JP2008050628A - 強度、耐食性、耐酸化特性に優れたニッケル基単結晶超合金及びその製造方法 - Google Patents

強度、耐食性、耐酸化特性に優れたニッケル基単結晶超合金及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】1000℃以下、750℃以上の中温度域におけるクリープ破断強度、耐食性及び耐酸化特性が優れており、発電用ガスタービンに適したニッケル基単結晶超合金とその製造方法を提供する。
【解決手段】重量%で、Cr:3.0〜8.0%、Co:15.1〜20.0%、W:4.5〜8.0%、Re:3.3〜6.0%、Ta:4.0〜8.5%、Ti:0.8〜2.0%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.01〜0.2%、Mo:0〜0.5%未満、Ru:0〜6.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制した。
【選択図】なし

Description

本発明は、1000℃以下、750℃以上の温度域における強度、靭性、耐食性及び耐酸化特性に優れていることが要求される部品及び製品の素材として利用するのに適したニッケル基単結晶超合金とその製造方法に関する。
近年、ジェットエンジンやガスタービンなどの動力機関においては、その高性能化及び高効率化などのために、タービン入口温度の高温化が必要不可欠となっており、燃焼ガス温度が1500℃或いはそれ以上の高温に耐え得るタービン動翼材料の開発が重要課題とされている。
タービン動翼材料に要求される主な特性は、高温での遠心力に耐えるための優れたクリープ破断強度及び靭性と、高温燃焼ガス雰囲気に対する優れた耐酸化性及び耐食性である。これらの要求特性を満たすため、現在ではニッケル基超合金の一方向凝固材や単結晶材が実用化されている。
一方向凝固材は、単結晶材ほどクリープ破断強度は高く無いが、普通鋳造材に比べるとクリープ破断強度と靭性が高く、鋳造も単結晶材に比べると容易であり、コスト的にも安くなることから、単結晶材ほどの強度を必要としない部分に数多く使用されている。
一方、ニッケル基超合金の単結晶材は、従来の等軸晶を有する普通鋳造材や柱状晶を有する一方向凝固材と異なり、粒界がないために融点直下で溶体化熱処理を施すことが可能である。このため、固溶強化度の高いWやTaを多量に添加して、凝固偏析を完全に除去した均質組織を得ることができる。これにより、普通鋳造材や一方向凝固材に比べて、クリープ破断強度と靭性を高くできるという特徴を有している。ニッケル基の単結晶超合金について記載された公知例としては、例えば特許文献1、2及び3がある。
特開平10−195565号公報 特開平11−131163号公報 特開2002−143572号公報
上述のように、一方向凝固ニッケル基超合金は鋳造性が優れており、発電用大型ガスタービンの動翼の鋳造も容易であるため、現有の発電用大型ガスタービンの動翼として数多く使用されている。しかしながら、現在使用されている一方向凝固材は、クリープ破断強度が単結晶材ほど高くないために、ガスタービンの燃焼温度を高温化し熱効率の向上を図るには、もはや限界に達しているのが実情である。
これに対し、単結晶ニッケル基超合金は鋳造性が劣るものの、強度及び靭性が優れているため、ジェットエンジンの動静翼材として数多く使用され、更には最新の発電用ガスタービンの動翼として採用され始めている。
しかし、従来のニッケル基単結晶超合金は、主に航空機用ジェットエンジンの動翼を対象に、高温でのクリープ破断強度の改善を主目的として開発されており、そのほかの要求特性である高温における耐食性についてはあまり検討されていないのが実情である。
発電用ガスタービンの動翼は、設計寿命が一般に5万〜10万時間であり、航空機用ジェットエンジン動翼の一般的な設計寿命である約1000時間に対して、50倍から100倍も長い。このため、発電用ガスタービンの動翼は、ジェットエンジンの動翼のように高温で使用されることは無く、実質的な使用温度は高いところでも900〜1000℃の範囲である。従って、発電用ガスタービンの動翼では、1000℃以下、750℃以上の中温度域でのクリープ破断強度と、長時間の使用に耐えうる耐食性及び耐酸化特性が求められている。
ニッケル基超合金の耐食性を向上させるためには、Cr又はReの含有量を多くすることが最も効果的である。しかし、Cr含有量を多くすると、WやTaのように固溶強化度の高い元素の固溶限が低下し、クリ−プ破断強度を高めることが不可能になる。一方、Re量を多くすると、高温強度及び耐食性は向上するが、高温での耐酸化特性が著しく低下する。以上のことから、1000℃以下、750℃以上の中温度域での強度、耐食性及び耐酸化特性のいずれも満足する合金は無いのが実情である。
本発明の目的は、1000℃以下、750℃以上の中温度域での耐食性、耐酸化特性及びクリ−プ破断強度を向上させることが可能である単結晶ニッケル基超合金とその製造方法を提供することにある。
本発明は、重量%で、Cr:3.0〜8.0%、Co:15.1〜20.0%、W:4.5〜8.0%、Re:3.3〜6.0%、Ta:4.0〜8.5%、Ti:0.8〜2.0%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.01〜0.2%、Mo:0〜0.5%未満、Ru:0〜6.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したことを特徴とするニッケル基単結晶超合金にある。
本発明に係るニッケル基単結晶超合金の好ましい成分組成は、重量%で、Cr:3.5〜7.5%、Co:15.1〜20.0%、W:4.5〜8.0%、Re:3.3〜5.5%、Ta:6.1〜8.0%、Ti:1.0〜2.0%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.03〜0.2%、Mo:0〜0.5%未満、Ru:0〜6.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したものである。
本発明に係るニッケル基単結晶超合金のより好ましい成分組成は、重量%で、Cr:3.5〜7.5%、Co:15.1〜20.0%、W:5.0〜7.0%、Re:4.0〜5.5%、Ta:6.1〜8.0%、Ti:1.2〜1.8%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.03〜0.2%、Mo:0〜0.1%未満、Ru:0〜4.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したものである。
本発明に係るニッケル基単結晶超合金の更に好ましい成分組成は、重量%で、Cr:3.8〜6.8%、Co:15.1〜18.0%、W:5.0〜7.0%、Re:4.0〜5.5%、Ta:6.5〜7.5%、Ti:1.2〜1.8%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.03〜0.15%、Mo:0〜0.1%未満、Ru:0〜4.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したものである。
本発明のニッケル基単結晶超合金には、更にY又はCeの一方又は両方を、それぞれ1〜50ppmの範囲で含有することができる。
本発明は、上述の成分組成を有するニッケル基超合金を、セレクタを有する鋳型を用いて一方向凝固鋳造し、真空中または不活性ガス中で、1290℃から1310℃の温度範囲で溶体化熱処理を行った後急冷し、次いで、1120℃から1180℃の温度範囲で1段時効熱処理を行い、更に前記1段時効熱処理よりも低い温度で2段時効熱処理を施すようにしたことを特徴とするニッケル基単結晶超合金の製造方法にある。
本発明に係るニッケル基単結晶超合金は、1000℃以下、750℃以上の中温度域におけるクリープ破断強度、耐食性及び耐酸化特性が優れている。このため、発電用ガスタービンにおいて、ガスタービンの高性能化及び高効率化のためにタービン入口温度を高める場合の動翼材として非常に適している。
本発明に係るニッケル基単結晶超合金の成分範囲の限定理由について説明する。
[Cr:3.0〜8.0重量%]
Crはニッケル基超合金の高温における耐食性を改善するのに有効な元素であり、その効果がより顕著に現れるのは3.0重量%以上の含有からである。Cr含有量の増加に伴って、耐食性改善の効果は大きくなるが、含有量が多くなると固溶強化元素の固溶限度を下げるとともに、脆化相であるTCP相が析出して高温強度や高温耐食性を害するため、その上限は8.0重量%とする必要がある。この組成範囲に於いて、強度と耐食性のバランスを考慮した場合、好ましくは3.5〜7.5重量%の範囲、より好ましくは3.8〜6.8重量%の範囲、更に好ましくは5.1〜6.8重量%の範囲である。
[Co:15.1〜20.0重量%]
Coは金属間化合物NiAlよりなるγ’相の固溶温度を低下させて溶体化熱処理を容易にするほか、γ相を固溶強化すると共に高温耐食性を向上させる効果を有する。Coを15重量%以上含有すると、1000℃以上の高温域でγ’相の析出量を少なくして強度を低下させてしまうが、1000℃以下、750℃以上の中温度域では、固溶強化によるクリープ破断強度向上と高温耐食性向上の効果がある。それらの効果が特に顕著に現れるのは15.1重量%以上の含有からである。
一方、Coの含有量が20.0%を超えると、1000℃以下、750℃以上の中温度域でも、γ’相の固溶温度を著しく低下させて、析出強化相であるγ’相の析出量を少なくすると共に、W、Re等の固溶強化に効果のある元素の固溶限を狭めてしまう。これにより、逆に強度が低下するようになるため、20.0重量%以下にする必要がある。この組成範囲に於いて、溶体化熱処理の容易性と強度とのバランスを考慮した場合、好ましくは15.1〜18.0重量%の範囲であり、より好ましくは15.6〜18.0重量%の範囲である。
[W:4.5〜8.0重量%]
Wはマトリックスであるγ相と析出相であるγ’相に固溶し、固溶強化によりクリープ破断強度を高めるのに有効な元素である。このような効果を十分に得るためには4.5重量%以上の含有量が必要である。しかし、Wは比重が大きく、合金の重量を増大するばかりでなく、合金の高温における耐食性を低下させる。また、8.0重量%を超えると針状のα−Wが析出し、クリープ破断強度、高温耐食性及び靭性を低下させるため、その上限は8.0重量%とする必要がある。Coを15.1重量%以上含む本発明合金の組成範囲に於いて、高温における強度、耐食性及び高温での組織安定性のバランスを考慮した場合、好ましくは5.0〜7.0重量%の範囲である。
[Re:3.3〜6.0重量%]
Reはマトリックスであるγ相に大部分が固溶し、固溶強化によってクリープ破断強度を高めるとともに、合金の耐食性を改善するのに有効な元素である。このような効果を十分に得るためには3.3重量%以上の含有量が必要である。しかし、Reは高価であり、比重が大きく、合金の重量を増大する。また、6.0重量%を超えると針状のα−Wまたはα−Reが析出し、クリープ破断強度及び靭性を低下させるため、その上限は6.0重量%とする必要がある。この組成範囲に於いて、高温における強度、耐食性及び高温での組織安定性のバランスを考慮した場合、好ましくは3.3〜5.5重量%の範囲であり、Coを15.1重量%以上含む本発明合金の組成範囲に於いて、より好ましい範囲は4.0〜5.5重量%である。
[Ta:4.0〜8.5重量%]
Taはγ’相にNi(Al,Ta)の形で固溶し、固溶強化する。これによりクリープ破断強度が向上する。この効果を十分に得るためには、4.0重量%以上の含有量が必要であり、8.5重量%を超えると、過飽和になって針状のδ相すなわちNiTaが析出し、クリープ破断強度を低下させる。従って、その上限は8.5重量%とする必要がある。この組成範囲に於いて、高温における強度と組織安定性のバランスを考慮した場合、好ましくは6.1〜8.0重量%の範囲であり、Coを15.1重量%以上含む本発明合金の組成範囲に於いて、より好ましくは6.5〜7.5重量%の範囲である。
[Ti:0.8〜2.0重量%]
TiはTaと同様にγ’相にNi(Al,Ta,Ti)の形で固溶し、固溶強化するが、Taほどの効果はない。むしろ、Tiは合金の高温における耐食性を改善する効果があるので0.8重量%以上の含有量とする。しかし、2.0重量%を超えて含有すると、耐酸化特性が劣化するため、その上限は2.0重量%とする必要がある。この組成範囲に於いて、高温における強度と耐食性、耐酸化特性のバランスを考慮した場合、好ましくは1.0〜2.0重量%の範囲、より好ましくは1.2〜1.8重量%の範囲である。
[Al:4.5〜6.5重量%]
Alは析出強化相であるγ’相の構成元素であり、これによりクリープ破断強度が向上する。また、耐酸化特性の向上にも大きく寄与する。それらの効果が十分に得られるようにするためには、4.5重量%以上の含有量が必要であるが、6.5重量%を超えると、γ’相が過大に析出し、かえって強度を低下させることから、4.5〜6.5重量%の範囲とすることが必要である。
[Ru:0〜6.0%]
Ruは、必ずしも含有する必要はないが、含有するとγ’相の固溶できる領域を広げて溶体化熱処理を容易にするほか、γ相を固溶強化すると共に高温耐食性を向上させる効果を有する。固溶強化と耐食性向上は、Co量が多いと、Coとの相乗効果により単独でRuを添加するより効果がある。しかし、Ruは高価であり、含有量を多くすると素材の価格が上昇する。また、Ruの含有量が6.0重量%を超えると、析出強化相であるγ’相の析出量を減少させて、高温強度を低下させてしまうため、6.0重量%以下にする必要がある。この組成範囲に於いて、溶体化熱処理の容易性、強度及びコストとのバランスを考慮した場合、好ましくは0〜4.0重量%の範囲である。
[Hf:0.01〜0.2重量%]
Hfは高温での耐食性、耐酸化性を向上させる効果がある。Hfの含有により、合金表面に形成される保護皮膜、例えばCr,Alの密着性が向上する。保護皮膜の密着性を向上させるためには、0.01重量%以上の含有量が必要であるが、0.2重量%を超えると最終凝固部にNiHfの共晶を形成し、Ni基超合金の融点を著しく下げて、溶体化熱処理を困難にする。また、鋳造時に雰囲気中の酸素とHfOを形成し、鋳造品の表面欠陥となって鋳造歩留りを低下させることから、0.2重量%以下にすることが必要である。この組成範囲に於いて、耐食性、耐酸化特性と合金の熱処理温度範囲のバランスを考慮した場合、好ましくは0.03〜0.2重量%の範囲であり、より好ましくは0.03〜0.15重量%の範囲である。
[Mo:0〜0.5重量%未満]
MoはWと同様の効果を有するため、必要に応じてWの一部と代替することが可能である。また、γ’相の固溶温度を上げるので、クリープ破断強度を向上させる効果がある。MoはWに比べて比重が小さいため合金の軽量化が図れる。しかし、Moは合金の耐酸化特性及び耐食性を低下させるため、含有するにしてもその上限を0.5重量%未満とする必要がある。この組成範囲に於いて、高温における強度、耐食性及び高温での耐酸化特性のバランスを考慮した場合、好ましくは0.1重量%未満であり、より好ましくは実質的に含有しないことである。
[C:0〜0.06重量%]
Cは炭化物(TiC,TaC等)を形成し塊状に析出する。この炭化物は、合金の融点に比べて溶融温度が低く、合金の融点直下で行う溶体化熱処理では局部溶融を起こすため、溶体化熱処理温度を上げることができず、単結晶の溶体化熱処理温度範囲を狭くする。さらに固溶強化元素であるTaと炭化物を形成することにより、固溶強化に効果のあるTaのみかけの含有量が少なくなり、高温でのクリープ強度を低下させる。そこで、Cの上限は0.06重量%とした。
[B:0〜0.01重量%]
Bはホウ化物[(Cr,Ni,Ti,Mo)]を形成し、合金の粒界に析出する。このホウ化物も炭化物と同様に合金の融点に比べて低融点であり、単結晶の溶体化熱処理温度を低下させ、溶体化熱処理温度範囲を狭くする。そこで、Bの上限は0.01重量%とした。
[Zr:0〜0.01重量%]
Zrの一部は合金中に固溶するが、大部分は固溶せずにNiZrに代表される金属間化合物を形成する。NiとZrの金属間化合物は、合金の融点に比べて著しく低融点であるため、合金の溶体化熱処理を困難にすることから、Zrの上限を0.01重量%にした。
次に、溶解製造時に坩堝から混入或いは合金原料から持ち込まれる不可避不純物のうち、Si,P,S,O及びNの許容量を限定した理由について説明する。
[Si:0.1%重量%以下]
Siは合金原料から持ち込まれ、不純物として存在する。Siは耐酸化特性向上の効果は認められるが、Hfほどの効果は無く、過剰に存在するとMo等の耐火合金元素と金属間化合物を形成する。これら金属間化合物が合金中に存在すると、クリープ変形中にこれらがクラックの起点となり、クリープ破断寿命が低下する。そこで上限を0.1重量%にした。
[P:0.01重量%%以下]
[S:0.005重量%以下]
これらの元素はいずれも合金原料から持ち込まれ、不純物として存在する。これらの元素は合金の耐食性を低下させることから、可能な限り少ないことが望まれる。しかし、これらの元素が少ない原料は素材コストが高くなることから、耐食性とのバランスで、Pを0.01重量%以下、Sを0.005重量%以下にした。
[O:0.005重量%以下]
[N:0.005重量%以下]
これらの元素も合金原料から持ち込まれることが多く、Oは坩堝からも入る。これらの元素は合金中に酸化物例えばAl、窒化物例えばTiN或いはAlNとして塊状に存在する。合金中にこれらの酸化物或いは窒化物が存在すると、クリープ変形中にこれらがクラックの起点となり、クリープ破断寿命が低下する。以上より、両元素の上限は、いずれも0.005重量%とした。
次に、ニッケル基単結晶超合金の製造工程と熱処理温度を限定した理由について説明する。
本発明では、中温度領域でのγ’相の析出量を多くしてクリープ破断強度の増大を図ることにした。このために、まず、鋳造材を溶体化熱処理し、母相のγ相中にγ’相を再固溶させて組織を均一化した。次いで、時効熱処理を施して、溶体化熱処理で再固溶した組織からγ’相を析出させた。時効熱処理は2段階で行い、1段時効ではγ’相の大きさと形状を整え、2段時効において、1段時効で析出したγ’相の組成を安定化させると共にγ相に過飽和に固溶解しているγ’相形成元素を析出させて、γ’相の析出量増加を図った。
溶体化熱処理は、温度が低すぎると溶体化が不十分となり、クリープ破断強度が向上しなくなる。一方、温度が高すぎると、合金の一部が溶融を開始し、やはりクリープ破断強度が向上しなくなる。溶体化がある程度可能で、且つ、溶融を生じない温度範囲として1290℃〜1310℃を選定した。
γ’相の大きさと形は、時効熱処理の温度によって大きく異なり、温度が低いと球形になり、温度が高すぎると塊状になる。クリープ破断強度を高めるためには、γ’相の形状は立方体にすることが望ましく、本発明の合金組成では1120℃〜1180℃の温度範囲で1段時効熱処理を施すことによって、クリープ破断強度を高めることができる。
2段時効熱処理は、γ’相の組成を安定させることが主要な狙いであることから、γ相に固溶している元素が、ある程度の時間内で拡散析出できるようにするために、1段時効よりも低い温度に設定した。
以下、具体的実施例について説明するが、本発明は以下に示す例に限定されるものではない。
表1に、本発明の実施例合金(No.A1〜A9)、比較合金(No.B1〜B10)及び既存合金(No.C1〜C6)の化学組成を示す。比較合金のNo.B1とB2及び既存合金のC1〜C4は単結晶材であり、既存合金のNo.C5とC6は一方向凝固合金である。
最初に各合金の素材を配合後、容量15kgの耐火坩堝を用い、真空誘導炉で直径70mm、長さ200mmのインゴットを溶製した。表2に溶製したインゴットの不純物量を示す。このインゴットの状態では、等軸晶の組織を有する。
単結晶試験片の鋳造は、上記インゴットを用いて、鋳型引出し式一方向凝固法で行った。具体的には、セレクタを有するアルミナ質のセラミック鋳型を用い、鋳型加熱温度:1550℃、鋳型引出し速度:20cm/hにて、直径15mm、長さ150mmの単結晶試験片を鋳造した。鋳造は、全て真空中で行った。
鋳造した単結晶試験片には、表3に示す条件で溶体化熱処理および時効熱処理を施した。これらの熱処理条件は別途予備試験を行い,マクロ組織及びミクロ組織から、最適と考えられる条件を決定した。表3中にGFCとあるのはガスフロークーリングのことであり、ガス冷却を行ったことを示している。
熱処理した単結晶試験片から、それぞれ機械加工により、平行部直径6.0mm、平行部長さ30mmのクリープ試験片と、長さ25mm、幅10mm、厚さ1.5mmの高温酸化試験片及び直径8mm、長さ40mmの高温腐食試験片を切り出した。
表4に特性評価試験条件を示す。クリープ破断試験は、温度982℃、応力206MPaの条件と、温度920℃、応力314MPaの二つの条件で行った。酸化試験は、1040℃で600時間加熱保持したのち、室温まで冷却し、再び1040℃で600時間加熱する操作を5回繰り返して、合計3000時間の酸化試験を行い、3000時間酸化後の重量変化を測定した。耐食性試験は、燃焼ガス中にNaClを80ppm添加し、900℃の温度下で7時間加熱保持したのち室温まで冷却し、再び900℃で7時間加熱する試験を5回繰り返して、合計35時間試験を行い、35時間腐食試験後の重量変化を測定すると共に、目視による外観検査を行った.
これらの試験結果をまとめて表5に示した。なお、表5の酸化試験及び腐食試験後の試料には、重量増或いは重量減が見られるが、重量増は試験時に形成された酸化物皮膜が試料表面に密着していることを示し、重量減は酸化物皮膜が試料表面から剥がれたことを示している。重量の増減が少ないものほど特性が優れていることを示している。また、クリープ破断試験の結果は、破断寿命で示した。破断寿命が長いほど、クリープ破断強度が高いことを意味する。
Figure 2008050628
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Figure 2008050628
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表5より明らかなように、本発明の実施例合金No.A1〜A9は、比較合金のNo.B1〜B10及び既存合金のNo.C1〜C6に比べて、クリープ破断強度、耐酸化特性、耐食性の面でバランスがとれていることがわかる。特に本発明の実施例合金は、高Coの効果により920℃−314MPaでのクリープ破断強度が高くなっている。
比較合金No.B6とNo.B7は、982℃−206MPaのクリープ破断強度は優れているが、920℃−314MPaでは本発明の実施例合金よりもやや低く、耐酸化性、耐食性は大きく劣っている。既存の単結晶材であるNo.C4は、982℃−206MPa及び920℃−314MPaのクリープ破断強度は、本発明の実施例合金よりも優れているが、耐酸化性、耐食性は大きく劣っている。
また、既存の一方向凝固材であるNo.C5、C6に比べると、本発明の実施例合金はクリープ破断寿命、耐食性の点でいずれも優れており、耐酸化性でも同等ないしは優れている。すなわち、本発明の実施例合金は、高温強度と高温耐食性及び高温耐酸化特性のいずれも優れたバランスのとれた合金であることが認められた。このように上述の各特性がいずれも優れていることから、本発明の合金は、1000℃以下の中温度域で使用される発電用ガスタービンの動翼材として好適である。
本発明の合金が、1000℃以下の中温度域で使用される発電用ガスタービンの動翼材として好適である理由について説明する。
クリープ破断時間が長いことは、クリープ破断強度が高いことを意味しており、破断時間が長ければ長いほど、ガスタービンの動翼材としてより好ましいのは周知の事実である。しかしながら、他の特性を犠牲にしてクリープ破断強度を高めても、長時間使用できることにはならないことから、本発明の合金では、982℃−206MPaの条件では、現在実用化されている単結晶合金であるC2と同等以上の強度を目標とした。
また、発電用ガスタービン用動翼の温度は、高くても900℃前後であることから、920℃での強度は、単結晶合金であるC2の1.5倍以上を目標とした。これによって、実機翼での耐用温度を約15℃高くすることが可能となり、燃焼ガス温度の向上、或いは冷却空気量の削減による効率向上を図ることが可能となる。
また、そのためには、耐食性、耐酸化特性に優れていることも必要である。ガスタービン動翼の温度は、高くても900℃前後であるが、局所的には冷却が悪いところが存在する。そのような場所の温度を推定することは非常に難しいが、経験的には1000℃を越えており、局所的には1100℃近くに達していることから、1040℃での酸化試験で評価した。なお、実験的には1100℃での酸化速度は1040℃での約10倍となる。ここで動翼の使用期間を仮に4年とすると、連続運転での運転時間は約3万時間となる。3万時間での酸化減肉量の目標を1100℃で2mm以内とすると、1040℃では0.2mmとなる。3万時間で酸化減肉0.2mmを、3000時間試験での重量変化量に換算すると20mgとなることから、酸化減肉量が約20mg/cmまでの合金を良好な合金とした。
腐食についても同様であり、今回評価した腐食試験は、実機環境の約100倍の加速試験となっている。従って、35時間の試験時間は、約3500時間に相当する。腐食は酸化による減肉とは異なり、一度腐食が始まると急激に進む。更に腐食は温度が低く応力の高い翼根元部で生じる可能性が高い。以上のことから、安全を見て酸化減肉の1/100、すなわち評価試験条件で、2mg/cm程度以下を良好な合金とした。
また、腐食試験後の外観検査において、金属光沢を有し表面が滑らかなものを「非常に良好」、孔食はないが肌荒れが生じ始めているものを「良好」、孔食が一部分で生じ始めているものを「孔食あり」、孔食部が数箇所でつながっているものを「悪い」、全面に腐食が発生しているものを「非常に悪い」と評価した。
以上の条件を満足し、バランスのとれた特性を示すのが本発明の合金である。

Claims (10)

  1. 重量%で、Cr:3.0〜8.0%、Co:15.1〜20.0%、W:4.5〜8.0%、Re:3.3〜6.0%、Ta:4.0〜8.5%、Ti:0.8〜2.0%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.01〜0.2%、Mo:0〜0.5%未満、Ru:0〜6.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したことを特徴とする強度、耐食性、耐酸化特性に優れたニッケル基単結晶超合金。
  2. 重量%で、Cr:3.5〜7.5%、Co:15.1〜20.0%、W:4.5〜8.0%、Re:3.3〜5.5%、Ta:6.1〜8.0%、Ti:1.0〜2.0%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.03〜0.2%、Mo:0〜0.5%未満、Ru:0〜6.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したことを特徴とする請求項1に記載の強度、耐食性、耐酸化特性に優れたニッケル基単結晶超合金。
  3. 重量%で、Cr:3.5〜7.5%、Co:15.1〜20.0%、W:5.0〜7.0%、Re:4.0〜5.5%、Ta:6.1〜8.0%、Ti:1.2〜1.8%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.03〜0.2%、Mo:0〜0.1%未満、Ru:0〜4.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したことを特徴とする請求項1に記載の強度、耐食性、耐酸化特性に優れたニッケル基単結晶超合金。
  4. 重量%で、Cr:3.8〜6.8%、Co:15.1〜18.0%、W:5.0〜7.0%、Re:4.0〜5.5%、Ta:6.5〜7.5%、Ti:1.2〜1.8%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.03〜0.15%、Mo:0〜0.1%未満、Ru:0〜4.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したことを特徴とする請求項1に記載の強度、耐食性、耐酸化特性に優れたニッケル基単結晶超合金。
  5. 重量%で、Cr:3.0〜8.0%、Co:15.1〜20.0%、W:4.5〜8.0%、Re:3.3〜6.0%、Ta:4.0〜8.5%、Ti:0.8〜2.0%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.01〜0.2%、Mo:0〜0.5%未満、Ru:0〜6.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、Y又はCeの一方又は両方がそれぞれ1〜50ppm、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したことを特徴とする強度、耐食性、耐酸化特性に優れたニッケル基単結晶超合金。
  6. 重量%で、Cr:3.5〜7.5%、Co:15.1〜20.0%、W:4.5〜8.0%、Re:3.3〜5.5%、Ta:6.1〜8.0%、Ti:1.0〜2.0%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.03〜0.2%、Mo:0〜0.5%未満、Ru:0〜6.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、Y又はCeの一方又は両方がそれぞれ1〜50ppm、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量を、それぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したことを特徴とする請求項5に記載の強度、耐食性、耐酸化特性に優れたニッケル基単結晶超合金。
  7. 重量%で、Cr:3.5〜7.5%、Co:15.1〜20.0%、W:5.0〜7.0%、Re:4.0〜5.5%、Ta:6.1〜8.0%、Ti:1.2〜1.8%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.03〜0.2%、Mo:0〜0.1%未満、Ru:0〜4.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、Y又はCeの一方又は両方がそれぞれ1〜50ppm、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したことを特徴とする請求項5に記載の強度、耐食性、耐酸化特性に優れたニッケル基単結晶超合金。
  8. 重量%で、Cr:3.8〜6.8%、Co:15.1〜18.0%、W:5.0〜7.0%、Re:4.0〜5.5%、Ta:6.5〜7.5%、Ti:1.2〜1.8%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.03〜0.15%、Mo:0〜0.1%未満、Ru:0〜4.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、Y又はCeの一方又は両方がそれぞれ1〜50ppm、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したことを特徴とする請求項5に記載の強度、耐食性、耐酸化特性に優れたニッケル基単結晶超合金。
  9. 重量%で、Cr:3.0〜8.0%、Co:15.1〜20.0%、W:4.5〜8.0%、Re:3.3〜6.0%、Ta:4.0〜8.0%、Ti:0.8〜2.0%、Al:4.5〜6.5%、Hf:0.01〜0.2%、Mo:0〜0.5%未満、Ru:0〜6.0%、C:0〜0.06%、B:0〜0.01%、Zr:0〜0.01%、O:0〜0.005%、N:0〜0.005%、残部Ni及び不可避不純物よりなり、不純物中のSi,P及びSの量をそれぞれ、Si:0.1%以下、P:0.01%以下、S:0.005%以下に規制したニッケル基超合金よりなる単結晶素材を、真空中または不活性ガス中で、1290℃から1310℃の温度範囲で溶体化熱処理を行った後急冷し、次いで、1120℃から1180℃の温度範囲で1段時効熱処理を行った後、前記1段時効熱処理よりも低い温度で2段時効熱処理を施すようにしたことを特徴とするニッケル基単結晶超合金の製造方法。
  10. 前記ニッケル基超合金が、更にY又はCeの一方又は両方を、それぞれ1〜50重量%含むことを特徴とする請求項9に記載のニッケル基単結晶超合金の製造方法。
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