JP2013237054A - 切抜部回収装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レーザ加工によって切抜加工を行った用紙を切り抜いた部分とその残りの部分に分離して回収する切抜部回収装置において、高圧エアを供給する高圧エア供給手段と、搬送される用紙に向けて高圧エアを噴出するエアノズルと、エアノズルに対する高圧エアの供給路を開閉操作信号に基づいて開閉する電磁弁と、用紙に印刷されたマークを検出しマーク検出信号を出力するマーク検出手段と、用紙の搬送を検出し搬送信号を出力する搬送検出手段と、マーク検出信号と搬送信号に基づいて開閉操作信号を生成する制御手段と、を備える切抜部回収装置、およびその装置に適用される方法。
【選択図】 図1
Description
用紙が連続用紙であるときには、巻取体の形態の用紙を巻き解いた用紙にレーザ加工を行い、その用紙を巻き取って巻取体の形態の加工済用紙を得ることが行われる。切り抜きを行うことで、用紙は切り抜いた部分とその残りの部分を有するようになる。巻取体の形態の加工済用紙はその残りの部分であるから、その巻取体には切り抜いた部分が混入しないように、それらの2つの部分を別々とする分離の必要性がある。
切抜加工を刃型を使用した打抜加工(プレス加工)によって行うときには、機械的な力が作用するため、用紙は切り抜いた部分とその残りの部分に容易に分離することができる。一方、レーザ加工機においては、機械的な力がほとんど作用しないため、用紙は切り抜いた部分とその残りの部分に必ずしも容易には分離しない。すなわち、切り抜いた部分とその残りの部分が、強固にではないが接続していて、一体化または付着したような状態となり、切り抜いた部分が重力による落下をしないことがある。
そのような状態において、巻取体の形態の加工済用紙には切り抜いた部分が混入するという問題が発生する。
また、本発明の請求項2に係る切抜部回収装置は、請求項1に係る切抜部回収装置において、前記高圧エアを噴出することによって、前記用紙から分離した切り抜いた部分が重力の作用で落下する位置に設けられた回収箱を備えるようにしたものである。
また、本発明の請求項3に係る切抜部回収装置は、請求項1または2に係る切抜部回収装置において、前記用紙を切り抜いた残りの部分は連続用紙であって、前記切り抜いた残りの部分を巻き取って巻取体を生成する巻取手段を有するようにしたものである。
また、本発明の請求項4に係る切抜部回収装置は、請求項1〜3のいずれかに係る切抜部回収装置において、前記エアノズルは前記用紙の搬送方向に対して直角方向に複数が配列し、前記電磁弁は前記エアノズルの各々に対する前記高圧エアの供給路の各々に設けられ、前記制御手段は前記電磁弁の各々に対する前記開閉操作信号を生成するようにしたものである。
また、本発明の請求項5に係る切抜部回収装置は、請求項1〜4に係る切抜部回収装置において、前記制御手段は切抜加工の切抜形状データに基づいて、前記用紙における切り抜いた部分が前記エアノズルによる高圧エアの噴出先に到達したことを判定し前記開閉操作信号を生成するようにしたものである。
また、本発明の請求項6に係る切抜部回収方法は、レーザ加工によって切抜加工を行った用紙における切り抜いた部分に対して高圧エアをエアノズルから噴出することによって、前記用紙を切り抜いた部分とその残りの部分に分離して回収するようにしたものである。
また、本発明の請求項7に係る切抜部回収方法は、請求項6に係る切抜部回収方法において、前記用紙に印刷されたマークを検出しマーク検出信号を出力するマーク検出過程と、前記用紙の搬送を検出し搬送信号を出力する搬送検出過程と、前記マーク検出信号と前記搬送信号に基づいて電磁弁の開閉操作信号を生成する開閉操作信号生成過程と、搬送される前記用紙に向けて高圧エアを噴出するエアノズルに対する前記高圧エアの供給路に設けられた電磁弁を前記開閉操作信号に基づいて開閉する電磁弁開閉過程と、を有するようにしたものである。
図1において、用紙200の搬送方向は矢印←で示されている。その用紙200の搬送において上流側にレーザ加工ユニット100が存在し、下流側に本発明の切抜部回収装置(ユニット)が存在する。すなわち、図1の全体は、本発明の切抜部回収装置が組み込まれているレーザ加工装置である。
ロータリーエンコーダ6は駆動ローラ7の軸回転を検出することにより、間接的に、用紙200の搬送を検出し搬送信号を出力する。すなわちロータリーエンコーダ6は搬送検出手段である。
マークセンサ5は用紙200に印刷されたマーク201を検出しマーク検出信号を出力するマーク検出手段である。
高圧エア源4はエアノズル1に対して高圧エアを供給する高圧エア供給手段である。高圧エア源4とエアノズル1との間には高圧エアの供給路が設けられており、さらに、その供給路には電磁弁2も設けられている。高圧エア源4の高圧エアは、高圧エアの供給路を通じて電磁弁2に到達する。電磁弁2が高圧エアの供給路を開としたときには、高圧エアは電磁弁2を通過し、その通過した高圧エアはその供給路を通じてエアノズル1に供給される。一方、電磁弁2が高圧エアの供給路を閉としたときには、高圧エアは電磁弁2を通過することができず、高圧エアはその供給路において遮断されエアノズル1に供給されることはない。
電磁弁2はコントローラ3が生成した開閉操作信号に基づいて、エアノズル1に対する高圧エアの供給路を開閉する。
エアノズル1が噴出する高圧エアが到達する用紙200の部位に、用紙200の切抜部202が存在するときには、コントローラ3が生成する開閉操作信号は、電磁弁2が高圧エアの供給路を開とする信号である。一方、エアノズル1が噴出する高圧エアが到達する用紙200の部位に、用紙200の切抜部202が存在しないときには、コントローラ3が生成する開閉操作信号は、電磁弁2が高圧エアの供給路を閉とする信号である。
したがって、エアノズル1は、搬送される用紙200の切抜部202に対しては高圧エアを噴出し、切抜部202ではない部位に対しては高圧エアを噴出しない。
このように、エアノズル1が高圧エアを噴出することにより、その高圧エアの圧力を受けて、用紙200の切抜部202から切抜片203が分離する。そして、分離した切抜片203は重力の作用により落下して回収箱9に回収される。
回収箱9は箱構造体だけのものであってもよいが、エア吸引方式の集塵装置の回収口に接続する箱とし、回収箱9の内部に落下した切抜片203を、さらにその回収口から吸引し、エアを通過させる網状の袋に回収するように構成すると、回収箱9から切抜片203を回収(廃棄)する手間を省くことができ、より好適である。
まず、図2のステップS101(タイミング検出)において、用紙200は搬送されており、その用紙200に印刷されたマーク201がマークセンサ5の検出領域に到達する。そのとき、マークセンサ5はそのマーク201を検出しマーク検出信号を出力する。
次に、ステップS103(エア噴出ON)において、電磁弁2が高圧エアの供給路を開とすることにより、エアノズル1は、その供給路を通じて高圧エア源4から高圧エアの供給を受ける。そして、搬送される用紙200に向けて高圧エアを噴出する。エアノズル1が噴出する高圧エアが到達する用紙200の部位には、用紙200の切抜部202が存在する。したがって、切抜部202が高圧エアの圧力を受け、用紙200の切抜部202から切抜片203が分離する。そして、分離した切抜片203は重力の作用により落下して回収箱9に回収される。
次に、ステップS105(エア噴出OFF)において、電磁弁2が高圧エアの供給路を閉とすることにより、高圧エア源4からエアノズル1への高圧エアの供給が停止する。これにより、搬送される用紙200に向けた高圧エアの噴出は停止する。
図3に示す構成の一例(その2)においては、第1エアノズル11〜第nエアノズル1nの複数のエアノズルを有する。それらのエアノズルは、用紙200の搬送方向に対して直角方向に配列している。また、図3に示す構成の一例(その2)においては、それら複数のエアノズルの各々に対応する第1電磁弁21〜第n電磁弁2nを有する。その点において、エアノズル1と電磁弁2が各々1つだけの図1に示す構成の一例(その1)とは相違している。
また、図3に示す構成の一例(その2)においては、切抜パターンを制御部(コントローラ)3に入力し、その切抜パターンから開閉装置位置を演算し、その開閉装置位置に基づいて第1電磁弁21〜第n電磁弁2nを操作する構成を有している。
なお、図3においては、たとえば図1に示した高圧エア源4、等が省略されているが、当然、図1と同様で図3においても存在する。
また、図4に示す一例においては、用紙200の搬送方向に対して平行方向の位置をXの値で表わし、用紙200の搬送方向に対して直角方向の位置をYの値で表わす。したがって、用紙200の任意の位置は座標(X,Y)で表わすことができる。
また、図4においては、第1エアノズル11〜第nエアノズル1nの複数のエアノズルに対してN01〜N16の記号番号を付してある。図4に示すように、複数のエアノズルは、用紙200の搬送方向に対して直角方向に配列している。したがって、エアノズル位置は、図4に示す一例においては、Yの値で示すことができる。
たとえば、図4において、エアノズルN01が高圧エアを噴出したときに高圧エアが到達する用紙200の部位は、用紙200が搬送されると座標(01,01)〜座標(18,01)へと変化する。その座標の内で、用紙200における切抜部(この場合は切抜部202d)に含まれる座標は座標(10,01)〜座標(12,01)である。そこで、切抜パターン解析手段322は、エアノズルN01の開閉操作位置314として、座標(10,01)において開、座標(12,01)において閉、を導出する。
また、エアノズルN04が高圧エアを噴出したときに高圧エアが到達する用紙200の部位は、用紙200が搬送されると座標(01,04)〜座標(18,04)へと変化する。その座標の内で、用紙200における切抜部(この場合は切抜部202d)に含まれる座標は座標(06,04)〜座標(14,04)である。そこで、切抜パターン解析手段322は、エアノズルN01の開閉操作位置314として、座標(06,04)において開、座標(14,04)において閉、を導出する。
切抜パターン解析手段322は、このような方法を適用してエアノズル位置311と切抜パターン313との関係を解析し開閉操作位置314を導出する。
なお、図3において矢印→で示すように、開閉操作位置を外部から入力することも可能である。比較的簡単な切抜パターンであるとき、たとえば、エアノズルが1つの構成(図1参照)であるときには、切抜パターン解析手段322の解析によって開閉操作位置を得るのではなく、オペレータが直接的に開閉操作位置を作成し入力してもよい。
まず、搬送位置312がX=01〜03のときには、操作量演算手段が演算する操作量315は第1電磁弁21〜第n電磁弁2n対して操作をしない内容の操作量である。
次に、搬送位置312がX=04のときには、操作量演算手段が演算する操作量315は、N12のエアノズルが高圧エアーを噴出するように第12電磁弁を開く操作量である。
次に、搬送位置312がX=05のときには、操作量演算手段が演算する操作量315は、N12のエアノズルが高圧エアーの噴出を停止するように第12電磁弁を閉じる操作量である。
次に、搬送位置312がX=07のときには、操作量演算手段が演算する操作量315は、N12のエアノズルが高圧エアーを噴出するように第12電磁弁を開く操作量である。
次に、搬送位置312がX=08のときには、操作量演算手段が演算する操作量315は、N02のエアノズルが高圧エアーを噴出するように第2電磁弁を開き、N12のエアノズルが高圧エアーの噴出を停止するように第12電磁弁を閉じる操作量である。
次に、搬送位置312がX=09のときには、操作量演算手段が演算する操作量315は、N06のエアノズルが高圧エアーを噴出するように第6電磁弁を開く操作量である。
次に、搬送位置312がX=11のときには、操作量演算手段が演算する操作量315は、N12のエアノズルが高圧エアーの噴出を停止するように第12電磁弁を閉じる操作量である。
次に、搬送位置312がX=12のときには、操作量演算手段が演算する操作量315は、N01,N03,N07の各エアノズルが高圧エアーの噴出を停止するように第1,3,7の各電磁弁を閉じる操作量である。
次に、搬送位置312がX=14のときには、操作量演算手段が演算する操作量315は、N04,N05,N06の各エアノズルが高圧エアーの噴出を停止するように第4,5,6の各電磁弁を閉じる操作量である。
次に、搬送位置312がX=15〜18のときには、操作量演算手段が演算する操作量315は第1電磁弁21〜第n電磁弁2n対して操作をしない内容の操作量である。
まず、図6のステップS201(切抜パターン解析)において、切抜パターン解析手段322は、エアノズル位置311と切抜パターン313に基づいて開閉操作位置314を導出する。
次に、ステップS202(搬送位置演算)において、搬送位置演算手段321はマーク検出手段5が出力するマーク検出信号と、搬送検出手段6が出力する搬送信号に基づいて搬送位置312を演算する。
次に、ステップS203(操作量演算)において、操作量演算手段323は搬送位置312と開閉操作位置314に基づいて、操作量315を演算する。
次に、ステップS205(エア噴出操作)において、電磁弁による供給路の開閉操作にしたがって、第1エアノズル〜第nエアノズルは高圧エアを噴出開始または噴出停止の動作を行う。
次に、ステップS206(終了?)において、切抜部を回収する処理を終了するか否かを判定する。終了するときにはエア噴出の処理過程を終了する。継続するときにはステップS202に戻って、上述した以降のステップを繰り返す。
2 電磁弁
3 コントローラ、制御手段
4 高圧エア源
5 マークセンサ、マーク検出手段
6 ロータリーエンコーダ、搬送検出手段
7 駆動ローラ
8 押圧ローラ
9 回収箱
11 第1エアノズル
12 第2エアノズル
13 第3エアノズル
1n 第nエアノズル
21 第1電磁弁
22 第2電磁弁
23 第3電磁弁
2n 第n電磁弁
31 記憶部
32 処理部
100 レーザ加工ユニット
101 レーザビーム
200 用紙
201 マーク
202 切抜部
203 切抜片
311 エアノズル位置
312 搬送位置
313 切抜パターン
314 開閉操作位置
315 操作量
321 搬送位置演算手段
322 切抜パターン解析手段
323 操作量演算手段
Claims (7)
- レーザ加工によって切抜加工を行った用紙を切り抜いた部分とその残りの部分に分離して回収する切抜部回収装置において、
高圧エアを供給する高圧エア供給手段と、
搬送される前記用紙に向けて前記高圧エアを噴出するエアノズルと、
前記エアノズルに対する前記高圧エアの供給路を開閉操作信号に基づいて開閉する電磁弁と、
前記用紙に印刷されたマークを検出しマーク検出信号を出力するマーク検出手段と、
前記用紙の搬送を検出し搬送信号を出力する搬送検出手段と、
前記マーク検出信号と前記搬送信号に基づいて前記開閉操作信号を生成する制御手段と、
を備えることを特徴とする切抜部回収装置。 - 請求項1に記載の切抜部回収装置において、前記高圧エアを噴出することによって、前記用紙から分離した切り抜いた部分が重力の作用で落下する位置に設けられた回収箱を備えることを特徴とする切抜部回収装置。
- 請求項1または2に記載の切抜部回収装置において、前記用紙を切り抜いた残りの部分は連続用紙であって、前記切り抜いた残りの部分を巻き取って巻取体を生成する巻取手段を有することを特徴とする切抜部回収装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の切抜部回収装置において、前記エアノズルは前記用紙の搬送方向に対して直角方向に複数が配列し、前記電磁弁は前記エアノズルの各々に対する前記高圧エアの供給路の各々に設けられ、前記制御手段は前記電磁弁の各々に対する前記開閉操作信号を生成することを特徴とする切抜部回収装置。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の切抜部回収装置において、前記制御手段は切抜加工の切抜形状データに基づいて、前記用紙における切り抜いた部分が前記エアノズルによる高圧エアの噴出先に到達したことを判定し前記開閉操作信号を生成することを特徴とする切抜部回収装置。
- レーザ加工によって用紙に切抜加工を行った用紙における切り抜いた部分に対して高圧エアをエアノズルから噴出することによって、前記用紙を切り抜いた部分とその残りの部分に分離して回収することを特徴とする切抜部回収方法。
- 請求項6に記載の切抜部回収方法において、
前記用紙に印刷されたマークを検出しマーク検出信号を出力するマーク検出過程と、
前記用紙の搬送を検出し搬送信号を出力する搬送検出過程と、
前記マーク検出信号と前記搬送信号に基づいて電磁弁の開閉操作信号を生成する開閉操作信号生成過程と、
搬送される前記用紙に向けて高圧エアを噴出するエアノズルに対する前記高圧エアの供給路に設けられた電磁弁を前記開閉操作信号に基づいて開閉する電磁弁開閉過程と、
を有することを特徴とする切抜部回収方法。
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