JP5415480B2 - 地絡検出装置、プログラム - Google Patents
地絡検出装置、プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5415480B2 JP5415480B2 JP2011124428A JP2011124428A JP5415480B2 JP 5415480 B2 JP5415480 B2 JP 5415480B2 JP 2011124428 A JP2011124428 A JP 2011124428A JP 2011124428 A JP2011124428 A JP 2011124428A JP 5415480 B2 JP5415480 B2 JP 5415480B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ground fault
- voltage
- resistance
- magnitude
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
Description
図1は、本発明の一実施形態である地絡検出継電器15が設けられた直流電源装置10の構成例を示す図である。
ここで、図2〜4を参照しつつ、直流電源装置10に地絡が発生した際の地絡抵抗50(第2地絡抵抗)の値の算出方法について説明する。なお、ここでは、直流電源装置10の正極側の母線21に、抵抗値“Rg”の地絡抵抗50が接続される地絡が発生することとする。また、直流電源装置10においては、接地抵抗30,31の抵抗値Raは既知の値であるが、対地絶縁抵抗25,26の抵抗値Rp,Rnは不明である。したがって、地絡抵抗50の値を算出する際の未知数は3つ(Rg,Rp,Rn)である。
Vn0/Vp0=Ry/Rx・・・(1)
ここで、“Rx”は、抵抗値Ra,Rpの合成抵抗値であり、“Ry”は、抵抗値Rb,Rnの合成抵抗値である。
Vn1/Vp1=Ry/(Rx//Rg)=Ry/Rg+Ry/Rx・・・(2)
また、図4に示すように、直流電源装置10に地絡が発生した後に、母線21に抵抗値R1の抵抗32が接続された状態における電圧Vp2,Vn2の間には、式(3)に示す関係が成立する。
Vn2/Vp2=Ry/(Rx//Rg//R1)
=Ry/Rg+Ry/Rx+Ry/R1・・・(3)
ここで、式(2)及び式(3)から、式(4)が導き出される。
Ry=(Vn2/Vp2−Vn1/Vp1)×R1・・・(4)
そして、式(1)及び式(4)から、式(5)が導き出される。
Rx=(Vp0/Vn0)×(Vn2/Vp2−Vn1/Vp1)×R1・・・(5)
また、式(2)を変形すると、式(6)のようになる。
Rg=Ry/(Vn1/Vp1−Ry/Rx)・・・(6)
そして、式(4)〜(6)から、式(7)が導き出される。
Rg=(Vn2/Vp2−Vn1/Vp1)/(Vn1/Vp1−Vn0/Vp0)
・・・(7)
このように、地絡が発生する前の状態と、地絡が発生した後の状態と、人工地絡抵抗である抵抗32が接続された状態と、のそれぞれで得られる電圧Vp,Vnと、抵抗32の抵抗値R1を用いることにより、地絡抵抗50の抵抗値Rgを算出することができる。
Rg=(Vp2/Vn2−Vp1/Vn1)/(Vp1/Vn1−Vp0/Vn0)
・・・(8)
算出された抵抗値Rgと整定値Rsとを比較することにより、発生した地絡の地絡抵抗いが把握される。そこで、地絡検出継電器15では、抵抗値Rgを算出し、算出された抵抗値Rgと整定値Rsとを比較することにより地絡を検出している。
ここで、地絡検出継電器15の記憶装置41及びマイコン42の詳細について説明する。記憶装置41(記憶部)の記憶領域には、図5に示すように少なくとも、プログラムデータ記憶部60、抵抗値記憶部61、整定値記憶部62、及び電圧値記憶部63が設けられている。
電圧値記憶部63は、マイコン42で測定された電圧Vp,Vnを記憶する。
ここで、図7〜図9を参照しつつ、地絡検出継電器15を動作させるべくマイコン42が実行する処理の一例について説明する。
ここで、図8を参照しつつ、地絡検出処理S108について説明する。まず、測定部70は電圧Vp,Vnを測定し、測定結果を地絡が発生した状態の電圧Vp1,Vn1として記憶装置41に格納する(S200)。そして、差電圧判定部74は、差電圧V0の大きさが90V(所定値B)より大きいか否か、つまり、整定値Rsよりも十分小さい抵抗値の地絡(完全地絡に近い故障)が発生しているか否かを判定する(S201)。差電圧V0の大きさが90Vより大きい場合(S201:YES)、つまり、整定値Rsよりも十分小さい抵抗値の地絡が発生している場合、地絡検出部77は地絡(整定値Rsに応じた地絡抵抗より完全地絡に近い故障)が発生していることを検出する(S210)。
ここで、図9を参照しつつ、地絡継続判定処理S111について説明する。まず、測定部70は電圧Vp,Vnを測定する(S300)。そして差電圧判定部73は、処理S300で測定された際の差電圧V0の大きさが、20V(所定値A)より大きいか否かを判定する(S301)。差電圧V0の大きさが20Vより大きい場合(S301:YES)、地絡検出部77は地絡が継続していることを検出する(S302)。一方、差電圧V0の大きさが20Vより小さい場合(S301:NO)、地絡検出部77は地絡が解消され、地絡が発生していないこと検出する(S303)。地絡が発生していないことが検出されると、警報出力部78は警報出力を停止する(S304)。
ここで、対地絶縁抵抗25の抵抗値Rpが200MΩであるが、対地絶縁抵抗26の抵抗値Rnが50MΩまで低下した場合における地絡検出継電器15の動作の一例について、図10を参照しつつ説明する。なお、前述のように、抵抗30,31の抵抗値Raは12kΩ、整定値Rsは10kΩ、抵抗32の抵抗値R1は5kΩである。また、ここでは、9.5kΩの地絡抵抗50が正極側の母線21に接続されたこととする。
15 地絡検出継電器
20 蓄電池
21,22 母線
25,26 対地絶縁抵抗
30〜32, 抵抗
33 スイッチ
40 ADコンバータ
41 記憶装置
42 マイコン
43 表示装置
50 地絡抵抗
60 プログラムデータ記憶部
61 抵抗値記憶部
62 整定値記憶部
63 電圧値記憶部
70 測定部
71 異常判定部
72 電圧変化検出部
73,74 差電圧判定部
75 接続部
76 算出部
77 地絡検出部
78 警報出力部
Claims (10)
- 直流回路の正極側に設けられた第1接地抵抗に発生する第1電圧と、前記直流回路の負極側に設けられた第2接地抵抗に発生する第2電圧とを測定する測定部と、
前記第1及び第2電圧の一方の電圧に対する他方の電圧の大きさが第1所定値より大きいか否かを判定する第1判定部と、
前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが前記第1所定値より大きい場合、前記直流回路の正極側または負極側に第1地絡抵抗を接続する接続部と、
前記第1地絡抵抗が接続されると、前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが前記第1所定値より小さい場合に測定された前記第1及び第2電圧と、前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが前記第1所定値より大きい場合に測定された前記第1及び第2電圧と、前記第1地絡抵抗が接続された際に測定された前記第1及び第2電圧と、前記第1地絡抵抗の抵抗値とに基づいて、前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが前記第1所定値より大きくなった際に前記直流回路に接続された第2地絡抵抗の抵抗値を算出する算出部と、
算出された前記第2地絡抵抗の抵抗値に基づいて、前記直流回路の地絡を検出する検出部と、
を備えることを特徴とする地絡検出装置。 - 請求項1に記載の地絡検出装置であって、
前記第1所定値は、
前記直流回路の対地絶縁抵抗の抵抗値が第1抵抗値より大きい状態において、前記直流回路の正極側または負極側に第3地絡抵抗が接続された際の前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさを示す基準値より小さいこと、
を特徴とする地絡検出装置。 - 請求項2に記載の地絡検出装置であって、
前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが、前記基準値より大きな第2所定値より大きいか否かを判定する第2判定部を更に備え、
前記検出部は、
前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが前記第2所定値より大きいことが前記第2判定部により判定された場合、または算出された前記第2地絡抵抗の抵抗値が前記第3地絡抵抗の第2抵抗値より小さい場合、前記直流回路に地絡が発生していることを検出すること、
を特徴とする地絡検出装置。 - 請求項3に記載の地絡検出装置であって、
前記接続部は、
前記第2電圧の大きさが第1電圧の大きさより大きい場合、前記直流回路の正極側に前記第1地絡抵抗を接続し、前記第2電圧の大きさが第1電圧の大きさより小さい場合、前記直流回路の負極側に前記第1地絡抵抗を接続すること、
を特徴とする地絡検出装置。 - 請求項3または請求項4に記載の地絡検出装置であって、
前記検出部が前記直流回路に地絡が発生していることを検出すると、警報を出力する警報出力部を更に備えること、
を特徴とする地絡検出装置。 - 請求項5に記載の地絡検出装置であって、
前記接続部は、
前記直流回路に前記第1地絡抵抗を接続した後に、前記直流回路と前記第1地絡抵抗との間を開放し、
前記検出部は、
前記直流回路と前記第1地絡抵抗との間が開放されるとともに地絡の発生が検出された後に、前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが前記第1所定値より小さいことが前記第1判定部により判定されると、前記直流回路に地絡が発生していないことを検出し、
前記警報出力部は、
前記検出部が前記直流回路に地絡が発生していないことを検出すると、前記警報の出力を停止すること、
を特徴とする地絡検出装置。 - 請求項3〜6の何れかに記載の地絡検出装置であって、
算出された前記第2地絡抵抗の抵抗値が前記第2抵抗値より小さい場合、算出された前記第2地絡抵抗の抵抗値を記憶する記憶部を更に備えること、
を特徴とする地絡検出装置。 - 請求項3〜7の何れかに記載の地絡検出装置であって、
前記第1地絡抵抗の抵抗値は前記第2抵抗値より小さいこと、
を特徴とする地絡検出装置。 - 請求項2〜8の何れかに記載の地絡検出装置であって、
前記算出部は、
前記第1地絡抵抗が接続されると、前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが前記第1所定値より小さい場合に測定された前記第1及び第2電圧と、前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが前記第1所定値より大きい場合に測定された前記第1及び第2電圧と、前記第1地絡抵抗が接続された際に測定された前記第1及び第2電圧と、前記第1地絡抵抗の抵抗値と、前記第1及び第2接地抵抗の抵抗値とに基づいて、前記直流回路の前記対地絶縁抵抗の抵抗値を算出すること、
を特徴とする地絡検出装置。 - コンピュータに、
直流回路の正極側に設けられた第1接地抵抗に発生する第1電圧と、前記直流回路の負極側に設けられた第2接地抵抗に発生する第2電圧とを測定する機能と、
前記第1及び第2電圧の一方の電圧に対する他方の電圧の大きさが所定値より大きいか否かを判定する機能と、
前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが前記所定値より大きい場合、前記直流回路の正極側または負極側に第1地絡抵抗を接続する機能と、
前記第1地絡抵抗が接続されると、前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが前記所定値より小さい場合に測定された前記第1及び第2電圧と、前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが前記所定値より大きい場合に測定された前記第1及び第2電圧と、前記第1地絡抵抗が接続された際に測定された前記第1及び第2電圧と、前記第1地絡抵抗の抵抗値とに基づいて、前記一方の電圧に対する前記他方の電圧の大きさが前記所定値より大きくなった際に前記直流回路に接続された第2地絡抵抗の抵抗値を算出する機能と、
算出された前記第2地絡抵抗の抵抗値に基づいて、前記直流回路の地絡を検出する機能と、
を実現させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011124428A JP5415480B2 (ja) | 2011-06-02 | 2011-06-02 | 地絡検出装置、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011124428A JP5415480B2 (ja) | 2011-06-02 | 2011-06-02 | 地絡検出装置、プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012251867A JP2012251867A (ja) | 2012-12-20 |
JP5415480B2 true JP5415480B2 (ja) | 2014-02-12 |
Family
ID=47524810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011124428A Expired - Fee Related JP5415480B2 (ja) | 2011-06-02 | 2011-06-02 | 地絡検出装置、プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5415480B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110780223A (zh) * | 2018-07-11 | 2020-02-11 | 西门子股份公司 | 接地故障检测电路及装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61139764A (ja) * | 1984-12-12 | 1986-06-27 | Yokohama Shintoshi Kotsu Kk | 電車線地絡検知方法 |
JP2001298851A (ja) * | 2000-04-17 | 2001-10-26 | Tempearl Ind Co Ltd | 太陽光発電用保護装置 |
JP2003098215A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Canon Inc | 電力変換システムにおける地絡検出のための装置及び方法 |
JP4166680B2 (ja) * | 2003-12-24 | 2008-10-15 | 本田技研工業株式会社 | 地絡検知装置 |
JP4456402B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2010-04-28 | 中国電力株式会社 | 直流回路の地絡監視装置 |
JP2010187513A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Daihen Corp | 直流地絡検出装置、この直流地絡検出装置を備えた系統連系インバータシステム |
-
2011
- 2011-06-02 JP JP2011124428A patent/JP5415480B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012251867A (ja) | 2012-12-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10148203B2 (en) | Motor driving apparatus including DC link voltage detection unit | |
EP2527854B1 (en) | Systems and methods for determining electrical faults | |
WO2007046237A1 (ja) | 絶縁検査装置及び絶縁検査方法 | |
US20120249067A1 (en) | Apparatus for correcting a dc bias for leakage current | |
US10663510B2 (en) | Insulation detecting method for electric machine | |
JP2006343267A (ja) | 直流回路の絶縁抵抗測定器、静電容量測定器、絶縁抵抗測定方法および静電容量測定方法 | |
US20140253091A1 (en) | Determination device, determination method, and non-transitory recording medium | |
KR20150053273A (ko) | 전류 센서 측정 결과의 타당성을 체크하는 방법 및 디바이스 | |
GB2544610A (en) | A method and system for monitoring electrical isolation | |
JP5415480B2 (ja) | 地絡検出装置、プログラム | |
JP6486665B2 (ja) | 絶縁抵抗測定装置 | |
US10514307B2 (en) | Fault detection apparatus | |
CN109633357B (zh) | 三母线中多母线接地绝缘监测方法和监测装置 | |
US20010013771A1 (en) | Phase failure monitoring | |
KR101164202B1 (ko) | 배터리 누설전류 감지 장치 및 방법 | |
JP6456115B2 (ja) | 地絡検出回路故障診断装置 | |
JP2018054361A (ja) | 測定モジュール | |
JP5518657B2 (ja) | 接地抵抗計 | |
JP2013210246A (ja) | 抵抗値算出装置 | |
JP2012150110A (ja) | 回路接続性を監視することを含む方法及びシステム | |
JP2003202357A (ja) | 絶縁監視方法および装置 | |
CN114428216A (zh) | 电池电流检测方法及装置、存储介质 | |
JP4980006B2 (ja) | 測定装置 | |
US8508895B2 (en) | Short circuit protection for sensor | |
JP5608465B2 (ja) | 抵抗値判定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130717 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130723 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130910 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131113 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5415480 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |