JP2008039637A - 測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を低下させることなく零点調整を短時間で行い得る測定装置を提供する。
【解決手段】電圧検出部3と、電圧検出部3によって検出された電圧信号Svの電圧値Vに基づいて抵抗測定値Rmを演算すると共に平均化処理モードが選択されているときに抵抗測定値Rmの平均値を算出して最終的な測定値とする処理を実行可能なCPU9とを備え、CPU9は、平均化処理モードが選択されている状態において、電圧値Vが閾値B以上のときに平均値を算出して最終的な測定値とし、かつ電圧値Vが閾値B未満のときに平均化前の抵抗測定値Rmを最終的な測定値とする測定処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気信号の検出値に基づいて所定の電気的パラメータを演算する処理およびその電気的パラメータの測定値の平均値を算出する処理を実行する測定装置に関するものである。
この種の測定装置として、特開平9−281202号公報において出願人が開示した電池測定装置が知られている。この電池測定装置は、交流定電流源、内部抵抗検出部、電圧検出部およびディジタル処理部等を備えて構成されている。この場合、交流定電流源は、測定対象体としての電池の各端子に測定電極を介して交流電流(測定信号)を出力し、内部抵抗検出部は、交流電流の出力によって各端子間に生じる交流電圧を測定電極を介して入力して、その交流電圧に基づいて電池の内部抵抗を検出する。また、電圧検出部は、測定電極を介して入力される電池の各端子間の直流電圧を検出し、ディジタル処理部は、各検出部からの検出信号を処理した測定データをRAMに保存する。また、ディジタル処理部は、電池の劣化判定結果や測定値をディスプレイに表示させる。
特開平9−281202号公報(第4−6頁、第1図)
ところが、上記の電池測定装置には、改善すべき以下の課題がある。すなわち、上記した電池の内部抵抗の検出(算出)の基礎となる交流電圧は、一般的に、その値が小さいために外部からの影響を受け易く、例えば、充電器が接続されている状態においては、充電電流がノイズとなって測定値が大きくに変動する。このため、この電池測定装置では、変動を少なく抑えるために測定値を平均化処理してその平均値を表示するモード(以下、「第1のモード」ともいう)、および平均化処理を行うことなく測定値をそのまま表示するモード(以下、「第2のモード」ともいう)の2つのモードで測定を行うことが可能となっている。一方、抵抗測定においては、正確な測定値を得るために、測定に先立って零点調整を行う必要がある。この零点調整では、まず、各測定電極同士を接触させて抵抗値を表示させ、表示値の変動が少なくなって小さな値に収束した時点で零点調整用のスイッチを操作する。ここで、電極同士を接触させたときには、抵抗値が測定範囲を超えるような大きな値から0Ωに近い小さな値に急激に変化する。この場合、上記した第1のモードを選択している状態で零点調整を行ったときには、測定装置が変動を少なく抑えるための平均化処理を実行するため、表示値が0Ωに近づいて十分に小さな値に収束するまでに比較的長い時間を要することとなる。このため、零点調整用のスイッチを操作するまで比較的長い時間待機する必要がある。
この場合、零点調整の際には、充電電流等の外部からの影響が少ないため、抵抗値の変動は比較的少なく抑えられる。このため、上記した第2のモードを選択することで、零点調整の時間短縮を図ることができる。しかしながら、この方法では、第2のモードを選択して零点調整を行った後に第1のモードを選択して測定を開始する必要があり、操作が煩雑となるという課題が生じる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、操作性を低下させることなく零点調整を短時間で行い得る測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、電気信号を検出する検出部と、当該検出部によって検出された前記電気信号の検出値に基づいて所定の電気的パラメータを演算する処理を実行すると共に、平均化処理モードが選択されているときに当該電気的パラメータの測定値の平均値を算出して最終的な測定値とする処理を実行可能な処理部とを備えた測定装置であって、前記処理部は、前記平均化処理モードが選択されている状態において、前記検出値が所定の基準値以上のときに前記平均値を算出して前記最終的な測定値とし、かつ当該検出値が当該基準値未満のときに平均化前の前記測定値を前記最終的な測定値とする測定処理を実行する。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、複数の前記基準値を記憶する記憶部を備え、前記処理部は、前記複数の基準値の中から選択された当該基準値に基づいて前記測定処理を実行する。
請求項1記載の測定装置によれば、処理部が、平均化処理モードが選択されている状態において、検出値が基準値以上のときに平均値を算出してその平均値を最終的な測定値とし、かつ検出値が基準値未満のときに平均化前の測定値を最終的な測定値とする測定処理を実行することにより、検出値が基準値未満のときには、測定値がそのまま最終的な測定値とされるため、例えば、抵抗測定の際に行う零点調整の実行時において、測定値が測定範囲を超えるような大きな値から小さな値に急激に変化するときに、最終的な測定値を測定値の実際の変化に即応して小さな値に収束させることができる。このため、測定用端子の接続後に長い時間待機することなく直ちに零点調整を実行することができる。したがって、この測定装置によれば、測定モードを平均化処理モードに設定した状態のまま、つまりモード切り替え等の煩雑な操作を行うことなく零点調整を短時間で確実に行うことができる。
また、請求項2記載の測定装置によれば、複数の基準値を記憶する記憶部を備えたことにより、例えば、各基準値を各測定レンジに対応させて予め設定することで、測定レンジを切り替えるだけでその測定レンジに対応する基準値に基づく測定処理を処理部に自動的に実行させることができる。
以下、本発明に係る測定装置の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、バッテリテスタ1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示すバッテリテスタ1は、本発明に係る測定装置の一例であって、バッテリ201の電圧や抵抗(本発明における電気的パラメータ)を4端子法によって測定可能に構成されている。具体的には、バッテリテスタ1は、電源部2、電圧検出部3、バッファ4、RAM5、ROM6、操作部7、表示部8およびCPU9を備えて構成されている。電源部2は、測定用の交流電流Imを生成可能に構成されている。この場合、電源部2には、一対の第1端子21a,21bが接続され、この第1端子21a,21bを介して交流電流Imが出力される。
電圧検出部3は、本発明における検出部に相当し、例えばA/D変換回路(図示せず)を備えて構成されている。この場合、電圧検出部3は、CPU9の制御に従い、一対の第2端子22a,22b(図1参照)を介して入力した電圧信号Sv(本発明における電気信号)を検出してその電圧信号Svの電圧値V(本発明における検出値)を示す電圧データDvを出力する検出処理を実行する。なお、上記した第1端子21aおよび第2端子22aは、図2に示すプローブユニット11aの先端部において絶縁されつつ互いに隣接した状態で配設され、上記した第1端子21bおよび第2端子22bは、同図に示すプローブユニット11b(以下、プローブユニット11a,11bを区別しないときには「プローブユニット11」ともいう)の先端部において絶縁されつつ互いに隣接した状態で配設されている。
バッファ4は、CPU9の制御に従い、CPU9によって算出される電圧測定値Vmおよび抵抗測定値Rmを記憶する。この場合、バッファ4は、CPU9の制御に従い、いわゆるリングバッファ方式で電圧測定値Vmおよび抵抗測定値Rmを上書きすることにより、所定時間分の最新の電圧測定値Vmおよび抵抗測定値Rmを記憶する。RAM5は、CPU9の制御に従い、CPU9によって実行される零点調整において算出されるオフセット値Roを記憶する。
ROM6は、本発明における記憶部に相当し、CPU9によって実行される測定処理40の実行時において用いられる閾値B等を記憶する。この場合、ROM6には、複数の測定レンジにそれぞれ対応付けて予め設定された複数の閾値Bが記憶されている。操作部7は、図2に示すように、バッテリテスタ1の正面パネルに配設された電源スイッチ71、レンジ切替スイッチ72、モード切替スイッチ73、および零点調整スイッチ74などの各種のスイッチを備えて構成されて、各スイッチが操作されたときに操作信号をCPU9に出力する。表示部8は、例えば、LCDパネルで構成されると共に、同図に示すように、バッテリテスタ1の正面パネルに配設されて、CPU9の制御に従って各種の画像(例えば、図3に示す画像G)を表示する。
CPU9は、本発明における処理部に相当し、図4に示す測定処理40を実行する。この場合、CPU9は、測定処理40において、電圧検出部3から出力される電圧データDvに基づいて電圧測定値Vmを演算する電圧演算処理、および電圧データDvに基づいて抵抗測定値Rmを演算する抵抗演算処理を実行する。また、CPU9は、測定処理40において、平均化処理によって算出した抵抗測定値Rmの平均値Ra、および平均化処理前の抵抗測定値Rmのいずれか一方を表示用抵抗測定値Rd(本発明における最終的な測定値)として、その表示用抵抗測定値Rdと電圧測定値Vmとを表示させるための表示用データDdを表示部8に出力することにより、表示用抵抗測定値Rdおよび電圧測定値Vmを示す画像を表示部8に表示させる。
ここで、このバッテリテスタ1では、第1モードおよび第2モードの2種類のモードを選択可能に構成されており、CPU9は、第1モードが選択されているときには、測定処理40において、所定時間分の複数の抵抗測定値Rmを平均化処理して平均値Raを算出し、その平均値Raを表示用抵抗測定値Rdとして表示部8に表示させる処理と、平均化処理前の抵抗測定値Rmをそのまま表示用抵抗測定値Rdとして表示部8に表示させる処理とを、電圧値Vと閾値Bとの比較結果に基づいて自動的に切り替えて実行する。また、CPU9は、第2モードが選択されているときには、測定処理40において、平均化処理前の抵抗測定値Rmをそのまま表示用抵抗測定値Rdとして表示部8に表示させる。さらに、CPU9は、操作部7の零点調整スイッチ74が操作されたときに、その操作に従って抵抗値についての零点調整を実行する。
次に、バッテリテスタ1の使用方法およびバッテリテスタ1を用いてバッテリ201の電圧値、および内部抵抗の抵抗値を測定する方法について、図面を参照して説明する。
まず、操作部7の電源スイッチ71を操作する。この際に、CPU9が、その操作に応じて、バッファ4およびRAM5を初期化してバッファ4およびRAM5に記憶されている各データを消去する。また、電源スイッチ71の操作に応じて、電源部2が交流電流Imの生成を開始し、電圧検出部3が検出処理を開始する。次いで、操作部7のレンジ切替スイッチ72等を操作して測定レンジ等の測定条件を選択する。ここで、例えば、測定対象のバッテリ201に充電器が接続されているときには、充電電流がノイズとなって抵抗測定値Rm測定値が大きくに変動するおそれがある。このため、このような状態のバッテリ201における内部抵抗の抵抗値を測定する際には、モード切替スイッチ73を操作して、バッテリテスタ1に対して平均化処理を実行させる第1モードを選択する。
一方、CPU9は、レンジ切替スイッチ72の操作に応じて、図4に示す測定処理40を実行する。この測定処理40では、CPU9は、電圧データDvに基づいて電圧測定値Vmを演算する電圧演算処理を実行して、演算した電圧測定値Vmをバッファ4に記憶させる(ステップ41)。ここで、CPU9は、例えば、電圧データDvによって示される電圧値Vのうちの直流成分を電圧測定値Vmとして抽出する処理をこの電圧演算処理において行う。この場合、この時点では、各端子22a,22bが測定対象体に接触していないため、電圧検出部3に入力する電圧信号Svの電圧値Vが0Vまたは0Vに近い小さな値(例えば0.0V)となっている。このため、CPU9は、この時点において、電圧測定値Vmを0.0Vと演算する。
次いで、CPU9は、電圧データDvに基づいて抵抗測定値Rmを演算する抵抗演算処理を実行して、演算した抵抗測定値Rmをバッファ4に記憶させる(ステップ42)。この場合、この時点では、端子22a,22bが互いに離間していて測定範囲を超えるような大きな値のため、CPU9は、電圧データDvに基づいて抵抗測定値Rmを大きな値(フルスケールオーバー)と演算する。続いて、CPU9は、第1モードが選択されているか否かを判別する(ステップ43)。この場合、第1モードが選択されているため、CPU9は、選択された測定レンジに対応する閾値BをROM6から読み出すと共に、電圧データDvによって特定される電圧値Vと閾値B(一例として、1.0V)とを比較して、電圧値Vが閾値B以上であるか否かを判別する(ステップ44)。この場合、上記したように、電圧値Vが0.0Vのため、CPU9は、バッファ4に記憶されている最新の抵抗測定値Rmを表示用抵抗測定値Rdとして、その表示用抵抗測定値Rdおよびバッファ4に記憶されている最新の電圧測定値Vmについての表示用データDdを表示部8に出力する(ステップ45)。次いで、表示部8が、CPU9から出力された表示用データDdに基づき、図3に示すように、電圧測定値Vmが0.0Vで表示用抵抗測定値Rdがフルスケールオーバー(F.S.OVER:測定範囲外)である旨を示す画像Gを表示する。続いて、CPU9は、測定処理40を所定時間間隔で繰り返して実行する。
次に、零点調整を行うために、図2に示すように、導電性を有する金属板101における2箇所の部位にプローブユニット11a,11bの先端部を押し当てる。この際に、プローブユニット11aの先端部に配設されている第2端子22aとプローブユニット11bの先端部に配設されている第2端子22bとが金属板101を介して電気的に接続される。
この場合、第2端子22a,22bが金属板101を介して電気的に接続されて第2端子22a,22b間がほぼ同電位となるため、電圧検出部3に入力する電圧信号Svの電圧値Vが0Vまたは0Vに近い小さな値(例えば0.1V)となっている。このため、CPU9は、測定処理40において、電圧データDvに基づいて、電圧測定値Vmを0.1Vと演算して、その電圧測定値Vmをバッファ4に記憶させる(ステップ41)。また、端子22a,22bが金属板101を介して電気的に接続されているため、CPU9は、端子22a,22bと金属板101との接触抵抗やバッテリテスタ1の内部抵抗等に起因する例えば0.1Ω程度の小さな抵抗測定値Rmを電圧データDvに基づいて演算して、その抵抗測定値Rmをバッファ4に記憶させる(ステップ42)。
続いて、CPU9は、第1モードが選択されていると判別して(ステップ43)、次いで、電圧値Vが閾値B以上であるか否かを判別する(ステップ44)。この場合、上記したように、電圧値Vが0.1Vのため、CPU9は、電圧値Vが閾値B以上ではないと判別して、バッファ4に記憶されている最新の抵抗測定値Rmを表示用抵抗測定値Rdとして、その表示用抵抗測定値Rdおよびバッファ4に記憶されている最新の電圧測定値Vmについての表示用データDdを表示部8に出力する(ステップ45)。続いて、表示部8は、CPU9から出力された表示用データDdに基づき、電圧測定値Vmが0.1Vで、表示用抵抗測定値Rdが0.1Ωである旨を示す画像を表示する。次いで、操作部7の零点調整スイッチ74を操作する。この際に、CPU9は、零点調整として、零点調整スイッチ74が操された時点における表示用抵抗測定値Rd(この場合、0.1Ω:以下、この表示用抵抗測定値Rdを「オフセット値Ro」ともいう)をRAM5に記憶させると共に、表示用抵抗測定値Rdからオフセット値Roを差し引いて調整した値(この場合、0.0Ω)を表示させる表示用データDd出力することにより、その調整後の表示用抵抗測定値Rdを示す画像を表示部8に表示させる。以上により、零点調整が完了する。
ここで、従来の測定装置では、平均化処理を実行させるモード(バッテリテスタ1における第1モード)が選択されている状態では、電圧値Vの大小に拘わらず、バッファ4に記憶されている複数の抵抗測定値Rmを平均して平均値Raを算出する平均化処理を実行する。このため、従来の測定装置では、上記したように、端子22a,22bを電気的に接続したことに伴い、図5に示すように、抵抗測定値Rmが実際には測定範囲を超えるような大きな値から0.1Ω程度の小さな値に急激に変化したときには、図6に示すように、平均化処理によって算出される平均値Raが大きな値から小さな値に徐々に変化する。したがって、表示部8に表示される表示用抵抗測定値Rdとしての平均値Raの変化(変動)が少なくなって十分に小さな値に収束するまでに比較的長い時間を要するため、零点調整スイッチ74を操作するまで比較的長い時間待機する必要がある。
これに対して、このバッテリテスタ1では、上記したように、電圧値Vが閾値B未満のときには、抵抗測定値Rmをそのまま表示用抵抗測定値Rdとして表示するため、図5に示すように、抵抗測定値Rmが測定範囲を超えるような大きな値から0.1Ω程度の小さな値に急激に変化した際には、表示部8に表示される表示用抵抗測定値Rdも抵抗測定値Rmの実際の変化に即応して小さな値に収束する。したがって、このバッテリテスタ1では、表示部8に表示される表示用抵抗測定値Rdが端子22a,22bを電気的に接続(短絡)した直後に小さな値に収束するため、長い時間待機することなく直ちに零点調整スイッチ74を操作することができる。
次に、バッテリ201のバッテリの両電極202,202に両プローブユニット11,11の先端部をそれぞれ押し当てる。この際に、プローブユニット11の第1端子21a,21bを介して電源部2からの交流電流Imが両電極202,202に出力される。次いで、電圧検出部3は、バッテリ201の直流電圧(例えば、3.0V)と交流電流Imの出力によって生じる交流電圧(例えば、3mV)とが重畳した電圧をプローブユニット11の第2端子22a,22bを介して入力して検出し、その電圧信号Svの電圧値Vを示す電圧データDvを出力する。この際に、CPU9は、測定処理40において、電圧データDvによって示される電圧値Vのうちの直流成分(この場合、3.0V)を電圧測定値Vmとして抽出する電圧演算処理を行い、その電圧測定値Vmをバッファ4に記憶させる(ステップ41)。続いて、CPU9は、電圧データDvに基づいてバッテリ201の内部抵抗についての抵抗測定値Rmを演算して、その抵抗測定値Rmをバッファ4に記憶させる(ステップ42)。
次いで、CPU9は、第1モードが選択されていると判別して(ステップ43)、続いて、電圧値Vが閾値B以上であるか否かを判別する(ステップ44)。この場合、上記したように、電圧値Vを3.0Vと演算したため、CPU9は、電圧値Vが閾値B以上であると判別して、次いで、平均化処理を実行することにより(ステップ46)、バッファ4に記憶されている複数の抵抗測定値Rmを平均して平均値Ra(例えば、1.0Ω)を算出する。続いて、CPU9は、RAM5からオフセット値Roを読み出して、算出した平均値Raからオフセット値Ro(この場合、0.1Ω)を差し引いて平均値Raを調整する。次いで、CPU9は、調整後の平均値Ra(この場合、0.9Ω)を表示用抵抗測定値Rdとして、その表示用抵抗測定値Rd、およびバッファ4に記憶されている最新の電圧測定値Vmについての表示用データDdを表示部8に出力する(ステップ47)。続いて、表示部8は、CPU9から出力された表示用データDdに基づき、電圧測定値Vmが3.0Vで、表示用抵抗測定値Rdが0.9Ωである旨を示す画像を表示する。以上により、バッテリの電圧および内部抵抗の測定が完了する。
このように、このバッテリテスタ1によれば、CPU9が、第1モードが選択されている状態において、電圧値Vが閾値B以上のときに平均値Raを算出してその平均値Raを表示用抵抗測定値Rdとし、かつ電圧値Vが閾値B未満のときに平均化処理前の抵抗測定値Rmを表示用抵抗測定値Rdとする測定処理40を実行することにより、電圧値Vが閾値B未満のときには、抵抗測定値Rmがそのまま表示用抵抗測定値Rdとされるため、抵抗測定の際に行う零点調整の実行時において、抵抗測定値Rmが測定範囲を超えるような大きな値から0.1Ω程度の小さな値に急激に変化するときに、表示部8に表示される表示用抵抗測定値Rdを抵抗測定値Rmの実際の変化に即応して小さな値に収束させることができる。このため、端子22a,22bの接続後に長い時間待機することなく直ちに零点調整スイッチ74を操作して零点調整を実行することができる。したがって、このバッテリテスタ1によれば、測定モードを第1モードに設定した状態のまま、つまりモード切替スイッチ73による切り替え等の煩雑な操作を行うことなく零点調整を短時間で確実に行うことができる。
また、このバッテリテスタ1によれば、複数の閾値Bを記憶するROM6を備えたことにより、各閾値Bを各測定レンジに対応させて予め設定することで、測定レンジを切り替えるだけでその測定レンジに対応する閾値Bに基づく測定処理40をCPU9に自動的に実行させることができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、抵抗測定値Rmについてのみ平均化処理を実行する例について上記したが、電圧測定値Vmについても平均化処理を実行するバッテリテスタに本発明を適用することができる。また、抵抗や電圧に限定されず、電流および温度等の各種のパラメータを測定可能な測定装置に本発明を適用することができる。また、4端子法で抵抗測定値Rmを測定するバッテリテスタ1を例に挙げて説明したが、2端子法で各種のパラメータを測定する測定装置に適用することもできる。また、零点調整スイッチ74の操作に従ってCPU9が零点調整を実行する例について上記したが、例えば、表示用抵抗測定値Rdの変化(変動)が少なくなって小さな値に収束した時点で、CPU9が零点調整を自動的に実行する構成を採用することもできる。
バッテリテスタ1の構成を示す構成図である。 バッテリテスタ1の正面図である。 表示部8に画像Gを表示させている状態の表示画面図である。 測定処理40のフローチャートである。 平均化処理を省略しているときの抵抗測定値Rmの変化状態を示す時間に対する抵抗測定値Rmの特性図である。 平均化処理を実行しているときの抵抗測定値Rmの変化状態を示す時間に対する抵抗測定値Rmの特性図である。
符号の説明
1 バッテリテスタ
3 電圧検出部
6 ROM
9 CPU
40 出力制御処理
B 閾値
Rm 測定値
Sv 電圧信号
V 電圧
Vm 測定値

Claims (2)

  1. 電気信号を検出する検出部と、当該検出部によって検出された前記電気信号の検出値に基づいて所定の電気的パラメータを演算する処理を実行すると共に、平均化処理モードが選択されているときに当該電気的パラメータの測定値の平均値を算出して最終的な測定値とする処理を実行可能な処理部とを備えた測定装置であって、
    前記処理部は、前記平均化処理モードが選択されている状態において、前記検出値が所定の基準値以上のときに前記平均値を算出して前記最終的な測定値とし、かつ当該検出値が当該基準値未満のときに平均化前の前記測定値を前記最終的な測定値とする測定処理を実行する測定装置。
  2. 複数の前記基準値を記憶する記憶部を備え、
    前記処理部は、前記複数の基準値の中から選択された当該基準値に基づいて前記測定処理を実行する請求項1記載の測定装置。
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