JP2008042849A - パラメータ設定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】流量算出装置100に対して、通信処理部5を介してパラメータを入力するパラメータ設定装置であって、上記パラメータを入力するパラメータ入力部23、該パラメータ入力部23に入力されたパラメータを、上記流量算出装置100において用いることが可能なパラメータに変換して出力するパラメータ変換部24、及び、該パラメータ変換部24から入力される上記パラメータを、上記通信処理部5と上記流量算出装置100間の通信プロトコルに応じた形式に変換して出力するプロトコル変換部25、を有するパラメータ設定部2と、上記パラメータ設定部2から入力される上記パラメータを記憶する記憶部4と、該記憶部4に記憶された上記パラメータを上記流量算出装置100に入力する通信処理部5と、を有する。
【選択図】図2
Description
このような流量算出装置では、自らが備えるセンサによって、流路に設置された絞り機構等の抵抗体の上流側と下流側との差圧や、流体の温度等が検出値として取り込まれる。一方、上記パラメータは、外部のPersonal Computer等(パラメータ設定装置)から入力されることによって設定される。
伊藤章雄、他5名,横河技報 Vol.50 No.2(2006),マルチバリアブル伝送器EJX910
よって、演算処理ごとに、各通信プロトコルに応じた専用の処理プログラムを用意する必要が生じる。各通信プロトコルに応じた専用の処理プログラムは、開発の難易度が高いため、通信プロトコルごとに処理プログラムを用意することは、膨大な時間と労力を必要とする。
また、各通信プロトコルに応じた専用の処理プログラムは、各々が個別に管理されることとなるが、一部が重複しているため、二重管理等の開発上の無駄が生じることとなる。
また、現状においては、用いる処理プログラムに応じて、パラメータの入力形態(入力画面のレイアウト等)が異なっており、作業者の使い勝手が悪い。
このように、従来のパラメータ設定装置においては、通信処理部と流量算出装置との間の通信プロトコルの違いに起因して、各種手間が発生していた。
よって、パラメータ変換部における演算処理ごとに、各通信プロトコルに応じた専用の処理プログラムを用意する必要がなくなり、処理プログラムの開発における時間と労力を低減させることができる。
また、各通信プロトコルに応じた専用の処理プログラムを用意する必要がなくなり、いずれか一種類の通信プロトコルに応じた専用の処理プログラムのみを開発すれば良くなり、複数の処理プログラムを開発することによって生じる二重管理等の開発上の無駄が生じることとを防止できる。
また、いずれか一種類の通信プロトコルに応じた専用の処理プログラムのみによって、通信処理部と流量算出装置間の通信プロトコル全てに対応することができるため、パラメータの入力形態(入力画面のレイアウト等)が異なることがなく、作業者の使い勝手が良い。
このように、本発明によれば、通信処理部と流量算出装置との間の通信プロトコルの違いに起因する各種手間を低減することが可能となる。
この流量パラメータ変換部24では、一般的に通信処理部とマルチバリアブル伝送器との間の通信プロトコルに用いられる三種類の通信プロトコル(ファウンデーション・フィールドバス形式、HART形式、PROFIBUS形式)のいずれかに対応した専用の処理プログラムを用いて、伝送器用流量パラメータの算出が行われる。なお、本実施形態では、HART形式に対応した専用の処理プログラムを用いて伝送器用流量パラメータを算出するものとする。
このプロトコル変換部25は、予め、HART形式のコード表とFF形式のコード表とを対応付けて記憶している。そして、プロトコル変換部25は、これらのコード表を用いて、流量パラメータ変換部24から入力されるHART形式の伝送器用流量パラメータをFF形式に変換して出力する。なお、プロトコル変換部25は、流量パラメータ入力部23に入力された標準通信プロトコルの種類を取得し、この流量パラメータ入力部23から取得した標準通信プロトコルの種類に応じて、伝送器用流量パラメータを変換して出力する。
また、流量パラメータ及びモードは、例えば、本実施形態のパラメータが備える表示部において、操作者がGUI(Graphical User Interface)を用いて入力することによって設定される。なお、本実施形態では、流量パラメータ変換部24において、HART形式に対応した専用の処理プログラムを用いて伝送器用流量パラメータを算出している。このため、表示部に表示されるGUIのレイアウトは、HART形式に対応したものとなっている。
汎用パラメータ設定エディタ31は、マルチバリアブル伝送器100において用いられる汎用パラメータを設定するためのものである。
汎用パラメータ読み書き部32は、汎用パラメータ設定エディタ31から読み出した汎用パラメータを記憶部4に書き込むものである。
なお、汎用パラメータとは、マルチバリアブル伝送器100において流体の質量流量を算出するための演算式に用いられないパラメータである。例えば、汎用パラメータとしては、レンジや表示単位等が挙げられる。
また、汎用パラメータは、上記流量パラメータ及びモードと同様に、例えば、本実施形態のパラメータが備える表示部において、操作者がGUIを用いて入力することによって設定される。
また、本実施形態のパラメータ設定装置1においては、通信処理部5を介して、マルチバリアブル伝送器100から、伝送器用流量パラメータと汎用パラメータがアップロード(取得)可能とされている。
なお、例えば、通信処理部5は、本実施形態のパラメータ設定装置1が備える表示部において、操作者がGUIを用いてダウンロードあるいはアップロードの指示が入力された場合に、ダウンロード処理あるいはアップロード処理を行う。
そして、本実施形態においては、上述のように、通信処理部5とマルチバリアブル伝送器100間の通信プロトコルとしてFF形式が用いられている。
そして、マルチバリアブル伝送器100は、外部から(パラメータ設定装置1)から入力されるパラメータ(伝送器用流量パラメータ及び汎用パラメータ)及び自らが上記センサによって取得した検出値に基づいて、配管200を流れる流体Xの質量流量を算出して出力する。
まず、操作者がGUI等を介して流量パラメータを入力することによって、流量パラメータ入力部23に流量パラメータが入力される(ステップS11)。
続いて、流量パラメータ変換部24が、HART形式専用の処理プログラムを用いて、流量パラメータ入力部23に入力された流量パラメータから伝送器用流量パラメータを算出する(ステップS12)。この結果、HART形式のコード表に依存したHART形式の伝送器用流量パラメータが算出される。すなわち、流量パラメータ変換部24は、流量パラメータ入力部23に入力された流量パラメータを、マルチバリアブル伝送器100において用いることが可能な伝送器用流量パラメータに変換する。
例えば、HART形式における単位コードと、FF形式における単位コードとが異なっている場合には、プロトコル変換部25は、対向付けて記憶したHART形式の単位コード(コード表)とFF形式の単位コード(コード表)とを参照し、これらの対応付けから単位コードの変換を行って出力する。
また、流量パラメータ変換部24から入力される伝送器用流量パラメータの精度が、標準通信プロトコルが要求する精度と異なる場合には、ステップS13において、プロトコル変換部25は、流量パラメータ変換部24から入力される伝送器用流量パラメータの精度を標準通信プロトコルが要求する精度に変換して出力する。すなわち、プロトコル変換部25は、必要に応じて、データ精度を変換することによって、伝送器用流量パラメータの形式を標準通信プロトコルに応じた形式に変換する。
以上のステップS11〜S14を行うことによって、記憶部4への伝送器用流量パラメータ書き込み処理が終了する。
そして、ステップS21を行うことによって、記憶部4への汎用パラメータ書き込み処理が終了する。
そして、ステップS31及びステップS32を行うことによって、伝送器用流量パラメータ及び汎用パラメータのダウンロード処理が終了する。
なお、マルチバリアブル伝送器100は、ステップS31及びステップS32において入力された伝送器用流量パラメータ及び汎用パラメータに基づいて配管200を流れる流体Xの質量流量を算出して出力する。
よって、流量パラメータ変換部24における演算処理ことに、各通信プロトコルに応じた専用の処理プログラムを用意する必要がなくなり、処理プログラムの開発における時間と労力を低減させることができる。
また、上述のように各通信プロトコルに応じた専用の処理プログラムを用意する必要がなくなるということは、いずれか一種の通信プロトコルに応じた専用のプログラムのみを開発すれば良くなる。よって、複数の通信プロトコルごとに処理プログラムを開発することによって生じる二重管理等の開発上の無駄が生じることを防止することができる。
また、いずれか一種類の通信プロトコルに応じた専用の処理プログラムのみが流量パラメータ変換部24において用いられることとなるため、流量パラメータの入力形態(入力画面のレイアウト等)が異なることがなく、作業者の使い勝手が良い。
このように、本実施形態のパラメータ設定装置1によれば、標準通信プロトコルの違いに起因する各種手間を低減することが可能となる。
本実施形態のパラメータ設定装置1によれば、上述のように、通信処理部とマルチバリアブル伝送器100との間の通信規格(標準通信プロトコル)がどのような形式であっても、対応することができるため、FDT/DTM技術に容易に用いることができる。
Claims (5)
- 外部から入力されるパラメータ及び自らが取得した検出値に基づいて流体の流量を算出して出力する流量算出装置に対して、通信処理部を介して前記パラメータを入力するパラメータ設定装置であって、
前記パラメータを入力するパラメータ入力部、該パラメータ入力部に入力されたパラメータを、前記流量算出装置において用いることが可能なパラメータに変換して出力するパラメータ変換部、及び、該パラメータ変換部から入力される前記パラメータを、前記通信処理部と前記流量算出装置間の通信プロトコルに応じた形式に変換して出力するプロトコル変換部、を有するパラメータ設定部と、
前記パラメータ設定部から入力される前記パラメータを記憶する記憶部と、
該記憶部に記憶された前記パラメータを前記流量算出装置に入力する通信処理部と、
を有することを特徴とするパラメータ設定装置。 - 前記プロトコル変換部は、単位コードを変換することによって、前記パラメータを前記通信プロトコルに応じた形式に変換することを特徴とする請求項1記載のパラメータ設定装置。
- 前記プロトコル変換部は、データ精度を変換することによって、前記パラメータを前記通信プロトコルに応じた形式に変換することを特徴とする請求項1記載のパラメータ設定装置。
- 前記パラメータは、前記流量を算出するための演算式に用いられるパラメータである流量パラメータであることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のパラメータ設定装置。
- 前記流量は、質量流量であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のパラメータ設定装置。
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