特徴とする請求項14に記載の絶縁膜形成方法。
  16. 前記第2の原料ガスの分子量は、前記第1の原料ガスの分子量よりも小さいことを特徴とする請求項14または15に記載の絶縁膜形成方法。
  17. 前記工程(b)および前記工程(c)では、前記各基板の中心を通る垂直方向の軸を回転軸として前記各基板を回転させながら絶縁膜を形成しており、
    前記各基板の主面と平行な切断面における前記第2のノズルの中心軸と前記各基板の中心軸とを結ぶ直線と、前記第2のノズルの中心軸と前記各孔の中心とを結ぶ直線とが作る角度が前記各基板の回転方向と同じ方向に設定され、前記角度が5°以上且つ90°以下の範囲となるように前記第2の原料ガスを前記各基板へ供給することを特徴とする請求項14〜16のうちいずれか1つに記載の絶縁膜形成方法。
  18. 請求項1または2に記載の絶縁膜形成方法により形成したハフニウム酸化膜を備えており、前記ハフニウム酸化膜中における酸素/ハフニウム組成比は2.1以上であることを特徴とする半導体装置。
  19. 第1の原料ガスと第2の原料ガスとを用いて複数の基板上にそれぞれ絶縁膜を形成させるための処理室と、
    前記処理室内に垂直方向に互いに間隔を空けて前記複数の基板を設置するためのウェハボートと、
    前記処理室の内壁に沿って下方から上方に向かって延び、前記複数の基板に前記第1の原料ガスを供給するための供給口が前記処理室の上部において形成された第1のノズルと、
    前記処理室の内壁に沿って下方から上方に向かって延び、前記複数の基板に前記第2の原料ガスを供給するための孔が縦方向に複数個形成された第2のノズルとを備えていることを特徴とする基板処理装置。
  20. 前記ウェハボートは、前記ウェハボートの中心を通る垂直方向の軸を回転軸として回転するための回転機構を有しており、前記複数の孔の各々は、前記基板の主面と平行な切断面における前記第2のノズルの中心軸と前記基板の中心軸とを結ぶ直線と、前記第2のノズルの中心軸と前記各孔の中心とを結ぶ直線とが作る角度が5°以上且つ90°以下の範囲となるように、前記各ウェハボートの回転方向と同じ方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項19に記載の基板処理装置。
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