JP2008049377A - シート後処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光を用いた穿孔、切断手段を搭載し、装置の小型化、低コスト化を図ることができるシート後処理装置を提供する。
【解決手段】シート後処理装置は、搬送中のシートにレーザ光を照射するレーザ照射手段(レーザ発振装置208、レンズ216、ミラー217、ポリゴンミラー218)を備える。また、レーザ照射領域部Rを挟むように、シート搬送方向上流側及び下流側に設けられた入口搬送ローラ対202及び出口搬送ローラ対206を備える。また、レーザ照射領域部Rを概ね真空状態にするように囲う密閉手段(加工搬送ベルト203、シート押圧ローラ209、210、レーザ照射ガイド221)を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は単1シート、又は束状のシートを穿孔、裁断するシート後処理装置、及びそのシート後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システムに関する。
従来から、一般的にシートを所望のサイズに裁断し、または、製本仕上げのために三方裁断するようなシート裁断装置が提案されている。例えば、特許文献1(図11)には、ドラム状の回転刃と対向する回転円盤による切断方式が提案されている。また、特許文献2(図12)には、板状の可動刃と固定刃による押し切り切断によって製本の小口を裁断する小口裁断装置が提案されている。
また、シートをバインディングするための多穴パンチ処理をシートに対して行う穿孔装置としては、特許文献3、4に示されるように、パンチ及びダイスを用いる打ち抜き方式を採用するシート穿孔装置が提案されている。
また、特許文献5乃至8には、シート材にレーザ光を照射することにより穿孔、ミシン目付与を行うことによって、フレキシブルな加工処理を実現する穿孔工装置が提案されている。
特開2005−206358号公報 特開2004−331328号公報 特開平10−279170号公報 特開平11−79538号公報 特開平9−99383号公報 特開平8−245049号公報 特開平8−118054号公報 特開2001−62577号公報
しかしながら、上述の特許文献1、2のように、金属刃を用いた裁断方式の場合、刃先の鈍化による切断不良が発生するため、金属刃を交換する必要があり、ランニングコストが増大するという問題があった。
また、通常、設けられる切断刃は、刃渡りが最大切断シートの主走査方向以上のものが設置されており、電写真装置によって出力されたシートを裁断するようなシート裁断装置としては、長さ350MM、重量約3kg程度のものが使用されている。従って、裁断装置の筐体は少なくとも、切断刃を包囲する必要があり、裁断装置全体のサイズを決定するキーパーツとなっていた。
また、特許文献3、4の提案のように、パンチ及びダイスを用いた穿孔装置の場合においても、刃先の鈍化による交換コストの増大は免れないものであった。
さらに、特許文献1乃至4においては、いずれも、金属刃によるせん断方式のため、切断時の稼動音は必然的に発生し、特に、製本束のような複数のシート束を一括で裁断するような裁断装置においては、切断時の稼動音は大きくならざるを得なかった。
また、切断や穿孔する縁からシート端部までの距離を極端に小さくすると、せん断領域外の端部縁が、せん断時に引きずり込まれて切断不良や穿孔不良するという問題があり、切断や穿孔位置を、シート端から所定の距離に離す必要があった。また、裏面側に打ち抜きバリが生じるという問題があった。
また、特許文献5乃至8などで提案されている、レーザ光を用いた穿孔、切断手段を搭載するシート後処理装置の場合、特に可燃性の高いシート類の切断に際して、十分な対策が必要になってきている。
従来のレーザ切断装置においては、レーザ光の焦点照射部に不活性ガスであるCO2やN2などを吹射し、レーザ穿孔していく方式が数多く提案されている。
従って、この方式においては、CO2やN2ガスをポンプから噴射するポンプ装置を設置するため、コスト及び装置サイズが増大する。また、不活性ガスのメンテナンスなどが必要とされ、簡易的なシステム構成をとることが困難であった。また、レーザ光の出力を必要以上に上げることができないため、複数シートの一括切断などは困難であった。
本発明の目的は、レーザ光を用いた穿孔、切断手段を搭載し、装置の小型化、低コスト化を図ることができるシート後処理装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載のシート後処理装置は、レーザ光によってシートを穿孔又は切断加工するシート後処理装置において、搬送中のシートにレーザ光を照射するレーザ照射手段と、レーザ照射領域部を挟むように、シート搬送方向上流側及び下流側に設けられた第1シート挟持手段及び第2シート挟持手段と、前記レーザ照射領域部を概ね真空状態にするように囲う密閉手段とを備えることを特徴とする。
請求項6記載の画像形成システムは、請求項1記載のシート後処理装置と画像形成装置が連結される。
本発明のシート後処理装置は、搬送中のシートにレーザ光を照射するレーザ照射手段と、レーザ照射領域部を挟むように、シート搬送方向上流側及び下流側に設けられた第1シート挟持手段及び第2シート挟持手段とを備える。また、レーザ照射領域部を概ね真空状態にするように囲う密閉手段を備える。
従って、大掛かりな真空ポンプを必要とせず、レーザ光を用いた穿孔、切断手段を搭載し、装置の小型化、低コスト化を図ることができるシート後処理装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システムの構成を概略的に示す図である。
図1において、画像形成システム1は、画像形成装置100と、シート後処理部600とを備えている。シート後処理装置600は、画像形成装置100の排出口に接続されて、レーザ穿孔部200と、平綴じ処理部300と、中綴じ処理部400とを備えている。また、積載トレイ621を備えている。
このため、画像形成装置100から排出されるシートに対して、穿孔処理、もしくは、平綴じ処理、もしくは、中綴じ処理というシート後加工処理をオンラインで施すことが可能になっている。
尚、シート後処理装置600は、オプションとして使用されることがある。このため、画像形成装置100は、単独でも使用できるようになっている。また、シート後処理装置600内のレーザ穿孔部200と平綴じ処理部300と中綴じ処理部400は、それぞれ、単独で着脱可能になっており、オペレータの機能ニーズに合わせて、カスタマイズできるような構成になっている。また、本実施の形態では、画像形成装置100とシート後処理装置600は、別枠の筐体で着脱式に構成されているが、一体構成であってもよい。
まず、画像形成装置100の構成と動作を併せて簡単に説明する。
画像形成装置100内のカセット107a乃至107dから供給されたシートは、それぞれ画像形成手段としてのイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光ドラム101a乃至101dなどによって、4色のトナー像が転写されて、定着器111に搬送される。そして、定着器111でトナー画像が定着された後、シートは機外に排出される。
次に、シート後処理装置600の構成と動作を併せて説明する。
画像形成装置100から排出されたシートは、シート後処理装置600内のレーザ穿孔部200の入口ローラ201に送られる。レーザ穿孔部200が無い状態のシート後処理装置600であれば、画像形成装置100から排出されたシートは、シート後処理装置600内の中綴じ処理部400の入口ローラ401に送られる。
レーザ穿孔部200、中綴じ装置400いずれも無い状態のシート後処理装置600であれば、画像形成装置100から排出されたシートは、シート後処理装置600内の平綴じ処理部300の入口ローラ301に送られる。
<第1の実施の形態>
まず、図1のような、レーザ穿孔部200、平綴じ処理部300、中綴じ処理部400、全てを備えるシート後処理装置600で、レーザ穿孔部200が平綴じ処理部300、中綴じ処理部400よりも上流に位置する構成の第1の実施の形態を以下に説明する。
以下、シートの流れに沿って、各後処理工程の動作説明を行う。
まず、画像形成装置100から排出されたシートはレーザ穿孔部200に送られる。
図2は、第1の実施の形態に係る図1におけるレーザ穿孔部の簡略構成を示す図、図3は、第1の実施の形態に係る図1におけるレーザ穿孔部の詳細構成を示す図、図4は、第1の実施の形態に係る図1におけるレーザ穿孔部の斜視図である。
図2乃至図4に示すように、レーザ穿孔部200の入口にはストッパ207が配置される。画像形成装置100から送られたシートを入口搬送ローラ対202で受け取り、加工搬送ベルト203を経て排出ローラ対205によって、レーザ穿孔部200の装置外に排出する。
加工搬送ベルト203は、入口搬送上ローラ202bと出口搬送上ローラ206bに渡って掛けられ、搬送されるシートの幅方向全域を支持できる面を有している。搬送モータM3は入口搬送下ローラ202a、出口搬送下ローラ206aに駆動を伝達している。
これに伴い、直接、駆動を持たない従動側の入口搬送上ローラ202b及び、出口搬送上ローラ206bにも駆動が伝達され、これに掛けられた加工搬送ベルト203も従動回転する。よって、シートは入口搬送ローラ対202及び、加工搬送ベルト203、出口搬送ローラ対206によって、下流(図4の右から左)に搬送される。
このとき、搬送されるシートは、レーザ穿孔部200で穿孔精度を上げるために張り状態で搬送するようにしている。そのため、搬送ローラ後方側に位置する、出口搬送下ローラ206aの駆動シャフトの内部に一方向クラッチが具備され、出口搬送下ローラ206aによって、シートを常に引っ張りぎみに搬送するようになっている。
また、入口搬送ローラ対202と出口搬送ローラ対206の間に、レーザ発振装置208から発振されるレーザ光を、シート搬送面に直行して照射できるように、レンズ216a、216b、ミラー217a乃至217c、ポリゴンミラー218が配置される。
レーザ発振装置208は、炭酸ガスレーザを発振するものであり、レンズ216a、216bを介して、シート搬送面に焦点が合わされており、その出力波長は、シートを切断するのに適した値に設定されている。つまり、所望の穿孔対象シートには、吸収し、穿孔非対称物に対しては、透過または発散するようなレーザ波長に設定されている。
従って、非穿孔対象物である、加工搬送ベルト203及び、シートの下面を支持するレーザ照射ガイド221(後述)は透過するように透明な素材で構成されている。
本実施の形態では、加工搬送ベルト203は、弾性材の難燃樹脂フィルムシート、レーザ照射ガイド221は難燃性の樹脂ポリマーで構成し、レーザ焦点部においては、レーザ光が発散する焦点位置から離れる方向にガイド面を一段窪ませている。
搬送方向におけるレーザ焦点位置は、入口搬送ローラ対202面からL2、出口搬送ローラ206面からL1の位置となっている。レーザ発振装置208は、所定タイミングで、ポリゴンモータM4により1定回転しているポリゴンミラー218にパルスレーザを照射する。
このポリゴン回転の動作によって、シートに対して主走査方向(シート搬送方向と直行する方向)のレーザ照射を行うことができ、副走査方向(シート搬送方向)へは、搬送モータM3の搬送を続けることによってレーザ照射がなされる。
搬送モータM3及びポリゴンモータM4は、レーザ穿孔情報が入力された穿孔信号を元に、後述するシート後処理制御部で制御され、その動作に応じたパルスレーザ発振をレーザ発振装置208が行うことにより、所望形状に穿孔切断された成果物が得られる。
また、加工搬送ベルト203の内周面にはレーザ照射部を挟むように前後にシート押圧ローラ209、210が設けられている。これは、シートを加工搬送ベルト203とレーザ照射ガイド221間で挟持するようにして、レーザ穿孔精度を向上させるローラである。
また、このように閉空間で挟持しながらレーザ穿孔する構成にすることによって、シート押圧ローラ208、209間の加工搬送ベルト203とレーザ照射ガイド221での斜線部で示す挟持空間であるレーザ照射領域部Rを略真空に維持することができる。このことで、シートへのレーザ照射を真空条件下で実行することができる。
こうすることで、高周波長のレーザによって、シートを瞬時的に高温燃焼させる際の酸化現象がほとんど発生しないため、必要最低限の燃焼時間に抑えることが可能で、シートの穿孔部の焦げ付き、燃焼、発火という問題がなくなる。
入口搬送ローラ対202の手前には、シートを案内する入口ガイド220が、加工搬送ベルト203の下部にはレーザ照射ガイド221が、出口搬送ローラ対206の後方には出口ガイド222が設けられている。
そして入口ガイド220の途中には、タイミングセンサS1がある。このタイミングセンサS1からの検出信号に基づき、レーザ発振装置208のタイミングが決定付けられる。
尚、出口ガイド222と出口搬送下ローラ206aの境界には、シートサイズ全域に渡る隙間(スリット穴)が開けられている。このスリット穴の下部に、切断された不要部(屑)を収納するための屑箱213が配設される。
また、このスリット穴の上部に、ファン229に接続されたエア放出ノズル230が配設され、レーザ穿孔屑が屑箱213に確実に落下するようにアシストする。屑箱213はレーザ走査領域よりも広がっていて、レーザ穿孔で生じる全てのシート屑を回収することができる。屑箱213には、屑の満載を検出する満載検知センサ214が設けられている。
満載検知センサ214は、レーザの焦点位置から下方に延長された位置においてレーザ走査方向に平行して、発光部214a、受光部214bに分かれて取り付けられる。この満載検出位置は、屑箱213に収容された屑にレーザ発振装置208からのレーザが照射されても、燃焼しないよう十分に焦点がずらされて設定されている。
満載検出センサ214が所定時間紙ありを検出すると、レーザ発振装置208からのパルスレーザ発振は中断され、ユーザーに屑箱213の屑捨てを促すアラームを出す。出口搬送ローラ対206の下流には排出ローラ対205がある。
図5は、図1の画像形成システムに搭載される制御ユニットの機能ブロックを示す図である。
図5において、制御ユニットは、外部のPC端末500と接続される外部インタフェース501、CPU回路部502を備える。CPU回路部502はROM503、RAM504を搭載する。
また、CPU回路部502には、原稿給紙装置制御部505、イメージリーダ506、画像信号制御部507、プリンタ制御部508、操作部509、切断信号制御部510、シート後処理装置制御部511が接続される。
図6は、図2乃至図4のレーザ穿孔部によって実行されるレーザ穿孔加工処理の手順を示すフローチャートである。
本処理は、図5のCPU回路部502、切断信号制御部510、シート後処理装置制御部511によって統括的に実行される。
ユーザーの操作による裁断情報は、図5のPC端末500で設定され、外部インタフェース501を介して、切断信号制御部510に送られる。ここで、先端に切断処理があるか否か判断する(ステップS1)。
先端切断が無い場合、ステップS4へ進む。先端切断がある場合は、最終成果物の搬送方向長さLと搬送ニップ間寸法L3(図3)が比較される(ステップS2)。ここで、L<L3の時は、レーザ切断後に、成果物を搬送ニップ間で受け渡すことができなくなるため、動作開始前にアラームを出してジョブを禁止する。
一方、L≧L3の時は、ステップS3に進み、先端不要部の搬送方向長さL1と、出口搬送ローラ対206と出口ガイド222のクリアランス寸法L5の比較を行う。L1≦L5であれば、レーザによって切断された屑は、自重により落下して、屑箱213への収容が可能である。
但し、L1>L5の時には、そのままでは発生した屑が落下することなく、下流の排出ローラ対205まで送られてしまう。従ってこの時は、L1≦L5になるような細分化信号を作成する。
次に、穴あけ処理があるか否かを判断する(ステップS4)。穴あけ処理がない場合、ステップS6に進む。穴あけ処理がある場合は、穴あけ不要部の搬送方向長さL2と、出口搬送ローラ対206と出口ガイド222のクリアランス寸法L5の比較を行う(ステップS5)。
この場合でも、上記先端切断処理と同様に、発生した屑を屑箱213に収容するには、L2≦L5でなくてはならず、L2>L5の時には、L1≦L5になるような細分化信号を作成する。
次に、ステップS6に進み、後端の切断処理があるか否かを判断する。後端の切断処理がない場合は、ステップS9に進む。後端の切断処理がある場合は、最終成果物の搬送方向長さLと、レーザ焦点位置と加工搬送ベルト203のニップ間寸法L4(図3)が比較される(ステップS7)。
後端の切断処理は、シートが加工搬送ベルト203に受け渡された後に行われるため、L≧L4の成果物しか得ることができない。従って、L<L4の時は、動作開始前にアラームを出してジョブを禁止する。
一方、L≧L4の時は、ステップS8に進み、後端不要部の搬送方向長さL3と、出口搬送ローラ対206と出口ガイド222のクリアランス寸法L5の比較を行う。L3≦L5であれば、レーザによって切断された屑は、自重により落下して、屑箱213への収容が可能である。
但し、L3>L5の時には、そのままでは発生した屑が落下することなく、下流の加工搬送ベルト203で送られてしまう。従ってこの時は、L3≦L5になるような細分化信号を作成する。
作成された切断信号はシート後処理制御部511に送られる。図7において、破線が作成された細分化信号であり、その搬送方向長さはL5より短い。加工された成果物は、排出ローラ対205で、その下流の平綴じ処理部300もしくは中綴じ処理部400に搬送され、束で綴じたり、中綴じ製本処理が施され、積載トレイ621に排出積載される。
続いて、上記構成におけるシートの流れを説明する。
ユーザーの設定で、穿孔、または、切断処理が指定された場合は、シートの先端をセンサS1で検出することにより、シートの搬送と同期を取って、レーザ発振装置208によるレーザ切断加工が施される。
切断信号は前述の通りに作成されるため、入口搬送ローラ対202と出口搬送ローラ対206の間で発生するシート屑は全て、円滑に屑箱213に落下していく。またレーザ加工時には、エア放出ノズル230からエアが屑箱213に向けて放出されており、屑が成果物に付着して搬送されたり、ガイド間に飛散したりすることはなく、確実に屑箱213に収容されるようになっている。
このように、2つの搬送手段間でシートに対してレーザ光を照射することにより、シートの任意の個所を切断することが可能であり、この処理で生じる屑は確実に屑箱に収容される。
また、レーザ穿孔加工が実行される毎に、満載検知センサ214の監視を行う。満載検知センサ214の応答がオフである時(センサ透過状態)、収納された屑は満載検知センサ214より下方となり、屑のレーザが照射されてもその焦点はずれている。従って、この状態では、レーザが屑を燃焼させたり焦がしたりするエネルギーはなく、レーザ加工の継続が許可される。
一方、満載検知センサ214の応答が所定時間(屑が落下する時間)を超えてオンである時(センサ遮蔽状態)、収納された屑は満載検知センサ214より上方(レーザ焦点に近い)と判断される。この状態では、レーザにより屑が燃焼したり、焦げたりする恐れがあるため、レーザ切断処理は中断され、ユーザーに対して屑の廃棄アラームが出される。
前述したように、満載検知センサ214は、レーザの焦点位置から下方に延長された位置においてレーザ走査方向に平行して、発光部214a、受光部214bに分かれて取り付けられているため、レーザ加工範囲内の屑を確実に検出できる。屑の廃棄が行われ、満載検知センサ214の応答がオフとなれば、動作は再び継続される。
穿孔切断が施されたシートは、排出ローラ対205によって、平綴じ処理部300もしくは中綴じ処理部400に搬送され、複数の束状態にしたシート束の綴じ処理や中綴じ製本処理が施され(ステップS9乃至S11)、積載トレイ621に排出積載される。この動作を所望の束数分繰り返し(ステップS12)、ジョブは終了する。
例えば、設定されたレーザ切断処理が束を副走査方向に複数切断する場合は、図8に示すように、切断信号が作成される(矢印が搬送方向)。成果物の間に不要部がある場合には、上記先端切断がある場合と同様に、不要部をL5以下の長さに細分化信号を作成して、切断処理を実行する。
切断加工された成果物は、幅方向に狭くなるが、切断部下流の搬送手段である加工搬送ベルト203は、搬送されるシートの幅方向全域を支持できる面を有しているので、搬送に支障はない。
尚、上記の例は、周知のポリゴンミラーを使って、レーザ光をシート搬送方向と直行する方向に走査するものであるが、レーザ発振装置208自体を、別の駆動手段を設けることにより走査させても勿論よい。
<第2の実施の形態>
次に、レーザ穿孔部200、平綴じ処理部300、中綴じ処理部400、全てを備えるシート後処理装置600で、レーザ穿孔部200が平綴じ処理部300、中綴じ処理部400よりも上流に位置する構成の第2の実施の形態を以下に示す。
図9は、第2の実施の形態に係る図1におけるレーザ穿孔部の詳細構成を示す図、図10は、第2の実施の形態に係る図1におけるレーザ穿孔部の斜視図である。
第2の実施の形態に示すレーザ穿孔部200は、入口搬送ローラ対202から、出口搬送ローラ対206までのレーザ照射領域以外の構成は、第1の実施の形態に示すものと同構成である。
本実施の形態においては、入口搬送ローラ対202と出口搬送ローラ対206の間に、吸引用のファンダクト280がレーザ照射側に配接され、ファンダクト280の先端は軸流ファン281が連接されている。
このファンダクト280は、透明樹脂ポリマーで構成され、レーザ波長を透過するようになっており、ファンダクト280下方のシートはレーザ光を吸収し、穿孔切断されるが、ファンダクト280は穿孔切断されない構成になっている。
以下にレーザ穿孔部200の簡単な動作説明を行う。
シートの先端をタイミングセンサS1で検知することにより、このタイミングと同期をとって、レーザ発振装置208によるレーザ切断が施される。このレーザ発振と同時に、軸流ファン281が回転を開始する。これに伴い、ファンダクト280の複数の開孔口から斜線部に示すレーザ照射領域部Rのエアが吸引され、この照射領域部Rは略真空状態になる。
従って、レーザ照射によるシート穿孔切断中は略真空空間下で切断実行が可能になるため、シート切断部の焦げ付き、延焼の発生を抑えることができる。レーザの照射による穿孔切断が完了すると、軸流ファン281は回転停止し、出口搬送ローラ対206で搬送されながら、エア放出ノズル230によって、屑は屑箱213に落下される。また、シートは排出ローラ対205からレーザ穿孔部200外へ排出される。切断信号は第1の実施の形態と同様の制御によって、シートを穿孔切断する。
尚、第1、第2の実施の形態においては、レーザ穿孔部200を、平綴じ処理部300、中綴じ処理部400の上流に配設していた。しかし、レーザ穿孔部200を、平綴じ処理部300、及び中綴じ処理部400の下流に設けても同様の効果が得られるとともに、シート束状態で同時切断が可能となるため、束内での切断精度が向上する効果も得られる。
また、第1、第2の実施の形態においては、レーザ穿孔部200を画像形成装置100の下流に設けていたが、画像形成装置100の上流に設ける、もしくは、レーザ穿孔部200を単独で配設して稼動させても同様の効果が得られる。
本発明の実施の形態に係る画像形成システムの構成を概略的に示す図である。 第1の実施の形態に係る図1におけるレーザ穿孔部の簡略構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る図1におけるレーザ穿孔部の詳細構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る図1におけるレーザ穿孔部の斜視図である。 図1の画像形成システムに搭載される制御ユニットの機能ブロックを示す図である。 図2乃至図4のレーザ穿孔部によって実行されるレーザ穿孔加工処理の手順を示すフローチャートである。 図5における切断信号制御部の切断信号のイメージ図である(その1)。 図5における切断信号制御部の切断信号のイメージ図である(その2)。 第2の実施の形態に係る図1におけるレーザ穿孔部の詳細構成を示す図である。 第2の実施の形態に係る図1におけるレーザ穿孔部の斜視図である。
符号の説明
100 画像形成装置
200 レーザ穿孔部
201 入口ローラ
202 入口搬送ローラ対
203 加工搬送ベルト
205 排出ローラ対
206 出口搬送ローラ対
207 ストッパ
208 レーザ発振装置
209 シート押圧ローラ
210 シート押圧ローラ
214 満載検知センサ
216 レンズ
217 ミラー
218 ポリゴンミラー
220 入口ガイド
221 レーザ照射ガイド
222 出口ガイド
229 ファン
230 エア放出ノズル
280 ファンダクト
281 軸流ファン
300 平綴じ処理部
400 中綴じ処理部
502 CPU回路部(制御手段)
510 切断信号制御部
511 シート後処理装置制御部
600 シート後処理装置

Claims (6)

  1. レーザ光によってシートを穿孔又は切断加工するシート後処理装置において、
    搬送中のシートにレーザ光を照射するレーザ照射手段と、
    レーザ照射領域部を挟むように、シート搬送方向上流側及び下流側に設けられた第1シート挟持手段及び第2シート挟持手段と、
    前記レーザ照射領域部を概ね真空状態にするように囲う密閉手段と、
    を備えることを特徴とするシート後処理装置。
  2. 前記第1シート挟持手段及び第2シート挟持手段は、入口搬送ローラ対及び出口搬送ローラ対であり、
    前記入口搬送ローラ対の一方の入口搬送ローラと、前記出口搬送ローラ対の一方の出口搬送ローラの間には加工搬送ベルトが掛け渡され、かつ、前記加工搬送ベルトとの間でシートを挟持搬送するレーザ照射ガイドが前記加工搬送ベルトに対面して設けられ、前記レーザ照射ガイドには、窪み形状の前記レーザ照射領域部が形成され、
    前記密閉手段は、前記加工搬送ベルト及び前記レーザ照射ガイドと、更には前記加工搬送ベルトを前記レーザ照射ガイドに押し付けるシート押圧ローラとから構成されることを特徴とする請求項1記載のシート後処理装置。
  3. 前記加工搬送ベルト及び前記レーザ照射ガイドは、透過性かつ難燃性材質で構成されていることを特徴とする請求項2記載のシート後処理装置。
  4. 前記出口搬送ローラ対の速度を前記入口搬送ローラ対の速度よりも高く設定し、かつ、前記出口搬送ローラ対に一方向クラッチが設けられていることを特徴とする請求項2記載のシート後処理装置。
  5. 前記密閉手段は、シートを前記レーザ照射領域部に吸着する吸引手段であることを特徴とする請求項1記載のシート後処理装置。
  6. 請求項1記載のシート後処理装置と画像形成装置が連結される画像形成システム。
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