JP2007084164A - 不良選定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラベルのコストアップ、不良混入、脱落ラベル混入などの問題を解決することができる不良選定装置を提供する。
【解決手段】不良除去装置(不良選定装置)10は、複数の被加工体21が連続して配置されたウェブ20を搬送する搬送装置11と、搬送装置11によって搬送されるウェブ20の不良部分を検出する不良検出装置12と、被加工体21をピッチ長に切断する切断装置13と、不良検出装置12の検出値に基づいて、切断装置13の下流の選定領域Aで、不良部分を有する被加工体21を選定し、また、不良検出装置12の検出位置から選定領域Aまでの長さ(パス長L)、及び、被加工体21の単位長さ(ピッチP)に基づいて、不良部分を有する被加工体21の除去タイミングを算出する制御部14と、選定領域Aに設けられ、制御部14の選定結果に基づいて、不良部分を有する被加工体21を自動的に除去する除去装置15などとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の被加工体が連続して配置された搬送物に不良部分が発生した場合に、その不良部分を有する被加工体を選定する不良選定装置に関するものである。
従来、巻取フィルムから連続的にウェブを繰り出した後、間欠送りを行い、加工、切断を行う工程において、ウェブに含まれる不良は除去する必要があるが、ウェブは連続体であるため、最終工程の切断後に除去していた(例えば、特許文献1,2)。
従来方式の第1の事例は、あらかじめ、前工程にて不良部分に不良除去用のラベルを貼り、本工程にてラベルが繰り出されたところを除去するものである。
この従来方式において、ラベルは、巻取端面に貼られているため、加工の初期段階でスリットされてしまうと、最終の切断工程でどの箇所を除去すべきか正確に分からなくなってしまう。
そのため、不良と思われる近辺をすべて除去するか、ラベルが加工部に入る直前に、見やすい位置に改めてマークをし直し、切断時に除去する方法が採られていた。
いずれにせよ、ラベルを貼り込んでから処理が完了するまで作業者はつきっきりとなり、かつ、品質のトレーサビリティー(品質面)から見ても、望ましいとは言えない。
従来方法の第2の事例は、巻取で繰り出される付近では用紙が連続的に流れることを利用し、ラインセンサカメラによる検査を行う方法である。
この事例では、検出した不良に対し、適正な位置(加工時に切断されない位置、隠れてしまわない位置など)にラベルを貼り、切断直前に自動的にそのラベルを除去するものである。
この方法では、不良部分のみ正確に除去でき、歩留まりがよく、トレーサビリティー上も都合がよい。
しかし、第2の事例においても、問題がないわけではなく、列挙すると、(1)新たなラベルがコストアップとなる、(2)貼ったラベルが加工中脱落すると、不良を検出できないまま不良部分が製品に混入する恐れがある、(3)脱落したラベルが製品に混入する恐れがある、などである。
特開平7−247051号公報 特開平8−245058号公報
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、ラベルのコストアップ、不良混入、脱落ラベル混入などの問題を解決することができる不良選定装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、複数の被加工体(21)が連続して配置された搬送物(20)を搬送する搬送手段(11)と、前記搬送手段(11)によって搬送される前記搬送物(20)の不良部分を検出する不良検出手段(12)と、前記被加工体(21)を加工する加工手段(13,18)と、前記不良検出手段(12)の検出値に基づいて、前記加工手段(13,18)の下流の選定領域(A)で、前記不良部分を有する被加工体(21)を選定する選定手段(14)と、を備える不良選定装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の不良選定装置において、前記選定手段(14)は、前記不良検出手段(12)の検出位置から前記選定領域(A)までの長さ(L)、及び、前記搬送手段(11)の搬送方向に沿った前記被加工体(21)の単位長さ(P)に基づいて、前記不良部分を有する被加工体(21)を選定すること、を特徴とする不良選定装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の不良選定装置において、前記搬送手段(11)は、上流側に設けられ、前記搬送物(20)を連続的に搬送する第1の搬送手段(11−1)と、下流側に設けられ、前記搬送物(20)を間欠的に搬送する第2の搬送手段(11−2)とを備え、前記不良検出手段(12)は、前記第1の搬送手段(11−1)上に設けられ、前記選定領域(A)は、前記第2の搬送手段(11−2)上に設けられ、前記第1の搬送手段(11−1)と前記第2の搬送手段(11−2)との間に設けられ、両搬送手段の速度差を調整するアキューム部(16)と、前記アキューム部(16)の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段(17)とを備え、前記選定手段(14)は、前記傾斜角度検出手段(17)の検出値に基づいて、前記不良検出手段(12)の検出位置から前記選定領域(A)までの長さ(L)を算出すること、を特徴とする不良選定装置である。
請求項4の発明は、請求項1に記載の不良選定装置において、前記搬送手段(11)は、上流側に設けられ、前記搬送物(20)を連続的に搬送する第1の搬送手段(11−1)と、下流側に設けられ、前記搬送物(20)を間欠的に搬送する第2の搬送手段(11−2)とを備え、前記不良検出手段(12)は、前記第1の搬送手段(11−1)上に設けられ、前記選定領域(A)は、前記第2の搬送手段(11−2)上に設けられ、前記第1の搬送手段(11−1)と前記第2の搬送手段(11−2)との間に設けられ、両搬送手段の速度差を調整するアキューム部(16)と、前記アキューム部(16)の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段(17)と、前記アキューム部(16)が取り得る傾斜角度と前記被加工体(21)の選定情報との関係をあらかじめ記憶しているテーブルとを備え、前記選定手段(14)は、前記傾斜角度検出手段(17)の検出値、及び、前記テーブルに基づいて、前記不良部分を有する被加工体(21)を選定すること、を特徴とする不良選定装置である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の不良選定装置において、前記選定領域(A)に設けられ、前記選定手段(14)の選定結果に基づいて、前記不良部分を有する被加工体(21)を除去する除去手段(15)を備えること、を特徴とする不良選定装置である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の不良選定装置において、前記不良検出手段(12)は、前記搬送手段(11)の搬送方向に沿って複数設けられ、前記選定手段(14)は、前記複数の不良検出手段(12A,12B,12C)の検出値に基づいて、前記不良部分を有する被加工体(21)を選定すること、を特徴とする不良選定装置である。
本発明によれば、不良検出手段の検出値に基づいて、不良部分を有する被加工体を選定するので、不良除去用のラベルは不要であり、ラベル分のコストアップを回避することができる。
また、不良除去用のラベルを使用しないので、ラベルが加工中に脱落することはなく、ラベルが製品に混入したり、不良を検出できないまま不良部分が製品に混入したりすることがない。
本発明は、ラベルのコストアップ、不良混入、脱落ラベル混入などの問題を解決することができる不良選定装置を提供するという目的を、不良検出装置の検出位置から選定領域までの長さ(パス長)と、被加工体の単位長さ(ピッチ)とを用いて除去タイミングを算出することにより実現する。
以下、図面等を参照して、本発明の実施例について、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による不良選定装置の実施例1を示す図である。
実施例1の不良除去装置(不良選定装置)10は、搬送装置(搬送手段)11と、不良検出装置(不良検出手段)12と、切断装置(加工手段)13と、制御部(選定手段)14と、除去装置(除去手段)15などとを備える。
搬送装置11は、複数の被加工体21が連続して配置されたウェブ(搬送物)20を搬送する装置であり、例えば、ウェブ20を連続的に搬送する連続送り部である。
不良検出装置12は、搬送装置11によって搬送されるウェブ20の不良部分を検出する装置であり、例えば、ラインセンサカメラなどである。
切断装置13は、被加工体21を加工する装置であり、具体的には、被加工体21をピッチ長に切断する部分である。
制御部14は、この不良除去装置10を統括制御する装置であって、不良検出装置12の検出値に基づいて、切断装置13の下流の選定領域Aで、不良部分を有する被加工体21を選定する部分である。
また、制御部14は、不良検出装置12の検出位置から選定領域Aまでの長さ(パス長L)、及び、搬送装置11の搬送方向に沿った被加工体21の単位長さ(ピッチP)に基づいて、不良部分を有する被加工体21の除去タイミングを算出する部分である(算出方法の詳細は、後述)。
除去装置15は、選定領域Aに設けられ、制御部14の選定結果に基づいて、不良部分を有する被加工体21を自動的に除去(リジェクト)する装置であり、例えば、物理的に正常の流れと別の位置に分別する方式を採用する装置や、不良部分の所で切断せず、2つの被加工体21が繋がった形のものをあえて作り分別する方式を採用する装置などである。
次に、実施例1による不良除去装置10の除去タイミングの算出方法について説明する。
本実施例では、パス長Lが固定値であるので、例えば、図1(A)に示すように、パス長Lが約2ピッチ半の場合には、3ショット後(切断装置13が3回切断を行った後)に不良部分を除去すればよい。
そこで、1ショットずつ減算するカウンターを設けておき、不良検出と同時に、LmodP+1(modはL÷Pの整数部)なる値を減算カウンターに入力し、このカウンターが0となったときに、不良部分を除去するロジックとすればよい。
このように、実施例1によれば、パス長LとピッチPを用い、不良検出装置12の検出値に基づいて除去タイミングを算出するので、不良除去用のラベルは不要であり、ラベル分のコストアップを回避することができる。
また、不良除去用のラベルを使用しないので、ラベルが加工中に脱落することはなく、ラベルが製品に混入したり、不良を検出できないまま不良部分が製品に混入したりすることがない。
さらに、高品質の製品を提供できるので、詰め替え容器の袋や、医療用の輸液パックなどを取り扱う場合に好適である。
図2は、本発明による不良選定装置の実施例2を示す図である。
なお、前述した実施例1と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
実施例2の不良除去装置10−2は、不良検出装置12(12A,12B,12C)が、搬送装置11の搬送方向に沿って複数設けられているものである。
また、制御部14は、複数の不良検出装置12A,12B,12Cの検出値に基づいて、不良部分を有する被加工体21を選定し、除去タイミングを算出する。
実運用においては、不良部分が切断部にまたがる恐れがあり、その場合には、切断部の両側の2つの被加工体21を除去すべきであるため、検出時のパス長Lにより、以下のようなロジックが必要となる。
例えば、図2(A)のケースAの場合には、2ショット後と3ショット後に、ケースBの場合には、3ショット後に、ケースCの場合には、3ショット後と4ショット後に、被加工体21の除去を行えばよい。
連続する不良や、長いパス中に分割して不良が存在する場合には、単純なカウンターでは対応できないので、その場合には、実施し得る最大L÷P(L最大、P最小)のシフトレジスタを用意し、1ショットずつシフトレジスタをシフトし、フラグが最前端に到達した次のショット後に不良部分を除去するようにする。
したがって、不良検出中は、常に、「(L+α)modP+1」及び「(L−α)modP+1」のシフトレジスタのフラグを立てればよい。ここで、αは、切断部付近の余裕部分の長さである。
例えば、前述のケースBの場合には、図2(B)に示すように、
初期状態 :レジスタ値「0000」
検出時 :レジスタ値「0010」
1ショット後:レジスタ値「0100」
2ショット後:レジスタ値「1000」
となり、3ショット後に被加工体21の除去を行う。
また、ケースCの場合には、図2(C)に示すように、
初期状態 :レジスタ値「0000」
検出時 :レジスタ値「0011」
1ショット後:レジスタ値「0110」
2ショット後:レジスタ値「1100」
となり、3ショット後と4ショット後に被加工体21の除去を行う。
このように、実施例2によれば、連続的に発生した不良や、間欠的に発生した不良に対しても、不良部分を無駄なく除去することができる。
図3は、本発明による不良選定装置の実施例3を示す図である。
実施例3の不良除去装置10−3は、連続送り部と間欠送り部とが混在した場合にも対応できるタイプのものである。
実施例1,2を実現する場合の障害は、連続送り部で検出した不良部分が、間欠送り部の選定領域Aに、いつ到達するかを判定するのは容易ではないことにある。
この要因は、連続送り部と間欠送り部との間にアキューム部があり、ここに貯留されているウェブ20の量が運用中に刻々と変化するためである。
そこで、本実施例では、パス長Lを正確に計測して、除去タイミングを正確に算出することができる装置を提供する。
実施例3の不良除去装置10−3の搬送装置11は、第1の搬送装置(第1の搬送手段)11−1と、第2の搬送装置(第2の搬送手段)11−2とを備える。
第1の搬送装置11−1は、この不良除去装置10−3の上流側に設けられ、ウェブ20を連続的に搬送する連続送り部であり、連続回転ロール11aを備える。
第2の搬送装置11−2は、この不良除去装置10−3の下流側に設けられ、ウェブ20を間欠的に搬送する間欠送り部であり、間欠送りロール11bを備える。
また、不良検出装置12は、第1の搬送装置11−1上に設けられ、選定領域Aは、第2の搬送装置11−2上に設けられ、制御部14は、後述するエンコーダ17の検出値に基づいて、パス長Lを算出する。
さらに、実施例3の不良除去装置10−3は、実施例1の不良除去装置10に加えて、アキューム部16と、エンコーダ(傾斜角度検出手段)17と、加工部(加工手段)18とを備える。
アキューム部16は、第1の搬送装置11−1と第2の搬送装置11−2との間に設けられ、両搬送装置の速度差を調整する装置である。装置の入口は連続的に回転しており、出口は間欠送りで繰り出されているので、これをアキューム部16によって、ウェブ20が弛まないよう調整している。
エンコーダ17は、アキューム部16のアーム旋回軸に取り付けられ、アキューム部16の傾斜角度を検出する装置である。なお、エンコーダ17の替わりにセルシン(シンクロモータ)を用いてもよい。
加工部18は、第2の搬送装置11−2上に設けられ、被加工体21を加工する装置であり、具体的には、被加工体21に熱を加えてヒートシールを行う部分である。
次に、パス長Lを算出する方法について説明する。
アキューム部16内のウェブ20の長さは、アキューム部16の傾斜角度に応じて決まるので、この長さに、不良検出装置12の検出位置からアキューム部16入口までの長さ、及び、アキューム部16出口から選定領域Aまでの長さを加算すれば、パス長Lが求まる。
したがって、
パス長L=不良検出装置12の検出位置〜アキューム部16入口+アキューム部16内のウェブ20の長さ(アキュームのアーム角度の関数)+アキューム部16出口〜選定領域A
である。
また、アキューム部16内のウェブ20の長さは、時々刻々変化するため、不良検出装置12が不良部分を検出した時点で、傾斜角度を読み取り、算出する必要がある。
次に、アキューム部16内のウェブ20の長さの算出方法について説明する。ここでは、単純なモデルを用いて説明する。
図4は、アキューム部16内のウェブ20の長さの算出方法について説明する図である。
アキューム部16の傾斜角度θが0のとき、各ロールは、等間隔Sで一直線上に並ぶものとし、ロール径は、概略0として計算する。
アキューム部16のアームの延長線とウェブ20の延長線との交点を原点O(0,0)とすると、第1のロールR1の座標は、(S−R,0)であり、第2のロールR2の座標は、(−Rcosθ,Rsinθ)である。
したがって、第1のロールR1から第2のロールR2までの長さは、
((−Rcosθ−S+R)2+(Rsinθ)20.5・・・(1)
である。
また、第3のロールR3の座標は、(−S−R,0)であるから、第2のロールR2から第3のロールR3までの長さは、
((−S−R+Rcosθ)2+(Rsinθ)20.5・・・(2)
である。
そして、(1)、(2)と同様に、第3のロールR3から第4のロールR4までの長さ、及び、第4のロールR4から第5のロールR5までの長さをθの関数として表すことができる。もちろん、それぞれの長さは、計算ではなく、センサーなどを用いて各々の実長から求めてもよい。
そして、これらすべての長さの合計と、不良検出装置12からアキューム部16入口までの長さ、アキューム部16入口から第1のロールR1までの長さ、第5のロールR5からアキューム部16出口までの長さ、及び、アキューム部16出口から選定領域Aまでの長さを加算すれば、全パス長Lが求められる。
最後に、このパス長Lに基づいて、実施例1,2と同様に、除去タイミングを算出する。
このように、実施例3によれば、不良部分を検出したときのアキューム部16のアームの角度を読み取り、アキューム部16内のウェブ20の長さを算出し、パス長Lを算出してから、除去タイミングを決定することにより、パス内にアキューム部16が介在していても、確実に不良部分を除去することができる。
また、連続送り部と間欠送り部とが混在する送り工程を有する装置であっても、連続流れ上で検査した不良部分を、ラベルを貼らずに間欠送り後に正確に除去することができる。
図5は、本発明による不良選定装置の実施例4を示す図であり、図6は、アキューム部16の傾斜角度と除去タイミングとの関係を説明する図である。
実施例4の不良除去装置10−4は、実施例3のものと構成は同様であるが、さらに、アキューム部16が取り得る傾斜角度と被加工体21の除去タイミング(選定情報)との関係をあらかじめ記憶しているテーブルを備えるものである。
また、制御部14は、エンコーダ17の検出値、及び、テーブルに基づいて、不良部分を有する被加工体21を選定する。
上述した実施例3の不良除去装置10−3は、パス長Lを算出して、除去タイミングを決定するものであったが、パス長Lを算出するための計算が複雑になってしまう可能性があった(実際にはロール径は無視できない)。
そこで、実際に運転しているアキューム部16をみると、アキューム部16は、1ショット単位で単振動的に上下しているだけである。
すなわち、何ショット後に除去すべきかということは、アキューム部16のアームの角度として限定されている。
図5(A)は、パス長LがピッチPの整数倍となっている場合の模式図であるが、この場合のアキューム部16の傾斜角度をθ1とすると、図5(B)に示すように、このθ1より傾斜角度が充分小さい場合には、3ショット後に不良部分を除去すればよく、図5(C)に示すように、θ1より傾斜角度が充分大きい場合には、4ショット後に除去すればよい(ケースX)。
また、図5(A)に示すように、パス長LがピッチPの整数倍となっている近辺で不良部分を検出した場合には、余裕αに相当する角度(これをφとする)を考慮して、3枚目と4枚目を除去する必要がある(ケースY)。
さらに、傾斜角度がより大きいときには、5枚目を除去しなければならない場合もあるが、この場合を考慮するのは、単振動している下限付近にθ1が存在する場合である。この場合の上限付近で、再びパス長LがピッチPの整数倍となる角度をθ2とし、これを模式的に描くと、図6(A)のようになる。
上述のケースXの場合では、アキューム部16は、θ1−φのやや手前からθ2−φのやや手前までの間を単振動する。
また、ケースYの場合では、アキューム部16は、θ1付近からθ2付近までの間を単振動する。
したがって、管理すべきは実際に単振動している中の2点(何枚目を除去するかが切り替わる点:ケースXの場合はX1、X2)のみであり、これを挟む3つの場合分けだけ考えればよいことになる。
ただし、ピッチPが小さい品目の場合には、アキューム部16の全ストロークのどの位置で単振動するのかは不明であるため、全ストロークの中の取りうる全てのθについて考えたほうがよい。
これをまとめると、品目が定まると、ピッチPが決まるので、θ1、θ2、・・・が定まり、それに応じたシフトレジスタのカウント数が定まるため、図6(B)に示すような数表が得られる。
そして、このようなテーブルを、制御部14のメモリなどにあらかじめ記憶させておく。
装置が稼働し、アキューム部16が単振動し始めると、管理する角度は2つのみなので、制御部14は、エンコーダ17で検出したアキューム部16の傾斜角度に基づいてテーブルを参照し、そのレジスタ位置が示す値に基づいて、シフトレジスタにフラグを立てれば、除去装置15が自動的に不良部分を除去する。
このように、実施例4によれば、エンコーダ17の検出値に基づいて、テーブルを参照すれば、除去タイミングが決定されるので、複雑な計算は不要となり、制御が簡略化される。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)不良部分は、除去装置15が除去する例で説明したが、除去タイミングを示すようにして、作業者が除去してもよい。
(2)不良部分は、除去する例で説明したが、不良部分にマーキングなどを施し、選定だけ行うようにしてもよい。
本発明による不良選定装置の実施例1を示す図である。 本発明による不良選定装置の実施例2を示す図である。 本発明による不良選定装置の実施例3を示す図である。 アキューム部16内のウェブ20の長さの算出方法について説明する図である。 本発明による不良選定装置の実施例4を示す図である。 アキューム部16の傾斜角度と除去タイミングとの関係を説明する図である。
符号の説明
10,10−2,10−3,10−4 不良除去装置(不良選定装置)
11 搬送装置(搬送手段)
11−1 第1の搬送装置(第1の搬送手段)
11−2 第2の搬送装置(第2の搬送手段)
11a 連続回転ロール
11b 間欠送りロール
12,12A,12B,12C 不良検出装置(不良検出手段)
13 切断装置(加工手段)
14 制御部(選定手段)
15 除去装置(除去手段)
16 アキューム部
17 エンコーダ(傾斜角度検出手段)
18 加工部(加工手段)
20 ウェブ(搬送物)
21 被加工体
A 選定領域
L パス長
P ピッチ

Claims (6)

  1. 複数の被加工体が連続して配置された搬送物を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される前記搬送物の不良部分を検出する不良検出手段と、
    前記被加工体を加工する加工手段と、
    前記不良検出手段の検出値に基づいて、前記加工手段の下流の選定領域で、前記不良部分を有する被加工体を選定する選定手段と、
    を備える不良選定装置。
  2. 請求項1に記載の不良選定装置において、
    前記選定手段は、前記不良検出手段の検出位置から前記選定領域までの長さ、及び、前記搬送手段の搬送方向に沿った前記被加工体の単位長さに基づいて、前記不良部分を有する被加工体を選定すること、
    を特徴とする不良選定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の不良選定装置において、
    前記搬送手段は、
    上流側に設けられ、前記搬送物を連続的に搬送する第1の搬送手段と、
    下流側に設けられ、前記搬送物を間欠的に搬送する第2の搬送手段とを備え、
    前記不良検出手段は、前記第1の搬送手段上に設けられ、
    前記選定領域は、前記第2の搬送手段上に設けられ、
    前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段との間に設けられ、両搬送手段の速度差を調整するアキューム部と、
    前記アキューム部の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段とを備え、
    前記選定手段は、前記傾斜角度検出手段の検出値に基づいて、前記不良検出手段の検出位置から前記選定領域までの長さを算出すること、
    を特徴とする不良選定装置。
  4. 請求項1に記載の不良選定装置において、
    前記搬送手段は、
    上流側に設けられ、前記搬送物を連続的に搬送する第1の搬送手段と、
    下流側に設けられ、前記搬送物を間欠的に搬送する第2の搬送手段とを備え、
    前記不良検出手段は、前記第1の搬送手段上に設けられ、
    前記選定領域は、前記第2の搬送手段上に設けられ、
    前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段との間に設けられ、両搬送手段の速度差を調整するアキューム部と、
    前記アキューム部の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段と、
    前記アキューム部が取り得る傾斜角度と前記被加工体の選定情報との関係をあらかじめ記憶しているテーブルとを備え、
    前記選定手段は、前記傾斜角度検出手段の検出値、及び、前記テーブルに基づいて、前記不良部分を有する被加工体を選定すること、
    を特徴とする不良選定装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の不良選定装置において、
    前記選定領域に設けられ、前記選定手段の選定結果に基づいて、前記不良部分を有する被加工体を除去する除去手段を備えること、
    を特徴とする不良選定装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の不良選定装置において、
    前記不良検出手段は、前記搬送手段の搬送方向に沿って複数設けられ、
    前記選定手段は、前記複数の不良検出手段の検出値に基づいて、前記不良部分を有する被加工体を選定すること、
    を特徴とする不良選定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011075478A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Kobe Steel Ltd アキューム帯状体振動測定装置
JP2011136262A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Kao Corp 不良品の排出方法
JP2012120994A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Kao Corp 不良品の排出方法
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