JP2008044502A - 検知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】一定方向のみの変化に限らず、広い範囲での変化を検知可能な車載検知システムを提供する。
【解決手段】車両2に搭載され、車両の状態変化を検知する検知手段4を有し、この検知手段4から出力信号が出力される検知システム1である。検知手段4は車両4の内部に存在する流体の流量変化を検知可能であり、この流量変化を検知したときに出力信号を出力させる。車両内部に存在する流体の流量変化を検知することにより出力信号を出力するため、広い範囲での変化を検知することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される検知システムに関し、特に車両内部に存在する流体の流量変化を検知することが可能な検知システムに関する。
例えば自動車などの車両には、種々の検知システムが搭載されている。このような車載検知システムとしては、例えば衝突を検知可能な素子を備え、車両が衝突した際に、この検知素子からの出力信号に基づいて、エアバッグを作動させるエアバッグシステムが知られている。
後記する特許文献1には、このような車載システムが記載されている。この特許文献1には、素子として加速度センサが記載されており、この加速度センサによって、車両の衝突を検出するとともに、車両の傾斜を検知することが開示されている。
特開2005−283290号公報
前記特許文献1に開示された検知システムでは、車両状態を検知するための素子として加速度センサを使用している。
しかし、加速度センサは加速度が一定方向のみに掛かった場合のみにしか検知が可能ではないため、他の方向に加速度が掛かった場合には、検知を適切に行う事ができない。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、一定方向のみの変化に限らず、広い範囲での変化を検知可能な車載検知システムを提供することを課題とする。
本発明は、車両に搭載され、前記車両の状態変化を検知する検知手段を有し、この検知手段から出力信号を出力する検知システムにおいて、前記検知手段は前記車両内部に存在する流体の流量変化を検知可能であり、前記流量変化を検知したときに前記出力信号を出力することを特徴とするものである。
この場合、前記検知手段から出力した前記出力信号に基づき、前記車両に搭載された機器を作動させるものとして構成することができる。
また、前記検知手段は、基板上に形成された測定抵抗体と、この測定抵抗体の温度に基づく抵抗変化よりも抵抗変化量が少ない補正抵抗体とを有し、前記測定抵抗体と前記補正抵抗体の抵抗値が変化したときに、前記測定抵抗体と前記補正抵抗体との抵抗値の差を一定に保つために使用したエネルギー量から、前記流体の流量変化を検知するものとして構成することができる。
この場合、前記測定抵抗体が形成されている領域の前記基体の膜厚方向における厚さ寸法が、前記補正抵抗体が形成されている領域の前記基体の膜厚方向における厚さ寸法よりも小さく形成された部分を有しているものとして構成することが好ましい。
また、前記測定抵抗体が形成されている領域の前記基体には、膜厚方向に貫通する貫通孔が形成されているものとして構成することが好ましい。
また、前記検知手段の検知レベルの大きさ応じて、異なる前記出力信号が出力されるものとして構成することができる。
この場合、前記車両に搭載された機器はエアバッグであるものとして構成することや、前記車両に搭載された機器は空気調和機器であるものとして構成すること、前記車両に搭載された機器は、外部に信号を発することが可能な機器であるものとして構成すること、前記車両に搭載された機器は、ショックアブソーバ調整機器であるものとして構成すること、前記車両に搭載された機器は、駆動機器、または操舵機器であるものとして構成すること、さらには前記車両に搭載された機器は、音声発生機器、または光源機器であるものとして構成することができる。
本発明の検知システムは、車両の流量変化を検知することが可能であるため、一定方向のみの変化に限らず、広い範囲で変化を検知することができる。
図1は本発明の検知システムに使用される衝突検知装置が搭載された自動車を上面から見た平面図、図2は図1に示す自動車に搭載される衝突検知装置に使用されるセンサを上側から見た平面図、図3は図2に示すセンサをIII−III線で切断した切断断面図、図4は図1に示す衝突検知装置の部分回路図、図5は本発明の検知システムの動作フローを示すフローチャート図である。
図1に示すように、本発明の検知システムが搭載される自動車2には、衝突検知装置3が搭載されている。この衝突検知装置3は、検知手段であるセンサ4と、センサ4に設けられた後記する抵抗体7、8の抵抗変化を処理し、この抵抗変化に基づいて出力信号を出力する処理手段10、前記処理手段10からの前記出力信号に基づいて、前記自動車2のハンドル部に設けられたエアバッグ装置11へ作動信号を出力する作動信号出力手段12とを有して構成されている。
図1に示すように、前記センサ4は前記作動信号出力手段11と電気的に接続されており、前記作動信号出力手段11は前記エアバッグ装置12と電気的に接続されている。
図1に示す実施形態では、前記センサ4は前記自動車2の車内に設けられており、前記センサ4は前記車内に露出している。図1に示す実施形態では、前記センサ4は前記自動車のダッシュボードに設けられているが、本発明では前記センサ4が設けられる位置が限定されるものではない。
図2および図3に示すように、前記センサ4は、基体6と、この基体6の上面6aに形成された測定抵抗体7、および補正抵抗体8を有して構成されている。本発明では、前記測定抵抗体7が第1の抵抗体を構成し、前記補正抵抗体8が第2の抵抗体を構成している。
図2に示すように、前記測定抵抗体7は、前記基体6の幅方向に延びる複数の横断部7aと、これら複数の横断部7aを連結する連結部7bとを有して構成されている。図2に示す実施形態では、前記横断部7aと前記連結部7bとは一体的に形成され、ともに所定の幅寸法を有して形成されている。図2に示す実施形態では、前記測定抵抗体7の平面パターン形状は矩形波形状として形成されている。
前記横断部7aの両端面近傍は、他の領域よりも幅寸法が大きく形成された広部領域が形成されており、この広部領域が、前記測定抵抗体7の両端子部7cを構成している。
図2に示すように、前記補正抵抗体8は、前記基体6の幅方向に延びる複数の横断部8aと、これら複数の横断部8aを連結する複数の連結部8bとを有して構成されている。図2に示す実施形態では、前記横断部8aと前記連結部8bとは一体的に形成され、ともに所定の幅寸法を有して形成されている。図2に示す実施形態では、前記補正抵抗体8の平面パターン形状は矩形波形状として形成されている。
前記横断部8aの両端面近傍は、他の領域よりも幅寸法が大きく形成された広部領域が形成されており、この広部領域が、前記補正抵抗体8の両端子部8cを構成している。
図2および図3に示すように、各前記横断部7a間には、前記基体6の上面6aから下面6bを貫通する貫通孔9が形成されている。
図3に示すように、前記測定抵抗体7が形成された領域S1における前記基体の膜厚方向における厚さ寸法t1は、前記補正抵抗体8が形成された領域S2における前記基体6の膜厚方向における厚さ寸法t2よりも小さく、すなわちt2>t1の関係となるように形成されている。
この場合、前記厚さ寸法t1は前記厚さ寸法t2の1/3以下となるように構成することが好ましい。この理由については後記する。
図3に示すように、前記自動車2の車内空気Aが前記センサ4を通過するとき、まず車内空気が前記基体6の前記上面6aを通過する。このときの前記車内空気Aは、前記補正抵抗体8側から前記測定抵抗体7側へ向かって流れ、このとき前記車内空気Aは、前記補正抵抗体8の表面を流れる。
前記補正抵抗体8を通過した前記車内空気Aは、前記測定抵抗体7側へ向かって流れて行き、一部は前記測定抵抗体7の表面を流れるとともに、他の一部は前記基体6に形成された前記貫通孔9を通過して、前記基体6の前記測定抵抗体7が形成されている領域における前記下面6bを流れる。
前記基体6は、例えばシリコン(Si)を含む材料で形成することができる。ここで、シリコンには、単結晶シリコン、多結晶シリコン(ポリシリコン)、または非晶質シリコンを含む。この場合、シリコンや他の材料が積層されたものを使用することができる。積層される他の材料としては、例えば酸化シリコン、窒化シリコン、ボロン拡散シリコンなどを使用することができ、この場合、前記全ての材料が全面に積層される必要はなく、ある部分には例えば前記シリコン単結晶が積層されていない構造としても良い。
また、前記測定抵抗体7は、白金や白金とクロムの積層体、あるいは金や銅などの導電体材料を使用することができる。
図2に示す前記センサ4の大きさは、前記基体6の大きさが5×5mm以下であることが好ましく、さらには3×3mm以下であることが好ましい。前記基体6の大きさを5×5mm以下とすると応答性を良好にすることができ、3×3mm以下とすることによって、さらに応答性を向上させることができる。このように前記基体の大きさを5×5mm以下、さらに好ましくは3×3mm以下と小さくすることによって応答性の向上を図ることができるのは、基体6の大きさを小さくすれば、熱容量が小さくなるため、空気Aの温度に応答した前記測定抵抗体7の抵抗値変化の速度を早くすることができるからである。
また、前記測定抵抗体7が形成された領域S1の前記基体6の厚さ寸法t1は、例えば0.1〜150μmで形成することができ、前記補正抵抗体8が形成された領域8の前記基体6の厚さ寸法t2は、例えば0.3〜500μmで形成することができる。
また、前記測定抵抗体7の厚さ寸法は、例えば1〜60μmである。また前記測定抵抗体7の幅寸法は、例えば10〜100μmである。
前記センサ4は、例えばフォトリソグラフィ法などの公知の方法によって製造することができる。
図4には、前記センサ4と前記処理手段10の回路構成を示している。この回路構成は、第1の抵抗体R1、第2の抵抗体R2、第3の抵抗体R3、測定抵抗体7、補正抵抗体8、増幅器21、検出器22を有して構成されている。
前記したように前記補正抵抗体8の表面に流れた前記空気A(図3参照)は、前記測定抵抗体7へ向かって流れる。
前記したように、前記基体6は、前記測定抵抗体7が形成された領域の前記厚さ寸法t1が、前記補正抵抗体8が形成された領域の厚さ寸法t2よりも小さく形成された構成となっている。そのため、前記測定抵抗体7が形成された領域における前記基体6の熱容量を、前記補正抵抗体8が形成された領域における前記基体6の熱容量よりも小さい。
また、前記基体6における前記測定抵抗体7が形成された領域S1では、前記空気Aが前記基体の下面6の表面にも流れるため、前記領域S2よりも前記領域S1の方が、前記空気Aによって冷却され易い。
したがって、前記空気Aが前記センサ4に流れたとき、前記領域S1に形成された前記測定抵抗体7の抵抗値の変化量の方が、前記補正抵抗体8の抵抗値の変化量よりも大きくなる。
前記処理手段10では、前記測定抵抗体7と前記補正抵抗体8の各々の抵抗値変化量が異なった場合、前記測定抵抗体7へ供給される電気の電流や電圧を制御して、前記測定抵抗体7と前記補正抵抗体8の抵抗値との差を一定に保つように構成されている。
そして、前記測定抵抗体7へ供給される電気の制御による消費電力を前記検出器22によって検出することにより、前記センサ4が前記空気Aの流量変化を検知できるように構成されている。
このように前記センサ4では、前記基体6は、前記測定抵抗体7が形成された領域の前記厚さ寸法t1が、前記補正抵抗体8が形成された領域の厚さ寸法t2よりも小さく形成された構成となっている。したがって、前記基体6に貫通孔9を形成しただけの場合と比較して、検出感度を良好にすることが可能となる。
この場合、前記厚さ寸法t1は前記厚さ寸法t2の1/3以下となるように構成することが好ましい。このように構成すると、前記測定抵抗体7が形成された領域における前記基体6の熱容量と、前記補正抵抗体8が形成された領域における前記基体6の熱容量との差をより大きくすることができるため、検出感度をより向上することが可能となる。
図5に示すフローチャートを用いて、図1に示す検知システム1のフローを説明する。
まず、図5のST1に示すように、前記処理手段10は、センサ4が前記自動車2の車内空気Aの流量変化を検知したか否かを判断する。前記センサ4が前記空気Aの流量変化を検知していないと判断した場合は、「No」で示すように、引き続き前記空気Aの流量変化を検知したか否かの判断を継続する。
一方、前記処理手段10は、前記センサ4が前記空気Aの流量変化を検知したと判断したときは、「Yes」で示すように、前記作動信号出力手段12へ検知信号を出力する(ST2)。
前記作動信号出力手段12は、前記処理手段10からの前記検知信号に基づき、前記エアバッグ装置11を作動させるための作動信号を出力する(ST3)。
前記作動信号出力手段12から出力された前記作動信号は前記エアバッグ装置11に送信され、この作動信号を受信したエアバッグ装置11は、図1に示すようにエアバッグ30を作動させる(ST4)。エアバッグ30の作動は、エアバッグ30内に作動ガスを圧入することなどの公知の手段を用いることができる。
本発明の検知システム1では、前記自動車2の車内に設けられた前記センサ4によって、車内の流量変化を検知するものである。前記自動車2が衝突するなどにより、車内の空気Aの流れが変化した場合、この流れの変化によって生じる、前記センサ4に流れる前記空気Aの流量変化を前記センサ4が検知する。前記センサ4では、衝突などによって生じた前記測定抵抗体7と前記補正抵抗体8との表面に流れる前記空気Aの流量変化を検知することが可能であるため、例えば加速度センサのように、一定方向の変化に限らず、前記センサ4を中心とした全角度範囲での変化を検知することが可能である。
図1ないし図5により説明した前記エアバッグ装置11では、エアバッグ30が前記自動車2のハンドル部のみに設けられたものを例にして説明したが、本発明ではこれに限定されるものではなく、例えば前記エアバッグ30が、助手席前のダッシュボードに設けられているものとして構成しても良い。また、前記自動車2の前部座席シートの後面側に形成され、あるいは前記自動車2のドア内側に設けられているものとして構成しても良い。この場合、前記エアバッグ30が前記前部座席の後面側とドアの双方に設けられているものとして構成することもできる。これらのように構成すると、前記自動車2の安全性をより向上させることができる。
また、図1ないし図5により説明した前記検知システム1では、エアバッグ装置12を作動させるものを例にしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、エアバッグ装置12を作動させることに換えて、例えば衝突したときや盗難に伴うドアなどの開閉によって生じた空気Aの流量変化に基づいて、衝突や盗難されたことを警察署や消防署などへ連絡する通報システムとして構成することもできる。この場合、前記作動出力手段12として、外部へ通信信号を発信可能な通信機器を用いる。この通信機器が無線技術に使用できるものであると、移動する自動車2に使用されるものとして好ましい。前記検知システム1を前記通報システムとして使用した場合には、図5に示すフローチャートのST3は「通信機器から通報信号を発信」となり、ST4では「外部へ通報(通信)」となる。
また本発明の前記検知システム1は、路面状態を検知して、図示しないショックアブソーバ調整を行うものとして実施することができる。この場合、路面状態によって生じる前記自動車2の揺れに伴って車内空気Aの流れが変化し、前記センサ4へ流れる前記空気Aの流量が変化したときに、この流量変化を前記センサ4によって検知し、ショックアブソーバ調整を行う。この場合、前記作動信号出力手段12は、ショックアブソーバ調整機器へ作動信号を出力する。このときに、前記作動信号出力手段12がショックアブソーバ調整機器に対して出力する作動信号(図5に示すフローチャートのST3での出力信号)は、ショックアブソーバの減衰力を調整するための信号である。この作動信号に基づきショックアブソーバの減衰力が調整され、この場合の図5に示すフローチャートのST4では、「ショックアブソーバの減衰力調整」となる。このようにショックアブソーバの減衰力を調整することにより、路面状態に応じて自動車2の車体の揺れを最適な状態に制御し、前記自動車2の安全性を確保する。
また本発明の前記検知システム1は、前記自動車2の操向制御システムとして実施することもできる。すなわち、前記自動車2が走行中にスピンを起こしたり、あるいは急激な蛇行運転となったり、あるいは急発進した場合など、前記自動車2の安全性を損なうような急激な変化を伴う走行となったときには、自動車2に大きな加速度が与えられて前記自動車2の車内空気Aの流れが変化する。この空気Aの流れの変化に基づいて前記センサへ流れる空気Aの流量が変化したときに、この流量変化を前記センサ4が検知し、自動車2の走行方向を制御して、自動車2の操向を制御するものとして構成できる。
この場合、前記作動信号出力手段12は、前記自動車の図示しない駆動機器や操舵機器に対して制御を行うための信号を出力する。
駆動制御を行うための出力信号は、例えば駆動力を抑制し、あるいは駆動力を増大するための駆動制御信号である。このときに、前記作動信号出力手段12が駆動機器に対して出力する作動信号(図5に示すフローチャートのST3での出力信号)は、駆動制御信号となる。
また、操舵制御を行うための出力信号は、例えば前記自動車2の車輪方向を適切な向きへ変えるための制御信号である。このときに、前記作動信号出力手段12が操舵機器に対して出力する作動信号(図5に示すフローチャートのST3での出力信号)は、操舵制御信号となる。
あるいは、前記駆動制御や操舵制御に変えてまたは加えて、前記したような大きな加速度が与えられたときに、運転者へ音声発生や光源点灯などの警報を発することとして構成しても良い。このときに、前記作動信号出力手段12が、図示しない音声発生機器に作動信号を出力して音声を発生し、あるいは光源機器に作動信号を出力して光源を点灯させる。
これら駆動機器の制御や操舵機器の制御、あるいは音声発生や光源点灯を行うことにより、前記自動車2の操向制御を行い、安全な操向を確保することが可能となる。
本発明の前記検知システム1では、前記したように、自動車のエアバッグシステム、通報システム、ショックアブソーバ調整システム、操向制御システムなどとして実施できるが、前記センサ4の検知レベル(前記検出器22で検出される消費電力の大きさ)に応じて、前記作動信号出力手段12が出力する作動信号を異ならせるように構成することができる。
すなわち、前記センサ4の検知レベル(前記検出器22で検出される消費電力の値)が第1の所定範囲内であるときは、前記作動信号出力手段12からショックアブソーバの減衰力を調整するための信号を出力して、前記ショックアブソーバの減衰力を調整する。
一方、前記センサ4の検知レベルが第2の所定範囲内であるときは、前記作動信号出力手段12から通報信号を出力して、衝突や盗難を通報する。
さらに、前記センサ4の検知レベルが第3の所定の範囲内であるときは、前記作動信号出力手段12からエアバッグ装置11を作動させるための信号を出力して、前記エアバッグ30を作動させる。
前記第1の所定範囲と前記第2の所定範囲と前記第3の所定範囲は、任意に設定可能であるが、所定の範囲における前記センサ4の検知レベルの大きさの関係は、例えば第1の所定範囲<第2の所定範囲<第3の所定範囲、とすることができる。この場合、前記センサ4での小さな検知レベルのときは、ショックアブソーバ調整が行われ、それよりも大きな検知レベルのときは、衝突時や盗難時の通報が行われ、さらに大きい検知レベルのときは、エアバッグ30の作動が行われる。
このように、前記センサ4の検知レベル(前記検出器22で検出される消費電力の大きさ)に応じて、前記作動信号出力手段12が出力する作動信号を異ならせるように構成すると、1つのセンサ4で、複数の作動を行わせることができるため、検知システム1の小型化を図ることができる。
また本発明の前記検知システム1では、例えば前記センサ4によって自動車2内の空気Aの温度を検知し、空気調和機器の制御を行うものとして構成することもできる。この場合も、前記衝突検知システム1の場合と同様に、前記測定抵抗体7の抵抗値と前記補正抵抗体8の抵抗値変化量が、前記空気Aの温度によって変化することを利用し、前記測定抵抗体7と前記補正抵抗体8の抵抗値変化量が異なった場合、前記測定抵抗体7と前記補正抵抗体8の抵抗値との差が一定に保たれるようにするための、前記測定抵抗体7へ供給される電気の制御による消費電力を前記検出器22によって検出することにより、前記センサ4が前記空気Aの流量変化を検知する。
さらに図2に示す実施形態では、前記測定抵抗体7と前記補正抵抗体8の平面パターン形状が、矩形波形状として形成された形態を例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば前記測定抵抗体7と前記補正抵抗体8の平面パターン形状が、波型形状、櫛形形状、あるいは渦巻き形状など、他の平面パターン形状として構成しても良い。
また、図1に示す実施形態では、前記センサ4の数が1個であるものを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記センサ4が複数設けられているものとして構成しても良い。前記センサ4が複数設けられているものとして構成すると、検知精度を向上することができる。例えば、前記検知システム1を操向システムとして実施した場合、前記センサ4を前記自動車2の車内の異なる位置に前記センサ4を複数設けると、異なる位置における前記空気Aの流れを検知することができる。この複数各々のセンサ4の検知レベル差に基づいて、蛇行方向やスピン方向を検知することも可能である。
また、前記検知システム1では、自動車2に搭載されるものを例にして説明したが、本発明では車両であれば自動車2に搭載されるものに限定されるものはなく、例えば単車や鉄道車両などにも搭載可能である。
本発明の検知システムに使用される衝突検知装置が搭載された自動車を上面から見た平面図、 図2は図1に示す自動車に搭載される衝突検知装置に使用されるセンサを上側から見た平面図、 図2に示すセンサをIII−III線で切断した切断断面図、 図1に示す衝突検知装置の部分回路図、 本発明の検知システムの動作フローを示すフローチャート図、
符号の説明
1 検知システム
2 自動車
3 衝突検出装置
4 センサ
6 基体
7 測定抵抗体
8 補正抵抗体
9 貫通孔
10 処理手段
30 エアバッグ

Claims (13)

  1. 車両に搭載され、前記車両の状態変化を検知する検知手段を有し、この検知手段の検知に基づいて出力信号を出力する検知システムにおいて、前記検知手段は前記車両内部に存在する流体の流量変化を検知可能であり、前記流量変化を検知したときに前記出力信号を出力することを特徴とする検知システム。
  2. 前記出力信号に基づき、前記車両に搭載された機器を作動させる請求項1記載の検知システム。
  3. 前記検知手段は、基体上に形成された測定抵抗体と、この測定抵抗体の温度に基づく抵抗変化よりも抵抗変化量が少ない補正抵抗体とを有し、前記測定抵抗体と前記補正抵抗体の抵抗値が変化したときに、前記測定抵抗体と前記補正抵抗体との抵抗値の差を一定に保つために使用したエネルギー量から、前記流体の流量変化を検知する請求項1または2記載の検知システム。
  4. 前記測定抵抗体が形成されている領域の前記基体の膜厚方向における厚さ寸法が、前記補正抵抗体が形成されている領域の前記基板の膜厚方向における厚さ寸法よりも小さく形成された部分を有している請求項3記載の検知システム。
  5. 前記測定抵抗体が形成されている領域の前記基板には、膜厚方向に貫通する貫通孔が形成されている請求項3または4記載の検知システム。
  6. 前記検知手段の検知レベルの大きさ応じて、異なる前記出力信号が出力される請求項1ないし5のいずれかに記載の検知システム。
  7. 前記車両に搭載された機器はエアバッグである請求項2ないし6のいずれかに記載の検知システム。
  8. 前記車両に搭載された機器は空気調和機器である請求項2ないし7のいずれかに記載の検知システム。
  9. 前記車両に搭載された機器は、外部に信号を発することが可能な機器である請求項2ないし8のいずれかに記載の検知システム。
  10. 前記車両に搭載された機器は、ショックアブソーバ調整機器である請求項2ないし9のいずれかに記載の検知システム。
  11. 前記車両に搭載された機器は、駆動機器、または操舵機器である請求項2ないし10のいずれかに記載の検知システム。
  12. 前記車両に搭載された機器は、音声発生機器、または光源機器である請求項2ないし11のいずれかに記載の検知システム。
  13. 前記検知手段が複数設けられている請求項1ないし12のいずれかに記載の検知システム。










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