JP2008051643A - 光ファイバ温度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】温度測定の誤差を低減可能な光ファイバ温度センサを提供すること。
【解決手段】第1光ファイバ11は、測定対象物Mに接して配置されている。第1及び第2光ファイバ11,12の接続部分18は、所定の温度に設定されている。光周波数差指示部13は、光周波数差を掃引するために光周波数差を指示する指示値を出力する。光源14は、指示値に応じて各々の中心周波数が設定されたプローブ光及びポンプ光を出力する。スペクトル測定部15は、ブリルアン散乱により利得を得たプローブ光を受光し、利得のBGSを測定する。温度算出部16は、第1光ファイバ11の測定対象物Mに接して配置された部分に対応するBGSに基づいて測定対象物Mの温度を求める。補正部17は、接続部分18に対応するBGSの中心周波数が、基準値と一致するように、指示値に補正を加える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバにおいて発生するブリルアン散乱による利得を利用して光ファイバの温度測定を行う光ファイバ温度センサに関する。
光ファイバにおいて発生するブリルアン散乱による利得のスペクトル(以下BGSとする)の形状は、光ファイバの温度及び歪により変化する。この変化を利用して温度及び歪を測定する技術が知られている。
BGSを測定する技術として、BOCDA(Brillouin Optical Correlation Domain Analysis)が知られている(下記非特許文献1参照)。このBOCDAでは、ポンプ光及びプローブ光を光ファイバの両端から対向入射させると共に、プローブ光及びポンプ光それぞれの中心周波数の差(以下「光周波数差」という)を掃引して、位相が一致する位置において発生する利得のBGSを測定する。
Kazuo HOTATE, et al., 「Simplified System of Fiber Brillouin OpticalCorrelation Domain Analysis for Distributed Strain Sensing」, 第16回光ファイバセンサ国際会議(OFS-16), 2003年10月, We2-3, p.290-293
上記非特許文献1に記載のBOCDAにおいて、プローブ光及びポンプ光は次のようにして光周波数変調される。まず、指示値に応じてある周波数、振幅で変調された注入電流が波形発生器により出力される。この出力された注入電流をDFB−LDに入力し、それぞれ光周波数変調されたプローブ光及びポンプ光が出力される。このように光周波数変調されたプローブ光及びポンプ光の光周波数差の関数として、BGSが表される。
ところが、指示値に対する波形発生器から出力される注入電流、及び、注入電流に対するDFB−LDの光周波数応答特性は、経時的に変化する。よって、ポンプ光及びプローブ光の光周波数差の実際値は、指示値に対して経時的に変化する。ポンプ光とプローブ光の光周波数差の実際値が指示値からずれると、実際のBGSが横軸(光周波数差の指示値)に対してずれることとなる。このことにより、BGSの形状に基づく温度測定に誤差が発生する。
そこで本発明は、温度測定の誤差を低減可能な光ファイバ温度センサを提供することを目的とする。
本発明の光ファイバ温度センサは、プローブ光及びポンプ光それぞれの中心周波数の差を掃引する光周波数差調整部と、光周波数差調整部からの指示により各々の中心周波数が設定されたプローブ光及びポンプ光を出力する光源と、測定対象物に設置される第1部分及び所定温度に設定される第2部分を有し、光源から出力されたプローブ光を一端に入力すると共に、光源から出力されたポンプ光を他端に入力して、当該プローブ光及びポンプ光の伝搬に伴い発生するブリルアン散乱により利得を得たプローブ光を出力する光ファイバと、光ファイバから出力されたプローブ光を受光し、BGSの形状データを測定するスペクトル測定部と、光ファイバの第1部分において発生した利得についてスペクトル測定部により測定されたBGSの形状データに基づいて第1部分の温度分布を求める温度算出部と、第2部分の所定温度での既知のBGSの形状データが基準値として設定されており、第2部分のBGSの形状データの測定値と基準値とが一致するように、ポンプ光又はプローブ光の光周波数の補正を指示する補正部とを備えることを特徴とする。
本発明では、光周波数差を掃引するための指示が光周波数差調整部によって出力され、その指示により中心周波数が設定されたプローブ光及びポンプ光が光源によって出力され、出力されたプローブ光及びポンプ光が光ファイバに対向入射する。光ファイバの所定温度に設定された第2部分において発生した利得のBGS形状データがスペクトル測定部によって測定され、この測定値と基準値とが一致するように、ポンプ光又はプローブ光の光周波数の補正の指示が補正部によってなされる。そして、光ファイバの測定対象物に設置された第1部分において発生した利得のBGS形状データがスペクトル測定部によって測定され、得られたBGS形状データに基づいて第1部分の温度分布が温度算出部によって求められる。よって、温度測定の誤差を低減することができる。
本発明の光ファイバ温度センサは、プローブ光及びポンプ光を出力する光源と、測定対象物に設置される第1部分及び所定温度に設定される第2部分を有し、光源から出力されたプローブ光を一端に入力すると共に、光源から出力されたポンプ光を他端に入力して、当該プローブ光及びポンプ光の伝搬に伴い発生するブリルアン散乱により利得を得たプローブ光を出力する光ファイバと、光ファイバから出力されたプローブ光を受光し、BGSの形状データを測定するスペクトル測定部と、第2部分の所定温度での既知のBGSの形状データが基準値として設定されており、第2部分のBGSの形状データの測定値と基準値との差に応じた温度補正分が換算値として設定されており、実際に算出された第2部分のBGSの形状データの測定値と基準値との差に基づき換算値を出力する補正部と、光ファイバの第1部分において発生した利得についてスペクトル測定部により測定されたBGSの形状データに基づいて第1部分の温度分布を求め、補正部で算出した換算値で補正して算出する温度算出部とを備えることを特徴とする。
本発明では、プローブ光及びポンプ光が光源によって出力され、光ファイバに対向入射する。光ファイバの所定温度に設定された第2部分において発生した利得のBGS形状データがスペクトル測定部によって測定され、この測定値と基準値との差に応じた温度補正分の換算値が補正部によって出力される。光ファイバの測定対象物に設置された第1部分において発生した利得のBGS形状データがスペクトル測定部によって測定され、この測定値に基づいて第1部分の温度分布が温度算出部によって求められ、補正部によって出力された換算値を用いて補正がなされる。よって、温度測定の誤差を低減することができる。
本発明の光ファイバ温度センサは、プローブ光及びポンプ光それぞれの中心周波数の差を掃引する光周波数差調整部と、光周波数差調整部からの指示により各々の中心周波数が設定されたプローブ光及びポンプ光を出力する光源と、測定対象物に設置される第1部分及び他の温度計測手段により温度を計測可能な第2部分を有し、光源から出力されたプローブ光を一端に入力すると共に、光源から出力されたポンプ光を他端に入力して、当該プローブ光及びポンプ光の伝搬に伴い発生するブリルアン散乱により利得を得たプローブ光を出力する光ファイバと、光ファイバから出力されたプローブ光を受光し、BGSの形状データを測定するスペクトル測定部と、光ファイバの第1部分において発生した利得についてスペクトル測定部により測定されたBGSの形状データに基づいて第1部分の温度分布を求める温度算出部と、第2部分の温度に対する第2部分において発生する利得のBGSの形状データを既知の基準値として事前に種々の温度対して格納する格納部と、第2部分のBGSの形状データの測定値と他の温度計測手段により実際に測定した温度に対する基準値とが一致するように、ポンプ光又はプローブ光の光周波数の補正を指示する補正部とを備えることを特徴とする。
本発明では、光周波数差を掃引するための指示が光周波数差調整部によって出力され、その指示により中心周波数が設定されたプローブ光及びポンプ光が光源によって出力され、そのプローブ光及びポンプ光が光ファイバに対向入射する。温度を計測可能な第2部分において発生した利得のBGS形状データがスペクトル測定部によって測定され、この測定値と第2部分の温度に対して格納された基準値とが一致するように、ポンプ光又はプローブ光の光周波数の補正の指示が補正部によってなされる。そして、光ファイバの測定対象物に設置された第1部分において発生した利得のBGS形状データがスペクトル測定部によって測定され、得られたBGS形状データに基づいて第1部分の温度分布が温度算出部によって求められる。よって、温度測定の誤差を低減することができる。
本発明の光ファイバ温度センサは、プローブ光及びポンプ光を出力する光源と、測定対象物に設置される第1部分及び他の温度計測手段により温度を計測可能な第2部分を有し、光源から出力されたプローブ光を一端に入力すると共に、光源から出力されたポンプ光を他端に入力して、当該プローブ光及びポンプ光の伝搬に伴い発生するブリルアン散乱により利得を得たプローブ光を出力する光ファイバと、光ファイバから出力されたプローブ光を受光し、BGSの形状データを測定するスペクトル測定部と、第2部分の温度に対する第2部分において発生する利得のBGSの形状データを既知の基準値として事前に種々の温度対して格納する格納部と、第2部分のBGSの形状データの測定値と基準値との差に応じた温度補正分が換算値として設定されており、実際に算出された第2部分のBGSの形状データの測定値と基準値との差に基づき換算値を出力する補正部と、光ファイバの第1部分において発生した利得についてスペクトル測定部により測定されたBGSの形状データに基づいて第1部分の温度分布を求め、補正部で算出した換算値で補正して算出する温度算出部とを備えることを特徴とする。
本発明では、プローブ光及びポンプ光が光源によって出力され、光ファイバに対向入射する。温度を計測可能な第2部分において発生した利得のBGS形状データがスペクトル測定部によって測定され、この測定値と第2部分の温度に対して格納された基準値との差に応じた温度補正分の換算値が補正部によって出力される。光ファイバの測定対象物に設置された第1部分において発生した利得のBGS形状データがスペクトル測定部によって測定され、この測定値に基づいて第1部分の温度分布が温度算出部によって求められ、補正部によって出力された換算値を用いて補正がなされる。よって、温度測定の誤差を低減することができる。
本発明によれば、温度測定の誤差を低減することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る光ファイバ温度センサの構成図である。本実施形態に係る光ファイバ温度センサ1は、第1光ファイバ11、第2光ファイバ12、光周波数差指示部13、光源14、スペクトル測定部15、温度算出部16、補正部17、及び光周波数差調整部21を備えて、測定対象物Mの温度を測定する装置である。
第1光ファイバ11と第2光ファイバ12とは、零分散波長が互いに異なる。本実施形態では、第1光ファイバ11の零分散波長が1310nmであり、第2光ファイバ12の零分散波長が1550nmである。第1光ファイバ11の一端と第2光ファイバ12の一端とが互いに接続され、第1光ファイバ11と第2光ファイバ12とが一連の光ファイバとして機能する。第1光ファイバ11の他端が光源14に接続され、第2光ファイバ12の他端とが接続用ファイバ12aを介して光源14に接続されている。
第1光ファイバ11の一部(第1部分)は、測定対象物Mに貼り付けられ、第1光ファイバ11と測定対象物Mとが互いに同じ温度となる。なお、第1光ファイバ11は、測定対象物Mに浸漬されていてもよいし、埋設していてもよい。
第1,第2光ファイバ11,12において接続部分を含む接続部分の付近(以下、「接続部分18」という)は、箱19内に配置される。箱19内は、所定の温度に設定され、外部と断熱されている。よって、接続部分(第2部分)18は、所定温度に設定されることとなる。本実施形態では、接続部分18が20℃に設定される。
光周波数差指示部13は、プローブ光及びポンプ光それぞれの中心周波数の差(光周波数差)を掃引するために、光周波数差を指示する指示値を出力する。本実施形態では、光周波数差指示部13は、光周波数差を10.00〜11.00GHzの間で掃引するように、光周波数差を指示する指示値を光周波数差調整部21へ出力する。光周波数差調整部21は、指示値に応じて光源14から出力されるプローブ光とポンプ光の光周波数をそれぞれ調整する。
光源14は、光周波数差指示部13から出力された指示値に応じて各々の中心周波数が設定されたプローブ光及びポンプ光を出力することとなる。より具体的には、光源14において次のようにしてプローブ光及びポンプ光が出力される。
まず、指示値が示す光周波数差に応じて、波形発生器が、プローブ光を光周波数変調するためにある周波数、振幅で変調を行った注入電流と、ポンプ光を光周波数変調するためにある周波数、振幅で変調を行った注入電流とを交互に所定の周期で出力する。出力された注入電流をDFB−LDに入力し、入力した注入電流に応じて、それぞれ光周波数変調されたプローブ光及びポンプ光を交互に所定の周期で出力する。
光源14から出力されたプローブ光が、第1光ファイバ11の一端から入力されて、図1に示す矢印Y1の方向に第1光ファイバ11中を伝搬する。光源14から出力されたポンプ光が、第2光ファイバ12の一端から入力されて、図1に示す矢印Y2の方向に第2光ファイバ12中を伝搬する。
光ファイバ中をポンプ光が伝搬するとき、ポンプ光によって光ファイバ中に音響波が発生し、ポンプ光と音響波との相互作用によりポンプ光進行方向とは逆の方向にダウンコンバートされる散乱光が発生する。この散乱光がブリルアン散乱光である。BGSは、ブリルアン散乱によりプローブ光が受ける利得スペクトルである。
光ファイバにおいてプローブ光は、プローブ光とポンプ光とが相関ピークを示す位置において主に利得を得る。プローブ光とポンプ光との位相を変化させることにより、相関ピークを示す位置が移動し、光ファイバの長手方向に沿った各位置で発生する利得のBGSを測定することができる。本実施形態では、第1及び第2光ファイバ11,12おける所望の位置で利得を発生させるように、光源14がプローブ光とポンプ光との位相をそれぞれ設定している。
図2は、BGSを示すグラフである。図2に示すように、BGSは、プローブ光とポンプ光との光周波数差をνとして、式(1)のローレンツ型関数で表される。
Figure 2008051643

式(1)において、g0は最大ゲイン、νBは中心周波数、ΔνBは線幅(半値全幅)を示す。最大ゲインg0、中心周波数νB、及び線幅ΔνBは、BGSの形状を特徴付けるパラメタである。これらのパラメタは、光ファイバの温度に依存して変化する。
スペクトル測定部15は、第1,第2光ファイバ11,12から出力されたプローブ光を受光し、BGSを測定する。第2光ファイバ12の途中に設けられたサーキュレータ20によって、第2光ファイバ12中をポンプ光と対向するように伝搬するプローブ光をスペクトル測定部15へ導き、スペクトル測定部15によって受光する。
スペクトル測定部15は、プローブ光の光強度と光周波数差指示部13によって出力された指示値とを対応づけてBGSを測定する。スペクトル測定部15は、接続部分18の第1光ファイバ11において発生させたブリルアン散乱により利得を得たプローブ光を受光した場合、測定したBGSの形状データを示す第1測定値を補正部17へ出力する。BGSの形状データとは、上記のBGSの形状を特徴付けるパラメタ、その他のピークの形状を表す数値(例えば、中心周波数からのゲインが減少する部分の傾き値「傾き値」)や2つのピーク部の中心周波数差などのスペクトルの特異な形状に関するデータを指す。本実施形態では、例として、中心周波数を用いる。
本実施形態では、零分散波長が互いに異なる第1及び第2光ファイバ11,12の接続部分18を所定温度に設定している。零分散波長が互いに異なる光ファイバから出力されるブリルアン散乱光のBGSは、温度が同じ場合であっても形状が異なる。よって、プローブ光とポンプ光との位相を変化させていくと、利得の発生箇所が一方の光ファイバから他方の光ファイバに移ったときに、出力されるプローブ光のBGSが変化する。
この変化により、接続部分18において発生する利得を容易に検出することができる。すなわち、スペクトル測定部15は、20℃の接続部分18の第1光ファイバ11において発生した利得のBGSを、その他の部分で発生した利得のBGSと精度よく区別することができる。
スペクトル測定部15は、第1光ファイバ11において測定対象物Mに沿った測定対象部分の各位置で発生させたブリルアン散乱により利得を得たプローブ光を受光した場合、測定したBGSの中心周波数を示す第2測定値を温度算出部16へ出力する。
温度算出部16は、スペクトル測定部15から出力された第2測定値に基づいて測定対象物Mの温度を求める。温度算出部16は、予め、第1光ファイバ11において発生する利得のBGSの中心周波数(BGSの形状データ)と、その利得が発生したときの第1光ファイバ11の温度とを対応づけたデータベースを格納している。
温度算出部16は、格納したデータベースとスペクトル測定部15から出力された第2測定値とに基づいて測定対象物Mの温度を求める。また、温度算出部16は、測定対象物Mに接している第1光ファイバ11の各位置で発生した利得のBGSの中心周波数を示す第2測定値を入力し、各第2測定値について測定対象物Mの温度を求めることにより、測定対象物Mの温度分布を求めることができる。
補正部17は、接続部分18の所定温度での既知のBGSの形状データが基準値として設定されており、接続部分18のBGSの形状データの第1測定値と基準値とが一致するように、ポンプ光又はプローブ光の光周波数の補正を指示する。基準値は、接続部分18の第1光ファイバ11において発生する利得の基準スペクトルのBGSの形状データを示す値である。基準スペクトルのBGSの形状データは、温度算出部16が格納しているデータベースにおいて、第1光ファイバ11の温度20℃に対して関連付けられたBGSの形状データの値と同じである。
すなわち、基準スペクトルとは、温度算出部16が格納する中心周波数が示すスペクトルが取得されたときにおける、光周波数差指示部13によって出力された光周波数差の指示値と実際に光源14から出力された実際値との差が、同等であるときに取得されたスペクトルである。本実施形態においては、20℃における第1光ファイバ11において発生したBGSの中心周波数は10.80GHzであり、この中心周波数の値が基準値として補正部17に格納される。
引き続いて、光ファイバ温度センサ1の動作について説明する。まず、プローブ光とポンプ光との光周波数差を10.00〜11.00GHzの範囲で掃引させるための指示値が、光周波数差指示部13によって光源14へ出力される。光周波数差を10.00〜11.00GHzの範囲で掃引すると共に接続部分18の第1光ファイバ11においてブリルアン散乱光が発生するように、中心周波数が光周波数差調整部21によってそれぞれ設定されたプローブ光及びポンプ光が、光源14によって出力される。
光源14によって出力されたプローブ光及びポンプ光が、それぞれ第1,第2光ファイバ11,12によって入力される。入力されたプローブ光及びポンプ光の伝搬に応じて接続部分18の第1光ファイバ11において発生したブリルアン散乱により利得を得たプローブ光が、スペクトル測定部15によって受光される。それにより、BGSが、スペクトル測定部15によって測定される。
測定されたBGSの中心周波数(第1測定値)が、補正部17へ出力される。第1測定値が基準値と異なる場合、補正部17によって、第1測定値と基準値とが互いに一致するように光周波数差指示部13から出力された指示値に補正が加えられる。そして、補正が加えられた指示値が、光源14によって入力される。光周波数差が実際に10.00〜11.00GHzの範囲で掃引すると共に、第1光ファイバ11の測定対象物Mに接する部分において利得が発生するように中心周波数がそれぞれ設定されたプローブ光及びポンプ光が、光源14によって出力される。
光源14によって出力されたプローブ光及びポンプ光が、それぞれ第1,第2光ファイバ11,12によって入力される。入力されたプローブ光及びポンプ光の伝搬によって第1光ファイバ11の測定対象物Mに接する部分において発生したブリルアン散乱により利得を得たプローブ光が、スペクトル測定部15によって受光される。それにより、BGSが、スペクトル測定部15によって測定される。
測定されたBGSの中心周波数(第2測定値)が、温度算出部16へ出力される。第2測定値とデータベースに基づいて、測定対象物Mの温度が、温度算出部16によって算出される。第1光ファイバ11の測定対象物Mに接する部分の各位置において発生した利得について、第2測定値を取得することにより、測定対象物Mの温度分布を測定することができる。温度分布は、長手方向で、2点以上の温度測定データの分布を指す。
例えば、第1光ファイバ11に対応する第1測定値が10.81GHz、基準値が10.80である場合、第1測定値と基準値とのずれを温度に換算すると、10℃程度となる。このような第1測定値と基準値とのずれは、指示値に対する波形発生器から出力される注入電流、及び、注入電流に対するDFB−LDの光周波数応答特性が、経時的に変化することに起因する。
これら機器の特性が経時的に変化することにより、ポンプ光及びプローブ光の光周波数差の実際値は、指示値に対して変化する。ポンプ光とプローブ光の光周波数差の実際値が指示値からずれると、BGSが横軸(光周波数差の指示値)に対してずれることとなる。このことにより、BGS形状に基づく温度測定に誤差が発生する。
そこで本実施形態では、スペクトル測定部15によって得られた第1測定値と補正部17に格納された基準値とが互いに異なる場合に、補正部17によって両者が一致するように光周波数差の指示値に補正が加えられる。よって、光周波数差の指示値に対する実際値が変化した場合に、実際値のずれを補正することとなる。より具体的には、第1測定値が10.80GHzから10.81GHzに変化した場合に、補正部17によって指示値に補正を加えることにより、第1測定値が10.80GHzに復帰する。
このように補正を加えた状態において、第1光ファイバ11において測定対象物Mに沿った測定対象部分に対応するBGSがスペクトル測定部15によって測定され、そのBGSに基づいて測定対象物の温度が、温度算出部16によって求められる。よって、温度測定の誤差を低減することができる。
なお、上記実施形態では、光周波数差指示部13、光源14、スペクトル測定部15、温度算出部16、補正部17、接続部分18を含む箱19、及び光周波数差調整部21を筐体内に収容することが好ましい。また、接続部分18において発生する利得に歪の影響を与えないようにするため、接続部分18には歪が加わらないように配置することが好ましい。
また、上記実施形態では、光周波数差指示部13が光周波数差を指示したが、ポンプ光かプローブ光かどちらかの光周波数を調整すること(他方は固定)でも対応でき、結果として、光周波数差を指示した形態と同じになるが、この場合は、光周波数差の指示は不要となる。また、光周波数差指示部13からの指示でなく、補正部17からの指示で直接光源の光周波数を指定して調整しても良い。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、補正部17が、第1測定値と基準値とを一致させるようにプローブ光とポンプ光との光周波数差の指示値に補正を加えた。これに対して、第2実施形態では、第1測定値と基準値との差に基づいて、求める温度の補正を行う。この第2実施形態に係る光ファイバ温度センサの構成図を図3に示す。
第2実施形態に係る光ファイバ温度センサ2は、光ファイバ温度センサ1における温度算出部16及び補正部17に替えて温度算出部26及び補正部27を備え、光周波数差指示部13及び光周波数差調整部21を備えていない。
補正部27は、接続部分18の所定温度での既知のBGSの形状データが基準値として設定されており、接続部分18のBGSの形状データの測定値と基準値との差に応じた温度補正分が換算値として設定されており、実際に算出された接続部分18のBGSの形状データの測定値と基準値との差に基づき換算値を出力する。換算値の設定は、テーブルでもよいし、換算式として設定されていても良い。
その後、温度算出部26は、第1光ファイバ11の測定対象物Mに接して配置された部分において発生した利得についてスペクトル測定部15により測定されたBGSの形状データに基づいて、第1光ファイバ11の測定対象物Mに接して配置された部分の温度分布を求め、補正部27で算出した換算値で補正して算出する。
このように本実施形態では、プローブ光及びポンプ光が光源14によって出力され、光ファイバに対向入射する。光ファイバの所定温度に設定された接続部分18において発生した利得のBGS形状データがスペクトル測定部15によって測定され、この測定値と基準値との差に応じた温度補正分の換算値が補正部27によって出力される。第1光ファイバ11の測定対象物Mに設置された部分において発生した利得のBGS形状データがスペクトル測定部15によって測定され、この測定値に基づいて第1光ファイバ11の測定対象物Mに設置された部分の温度分布が温度算出部26によって求められ、補正部27によって出力された換算値を用いて補正がなされる。よって、温度測定の誤差を低減することができる。この場合、ソフトウエア的に補正を行うこととなるので、簡易かつ的確に補正を行うことができる。
より具体的には、20度における接続部分18の基準値が10.80GHz、実測値が10.81GHzである場合、基準値から0.01GHzの周波数ずれがある。これは光源に起因するものと考えられるため、第1光ファイバ11の測定対象物Mに接して配置された部分でも同様に0.01GHzのずれが発生していると考えることができる。第1光ファイバ11の測定対象物Mに接して配置された部分の周波数シフト量と温度の関係は既知であるため、0.01GHzの周波数に相当する分だけ温度算出時に補正を行うことにより、温度測定の誤差を低減することができる。
(第3実施形態)
上記第1及び第2実施形態では、接続部分18を所定の一定温度に設定した。これに対して、第3実施形態では、予め接続部分18の各温度について発生する利得のBGSの中心周波数を示す基準値を格納し、第1測定値を得るときの接続部分18の温度を測定することにより、この測定した温度に対する基準値と第1測定値とを一致させるように、光周波数差の指示値に補正を加える。この第3実施形態に係る光ファイバ温度センサの構成図を図4に示す。
第3実施形態に係る光ファイバ温度センサ3は、光ファイバ温度センサ1における箱19に替えて温度計(温度計測手段)39を備え、補正部17に替えて補正部37及び格納部DBを備える。温度計39は、熱電対、半導体の抵抗値を基に温度を計測する装置等、温度を計測できるものであれば良い。
温度計39は、接続部分18の温度を測定し、測定結果を格納部DBへ出力する。格納部DBは、接続部分18の温度に対する接続部分18において発生するブリルアン散乱光のBGSの形状データを既知の基準値として事前に種々の温度対して格納する。
補正部37は、接続部分18のBGSの形状データの測定値と温度計39により実際に測定した温度に対する基準値とが一致するように、ポンプ光又はプローブ光の光周波数の補正を指示する。
このように本実施形態では、格納部DBに接続部分18の温度に対する基準値が格納され、温度計39によって接続部分18の温度を測定する。よって、スペクトル測定部15によって第1測定値が得られたときの接続部分18の温度に対する基準値を得ることができる。そして、第1測定値と基準値とが異なる場合に、補正部37によって両者が一致するように指示値に補正が加えられる。よって、光周波数差の指示値に対する実際値が変化した場合に、実際値のずれを補正することとなる。このように補正を加えた状態において、スペクトル測定部15よって、第1光ファイバ11の測定対象物Mに接する部分において発生する利得のBGSが測定され、測定されたペクトルの中心周波数に基づいて温度算出部16によって測定対象物の温度が求められる。従って、BGSの測定誤差を低減することができるので、BGSに基づく温度測定の誤差を低減することができる。
上記実施形態では、接続部分18の温度を温度計39によって測定したが、温度計により温度を計測する部分は、測定対象物Mに設置される第1光ファイバ11の一部分であってもよい。例えば、図5に示すように、第1光ファイバ11の測定対象物Mに接した部分18aを温度計39aによって測定してもよい。この場合、格納部DBは、部分18aの温度に対する部分18aにおいて発生する利得のBGSの形状データを既知の基準値として事前に種々の温度対して格納する。
(第4実施形態)
上記第3実施形態では、補正部37が、第1測定値と基準値とを一致させるようにプローブ光とポンプ光との光周波数差の指示値に補正を加えた。これに対して、第4実施形態では、第1測定値と基準値との差に基づいて、求める温度の補正を行う。この第4実施形態に係る光ファイバ温度センサの構成図を図6に示す。
第4実施形態に係る光ファイバ温度センサ4は、光ファイバ温度センサ3における温度算出部16及び補正部37に替えて温度算出部26及び補正部47を備え、光周波数差指示部13及び光周波数差調整部21を備えていない。光ファイバ温度センサ4の他の構成については、光ファイバ温度センサ3の構成と同様である
補正部47は、接続部分18のBGSの形状データの測定値と前記基準値との差に応じた温度補正分が換算値として設定されており、実際に算出された接続部分18のBGSの形状データの測定値と前記基準値との差に基づき前記換算値を出力する。
その後、温度算出部26は、第1光ファイバ11において発生した利得についてスペクトル測定部15により測定されたBGSの形状データに基づいて第1光ファイバ11の測定対象物Mに接して配置された部分の温度分布を求め、補正部47で算出した前記換算値で補正して算出する。
このように本実施形態では、プローブ光及びポンプ光が光源14によって出力され、光ファイバに対向入射する。温度を計測可能な接続部分18において発生した利得のBGS形状データがスペクトル測定部15によって測定され、この測定値と接続部分18の温度に対して格納された基準値との差に応じた温度補正分の換算値が補正部47によって出力される。第1光ファイバ11の測定対象物Mに設置された部分において発生した利得のBGS形状データがスペクトル測定部15によって測定され、この測定値に基づいて第1光ファイバ11の測定対象物Mに設置された部分の温度分布が温度算出部26によって求められ、補正部47によって出力された換算値を用いて補正がなされる。よって、温度測定の誤差を低減することができる。この場合、ソフトウエア的に補正を行うこととなるので、簡易かつ的確に補正を行うことができる。
上記第1〜第4実施形態では、接続部分18を設けたが、所定温度に設定した部分又は温度測定が可能な部分において発生する利得のBGSを特定できれば、接続部分18はなくてもよい。すなわち、第1及び第2光ファイバに替えて、1つの光ファイバのみでもよい。
なお、接続部分18を複数設けてもよい。接続部分18を所定の温度に設定する場合、複数の接続部分18を互いに異なる所定温度となるように設定してもよい。
上記第1〜第4実施形態では、2個の光源を使用しているが、1個でもよく、その場合は、時間軸上で、ポンプ光とする期間とプローブ光とする期間を設定し、期間毎に光周波数を調整する。
また、上記第1〜第4実施形態において、接続部分18は、温度分布を測定するにあたって、位置関係を把握する基準点として機能する。上記実施形態では、接続部分18付近で発生した利得のBGSの形状データを基準値としたが、図5に示した第3実施形態の変形例のように、接続部分18から離れた部分で発生した利得のBGSの形状データを基準値としてもよい。また、第2の光ファイバ12で発生した利得のBGSの形状データを基準値としてもよい。
第1実施形態に係る光ファイバ温度センサの構成図である。 BGSを示すグラフである。 第2実施形態に係る光ファイバ温度センサの構成図である。 第3実施形態に係る光ファイバ温度センサの構成図である。 第3実施形態の変形例に係る光ファイバ温度センサの構成図である。 第4実施形態に係る光ファイバ温度センサの構成図である。
符号の説明
1〜4…光ファイバ温度センサ、11…第1光ファイバ、12…第2光ファイバ、13…光周波数差指示部、14…光源、15…スペクトル測定部、16,26,46…温度算出部、17,27,37,47…補正部、18…接続部分、21…光周波数差調整部、39…温度計、DB…格納部。

Claims (4)

  1. プローブ光及びポンプ光それぞれの中心周波数の差(以下「光周波数差」という)を掃引する光周波数差調整部と、
    前記光周波数差調整部からの指示により各々の中心周波数が設定されたプローブ光及びポンプ光を出力する光源と、
    測定対象物に設置される第1部分及び所定温度に設定される第2部分を有し、前記光源から出力されたプローブ光を一端に入力すると共に、前記光源から出力されたポンプ光を他端に入力して、当該プローブ光及びポンプ光の伝搬に伴い発生するブリルアン散乱により利得を得たプローブ光を出力する光ファイバと、
    前記光ファイバから出力されたプローブ光を受光し、ブリルアン散乱によりプローブ光が得た利得のスペクトル(以下「BGS」という)の形状データを測定するスペクトル測定部と、
    前記光ファイバの前記第1部分において発生した利得について前記スペクトル測定部により測定されたBGSの形状データに基づいて前記第1部分の温度分布を求める温度算出部と、
    前記第2部分の前記所定温度での既知の前記BGSの形状データが基準値として設定されており、前記第2部分のBGSの形状データの測定値と前記基準値とが一致するように、前記ポンプ光又は前記プローブ光の光周波数の補正を指示する補正部と
    を備えることを特徴とする光ファイバ温度センサ。
  2. プローブ光及びポンプ光を出力する光源と、
    測定対象物に設置される第1部分及び所定温度に設定される第2部分を有し、前記光源から出力されたプローブ光を一端に入力すると共に、前記光源から出力されたポンプ光を他端に入力して、当該プローブ光及びポンプ光の伝搬に伴い発生するブリルアン散乱により利得を得たプローブ光を出力する光ファイバと、
    前記光ファイバから出力されたプローブ光を受光し、ブリルアン散乱によりプローブ光が得た利得のスペクトル(以下「BGS」という)の形状データを測定するスペクトル測定部と、
    前記第2部分の前記所定温度での既知の前記BGSの形状データが基準値として設定されており、前記第2部分のBGSの形状データの測定値と前記基準値との差に応じた温度補正分が換算値として設定されており、実際に算出された前記第2部分のBGSの形状データの測定値と前記基準値との差に基づき前記換算値を出力する補正部と、
    前記光ファイバの前記第1部分において発生した利得について前記スペクトル測定部により測定されたBGSの形状データに基づいて前記第1部分の温度分布を求め、前記補正部で算出した前記換算値で補正して算出する温度算出部と
    を備えることを特徴とする光ファイバ温度センサ。
  3. プローブ光及びポンプ光それぞれの中心周波数の差(以下「光周波数差」という)を掃引する光周波数差調整部と、
    前記光周波数差調整部からの指示により各々の中心周波数が設定されたプローブ光及びポンプ光を出力する光源と、
    測定対象物に設置される第1部分及び他の温度計測手段により温度を計測可能な第2部分を有し、前記光源から出力されたプローブ光を一端に入力すると共に、前記光源から出力されたポンプ光を他端に入力して、当該プローブ光及びポンプ光の伝搬に伴い発生するブリルアン散乱により利得を得たプローブ光を出力する光ファイバと、
    前記光ファイバから出力されたプローブ光を受光し、ブリルアン散乱によりプローブ光が得た利得のスペクトル(以下「BGS」という)の形状データを測定するスペクトル測定部と、
    前記光ファイバの前記第1部分において発生した利得について前記スペクトル測定部により測定されたBGSの形状データに基づいて前記第1部分の温度分布を求める温度算出部と、
    前記第2部分の温度に対する前記第2部分において発生する利得のBGSの形状データを既知の基準値として事前に種々の温度対して格納する格納部と、
    前記第2部分のBGSの形状データの測定値と前記他の温度計測手段により実際に測定した温度に対する前記基準値とが一致するように、前記ポンプ光又はプローブ光の光周波数の補正を指示する補正部と
    を備えることを特徴とする光ファイバ温度センサ。
  4. プローブ光及びポンプ光を出力する光源と、
    測定対象物に設置される第1部分及び他の温度計測手段により温度を計測可能な第2部分を有し、前記光源から出力されたプローブ光を一端に入力すると共に、前記光源から出力されたポンプ光を他端に入力して、当該プローブ光及びポンプ光の伝搬に伴い発生するブリルアン散乱により利得を得たプローブ光を出力する光ファイバと、
    前記光ファイバから出力されたプローブ光を受光し、ブリルアン散乱によりプローブ光が得た利得のスペクトル(以下「BGS」という)の形状データを測定するスペクトル測定部と、
    前記第2部分の温度に対する前記第2部分において発生する利得のBGSの形状データを既知の基準値として事前に種々の温度対して格納する格納部と、
    前記第2部分のBGSの形状データの測定値と前記基準値との差に応じた温度補正分が換算値として設定されており、実際に算出された前記第2部分のBGSの形状データの測定値と前記基準値との差に基づき前記換算値を出力する補正部と、
    前記光ファイバの前記第1部分において発生した利得について前記スペクトル測定部により測定されたBGSの形状データに基づいて前記第1部分の温度分布を求め、前記補正部で算出した前記換算値で補正して算出する温度算出部と
    を備えることを特徴とする光ファイバ温度センサ。
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