JP2008053169A - 導電コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに離間した基板等をジャンパーチップやジャンパー線にて繋ぐにあたり生じる問題が改善されると共に、汎用性の高い導電コネクタを提供する。
【解決手段】本発明は、導電性材料からなる2つの端子110,120と、これら2つの端子110,120を接続する可撓性を有するワイヤハーネス130とを備え、端子110に、ワイヤ130の一端が開口部117を通して導入される空間R1を形成し、この空間R1内に、ワイヤ130の一端が接続され当該端子110に回転可能に支持される胴部141を有し、この胴部141周りにワイヤ130を引き出し可能に巻き取り保持する導電性材料からなる巻き取り部材140を設けてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、基板上の導電パターンとこの基板上に配した電源供給ラインとの相互間の接続のように、互いに間隔を空けて配置された2つの通電部位を接続するために用いられる導電コネクタに関するものである。
導電コネクタとしては従来、図8,9の符号50に示すように、2つの端子50a,50bを有し、その相互間をブリッジ片50cで一体に繋いでなる、所謂、ジャンパーチップと呼ばれるものがある(例えば、特許文献1参照。)
実開平6−58557号公報
また、他の導電コネクタとしては、2つの端子の相互間を被覆線で作られた可撓性を有する導電性線材で繋いでなる、所謂、ジャンパー線と呼ばれるものがある(例えば、特許文献2参照。)
特開昭62−278777号公報
しかしながら、ジャンパーチップ50は、剛体としてなるため、例えば、図8,9に示すように、筐体20内に配した基板10の導電パターン(銅箔)11又はランド(以下、導電パターン11に含む。)に一方の端子(基板側端子)50aを接合し、筐体20に設けたバスバー21に他方の端子(バスバー側端子)50bを接合した場合、熱衝撃を与えると、基板10、基板10上に設けた導電パターン11、基板10を配する筐体20、ジャンパーチップ50、バスバー21、導電パターン11と基板側端子50aとを接合する接合部(基板側接合部)12及びバスバー21とバスバー側端子50bとを接合する接合部(バスバー側接合部)22の線膨張率の差により応力が発生するが、基板側接合部12にかかる応力は、基板10及び導電パターン11、筐体20、ジャンパーチップ50、バスバー側接合部22の線膨張率の差により生じ、バスバー側接合部22にかかる応力は、バスバー21、筐体20、ジャンパーチップ50、基板側接合部12の線膨張率の差により生じる。このため、機械的強度の最も低い基板側接合部12又はバスバー側接合部22では応力集中が発生し、当該接合部12,22にクラックが生じた場合、ジャンパーチップ50が外れてしまうという問題がある。
一方、基板10上に接合されるジャンパーチップ50の基板側端子50aの位置は、基板サイズ及び導電パターン(ランド)サイズの製造バラツキと、筐体20に基板10を設置する際の位置バラツキで変化し、また、筐体20に設けたバスバー21に接合されるジャンパーチップ50のバスバー側端子50bの位置は、バスバー21(の幅等)の製造バラツキと、筐体20にバスバー21を設ける際の位置バラツキで変化する。このため、上記2つのバラツキを許容するためには、ジャンパーチップ50の形状を接続条件に応じて適宜変更しなければならないが、こうしたバラツキ毎に設計変更することは実際上不可能である。そこで、実際上は、導電パターン(ランド)サイズやバスバー幅等をジャンパーチップの端子に対して余裕をもって広く取らなければならないが、その場合、製品全体が大型化するという問題がある。
更に、ジャンパーチップでは、基板上の導電パターン(ランド)と、筐体上のバスバーとの間に設計上段差が必要になる場合、段差に比例して実装時に倒れ易くなる。加えて、自動挿入機を用いて実装する場合、ジャンパーチップの形状に起因する制限(例えば、テーピング加工条件による制限)や、自動挿入機本来の性能に起因する制限(例えば、自動挿入機が吸引力を用いる場合の吸引力性能による制限。)を受けるため、段差についての許容範囲が狭いという問題がある。
同様に、ジャンパーチップでは、自動挿入機を用いて実装する場合、ジャンパーチップの形状に起因する制限や、自動挿入機本来の性能に起因する制限を受けるため、接合部間の距離(端子間の距離)が短くなるという問題がある。
しかも、ジャンパーチップ50は、端子50a,50b及びブリッジ片50cが一体物の剛体であるため、製品毎又は接続部毎に、その形状を適宜、設計変更しなければならず、汎用性の面において改善の余地がある。
これに対し、可撓性を有するジャンパー線を用いれば、熱衝撃、製品の大型化、実装時の倒れ易さを考慮した段差についての制限については改善されるものの、実装を自動化するにあたっての、接合部間段差の制限及び接合部間距離の制限という面や、汎用性という面では、ジャンパーチップ同様、なお改善の余地がある。
本発明の解決すべき課題は、上述した事実に鑑みてなされたものであり、ジャンパーチップやジャンパー線にて生じる問題が改善されると共に、汎用性の高い導電コネクタを提供することにある。
本発明は、導電性材料からなる2つの端子と、これら2つの端子を接続する可撓性を有する導電性線材とを備え、前記端子の少なくとも一方に、前記導電性線材の一端が開口部を通して導入される空間を形成し、この空間内に、前記導電性線材の一端が接続され当該端子に回転可能に支持される胴部を有し、この胴部周りに前記導電性線材を引き出し可能に巻き取り保持する導電性材料からなる巻き取り部材を設けたことを特徴とする導電コネクタである。
本発明において、前記巻き取り部材は、前記胴部に一体に繋がる軸部を有し、この軸部を介して前記端子に回転可能に支持するものであり、前記端子は、前記軸部を支持する部分を貫通孔としてなることが好ましい。
また、本発明は、前記端子にそれぞれ、互いに着脱可能に係合するフック部を設けることが好ましい。
更に、本発明において、前記端子は、展開した平面の状態から折り畳みより形成されるほぼ六面体の外観形状を有するものであることが好ましい。
本発明によれば、熱衝撃を与えたとき、2つの端子から伝わる応力は導電性線材で吸収されるため、互いに干渉しなくなる。即ち、例えば、筐体内に配した基板上の導電パターン(ランド)に一方の端子(基板側端子)を接合し、筐体に設けたバスバーに他方の端子(バスバー側端子)を接合した場合、熱衝撃を与えると、基板上の導電パターン(ランド)と基板側端子とを接合する接合部(基板側接合部)にかかる応力は、基板及び基板上に設けた基板上の導電パターン(ランド)、基板を配する筐体、本発明に係る導電コネクタの基板側端子、基板側接合部の線膨張率の差により生じる応力のみになり、バスバーとバスバー側端子とを接合する接合部(バスバー側接合部)にかかる応力も、バスバー、筐体、本発明に係る導電コネクタのバスバー側端子、バスバー側接合部の線膨張率の差により生じる応力のみになる。このため、機械的強度の最も低い基板側接合部及びバスバー側接合部で発生する応力は減少し、耐熱衝撃性が向上する。
また、本発明によれば、2つの端子を導電性線材で繋いでいるため、端子を接合する位置のバラツキを考慮する必要がない。このため、基板上の導電パターン(ランド)サイズやバスバー幅を必要最小限とすることができ、製品全体の小型化が可能となる。
更に、本発明によれば、2つの接合部の間に設計上段差が必要になる場合、2つの端子を導電性線材で接続しているため、その段差に係らず実装時に倒れ易くなることがなく、段差の影響を受けない実装時の部品安定度が得られる。加えて、本発明によれば、段差の許容範囲は導電性線材の最大長さのみで制限され、自動挿入機を用いて実装する場合、本発明に係る導電コネクタの形状に起因する制限(例えば、テーピング加工条件による制限)や、自動挿入機本来の性能に起因する制限(例えば、自動挿入機が吸引力を用いる場合の吸引力性能による制限。)を受けない。このため、段差についての許容範囲をより広くすることが可能になる。
同様に、本発明によれば、自動挿入機を用いて実装する場合、本発明に係る導電コネクタの形状に起因する制限や、自動挿入機本来の性能に起因する制限を受けることなく、導電性線材の最大長さのみで制限されるため、接合部間の距離(端子間の距離)を長くすることができる。
しかも、本発明によれば、少なくとも一方の端子に設けた巻き取り部材から導電性線材を引き出せば、その長さを調整できるため、導電コネクタを設計変更することなく、製品毎又は接続部毎に異なる接合部間の段差や距離及び所望の角度等に合せて実装することができ、汎用性に優れる。
従って、本発明によれば、ジャンパーチップやジャンパー線にて生じる問題が改善されることにより、耐熱衝撃に優れつつも、製品全体の小型化が図れ、接合部間の段差や距離の制限が緩和された、汎用性の高い導電コネクタを提供することができる。
また、本発明において、前記巻き取り部材が、前記胴部に一体に繋がる軸部を有し、この軸部を介して前記端子に回転可能に支持されるものであり、前記端子の、前記軸部を支持する部分を、前記接合面に開口する貫通孔とすれば、当該端子内の前記巻き取り部材は、導電性接着剤が硬化すると同時に固定されるため、実装後に振動が加わった場合でも、導電性線材がほぐれて伸びたりすることがない。
更に、本発明によれば、前記端子にそれぞれ、互いに着脱可能に係合するフック部を設ければ、実装前の状態で、2つの端子を互いに係合させて1組の端子とし、この1組の端子を基板上の導電パターン(ランド)又はバスバー等の一方の接合部に搬送して一方の端子を実装したのち、他方の端子を持ち上げれば、前記一方の端子から分離して他方の接合部に搬送することができる。これにより、一方の端子を実装したのち、そのまま他方の端子を実装することができる。従って、本発明によれば、2つの端子をそれぞれ独立した別々の作業により接合させるのではなく、一連の作業により接合させることができるため、実装時間の短縮を図ることができる。加えて、2つの端子を互いに係合させて1組の端子とできれば、それぞれをテーピングリールに収納して作業でき、しかも、その分離も容易であるため、複雑な構造の自動挿入機を用いることなく、既存の自動挿入機での実装も可能となる。
また、本発明において、前記端子が、展開した平面の状態から折り畳みより形成されるほぼ六面体の外観形状を有するものであれば、ジャンパーチップやジャンパー線にて生じる問題が改善された汎用性の高い導電コネクタを比較的容易且つ安価に提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に従う導電コネクタ100を示す斜視図である。
符号110は、導電性材料からなる第一端子であり、符号120は、導電性材料からなる第二端子である。第一端子110及び第二端子120は、一対の電極で構成され、Al23やBeO等の一種又は二種以上の導電性材料で形成されている。また、第一端子110及び第二端子120は、その上にSnやAu等の一種又は二種以上の導電性材料によるメッキ処理を施すこともできる。
符号130は、第一端子110及び第二端子120を接続する可撓性を有するワイヤハーネス(導電性線材)である。ワイヤハーネス130は、Cu,Ag,Au,Alその他を含めた一種又は二種以上の導電性材料で形成される導線131を有することを特徴とする。また、ワイヤハーネス130は、導線131の表面に、天然ゴム、合成ゴム、その他、合成樹脂も含めた一種又は二種以上の絶縁材料で被膜132を形成する。但し、ワイヤハーネス130は、絶縁被膜132を形成することなく用いてもよい。
第一端子110は、展開した平面の状態から折り畳みより形成されるほぼ六面体の外観形状を有するものである。第一端子110は、折り畳み前の展開状態で、接合面を有する底部111と、この底部111に一体に繋がり当該底部111からの折り曲げにより起立する正面部112と、この前部112と対向する位置にて底部111に一体に繋がり当該底部111からの折り曲げにより起立する背面部113と、この背面部113に一体に繋がり当該背面部113からの折り曲げにより底部111と対向する位置に配置される天面部114と、この天面部114に一体に繋がり当該天面部114からの折り曲げにより正面部112の手前で垂下する前垂れ部115とを同一平面上にて一列に整列するように配すると共に、底部111の両側にもそれぞれ、この底部111に一体に繋がり当該底部111からの折り曲げにより起立する側面部116を先の部位111〜115と同一平面上にて当該部位111〜115と直交する向きで一列に整列するように配する。
これにより、平面状に展開された状態から第一端子110を折り畳みにより形成することができ、その内側には、図1の一部を切り欠いて示すように、開口部117を通して繋がる空間R1が形成される。更に、正面部112には、その上端から切り欠かれてなるスリット112sが形成されており、開口部117を通してワイヤハーネス130を空間R1に導く際の当該ハーネス130を位置決めする役目を果たす。
ワイヤハーネス130の一端130aは、スリット112sから開口部117を通って空間R1に挿入される。図2は、第一端子110の縦断面図である。
符号140は、ワイヤハーネス130の一端130aが接合材料B2により接続される円筒形の胴部141と、胴部141にフランジ部142を介して一体に繋がる軸部143とを有し、Cu,Au,Ag,Fe,その他を含めた一種又は二種以上の導電性材料からなるボビン(巻き取り部材)である。軸部143は、第一端子110の底部111及び天面部114に形成した支持部111a,114aにフランジ部142を位置決め要素として挿入され、当該軸部143を介して胴部141を第一端子110に回転可能に支持する。これにより、ボビン140は、第一端子110の空間112内でワイヤハーネス130を引き出し可能に巻き取り保持した状態で収納できる。
ボビン140の軸部143の一方を支持する支持部111aは、底部111を貫通する貫通孔である。これに対し、ボビン140の軸部143の他方を支持する支持部114bは、天面部114の内側に形成した凹部である。なお、支持部114aは、天壁114を貫通する貫通孔でもよい。
第二端子120も、図1に示すように、展開した平面の状態から折り畳みより形成されるほぼ六面体の外観形状を有するものである。第二端子120は、折り畳み前の展開状態で、接合面を有する底部121と、この底部121に一体に繋がり当該底部121からの折り曲げにより起立する背面部123と、この背面部123と一体に繋がり当該背面部123からの折り曲げにより底部111と対向する位置に配置される天面部124と、この天面部124に一体に繋がり当該天面部124からの折り曲げにより背面部123と対向する底部121よりも前方の位置に垂下する正面部122とを同一平面上にて一列に整列するように配すると共に、天面部124の両側にそれぞれ、この天面部124に一体に繋がり当該天面部124からの折り曲げにより垂下する側面部126を先の部位121〜124と同一平面上にて当該部位121〜124と直交する向きで一列に整列するように配する。
これにより、平面状に展開された状態から第二端子120を折り畳みにより形成することができ、その内側にも、開口部121を通して繋がる空間127が形成される。更に、正面部122には、その下端から切り欠かれてなるスリット122sが形成されており、開口部127を通してワイヤハーネス130を空間R2に導く際の当該ハーネス130を位置決めする役目を果たす。
ワイヤハーネス130の他端130bは、図1の仮想線で示すように、スリット122sから開口部127を通って空間R2に挿入され、接合材料B2により天壁124の裏面に接合される。ワイヤハーネス130の両端130a,130bを接合する接合材料B2としては、共晶や鉛フリー、その他を含めた半田材料を用いることができ、また、接合材料B2の代替として、超音波溶接、スポット溶接、レーザー溶接、導電性接着剤による接着、その他の接続工法とすることも可能である。
第一端子110に設けた正面部112は、天面部114の前端との間に間隔を空けることにより開口部117を形成し、第二端子120に設けた正面部122は、底部121の前端との間に間隔を空けることにより開口部127を形成している。これにより、正面部112,122はそれぞれ、第一端子110の上から第二端子120をオフセット状態で差し込むと互いに係合して2つの端子110,120からなる1組の端子(1つのアセンブリ)を形成し、更に、第一端子110の上から第二端子120を所定の力で引き上げて互いの係合を解除すれば、1つのアセンブリから2つの端子110,120に分離可能なフック部をなす。なお、ここでの所定の力としては、例えば、端子110,120の係合が嵌合である場合、その嵌合力よりも大きな力をいう。
図3,4はそれぞれ、導電コネクタ100を実装した状態を例示する斜視図及び縦断面図である。
符号10は、その表面上に導電パターン(ランドを含む。)11が形成された回路基板である。回路基板10は、コンデンサや抵抗等の複数の表面実装部品を搭載したものでも、表面実装部品を搭載していないものでもよい。符号20は、回路基板10を組み込んで保持する筐体である。筐体20内には、図4に示すように、基板10よりも高い位置に、電源供給のためのバスバー21が設けられている。バスバー21は筐体20に形成したスロットS内に向かって伸び、図示せぬ電源コネクタが接続される。
導電コネクタ100は、接合材料B1により回路基板10上の導電パターン11を第一電極として第一端子110を接合させ、同様に、接合材料B1により電源との繋ぎとなるバスバー21を第二電極として第二端子120を接合させる。接合材料B1には、例えば、銀ペーストに代表される導電性接着剤が挙げられ、基板10と第一端子110との間には、導電性接着剤B1からなる接合部(基板側接合部)12を形成し、バスバー21と第二端子120との間には、導電性接着剤B1からなる接合部を形成する。
導電コネクタ100によれば、製品に熱衝撃を与えたとき、基板10、導電パターン11、基板側接合部12、筐体20、導電コネクタ100、バスバー21及びバスバー側接合部22の線膨張率の差により応力が発生するが、2つの端子から伝わる応力はワイヤハーネス130で吸収されるため、互いに干渉しなくなる。
即ち、熱衝撃を与えると、基板側接合部12にかかる応力は、基板10、導電パターン11、筐体20、導電コネクタ100の第一端子110、基板側接合部12の線膨張率の差により生じる応力のみになり、バスバー側接合部12にかかる応力も、バスバー21、筐体20、導電コネクタ100の第二端子120の線膨張率の差により生じる応力のみになる。このため、機械的強度の最も低い基板側接合部12及びバスバー側接合部22で発生する応力は減少し、耐熱衝撃性が向上する。
また、導電コネクタ100によれば、2つの端子110.120をワイヤハーネス130で繋いでいるため、端子110.120を接合する位置のバラツキを考慮する必要がない。このため、基板10上の導電パターン(ランド)サイズやバスバー幅を必要最小限とすることができ、製品全体の小型化が可能となる。
更に、導電コネクタ100によれば、図3,4に示すように、基板側接合部12及びバスバー側接合部22の間に設計上段差が必要になる場合、2つの端子110,120をワイヤハーネス130で接続しているため、その段差に係らず実装時に倒れ易くなることがなく、段差の影響を受けない実装時の部品安定度が得られる。加えて、導電コネクタ100によれば、段差の許容範囲はワイヤハーネス130の最大長さのみで制限され、自動挿入機を用いて実装する場合、導電コネクタ100の形状に起因する制限(例えば、テーピング加工条件による制限)や、自動挿入機本来の性能に起因する制限(例えば、自動挿入機が吸引力を用いる場合の吸引力性能による制限。)を受けない。このため、段差についての許容範囲をより広くすることが可能になる。
同様に、導電コネクタ100によれば、自動挿入機を用いて実装する場合、導電コネクタ100の形状に起因する制限や、自動挿入機本来の性能に起因する制限を受けることなく、ワイヤハーネス130の最大長さのみで制限されるため、基板側接合部12及びバスバー側接合部22間の距離(端子110,120間の距離)を長くすることができる。
しかも、導電コネクタ100によれば、第一端子110に設けた巻き取り部材140からワイヤハーネス130を引き出せば、その長さを調整できるため、導電コネクタ100を設計変更することなく、製品毎又は接続部毎に異なる基板側接合部12及びバスバー側接合部22間の段差や距離及び所望の角度等に合せて実装することができ、汎用性に優れる。
従って、導電コネクタ100によれば、ジャンパーチップやジャンパー線にて生じる問題が改善されることにより、耐熱衝撃に優れつつも、製品全体の小型化が図れ、基板側接合部12及びバスバー側接合部22間の段差や距離の制限が緩和された、汎用性の高い導電コネクタを提供することができる。
また、導電コネクタ100において、巻き取り部材140は、胴部141に一体に繋がる軸部143を有し、この軸部143を介して第一端子110に回転可能に支持されるものであり、第一端子110の、軸部143を支持する部分111aは、基板側接合面111fに開口する貫通孔であるから、第一端子110内の巻き取り部材140は、導電性接着剤B1が硬化すると同時に固定されるため、実装後に振動が加わった場合でも、導線がほぐれて伸びたりすることがない。
更に、図5〜7を参照して、導電コネクタ100の実装方法の一例として、自動挿入機を用いた場合の実装方法を詳細に説明する。なお、以下の説明において、図1〜4と同一部分は同一符号をもって示し、その説明を省略する。
図5は、1つのアセンブリとしてなる導電コネクタ100を自動挿入機に実装部品を供給するためのテーピングリールに収納した状態で示す斜視図であり、また、図6,7はそれぞれ、第一端子を基板に実装する過程を説明する模式断面図と、第二端子をバスバーに実装する過程を説明する模式断面図である。
図5において、符号30は、帯状をしてなり、その長手方向に沿って複数の凹状収納部31を有するテーピングリールである。凹状収納部31には、導電コネクタ100が、その両端子110,120を互いに係合させて1つのアセンブリとした状態まま収納されている。通常、テーピングリール30は、凹状収納部31の開口部ごと、帯状のフィルム材(図示せず。)でシールしており、導電コネクタ100は、脱落しないように梱包されている。
符号40は、自動挿入機のノズルである。ノズル40は、例えば、真空ポンプ等に繋がり、その負圧によって発生する吸引力を用いて部品とを吸着させることができるものであり、その吸引力を調整することによって、部品を保持した状態のまま所定位置まで搬送したのち、当該部品を分離させることができる。
導電コネクタを実装するに当たっては先ず、図5に示すように、ノズル40をテーピングリール30の凹状収納部31に下降させて導電コネクタ100の部位のうち、第一端子110に当接させる。第一端子110は、第二端子120に下側から係合しているため、ノズル40の吸引力を用いて第一端子110を持ち上げると、第二端子120も1つのアセンブリのまま一体的に上昇する。
次いで、ノズル40を基板10上の導電パターン11に移動させると、導電コネクタ100は1つのアセンブリとして、導電パターン11に移動する。このため、導電パターン11に配した導電性接着剤B1上に、第一端子110の底部111の接合面111fを位置決めしてそのままノズル40を下降させれば、図6の実線に示すように、第一端子110のみ基板10上に実装することができる。即ち、導電コネクタ100によれば、第一端子110と第二端子120とを別個に吸着させるべく、2つのノズルを設けることなく、テーピングリール30から一回の操作で基板10上に第一端子110を実装することができる。
第一端子110の実装が完了すると、ノズル40の吸着を解除してノズル40を自由な状態にしたのち、図6の破線に示すように、ノズル40を第二端子120に移動させて当該端子120を吸着させる。そして第二端子120を持ち上げると、第二端子120は、第一端子110の上側から係合しているため、図7の破線に示すように、容易に分離することができる。
次いで、ノズル40を筐体20上のバスバー21に移動させると、第二端子120のみがバスバー21に移動する。このため、バスバー21に配した導電性接着剤B1上に、第二端子120の底部121の接合面121fを位置決めしてそのままノズル40を下降させれば、図7の実線に示すように、第二端子120のみバスバー21上に実装することができる。即ち、導電コネクタ100によれば、第一端子110と第二端子120とを分離させるべく、特別な操作を行わなくてもバスバー21上に第二端子120を実装することができる。
即ち、導電コネクタ100によれば、第一端子110及び第二端子120にそれぞれ、その接合面111f,121fに対して直交する向きに沿った上下移動により、互いに着脱可能に係合するフック部112,122を設ければ、実装前の状態で、2つの端子110,120を互いに係合させて1組の端子とし、この1組の端子を基板10の接合部12に搬送して第一端子110を実装したのち、第二端子120を持ち上げれば、第一端子110から分離して第二端子120を他方の接合部22に搬送することができる。これにより、第一端子110を実装したのち、そのまま第二端子120を実装することができる。
従って、導電コネクタ100によれば、2つの端子110,120をそれぞれ独立した別々の作業により接合させるのではなく、一連の作業により接合させることができるため、実装時間の短縮を図ることができる。加えて、2つの端子110,120を互いに係合させて1組の端子とできれば、それぞれをテーピングリール30に収納して作業でき、しかも、その分離も容易であるため、複雑な構造の自動挿入機を用いることなく、既存の自動挿入機での実装も可能となる。
また、導電コネクタ100によれば、第一端子110及び第二端子120はそれぞれ、展開した平面の状態から折り畳みより形成されるほぼ六面体の外観形状を有するものであるため、ジャンパーチップやジャンパー線にて生じる問題が改善された、汎用性の高い導電コネクタを比較的容易且つ安価に提供することができる。
上述したところは、本発明の好適な形態を例示するものであるが、当業者によれば、特許請求の範囲内において、種々の変更を加えることができる。例えば、上記説明においては、第一端子110の上側から第二端子120が係合しているため、第一端子110を先にバスバー21よりも高さの低い基板10に接合させたが、2つの端子110,120を接合させる通電部位(導電パターン(ランドを含む。)、バスバー)は逆であってもよい。また、本発明によれば、第一端子110の前面部112を折り畳みより起立させると共に、第二端子120の前面部122を折り畳みより垂下させてフック部としてもよい。更に、本発明によれば、第二端子120を第一端子110と置き換えることも可能である。
本発明は、車両等に採用される自動変速機の制御装置に内蔵したコントロールユニット等に適用することができる。
本発明に従う導電コネクタを示す斜視図である。 上記導電コネクタの第一端子を示す縦断面図である。 上記導電コネクタを実装した状態を例示する斜視図である。 上記導電コネクタを実装した状態を例示する縦断面図である。 1つのアセンブリとしてなる上記導電コネクタを自動挿入機に実装部品を供給するためのテーピングリールに収納した状態で示す斜視図である。 上記導電コネクタの第一端子を基板に実装する過程を説明する模式断面図である。 上記導電コネクタの第二端子をバスバーに実装する過程を説明する模式断面図である。 従来のジャンパーチップを実装した状態を例示する斜視図である。 従来のジャンパーチップを実装した状態を例示する縦断面図である。
符号の説明
10 基板
11 導電パターン
12 基板側接合部
20 筐体
21 バスバー
22 バスバー側接合部
100 導電コネクタ
110 第一端子
111 底部
111a 支持部(貫通孔)
112 前面部
112s スリット
117 開口部
120 第二端子
122 前面部
122s スリット
130 ワイヤハーネス(導電性線材)
131 導線
132 絶縁被膜
140 ボビン(巻き取り部材)
141 胴部
142 フランジ部
143 軸部
R1 空間
R2 空間

Claims (4)

  1. 導電性材料からなる2つの端子と、これら2つの端子を接続する可撓性を有する導電性線材とを備え、
    前記端子の少なくとも一方に、前記導電性線材の一端が開口部を通して導入される空間を形成し、この空間内に、前記導電性線材の一端が接続され当該端子に回転可能に支持される胴部を有し、この胴部周りに前記導電性線材を引き出し可能に巻き取り保持する導電性材料からなる巻き取り部材を設けたことを特徴とする導電コネクタ。
  2. 前記巻き取り部材は、前記胴部に一体に繋がる軸部を有し、この軸部を介して前記端子に回転可能に支持するものであり、
    前記端子は、前記軸部を支持する部分を貫通孔としてなることを特徴とする、請求項1に記載の導電コネクタ。
  3. 前記端子にそれぞれ、互いに着脱可能に係合するフック部を設けたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の導電コネクタ。
  4. 前記端子は、展開した平面の状態から折り畳みより形成されるほぼ六面体の外観形状を有するものであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の導電コネクタ。

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