JP2008044706A - 枚葉品の区分装置及びその区分方法 - Google Patents
枚葉品の区分装置及びその区分方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008044706A JP2008044706A JP2006220688A JP2006220688A JP2008044706A JP 2008044706 A JP2008044706 A JP 2008044706A JP 2006220688 A JP2006220688 A JP 2006220688A JP 2006220688 A JP2006220688 A JP 2006220688A JP 2008044706 A JP2008044706 A JP 2008044706A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- row
- sheet
- sheets
- products
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Ceased
Links
Images
Abstract
【課題】所々に間紙が挟み込まれた枚葉品を、間紙ごとに区分する作業を高速化する。
【解決手段】区分装置は、ローラ24を枚葉品Sの列の側面に押し当て、さらにここから列の内側への押し当て量を増しつつ列の一端の方向へ斜めに移動させる。このようなローラ24の移動により、最初にローラ24が接触した位置から列の一端までの間に並んでいた複数の枚葉品Sは、積載面に沿って列の一端から外側へ束状になって湾曲される。この後、ローラ24を回転させて枚葉品Sを捲り戻し、間紙Aが露出したところで停止させる。
【選択図】図5
【解決手段】区分装置は、ローラ24を枚葉品Sの列の側面に押し当て、さらにここから列の内側への押し当て量を増しつつ列の一端の方向へ斜めに移動させる。このようなローラ24の移動により、最初にローラ24が接触した位置から列の一端までの間に並んでいた複数の枚葉品Sは、積載面に沿って列の一端から外側へ束状になって湾曲される。この後、ローラ24を回転させて枚葉品Sを捲り戻し、間紙Aが露出したところで停止させる。
【選択図】図5
Description
本発明は、所々に間紙が挟み込まれた束状の枚葉品を、その間紙ごとに区分するための枚葉品の区分装置及びその区分方法に関する。
この種の区分装置又は区分方法に関する先行技術として、予め一定間隔で間紙(合紙)が挟み込まれた積層紙を、その間紙の位置ごとに積層紙から分離する分離装置が知られている(特許文献1参照)。この分離装置は、間紙の端部が積層紙の側面から突き出ていることを利用して分離を行うものである。具体的には、間紙の突き出た端部を上方に屈曲させて積層紙の側面に沿わせておき、そこへ覆い被せるようにして積層紙の側面に摩擦機構を押し付けながら間紙とともにその上方の紙層を上昇させて分離する。摩擦機構は、ゴム盤等の板状のものでもよいし、あるいはローラ状のものでもよい。いずれにしても、摩擦機構は積層紙の側面に押し付けられたときの摩擦力で間紙と一緒に紙層を持ち上げ、元の山から分離することができる。
また、間紙ごとの分離ではないものの、その他の先行技術として、集積された紙葉類の側面にローラ等の分離体を押し付け、そこから捲り上げるように分離体を移動させる紙葉類処理装置が知られている(特許文献2参照)。この紙葉類処理装置も同様に、集積された紙葉類の側面に分離体を押し付けたときの摩擦力で紙葉類の層を捲り上げ、これを元の山から分離するものである。
同様にその他の先行技術として、重なり合った紙葉類を1枚ずつローラで捲り上げ、さらに捲りレバー等によって分離位置に移動させる紙葉類の捲り装置が知られている(特許文献3参照)。この捲り装置は、集積された紙葉類の上方からローラを押し付け、その回転によって紙葉類を1枚ずつ捲り上げていくことで所定枚数分の紙葉類を分離するものである。
特開平5−69970号公報
特開平5−73756号公報
特開平6−135580号公報
最初に挙げた分離装置(特許文献1)は、リードペーパーのように間紙の端部が積層紙の側面から突き出ている場合は有効であるものの、積層紙と同じ形状の間紙が用いられている場合は有効に機能することができない。
この点、2番目に挙げた紙葉類処理装置(特許文献2)は、リードペーパーのように側面から突き出た間紙が用いられていなくても、紙葉類の層を捲り上げることができる点で有効かと思える。ただし、この紙葉類処理装置は、山積みされた紙葉類から大雑把な位置で紙葉類を分離することしかできず、間紙が挟まっている位置でぴったり狙ったとおりに紙葉類を分離することはできない。
このため従来から、一定の枚数(間紙が挟まっている枚数)ごとにきっちりと紙葉類を分離するには、最後に挙げた捲り装置(特許文献3)のように1枚ずつ順番に紙葉類を捲っていき、目的の枚数に達したところで分離を終了させるしか方法がない。
しかしながら、分離する紙葉類を1枚ずつ捲っていく方法は確実性があっても、目的の枚数に達するまで延々と作業を繰り返す必要があるため時間がかかり、作業効率が悪いという問題がある。しかも、分離する対象の紙葉類の全てにローラ等を接触させているため、紙葉類を擦って損傷させたり、皺を付けたりするおそれもある。
そこで本発明は、より高速に枚葉品を区分・分離することができる技術の提供を課題としたものである。
上記の課題を解決するため、本発明は枚葉品の区分装置を提供する。また本発明は、区分装置を用いて実行される区分方法を提供する。
先ず、本発明の区分装置及び区分方法では、対象となる枚葉品を平積みにするのではなく、所定の積載面上に縦置きにした状態で整列させる。積載面が水平であれば、個々の枚葉品は直立した姿勢で列を形成することになる。この状態で、枚葉品は列の一端の位置でその一方の面が支持部材によって部分的に支持されており、これによって積載面に対する倒れ込みが規制されている。ただし、支持部材により支持されている部分以外で枚葉品の列はフリーの状態である。
上記のように枚葉品を縦置きに整列させた状態で、本発明では枚葉品を区分するためにローラを用いる。ローラは載積面に対して垂直に配置された回転軸を有し、この回転軸とともに積載面と平行に移動可能に設けられている。
このようなローラを用いた区分は、以下の一連の動作をもって実現される。
(1)先ず、ローラを移動させてその周面を枚葉品の列の側面に押し当て、この側面からさらに枚葉品の列の内側へローラの押し当て量を増しながら枚葉品の列の一端の方向にローラを移動させる。これにより、ローラの押し当て位置から列の一端までの間紙を含む複数の枚葉品を列の一端から外側へ向けて湾曲させる。このとき枚葉品は、支持部材により支持された部分以外の所が積載面に沿って変形することになる。
(1)先ず、ローラを移動させてその周面を枚葉品の列の側面に押し当て、この側面からさらに枚葉品の列の内側へローラの押し当て量を増しながら枚葉品の列の一端の方向にローラを移動させる。これにより、ローラの押し当て位置から列の一端までの間紙を含む複数の枚葉品を列の一端から外側へ向けて湾曲させる。このとき枚葉品は、支持部材により支持された部分以外の所が積載面に沿って変形することになる。
(2)上記のように枚葉品を湾曲させた状態でローラの移動を停止する。これにより、ローラの押し当て位置から列の一端までの間紙を含む複数の枚葉品は、その他の枚葉品の列から一時的に分離された状態となる。
(3)一時的に分離された複数の枚葉品とその他の枚葉品の列との間にできる分離空間内にてローラを回転させる。これにより、ローラの周面に接する枚葉品を1枚ずつ列に復帰させる方向に捲っていく動作が行われる。
(4)ローラの回転に伴って枚葉品を捲る動作が進行する過程で、分離空間内にて間紙が露出したか否かを検出する。この検出は、例えば枚葉品と間紙との色差を光学的に判別することで行われる。
(5)間紙が露出したことが検出されると、そこでローラの回転を停止させる。これにより、列の一端から間紙までの枚葉品が湾曲した状態で元の列から区分される。
このように本発明の区分装置及び区分方法は、最初に間紙を含んだ束の状態で枚葉品を湾曲させておき、この状態で間紙が露出するまで捲り戻すことで区分を完成させている。このため、最初から1枚ずつ捲っていく手法に比較して大幅に作業時間が短縮されるし、全ての枚葉品にローラを接触させる必要がないため、枚葉品の損傷を最小限に抑えることができる。また、実際に区分する動作をローラの移動及び回転だけで行っているため、区分装置の構成が極めて簡素化される。
より好ましくは、上記(1)〜(5)の動作に関して以下の事項を付加することもできる。
先ず、上記(1)の動作に際して以下の付加事項を追加する。
(A)枚葉品の列の側面に向き合う位置でローラの周面を列の一端に向けて移動させる方向に初期回転させ、この初期回転を伴いながらローラを列の側面に押し当てる。
(B)ローラを移動させて枚葉品を湾曲させる際にもローラを回転させる。
(A)枚葉品の列の側面に向き合う位置でローラの周面を列の一端に向けて移動させる方向に初期回転させ、この初期回転を伴いながらローラを列の側面に押し当てる。
(B)ローラを移動させて枚葉品を湾曲させる際にもローラを回転させる。
次に、上記(2)の動作に際して以下の付加事項を追加する。
(C)枚葉品を湾曲させた状態でローラの移動を停止すると、次にローラを逆回転させて捲り動作を行う。
(C)枚葉品を湾曲させた状態でローラの移動を停止すると、次にローラを逆回転させて捲り動作を行う。
上記(A)の付加事項によれば、最初の接触時に枚葉品の小口部分にかかる衝撃がより緩和される。このため、押し当て位置での枚葉品の損耗をより確実に防止することができる。
また、上記(B),(C)の付加事項によれば、ローラの移動中もローラの回転による摩擦力で枚葉品が列の一端の方向へ撫でつけられるため、ローラの移動を停止したときに分離空間内での枚葉品の弛みが生じにくい。このため、次にローラを逆回転させたときの捲り動作がよりスムーズに行われる。また、その後に続く間紙の検出をより安定した条件下で行うことができる。
さらに、本発明の区分装置及び区分方法においては、上記(5)の動作に以下の事項を付加してもよい。
(D)ローラの回転の停止に伴い、捲り動作を行う場合とは逆向きに所定の回転角度だけローラを回転させる。
(D)ローラの回転の停止に伴い、捲り動作を行う場合とは逆向きに所定の回転角度だけローラを回転させる。
この場合、途中まで捲りかけていた間紙の弛みがなくなり、最終的に区分された枚葉品を整然と束状にすることができる。
上記のローラの周面には、回転軸と平行な筋目が形成されている態様が好ましい。このような態様であれば、枚葉品の小口が筋目に引っ掛かるため、その捲り動作(捲るべきものは確実に捲り、捲らないものはローラに接触させたまま保持する)をより確実に行うことができる。このため、湾曲した状態からの復元力(いわゆる腰)が比較的強い枚葉品であっても、これを確実に区分することができる。
あるいは、本発明の区分装置はガイド部材をさらに備えていてもよい。ガイド部材は積載面上に設置され、整列部に並べられた枚葉品の列方向に対して傾斜した傾斜面に沿って列の一端から所定枚数分の枚葉品の位置を列の横断方向へずらして整列させるものである。
このような態様であれば、湾曲させる対象の枚葉品の列の側面が最初から傾斜しているため、ローラを押し当てたときの力が伝わりやすい。したがって、比較的に腰の強い枚葉品であっても、きわめて容易に変形させることができる。
また、本発明の区分装置及び区分方法では、最初にローラが枚葉品の列の側面に押し当てられる際、その列の一端の位置で支持部材により支持された部分以外で枚葉品を一時的に支持するとともに、この後、ローラが押し当て位置から移動されるのに伴い枚葉品の支持を解除する態様であってもよい。
このような態様であれば、枚葉品にカール状の初期変形(いわゆる癖)があった場合でも、その変形を強制して平らにした状態で整列させることができる。このため、枚葉品の列にローラを押し当てて湾曲させる際の動作を安定して行うことができる。
以上のように、本発明は一回の区分に要する時間を短縮できるため、大量の枚葉品を高速で区分する作業に適している。
また本発明では、枚葉品を積載面に対して垂直な姿勢で整列させているため、ローラを用いて変形させる際に枚葉品の重みが負荷にならない。この点、上述した先行技術(特許文献1,2)のように、山積みした状態の紙葉類を持ち上げる態様では、紙葉類の重みが負荷となり、それだけ大きな動力を必要とするが、本発明では最小限の動力を使用するだけでよい。
また本発明では、重力に抗して枚葉品を捲り上げる必要がないので、枚葉品に過大な力が作用せず、その損傷を最小限に抑えることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態の枚葉品の区分装置を概略的に示した平面図である。また図2は、一実施形態の枚葉品の区分装置を概略的に示した正面図である。本実施形態では、区分装置にて取り扱う枚葉品として、例えば証票券のような印刷物を挙げている。ただし、枚葉品は証票券に限らず、紙幣やチケット、葉書、カード、樹脂シート、OA用紙、パッケージブランク等のように枚葉のものであれば何でもよい。このような枚葉品は、複数枚(例えば数百枚〜数千枚単位)をまとめて束状(必ずしも帯封されていなくてよい)にして流通されるが、その所々(例えば百枚ごと)に間紙が挟み込まれている態様が通常である。このような間紙は、例えば枚葉品の印刷・裁断工程で一定枚数ごとに挿入される。本実施形態の区分装置は、所々に間紙が挟み込まれた複数(例えば数百枚〜数千枚)の枚葉品を、さらに間紙の位置で一定枚数(例えば百枚)ごとに区分する動作を自動で行うものである。
図1は、一実施形態の枚葉品の区分装置を概略的に示した平面図である。また図2は、一実施形態の枚葉品の区分装置を概略的に示した正面図である。本実施形態では、区分装置にて取り扱う枚葉品として、例えば証票券のような印刷物を挙げている。ただし、枚葉品は証票券に限らず、紙幣やチケット、葉書、カード、樹脂シート、OA用紙、パッケージブランク等のように枚葉のものであれば何でもよい。このような枚葉品は、複数枚(例えば数百枚〜数千枚単位)をまとめて束状(必ずしも帯封されていなくてよい)にして流通されるが、その所々(例えば百枚ごと)に間紙が挟み込まれている態様が通常である。このような間紙は、例えば枚葉品の印刷・裁断工程で一定枚数ごとに挿入される。本実施形態の区分装置は、所々に間紙が挟み込まれた複数(例えば数百枚〜数千枚)の枚葉品を、さらに間紙の位置で一定枚数(例えば百枚)ごとに区分する動作を自動で行うものである。
本実施形態の区分装置は、大きく分けて整列部2及び機構部4から構成されている。このうち整列部2は、区分装置の取り扱い対象となる枚葉品Sを整列させるためのものである。一方の機構部4は、整列部2に整列された枚葉品Sを実際に区分するためものである。以下、それぞれの構成について説明する。
整列部2は、複数の枚葉品Sを載せて一列に整列させる整列台6を有する。図1に示されているように、整列台6はその外形が上方からみて矩形をなしており、その上面には水平な積載面が形成されている。枚葉品Sは、整列台6の積載面に対して個々に直立した姿勢で載せられている。ここでは図1及び図2中の左右方向が整列台6の長手方向に合致し、さらに整列台6の長手方向と積載面に載せられた枚葉品Sの長手方向とが相互に合致する位置関係にある。間紙Aは、枚葉品Sの列の中の所々(例えば100枚ごと)に挟み込まれている。
図2に示されているように、整列部2はさらに整列台6を支持するベース板8及び支柱10を有している。ベース板8は外形が矩形をなし、その上面に整列台6が取り付けられている。より具体的には、整列台6は長手方向の両端部が鉛直下方に折り曲げられており、その折り曲げられた下端の位置でベース板8に固定されている。このため整列台6の積載面は、ベース板8の上面よりも上方に位置している。支柱10は、例えばベース板8の四隅の位置にそれぞれ対応して設置されている。支柱10はいずれも、その下端が図示しない基礎や置き台等に固定されている。
整列台6の長手方向でみて、その一端位置(図1,2では右端位置)にはガイド板12が設置されている。ガイド板12は整列台6の積載面の一端縁から垂直に立ち上がるようにして延びている。一方、ガイド板12の下端部は、整列台6とともにベース板8上に固定されている。積載面からのガイド板12の高さは、そこで直立した状態の枚葉品Sの高さ寸法よりも充分に高い。このようなガイド板12は、整列台6の積載面に向かう側面が鉛直なガイド面となっている。このガイド面は、枚葉品Sの一側端(図1,2では右側端)に位置する小口を案内し、これら枚葉品Sの位置を長手方向に揃えて列を整える役割を果たしている。このため複数の枚葉品Sは、積載面上で個々に直立した姿勢で厚み方向に隣り合いながらガイド板12のガイド面に沿って一列に整列されている。
また整列台6の積載面上には、枚葉品Sの列を支えるために支持部材14が設置されている。支持部材14は、その下端が整列台6の積載面に固定されており、下端から鉛直上方に立ち上がるようにして延びている。整列台6の積載面上にて、支持部材14はガイド板12との間に90度の開きをおくようにして配置されている。積載面からの支持部材14の高さもまた、そこに直立した状態の枚葉品Sの高さ寸法よりも高い。
一方、支持部材14の幅は枚葉品Sの長さに対して短い(例えば2分の1以下)。さらに支持部材14は、枚葉品Sの長手方向でみて、ほぼ中央の位置からガイド板12に接する一端付近までの区間内で部分的に枚葉品Sの列を支えているだけである。つまり、枚葉品Sの長手方向でみて、ほぼ中央の位置からガイド板12とは反対側の一端までの区間内では枚葉品Sの列は支持部材14に支えられていない。このため枚葉品Sの列は、支持部材14に接する部分で積載面に対する倒れ込みを抑えられているが、それ以外の部分では、積載面に沿って変形(湾曲)することを許容されている。なお、枚葉品Sの変形(湾曲)については後述する。
整列台6には、枚葉品Sの列方向でみてガイド板12と対向する位置にスライド板16が設置されている。スライド板16は、その下端が整列台6の積載面に沿ってスライド可能であり、下端から鉛直上方に立ち上がるようにして延びている。整列台6の積載面上にて、スライド板16もガイド板12との間に直角の開きをおくようにして配置されている。積載面からのスライド板16の高さもまた、そこに直立した状態の枚葉品Sの高さ寸法よりも高い。
また整列台6には、スライド板16に対応してガイド溝18が形成されている。ガイド溝18は、整列台6を枚葉品Sの列方向に長細く切り欠くようにして形成されている。
ここで図3は、図2中のIII−III線に沿う整列部2の縦断面図である。図3に示されているように、スライド板16の下端部は、ガイド溝18を通じて整列台6の積載面の裏側まで回り込んでいる。一方、スライド板16は積載面の上側でガイド溝18よりも広い幅を有しているため、スライド板16はガイド溝18内に落下してしまうことはない。
ここで図3は、図2中のIII−III線に沿う整列部2の縦断面図である。図3に示されているように、スライド板16の下端部は、ガイド溝18を通じて整列台6の積載面の裏側まで回り込んでいる。一方、スライド板16は積載面の上側でガイド溝18よりも広い幅を有しているため、スライド板16はガイド溝18内に落下してしまうことはない。
この状態で、スライド板16はガイド溝18に沿って直線的にスライド可能に支持されている。またスライド板16は、整列台6とベース板8との間の空間内で、例えば図示しないコイルばね等により牽引されている。コイルばねの牽引力は、スライド板16を支持部材14に対して引きつける方向に作用している。このためスライド板16は、支持部材14との間で枚葉品Sの列を挟み付けるようにして保持している。
次に、機構部4について説明する。
図1に示されているように、機構部4はX−Yステージユニット20及びローラユニット22を有している。このうちX−Yステージユニット20は、ローラユニット22を支持するとともに、ローラユニット22を整列台6の積載面と平行な平面内にて移動させるためのものである。またローラユニット22は、枚葉品Sの列に接触してこれを区分する動作を行うためのものである。
図1に示されているように、機構部4はX−Yステージユニット20及びローラユニット22を有している。このうちX−Yステージユニット20は、ローラユニット22を支持するとともに、ローラユニット22を整列台6の積載面と平行な平面内にて移動させるためのものである。またローラユニット22は、枚葉品Sの列に接触してこれを区分する動作を行うためのものである。
先ず、X−Yステージユニット20の構成を説明する。X−Yステージユニット20は、Xステージ20a及びYステージ20bを含んでいる。このうちYステージ20bは、水平な定盤20cの上面に沿って一方向(図中の矢印Yの方向)に往復移動する。もう一方のXステージ20aは、Yステージ20bの上面に沿い、Yステージ20bと直交する方向(図中の矢印Xの方向)に往復移動する。
図1には示されていないが、Xステージ20a及びYステージ20bは、それぞれモータを駆動源とした直動機構により往復移動させることができる。直動機構は例えば、ボールねじ及びボールナットの組み合わせを有し、それぞれX方向移動用モータ、Y方向移動用モータによりボールねじを回転させて水平方向(X方向、Y方向)への送り動作を行う。この場合、各モータ及びボールねじは定盤20c及びYステージ20bの上面にそれぞれ取り付けられ、それぞれ対応するボールナットがYステージ20b及びXステージ20aの下面にそれぞれ取り付けられる。また定盤20c及びYステージ20bの上面には、それぞれの往復移動を案内する直動ガイド20d,20eが設置されている。
次にローラユニット22の構成を説明する。ローラユニット22は、ローラ24及びその回転軸26を有している。またローラユニット22は、回転軸26とともにローラ24を回転させる駆動源としてローラ回転用モータ28を有している。これらの機構部品を支持するため、ローラユニット22は垂直ブラケット30及び2つの水平ブラケット32,34を有している。垂直ブラケット30は、その下端が上記のXステージ20aの上面に固定され、下端から鉛直上方に立ち上がるようにして延びている。垂直ブラケット30の取付位置は、Xステージ20aの一側端位置(図1,2では右側端位置)に相当する。
2つの水平ブラケット32,34は、垂直ブラケット30を挟んでその両側にそれぞれ配置されている。このうち一方の水平ブラケット32は垂直ブラケット30の一側面(図1,2では右側面)に取り付けられ、この一側面から整列部2に向かって張り出すようにして水平に延びている。そして、これと反対側の垂直ブラケット30の側面(図1,2では左側面)に他方の水平ブラケット34が取り付けられており、この水平ブラケット34はXステージ20aの中心寄りに向かって水平に延びている。
整列部2に向かって張り出した水平ブラケット32には、回転軸26が軸受26aを介して支持されている。回転軸26は鉛直な姿勢を保持されており、その上端は水平ブラケット32の上面に突き出ている。この状態で、回転軸26は水平ブラケット32の下面から垂れ下がるようにして鉛直下方に延びている。
ローラ24は、水平ブラケット32よりも下方の位置で回転軸26に取り付けられている。この状態で、ローラ24は回転軸26とともに回転する。なおローラ24は、回転軸26に沿って上下方向にその取付位置を調整可能である。ローラ24は、ゴム材料(硬度50度程度)を用いて成型されたゴム製ローラである。またローラ24の周面には、縦方向への筋目(凹凸状のローレット目)が形成されている。
反対側の水平ブラケット34には、その下面にローラ回転用モータ28が取り付けられている。ローラ回転用モータ28の出力軸は、水平ブラケット34を貫通して上方に突き出ている。水平ブラケット34の上方位置で、ローラ回転用モータ28の出力軸には駆動ギア28aが取り付けられている。一方、回転軸26の上端部には従動ギア26bが取り付けられている。そして、これら駆動ギア28a及び従動ギア26bが無端状の歯付ベルト36を介して相互に連結されている。なお、駆動ギア28aと従動ギア26bとの間には、適度な減速比が設定されている。
また機構部4には、X−Yステージユニット20とともにカラーマークセンサ38が設置されている。カラーマークセンサ38は、ブラケット40を介してXステージ20aに取りつけられている。カラーマークセンサ38は例えば反射型の光学式センサであり、そのセンサ光軸はローラ24の側方を通過して整列部2(枚葉品Sの列)に向かって直進している。カラーマークセンサ38の機能についてはさらに後述する。
次に、上述した区分装置を実際に動作させる際の制御に関する構成について説明する。
図4は、区分装置の制御に関する構成を概略的に示したブロック図である。本実施形態の区分装置は、例えばシーケンサの機能を有する制御装置50を備えている。この制御装置50は主に、機構部4の各種モータの回転及び停止を制御している。
図4は、区分装置の制御に関する構成を概略的に示したブロック図である。本実施形態の区分装置は、例えばシーケンサの機能を有する制御装置50を備えている。この制御装置50は主に、機構部4の各種モータの回転及び停止を制御している。
具体的には、X−Yステージユニット20のX方向移動用モータ52及びY方向移動用モータ54、そしてローラユニット22のローラ回転用モータ28は、それぞれ制御装置50からの動作指示信号に基づいて回転及び停止する。一方、制御装置50には、各モータ52,54,28から回転角に応じたエンコーダパルスが入力されるものとなっている。また制御装置50には、カラーマークセンサ38からの検出信号が入力されている。その他、制御装置50には区分装置を起動するための起動信号が入力されるものとなっている。起動信号は、例えば外部スイッチの操作に応じて入力される。
以下、制御装置50の制御に基づく区分装置の動作例について説明する。本実施形態では、制御装置50が実行する制御用プログラムが複数パターン用意されており、区分装置はプログラムごとに異なる動作を示す。
〔第1動作例〕
図5及び図6は、区分装置の第1動作例を連続的に示した図である。以下、動作の過程について順を追って説明する。なお、これ以降は図面の煩雑化を防止するため、説明に関係しない部分の図示を適宜省略している。また以下の説明により、本実施形態の区分装置を用いて実行される枚葉品の区分方法の内容が明らかとなる。
図5及び図6は、区分装置の第1動作例を連続的に示した図である。以下、動作の過程について順を追って説明する。なお、これ以降は図面の煩雑化を防止するため、説明に関係しない部分の図示を適宜省略している。また以下の説明により、本実施形態の区分装置を用いて実行される枚葉品の区分方法の内容が明らかとなる。
図5中(A):区分装置の起動前に、区分する対象の枚葉品Sを整列台6の積載面上に整列させておく。区分装置の起動時には、この列から離れた位置にローラ24が待機している。そして区分装置が起動すると、次にX−Yステージユニット20が動作し、待機位置で待機していたローラ24を移動させて枚葉品Sの列に対して押し当てる。このときローラ24は、支持部材14に向き合う列の一端(先頭)から数えて、最初の間紙Aが挟み込まれている箇所を少し超えた位置(例えば101〜110枚目付近)で枚葉品Sの列の側面に接触する。このときローラ24が接触する列の側面は、複数の枚葉品Sの小口(図5では左端)の集合によって形成されている。
図5中(B):区分装置は、さらにX−Yステージユニット20の動作に伴い、枚葉品Sの列の側面に接触したローラ24をさらに移動させる。このときローラ24は、枚葉品Sの列の側面からさらに内側への押し当て量を増しつつ、支持部材14に向き合う列の一端の方向へ移動する。この結果、ローラ24は枚葉品Sの列の並びに対して斜めに移動することになる。このようなローラ24の移動により、最初にローラ24が接触した位置から列の一端までの間に並んでいた複数の枚葉品Sは、積載面に沿って列の一端から外側(この場合は区分装置の手前側)へ束状になって湾曲される。また、このとき湾曲された部分には、最初(1枚目)の間紙Aが含まれている。
上記のように、ローラ24の押し当て位置から列の一端までの範囲内で枚葉品Sが束状になって部分的に湾曲されると、この状態でX−Yステージユニット20は動作を停止し、ローラ24の移動を停止させる。この結果、枚葉品Sの列全体でみると、湾曲された部分がその他の元の列から一時的に分離された状態になる。
図6中(C):X−Yステージユニット20が動作を停止し、積載面に沿う方向へのローラ24の移動が停止された状態で、区分装置はローラユニット22によりローラ24を回転させる。このときの回転方向は、ローラ24を上方からみたときに反時計回りとなる。あるいは、このときのローラ24の回転方向について、一時的に分離された枚葉品Sの束と元の列との間に形成される空間(分離空間)内でのローラ24の周面の移動方向としてみると、ローラ24は上記の分離空間内で周面を元の列に向けて移動させる方向に回転していることになる。
いずれにしても、ローラユニット22がローラ24を回転させることで、ローラ24が湾曲された枚葉品Sを1枚ずつ捲り戻すような動作が行われる。具体的には、湾曲された状態でローラ24の周面に接していた枚葉品Sが、ローラ24の回転によって元の列に復帰する方向に1枚ずつ捲られていく。捲られた枚葉品Sは、湾曲した状態から弾性力で平らな姿勢に復元し、元の列に合流(復帰)する。
この間、上記のカラーマークセンサ38を用いて色差判別が行われる。カラーマークセンサ38のセンサ光は、分離空間内でローラ24に捲られる対象物(枚葉品S又は間紙A)の露出面(ここでは背面)に向けて照射されている。カラーマークセンサ38を用いた色差判別は、枚葉品Sと間紙Aとで表面の色相が異なることを利用して行われる。すなわち、センサ光の反射強度が一定の基準レベルを上回る場合を枚葉品Sと判別し、反射強度が基準レベルを下回る場合を間紙Aと判別することができる。これは、枚葉品Sには白色系の印刷用紙が用いられているのに対し、間紙Aには例えばクラフト紙のような茶色系の用紙が用いられていることに基づいている。色差判別により、未だ分離空間内で枚葉品Sが捲られていると判別されている間は、ローラユニット22によりローラ24の回転が継続される。なお間紙Aは茶色系に限らす、赤色系や青色系、黄色系等でもよい。
図6中(D):これに対し、色差判別において間紙Aが露出したと判別されると、ローラユニット22はローラ24の回転を停止させる。すると、間紙Aがローラ24によって捲られる前の段階で停止し、依然として湾曲した状態の枚葉品Sの束と一緒に残されたままとなる。これにより、始めは間紙Aとともに整列されていた複数の枚葉品Sは、列の一端(先頭)から最初の間紙Aまでが束となって、元の列から区分された状態になる。
この後、区分された枚葉品Sの束は、例えば図示しないハンドリング装置(ロボットアーム等)により把持され、この状態で上方へ抜き取られる。抜き取られた枚葉品Sの束は、一定枚数(ここでは100枚)の単位として取り扱われる。このようにして、枚葉品Sの束が抜き取られた後は、区分装置はX−Yステージユニット20を動作させてローラユニット22を待機位置に復帰させる(図5中(A))。
また、ローラ24が待機位置に復帰すると、残された枚葉品Sの列はスライド板16の牽引力によって支持部材14の方向に全体的に移動し、再び一列に整列された状態となる。そして、枚葉品Sが整列されると、区分装置を再び起動することで次の区分作業を行うことができる。
〔第1動作例の制御手順〕
図7は、区分装置により第1動作例を実行するための制御手順を示したフローチャートである。制御装置50は、図7の制御手順を通じてX方向移動用モータ52、Y方向移動用モータ54及びローラ回転用モータ28の回転及び停止を制御する。これにより、区分装置による第1動作例が実行されることになる。以下、各手順を追って説明する。
図7は、区分装置により第1動作例を実行するための制御手順を示したフローチャートである。制御装置50は、図7の制御手順を通じてX方向移動用モータ52、Y方向移動用モータ54及びローラ回転用モータ28の回転及び停止を制御する。これにより、区分装置による第1動作例が実行されることになる。以下、各手順を追って説明する。
ステップS10:制御装置50は、ローラ24を待機位置で待機させる。待機位置の具体的な座標は、初期状態でローラ24の周面が枚葉品Sの列に接触しない範囲内で設定すればよい。例えば図5中(A)に二点鎖線で示されているように、ローラ24を押し当てる位置に近い待機位置が好ましい。
ステップS12:制御装置50は、ローラ24を押当位置へ移動させる(図5中(A))。押当位置の具体的な座標は、上記のように枚葉品Sの列に対して、その一端から数えて最初の間紙Aが挟み込まれている箇所を少し超えた位置(例えば101〜110枚目付近)に設定されている。
ステップS14:制御装置50は、ローラ24を分離位置へ移動させる(図5中(B))。分離位置の具体的な座標は、列の一端から間紙Aを含む枚葉品Sの束を湾曲した状態で保持することができる範囲内で設定すればよい。座標の設定に際しては、取り扱う対象の枚葉品Sのサイズ(長手方向の寸法)や支持部材14から突き出ている長さ、枚葉品Sの弾性(いわゆる腰の強さ)、間紙Aまでの枚数等の要素を総合的に考慮する必要がある。例えば、比較的腰の弱い枚葉品の場合、分離位置で枚葉品Sを湾曲させる度合が極端に小さいと、ローラ24の回転を利用して捲っていく動作がスムーズに行われなくなると考えられる。この場合、枚葉品Sを湾曲させる度合が比較的大きくなるように分離位置の座標を設定することが望ましい。
ステップS16:次に制御装置50は、ローラ24を捲り方向へ回転させる(図6中(C))。これにより、上記の捲り動作が行われることになる。
ステップS18:制御装置50は、上記のようにカラーマークセンサ38を用いた色差判別を行い、間紙Aが検出されたか否かを判断する。その結果、間紙Aが検出されていない間(No)はステップS16を繰り返し、枚葉品Sを捲る動作を継続する。
ステップS18:制御装置50は、上記のようにカラーマークセンサ38を用いた色差判別を行い、間紙Aが検出されたか否かを判断する。その結果、間紙Aが検出されていない間(No)はステップS16を繰り返し、枚葉品Sを捲る動作を継続する。
ステップS20:制御装置50は、色差判別で間紙Aが検出されたと判断すると(ステップS18=Yes)、ローラ24の回転を停止させる(図6中(D))。
〔第2動作例〕
次に、区分装置の第2動作例について説明する。
図8から図10は、区分装置の第2動作例を連続的に示した図である。以下、動作の過程について順を追って説明する。
次に、区分装置の第2動作例について説明する。
図8から図10は、区分装置の第2動作例を連続的に示した図である。以下、動作の過程について順を追って説明する。
図8中(A):第1動作例の場合と同様に、区分装置の起動前に、区分する対象の枚葉品Sを整列台6の積載面上に整列させておく。区分装置の起動時には、この列から離れた位置にローラ24が待機している。そして区分装置が起動すると、第2動作例ではローラ24が回転するとともに、X−Yステージユニット20が動作して、ローラ24を回転させながら枚葉品Sの列に対して押し当てる。第2動作例でも同様に、ローラ24は支持部材14に向き合う列の一端(先頭)から数えて、最初の間紙Aが挟み込まれている箇所を少し超えた位置(例えば101〜110枚目付近)で枚葉品Sの列の側面に接触する。
なお、このときローラ24の回転方向は、回転軸26の上方からみると時計回りである。あるいは、このときのローラ24の回転を、枚葉品Sの列の側面に向き合う位置での周面の移動としてみると、ローラ24はその周面を枚葉品Sの列の一端に向けて移動させる方向に回転していることになる。いずれにしても、ローラ24が回転しながら枚葉品Sの列の側面に接触することで、この押し当て位置では、ローラ24の周面との摩擦により枚葉品Sの列が僅かに一端方向(支持部材14に近い方向)に湾曲する。
図8中(B):区分装置は、さらにX−Yステージユニット20の動作に伴い、枚葉品Sの列の側面に接触したローラ24をさらに移動させる。このときローラ24は、枚葉品Sの列の側面からさらに内側への押し当て量を増しつつ、支持部材14に向き合う列の一端の方向へ移動する。この結果、第1動作例の場合と同様に、ローラ24は枚葉品Sの列の並びに対して斜めに移動することになる。このようなローラ24の移動により、最初にローラ24が接触した位置から列の一端までの間に並んでいた複数の枚葉品Sは、積載面に沿って列の一端から外側(この場合は区分装置の手前側)へ束状になって湾曲される。また、このとき湾曲された部分には、最初(1枚目)の間紙Aが含まれている。
加えて第2動作例の場合、区分装置はX−Yステージユニット20の動作時にローラ24を回転させ続けている。このため、この間の回転により湾曲された枚葉品Sの束にローラ24の周面からの摩擦力が作用し、枚葉品Sが列の一端の方向へ撫でつけられるような力を受けることになる。この結果、第1動作例の場合と比較すると、一時的に分離された枚葉品Sに弛みが生じにくくなる。
上記のように、ローラ24の押し当て位置から列の一端までの範囲内で枚葉品Sが束状になって部分的に湾曲されると、この状態でX−Yステージユニット20は動作を停止し、ローラ24の移動を停止させる。また、合わせてローラユニット22はローラ24の回転を停止させる。この結果、枚葉品Sの列全体でみると、湾曲された部分がその他の元の列から一時的に分離された状態になる。また、分離された束は上記のように弛みがなく、整然と分離されているため、次に行われる捲り動作がスムーズになる。
図9中(C):X−Yステージユニット20及びローラユニット22がともに動作を停止し、積載面に沿う方向へのローラ24の移動とともにその回転が停止された状態で、次に区分装置は、ローラ24をこれまでと逆方向に回転させる。したがって、このときの回転方向は、ローラ24を上方からみたときに反時計回りとなる。なお、第1動作例と同様に、このときのローラ24の回転方向について、分離空間内でのローラ24の周面の移動方向としてみると、ローラ24は上記の分離空間内で周面を元の列に向けて移動させる方向に回転していることになる。
第2動作例においても同様に、ローラユニット22がローラ24をそれまでと逆回転させることで、ローラ24が湾曲された枚葉品Sの束を捲る動作が行われる。具体的には、湾曲された状態でローラ24の周面に接していた枚葉品Sが、ローラ24の回転によって元の列に復帰する方向に1枚ずつ捲られていく。捲られた枚葉品Sは、湾曲した状態から弾性力で平らな姿勢に復元し、元の列に合流(復帰)する。
また、この間に上記のカラーマークセンサ38のセンサ光の反射強度から色差判別が行われる。色差判別により、未だ分離空間内で枚葉品Sが捲られていると判別されている間は、ローラユニット22によりローラ24の回転が継続される。
図9中(D):これに対し、色差判別において分離空間内で間紙Aが露出したと判別されると、ローラユニット22はローラ24の回転を停止させる。すると、間紙Aがローラ24によって捲られる前の段階で停止し、依然として湾曲した状態の枚葉品Sの束と一緒に残されたままとなる。これにより、始めは間紙Aとともに整列されていた複数の枚葉品Sは、列の一端(先頭)から最初の間紙Aまでが束となって、元の列から区分された状態になる。
図10:次に区分装置は、ローラユニット22によりローラ24をそれまでと逆向きに所定角度(例えば1/2回転程度)だけ回転させる。このときの回転方向は、区分装置の起動時から枚葉品Sの束を湾曲させるまでの回転方向(図8中(A),(B))と同じである。このようなローラ24の逆回転により、それまで僅かに弛んでいた間紙Aが枚葉品Sの束に対して撫でつけられるので、その弛みがとれた状態で整然と区分されることになる。
この後は第1動作例と同様の動作が行われる。すなわち、区分された枚葉品Sの束は、例えば図示しないハンドリング装置(ロボットアーム等)により把持され、この状態で上方へ抜き取られる。抜き取られた枚葉品Sの束は、一定枚数(ここでは100枚)の単位として取り扱われる。このようにして、枚葉品Sの束が抜き取られた後は、区分装置はX−Yステージユニット20を動作させてローラユニット22を待機位置に復帰させる(図8中(A))。
また、ローラ24が待機位置に復帰すると、残された枚葉品Sの列はスライド板16の牽引力によって支持部材14の方向に全体的に移動し、再び一列に整列された状態となる。そして、枚葉品Sが整列されると、区分装置を再び起動することで次の区分作業を行うことができる。
〔第2動作例の制御手順〕
図11は、区分装置により第2動作例を実行するための制御手順を示したフローチャートである。制御装置50は、図11の制御手順を通じてX方向移動用モータ52、Y方向移動用モータ54及びローラ回転用モータ28の回転及び停止を制御する。これにより、区分装置による第2動作例が実行されることになる。以下、各手順を追って説明するが、第1動作例と共通する事項については重複した説明を省略している。
図11は、区分装置により第2動作例を実行するための制御手順を示したフローチャートである。制御装置50は、図11の制御手順を通じてX方向移動用モータ52、Y方向移動用モータ54及びローラ回転用モータ28の回転及び停止を制御する。これにより、区分装置による第2動作例が実行されることになる。以下、各手順を追って説明するが、第1動作例と共通する事項については重複した説明を省略している。
ステップS40:制御装置50は、ローラ24を待機位置で待機させる。第2動作例でも同様に、待機位置の具体的な座標は、初期状態でローラ24の周面が枚葉品Sの列に接触しない範囲内で設定すればよい。
ステップS41:制御装置50は、ローラ回転用モータ28を駆動してローラ24を分離方向へ回転させる。ここでいう分離方向とは、上述のようにローラ24の周面を列の一端の方向へ向けて移動させる回転方向のことである。
ステップS42:制御装置50は、ローラ24を回転させながら押当位置へ移動させる(図8中(A))。ここでも同様に、押当位置の具体的な座標は、上記のように枚葉品Sの列に対して、その一端から数えて最初の間紙Aが挟み込まれている箇所を少し超えた位置(例えば101〜110枚目付近)に設定されている。
ステップS44:制御装置50は、ローラ24を回転させながら分離位置へ移動させる(図8中(B))。分離位置の具体的な座標は、列の一端から間紙Aを含む枚葉品Sの束を湾曲した状態で保持することができる範囲内で設定すればよい。
ステップS45:制御装置50は、ローラ回転用モータ28を停止してローラ24の回転を停止させる。
ステップS46:次に制御装置50は、ローラ24をそれまでと逆方向、つまり、捲り方向へ回転させる(図9中(C))。これにより、上記の捲り動作が行われることになる。
ステップS48:制御装置50は、上記のようにカラーマークセンサ38を用いた色差判別を行い、間紙Aが検出されたか否かを判断する。その結果、間紙Aが検出されていない間(No)はステップS16を繰り返し、枚葉品Sを捲る動作を継続する。
ステップS50:制御装置50は、色差判別で間紙Aが検出されたと判断すると(ステップS18=Yes)、ローラ24の回転を停止させる(図9中(D))。
ステップS52:さらに制御装置50は、それまでと逆方向、つまり、再び分離方向へ所定角度だけローラ24を回転させる。
上述した本実施形態の区分装置によれば、以下のような利点が生じる。
ローラ24の水平方向(X−Y方向)への移動及び回転という単純な動作の組み合わせだけで、大量の枚葉品Sの列を間紙Aごとに区分することができる。このため、動作を行うための機構の構成が簡略化されるし、それだけ制御する対象が少なくなるため、動作の応答性や高速性を高めることも技術的に容易である。このため区分装置は、大量の枚葉品Sを高速かつ確実に連続して区分する用途にきわめて好適する。
ローラ24の水平方向(X−Y方向)への移動及び回転という単純な動作の組み合わせだけで、大量の枚葉品Sの列を間紙Aごとに区分することができる。このため、動作を行うための機構の構成が簡略化されるし、それだけ制御する対象が少なくなるため、動作の応答性や高速性を高めることも技術的に容易である。このため区分装置は、大量の枚葉品Sを高速かつ確実に連続して区分する用途にきわめて好適する。
従来のように枚葉品Sを上下に重ねて平積みにするのではなく、積載面に対して直立した姿勢で整列させておき、この列に対してローラ24を押し当てて区分しているので、ローラ24に枚葉品Sの重さがかからない。このため、モータ等の負荷が軽減されるし、必要以上にローラ24を強く枚葉品Sに対して押し付ける必要がないことから、枚葉品Sの印刷面をローラ24で引っ掻いたり、枚葉品Sを汚したり、枚葉品Sに傷や皺を付けたりすることがない。
ローラ24の周面に筋目が形成されているため、葉書のように比較的硬い(腰の強い)枚葉品であっても、筋目の凹凸で葉書の小口を引っ掛けて保持(いわゆる係合)することで、その捲り動作を確実に行うことができる。
特に第2動作例では、ローラ24を回転させながら枚葉品Sの列の側面に押し当てているため、接触時に枚葉品Sの小口部分にかかる衝撃がより緩和される(図8中(A))。このため、押当位置での枚葉品Sの損耗をより確実に防止することができる。
また第2動作例では、ローラ24を移動させて枚葉品Sを湾曲させる際にもローラ24を回転させているため、ローラ24の移動を停止したときに分離空間内での枚葉品Sの弛みが生じにくい。このため、次にローラ24を逆回転させたときの捲り動作がよりスムーズに行われることから、その後に続くカラーマークセンサ38を用いた間紙Aの検出もより安定した条件下で行うことができる。
さらに、第2動作例で示したように間紙Aが検出されたところで捲り動作を停止し、ローラ24を逆回転させる態様であれば、途中まで捲りかけていた間紙Aの弛みがなくなるので、区分された枚葉品Sが整然と束状になる。このため、後に続くハンドリングがより容易で確実なものになる。
なお、第1動作例についても、第2動作例で示したように間紙Aが検出されたところで捲り動作を停止し、ローラ24を逆回転させる手順を追加することができる。この場合、例えば図7のステップS20に続いて図11のステップS52の手順が実行されるようにすればよい。
〔整列部の第2形態〕
次に、区分装置の整列部2について、その第2形態を採用した場合について説明する。
図12は、第2形態の整列部2を採用した区分装置の一部動作例を示した連続図である。第2形態の整列部2は、整列台6の積載面上にコーナーガイド42が設置されている。コーナーガイド42は三角柱形状をなしており、その水平断面は直角二等辺三角形状を有している。コーナーガイド42は、その1つの側面をガイド板12のガイド面に密着させた状態で取り付けられている。この状態でコーナーガイド42は、ちょうど直角二等辺三角形の斜辺に相当する部分の側面にて、ガイド板12と支持部材14との間のコーナー部分を斜めに埋める(又は面取りする)ような格好となっている。
次に、区分装置の整列部2について、その第2形態を採用した場合について説明する。
図12は、第2形態の整列部2を採用した区分装置の一部動作例を示した連続図である。第2形態の整列部2は、整列台6の積載面上にコーナーガイド42が設置されている。コーナーガイド42は三角柱形状をなしており、その水平断面は直角二等辺三角形状を有している。コーナーガイド42は、その1つの側面をガイド板12のガイド面に密着させた状態で取り付けられている。この状態でコーナーガイド42は、ちょうど直角二等辺三角形の斜辺に相当する部分の側面にて、ガイド板12と支持部材14との間のコーナー部分を斜めに埋める(又は面取りする)ような格好となっている。
コーナーガイド42が設置された状態で、積載面上に枚葉品Sを整列させると、枚葉品Sの列は、その一端から一定枚数(例えば100枚を少し超える枚数)までがコーナーガイド42に接する。コーナーガイド42は、枚葉品Sの列方向に対して傾斜した面に沿って複数の枚葉品Sの位置を列の横断方向へずらしている。枚葉品Sのずれ量は、列の一端の位置(支持部材14に接触する位置)で最も大きく、そこから列の内側へ向かうほど減少している。したがって枚葉品Sの列は、コーナーガイド42に接する部分が列の側面から三角形状に突き出た状態になる。
次に、具体的な動作例を説明する。
図12中(A):枚葉品Sを整列させた状態で区分装置を起動させると、X−Yステージユニット20が動作して、ローラ24を枚葉品Sの列に対して押し当てる。この動作例でも、ローラ24は支持部材14に向き合う列の一端(先頭)から数えて、最初の間紙Aが挟み込まれている箇所を少し超えた位置(例えば101〜110枚目付近)で枚葉品Sの列の側面に接触する。また、このときローラ24の周面は、三角形状に突き出た部分の側面にも接触することになる。
図12中(A):枚葉品Sを整列させた状態で区分装置を起動させると、X−Yステージユニット20が動作して、ローラ24を枚葉品Sの列に対して押し当てる。この動作例でも、ローラ24は支持部材14に向き合う列の一端(先頭)から数えて、最初の間紙Aが挟み込まれている箇所を少し超えた位置(例えば101〜110枚目付近)で枚葉品Sの列の側面に接触する。また、このときローラ24の周面は、三角形状に突き出た部分の側面にも接触することになる。
図12中(B):区分装置は、さらにX−Yステージユニット20の動作に伴い、枚葉品Sの列の側面に接触したローラ24をさらに移動させる。この動作例でも同様に、ローラ24は、枚葉品Sの列の側面からさらに内側への押し当て量を増しつつ、支持部材14に向き合う列の一端の方向へ移動する。この結果、上述した第1,第2動作例の場合と同様に、ローラ24は枚葉品Sの列の並びに対して斜めに移動する。このようなローラ24の移動により、最初にローラ24が接触した位置から列の一端までの間に並んでいた複数の枚葉品Sは、積載面に沿って列の一端から外側(この場合は区分装置の手前側)へ束状になって湾曲される。また、このとき湾曲された部分には、最初(1枚目)の間紙Aが含まれている。
特にこの動作例では、三角形状に突き出た部分の側面にもローラ24が接触するため、最初からローラ24と枚葉品Sの列との接触部分が大きい。このため、比較的軽い負荷で容易に枚葉品Sの列を湾曲させることができる。このような動作は、例えば紙束を人手で捲るときのやり方に共通している。すなわち、人手で紙幣等を数えたり、トランプカードの束をシャッフルしたりする際に、紙束を捻って湾曲させることがあるが、このとき紙束の側面を斜めにずらしておくと、全体を捻って湾曲させる動作がしやすくなる。したがってこの動作例では、例えば葉書のように比較的腰の強い枚葉品Sであっても、これらを良好に湾曲させて区分することができる。なお、この後の区分装置の動作については、既に第1,第2動作例で説明した内容を適用することができる。
〔整列部の第3形態〕
次に、区分装置の整列部2について、その第3形態を採用した場合について説明する。
図13は、第3形態の整列部2を採用した区分装置の一部動作例を示した連続図である。第3形態の整列部2では、整列台6に付随してエアシリンダ44が設置されている。エアシリンダ44は、整列台6の長手方向でみて、支持部材14を挟んでガイド板12の反対側(ここでは左側)に位置している。この位置で、エアシリンダ44は整列台6よりも手前側からその伸縮ロッドを枚葉品Sの列の一端に押し当てたり、そこから引っ込めたりすることができる。
次に、区分装置の整列部2について、その第3形態を採用した場合について説明する。
図13は、第3形態の整列部2を採用した区分装置の一部動作例を示した連続図である。第3形態の整列部2では、整列台6に付随してエアシリンダ44が設置されている。エアシリンダ44は、整列台6の長手方向でみて、支持部材14を挟んでガイド板12の反対側(ここでは左側)に位置している。この位置で、エアシリンダ44は整列台6よりも手前側からその伸縮ロッドを枚葉品Sの列の一端に押し当てたり、そこから引っ込めたりすることができる。
次に、具体的な動作例を説明する。
図13中(A):枚葉品Sを整列させた状態で区分装置を起動させると、エアシリンダ44が伸縮ロッドを伸長させて枚葉品Sの列の一端に押し当てる。これにより、支持部材14からはみ出た部分(支持されていない部分)の枚葉品Sの列が補助的に支持され、一時的に変形を拘束された状態となる。そして、この状態でX−Yステージユニット20が動作し、ローラ24を枚葉品Sの列に押し当てる。
図13中(A):枚葉品Sを整列させた状態で区分装置を起動させると、エアシリンダ44が伸縮ロッドを伸長させて枚葉品Sの列の一端に押し当てる。これにより、支持部材14からはみ出た部分(支持されていない部分)の枚葉品Sの列が補助的に支持され、一時的に変形を拘束された状態となる。そして、この状態でX−Yステージユニット20が動作し、ローラ24を枚葉品Sの列に押し当てる。
図13中(B):区分装置は、さらにX−Yステージユニット20の動作に伴い、枚葉品Sの列の側面に接触したローラ24をさらに移動させる。この移動に伴い、エアシリンダ44はその伸縮ロッドを収縮させ、支持部材14からはみ出た部分で枚葉品Sの列をフリーにする。この動作例でも同様に、ローラ24は、枚葉品Sの列の側面からさらに内側への押し当て量を増しつつ、支持部材14に向き合う列の一端の方向へ移動する。この結果、上述した第1,第2動作例の場合と同様に、ローラ24は枚葉品Sの列の並びに対して斜めに移動する。このようなローラ24の移動により、最初にローラ24が接触した位置から列の一端までの間に並んでいた複数の枚葉品Sは、積載面に沿って列の一端から外側(この場合は区分装置の手前側)へ束状になって湾曲される。また、このとき湾曲された部分には、最初(1枚目)の間紙Aが含まれている。
この動作例では、最初にローラ24を枚葉品Sの列の側面に押し当てる際に、エアシリンダ44により列の変形を拘束しているため、枚葉品Sにカール状の初期変形(いわゆる癖)があった場合でも、その変形を矯正して平らにした状態で整列させることができる。このため、ローラ24を狙った位置(列の一端から間紙Aを数枚超えた位置)に確実に押し当てることができるため、その後の湾曲させる動作がよりスムーズに行われる。なお、この後の区分装置の動作については、既に第1,第2動作例で説明した内容を適用することができる。
本発明は上述した実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施が可能である。一実施形態では、整列台6の積載面を水平に構成しているが、積載面は傾斜を有していてもよい。また、一実施形態では整列台6及びガイド板12を固定式の部材としているが、これらに代えてベルト式の2面コンベアで整列部2を構成してもよい。
一実施形態では、X−Yステージユニット20を用いてローラ24を移動させているが、例えば多間接式のロボットアームを用いてローラ24を移動させる態様であってもよい。
一実施形態で挙げた各種の動作例では、列の一端(先頭)から数えて最初の間紙Aが挟まれている箇所を少し超えた位置にローラ24の押し当て位置を設定しているが、2番目以降の間紙Aを少し超えた位置に押し当て位置を設定してもよい。この場合、枚葉品Sの列を例えば200枚単位や300枚単位で区分することができる。
その他、一実施形態で挙げた各種機器やセンサ類の配置はいずれも好ましい例示であり、本発明の実施に際して機器の配置を適宜に変更可能であることはいうまでもない。
2 整列部
4 機構部
6 整列台
12 ガイド板
14 支持部材
16 スライド板
20 X−Yステージユニット
22 ローラユニット
24 ローラ
26 回転軸
28 ローラ回転用モータ
38 カラーマークセンサ
42 コーナーガイド
44 エアシリンダ
S 枚葉品
A 間紙
4 機構部
6 整列台
12 ガイド板
14 支持部材
16 スライド板
20 X−Yステージユニット
22 ローラユニット
24 ローラ
26 回転軸
28 ローラ回転用モータ
38 カラーマークセンサ
42 コーナーガイド
44 エアシリンダ
S 枚葉品
A 間紙
Claims (10)
- 所々に間紙が挟み込まれた束状をなす複数の枚葉品を、所定の積載面に対して個々に垂直な姿勢で厚み方向に隣り合わせて整列させる整列部と、
前記整列部に並べられた列の一端の位置で枚葉品の一方の面を部分的に支持し、前記積載面に対する枚葉品の列の倒れ込みを規制する支持部材と、
前記載積面に対して垂直に配置された回転軸を有し、この回転軸とともに前記積載面と平行に移動可能に設けられたローラと、
前記ローラを移動させてその周面を前記整列部に並べられた枚葉品の小口が集合してできる列の側面に押し当て、この側面からさらに枚葉品の列の内側へ前記ローラの押し当て量を増しながら枚葉品の列の一端の方向に前記ローラを移動させることで、前記ローラの押し当て位置から列の一端までの間紙を含む複数の枚葉品を前記支持部材により支持された部分以外で前記積載面に沿って列の一端から外側へ湾曲させる湾曲手段と、
前記湾曲変形手段により複数の枚葉品を湾曲させた状態で前記ローラの移動を停止させ、前記ローラの押し当て位置から列の一端までの間紙を含む複数の枚葉品をその他の枚葉品の列から一時的に分離する一時分離手段と、
前記一時分離手段により分離された複数の枚葉品とその他の枚葉品の列との間にできる分離空間内にて前記ローラを回転させ、その周面に接する枚葉品を列に復帰させる方向に捲る動作を行う捲り動作手段と、
前記捲り動作手段による枚葉品を捲る動作が進行する過程で、前記分離空間内にて間紙が露出したことを検出する検出手段と、
前記検出手段により間紙が露出したことが検出されると、前記捲り動作手段による枚葉品を捲る動作を停止するべく前記ローラの回転を停止させる停止手段と
を備えたことを特徴とする枚葉品の区分装置。 - 所々に間紙が挟み込まれた束状をなす複数の枚葉品を、所定の積載面に対して個々に垂直な姿勢で厚み方向に隣り合わせて整列させる整列部と、
前記整列部に並べられた列の一端の位置で枚葉品の一方の面を部分的に支持し、前記積載面に対する枚葉品の列の倒れ込みを規制する支持部材と、
前記載積面に対して垂直に配置された回転軸を有し、この回転軸とともに前記積載面と平行に移動可能に設けられたローラと、
前記整列部に並べられた枚葉品の小口が集合してできる列の側面に向き合う位置で前記ローラの周面を列の一端に向けて移動させるべく前記ローラを回転させる初期回転手段と、
前記初期回転手段による回転を伴いながら前記ローラを移動させてその周面を前記整列部に並べられた枚葉品の小口が集合してできる列の側面に押し当て、この側面からさらに枚葉品の列の内側へ前記ローラの押し当て量を増しながら枚葉品の列の一端の方向に前記ローラを移動させることで、前記ローラの押し当て位置から列の一端までの間紙を含む複数の枚葉品を前記支持部材により支持された部分以外で前記積載面に沿って列の一端から外側へ湾曲させる湾曲手段と、
前記湾曲変形手段により複数の枚葉品を湾曲させた状態で前記ローラの回転及び移動をいずれも停止させ、前記ローラの押し当て位置から列の一端までの間紙を含む複数の枚葉品をその他の枚葉品の列から一時的に分離する一時分離手段と、
前記一時分離手段により分離された複数の枚葉品とその他の枚葉品の列との間にできる分離空間内にて前記初期回転手段とは逆向きに前記ローラを回転させ、その周面に接する枚葉品を列に復帰させる方向に捲る動作を行う捲り動作手段と、
前記捲り動作手段による枚葉品を捲る動作の進行過程で、前記分離空間内にて間紙が露出したことを検出する検出手段と、
前記検出手段により間紙が露出したことが検出されると、前記捲り動作手段による枚葉品を捲る動作を停止するべく前記ローラの回転を停止させる停止手段と
を備えたことを特徴とする枚葉品の区分装置。 - 請求項1又は2に記載の枚葉品の区分装置において、
前記停止手段による回転の停止に伴い、前記捲り動作手段とは逆向きに所定の回転角度だけ前記ローラを回転させる終期回転手段をさらに備えたことを特徴とする枚葉品の区分装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載の枚葉品の区分装置において、
前記湾曲手段による前記ローラの押し当て位置は、前記支持部材に支持された枚葉品の列の一端から数えて、最初に間紙が挟み込まれている箇所を少し超えた位置に設定されていることを特徴とする枚葉品の区分装置。 - 請求項1から4のいずれかに記載の枚葉品の区分装置において、
前記ローラの周面には、前記回転軸と平行な筋目が形成されていることを特徴とする枚葉品の区分装置。 - 請求項1から5のいずれかに記載の枚葉品の区分装置において、
前記積載面上に設置され、前記整列部にて並べられた枚葉品の列方向に対して傾斜した傾斜面を有し、この傾斜面に沿って列の一端から所定枚数分の枚葉品の位置を列の横断方向へずらして整列させるガイド部材をさらに備えたことを特徴とする枚葉品の区分装置。 - 請求項1から6のいずれかに記載の枚葉品の区分装置において、
前記湾曲手段により前記ローラが枚葉品の列の側面に押し当てられる際、その列の一端の位置で前記支持部材により支持された部分以外で枚葉品を支持するとともに、この後、前記湾曲手段により前記ローラが前記押し当て位置から移動されるのに伴い枚葉品の支持を解除する一時支持手段をさらに備えたことを特徴とする枚葉品の区分装置。 - 所々に間紙が挟み込まれた束状をなす複数の枚葉品を、所定の積載面に対して個々に垂直な姿勢で厚み方向に隣り合わせて整列させるとともに、その列の一端の位置で枚葉品の一方の面を部分的に支持し、前記積載面に対する枚葉品の列の倒れ込みを規制する整列工程と、
前記載積面に対して垂直な軸線回りに回転可能なローラの周面を、前記整列工程を通じて並べられた枚葉品の小口が集合してできる列の側面に押し当て、この側面からさらに枚葉品の列の内側へ前記ローラの押し当て量を増しながら枚葉品の列の一端の方向に前記ローラを移動させることで、前記ローラの押し当て位置から列の一端までの間紙を含む複数の枚葉品を前記支持部材により支持された部分以外で前記積載面に沿って列の一端から外側へ湾曲させる湾曲工程と、
前記湾曲工程を通じて複数の枚葉品を湾曲させた状態で前記ローラの移動を停止させ、前記ローラの押し当て位置から列の一端までの間紙を含む複数の枚葉品をその他の枚葉品の列から一時的に分離した状態とする一時分離工程と、
前記一時分離工程を通じて分離された複数の枚葉品とその他の枚葉品の列との間にできる分離空間内にて前記ローラを回転させ、その周面に接する枚葉品を列に復帰させる方向に捲る動作を行う捲り動作工程と、
前記捲り動作工程の実行に伴い枚葉品を捲る動作が進行する過程で、前記分離空間内にて間紙が露出したことを検出する検出工程と、
前記検出工程の実行に伴い、前記分離空間内にて間紙が露出したことが検出されると、前記ローラの回転を停止させて枚葉品の捲り動作を停止させる停止工程と
から構成される枚葉品の区分方法。 - 所々に間紙が挟み込まれた束状をなす複数の枚葉品を、所定の積載面に対して個々に垂直な姿勢で厚み方向に隣り合わせて整列させるとともに、その列の一端の位置で枚葉品の一方の面を部分的に支持し、前記積載面に対する枚葉品の列の倒れ込みを規制する整列工程と、
前記載積面に対して垂直な軸線回りに回転可能なローラの周面を、前記整列工程を通じて並べられた枚葉品の小口が集合してできる列の側面に対して向き合わせ、この位置で前記ローラの周面を列の一端に向けて移動させるべく前記ローラを回転させる初期回転工程と、
前記初期回転工程の実行に伴い回転中の前記ローラを移動させてその周面を枚葉品の小口が集合してできる列の側面に押し当て、この側面からさらに枚葉品の列の内側へ前記ローラの押し当て量を増しながら枚葉品の列の一端の方向に前記ローラを移動させることで、前記ローラの押し当て位置から列の一端までの間紙を含む複数の枚葉品を前記支持部材により支持された部分以外で前記積載面に沿って列の一端から外側へ湾曲させる湾曲工程と、
前記湾曲工程を通じて複数の枚葉品を湾曲させた状態で前記ローラの回転及び移動をいずれも停止させ、前記ローラの押し当て位置から列の一端までの間紙を含む複数の枚葉品をその他の枚葉品の列から一時的に分離する一時分離工程と、
前記一時分離工程を通じて分離された複数の枚葉品とその他の枚葉品の列との間にできる分離空間内にて前記初期回転工程の場合とは逆向きに前記ローラを回転させ、その周面に接する枚葉品を列に復帰させる方向に捲る動作を行う捲り動作工程と、
前記捲り動作工程の実行に伴い枚葉品を捲る動作が進行する過程で、前記分離空間内にて間紙が露出したことを検出する検出工程と、
前記検出工程の実行に伴い、前記分離空間内にて間紙が露出したことが検出されると、前記ローラの回転を停止させて枚葉品の捲り動作を停止させる停止工程と
から構成される枚葉品の区分方法。 - 請求項8又は9に記載の枚葉品の区分方法において、
前記停止工程の実行に伴う前記ローラの回転の停止に伴い、前記捲り動作工程の場合とは逆向きに所定の回転角度だけ前記ローラを回転させる終期回転工程をさらに有する枚葉品の区分方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006220688A JP2008044706A (ja) | 2006-08-11 | 2006-08-11 | 枚葉品の区分装置及びその区分方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006220688A JP2008044706A (ja) | 2006-08-11 | 2006-08-11 | 枚葉品の区分装置及びその区分方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008044706A true JP2008044706A (ja) | 2008-02-28 |
Family
ID=39178821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006220688A Ceased JP2008044706A (ja) | 2006-08-11 | 2006-08-11 | 枚葉品の区分装置及びその区分方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008044706A (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61188342A (ja) * | 1985-02-14 | 1986-08-22 | Yoda Kikai Kogyo Kk | 自動給紙装置 |
JPH0374071U (ja) * | 1989-11-21 | 1991-07-25 | ||
JPH0459533A (ja) * | 1990-06-28 | 1992-02-26 | Nec Corp | 紙葉類のブロック状分離機構 |
JPH0569970A (ja) * | 1991-09-10 | 1993-03-23 | Mitsuhiro Sano | 積層紙の分離方法及び分離装置 |
JPH0573756A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-03-26 | Nec Corp | 紙葉類処理装置 |
JPH07144777A (ja) * | 1993-11-26 | 1995-06-06 | Toppan Printing Co Ltd | 折り丁仕分け装置 |
JP2001122458A (ja) * | 1999-10-20 | 2001-05-08 | Toshiba Corp | 紙葉類取出し装置 |
-
2006
- 2006-08-11 JP JP2006220688A patent/JP2008044706A/ja not_active Ceased
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61188342A (ja) * | 1985-02-14 | 1986-08-22 | Yoda Kikai Kogyo Kk | 自動給紙装置 |
JPH0374071U (ja) * | 1989-11-21 | 1991-07-25 | ||
JPH0459533A (ja) * | 1990-06-28 | 1992-02-26 | Nec Corp | 紙葉類のブロック状分離機構 |
JPH0573756A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-03-26 | Nec Corp | 紙葉類処理装置 |
JPH0569970A (ja) * | 1991-09-10 | 1993-03-23 | Mitsuhiro Sano | 積層紙の分離方法及び分離装置 |
JPH07144777A (ja) * | 1993-11-26 | 1995-06-06 | Toppan Printing Co Ltd | 折り丁仕分け装置 |
JP2001122458A (ja) * | 1999-10-20 | 2001-05-08 | Toshiba Corp | 紙葉類取出し装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101595053B (zh) | 将介质组合体与介质垛分开的方法及设备 | |
US9008568B2 (en) | Sheet storing apparatus, post-processing apparatus and image forming system having the same | |
US8434609B2 (en) | Method for aligning flat products on a side edge and conveying device for realizing the method | |
CN101595054A (zh) | 用于储存薄衬纸的方法和设备 | |
JP2014047029A (ja) | シート収納装置及びこれを用いた後処理装置並びに画像形成システム | |
US7665724B2 (en) | Kicker | |
JP3258109B2 (ja) | 用紙処理装置 | |
US20170183186A1 (en) | Sheet stacking device | |
JP2008074586A (ja) | シート整合装置及びこれを備えた後処理装置並びに画像形成装置 | |
JP2000016687A (ja) | 製本処理装置 | |
JP6212809B2 (ja) | シート収容装置 | |
JP2008044706A (ja) | 枚葉品の区分装置及びその区分方法 | |
US10479625B2 (en) | Sheet feeding apparatus and printing apparatus | |
JP2010001111A (ja) | 用紙後処理装置 | |
CN101595052B (zh) | 将可记录图像的材料与叠垛分开的方法及设备 | |
US7918444B2 (en) | Media handling device having media shingling mechanism for providing uniform inter-page gap between successive media sheets | |
CN101595051A (zh) | 将薄衬纸与装置分开 | |
CN102730467A (zh) | 托盘及片材处理装置 | |
JP5262847B2 (ja) | シート積載装置、画像形成システム、シート積載装置の積載駆動制御方法、及び積載駆動制御プログラム | |
JP6462071B2 (ja) | シート収容装置 | |
JP2010173834A (ja) | 記録紙処理装置およびこれを用いた画像形成システム | |
JP6191946B2 (ja) | シート収納装置及びこれを用いた後処理装置並びに画像形成システム | |
JP5843881B2 (ja) | 書類処理装置及び書類処理方法 | |
US9186925B2 (en) | Post-processing device with rotatable stapler | |
JP6596540B1 (ja) | 紙葉類処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20090617 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20110720 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110726 |
|
A045 | Written measure of dismissal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045 Effective date: 20111130 |