JP2011199358A - 測位機能を有する撮像装置 - Google Patents

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剛 川上
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Abstract

【課題】簡単な構成で被写体の位置を高精度で案内することができる撮像装置を提供する
【解決手段】デジタルカメラ1は、撮影光軸が向かう被写体を撮像する撮像部13と、撮影光軸の姿勢角を検出する傾斜センサ20Cと、撮影光軸の方位角を検出する3軸地磁気センサ20Aと、撮像部13の位置情報を検出するGPS部17と、地図情報が記憶されたデータベース用不揮発性メモリ14と、撮像部13により異なる位置から被写体を少なくとも第1の位置と第2の位置において2回撮像した際に検出された姿勢角、方位角、位置情報に基づいて被写体の位置を算出するCPU11と、被写体の位置情報をデータベース用不揮発性メモリ14に記憶された地図情報に基づいて表示する表示部16と、を備えた撮像装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体の位置を案内することができる測位機能を有する撮像装置に関する。
高さのある建物から見ると簡単に見つかるような場所でも、実際に下に降りてみるとその場所がどこにあるのか分からなくなることがよくある。例えば、東京タワーのような高い建物から見下ろして関心を引く場所を見つけたとしても、地図を参照して、その場所の近辺を正確に調べた上、実際にその周囲を歩き回って探さなければ、当該場所を見つけることは困難だった。
従来、ヘリコプタなどの飛行体にカメラを搭載して空中撮影を行う際、被写体を撮影した画像に基づいて、撮影した被写体の位置を確認できる装置が存在している(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−101142号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、被写体の位置を、上空から被写体を撮影した時のカメラの姿勢角、方位角、及び、カメラのフォーカス情報に基づくカメラと被写体との距離に基づいて特定するものであるが、精度に限界があった。例えば、被写体として高いビルの上の部分を撮影したとすると、カメラの姿勢角、方位角が示す方向と地表との交点は、カメラが撮影した被写体の位置より遠くなる。このためカメラは、被写体の位置を、実際より遠くの位置と誤算出してしまう場合がある。
さらに、位置が特定されたとしても、実際にその近辺を地図を見ながら歩き回って探す必要がある。
本発明は、上述の課題を鑑みてなされたものであり、簡単な構成で被写体の位置を高精度で案内することができる測位機能を有する撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によると、測位機能を有する撮像装置であって、撮影光軸が向かう被写体を撮像する撮像部と、前記撮影光軸の姿勢角を検出する姿勢角検出部と、前記撮影光軸の方位角を検出する方位角検出部と、前記撮像部の位置情報を検出する位置情報検出部と、地図情報が記憶された地図情報記憶部と、前記撮像部により異なる位置から前記被写体を少なくとも第1の位置と第2の位置において2回撮像した際に検出された姿勢角、方位角、位置情報に基づいて前記被写体の位置を算出する位置算出部と、前記被写体の位置情報を前記地図情報記憶部に記憶された地図情報に基づいて表示する表示部と、を備えた撮像装置を提供する。
本発明の第2の観点によると、上述の特徴に加え
前記位置算出部は、
前記撮像部により第1の位置で前記被写体を撮像した際に検出された前記姿勢角、前記方位角、前記位置情報と、撮像する際に測定されたフォーカス位置から算出される前記被写体との距離に基づいて前記被写体の概略位置を算出し、前記第2の位置で前記位置情報検出部が検出した前記撮像部の位置情報に基づいて、前記第2の位置における前記撮像部に対する前記被写体の方向を決定し、
前記表示部は、前記第2の位置において、前記位置算出部によって決定された前記撮像部に対する前記被写体の方向を表示する、撮像装置を提供する。
本発明の第3の観点によると、上述の特徴に加え
前記表示部は、前記第2の位置において、前記第1の位置で撮像された前記被写体の画像データに基づいて、前記被写体の画像を半透明で表示する、撮像装置を提供する。
本発明の第4の観点によると、上述の特徴に加え
前記位置情報検出部は、前記撮像部の位置情報として、緯度、経度、高度を検出する、撮像装置を提供する。
本発明の第5の観点によると、測位機能を有する撮像装置を制御するコンピュータに、撮影光軸が向かう被写体を撮像する撮像機能と、前記撮影光軸の姿勢角を検出する姿勢角検出機能と、前記撮影光軸の方位角を検出する方位角検出機能と、前記撮像装置の位置情報を検出する位置情報検出機能と、地図情報が記憶された地図情報記憶機能と、前記撮像装置により異なる位置から前記被写体を少なくとも第1の位置と第2の位置において2回撮像した際に検出された姿勢角、方位角、位置情報に基づいて前記被写体の位置を算出する位置算出機能と、前記被写体の位置情報を前記地図情報記憶機能によって記憶された地図情報に基づいて表示する表示機能と、を実現させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、簡単な構成で被写体の位置を高精度で案内することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る測位機能を有する撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図1の撮像装置によって被写体の位置を特定する処理の概略を説明する図である。 図1の撮像装置によって被写体の位置を特定する際に用いられる姿勢角と方位角を示す図である。 図1の撮像装置によって実行される被写体記録処理を説明する図である。 図1の撮像装置によって実行される被写体案内処理を説明する図である。 図1の撮像装置によって実行される被写体測定処理を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る測位機能を有する撮像装置が被写体の位置を特定する処理の概略を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の一実施の形態に係る測位機能を有する撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。撮像装置は、例えば、GPS(Global Positioning System)機能を搭載したデジタルカメラ1により構成することができる。
デジタルカメラ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、メモリ12と、被写体を撮像して画像データを出力する撮像部13と、データベース用不揮発性メモリ14と、操作者の操作を受け付ける操作部15と、画像及び情報を表示する表示部16と、GPS部17とGPS受信アンテナ18と、GPS部17からのGPS信号が途絶えた時に自律航法を行うための自律航法部22と、各種のセンサ部20とリムーバブル記憶媒体23とを含む。
CPU11は、メモリ12に記録されているプログラムに従って、後述する位置算出処理、被写体記録処理、被写体案内処理、被写体測定処理を含む各種処理及び各種機能を実行する。メモリ12は、例えば、図示されていないROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などで構成されている。
メモリ12に含まれるROMには、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なプログラムなどが記憶されており、RAMには、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
さらに、メモリ12に含まれるDRAMには、後述する撮像部13から出力された画像データや、図示されていない音声入力部から出力された音声データなどが一時記憶される。また、メモリ12は、各種画像処理や音声処理に必要な各種データ、例えば、画像データ、各種フラグの値、閾値なども記憶する。また、メモリ12には、画像表示用の画像データの保存と読み出しを行うための表示メモリ領域も含まれている。
撮像部13は、例えば、図示されていない光学レンズ部と、イメージセンサと、を備える。
光学レンズ部は、規定された画角に含まれる被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズなどで構成される。フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランスなどの設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。本実施の形態では、デジタルカメラ1は、撮像部13がフォーカスレンズの焦点を調整するために設定したパラメータ、即ち、焦点距離を用いてデジタルカメラ1から被写体までの距離の概算値を算出する。
イメージセンサは、例えば、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)などから構成される。光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子などから構成される。光電変換素子には、光学レンズ部21からシャッタ部(図示せず)を介して被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、一定時間毎に被写体像を光電変換(撮影)して画像信号を蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理などの各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、イメージセンサの出力信号として出力される。なお、以下、画像信号のディジタル信号を、「画像データ」と呼ぶ。このように呼称すると、イメージセンサからは画像データが出力されて、メモリ12に供給される。
データベース用不揮発性メモリ14は、各種データを記憶する。例えば、各種地図データ、位置情報が算出されたた画像データも、位置情報を含むメタデータと対応付けられてデータベース用不揮発性メモリ14に記憶される。データベース用不揮発性メモリ14が地図情報記憶部を構成する。
操作部15は、図示は省略するが、シャッターキー、電源ボタン、ズームキー、及びモード切替キーなどを含み、各操作に基づき操作信号を発生してCPU11へ送出する。例えば、操作者によりモード切替キーが操作されて、GPS部17の起動が指示されると、対応する操作信号がCPU11に送られ、CPU11は、GPS部17を起動する。この他にも操作者による操作部15の操作に伴い、各種操作信号がCPU11に送られ、CPU11は、操作信号に応じて処理を行う。
GPS部17は、GPS受信アンテナ18を介して、複数のGPS用衛星からのGPS信号を受信する。CPU11は、GPS部17が受信したGPS信号に基づいて、デジタルカメラ1の現在位置を示す緯度及び経度、高度を算出する。CPU11が、位置算出部を構成する。
センサ部20は、3軸地磁気センサ20Aと、3軸加速度センサ20Bと、傾斜センサ20Cとを含む。
3軸地磁気センサ20Aは、例えば外部磁界の変動に応じてインピーダンスが変化するMI素子を用いて検出した地磁気の3軸(X,Y,Z)成分を表す3軸地磁気データを出力する。3軸加速度センサ20Bは、ピエゾ抵抗型もしくは静電容量型の検出機構により3軸加速度成分を検出して3軸成分毎の加速度データを出力する。なお、3軸加速度センサ20Bにより検出される3軸成分は、3軸地磁気センサ20Aの3軸(X,Y,Z)成分にそれぞれ対応する。本実施の形態では、3軸地磁気センサ20Aから得られた地磁気の3軸(X,Y,Z)成分に基づいて、デジタルカメラ1の方位角を算出する。3軸地磁気センサ20Aが、方位角検出部を構成する。
傾斜センサ20Cは、例えば、加えられた角速度に対応した電圧値を出力する圧電振動ジャイロ等の角速度センサから構成される。CPU11は、傾斜センサ20Cから出力される電圧値を積分して傾斜の変化量を表わす傾斜変化量データを生成し、得られた傾斜変化量データからデジタルカメラ1の傾斜を算出する。
また、3軸加速度センサ20Bは、任意の姿勢(傾斜角度)状態においても方位及び傾斜の計測が可能であるので、この3軸加速度センサ20Bの出力に対応して、可動機構を有するセンサ類、具体的には、ジャイロセンサを用いた傾斜センサ20Cなどの出力を補正するようにする。これによって、デジタルカメラ10に遠心力等の外力がかかる動状態で使用するような場合、例えば電車や自動車などで移動中に被写体を撮影するような場合でも、正確に各種データを取得して測位演算を実行できる。本実施の形態では、傾斜センサ20Cから得られた傾斜変化量データを、3軸加速度センサ20Bからの出力データによって補正してデジタルカメラ1の姿勢角を算出する。3軸加速度センサ20Bと傾斜センサ20Cとが姿勢角検出部を構成する。
自律航法部22は、上記GPS部17からの信号が途絶えた時にGPS信号に代わる位置情報を出力するためのもので、CPU11は、GPS部17からの信号が途絶えた時は、自律航法部22からの位置情報に基づいてデジタルカメラ1の現在位置を示す緯度及び経度、高度を算出する。自律航法部22は、自律航法制御部22Aと、自律航法誤差補正部22Bと、自律航法記憶部22Cとを含む。基本的にCPU11がメモリ12に記憶されているプログラムを実行することによって、自律航法部22の各機能は制御される。
自律航法制御部22Aは、3軸地磁気センサ20Aから出力された3軸地磁気データに基づいて移動方向を算出するとともに、3軸加速度センサ20Bから出力される3軸加速度データを積分して開始点位置もしくは前回検出した位置からの移動距離を算出する。この自律航法制御部22Aにより算出される移動方向及び移動距離は、CPU11に供給される。CPU11は、得られた移動方向及び移動距離のデータを自律航法記憶部22Cに記憶する。
センサは、温度変化などの影響を受けやすい。このため、自律航法誤差補正部22Bは、随時、自律航法制御部22Aにより算出された移動方向及び移動距離を、GPS部17から得られた位置情報に基づく移動方向及び移動距離と比較して、差分データを生成する。さらに、自律航法誤差補正部22Bは、差分データを温度変化と対応付けて自律航法記憶部22Cに記憶する。自律航法制御部22Aは、3軸地磁気センサ20A及び3軸加速度センサ20Bから得られた移動方向及び移動距離を、温度に応じて、自律航法誤差補正部22Bによって得られた差分データに基づいて補正する。自律航法制御部22Aは、こうして得られた補正後の移動方向及び移動距離データを自律航法記憶部22Cに記憶する。自律航法制御部22Aは、上記GPS部17からの信号が途絶えた時、GPS信号に代わる位置情報としてこの補正後の移動方向及び移動距離のデータをCPU11に出力する。GPS部17と自律航法部22とが位置情報検出部を構成する。
さらに、デジタルカメラ1には、必要に応じて、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリ等よりなるリムーバブル記憶媒体23が適宜装着される。そして、それらから読み出されたプログラムが、必要に応じてデータベース用不揮発性メモリ14にインストールされる。また、リムーバブル記憶媒体23は、データベース用不揮発性メモリ14の代わりに、表示対象の画像データ等の各種データも記憶することができる。また、リムーバブル記憶媒体23は、メモリ12に記憶されている画像データ等の各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。
図2は、本実施の形態における、デジタルカメラ1によって被写体の位置を特定する処理の概略を説明する図である。
既に説明したように、高さのある被写体を撮影する場合、一度の撮影で被写体の位置を特定しようとすると、誤差が生じる。そこで、本実施の形態では、撮影地点1と撮影地点2と二つの地点で被写体を撮影して、高い精度で被写体の位置を算出する処理について説明する。
まず、撮影地点1において、被写体を撮影する。ここでは、東京タワーの展望台を撮影する。
CPU11は、GPS部17を介してGPS信号を受信して、GPS信号に基づいて、デジタルカメラ1が被写体5を撮影した撮影地点1の位置を示す緯度及び経度、高度を算出する。また、GPS部17がGPS信号を取得できない場合は、自律航法部22から取得した情報に基づいて撮影地点1の位置を示す緯度及び経度、高度を算出する。
また、CPU11は、撮影地点1における被写体撮影時のデジタルカメラ1の撮影光軸L1の姿勢角A1を3軸地磁気センサ20Aから取得する。「姿勢角」とは、図3(1)に示すように、被写体5とデジタルカメラ1の撮像部13とを結ぶ撮影光軸L1が、水平面となす角度である。ここでは、撮影光軸を水平面に鉛直方向に投影した直線を「水平基準線」と呼び、撮影光軸と水平基準線とのなす角度を姿勢角とする。この姿勢角に基づいて、被写体の撮影位置と撮影地点を結ぶベクトルの単位ベクトルを表すX軸方向とZ軸方向の成分(vx、vz)が算出される。被写体の撮影位置と撮影地点を結ぶベクトルの方向は撮影光軸と一致する。
さらに、CPU11は、撮影地点1における被写体撮影時のデジタルカメラ1の撮影光軸L1の方位角D1を傾斜センサ20Cから取得する。「方位角」とは、図3(2)に示すように、被写体とデジタルカメラ1の撮像部13とを結ぶ撮影光軸が子午線の北Nを基準方向として測った水平角である。この方位角に基づいて、被写体の撮影位置と撮影地点を結ぶベクトルの単位ベクトルを表すX軸方向とY軸方向の成分(vx、vy)が算出される。
続いて、操作者は、撮影地点1から移動をして、撮影地点2にて被写体を撮影する。本実施の形態では、撮影地点1と撮影地点2は高度が略同一とする。
ここで、CPU11は、GPS部17を介してGPS信号を受信して、GPS信号に基づいて、デジタルカメラ1が被写体を撮影した撮影地点2の位置を示す緯度及び経度、高度を算出する。また、GPS部17がGPS信号を取得できない場合は、自律航法部22から取得した情報に基づいて撮影地点1の位置を示す緯度及び経度、高度を算出する。
またCPU11は、撮影地点2における被写体撮影時のデジタルカメラ1の撮影光軸L2の姿勢角A2を傾斜センサ20Cから取得する。
さらに、CPU11は、撮影地点2における被写体撮影時のデジタルカメラ1の撮影光軸L2の方位角D2を3軸地磁気センサ20Aから取得する。
このようにして取得した撮影地点1と撮影地点2における緯度及び経度、高度、姿勢角、及び方位角から、被写体5の位置を算出する。ここでCPU11が実行する位置算出処理の一例について簡単に説明する。
まず、地球を平面と考え、撮影地点1と撮影地点2の緯度及び経度をそれぞれ平面直角座標に変換して撮影地点1の平面直角座標(X1、Y1)、及び撮影地点2の平面直角座(X2、Y2)を取得する。次に、高度情報から、撮影地点1と撮影地点2に高さ座標Zを追加して、撮影地点1の座標(X1、Y1、Z1)、及び撮影地点2の平面直角座(X2、Y2、Z2)を取得する。緯度及び経度から平面直角座標への変換及び平面角座標から緯度及び経度に変換する方法については公知であり、例えば、国土地理院のホームページ(<URL:http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/surveycalc/xy2blf.html>、<URL:http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/surveycalc/bl2xyf.html>)にも掲載されているので詳述しない。
次に、撮影地点1から得た被写体5への姿勢角A1及び方位角D1から、撮影地点1と被写体5を結ぶベクトルの単位ベクトル(vx1、vy1、vz1)を、撮影地点2から得た被写体5への姿勢角A2及び方位角D2から、撮影地点2と被写体5を結ぶベクトルでの単位ベクトル(vx2、vy2、vz2)を求める。
求める被写体5の座標を(X、Y、Z)とすると、以下の式が得られる。
(X−X1)/vx1=(Y−Y1)/vy1=(Z−Z1)/vz1・・式(1)
(X−X2)/vx2=(Y−Y2)/vy2=(Z−Z2)/vz2・・式(2)
本実施の形態では、撮影地点1から撮影地点2への移動はXY平面上の移動と考えることができるので、上記の式(1)、(2)よりZを無視して以下の式を導く。
(Y−Y1)=(vy1/vx1)×(X−X1)・・・式(3)
(Y−Y2)=(vy2/vx2)×(X−X2)・・・式(4)
上記の連立方程式(3)、(4)を解くことにより、交点{目標物座標(XO,YO)}が算出される。
次に図4から図6を参照して、操作者が本実施の形態に係るデジタルカメラ1を操作して被写体の位置を特定する処理について説明する。
本実施の形態では、被写体5の位置は、撮影地点1で被写体5に対して1回目の撮影を行う被写体記録処理と、撮影地点1から撮影地点2に移動した操作者に、2回目の撮影を行うために被写体5の概略の位置を案内する被写体案内処理と、撮影地点2で被写体5に対して2回目の撮影を行うことによって被写体5の位置を測定する被写体測定処理によって特定される。
図4は、被写体記録処理の一連の流れを説明するフローチャートである。まず、図4を参照して、被写体記録処理について説明する。以下の処理は、CPU11がメモリ12のROMに記憶されたプログラムを実行することによって実現する。
ステップS101において、操作者は操作部15を操作して、デジタルカメラ1を起動し、さらにGPS部17を起動する。具体的には、操作者は、デジタルカメラ1の電源ボタンを押下し、さらにモード切替キーを操作して被写体位置特定モードに設定して、GPS部17の起動を指示する。デジタルカメラ1は起動し、CPU11は、操作者のモード切替キーの操作に応じて、GPS部17を起動する。
ステップS102において、操作者は被写体5を撮影する。具体的には、操作者はシャッターキーを操作して、被写体5の1回目の撮影を行う。CPU11は、操作者のシャッターキーの操作に応じて、撮像部13を制御して被写体5を撮像する。
ステップS103において、フォーカス位置に基づいて被写体5までの距離を算出する。具体的には、CPU11は、ステップS102においてデジタルカメラ1の撮像部13が被写体5を撮像する際にフォーカスレンズの焦点を調節するために設定した焦点距離を用いて、デジタルカメラ1の撮像部13のある現在位置1から被写体5までの距離の概算値を算出する。
ステップS104において、GPS測位を行う。具体的には、CPU11は、GPS部17を制御して、複数のGPS用衛星からGPS信号を受信し、デジタルカメラ1の撮影地点1を示す緯度及び経度、高度を算出する。
ステップS105において、方位測定を行う。具体的には、CPU11は、3軸地磁気センサ20Aから得られた地磁気の3軸(X,Y,Z)成分に基づいて、デジタルカメラ1が現在位置する撮影地点1の方位角D1、即ち、撮影地点1において被写体5とデジタルカメラ1の撮像部13とを結ぶ撮影光軸L1が子午線の北を基準方向としてなす水平角を算出する。
ステップS106において、デジタルカメラ1の姿勢角を測定する。具体的には、CPU11は、傾斜センサ20Cから得られた傾斜変化量データに基づいて、撮影地点1におけるデジタルカメラ1の姿勢角A1、即ち、被写体5とデジタルカメラ1の撮像部13とを結ぶ撮影光軸L1が水平面となす角度を算出する。
ステップS107において、被写体の画像データに撮影情報を付加して1回目のデータとしてメモリに保存する。具体的には、CPU11は、ステップS102で撮影して得られた被写体5の画像データに、ステップS103で得られた現在位置1から被写体5までの距離の概算値、ステップS104で得られた撮影地点1の位置情報、すなわち、撮像位置1を示す緯度及び経度、高度、ステップS105で得られた撮影地点1におけるデジタルカメラ1の方位角D1、ステップS106で得られた撮影地点1におけるデジタルカメラ1の姿勢角A1を付加して、第1回目の撮影データとしてメモリ12に記憶する。
ステップS108において、GPS部17は終了し、本被写体記録処理は終了する。GPS部17の終了は、操作者が操作部15を操作して指示するようにしてもよいし、ステップS101からステップS107までの一連の工程が終了するとGPS部17が自動的に終了するようにしてもよい。
図5は、2回目の撮影を行うために第1の撮影地点から第2の撮影地点に移動した操作者に、被写体5の概略の位置を案内する被写体案内処理の一連の流れを説明するフローチャートである。図5を参照して、被写体案内処理について説明する。以下の処理は、CPU11がメモリ12のROMに記憶されたプログラムを実行することによって実現する。
操作者はこの段階で、第1の撮影地点1から移動して第2の撮影地点2の近辺にいるものとする。操作者は2回目の撮影において、1回目に撮影した被写体5を見つけた後、1回目に撮影した位置と同一位置にある被写体5の部分を撮影、もしくは測定する必要がある。したがって、被写体案内処理は、操作者に1回目に撮影した被写体5の場所と正確な撮影部分を案内する処理である。
ステップS201において、操作者は操作部15を操作して、デジタルカメラ1を起動し、さらにGPS部17を起動する。具体的には、操作者は、デジタルカメラ1の電源ボタンを押下し、さらにモード切替キーを操作して被写体位置特定モードに設定して、GPS部17の起動を指示する。デジタルカメラ1は起動し、CPU11は、操作者のモード切替キーの操作に応じて、GPS部17を起動する。
ステップS202において、操作者は1回目に撮影した被写体を選択する。具体的には操作部15を操作して、既に撮影した画像の中から、位置を特定する画像として、1回目に撮影した被写体5の画像を選択する。CPU11は、操作者の操作に応じて、メモリ12に記憶された撮影データの中から、選択された被写体5の第1回目の撮影データをメモリ12から呼び出す。
ステップS203において、1回目に撮影した被写体5の画像を半透明表示する。具体的には、CPU11は、ステップS202で呼び出された第1回目の撮影データに基づき、被写体5の画像を表示部16に半透明表示する。半透明表示は、例えば、画像データにアルファ値を設定することによって実現することができる。
ステップS204において、GPS測位を行う。具体的には、CPU11は、GPS部17を制御して、複数のGPS用衛星からGPS信号を受信し、デジタルカメラ1の現在位置を示す緯度及び経度、高度を算出する。
ステップS205において、方位測定を行う。具体的には、CPU11は、3軸地磁気センサ20Aから得られた地磁気の3軸(X,Y,Z)成分に基づいて、デジタルカメラ1の撮像部13の方位角D2、即ち、現在位置において被写体5とデジタルカメラ1の撮像部13とを結ぶ撮影光軸L2が子午線の北を基準方向としてなす水平角を算出する。
ステップS206において、デジタルカメラ1の姿勢角を測定する。具体的には、CPU11は、傾斜センサ20Cから得られた傾斜変化量データに基づいて、現在位置におけるデジタルカメラ1の姿勢角A2、即ち、被写体5とデジタルカメラ1の撮像部13とを結ぶ撮影光軸L2が水平面となす角度を算出する。
ステップS207において、現在位置における被写体の方向を算出する。具体的には、CPU11は、まず、被写体記録処理のステップS202で選択された画像の第1回目の撮影データに付加された現在位置から被写体5までの距離の概算値、撮影地点1の位置情報などに基づいて、被写体5の概略位置を算出する。次に、CPU11は、被写体5の概略位置と、本被写体案内処理のステップS204からステップS206までの工程で得られた現在位置の情報に基づいて、現在の撮影地点から被写体5の方向を算出する。
ステップS208において、CPU11は、表示部16に、被写体の方向を案内表示する。具体的には、CPU11は、ステップS207で得られた現在位置から被写体5の方向の情報に基づいて、被写体5の方向を矢印、又は、「もう少し右」、「もう少し左」などという案内を表示して、撮影者に被写体5の位置を案内して、被写体5をより撮影しやすい位置に導く。この位置を撮影地点2とする。これをもって、被写体案内処理は終了する。
図6は、被写体5に対して2回目の撮影を行うことによって被写体5の位置を測定する被写体測定処理の一連の流れを説明するフローチャートである。図6を参照して、被写体測定処理について説明する。以下の処理は、CPU11がメモリ12のROMに記憶されたプログラムを実行することによって実現する。被写体測定処理は、被写体案内処理に続く処理であり、操作者はこの段階で、1回目の撮影を行った被写体5の位置を案内されて、撮影地点2に導かれている。さらに、GPS部17は既に起動しているものとする。
ステップS301において、1回目の被写体の半透明画像に併せて被写体5に2回目の撮影を行う。具体的には、表示部16に半透明表示された被写体5の画像に併せて、操作者が被写体5に対してシャッターキーを操作する。CPU11は、操作者のシャッターキーの操作に応じて、撮像部13を制御して被写体5を撮像する。
ステップS302において、GPS測位を行う。具体的には、CPU11は、GPS部17を制御して、複数のGPS用衛星からGPS信号を受信し、デジタルカメラ1の撮影地点1を示す緯度及び経度、高度を算出する。
ステップS303において、方位測定を行う。具体的には、CPU11は、3軸地磁気センサ20Aから得られた地磁気の3軸(X,Y,Z)成分に基づいて、デジタルカメラ1が現在位置する撮影地点2の方位角D2、即ち、撮影地点2において被写体5とデジタルカメラ1の撮像部13とを結ぶ撮影光軸L2が子午線の北を基準方向としてなす水平角を算出する。
ステップS304において、デジタルカメラ1の姿勢角を測定する。具体的には、CPU11は、傾斜センサ20Cから得られた傾斜変化量データに基づいて、撮影地点2におけるデジタルカメラ1の姿勢角A2、即ち、被写体5とデジタルカメラ1の撮像部13とを結ぶ撮影光軸L2が水平面となす角度を算出する。
ステップS305において、被写体の画像データに撮影情報を付加して2回目のデータとしてメモリに保存する。具体的には、CPU11は、ステップS301で撮影して得られた被写体5の画像データに、ステップS302で得られた撮影地点2の位置情報、すなわち、撮像位置2を示す緯度及び経度、高度、ステップS303で得られた撮影地点2におけるデジタルカメラ1の方位角D2、ステップS304で得られた撮影地点2におけるデジタルカメラ1の姿勢角A2を付加して、第2回目の撮影データとしてメモリ12に記憶する。
ステップS306において、1回目と2回目の撮影で得られた第1回目の撮影データと第2回目の撮影データから被写体5の位置情報を算出する。具体的には、CPU11は、被写体記録処理で得られた撮影地点1の位置情報、すなわち、撮像位置1を示す緯度及び経度、高度、撮影地点1におけるデジタルカメラ1の方位角D1と姿勢角A1と、被写体測定処理で得られた撮影地点2の位置情報、撮影地点2におけるデジタルカメラ1の方位角D2と姿勢角A2から、例えば、上述の式(3)、式(4)を解くことにより被写体5の位置を算出する。
ステップS307において、被写体5の位置情報を表示する。具体的には、CPU11は、ステップS306で得られた被写体5の位置情報を表示部16に表示する。例えば、CPU11は、データベース用不揮発性メモリ14に記憶した各種地図データに基づいて、ステップS306で得られた被写体5の位置情報に対応する地点を特定し、地図とともに表示部16に表示してもよい。又は、データベース用不揮発性メモリ14に記憶した各種地図データに基づいて、被写体5の住所、あるいは、建物の名称などを特定して、表示部16に表示してもよい。これにより、被写体測定処理は終了となる。
このように、本実施の形態に係る撮像装置は、被写体5に対して少なくとも2回撮影を行い、得られた位置情報に基づいて、被写体5の位置を算出しているので、簡単な構成で被写体の位置を高精度で案内することができる。
例えば、電車に乗っている際に、気を引く建造物、又は風景を発見した場合、本実施の形態に係る撮像装置を用いると、異なる移動中に2回以上撮影することによって、建造物又は風景の撮影のみならず、その場所の住所、建物の名称又は地名なども同時に取得することができる。さらに、その場所の近辺を移動する際に、その場所を特定することも容易である。
また、上述の被写体記録処理、被写体案内処理、被写体測定処理は、必要に応じて3回以上実行してもよい。例えば、被写体記録処理を複数回行うことによって、複数の測定対象の被写体を、メモリ12に記憶しておくことができる。さらに、被写体がなかなか見つからない場合は、被写体案内処理を複数回行うことによってより高い精度で、操作者を被写体まで案内することもできる。同一の被写体に対して被写体記録処理を複数回行った場合は、以前に取得した撮影データを、より最新のもの、あるいは被写体の位置を特定しやすい位置で撮影した撮影データで更新するようにしてもよい。さらに、被写体案内処理において、GPS部17から得られるGPS信号から、部操作者が被写体から所定の距離を下回る距離まで近接したと判断された場合には、デジタルカメラ1が振動する、アラームを鳴らす、又は、メッセージを表示するなどして通知するようにしてもよい。これによって、操作者が、被写体の近辺を歩き回って探す必要を軽減することができる。
なお、被写体測定処理において、ステップS301の被写体の2回目の撮影、及びステップS305の画像データの保存は必須ではなく、例えば、ステップS302〜ステップS304までの位置情報を取得する工程と、ステップS306の位置情報を算出する工程と、ステップS307の被写体の位置情報を表示する工程が行われればよい。
なお、本実施の形態に係る撮像装置は、3軸地磁気センサ20Aに加えて、傾斜センサ20Cを備えたものとして説明したが、CPU11は、3軸地磁気センサ20Aから出力されるデータに基づいて姿勢角を測定するようにしてもよい。この場合、傾斜センサ20Cは必須ではない。
なお、本実施の形態では、操作者が第1の撮影地点1から第2の撮影地点へ、水平方向に移動する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。操作者の移動が、例えば、高さ方向の移動であってもよい。これについて、次の実施の形態で説明する。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態について、図7を参照して説明する。第1の実施の形態では、操作者が第1の位置1から第2の位置へ、水平方向に移動する場合について説明した。本実施の形態では、操作者の移動が、例えば、高さ方向の移動も含む場合について説明する。
本実施の形態に係る撮像装置は、メモリ12のROMには、第1の撮影地点と第2の撮影地点で測定した高度情報を含めて、被写体の位置を特定する処理のプログラムが記憶されている点を除くと、第1の実施の形態と略同一である。第1の実施の形態のデジタルカメラ1と同様の構成及びステップ処理については同一の番号を付して詳述を省略する。
図7は、本実施の形態における、デジタルカメラ1によって被写体の位置を特定する処理の概略を説明する図である。
本実施の形態では、高さのある建物の中で高さを違えて被写体を撮影した場合について説明する。
まず、撮影地点3において、被写体を撮影する。ここでは、撮影地点3は建物の上の階とする。
CPU11は、GPS部17を介してGPS信号を受信して、GPS信号に基づいて、デジタルカメラ1が被写体5を撮影した撮影地点3の位置を示す緯度及び経度、高度を算出する。また、GPS部17がGPS信号を取得できない場合は、自律航法部22から取得した情報に基づいて撮影地点3の位置を示す緯度及び経度、高度を算出する。
またCPU11は、撮影地点3における被写体撮影時のデジタルカメラ1の撮影光軸L3の姿勢角A3を3軸地磁気センサ20Aから取得する。
さらに、CPU11は、撮影地点3における被写体撮影時のデジタルカメラ1の撮影光軸L3の方位角D3を傾斜センサ20Cから取得する。
続いて、操作者は、撮影地点3から移動をして、撮影地点4にて被写体を撮影する。ここでは、撮影地点4は同じ建物の中であるが、撮影地点3より低い位置にあるものとする。
CPU11は、GPS部17を介してGPS信号を受信して、GPS信号に基づいて、デジタルカメラ1が被写体を撮影した撮影地点4の位置を示す緯度及び経度、高度を算出する。また、GPS部17がGPS信号を取得できない場合は、自律航法部22から取得した情報に基づいて撮影地点4の位置を示す緯度及び経度、高度を算出する。
またCPU11は、撮影地点4における被写体撮影時のデジタルカメラ1の撮影光軸L4の姿勢角A4を傾斜センサ20Cから取得する。
さらに、CPU11は、撮影地点4における被写体撮影時のデジタルカメラ1の撮影光軸L4の方位角D4を3軸地磁気センサ20Aから取得する。この場合、撮影者の移動は同じ建物の中の上の階から下の階への移動であるので、D3≒D4となる。
このようにして取得した撮影地点3と撮影地点4における緯度及び経度、必要に応じて高度、姿勢角、及び方位角から、被写体5の位置を算出する位置算出処理の一例について簡単に説明する。この処理は、図6を参照して説明したステップS306で実行される。
まず、地球を平面と考え、撮影地点1と撮影地点2の緯度及び経度をそれぞれ平面直角座標に変換して撮影地点3の平面直角座標(X3、Y3)、及び撮影地点4の平面直角座(X4、Y4)を取得する。次に、高度情報から、撮影地点3と撮影地点4に高さ座標を追加して、撮影地点3の座標(X3、Y3、Z3)、及び撮影地点4の平面直角座(X4、Y4、Z4)を取得する。
次に、撮影地点3と撮影地点4から得た被写体5への姿勢角及び方位角から、撮影地点3と被写体5を結ぶ単位ベクトル(vx3、vy3、vz3)、撮影地点4と被写体5を結ぶ単位ベクトル(vx4、vy4、vz4)を求める。
求める被写体5の座標を(X、Y、Z)とすると、以下の式が得られる。
(X−X3)/vx3=(Y−Y3)/vy3=(Z−Z3)/vz3・・式(5)
(X−X4)/vx4=(Y−Y4)/vy4=(Z−Z4)/vz4・・式(6)
上記の式(5)、(6)より以下の式を導く。
(X−X3)/vy3=(Z−Z3)/vz3
(X−X4)/vy4=(Z−Z4)/vz4
X3、X4に着目すると以下の式が得られる。
X3=X−(vx3/vz3)×(Z−Z3)
X4=X−(vx4/vz4)×(Z−Z4)
本実施の形態では、高さ方向への移動と考えるので、
X3≒X4、Y3≒Y4として、
(vx3/vz3)×(Z−Z3)=(vx4/vz4)×(Z−Z4)
したがって、
{(vx3/vz3)−(vx4/vz4)}×Z=(vx4/vz4)×Z4−(vx3/vz3)×Z3
Zを算出して、式(5)又は式(6)に代入することにより、交点{目標物座標(XO,YO)}が算出される。
このようにして上記の連立方程式(5)、(6)を解くことにより、交点{目標物座標(XO,YO)}が算出される。
なお、被写体記録処理、被写体案内処理、被写体測定処理などの、デジタルカメラ1を操作して被写体の位置を特定する各処理については第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
このように、本実施の形態に係る撮像装置は、被写体5に対して少なくとも2回撮影を行い、得られた位置情報に基づいて、被写体5の位置を算出しているので、簡単な構成で被写体の位置を高精度で案内することができる。
また、GPS信号から得られる高度に誤差が生じやすい場合、デジタルカメラ1は、例えば、周囲の気圧を計測して気圧に応じた高度を算出する、圧力センサなどからなる高度センサを内蔵して、GPS信号から得られる高度情報を随時補正するようにしてもよい。
例えば、電車に乗っている際に、気を引く建造物、又は風景を発見した場合、本実施の形態に係る撮像装置を用いると、例え、撮影する場所の高さが変化しても、異なる移動中に2回以上撮影することによって、建造物又は風景の撮影のみならず、その場所の住所、建物の名称又は地名なども同時に取得することができる。さらに、その場所の近辺を移動する際に、その場所を特定することも容易である。
また、上述の被写体記録処理、被写体案内処理、被写体測定処理は、必要に応じて3回以上実行してもよい。例えば、被写体記録処理を複数回行うことによって、複数の測定対象の被写体を、メモリ12に記憶しておくことができる。さらに、被写体がなかなか見つからない場合は、被写体案内処理を複数回行うことによってより高い精度で、操作者を被写体まで案内することもできる。同一の被写体に対して被写体記録処理を複数回行った場合は、以前に取得した撮影データを、より最新のもの、あるいは被写体の位置を特定しやすい位置で撮影した撮影データで更新するようにしてもよい。さらに、被写体案内処理において、GPS部17から得られるGPS信号から、部操作者が被写体から所定の距離を下回る距離まで近接したと判断された場合には、デジタルカメラ1が振動する、アラームを鳴らす、又は、メッセージを表示するなどして通知するようにしてもよい。これによって、操作者が、被写体の近辺を歩き回って探す必要を軽減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
例えば、上述の二つの実施の形態で、操作者が撮影地点を水平方向に移動して2回撮影する場合と、高さ方向に移動して2回撮影する場合について説明したが、操作者の移動が、例えば、高さ方向と垂直方向の移動であっても同様の手法で被写体の位置を特定することができる。具体的には、式(5)と式(6)に、移動前と移動後の緯度、経度、高度情報から得たX、Y、Zのパラメータをそれぞれ代入して、連立方程式を解けばよい。
例えば、上述した実施形態では、本発明が適用される撮像装置は、デジタルカメラとして構成される例として説明した。しかしながら、本発明は、デジタルカメラに特に限定されず、電子機器一般に適用することができる。具体的には例えば、本発明は、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、ポータブルゲーム機などに適用可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータなどにネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパソコンであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、図示はしないが、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブル記憶媒体により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体などで構成される。リムーバブル記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスクなどにより構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)などにより構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)などにより構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図1のROM32や、図示せぬハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
1・・・デジタルカメラ、11・・・CPU、12・・・メモリ、13・・・撮像部、14・・・データベース用メモリ、15・・・操作部、16・・・表示部、17・・・GPS部、18・・・GPSアンテナ、20・・・センサ部、20A・・・3軸地磁気センサ、20B・・・3軸加速度センサ、20A・・・傾斜センサ、22・・・自律航法部、22A・・・自律航法制御部、22B・・・自律航法誤差補正部、22C・・・自律航法記憶部、23・・・リムーバブル記憶媒体

Claims (5)

  1. 測位機能を有する撮像装置であって、
    撮影光軸が向かう被写体を撮像する撮像部と、
    前記撮影光軸の姿勢角を検出する姿勢角検出部と、
    前記撮影光軸の方位角を検出する方位角検出部と、
    前記撮像部の位置情報を検出する位置情報検出部と、
    地図情報が記憶された地図情報記憶部と、
    前記撮像部により異なる位置から前記被写体を少なくとも第1の位置と第2の位置において2回撮像した際に検出された姿勢角、方位角、位置情報に基づいて前記被写体の位置を算出する位置算出部と、
    前記被写体の位置情報を前記地図情報記憶部に記憶された地図情報に基づいて表示する表示部と、を備えた撮像装置。
  2. 前記位置算出部は、
    前記撮像部により第1の位置で前記被写体を撮像した際に検出された前記姿勢角、前記方位角、前記位置情報と、撮像する際に測定されたフォーカス位置から算出される前記被写体との距離に基づいて前記被写体の概略位置を算出し、前記第2の位置で前記位置情報検出部が検出した前記撮像部の位置情報に基づいて、前記第2の位置における前記撮像部に対する前記被写体の方向を決定し、
    前記表示部は、前記第2の位置において、前記位置算出部によって決定された前記撮像部に対する前記被写体の方向を表示する、請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記表示部は、前記第2の位置において、前記第1の位置で撮像された前記被写体の画像データに基づいて、前記被写体の画像を半透明で表示する、請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記位置情報検出部は、前記撮像部の位置情報として、緯度、経度、高度を検出する、請求項1記載の撮像装置。
  5. 測位機能を有する撮像装置を制御するコンピュータに、
    撮影光軸が向かう被写体を撮像する撮像機能と、
    前記撮影光軸の姿勢角を検出する姿勢角検出機能と、
    前記撮影光軸の方位角を検出する方位角検出機能と、
    前記撮像装置の位置情報を検出する位置情報検出機能と、
    地図情報が記憶された地図情報記憶機能と、
    前記撮像装置により異なる位置から前記被写体を少なくとも第1の位置と第2の位置において2回撮像した際に検出された姿勢角、方位角、位置情報に基づいて前記被写体の位置を算出する位置算出機能と、
    前記被写体の位置情報を前記地図情報記憶機能によって記憶された地図情報に基づいて表示する表示機能と、を実現させるためのプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015131491A1 (zh) * 2014-07-15 2015-09-11 中兴通讯股份有限公司 一种提示用户的方法、电子设备及计算机存储介质
CN112215904A (zh) * 2020-10-16 2021-01-12 东华理工大学 一种用于标定照片方位的相机元器件和拍摄设备

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