JP2008042522A - 撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】遠方の移動する被写体を撮影する撮像システムに使用するビデオカメラにおいて、GPSを利用した被写体の位置測定における誤差を排除し、被写体までの正確な距離と方角を取得できると共に、被写体側でも撮影しているビデオカメラの位置と動作状況を知ることが可能となるビデオカメラを提供する。
【解決手段】GPS電波を受信しビデオカメラの撮像位置情報を取得する撮像位置取得部106と、ビデオカメラが撮影している方角を検出し撮像方位情報を生成する撮像方位生成部105と、被写体が送信する被写体の位置情報と方位情報とを受信する無線受信部108と、撮像位置情報及び撮像方位情報と、受信した被写体の位置情報及び方位情報とから被写体までの距離と被写体が在る方角を算出し、算出された距離と方角を表す画像信号を生成して画像表示部103に供給する演算部109とを有するビデオカメラとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠方で移動する被写体を的確に捉える撮像システムに関する。
近年のビデオカメラは高倍率のズームレンズを搭載しているので比較的遠方の被写体をクローズアップで撮影することが可能である。しかしながら、このようなビデオカメラであっても、動いている多人数の中から瞬時に特定の人物を捉えるのは難しい。例えば、子供の運動会で、走る一団の中から自分の子供を見つけてクローズアップ撮影する場合などである。
このような場合に、撮影したい被写体に無線発振装置をつけて、その装置からの発振信号をビデオカメラ側で受信して被写体の位置を特定し、クローズアップ撮影する方法が考えられる。被写体の位置を特定する方法としては、例えば、被写体から音波等の特殊な信号を発振し、この信号をビデオカメラ側の2ヶ所で受信して受信信号の時間差(位相差)から位置を算出する方法や、被写体自身がGPS(Global Positioning System:人工衛星からの電波を用いた位置測定システム)を利用して位置情報を得て、その位置情報をビデオカメラ側に無線送信で知らせる被写体位置検出装置を所持する方法などがある。
GPSを利用して位置情報を得る方法は比較的手軽に実施できるので便利であるが、GPSは衛星からの電波を使用するので、一般に電離層の状態や水蒸気・気圧の影響、衛星配置などにより測定値に誤差が発生し、ビデオカメラで撮影する遠方の被写体の位置情報としては精度に問題が有る。
下記特許文献1では、GPSを利用して取得する被写体の位置情報の誤差を少なくするために、被写体側とビデオカメラ側の双方でGPSによる位置情報を取得することにより、2つの位置情報から相対的な位置を算出することで上記の誤差要因をキャンセルする方法が提案されている。
特開2004−112615号公報
しかしながら、GPSの誤差要因としては、前記した大気の条件や衛星配置の他に建造物や地面での電波の反射(多重反射)等もあり、この誤差要因は位置情報を取得する離れた2ヶ所では受ける影響が異なることもあって、特許文献1のように、2つの測定値の差分をとっても必ずしも誤差要因がキャンセルされない場合がある。このため、測定した位置情報が不正確になり、例えば、静止している被写体を撮影している場合でも時折測定値が変動し、被写体の位置が変化している値として算出されてしまうことが起きる。したがって、このような測定値を使って被写体を追尾する場合には、画面から被写体が外れてしまうという問題が発生する。
また、従来、遠方の被写体を撮影するときの別の問題として、被写体側から撮影しているビデオカメラの位置が分らないために、肝心なときに被写体の正面がビデオカメラの方角に向いていなくて、良い表情の画像を撮り損なうことが起きていた。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたものであり、遠方の移動する被写体を撮影する撮像システムに使われるビデオカメラと被写体位置検出装置において、GPSを利用した位置測定における誤差を排除し、被写体までの正確な距離と方角を取得できると共に、被写体側でも撮影しているビデオカメラの位置と動作状況を知ることが可能となる撮像システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決する手段として以下の(1)(2)(3)に記載の構成からなる。すなわち、
(1)被写体を撮像すると共に、送受信を行うビデオカメラと、前記被写体に付帯され、前記被写体の位置情報と前記被写体が向いている方角を示す方位情報とを取得し、前記ビデオカメラと送受信可能な被写体位置検出装置とを備えた撮像システムにおいて、
前記ビデオカメラは、
前記被写体を撮影して得られた被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像手段と、
前記撮像手段で生成された前記画像信号を記録する記録手段と、
前記撮像手段で生成された前記画像信号を表示する画像表示手段と、
GPSから送られる信号を受信し、前記被写体を撮像している撮像位置情報を取得する撮像位置取得手段と、
前記被写体を撮像している撮像方角に基づいて、撮像方位情報を生成する撮像方位生成手段と、
前記撮像位置情報、前記撮像方位情報及び前記記録手段への記録の可否を示す記録動作情報を前記被写体位置検出装置へ送信する無線送信手段と、
前記被写体位置検出装置から送信される前記被写体の前記位置情報と前記被写体の前記方位情報とを受信する無線受信手段と、
前記撮像位置取得手段で取得した前記撮像位置情報、前記撮像方位生成手段で生成した前記撮像方位情報、前記無線受信手段で受信した前記被写体の前記位置情報及び前記被写体の前記方位情報とを用いて、前記被写体までの距離と前記被写体の存在する方角の演算を行って、その結果を前記画像表示手段に出力する演算手段と、
を有することを特徴とする撮像システムを提供する。
(2)請求項1記載の撮像システムにおいて、
前記無線受信手段において受信した前記被写体の位置情報と方位情報とを記憶するメモリ手段と、
前記メモリ手段に記憶されている前記被写体の方位情報と、前記無線受信手段において新たに受信した被写体の方位情報とを比較し、差分が予め設定されている値以下のときは前記無線受信手段において受信した被写体の位置情報を廃棄し、前記メモリ手段に記憶されている被写体の位置情報を演算に使用する演算手段と、
を併せ有することを特徴とする撮像システムを提供する。
(3)被写体を撮像すると共に、送受信を行うビデオカメラと、前記被写体に付帯され、前記被写体の位置情報と前記被写体が向いている方角を示す方位情報とを取得し、前記ビデオカメラと送受信可能な被写体位置検出装置とを備えた撮像システムにおいて、
前記被写体位置検出装置は、
GPSから送られる信号を受信し、前記被写体の位置情報を取得する被写体位置取得手段と、
前記被写体の向いている方角を検出して方位情報を生成する被写体方位生成手段と、
前記被写体位置情報と前記被写体方位情報とを送信する無線送信手段と、
前記ビデオカメラが送信するビデオカメラの撮像位置情報とビデオカメラが撮影している撮像方位情報とビデオカメラの記録の可否状態を示す記録動作情報とを受信する無線受信手段と、
前記被写体位置取得手段で取得した前記被写体位置情報、前記被写体方位生成手段で生成した前記被写体方位情報、前記無線受信手段で受信したビデオカメラの撮像位置情報及び撮像方位情報とを用いて、前記ビデオカメラまでの距離と前記ビデオカメラの存在する方角の演算を行うと共に、算出された距離と方角と前記記録動作情報とを表す画像信号を生成する演算手段と、
前記演算手段で生成された前記画像信号を表示する画像表示手段と、
を有することを特徴とする撮像システムを提供する。
本発明に係る請求項1の構成により、被写体とビデオカメラの双方で夫々GPSを利用して取得した位置情報を用いて被写体までの距離と被写体の方角を算出するので、GPSを利用して取得した位置情報に含まれる誤差分がキャンセルされた正確な被写体の位置を算出できると共に、算出した被写体までの距離と被写体の方角を分かり易く画像表示するので、撮影者は表示された画像に従ってビデオカメラの撮影方向を動かすことで被写体のクローズアップシーンを取り逃すことなく迅速に撮影することが可能となる。
また、本発明に係る請求項2の構成により、被写体が動いていないときにはGPSを利用して取得した被写体の位置情報は演算に使用せず、メモリに記憶されている前回取得した位置情報を使用するようにしているので、静止しているにも拘わらず取得情報が変化するという誤差成分を含むGPSの位置情報を排除することが可能となり、算出された被写体までの距離と被写体の方角の信頼性が向上する。
また、本発明に係る請求項3の構成により、被写体側ではビデオカメラの位置と現在のビデオカメラの動作状態を表示画像で確認することができるので、被写体自身が、自分がどの場所から撮影されているのか一目で分り、撮影されている方向を向くことができるようになる。これにより、正面を向いた良い表情の画像を撮影することが可能となりビデオカメラの利便性が向上する。
以下、本発明の実施形態に係る撮像システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る撮像システムに用いられるビデオカメラの一実施例を示すブロック図、図2は、撮影対象の被写体が所持している被写体位置検出装置の一実施例を示したブロック図、図3は、ビデオカメラの画像表示部における表示画面を説明するための図で、(a)は撮影対象の被写体が画面外の状態を示す図、(b)は(a)の状態でクローズアップしたときの画面を示す図、(c)は撮影方向を修正して撮影対象の被写体が画面に入っている場合を示す図である。図4は、被写体位置検出装置の画像表示部における表示画面を説明するための図で、(a)は被写体がビデオカメラの方向を向いていない場合の表示画面、(b)はビデオカメラの方向に向いている場合の表示画面である。図5は、被写体位置の算出方法を説明するための図、図6は、ビデオカメラの位置算出方法を説明するための図、図7は、被写体位置算出の誤差を除去する方法を説明するための図である。
最初に、図1を用いて、本発明の実施形態に係るビデオカメラ100の構成と各ブロックの作用を説明する。同図で、撮像部101は、内部にズームレンズと撮像素子を有し、被写体像を電気信号に変換して連続した画像信号を生成するブロックである。記録部102は、撮像部101で生成した画像信号を磁気テープ、HDD、若しくは磁気ディスク等の記録メディア(図示せず)に記録及び再生を行うブロックであり、画像表示部103は、撮像部101で生成した画像信号と被写体までの距離や方向を表示するブロックである。制御部104は、撮像部101、記録部102、画像表示部103、及び、後述の演算部109等の動作を制御するブロックである。
撮像方位生成部105は、ビデオカメラが現在どの方角に向いて撮影しているかを検出し、検出した方角の方位情報を生成するブロックである。撮像位置取得部106は、GPS衛星から緯度と経度に関する情報を取得し、ビデオカメラの現在の位置情報を得るブロックである。
無線送信部107は、後述の演算部109を介して、前記撮像方位生成部105で生成した方位情報と前記撮像位置取得部106で取得した位置情報及び、記録部102が記録中か否かの状態を示す動作情報などを撮影対象の被写体に無線で送信するブロックである。無線受信部108は、後述する被写体側から送信される被写体の位置情報と方位情報とを受信するためのブロックである。
演算部109は、撮像方位生成部105からの方位情報と撮像位置取得部106からの位置情報、及び、前記無線受信部108で受信した被写体の位置情報と方位情報とを用いてビデオカメラから被写体までの距離と方角を算出し、更に算出された距離と方角の情報を撮影者が判別しやすい画像信号に生成し、前記画像表示部103に供給するブロックである。メモリ110は、前記無線受信部108で受信した被写体の位置情報と方位情報とを一時記憶しておくブロックである。
演算部109は、無線受信部108で受信した被写体の方位情報と、メモリ110内の前回受信した方位情報とを比較して被写体の動きを判別し、被写体に動きがない場合は今回受信した被写体の位置情報を無効とし、メモリ110に記憶されている前回の位置情報を用いるようにする。なお、この動作の詳細は後述する。
次に、図2を用いて、撮影対象の被写体が所持する被写体位置検出装置200の構成と各ブロックの作用を説明する。同図で、被写体方位生成部201は、被写体位置検出装置200が現在どの方角を向いているかを検出し、検出した方角の方位情報を生成する機能を有するブロックである。被写体位置取得部202は、GPS衛星から緯度と経度に関する情報を取得して被写体位置検出装置200の現在の位置情報を得るブロックである。
無線送信部203は、後述の演算部205を介して、前記被写体方位生成部201で生成した方位情報と前記被写体位置取得部202で取得した位置情報とを前記ビデオカメラ側に無線送信するブロックである。無線受信部204は、ビデオカメラ内の無線送信部107から送信されたビデオカメラの方位情報と位置情報及び、記録部102が記録中か否かの状態を示す動作情報を受信するためのブロックである。
演算部205は、被写体方位生成部201からの方位情報と被写体位置取得部202からの位置情報及び、前記無線受信部204で受信したビデオカメラからの送信情報を用い、被写体からビデオカメラまでの距離と方角を算出し、更に算出された距離と方角と、ビデオカメラ内の記録部102が記録中か否かの状態を示す動作情報とを被写体の人物が見て判別しやすい画像信号に生成して画像表示部206に供給するブロックである。画像表示部206は、演算部205から供給された画像信号を表示するブロックである。
メモリ207は、前記無線受信部204で受信したビデオカメラの位置情報と方位情報とを一時記憶するブロックである。演算部205は、無線受信部204で受信した方位情報と、メモリ207内の前回受信した方位情報とを比較してビデオカメラの動きを判別し、ビデオカメラに動きがない場合は今回受信した位置情報を無効とし、メモリ207に記憶されている前回の位置情報を用いるようにする。
次に、図3、図4を用い、ビデオカメラの画像表示部103と、被写体が所持している被写体位置検出装置の画像表示部206の各表示画像を使って本実施例におけるビデオカメラの撮影方法を述べる。
図3はビデオカメラ100内の画像表示部103の表示画像の一例である。ビデオカメラ100は撮影を開始すると、同図(a)に示すように、撮像部101で撮影した画像信号が表示されると共に、画面の右上には演算部109から供給された画像信号により、撮影対象となる被写体が位置する方向を示す矢印と被写体までの距離を示す数値が重畳表示される。同図は、撮影対象となる被写体は右方向15mの位置にあることを示している。
同図(b)は、(a)の状態からクローズアップを行なった場合の画像であるが、この状態ではクローズアップしても撮影対象となる被写体は映らず、右方向15mの位置にあるという表示が出たままである。
そこで、撮影者は、ビデオカメラが撮影している方向を矢印が示す右方向にゆっくり動かしていくと、ある時点で矢印は上方向を示すようになる。同図(c)はこの状態を示しており、矢印は真上を指していて、撮影対象となる被写体がクローズアップで画面に捉えられている。
すなわち、本実施例では、画像表示部103の画面に表示されている矢印が示す方向にビデオカメラの向きを変え、矢印が真上を向いたときが撮影対象となる被写体が画面の中央に捉えられたときである。なお、上記の実施例では、クローズアップ状態でビデオカメラの撮影方向を変えている表現になっているが、これに限ることなく、撮影対象となる被写体を画面に捉えてからクローズアップしても良いのは明らかである。
図4は被写体位置検出装置200内の画像表示部206の表示画像の一例である。なお、本実施例では、撮影対象の被写体の前方の方角を被写体位置検出装置200内の被写体方位生成部201が検出するように被写体位置検出装置を被写体に固定してあるものとする(例えば、ズボンのベルトのバックル部分に固定する等)。
同図(a)の画面は、矢印はビデオカメラの在る方向を、数値はビデオカメラまでの距離を示している。また、「録画中」の表示は現在のビデオカメラの動作状態である。
この画面を見て被写体である人物は、ビデオカメラの在る方向と距離を知り、ビデオカメラが現在録画中であるならば、必要に応じて、同図(b)の表示のように矢印が上を向くように体の向きを変える。これにより、被写体の向きはビデオカメラ側に向くので、ビデオカメラは被写体の正面の表情を撮影することが可能となる。
次に、図5、図6を用い、ビデオカメラ側から見た被写体の方角と被写体側から見たビデオカメラの方角を求める算出方法について説明する。
まず、ビデオカメラ側から被写体の方角を算出する例を図5で説明する。
ビデオカメラ内の撮像方位生成部105で得られた方位情報により、ビデオカメラが現在向いている方角と、予め選定した特定の方角(本実施例では北)との間の「角度A」が求められる。次いで、撮像位置取得部106で取得したビデオカメラの位置情報(Xc,Yc)と無線受信部108で受信した被写体の位置情報(Xt,Yt)から、両者の相対位置を特定できるので、ビデオカメラがどの方角に向けば被写体を捉えることができるかの「角度B」が次式で算出される。
角度B=角度A+tan−1((Xt−Xc)/(Yt−Yc))―――(1)
このようにして、ビデオカメラは(1)式で求めた「角度B」の角度だけ向きを変えることで被写体を正面に捉えて撮影することができる。
次に、被写体側からビデオカメラの方角を算出する例を図6で説明する。
まず、被写体が所持する被写体位置検出装置200内の被写体方位生成部201で得られた方位情報により、被写体が現在向いている方角と、予め選定した特定の方角との間の「角度C」が求められる。次いで、被写体位置取得部202で取得した被写体の位置情報(Xt,Yt)と無線受信部204で受信したビデオカメラの位置情報(Xc,Yc)から、両者の相対位置を特定できるので、被写体がどの方角に向けばビデオカメラの方向に向くことができるかの「角度D」が次式で算出される。
角度D=角度C+tan−1((Xc−Xt)/(Yc−Yt))―――(2)
このようにして、被写体は(2)式で求めた「角度D」の角度だけ向きを変えることでビデオカメラを正面に捉えることができる。
次に、図7を用い、GPSを利用して取得した位置情報の使用の可否を判別する方法を説明する。前記したように、GPSを利用して取得した位置情報は誤差を含んでいるが、その中で、静止しているにも拘らず位置情報が変化してしまう場合がある。このような位置情報を用いるとビデオカメラの撮影する方角を変えることになるので、その指示に従うと被写体が画面から外れてしまう。そこで、本実施例では、被写体が静止している場合には、GPSで取得した位置情報は使用しないようにすることで、こうした誤差の影響を排除している。
本実施例では、被写体の動きを次のように判定する。図7に示すように、初め被写体(移動前)はビデオカメラに正対していて、次いで地点Aに移動したとすると、被写体の向いている方角は同図に示す矢印の方向に変化するので、被写体方位生成部201で得られる方位情報は変化する。そこで、ビデオカメラ側では、無線受信部108で受信した被写体の方位情報と、メモリ110内の前回受信した方位情報とを比較することで被写体が動いたか否かを判別できる。すなわち、比較する2つの方位情報の差が予め設定した範囲を超えていれば動いていると判定し、範囲内であれば静止していると判定する。
前記の方法で被写体が動いていると判定されればそのまま受信した位置情報を使用するが、静止していると判定されたならば、GPSから取得した被写体の位置情報は、含まれる誤差の大小に関係なく使用しないこととして、メモリ110内の前回受信した位置情報を使用する。こうすることで位置情報の信頼度を向上することができる。
しかしながら、前記の方法で被写体の動きを判定する場合には、同図で示すB地点への移動のように、被写体がビデオカメラに向かって来る(あるいは離れていく)場合には、被写体の位置情報は変化するが方位情報は変化しないので静止状態と判定されてしまう。そこで本実施例では、このような場合に対処する為に、被写体の方位情報に変化が無くとも、受信した現在の被写体の位置情報(X,Y)が次式を満足する場合には被写体に動きがあったものとして受信した被写体の位置情報を使用する。
Y≒(Yt−Yc)/(Xt−Xc)×(X−Xt)+Yt ―――(3)
(3)式は被写体の移動前位置(Xt,Yt)とビデオカメラの位置(Xc,Yc)の2点間の直線の方程式で、現在の被写体位置(X,Y)がこの式を満足するということは、被写体は2点間の直線上にあるということ、すなわち、ビデオカメラに向かって近づいてくる(または遠ざかる)ということを表わしている。
以上詳述したごとく、本発明に係るビデオカメラにおいては、撮影対象の被写体に被写体位置検出装置200を持たせ、この装置により被写体自身の位置情報と被写体が向いている方角を示す方位情報とを得て、これらの情報をビデオカメラ100へ無線送信するようにしており、ビデオカメラ100では、受信したこれらの情報と、ビデオカメラ自身の位置情報及び方位情報とを用い、被写体までの距離と被写体の在る方角を算出し画面表示するようにしている。これにより、撮影者は、画面表示で指示された方角にビデオカメラを向けることで撮影対象の被写体のクローズアップシーンを取り逃すことなく迅速に撮影することが可能となる。
また、被写体の動きを判定し、動きのないときはGPSで取得した位置情報を使用しないようにしているので、位置情報の誤差変動によって算出した被写体までの距離や方角が不安定になることも排除できる。
更に、被写体側でビデオカメラの位置と現在の動作状態を確認することができるので、被写体自身が、自分がどの場所から撮影されているのか一目で分り、撮影されている方向を向くことができるようになる。
本発明に係るビデオカメラの一実施例を示すブロック図である。 撮影対象の被写体が所持している被写体位置検出装置の一実施例を示したブロック図である。 ビデオカメラの画像表示部における表示画面を説明するための図で、(a)は撮影対象の被写体が画面外の状態を示す図、(b)は(a)の状態でクローズアップしたときの画面を示す図、(c)は撮影方向を修正して撮影対象の被写体が画面に入っている場合を示す図である。 被写体位置検出装置の画像表示部における表示画面を説明するための図で、(a)は被写体がビデオカメラの方向を向いていない場合の表示画面、(b)はビデオカメラの方向に向いている場合の表示画面である。 被写体位置の算出方法を説明するための図である。 ビデオカメラの位置算出方法を説明するための図である。 被写体位置算出の誤差を除去する方法を説明するための図である。
符号の説明
100…ビデオカメラ
101…撮像部(撮像手段)
102…記録部(記録手段)
103…画像表示部(画像表示手段)
104…制御部
105…撮像方位生成部(撮像方位生成手段)
106…撮像位置取得部(撮像位置取得手段)
107…無線送信部(無線送信手段)
108…無線受信部(無線受信手段)
109…演算部(演算手段)
110…メモリ(メモリ手段)
200…被写体位置検出装置
201…被写体方位生成部(被写体方位生成手段)
202…被写体位置取得部(被写体位置取得手段)
203…無線送信部(無線送信手段)
204…無線受信部(無線受信手段)
205…演算部(演算手段)
206…画像表示部(画像表示手段)
207…メモリ

Claims (3)

  1. 被写体を撮像すると共に、送受信を行うビデオカメラと、前記被写体に付帯され、前記被写体の位置情報と前記被写体が向いている方角を示す方位情報とを取得し、前記ビデオカメラと送受信可能な被写体位置検出装置とを備えた撮像システムにおいて、
    前記ビデオカメラは、
    前記被写体を撮影して得られた被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像手段と、
    前記撮像手段で生成された前記画像信号を記録する記録手段と、
    前記撮像手段で生成された前記画像信号を表示する画像表示手段と、
    GPSから送られる信号を受信し、前記被写体を撮像している撮像位置情報を取得する撮像位置取得手段と、
    前記被写体を撮像している撮像方角に基づいて、撮像方位情報を生成する撮像方位生成手段と、
    前記撮像位置情報、前記撮像方位情報及び前記記録手段への記録の可否を示す記録動作情報を前記被写体位置検出装置へ送信する無線送信手段と、
    前記被写体位置検出装置から送信される前記被写体の前記位置情報と前記被写体の前記方位情報とを受信する無線受信手段と、
    前記撮像位置取得手段で取得した前記撮像位置情報、前記撮像方位生成手段で生成した前記撮像方位情報、前記無線受信手段で受信した前記被写体の前記位置情報及び前記被写体の前記方位情報とを用いて、前記被写体までの距離と前記被写体の存在する方角の演算を行って、その結果を前記画像表示手段に出力する演算手段と、
    を有することを特徴とする撮像システム。
  2. 請求項1記載の撮像システムにおいて、
    前記無線受信手段において受信した前記被写体の位置情報と方位情報とを記憶するメモリ手段と、
    前記メモリ手段に記憶されている前記被写体の方位情報と、前記無線受信手段において新たに受信した被写体の方位情報とを比較し、差分が予め設定されている値以下のときは前記無線受信手段において受信した被写体の位置情報を廃棄し、前記メモリ手段に記憶されている被写体の位置情報を演算に使用する演算手段と、
    を併せ有することを特徴とする撮像システム。
  3. 被写体を撮像すると共に、送受信を行うビデオカメラと、前記被写体に付帯され、前記被写体の位置情報と前記被写体が向いている方角を示す方位情報とを取得し、前記ビデオカメラと送受信可能な被写体位置検出装置とを備えた撮像システムにおいて、
    前記被写体位置検出装置は、
    GPSから送られる信号を受信し、前記被写体の位置情報を取得する被写体位置取得手段と、
    前記被写体の向いている方角を検出して方位情報を生成する被写体方位生成手段と、
    前記被写体位置情報と前記被写体方位情報とを送信する無線送信手段と、
    前記ビデオカメラが送信するビデオカメラの撮像位置情報とビデオカメラが撮影している撮像方位情報とビデオカメラの記録の可否状態を示す記録動作情報とを受信する無線受信手段と、
    前記被写体位置取得手段で取得した前記被写体位置情報、前記被写体方位生成手段で生成した前記被写体方位情報、前記無線受信手段で受信したビデオカメラの撮像位置情報及び撮像方位情報とを用いて、前記ビデオカメラまでの距離と前記ビデオカメラの存在する方角の演算を行うと共に、算出された距離と方角と前記記録動作情報とを表す画像信号を生成する演算手段と、
    前記演算手段で生成された前記画像信号を表示する画像表示手段と、
    を有することを特徴とする撮像システム。

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