JP2020524081A - 具体的にはバッテリの電極のための、リボンタイプの基体を別個の部片へと高スループットで切断するための方法およびデバイス - Google Patents

具体的にはバッテリの電極のための、リボンタイプの基体を別個の部片へと高スループットで切断するための方法およびデバイス Download PDF

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Abstract

本発明は、リボンタイプの基体(110)を別個の部片(118)へと高スループットで切断するための方法およびデバイスに関連する。この方法が、運動速度で運動経路に沿って基体(110)を搬送することと、基体(110)にcwレーザビーム(116)を照射することとを含み、レーザ源(104)から来るcwレーザビーム(116)が2Dポリゴンスキャナ(106)を使用して偏向され、2Dポリゴンスキャナ(106)が、搬送経路に対して垂直なy方向にcwレーザビーム(116)を偏向させるように、例えば搬送経路に平行となるように、配置される回転軸を有するポリゴンスキャナ(400)と、搬送経路に平行なx方向にcwレーザビーム(116)を偏向させるように搬送経路に対して例えば横方向に配置される枢動軸を有するガルボスキャナ(402)とを備え、シングルスキャンにおいて、2Dポリゴンスキャナ(106)が、搬送速度を補償するためなどポリゴンスキャナ(400)により搬送経路に対して横向きのy方向にcwレーザビーム(116)を偏向されている間、ガルボスキャナ(402)によりx方向にcwレーザビーム(116)を偏向させるように、制御され、その結果、cwレーザビーム(116)が、基体(110)の長手方向である延在方向に対して垂直な方向において基体(110)の表面に沿って走査され、基体(110)を通る単一の切断箇所(602)を得るために、1組の複数の繰り返しのシングルスキャンが実施される。

Description

本発明は、リボンタイプの基体を別個の部片へと高スループットで切断するための方法およびデバイスに関する。この方法およびデバイスは、例えば、バッテリのための電極シートを分離することなどのために、適用され得る。
例えば電気自動車またはハイブリッド自動車などの用途においては、リチウム−イオン・バッテリなどのバッテリが、高エネルギー貯蔵能力(high energy storage capacity)および/または高エネルギー貯蔵密度(high energy storage density)を有するように、大量に生産される必要がある。
最大限に高い体積利用率を有する高エネルギーのリチウム−イオン・バッテリを構築するためには、集電ホイル、ポリマー接着剤、および/または導電剤などの、不活性の電池構成要素を最小にしなければならない。また、厚い電極を作製することが可能であるが、厚い電極は例えば内在的特性を理由として脆弱なものとなる可能性がある。
現況技術のバッテリセル製造プロセスでは、セルのスループットを向上させるために早巻き技術(fast winding technology)が一般に適用される。しかし、一般に、クリティカルなフィルム厚さを有し高活性材料特性を有するアノードおよびカソードなどの電極は、おそらくは基体からフィルムを剥離させてひいては難しい操作中にセルの短絡を引き起こし得るフィルムクラッキングを誘発することなしに巻くことはできない。最後に、次世代の高エネルギーセルのための厚い電極は、例えば電極コイルなどとして提供されるリボンタイプの基体を用いない、電極分離プロセスを上流工程において必要とするような先進の積層技術によってのみしか組み立てることができない。
レーザ切断技術は、フィルムの機械的性質を理由として切断プロセス中にフィルムの剥離を引き起こす可能性のあるナイフ切断の代わりとして、リボンタイプの電極基体から電極シートを分離するための好適な技術である。
本発明は、独立形式請求項で定義される、特にはバッテリの電極のための、また具体的にはリチウムイオンバッテリの電極のための、リボンタイプの基体を別個の部片またはシートへと高スループットで切断するための方法およびデバイスを提案する。有利な実施形態が引用形式請求項および以下の明細書で定義される。
本発明の実施形態が、非常に高い切断速度でリボンタイプの基体を別個の部片へと切断するのを可能にすることができる。また、この切断プロセスは、分離された基体部片を、その電気的性質、機械的性質、および/または化学的性質に関して大幅には劣化しないような形で、確立され得る。例えば、切断プロセスの結果としての余計なばりが発生しない。したがって、例えばバッテリ生産で適用されることになるような、高スループットのおよび高品質の電気シート生産が実現され得る。
第1の態様によると、リボンタイプの基体を別個の部片へと高スループットで切断するための方法が提案される。この方法が、必須ではないが可能性として示される順序である、以下のステップを備える。すなわち、基体が搬送速度で搬送経路に沿って搬送される。基体に連続波(cw:continuous wave)レーザビームが照射される。ここでは、レーザ源から来るcwレーザビームが、2Dポリゴンスキャナを使用して偏向される。2Dポリゴンスキャナが、(i)搬送経路に対して垂直なy方向にcwレーザビームを偏向させるように配置される回転軸を有するポリゴンスキャナと、(ii)搬送経路に平行なx方向にcwレーザビームを偏向させるように配置される枢動軸を有するガルボスキャナと、を備える。例えば、ポリゴンスキャナが搬送経路に平行な回転軸を有することができ、ガルボスキャナが搬送経路に対して横向きの枢動軸を有することができる。この方法では、シングルスキャンにおいて、2Dポリゴンスキャナが、搬送速度を補償するためなど、ポリゴンスキャナにより搬送経路に対して横向きのy方向にcwレーザビームを偏向されている間、ガルボスキャナによりx方向にcwレーザビームを偏向させるように、制御され、その結果、cwレーザビームが、基体の長手方向である延在方向に対して垂直な方向において基体の表面に沿って走査される。ここでは、基体を通る単一の切断箇所(single cut)を得るために、1組の複数の繰り返しのシングルスキャンが実施される。
第2の態様によると、リボンタイプの基体を別個の部片へと高スループットで切断するための切断デバイスが提案される。デバイスが第1の態様の実施形態による方法を実施するように構成される。具体的には、デバイスが、一定の搬送速度で搬送経路に沿って基体を搬送するためのコンベアと、基体にcwレーザビームを照射するためのレーザ源と、レーザ源から来るcwレーザビームを偏向させるための上記で定義したポリゴンスキャナおよびガルボスキャナを有する2Dポリゴンスキャナと、2Dポリゴンスキャナの動作を制御するための制御装置と、を備えることができる。2Dポリゴンスキャナおよび制御装置は、シングルスキャンにおいて、搬送速度を補償するためなど、ポリゴンスキャナにより搬送経路に対して横向きのy方向にcwレーザビームを偏向されている間、ガルボスキャナによりx方向にcwレーザビームを偏向させるように、2Dポリゴンスキャナが制御され、その結果、cwレーザビームが、基体の長手方向である延在方向に対して垂直な方向において基体の表面に沿って走査され、ここでは、基体を通る単一の切断箇所を得るために、1組の複数の繰り返しのシングルスキャンが実施されるように構成され得る。
本発明の実施形態の根底にある発想は、本発明の範囲を限定しないが、とりわけ、以下の見解および認識に基づくものとして解釈され得る。
上記で示されるように、例えばバッテリ製造における用途が存在し、ここでは、例えば電極を形成するための多数の基体シートが生産される必要がある。基体シートがリボンタイプの基体から切断され得る。リボンタイプの基体が擬二次元の細長い幾何形状を有してよい。このようなリボンタイプの基体が、NCA(nickel cobalt aluminum oxide(ニッケルコバルトアルミニウム酸化物))、またはバッテリ内でカソード材料またはアノード材料として適用可能である他の活性材料などの、活性材料で被覆される金属層などの、導電層を有することができる。任意選択で、活性材料で被覆されないようなリボンタイプの基体の一部分が存在してよく、このリボンタイプの基体の一部分が例えばフラッグを形成することができ、このフラッグを介して電極が他の電極に電気的に接触され得るかまたは接続され得る。リボンタイプの基体が、例として約200mmといったような、数百ミリメートルの幅を例えば有することができ、数メートルに及ぶ長さを有することができる。別個の部片またはシートは、切断プロセスにおいて、このようなリボンタイプの基体から切断されることになる。
レーザ切断などの非接触の切断方法が好ましい方法である。その理由は、ナイフタイプのデバイスを用いる機械的な切断などの非接触ではない切断方法は電極材料に過度の応力を加える可能性があり、活性材料層の剥離などの、劣化を引き起こす可能性がある。
原理的には、多種多様なレーザ切断テクニックが知られている。しかし、これらの既知のテクニックの多くがバッテリ電極製造に有益に適用可能でないことが分かっている。
例えば、高出力レーザ切断が知られている。しかし、一般に、このような高出力レーザ切断を行うと、切断されることになる基体内に大量の熱が蓄積されることになる。これは多くの他の用途において問題ない可能性もあるが、このような過剰の熱はバッテリ電極の活性材料および/または導電層にダメージを与える可能性がある。
このような熱の蓄積を低減する場合には、バルス状高出力レーザが適用されている。この場合、例えばナノ秒またはピコ秒、あるいはさらにはフェムト秒領域の、非常に短いパルスのレーザ光が、切断されることになる基体に向かって放射される。このような短い高出力レーザパルスは、残りの基体材料の中に過剰の熱を蓄積することなく基体材料を融除することができる。しかし、レーザパルスの間に大幅なダウンタイムが存在することから、非パルス状レーザ切断と比較して切断速度が有意に低下する。したがって、このようなパルス状レーザ切断により、高スループットでのバッテリ電極生産プロセスにおいてボトルネックが生じる可能性がある。
本出願の実施形態が、上記で言及した両方の手法の欠点を回避することができる。
ここでは、cw(continuous wave)レーザビームすなわち非パルス状レーザビームを発生させるレーザ源が、切断を行うべきリボンタイプの基体の一部分に対して照射を行うのに適用される。このようなレーザ源は、例えば1kWより高い、非常に高出力のcw出力を有することができる。このような高出力のcwレーザ源を使用することにより、リボンタイプの基体の材料が、意図される切断を引き起こすことを目的として、局所的に迅速に融解および/または蒸発する可能性があるかあるいは融除される可能性がある。
しかし、一般に、シングルスキャンでリボンタイプの基体を通る完全な切断を行うために、切断される基体エリアの中に相当な量の熱を発生させることが必要となり、それにより可能性として上記で言及した欠点が生じる。
このような過剰の熱を原因とする電極材料に対してのいかなるダメージも回避するために、シングルスキャンのみではなく、複数の走査の組み合わせを用いて基体全体を通る切断箇所を得ることが意図される。
ここでは、一方でシングルスキャン中に基体の中に過剰の熱を局所的に発生させることなく、さらに他方で非常に短い時間で複数の走査を実施するのを可能にするように、非常に高い速度で複数の走査の各々を実施することが意図される。
さらに、高い処理効率を達成することを目的として、リボンタイプの基体が高い搬送速度で搬送経路に沿って搬送されなければならず、その結果として、第1のロケーションでの切断が完了した後で次のロケーションで別の切断が迅速に行われ得るようになる、などである。この目的のためには、連続的に、つまり各々の切断が行われるごとに基体を停止するのを必要とすることなく、リボンタイプの基体を搬送することが好適である可能性がある。したがって、この搬送速度で基体が移動する間に切断工程を実施することが好適である。
しかし、搬送中に基体をこのように迅速に動かすことを考えると、一方で高い精度および信頼性の切断を実現して他方で基体材料に対するいかなるダメージも回避するように、切断工程を具体的に適合させる必要があることが分かっている。また、これを理由として、非常に短い時間で高出力レーザビームを用いて複数の走査を実施するのを可能にすることが有益である可能性がある。
非常に高い走査速度で高出力cwレーザビームを走査させることおよび同時に高い搬送速度で搬送されている基体の高速の動きを考慮することの両方の複雑な課題を解決することを目的として、cwレーザビームを偏向させるための固有の2Dポリゴンスキャナを適用することが提案される。このような2Dポリゴンスキャナが、ポリゴンスキャナおよびガルボスキャナの両方を備える。両方の種類のスキャナが、レーザビームを偏向させるかまたは曲折させるために変位可能な反射表面を使用する。
ポリゴンスキャナでは、この反射表面が多角形のベースボディの周縁部に沿って配置される。多角形のベースボディが回転され得る。したがって、レーザ源から来るレーザビームが移動する反射表面のうちの1つの反射表面に衝突し、ベースボディが回転して変位されるとき、レーザビームが開始位置から終了位置まで線形的に連続に走査され、さらにレーザビームが隣接する次の反射表面に到達するときにレーザビームを走査させることがその開始位置から再び開始される。多角形のベースボディが高い回転速度で回転され得ることから、例えば100m/秒、また可能性として例えば最大1300m/秒の、非常に高い走査速度が実現され得る。
したがって、例えばその回転軸を搬送される基体の搬送経路に平行となるように、ポリゴンスキャナを配置することで、高出力cwレーザビームが搬送経路に対して垂直であるかまたは少なくとも実質的には垂直である方向において迅速に走査され得る。この方向は本明細書ではy方向として示される。
しかし、走査プロセス中に基体が連続的に搬送されることから、多角形のスキャナを単純に使用することにより、リボンタイプの基体上の走査経路を搬送方向に対して傾斜させることになる。さらに、複数の走査が実施されるとき、これらの走査が互いにオフセットされることになり、次の走査が開始位置で開始されるとき、基体がそれと同時に特定の距離だけ搬送方向に移動されている。したがって、複数の走査の組み合わせを利用して完全な切断が実施され得るようなことにならないように、複数の走査が局所的に一致したりまたは重なり合ったりすることがない。
したがって、ポリゴンスキャナに加えて、ガルボスキャナも適用される。ここでは、ガルボスキャナという用語は一般的用語であるとし、検流計と同様に、反射表面を備えるベースボディを枢動軸の周りで枢動させることができるようなスキャナを意味するものとする。その枢動軸を搬送される基体の搬送経路に対して横方向となるようにこのようなガルボスキャナを配置することにより、cwレーザビームが搬送経路に平行な方向に偏向され得る。この方向は本明細書ではx方向として示される。したがって、ガルボスキャナがレーザビームを基体の搬送方向にまたはその搬送方向の反対方向に偏向させることができる。したがって、ガルボスキャナが搬送速度を部分的にまたは完全に補償するのに適用され得る。
したがって、2D多角形スキャナを使用することにより、含まれるポリゴンスキャナのおかげでy方向における非常に高速の走査が実現され得、他方で含まれるガルボスキャナのおかげで基体の搬送速度が補償され得る。
ポリゴンスキャナおよびガルボスキャナが協働することによる複合効果として、cwレーザビームが、基体の長手方向である延在方向に対して垂直な方向において基体の表面に沿って繰り返し移動することになるように、偏向され得、および走査され得る。したがって、リボンタイプの基体の側方縁部に対して垂直に延在するような切断箇所が作られ得る。したがって、例えば、別個の長方形の部片が基体から切断され得る。
実施形態によると、ポリゴンスキャナが、搬送経路に沿わせて基体を搬送するときの搬送速度の少なくとも100倍の走査速度で基体の表面に沿ってy方向においてcwレーザビームを走査させるように構成され得る。
例えば、x方向での一般的な搬送速度は0.1から0.5m/秒の範囲内にあってよく、対してポリゴンスキャナを使用するy方向での一般的な走査速度は50から1300m/秒の範囲内であってよい。したがって、基体が搬送経路に沿って搬送されるとき、長手方向である延在方向に対して横向きの方向において基体全体を横断するような形で、レーザビームがy方向において複数回走査され得る。走査速度が非常に高いことを理由として、このような複数回の走査は非常に短時間で実施され得、その結果、切断プロセス中に基体が搬送経路に沿って短い距離のみしか搬送されず、また、切断プロセス中にガルボスキャナによって達成されるレーザビームの偏向を利用することで搬送速度が容易に補償され得るようになる。
本明細書で提案される方法の実施形態によると、基体が湾曲搬送経路に沿って搬送され得、また曲げられ得る。したがって、ここでは、2Dポリゴンスキャナが、cwレーザビームが曲げられた基体の表面上に実質的に合焦したままである一方、x方向において多様な向きに偏向されるように、焦点調整のためのz方向の補正を実施する光学素子を備える。このような方法を実施するために、本明細書で提案されるデバイスが、湾曲搬送経路に沿って基体が搬送され曲げられるときにcwレーザビームが曲げられた基体の表面上に実質的に合焦したままである一方、x方向において多様な向きに偏向されるようにするための、焦点調整のためのz方向の補正を実施する光学素子をさらに備えることができる。
言い換えると、大規模な製造においては、リボンタイプの基体が、通常、線形に搬送され得ることに加えて、少なくとも特定のロケーションにおいて、湾曲搬送経路に沿っても搬送される。例えば、基体が回転式の柔軟性を有するホイール(rotating limp wheel)を使用して搬送され得る。基体がこのような湾曲搬送経路エリア内で特異的に支持され得ることを理由として、このような湾曲搬送経路エリア内で別個の部片へと切断することを実現することが有益である可能性がある。
しかし、搬送経路が湾曲する場合、一方側の基体の表面の照射箇所ともう一方側の2Dポリゴンスキャナとの間の距離が、その時点において基体の表面が照射されている場所に応じて、変化し得る。言い換えると、切断プロセス中に基体が連続的に搬送されることを理由として、およびガルボスキャナを使用してレーザビームを適切に偏向させることによりこのような搬送が補償されることを理由として、基体の表面に当たる前にレーザビームによって繋げられる距離が、切断プロセスの開始時点および終了時点において異なるものとなり得る。
しかし、レーザビームが特定の焦点深度の範囲内でのみ概して焦点を合わせられ、この特定の焦点深度の範囲内でのみ適切なレーザ出力を提供することができる。具体的には、焦点深度およびレイリー長が、レーザ波長により、および/または焦点領域内のビーム半径により、決定され得る。したがって、特定の測定を行わない場合、搬送速度を補償するためにレーザビームがx方向において実質的に偏向されるときに、レーザビームの焦点が外れる可能性がある。
2Dポリゴンスキャナに固有の光学素子を提供することにより、この問題を克服することができる。これらの光学素子には、適切なz方向の補正を実施することなどを目的とした例えばその曲率に起因する、固有の光学的性質を有するような、レンズ、ミラーなどの、光学要素が含まれてよい。このようなz方向の補正により、対応するx方向の搬送を補償することを目的として基体を実質的に搬送経路に沿って移動させてひいては多様な向きにレーザビームを偏向させる場合においても、レーザビームの焦点が、曲げられた基体の表面上で十分な時間において実質的に焦点が合った状態を維持することになるように、調整され得るようになる。
この方法の実施形態によると、基体が回転式の柔軟性を有するホイールを使用して搬送され、基体が柔軟性を有するホイールの外側表面の周りで曲げられるときにcwレーザビームを照射される。したがって、本デバイスの実施形態では、コンベアが回転式の柔軟性を有するホイールを備え、デバイスが、柔軟性を有するホイールの外側表面の周りで基体を曲げるときに基体にcwレーザビームを照射することになるように、構成される。
柔軟性を有するホイールが、リボンタイプの基体を駆動するように機能することができる。例えば、局所的に発生される真空または他の手段を利用して、基体が柔軟性を有するホイールの外側表面に密着され得る。柔軟性を有するホイールがまた、隣接する供給機構によって連続的に供給される例えばシート状のセパレータなどの、他の電極構成要素上に、分離された基体部片を積み重ねるのに使用され得る。
柔軟性を有するホイールを用いての移送の別法として、平面的な可動コンベアベルトにより基体を搬送することも可能である。
実施形態によると、柔軟性を有するホイールが、柔軟性を有するホイールの外側表面で柔軟性を有するホイールの回転軸に平行な方向に延在する線形の凹部を備える。ここでは、各々のシングルスキャン中、2Dポリゴンスキャナが、凹部のうちの1つの凹部の上方に位置するエリア内で基体の表面に沿ってcwレーザビームが走査されるように、制御される。これは、このデバイスの実施形態の場合、シングルスキャン中に、凹部のうちの1つの凹部の上方に位置するエリア内で基体の表面に沿ってcwレーザビームを適切に走査させるように2Dポリゴンスキャナが制御されることになるように、その2D多角形スキャナおよびその制御装置を備えるデバイスが構成される、ということを意味する。
言い換えると、柔軟性を有するホイールが、その周縁部表面に沿って分布する複数の線形の凹部を有することができ、各線形の凹部が柔軟性を有するホイールの回転軸に平行に延在する。これらの凹部が例えば数ミリメートルの幅および深さを有することができ、これらは例えば1mmから5mmの間である。隣り合う凹部の間の円周方向距離が、リボンタイプの基体から切断されることになる部片の幅に対応していてよく、例えば7cmから10cmの間であってよい。
これらの凹部は、基体の切断中に、適用されるレーザビームにより柔軟性を有するホイールに対してダメージを与えるのを回避するように、提供される。下にある凹部に隣接するエリア内で基体に沿ってレーザビームが走査されるようになることを目的として2Dポリゴンスキャナを使用することによりレーザビームを偏向させることにより、焦点の合ったレーザビームが、基体を通る切断箇所の下にある柔軟性を有するホイールの部分を過度に加熱および/または融除することが回避され得る。
本方法の実施形態によると、1組の複数のシングルスキャンにおいて、シングルスキャンがx方向において互いに対してオフセットされる。このデバイスの実施形態の場合、制御装置が、1組の複数のシングルスキャンにおいて、x方向においてシングルスキャンを互いに対してオフセットするように、2Dポリゴンスキャナを制御する。
言い換えると、例えば、2Dポリゴンスキャナのガルボスキャナが、1回の切断プロセスにおいて、この切断プロセスに含まれる複数の走査の間において搬送速度を常にまったく同じ形で補償することにならないように、固有に制御され得る。代わりに、ガルボスキャナによって達成されるx方向の偏向が、場合によっては搬送速度をわずかに過度に補償する可能性があり、また場合によっては搬送速度をわずかに不十分に補償する可能性もある。したがって、単一の切断箇所を得るために実施される多様な走査が基体の表面上で正確に局所的に一致することはないが、x方向において互いに対してわずかにオフセットされることになる。したがって、1回のシングルスキャンでは同じラインに正確に沿って基体を融除することがなく、互いに対してわずかにオフセットされるラインに沿って基体を融除することになる。ここでは、次の走査がx方向に互いに対して部分的に重なり合う可能性があるかまたはわずかに離間される可能性がある。
このような切断箇所の形成中にシングルスキャンをオフセットすることにより、ばりが過剰に形成されることが回避され得る。具体的には、高出力cwレーザビームを用いるシングルスキャンがいくらかのばりを作る可能性があるが(つまり、例えば微細粒子が融除されて隣接するエリアに堆積する)、これらのばり形成エリアは、レーザビームのオフセットされる次の走査において少なくとも部分的に除去され得る(リモートオフセットレーザ切断(remote off−set laser cutting))。
本方法に部分的に関連させて、および高スループットでの切断のためのデバイスに部分的に関連させて、本発明の実施形態の可能性のある特徴および利点が本明細書に説明されることに留意されたい。本発明の別の実施形態を思い付くようにするために、特徴が1つの実施形態から別の実施形態へと適切に移され得、また、特徴が修正される、適合される、組み合わされる、および/または交換されることなども可能である、ことを当業者であれば認識するであろう。
以下で、添付図面を参照して本発明の有利な実施形態を説明する。しかし、図面および本記述はいずれも本発明を限定するものとして解釈されない。
本発明の例示の実施形態による高スループットで切断するためのデバイスを示す図である。 本発明の例示の実施形態で使用される柔軟性を有するホイールを示す詳細図である。 本発明の例示の実施形態による柔軟性を有するホイールでのレーザ切断を示す図である。 本発明の例示の実施形態による高スループットでの切断のためのデバイスを示す詳細図である。 本発明の例示の実施形態による切断プロセスを示す図である。 本発明の例示の実施形態による、シングルフルカットとマルチフルカットとの間での比較を示す図である。 本発明の例示の実施形態によるオフセットでの切断プロセスを示す図である。 本発明の例示の実施形態による電極の切断箇所を示す図である。
図は単に概略的なものであり、正確な縮尺ではない。同様の参照符号が等しいまたは同様の特徴を示す。
図1が、本発明の例示の実施形態による高スループットで切断するためのデバイス100の図を示す。デバイス100が、コンベア102と、レーザ源104と、2Dポリゴンスキャナ106と、制御装置108とを備える。コンベア102が、搬送速度で搬送経路に沿ってリボンタイプの基体110を搬送するように構成される。基体110がx方向に移動される。レーザ源104が、基体110に連続波レーザビーム112を照射するように構成される。2Dポリゴンスキャナ106が、x方向に、およびx方向に対して横方向であるy方向に、レーザビーム112を偏向させるように構成される。制御装置108が、2Dポリゴンスキャナ106の動作を制御するように構成される。
実施形態では、コンベア102が柔軟性を有するホイール114を備える。柔軟性を有するホイール114が、2Dポリゴンスキャナ106の走査野116の内側に少なくとも部分的に配置される。基体110がコイル上で保管される。搬送経路がコイルのとこから始まり、ローラの上を通って柔軟性を有するホイール114に達する。柔軟性を有するホイール114が、搬送速度に対応する角速度ωでその回転軸上で回転する。柔軟性を有するホイール114の外側表面がx方向に移動する。
基体110が、例えば吸引力により、柔軟性を有するホイールに取り付けられる。走査野116の内側で、レーザビーム112が基体110を切断して単一の部片118にする。部片118を形成するために、基体110が、柔軟性を有するホイール114に対して固定された状態で搬送経路の方向に対して垂直に切断される。切断を促進するために、レーザビーム112が、切断されることを指定される基体110のエリアにわたって複数回走査される。切断された部片118が柔軟性を有するホイール114から解放され、別の処理のために可動セパレータ120上に置かれる。セパレータ120もスプールから解放されるリボンタイプのフィルムである。実施形態では、基体110の少なくとも1つの縁部が、コイルと柔軟性を有するホイール114との間に配置される追加のレーザスキャナ122によって処理される。追加のレーザスキャナ122が、部片118に接触するためのフラッグを作るために基体110の縁部を切断する。ここでは、部片118が電極である。
実施形態では、洗浄デバイス124が走査野116とセパレータ120との間に配置される。洗浄デバイス124が、柔軟性を有するホイール114から解放されてセパレータ120の上に置かれる前に、切断された部片118を洗浄するように構成される。
図2が、本発明の例示の実施形態で使用される柔軟性を有するホイール114の詳細の図を示す。柔軟性を有するホイール114が本質的に図1の柔軟性を有するホイールに相当する。加えて、柔軟性を有するホイール114がセグメント200へと分割される。セグメント200が凹部202によって分離される。凹部202が横方向において柔軟性を有するホイール114の縁部に位置合わせされる。凹部202が柔軟性を有するホイール114の外側表面で狭くなっており、凹部202の底部に向かうにつれて広くなっている。
凹部202の間のセグメント200が湾曲している。基体が吸引力によりセグメント200に固定される場合、基体がセグメント200の曲率に従うように曲げられる。
凹部202が、切断されることを指定される基体のエリア(切断の縁部(cutting edge))に対応している。凹部202が存在することで、柔軟性を有するホイール114の表面が切断箇所に沿って移動する間においてレーザビームによって加熱されない。
実施形態では、柔軟性を有するホイール114が、例えばカソードの位置決めのための、吸引力を有する。凹部202が柔軟性を有するホイール114の表面で2ミリメートルの幅を有する。凹部202の間でセグメント200が85ミリメートルの長さを有し、対して柔軟性を有するホイール114が120ミリメートルの幅を有する。この構成では、各セグメント200の外側表面の中間部分が、セグメント200の縁部を通る平面の上方に2ミリメートルだけ隆起する。
図3が、本発明の例示の実施形態による、柔軟性を有するホイール114上でのレーザ経路300の図を示す。柔軟性を有するホイール114が、本質的に、図1および2の柔軟性を有するホイールに相当する。ここでは、基体110が柔軟性を有するホイール114上に配置される。柔軟性を有するホイール114が基体110より広いかまたは基体110と等しい幅を有する。基体110の一方の縁部に沿う予め切断されたフラッグ302が柔軟性を有するホイール114のセグメント200上に配置される。ここでは、部片118が電極である。各電極が1つのフラッグ302を備える。2つの部片118の間の切断領域が柔軟性を有するホイール114内の凹部202の上方に配置される。
基体110が搬送速度vでx方向に移動するとき、レーザが走査速度でy方向に移動する。切断領域が柔軟性を有するホイール114に固定され、同様に、搬送速度vでx方向に移動する。したがって、さらに、レーザが、切断領域に対してわずかに角度をつけられる経路300に沿ってx方向に移動する必要がある。この角度は、搬送速度vおよび走査速度のベクトル加法から得られる。
図4が、本発明の例示の実施形態による、高スループットでの切断のためのデバイス100の詳細の図を示す。デバイス100は本質的に図1のデバイスに相当する。ここでは、2Dポリゴンスキャナ106がより詳細に示される。スキャナ106が、ポリゴンスキャナ400と、ガルボスキャナ402とを備える。レーザビーム112が、ポリゴンスキャナ400により、搬送速度の方向に対して垂直に偏向される。ガルボスキャナ402がレーザビーム112を搬送速度の方向に偏向させる。ポリゴンスキャナ400およびガルボスキャナ402がレーザビーム112の経路に沿って配置される。ここでは、ポリゴンスキャナ400がガルボスキャナ402の上流に位置する。
ポリゴンスキャナ400が回転可能ポリゴンミラー404を備える。ここでは、ポリゴンミラー404が12個のファセットを備える。動作中、ポリゴンミラー404が角速度ωPolyで回転する。ガルボスキャナ402が少なくとも1つのガルボミラー406を備える。ポリゴンミラー404が、柔軟性を有するホイール114の回転軸に対して垂直に方向付けられる軸上で回転する。ガルボミラー406が、回転軸に平行な枢動軸上で枢動する。
集束光学素子408が2Dポリゴンスキャナ106と柔軟性を有するホイール114との間に配置される。光学素子408が、柔軟性を有するホイール114の湾曲外側表面に従うようにレーザビーム112の焦点を補正するように構成される。具体的には、光学素子408が、走査野116内で柔軟性を有するホイール114の曲率に沿って焦点を調整するように構成される。一般に、光学素子408が、特別に設計されて研磨される少なくとも1つの円筒形タイプの光学レンズ410を備え、ここでは、レンズ410の表面の曲率が真の円筒形状からわずかに逸脱し、それにより必要な焦点補正を確立する。
2Dポリゴンスキャナ106が基体110の実質的に同じエリアにわたってレーザビーム112を複数回操作する。2つの部片118の間に隙間が存在するようになるまで、このエリアで基体110が段階的に融除される。
図5が、本発明の例示の実施形態による切断プロセスの図を示す。切断プロセスが、図4の切断プロセスに本質的に相当する。ここでは、柔軟性を有するホイール114上の走査野116の上面図が示される。レーザ経路300が柔軟性を有するホイール114内の2ミリメートルの幅の凹部202上でセンタリングされる。複数の経路300が走査野116の内側に示される。レーザ経路300が柔軟性を有するホイール114の一方の縁部からもう一方の縁部まで0.95ミリメートルの幅だけ傾斜する。その理由は、レーザビームが柔軟性を有するホイール114の一方の縁部からもう一方の縁部まで移動するときの0.0019秒の時間において、毎秒500ミリメートルの搬送速度で、柔軟性を有するホイール114が搬送方向においてこの0.95ミリメートルを占有するからである。レーザ経路300が互いに平行となるように位置合わせされ、0.95ミリメートルだけ離間される。その理由は、レーザビームがポリゴンミラーの次のファセットに当たるときにレーザビームが経路300の一方の端部から別の経路300の開始位置まで瞬間的にジャンプするからである。
図6が、本発明の例示の実施形態による、基体110を通るシングルフルカット600と基体110を通るマルチフルカット602との間の比較の図を示す。マルチフルカット602が図5の切断プロセスに本質的に相当する。ここでは、基体110が複数の層604、606を備える。ニッケル−コバルト−アルミニウムの混合物(NCA:nickel−cobalt−aluminum)の2つの層604がアルミニウム層606のいずれかの側に配置される。
シングルフルカット600の場合、レーザビーム112が、1回の通過で基体110を融除して融解させるのに十分に低い速度で基体110に適用される。この1回の適用により大きい熱影響ゾーン608が得られる。加えて、切断箇所600に隣接するところでの材料堆積を原因として、高出力の集中により、ばり形成箇所610が発生する。切断箇所600の側面上のNCA612さらにはアルミニウム614がかなりの程度で融解する。
マルチフルカット602の場合、レーザビーム116が基体110に跨って高速に移動することから、レーザビーム116が非常に短い時間で基体110に適用される。レーザビームのその後の各々の通過において、少量の材料が融除される。融除される材料が、ばりの形成を実質的に起こさないような小さい粒子へと変形する。1回の通過ごとに材料が冷却され得ることから、熱影響ゾーン608および融解する材料612、614が実質的に存在しなくなる。
言い換えると、図6が、超高速2Dポリゴン走査技術を利用する、ホイルの数kWのレーザ放射(シングルモード)602を使用するマルチフルカットを示す。切断された部片118がバッテリ内でカソードとして使用され得る。マルチカット602が、湾曲走査野内で、高速回転式の柔軟性を有するホイール上にあるガルボスキャナおよびポリゴンスキャナを用いて操作されるレーザ116によって達成される。湾曲走査野は、柔軟性を有するホイールの湾曲表面を理由として、z方向における連続的な焦点補正を必要とする。柔軟性を有するホイールの回転は、x方向およびy方向における(オンザフライでの)連続的な横方向のビーム補正を必要とする。焦点補正は、ポリゴンスキャナと組み合わされる、特別に設計および研磨されるレンズを介して達成される。
高速堆積の場合のカソード収容(cathode bagging)のために、可動セパレータの上にカソードをその後で配置できるようにするために、切断602が、回転式の柔軟性を有するホイールのセグメント上にある〜194μmの厚さのNCA(LiNiCoAlO)(または、その修正形態、さらにはアノード、シリコン、ナトリウムイオン、...)の複合材料の電極基体110の中で実施される。一度に大量のエネルギーを利用する代わりに、複数回にわたって少量のエネルギーが利用されることから、品質の改善が達成される。
図7が、本発明の例示の実施形態によるオフセットでの切断プロセス(リモートオフセットレーザ切断)の図を示す。この切断プロセスが図5の切断プロセスに本質的に相当する。図5のプロセスとは異なり、レーザ経路300がx方向にわずかにオフセットされる。このオフセットにより、1回の通路の持続時間中に基体110によって占められる距離が過度に補正されることになるかまたは不十分に補正されることになる。その結果、レーザビームが通過するごとに同じエリアに当たることがなくなる。これらのエリアは重なり合ってよい。
図8が本発明の例示の実施形態による切断される部片118の図を示す。部片118は、図7に示されるオフセットでの切断プロセスを使用して切断されたものである。電極の表面上では、その後のレーザビームの通過により、部片118の中心部より大きいエリアに対して照射が行われる。したがって、基体110の溝の奥の方に進むにつれて、部片118の間の切断箇所602が狭くなっている。部片118がわずかに面取りされ、ばりを有さない。
最後に、「備える」という用語が他の要素またはステップを排除しないこと、および「a」または「an」が複数形を排除しないことに留置されたい。また、種々の実施形態に関連して説明される要素は組み合わされてもよい。また、特許請求の範囲の参照符号が特許請求の範囲の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。

Claims (14)

  1. リボンタイプの基体(110)を別個の部片(118)へと高スループットで切断するための方法であって、
    搬送速度で搬送経路に沿って前記基体(110)を搬送するステップと、
    前記基体(110)にcwレーザビーム(116)を照射するステップであって、レーザ源(104)から来る前記cwレーザビーム(116)が2Dポリゴンスキャナ(106)を使用して偏向される、ステップと
    を含み、
    前記2Dポリゴンスキャナ(106)が、
    前記搬送経路に対して垂直なy方向に前記cwレーザビーム(116)を偏向させるように配置される回転軸を有するポリゴンスキャナ(400)と、
    前記搬送経路に平行なx方向に前記cwレーザビーム(116)を偏向させるように配置される枢動軸を有するガルボスキャナ(402)と、
    を備え、
    シングルスキャンにおいて、前記2Dポリゴンスキャナ(106)が、前記搬送速度を補償するためなど、前記ポリゴンスキャナ(400)により前記搬送経路に対して横向きの前記y方向に前記cwレーザビーム(116)を偏向されている間、前記ガルボスキャナ(402)により前記x方向に前記cxレーザビーム(116)を偏向させるように、制御され、その結果、前記cwレーザビーム(116)が、前記基体(110)の長手方向である延在方向に対して垂直な方向において前記基体(110)の表面に沿って走査され、
    前記基体(110)を通る単一の切断箇所(602)を得るために、1組の複数の繰り返しのシングルスキャンが実施される、
    方法。
  2. 前記基体(110)が湾曲搬送経路に沿って搬送され、曲げられ、
    前記2Dポリゴンスキャナ(106)が、前記cwレーザビーム(116)が曲げられた前記基体(110)の表面上に合焦したままである一方、前記x方向において多様な向きに偏向されるように、焦点調整のためのz方向の補正を実施する光学素子(408)を備える、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記基体(110)が回転式の柔軟性を有するホイール(114)を使用して搬送され、前記基体(110)が前記柔軟性を有するホイール(114)の外側表面の周りで曲げられるときに前記cwレーザビーム(116)を照射される、
    請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記柔軟性を有するホイール(114)が、前記柔軟性を有するホイール(114)の前記外側表面で前記柔軟性を有するホイール(114)の回転軸に平行な方向に延在する線形の凹部(202)を備え、
    各々のシングルスキャン中、前記2Dポリゴンスキャナ(106)が、前記凹部(202)のうちの1つの凹部の上方に位置するエリア内で前記基体(110)の表面に沿って前記cwレーザビーム(116)が走査されるように、制御される、
    請求項3に記載の方法。
  5. 前記1組の複数のシングルスキャンにおいて、前記シングルスキャンが前記x方向において互いに対してオフセットされる、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. リボンタイプの基体(110)を別個の部片(118)へと高スループットで切断するための切断デバイス(100)であって、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成される、切断デバイス(100)。
  7. 一定の搬送速度で搬送経路に沿って前記基体(110)を搬送するためのコンベア(102)と、
    前記基体(110)に前記cwレーザビーム(116)を照射するためのレーザ源(104)と、
    前記レーザ源(104)から来る前記cwレーザビーム(116)を偏向させるための2Dポリゴンスキャナ(106)と、
    前記2Dポリゴンスキャナ(106)の動作を制御するための制御装置(108)と、
    を備え、
    前記2Dポリゴンスキャナ(106)が、
    前記搬送経路に対して垂直な前記y方向に前記cwレーザビーム(116)を偏向させるように前記搬送経路に平行な回転軸を有するポリゴンスキャナ(400)と、
    前記搬送経路に平行な前記x方向に前記cwレーザビーム(116)を偏向させるように前記搬送経路に垂直な回転軸を有するガルボスキャナ(402)と、
    を備え、
    前記2Dポリゴンスキャナ(106)と前記制御装置(108)は、シングルスキャンにおいて、前記2Dポリゴンスキャナ(106)が、前記搬送速度を補償するためなど、前記ポリゴンスキャナ(400)により前記搬送経路に対して横向きの前記y方向に前記cwレーザビーム(116)を偏向されている間、前記ガルボスキャナ(402)により前記x方向に前記cxレーザビーム(116)を偏向させるように、制御され、その結果、前記cwレーザビーム(116)が、前記基体(110)の長手方向である延在方向に対して垂直な方向において前記基体(110)の表面に沿って走査されるように構成され、
    前記基体(110)を通る単一の切断箇所(602)を得るために、1組の複数の繰り返しのシングルスキャンが実施される、
    請求項6に記載の切断デバイス(100)。
  8. 前記基体(110)が湾曲搬送経路に沿って搬送され曲げられるときに前記cwレーザビーム(116)が曲げられた前記基体(110)の表面上に合焦したままである一方、前記x方向において多様な向きに偏向されるように、焦点調整のためのz方向の補正を実施する光学素子(408)をさらに備える、
    請求項7に記載のデバイス(100)。
  9. 前記コンベア(102)が回転式の柔軟性を有するホイール(114)を備え、前記デバイス(100)が、前記柔軟性を有するホイール(114)の外側表面の周りで曲げられるときに前記基体(110)に前記cwレーザビーム(116)を照射するように、構成される、
    請求項7又は8に記載のデバイス(100)。
  10. 前記柔軟性を有するホイール(114)が、前記柔軟性を有するホイール(114)の前記外側表面で前記柔軟性を有するホイール(114)の回転軸に平行な方向に延在する線形の凹部(202)を備え、
    シングルスキャン中、前記2Dポリゴンスキャナ(106)が、前記凹部(202)のうちの1つの凹部の上方に位置するエリア内で前記基体(110)の表面に沿って前記cwレーザビーム(116)が走査されるように、制御されるように、構成される
    請求項9に記載のデバイス(100)。
  11. 前記制御装置(108)が、前記1組の複数のシングルスキャンにおいて、前記シングルスキャンを前記x方向において互いに対してオフセットするように、前記2Dポリゴンスキャナ(106)を制御する、
    請求項7〜10のいずれか一項に記載のデバイス(100)。
  12. 前記レーザ源(104)が1キロワットを超えるcwレーザ出力を有する、
    請求項7〜11のいずれか一項に記載のデバイス(100)。
  13. 前記ポリゴンスキャナ(400)が前記基体(110)の表面に沿って前記y方向において前記cwレーザビーム(116)を走査させるように構成され、走査速度が、前記搬送経路に沿わせて前記基体(110)を搬送するときの前記搬送速度の少なくとも100倍である、
    請求項7〜12のいずれか一項に記載のデバイス(100)。
  14. 前記ポリゴンスキャナ(400)が前記搬送経路に平行な回転軸を有し、前記ガルボスキャナ(402)が前記搬送経路に対して横向きの枢動軸を有する、
    請求項6〜13のいずれか一項に記載のデバイス(100)。
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