JP2008047853A - キャパシタ - Google Patents
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Abstract
【課題】優れたサイクル特性を得ることができるキャパシタを提供する。また、優れたエネルギー密度を有するキャパシタを提供する。
【解決手段】このキャパシタは、電解液が含浸されたセパレータ4を介して、分極性電極である正極1および負極2が対向するように配置している。正極1は、平均層面間隔が0.339nm以下の黒鉛材料を有し、負極2は、平均層面間隔が0.355nmを超え、0.380nm以下である炭素材料を有する。これにより優れたサイクル特性を得ることができる。また、正極1は炭素材料およびリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を有し、負極は平均層面間隔が0.355nmを超え、0.380nm以下である炭素材料を有する構成としてもよい。これにより、優れたエネルギー密度を得ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】このキャパシタは、電解液が含浸されたセパレータ4を介して、分極性電極である正極1および負極2が対向するように配置している。正極1は、平均層面間隔が0.339nm以下の黒鉛材料を有し、負極2は、平均層面間隔が0.355nmを超え、0.380nm以下である炭素材料を有する。これにより優れたサイクル特性を得ることができる。また、正極1は炭素材料およびリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を有し、負極は平均層面間隔が0.355nmを超え、0.380nm以下である炭素材料を有する構成としてもよい。これにより、優れたエネルギー密度を得ることができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、キャパシタに関し、詳しくは、正極および負極に炭素材料を用いるキャパシタに関する。
電気二重層キャパシタをはじめとするキャパシタは、小型化、軽量化が容易に可能である。このため、例えば、携帯機器(小型電子機器)等の電源のバックアップ用と、電気自動車やハイブリッド車向けの補助電源等として期待されており、その性能のさらなる向上が望まれている。
例えば、電気二重層キャパシタとしては、セパレータを介して対向して配置された2枚の電極からなる電極素子において、活性炭を主成分とする2枚の電極の両方を分極性電極とし、電極素子に電解質を含ませたものがある。このような構成の電気二重層キャパシタは、分極性電極と電解質との界面に生成する電気二重層に電荷が蓄えられる。
また、正極に活性炭を用い、負極にリチウムイオンがドープ/脱ドープ可能な炭素質材料を用いる電気化学キャパシタ、いわゆる、リチウムイオンキャパシタがある。このリチウムイオンキャパシタは、電気二重層に蓄えられる容量以外に、リチウムイオンの炭素質材料へのドープによる容量、いわゆる疑似容量が稼げるため、電気二重層キャパシタより高容量である(例えば特許文献1参照)。
さらに、正極にアニオンがドープ/脱ドープ可能な黒鉛材料を用い、負極にリチウムイオンがドープ/脱ドープ可能な低結晶性炭素質材料を用いるようにして構成されたキャパシタがある。このキャパシタは、炭素材料へのインターカーレーション反応を両極に利用して、疑似容量を発現させて、エネルギー密度を向上できるものである。
しかしながら、上述のキャパシタは、アニオンまたはカチオンの炭素材料へのインターカーレーション反応を伴うため、充放電サイクル特性が十分ではないという問題があった。
また、上述のように疑似容量を発現させることによりキャパシタのエネルギー密度をある程度向上させることはできるが、電池に比べるとエネルギー密度は十分ではない。そのため、キャパシタにおいてエネルギー密度の更なる向上が望まれている。
したがって、この発明の目的は、正極にアニオンがドープ/脱ドープ可能な炭素材料を用い、負極にカチオンがドープ/脱ドープ可能な炭素材料を用いたキャパシタにおいて、優れたサイクル特性を得ることができるキャパシタを提供することにある。また、この発明の他の目的は、優れたエネルギー密度を有するキャパシタを提供することにある。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、
正極と、負極と、電解液とを備え、
正極は、平均層面間隔が0.339nm以下の黒鉛材料を有し、
負極は、平均層面間隔が0.355nmを超え、0.380nm以下である炭素材料を有すること
を特徴とするキャパシタである。
正極と、負極と、電解液とを備え、
正極は、平均層面間隔が0.339nm以下の黒鉛材料を有し、
負極は、平均層面間隔が0.355nmを超え、0.380nm以下である炭素材料を有すること
を特徴とするキャパシタである。
第1の発明では、正極に平均層面間隔が0.339nm以下の黒鉛材料を有し、負極は、平均層面間隔が0.355nmを超え、0.380nm以下である炭素材料を有するので、優れたサイクル特性を得ることができる。
第2の発明は、正極と、負極と、電解液とを備え、
正極は、炭素材料およびリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を有し、
負極は、平均層面間隔が0.355nmを超え、0.380nm以下である炭素材料を有すること
を特徴とするキャパシタである。
正極は、炭素材料およびリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を有し、
負極は、平均層面間隔が0.355nmを超え、0.380nm以下である炭素材料を有すること
を特徴とするキャパシタである。
第3の発明は、正極と、負極と、電解液とを備え、
正極は、炭素材料およびリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を有し、
負極は、黒鉛材料を有すること
を特徴とするキャパシタである。
正極は、炭素材料およびリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を有し、
負極は、黒鉛材料を有すること
を特徴とするキャパシタである。
第2および第3の発明では、正極に炭素材料およびリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を有し、負極に炭素材料を有するので、キャパシタの容量を増大させることができる。
この発明によれば、正極にアニオンがドープ/脱ドープ可能な炭素材料を用い、負極にカチオンがドープ/脱ドープ可能な炭素材料を用いたキャパシタにおいて、優れたサイクル特性を得ることができる。
また、この発明によれば、正極にアニオンがドープ/脱ドープ可能な炭素材料およびリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を混合したものを用い、負極にカチオンがドープ/脱ドープ可能な炭素材料を用いたキャパシタにおいて、エネルギー密度を向上させることができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(1)第1の実施形態
図1はこの発明の第1の実施形態によるキャパシタの構成の一例を示す。図1に示すように、このキャパシタは、電解液が含浸されたセパレータ4を介して、分極性電極である正極1および負極2が対向するように配置している。正極1の外側には集電体3A、負極2の外側には集電体3Bが設けられ、正極1および負極2の周辺部には、集電体3Aと集電体3Bとの間に介在するガスケット5が設けられている。集電体3A、集電体3Bおよびガスケット5により、正極1、負極2、および電解液を保持するようにしている。
図1はこの発明の第1の実施形態によるキャパシタの構成の一例を示す。図1に示すように、このキャパシタは、電解液が含浸されたセパレータ4を介して、分極性電極である正極1および負極2が対向するように配置している。正極1の外側には集電体3A、負極2の外側には集電体3Bが設けられ、正極1および負極2の周辺部には、集電体3Aと集電体3Bとの間に介在するガスケット5が設けられている。集電体3A、集電体3Bおよびガスケット5により、正極1、負極2、および電解液を保持するようにしている。
第1の実施形態のキャパシタは、電解液中のアニオンを正極1が有する正極材料に可逆的にインターカーレーションさせることができ、電解液中のカチオンを負極2が有する負極材料に、可逆的にドープ/脱ドープさせることができる。第1の実施形態のキャパシタは、インターカーレーションやドープ/脱ドープ反応による電荷の蓄積機構と、正極材料および負極材料が有する電気二重層への電荷の蓄積機構とを備える。これにより、エネルギー密度の高いキャパシタを得ることができる。
正極1は、正極材料と、必要に応じて結着剤などを含有して構成する。正極材料としては、例えば、平均層面間隔の小さい炭素質材料、いわゆる黒鉛材料を用いることができるが、学振法〔X線回析(XRD:X-ray diffraction)による結晶パラメータの測定法〕に準じて、X線回折法により求められる平均層面間隔(d002)が、0.339nm以下、好ましくは0.3361nm以下であれば、人造黒鉛、天然黒鉛のいずれも用いることができる。正極材料として、このような炭素材料を用いることで、充放電サイクル後の容量維持率が優れたキャパシタを得ることができる。
負極2は、負極材料と、必要に応じて結着剤などを含有して構成する。負極材料としては、平均層面間隔(d002)が0.355nmを超え、0.380nm以下、好ましくは0.361nm以上0.376nm以下である炭素材料を用いる。負極材料として、このような炭素材料を用いることで、充放電サイクル後の容量維持率が優れたキャパシタを得ることができる。
また、負極材料としては、平均層面間隔(d002)が0.365nm以上0.375nm以下の範囲内である炭素材料を用いることがより好ましい。充放電サイクル後の容量維持率がより優れたキャパシタを得ることができるからである。なお、平均層面間隔は、d002回折ピークに相当するピークがブロードなため、X線回折法を用い、d002回折ピークに相当するピークの両側から最も傾きの大きい接線を引き両接線の交点をピーク位置とする接線法から計算される。
さらに、負極材料としての炭素材料は、比表面積が0.1m2/g以上100m2/g以下となるように選ばれたものであり、充放電サイクル後の容量維持率がより優れたキャパシタを得ることができる点からは、比表面積が0.5m2/g以上6.0m2/g以下となるように選ばれたものが好ましい。比表面積は、例えばBET(Brunauer Emmet Teller)法により測定される。
なお、特許3097322号公報、特開2000−223373号公報、特開平9−293648号公報には、活性炭を用いたコンデンサ・キャパシタ蓄電装置が記載されているが、活性炭とは、吸着性の強い、大部分が炭素質の炭のことを指し、各種化学種を吸着可能な活性な表面を広く備えた炭素材料のことであって、通常、比表面積が数100m2/g以上であるものをいう。第1の実施形態によるキャパシタに用いる負極材料としての炭素材料は、比表面積が0.1m2/g以上100m2/g以下となるように選ばれたものを用いるので、上述の活性炭とは、異なる物性および構造を有する。
また、特開平11−214270号公報には、窒素吸着BET法により求めた比表面積が800m2/g以上2000m2/g以下、X線回折法により求められる平均層面間隔が0.36nm以下である炭素材料が記載されているが、一実施形態によるキャパシタに用いる負極材料としての炭素材料は、比表面積が0.1m2/g以上100m2/g以下となるように選ばれたものである点で、上述の炭素材料と構造が異なる。
さらに、ポリアセンを負極材料として用いるキャパシタもあるが、ポリアセンはフェノール樹脂の特殊な熱縮合反応によって得られる導電性高分子である。一実施形態によるキャパシタに用いる負極材料としての炭素材料を作製する原料に、例えばフェノール樹脂を用いることはできるが、原料としてはこれに限定されるものではない。
負極材料としての炭素材料は、例えばリチウムイオン電池に用いられる非晶質材料と同様の作製方法を用いて作製することができる。例えば、各種ピッチおよび有機高分子化合物を500℃〜3000℃で不活性ガス雰囲気、窒素雰囲気、非酸化性雰囲気、減圧および真空下で焼成することにより得られる。必要に応じてこれら炭素化原料は酸素架橋し不融化処理を施してもよい。電極材料に用いられる際には、例えば平均粒径0.1μm〜1000μm程度にそろえて用いられる。粉砕工程は焼成前、焼成後いずれに行われてもよい。
有機高分子化合物としては、例えば、フルフリルアルコールあるいはフルフラールのホモポリマー、コポリマーよりなるフラン樹脂、アクリル樹脂、ハロゲン化ビニル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセチレン、ポリ(p−フェニレン)等の共役系樹脂、セルロースおよびその誘導体、任意の有機高分子系化合物を使用することができる。その他、ナフタレン、フェナントレン、アントラセン、トリフェニレン、ピレン、ペリレン、ペンタフェン、ペンタセンなどの縮合多環炭化水素化合物、その他誘導体(例えばこれらのカルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸イミド等)、前記各化合物の混合物を主成分とする各種ピッチ、アセナフタレン、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、フタラジン、カルバゾール、アクリジン、フェナジン、フェナントリジン等の縮合複素環化合物、その誘導体も使用可能である。また熱硬化性の樹脂であれば全て好適に用いることができる。
電解液溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、ジプロピルカーボネート、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピルニトリル、アニソール、酢酸エステル、プロピオン酸エステル等を用いることができ、これらの2種類以上を混合して用いてもよい。特に、前記溶媒のうち、耐電圧および電気伝導率が高く、使用可能な温度範囲が広いことから、炭酸エステルを用いることが好ましい。
電解質塩としては、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属の塩を使用することができる。例えば、LiClO4、LiAsF6、LiPF6、LiBF4、LiCF3SO3、LiN(CF3SO2)2等のリチウム塩などを使用することができる。
セパレータ4としては、イオン透過度が大きく、所定の機械強度を持つような絶縁性の物質を膜状にして使用することができ、例えば、ガラス繊維、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、およびリチウムイオン電池で用いられるポリプロピレン、ポリエチレン並びにそれらの混合樹脂を用いることが好ましい。セパレータ4の孔径は、特に規定されないが、厚みは、一般にリチウムイオン電池や電気二重層キャパシタとして用いられている範囲のものであればよく、例えば5μm以上200μm以下とすることが好ましい。
(2)第2の実施形態
この発明の第2の実施形態によるキャパシタは、正極および負極以外のことは上述の第1の実施形態と同様である。よって、以下では正極および負極について説明する。
この発明の第2の実施形態によるキャパシタは、正極および負極以外のことは上述の第1の実施形態と同様である。よって、以下では正極および負極について説明する。
第2の実施形態による正極1は、炭素材料およびリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を混合した正極材料と、必要に応じて結着剤などを含有して構成する。炭素材料を用いることによりキャパシタの入出力特性を維持すると共に、リチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を用いることにより擬似容量を発現させ、エネルギー密度を向上させるというそれぞれの効果を得ることができる。
正極材料を構成する炭素材料には、例えば活性炭を用いることが好ましい。活性炭は表面に細孔が形成されていることから比表面積が大きく、細孔内に電解質イオンが吸着することにより発現する電気二重層容量を利用して、キャパシタの大容量化が可能となるからである。また、化学的・電気化学的に不活性で、さらに入出力特性を向上させることが可能になるからである。
活性炭としては、比表面積が200m2/g以上2000m2/g以下であることが好ましい。活性炭重量当たりの放電容量は比表面積にほぼ比例して大きくなるため、比表面積の大きい活性炭を用いることで、より大容量化が図れるからである。一方、比表面積が2000m2/gを超えると、電極密度の低下により単位体積当たりの静電容量が低下し、体積固有抵抗値も増加してしまうからである。なお、比表面積は、第1の実施形態と同様に例えばBET法により測定される。
正極材料を構成する炭素材料としては、黒鉛材料を用いることも可能である。黒鉛材料としては人造黒鉛、天然黒鉛のいずれも用いることができ、例えば上述の第1の実施形態における正極材料と同様の黒鉛材料を用いることができる。
正極材料を構成する、リチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料としては、例えばリチウム(Li)極に対して3V以下でリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す活物質を用いることができる。このような活物質として、例えば、遷移金属酸化物、遷移金属硫化物、アルカリ金属と遷移金属酸化物との複合酸化物、アルカリ土類金属と遷移金属酸化物との複合酸化物、アルカリ金属と遷移金属硫化物との複合硫化物、アルカリ土類金属と遷移金属硫化物との複合硫化物、などが挙げられる。正極材料に用いられるリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料の種類は1種類に限られない。正極材料に用いられるリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料は、充放電の可逆性を保つ範囲で、第2、第3のアルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属などがさらに含まれていてもよい。上述のようなリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料として、具体的には、例えばLi4Mn5O12、TiS2、NiS2、CoO、Co2O3、Co3O4、CuO、FeO、V2O5等が挙げられる。正極材料にリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を混合させることにより、電気二重層容量に加えて擬似容量を増大させることができるため、炭素材料のみを用いた電気二重層キャパシタよりもさらに高エネルギー密度を得ることができる。このような擬似容量の増大は、正極材料に含まれる金属種の酸化還元を伴うファラディック過程により電荷が蓄積されるためと考えられる。
正極1において、炭素材料とリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料との混合割合は特に限定されるものではない。
負極2は、負極材料と、必要に応じて結着剤などを含有して構成する。負極材料としては炭素材料が用いられ、例えば第1の実施形態と同様の炭素材料を用いることができる。また、黒鉛材料を用いることもできる。
負極2の炭素材料には、予めリチウムイオンをドーピングさせるプレドープ処理を行ってもよい。これにより、正極1と負極2との電位幅が広がるため、放電エネルギー量を大きくすることができる。なお、プレドープ処理とはキャパシタの充電を行う前に予め負極にリチウムイオンをドープさせておくことであり、充放電による電解液中のリチウムイオンのドープ/脱ドープとは異なるものである。
第2の実施形態のキャパシタは、正極1が有するリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料の酸化還元反応により擬似容量を発現させることができる。すなわち第2の実施形態のキャパシタは、電気二重層への電荷の蓄積機構と、正極材料の酸化還元反応による電荷の蓄積機構とを備える。これにより、エネルギー密度の高いキャパシタを得ることができる。
以下、実施例によりこの発明を具体的に説明するが、この発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
<実施例1>
正極材料として平均層面間隔(d002)が0.3361nmである人造黒鉛と、結着剤としてカルボキシメチルセルロースとを重量比98:2で混合し、これを蒸留水に分散させて正極合剤スラリーとした。この正極合剤スラリーを、正極集電体となるアルミニウム箔の片面に均一に塗布し、減圧乾燥した後、さらに、これを直径16mmに打ち抜いた。以上により正極を得た。
正極材料として平均層面間隔(d002)が0.3361nmである人造黒鉛と、結着剤としてカルボキシメチルセルロースとを重量比98:2で混合し、これを蒸留水に分散させて正極合剤スラリーとした。この正極合剤スラリーを、正極集電体となるアルミニウム箔の片面に均一に塗布し、減圧乾燥した後、さらに、これを直径16mmに打ち抜いた。以上により正極を得た。
負極材料として、酸素架橋により不融化処理を行ったピッチコークスを焼成し、その後粉砕することにより、平均層面間隔(d002)が0.367nmで、比表面積(SSA)が2.0m2/gである炭素材料を得た。
この炭素材料と、結着剤として粉状ポリフッ化ビニリデンとを重量比94:6で混合し、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えて混練し負極合剤スラリーとした。次に、この負極合剤スラリーを負極集電体となる銅箔の片面に均一に塗布し、減圧乾燥した後、これを直径16mmに打ち抜いた。以上により負極を得た。
次に、直径16mmの円板状の正極と、直径17mmに打ち抜いた一軸延伸ポリエチレン製多孔質セパレータと、直径16mmの円板状の負極と、直径17mmの銅製スペーサとを、順次に積層し、これに電解液を滴下して2016型コイン型セルに収容してクリンプし、実施例1のキャパシタを作製した。
なお、電解液としては、プロピレンカーボネートとジメチルカーボネートとを1:1の体積比で混合した溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1.5mol/lとなるように溶解したものを用いた。
<実施例2>
負極材料として、平均層面間隔(d002)が0.375nmで、比表面積(SSA)が6.0m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例2のキャパシタを作製した。
負極材料として、平均層面間隔(d002)が0.375nmで、比表面積(SSA)が6.0m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例2のキャパシタを作製した。
<実施例3>
負極材料として、平均層面間隔(d002)が0.361nmで、比表面積(SSA)が40.0m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例3のキャパシタを作製した。
負極材料として、平均層面間隔(d002)が0.361nmで、比表面積(SSA)が40.0m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例3のキャパシタを作製した。
<実施例4>
負極材料として、フェノール樹脂を焼成原料とし、平均層面間隔(d002)が0.370nmで、比表面積(SSA)が6.4m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例4のキャパシタを作製した。
負極材料として、フェノール樹脂を焼成原料とし、平均層面間隔(d002)が0.370nmで、比表面積(SSA)が6.4m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例4のキャパシタを作製した。
<実施例5>
負極材料として、濾紙(セルロース)を焼成原料とし、平均層面間隔(d002)が0.365nmで、比表面積(SSA)が0.5m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例5のキャパシタを作製した。
負極材料として、濾紙(セルロース)を焼成原料とし、平均層面間隔(d002)が0.365nmで、比表面積(SSA)が0.5m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例5のキャパシタを作製した。
<実施例6>
負極材料として、濾紙(セルロース)を焼成原料とし、平均層面間隔(d002)が0.376nmで、比表面積(SSA)が1.1m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例6のキャパシタを作製した。
負極材料として、濾紙(セルロース)を焼成原料とし、平均層面間隔(d002)が0.376nmで、比表面積(SSA)が1.1m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例6のキャパシタを作製した。
<実施例7>
正極材料として、平均層面間隔(d002)が0.3357nmである人造黒鉛を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例7のキャパシタを作製した。
正極材料として、平均層面間隔(d002)が0.3357nmである人造黒鉛を用いた点以外は、実施例1と同様にして、実施例7のキャパシタを作製した。
<実施例8>
正極材料として、平均層面間隔(d002)が0.3357nmである人造黒鉛を用い、負極材料として、比表面積(SSA)が3.3m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例2と同様にして、実施例8のキャパシタを作製した。
正極材料として、平均層面間隔(d002)が0.3357nmである人造黒鉛を用い、負極材料として、比表面積(SSA)が3.3m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例2と同様にして、実施例8のキャパシタを作製した。
<比較例1>
負極材料として、平均層面間隔(d002)が0.381nmで、比表面積(SSA)が4.5m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、比較例1のキャパシタを作製した。
負極材料として、平均層面間隔(d002)が0.381nmで、比表面積(SSA)が4.5m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、比較例1のキャパシタを作製した。
<比較例2>
負極材料として、人造黒鉛の一種であるメソカーボンマイクロビーズ(MCMB)を焼成原料とし、平均層面間隔(d002)が0.350nmで、比表面積(SSA)が2.5m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、比較例2のキャパシタを作製した。
負極材料として、人造黒鉛の一種であるメソカーボンマイクロビーズ(MCMB)を焼成原料とし、平均層面間隔(d002)が0.350nmで、比表面積(SSA)が2.5m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、比較例2のキャパシタを作製した。
<比較例3>
負極材料として、フェノール樹脂を焼成原料とし、平均層面間隔(d002)が0.384nmで、比表面積(SSA)が10.0m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、比較例3のキャパシタを作製した。
負極材料として、フェノール樹脂を焼成原料とし、平均層面間隔(d002)が0.384nmで、比表面積(SSA)が10.0m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、比較例3のキャパシタを作製した。
<比較例4>
負極材料として、濾紙(セルロース)を焼成原料とし、平均層面間隔(d002)が0.383nmで、比表面積(SSA)が3.6m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、比較例4のキャパシタを作製した。
負極材料として、濾紙(セルロース)を焼成原料とし、平均層面間隔(d002)が0.383nmで、比表面積(SSA)が3.6m2/gである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、比較例4のキャパシタを作製した。
<比較例5>
正極材料として、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)を焼成材料とし、平均層面間隔(d002)が0.341nmである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、比較例5のキャパシタを作製した。
正極材料として、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)を焼成材料とし、平均層面間隔(d002)が0.341nmである炭素材料を用いた点以外は、実施例1と同様にして、比較例5のキャパシタを作製した。
<比較例6>
正極材料として、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)を焼成材料とし、平均層面間隔(d002)が0.341nmである炭素材料を用いた点以外は、実施例2と同様にして、比較例6のキャパシタを作製した。
正極材料として、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)を焼成材料とし、平均層面間隔(d002)が0.341nmである炭素材料を用いた点以外は、実施例2と同様にして、比較例6のキャパシタを作製した。
上述のように作製した実施例1〜実施例8および比較例1〜比較例6のキャパシタについて、充電電流3mA、充電電圧4.5Vの定電流定電圧方式で充電を行った後、放電電流2mAで放電を行い、電圧が2.0Vとなった時点で放電を終了した。このような充放電サイクルを3サイクル繰り返した。
その後、充電電流10mA、充電電圧4.5Vの定電流定電圧方式で充電を行った後、放電電流5mAで放電を行い、電圧が2.0Vとなった時点で放電を終了し、このときの放電容量を測定して、1サイクル目の放電容量とした。また、このような充放電サイクルを100サイクル行い、100サイクル目の放電容量を測定した。
求めた測定値から、式{(100サイクル目の放電容量/1サイクル目の放電容量)×100}により、1サイクル目の放電容量に対する100サイクル目の容量維持率を求めた。測定結果を表1に示す。
表1に示すように、実施例1〜実施例6と比較例1〜比較例4との比較によると、負極材料として、平均層面間隔(d002)が0.355nmを超え、0.380nm以下の炭素材料を用いた実施例1〜実施例6では、比較例1〜比較例4より容量維持率が向上した。なお、上記数値範囲の下限は、実施例3の負極材料の平均層面間隔(d002)と比較例2の負極材料の平均層面間隔(d002)との間から選ばれたものであり、負極材料の平均層面間隔(d002)が0.355nmを超えたところで、良好な容量維持率が得られる傾向にあることに基づくものである。上記数値範囲の上限は、実施例6の負極材料の平均層面間隔(d002)と比較例1の負極材料の平均層面間隔(d002)との間から選ばれたものであり、負極材料としての炭素材料の平均層面間隔(d002)が0.380nm以下で良好な容量維持率が得られる傾向にあることに基づくものである。
また、実施例1、実施例2、実施例7および実施例8と比較例5および比較例6とを比較して分かるように、正極材料として、平均層面間隔(d002)が0.339nm以下の範囲の黒鉛材料を用いた、実施例1、実施例2、実施例7および実施例8では、比較例5〜比較例6より容量維持率が向上した。なお、上記数値範囲の上限は、実施例1の正極材料の平均層面間隔(d002)と、比較例5の正極材料の平均層面間隔(d002)との間から選ばれたものであり、正極材料としての黒鉛材料の平均層面間隔(d002)が0.339nm以下で良好な容量維持率が得られる傾向にあることに基づくものである。
すなわち、正極材料として、平均層面間隔(d002)が0.339nm以下の黒鉛材料を用い、負極材料として、平均層面間隔(d002)が0.355nmを超え、0.380nm以下である炭素材料を用いることで、優れたサイクル特性を得られることがわかった。
さらに、負極材料として、比表面積(SSA)が0.5m2/g以上6.0m2/g以下の炭素材料を用いた実施例1、実施例2、実施例5〜実施例8では、比表面積(SSA)が0.5m2/g以上6.0m2/g以下の範囲外の炭素材料を用いた実施例3〜実施例4より、容量維持率がより向上した。
すなわち、より優れたサイクル特性を得られる点から、負極材料として用いる炭素材料は、比表面積(SSA)が0.5m2/g以上6.0m2/g以下のものが好ましいことがわかった。
さらに、実施例1〜実施例8によると、負極材料として、平均層面間隔(d002)が0.365nm以上0.375nm以下である炭素材料を用いることで、より優れたサイクル特性を得られる傾向にあり、負極材料として、平均層面間隔(d002)が0.365nm以上0.375nm以下である炭素材料を用いることがより好ましいことがわかった。なお、実施例4では、炭素材料の平均層面間隔(d002)が上記範囲内であるが比表面積(SSA)が6.4m2/gであるので、容量維持率が若干低下している。
<実施例9>
正極材料として比表面積2000m2/gである活性炭と、リチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料である活物質としてTiS2と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを重量比5:5:1で混合し、これに溶剤であるN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えて混練した。これを、正極集電体となるアルミニウム箔の片面にドクターブレード法により均一に塗布し、減圧乾燥させてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を揮散させた後、さらに、これを直径16mmの円状ペレットに打ち抜いた。以上により実施例9の正極を得た。
正極材料として比表面積2000m2/gである活性炭と、リチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料である活物質としてTiS2と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを重量比5:5:1で混合し、これに溶剤であるN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えて混練した。これを、正極集電体となるアルミニウム箔の片面にドクターブレード法により均一に塗布し、減圧乾燥させてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を揮散させた後、さらに、これを直径16mmの円状ペレットに打ち抜いた。以上により実施例9の正極を得た。
負極材料として、平均層面間隔(d002)が0.372nmの炭素材料と、結着剤として粉状ポリフッ化ビニリデンとを重量比10:1で混合し、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えて混練し、負極合剤スラリーとした。次に、この負極合剤スラリーを負極集電体となる銅箔の片面にドクターブレード法で均一に塗布し、減圧乾燥させてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を揮散させた後、これを直径16mmに打ち抜いて円状の負極ペレットとした。
この負極ペレットに、プロピレンカーボネートとジメチルカーボネートとを1:1の体積比で混合した溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1.0mol/lとなるように溶解した電解液を滴下し、これを直径16mmに打ち抜いた厚み0.1mmのリチウム(Li)と重ねて2016型コイン型セルに収容した後、このコイン型セルを3日間、45℃恒温槽内に放置して負極のプレドープ処理を行った。その後、このコイン型セルを解体し、リチウムイオンがドープされた負極を取り出した。以上により、実施例9の負極を得た。
次に、実施例9の正極と、直径17mmに打ち抜いた一軸延伸ポリエチレン製多孔質セパレータと、実施例9の負極と、直径17mmの銅製スペーサとを、順次に積層し、これに電解液を滴下して2016型コイン型セルに収容してクリンプし、実施例9のキャパシタを作製した。
なお、電解液としては、プロピレンカーボネートとジメチルカーボネートとを1:1の体積比で混合した溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1.0mol/lとなるように溶解したものを用いた。
<比較例7>
正極材料としてTiS2を用いず、比表面積2000m2/gである活性炭と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを(活性炭:PVdF)=10:1の重量比で混合した以外は実施例9と同様にして、比較例7のキャパシタを作製した。
正極材料としてTiS2を用いず、比表面積2000m2/gである活性炭と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを(活性炭:PVdF)=10:1の重量比で混合した以外は実施例9と同様にして、比較例7のキャパシタを作製した。
上述のように作製した実施例9および比較例7のキャパシタについて、充電電流4mA、充電電圧4.0Vの定電流定電圧方式で充電を行った後、放電電流1mAで放電を行い、電圧が2.0Vとなった時点で放電を終了した。このような充放電サイクルを2サイクル繰り返した後、2サイクル目の放電容量を測定して、2サイクル目の放電容量とした。また、このような充放電サイクルを50サイクル行い、50サイクル目の放電容量を測定した。
求めた測定値から、式{(50サイクル目の放電容量/2サイクル目の放電容量)×100}により、2サイクル目の放電容量に対する50サイクル目の容量維持率を求めた。測定結果を表2に示す。
表2に示すように、正極材料にリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料としてTiS2を混合させた実施例9では、比較例7よりも2サイクル後の放電容量が向上した。これは、正極材料に混合されたTiS2の酸化還元反応によって擬似容量が発現するため、放電容量が向上し、優れたエネルギー密度が得られたものと考えられる。また、実施例9では比較例7よりも50サイクル後の容量維持率が向上し、優れたサイクル特性が得られることもわかった。
すなわち、正極材料にリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料としてTiS2を混合させることで、優れたエネルギー密度のキャパシタが得られることがわかった。
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の一実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
また、キャパシタの形状は、上述の一実施形態における形状に限らず、例えば、コイン型、ボタン型、円筒型あるいは角型等の各種の形状においてもこの発明は適用可能である。また、上述したこの発明の一実施形態では、平板状の正極、負極、およびセパレータを積層した構造について説明したが、この構造に限らず、正極、負極をそれぞれ集電体の片面あるいは両面に塗布・担持し、セパレータとともに捲回した構造をとってもよい。
1・・・正極
2・・・負極
3A,3B・・・集電体
4・・・セパレータ
5・・・ガスケット
2・・・負極
3A,3B・・・集電体
4・・・セパレータ
5・・・ガスケット
Claims (9)
- 正極と、負極と、電解液とを備え、
上記正極は、平均層面間隔が0.339nm以下の黒鉛材料を有し、
上記負極は、平均層面間隔が0.355nmを超え、0.380nm以下である炭素材料を有すること
を特徴とするキャパシタ。 - 上記負極が有する上記炭素材料の比表面積は、0.5m2/g以上6.0m2/g以下であること
を特徴とする請求項1記載のキャパシタ。 - 上記負極が有する上記炭素材料の焼成原料は、架橋ピッチコークス、フェノール樹脂およびセルロースのうちから選ばれた何れかであること
を特徴とする請求項1記載のキャパシタ。 - 正極と、負極と、電解液とを備え、
上記正極は、炭素材料およびリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を有し、
上記負極は、平均層面間隔が0.355nmを超え、0.380nm以下である炭素材料を有すること
を特徴とするキャパシタ。 - 上記正極が有する上記炭素材料は、活性炭であること
を特徴とする請求項4記載のキャパシタ。 - 上記正極が有する上記炭素材料は、平均層面間隔が0.339nm以下の黒鉛材料であることを特徴とする請求項4記載のキャパシタ。
- 上記正極は、上記リチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料として、遷移金属酸化物、遷移金属硫化物、アルカリ金属と遷移金属酸化物との複合酸化物、アルカリ土類金属と遷移金属酸化物との複合酸化物、アルカリ金属と遷移金属硫化物との複合硫化物、およびアルカリ土類金属と遷移金属硫化物との複合硫化物、よりなる群から選ばれた少なくとも1種を有すること
を特徴とする請求項4記載のキャパシタ。 - 上記正極は、上記リチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料として、TiS2を有すること
を特徴とする請求項4記載のキャパシタ。 - 正極と、負極と、電解液とを備え、
上記正極は、炭素材料およびリチウムイオンのドープ/脱ドープと共に酸化還元を可逆的に繰り返す材料を有し、
上記負極は、黒鉛材料を有すること
を特徴とするキャパシタ。
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