JP6272379B2 - ケーブル検査装置及びケーブル検査システム - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル検査装置及びケーブル検査システムに関する。
現在、複数の芯線を有するケーブルを検査する種々の技術が知られている。例えば、特許文献1には、導通抵抗の測定、絶縁抵抗の測定、インピーダンスの測定、TDR(Time Domain Reflectometry)の測定などを実行可能な異常検知装置が開示されている。ケーブルの検査のうち、断線箇所があるか否かを検査する導通抵抗の検査と、短絡箇所があるか否かを検査する絶縁抵抗の検査とが特に重要である。
導通抵抗の検査では、例えば、ケーブルの一端において2本の芯線を短絡した上で、ケーブルの他端において2本の芯線間の抵抗値を測定し、測定された抵抗値が閾値以上である場合、少なくとも一方の芯線に断線箇所があると判別される。絶縁抵抗の検査では、例えば、ケーブルの一端において2本の芯線を開放した上で、ケーブルの他端において2本の芯線間の抵抗値を測定し、測定された抵抗値が閾値以下である場合、2本の芯線間で短絡箇所があると判別する。
特開平6−194401号公報
導通抵抗の検査と絶縁抵抗の検査とを効率良く実行する方法として、ケーブルの一端に、接続端子間を自動で短絡又は開放する開閉装置を取り付ける方法が考えられる。ここで、一方の検査の途中で開閉装置の状態が切り替わると、ケーブル検査装置は正確に検査をできない可能性がある。このため、ケーブル検査装置と開閉装置とに通信機能を持たせ、開閉装置の状態を示す情報を開閉装置からケーブル検査装置に送信する方法が考えられる。しかしながら、ケーブル検査装置と開閉装置とに通信機能を持たせるにはコストがかかる。このため、導通抵抗の検査と絶縁抵抗の検査とを効率良く低コストで正確に実行する技術が望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、導通抵抗の検査と絶縁抵抗の検査とを効率良く低コストで正確に実行するケーブル検査装置及びケーブル検査システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るケーブル検査装置は、
第1芯線と第2芯線とを備えるケーブルの一端において、前記第1芯線の一端と前記第2芯線の一端との間を短絡及び開放する開閉装置とともに使用されるケーブル検査装置であって、
前記第1芯線の他端に接続された第1端子と前記第2芯線の他端に接続された第2端子とを備え、前記第1端子から前記第2端子に向けて一定の電流を流す定電流回路と、
前記第1端子と前記第2端子との間の端子間電圧が予め定められた電圧閾値以上であるときにトリガ用電圧として第1レベルの電圧を出力し、前記端子間電圧が前記電圧閾値未満であるときに前記トリガ用電圧として第2レベルの電圧を出力する電圧出力回路と、
前記トリガ用電圧が前記第1レベルから前記第2レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく導通抵抗の検査を開始し、前記トリガ用電圧が前記第2レベルから前記第1レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく絶縁抵抗の検査を開始する処理手段と、
前記トリガ用電圧が変化した時刻からの経過時間を測定する時間測定手段と、を備え、
前記処理手段は、前記時間測定手段により測定された経過時間が予め定められた時間閾値を超える場合、負荷抵抗の値が異常である旨の情報を表示する表示手段を備える。
本発明では、トリガ用電圧が変化したことに応答して、導通抵抗の検査や絶縁抵抗の検査が開始される。従って、本発明によれば、導通抵抗の検査と絶縁抵抗の検査とを効率良く低コストで正確に実行することができる。
本発明の実施形態1に係るケーブル検査システムの構成図である。 本発明の実施形態1に係る処理部の構成図である。 本発明の実施形態1に係る開閉装置の回路図である。 本発明の実施形態1に係る開閉装置の動作特性を示す図であり、(A)は、コンデンサの充電電圧を示す図であり、(B)は、開閉信号の電圧を示す図であり、(C)は、リレースイッチのコイル電流を示す図であり、(D)は、リレースイッチの状態を示す図である。 開閉装置が開放状態であるときの電流の流れを示す図である。 各構成の状態が遷移する様子を示すタイミングチャートであり、(A)は、開閉装置の状態を示すタイミングチャートであり、(B)は、トリガ用電圧を示すタイミングチャートであり、(C)は、第1スイッチ制御信号の状態を示すタイミングチャートであり、(D)は、第2スイッチ制御信号の状態を示すタイミングチャートであり、(E)は、ケーブル検査装置の動作モードを示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態1に係るケーブル検査処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係るケーブル検査システムの構成図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1を、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本発明の実施形態1に係るケーブル検査システムについて説明する。ケーブル検査システムは、ケーブル検査装置1000と開閉装置400とを備え、検査対象物であるケーブル500に対して、導通抵抗の検査と絶縁抵抗の検査との双方の検査を実行するシステムである。
導通抵抗の検査は、ケーブル500に断線箇所があるか否かの検査である。導通抵抗の検査は、ケーブル500の一端に接続された開閉装置400が閉状態であるときに実行される。導通抵抗の検査では、ケーブル500の他端において、芯線間の抵抗値が測定され、測定された抵抗値が予め定められた第1抵抗閾値以上である場合、少なくとも一方の芯線に断線箇所があると判別される。第1抵抗閾値は、ケーブル500に断線箇所がない場合における導通抵抗の推定値(2本の芯線を直列に接続したときの合成抵抗値の推定値)よりも大きい値である。一方、絶縁抵抗の検査は、ケーブル500に短絡箇所があるか否かの検査である。絶縁抵抗の検査は、ケーブル500の一端に接続された開閉装置400が開状態であるときに実行される。絶縁抵抗の検査では、ケーブル500の他端において、芯線間の抵抗値が測定され、測定された抵抗値が予め定められた第2抵抗閾値以下である場合、2本の芯線間で短絡箇所があると判別される。第2抵抗閾値は、ケーブル500に短絡箇所がない場合における絶縁抵抗の推定値(例えば、数MΩ以上の値)よりも小さい値である。第2抵抗閾値は、例えば、第1抵抗閾値以上の値に設定される。
ここで、ケーブル検査装置1000と開閉装置400とは相互に通信する機能を有さず、ケーブル検査装置1000は、開閉装置400から開閉装置400の状態を示す情報を取得できないものとする。そこで、ケーブル検査装置1000は、ケーブル500の他端間に印加されている電圧からトリガ用電圧を生成し、トリガ用電圧が変化したタイミングで、導通抵抗の検査と絶縁抵抗の検査とのうちのいずれか一方の検査を実行する。
以下、ケーブル検査装置1000の構成について説明する。ケーブル検査装置1000は、処理部100と、電流生成ユニット200と、A/D(Analog/Digital)コンバータ300とを備える。
処理部100は、ケーブル検査装置1000の中核をなすモジュールであり、検査タイミングの検出、導通抵抗の検査、絶縁抵抗の検査、検査結果の表示などを実行する。処理部100は、予め定められたプログラムに従って動作するプロセッサを備える。なお、処理部100は、処理手段を構成する。以下、図2を参照して、処理部100の構成について説明する。図2に示すように、処理部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、フラッシュメモリ104、RTC(Real Time Clock)105、操作受付部106、表示部107、パラレルポート108を備える。処理部100が備える各構成要素は、バスを介して相互に接続される。
CPU101は、処理部100の全体の動作を制御する。なお、CPU101は、ROM102に格納されているプログラムに従って動作し、RAM103をワークエリアとして使用する。なお、CPU101は、抵抗値算出手段を構成する。ROM102には、処理部100の全体の動作を制御するためのプログラムやデータが記憶される。RAM103は、CPU101のワークエリアとして機能する。つまり、CPU101は、RAM103にプログラムやデータを一時的に書き込み、これらのプログラムやデータを適宜参照する。
フラッシュメモリ104は、各種の情報を記憶する不揮発性のメモリである。RTC105は、計時用のデバイスである。RTC105は、例えば、電池を内蔵し、処理部100の電源がオフの間も計時を継続する。RTC105は、例えば、水晶発振子を備える発振回路を備える。なお、RTC105は、時間測定手段を構成する。操作受付部106は、ユーザによる操作を検知し、検知の結果を示す信号をCPU101に供給する。操作受付部106は、例えば、タッチスクリーン、ボタン、レバー、スイッチなどである。表示部107は、CPU101による制御に従って、各種の情報を表示する。表示部107は、例えば、タッチスクリーン、液晶ディスプレイ、LED(Liquid Emitting Diode)を備える。なお、表示部107は、CPU101と協働して表示手段を構成する。
パラレルポート108は、デジタル入出力が可能なインターフェースである。例えば、パラレルポート108は、数ビット分のデジタルデータの入力と、数ビット分のデジタルデータの出力が可能である。デジタルデータは、例えば、Hレベル、又は、Lレベルの電圧信号である。パラレルポート108は、Strgにより示されるトリガ用信号を入力するポートと、Ssw1により示される第1スイッチ制御信号を出力するポート、Ssw2により示される第2スイッチ制御信号を出力するポート、Ddigにより示される端子間電圧信号を入力するポートとを備える。
電流生成ユニット200は、ケーブル500の抵抗値を測定するために、一定の電流値を有する電流を生成するモジュールである。電流生成ユニット200は、端子201と端子202とにより直流電力の供給を受け、生成した電流を端子203から端子204に向けて流す。このように、電流生成ユニット200は、定電流回路を構成する。
ここで、検査対象物であるケーブル500の構成について説明する。ケーブル500は、ビルや工場などの設備に敷設され、電力の供給や電気信号の送信に用いられるケーブルである。ケーブル500は、シールド付きの2芯ケーブルであり、芯線510と、絶縁部材511と、芯線520と、絶縁部材521と、シールド線530とを備える。芯線510と芯線520とは、電力や電気信号を送信するための電線であり、例えば、銅やアルミニウムにより構成される。芯線510の一端である端部512は、開閉装置400が備える端子411に接続される。芯線510の他端である端部513は、電流生成ユニット200が備える端子203に接続される。絶縁部材511は、芯線510を被覆する絶縁体である。芯線520の一端である端部522は、開閉装置400が備える端子412に接続される。芯線520の他端である端部523は、電流生成ユニット200が備える端子204に接続される。絶縁部材521は、芯線520を被覆する絶縁体である。芯線510や芯線520は、例えば、塩化ビニール樹脂により構成される。シールド線530は、芯線510や芯線520を被覆して遮蔽する。
電流生成ユニット200は、端子201と、端子202と、端子203と、端子204と、基準電圧生成回路210と、オペアンプ220と、可変抵抗器230と、NPNトランジスタ241と、PNPトランジスタ242と、PNPトランジスタ243と、PNPトランジスタ244と、電圧出力回路250と、スイッチ251と、スイッチ252とを備える。
端子201は、直流電源である電源205に接続される端子である。端子202は、GND206に接続される端子である。端子203は、芯線510が備える端部513に接続される。端子204は、芯線520が備える端部523に接続される。基準電圧生成回路210は、オペアンプ220の非反転入力端子に印加する基準電圧を生成する回路である。基準電圧生成回路210は、端子211と、端子212と、端子213とを備える。端子211は、入力端子であり、端子201に接続される。端子212は、出力端子であり、オペアンプ220の非反転入力端子に接続される。端子213は、GND端子であり、端子202を介してGND206に接続される。
オペアンプ220は、非反転入力端子と反転入力端子との間に印加された電圧に応じた電圧を出力端子から出力する素子である。オペアンプ220の反転入力端子は、NPNトランジスタ241のエミッタと可変抵抗器230の一端とに接続される。オペアンプ220の出力端子は、NPNトランジスタ241のベースに接続される。可変抵抗器230は、NPNトランジスタ241の電流路に流れる電流を調整するための可変抵抗器である。可変抵抗器230の他端は、GND206に接続される。
NPNトランジスタ241のコレクタはPNPトランジスタ242のベースとPNPトランジスタ243のコレクタに接続される。PNPトランジスタ242のエミッタは、PNPトランジスタ243のベースとPNPトランジスタ244のベースとに接続される。PNPトランジスタ242のコレクタは、GND206に接続される。PNPトランジスタ243のエミッタとPNPトランジスタ244のエミッタとは、電源205に接続される。PNPトランジスタ244のコレクタは、スイッチ251を介して端子203に接続され、ツェナーダイオード253のカソードにも接続される。
NPNトランジスタ241とPNPトランジスタ242とPNPトランジスタ243とPNPトランジスタ244とは、カレントミラーを構成する。従って、NPNトランジスタ241の電流路とPNPトランジスタ244の電流路とにはほぼ同じ電流が流れる。ここで、NPNトランジスタ241の電流路には、可変抵抗器230の抵抗値に応じた一定の電流が流れる。このため、PNPトランジスタ244の電流路には、可変抵抗器230の抵抗値に応じた一定の電流が流れる。つまり、PNPトランジスタ244は、ケーブル500に流れる電流とツェナーダイオード253に流れる電流との和が一定になるように、ケーブル500とツェナーダイオード253とから構成される並列回路に一定の電流を流す。従って、ケーブル500に電流が流れるときには、ツェナーダイオード253に電流が流れず、ケーブル500に電流が流れないときには、ツェナーダイオード253に電流が流れることになる。
電圧出力回路250は、端子203と端子204との間の端子間電圧に応じたトリガ用電圧を出力する回路である。ただし、本実施形態では、電圧出力回路250は、端子間電圧そのものをトリガ用電圧として出力する。具体的には、電圧出力回路250は、端子間電圧が予め定められた電圧閾値以上であるときに、トリガ用電圧として第1レベルの電圧を出力する。また、電圧出力回路250は、端子間電圧が電圧閾値未満であるときに、トリガ用電圧として第2レベルの電圧を出力する。電圧出力回路250は、ツェナーダイオード253を備える。ツェナーダイオード253のアノードは、GND206に接続される。なお、端子203は第1端子を構成し、端子204は第2端子を構成する。
本実施形態では、電圧出力回路250が出力するトリガ用電圧は端子間電圧であり、端子間電圧の上限はツェナーダイオード253の降伏電圧であるクランプ電圧であり、電圧閾値はクランプ電圧である。従って、第1レベルは、クランプ電圧となる。一方、第2レベルはクランプ電圧未満の電圧であるが変動しうる。しかしながら、端子間電圧がクランプ電圧未満である場合、基本的には、ケーブル500の一端が導通状態であり、端子間の抵抗値は極めて小さくなる。このため、第2レベルは、基本的に、極めて小さくなる。
例えば、電流生成ユニット200が出力する一定の電流の値が10mAであり、クランプ電圧が10Vであり、ケーブル500の導通抵抗が10Ωであるものとする。ここで、開閉装置400が開状態であるとすると、ケーブル500には電流が全く流れない。このため、端子間電圧は10Vとなり、端子間の抵抗値は10V÷10mA=1kΩとなる。この場合、第1レベルは10Vとなり、トリガ用電圧は10Vとなる。一方、開閉装置400が閉状態であるとすると、ケーブル500には10mAの電流が流れる。このため、端子間電圧は10mA×10Ω=0.1Vとなり、端子間の抵抗値は10Ωとなる。この場合、第2レベルは0.1Vとなり、トリガ用電圧は0.1Vとなる。このようにトリガ用電圧は、クランプ電圧である第1レベルとほぼ0Vである第2レベルとの間で切り替えられるため、立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを発生させるトリガとして好適である。以下、具体的に説明する。
ツェナーダイオード253には、逆バイアスが印加されている。従って、ツェナーダイオード253に印加された電圧がクランプ電圧であるVZ未満であるときには、ツェナーダイオード253には電流は流れない。この場合、抵抗値がそれほど高くないケーブル500に電流が流れることを意味するので、ケーブル500における電圧降下は小さく、端子間電圧は極めて小さくなる。一方、ツェナーダイオード253にVZ以上の電圧が印加されそうになると、ツェナーダイオード253に逆方向電流が流れる。従って、ツェナーダイオード253には、VZ以上の電圧は印加されず、ツェナーダイオード253のカソードの電位はVZにクランプされる。つまり、この場合、端子間電圧はVZとなる。このように、ツェナーダイオード253のカソードの電位は、ほぼ、GND206の電位レベルか、もしくは、VZとなる。
このように、ツェナーダイオード253を備える電圧出力回路250は、電圧リミッタ回路として機能する。つまり、ケーブル500に断線や短絡がない場合、開閉装置400の開閉動作に応じて、芯線510と芯線520との直列回路となるケーブル500を通じて、電圧出力回路250に0V又はVZが発生する形態となる。このように、本実施形態では、本来は電圧の異常な上昇を制限するための素子であるツェナーダイオード253をトリガ信号発生に用い、検査対象であるケーブル500をトリガの発生に活用している。
なお、端子間の抵抗値は、ケーブル500と開閉装置400とから構成される負荷回路の抵抗値と電圧出力回路250の抵抗値との並列合成抵抗値となる。しかしながら、負荷回路の抵抗値が1kΩ未満である場合、電圧出力回路250の抵抗値は十分に大きいため、端子間の抵抗値は負荷回路の抵抗値とみなせる。一方、負荷回路の抵抗値が1kΩ以上である場合、端子間の抵抗値は負荷回路の抵抗値とみなせない。しかしながら、端子間の抵抗値が1kΩであること、つまり、端子間電圧がクランプ電圧であることは、負荷回路の抵抗値が1kΩ以上であるとみなすことができる。つまり、このような場合であっても、導通抵抗の検査や絶縁抵抗の検査は十分に実行可能である。
スイッチ251は、電流生成ユニット200とケーブル500との間に設けられるスイッチである。従って、少なくともスイッチ251が開状態のときには、ケーブル500には電流が流れない。スイッチ251の状態は、Ssw1により制御される。つまり、検査実行時には、スイッチ251が閉状態に制御され、検査が実行されないときには、スイッチ251は開状態に制御される。
スイッチ252は、端子203とGND206との間に設けられるスイッチである。従って、スイッチ252が閉状態のときには、端子203の電位がGND206の電位に設定される。スイッチ252は、Ssw2により制御される。つまり、スイッチ252は、蓄積した電荷を放電する際に、閉状態に制御される。
A/Dコンバータ300は、入力端子に印加されたアナログ電圧をデジタル値に変換し、変換結果を示すデジタル値を出力端子から出力する。つまり、A/Dコンバータ300は、端子間電圧を示すデジタル値であるDdigを処理部100に供給する。端子間電圧がクランプ電圧未満である場合、ケーブル500に流れる電流の値が一定であることを考慮すると、Ddigは、ケーブル500に印加されている電圧値を示すと同時に、ケーブル500の抵抗値を示すともいえる。なお、A/Dコンバータ300は、電圧値取得回路を構成する。
次に、開閉装置400について説明する。開閉装置400は、ケーブル500の一端において、予め定められた時間が経過する毎に(つまり、予め定められた周期で)、芯線510が備える端部512と芯線520が備える端部522との間を、導通状態(短絡状態)と絶縁状態(開放状態)との間で切り替える装置である。開閉装置400は、ケーブル検査装置1000と通信することなく、自動的に、上述した切替を実行する。開閉装置400は、リレースイッチ410と、制御部420と、電源部430とを備える。以下、図3及び図4を参照しながら上記構成を有する開閉装置400の動作特性について説明する。
まず、図4(A)はタイマIC4211のTHRESHOLD端子の電圧の時間的推移を示している。図4(B)は、タイマIC4211のOUTPUT端子の電圧の時間的推移を示している。図4(C)は、リレースイッチ410のコイル413に流れる電流Iの時間的推移を示している。図4(D)は、リレースイッチ410の状態の時間的推移を示している。
まず、図3において、開閉装置400の電源部430の電源スイッチ433がオンされると、リセット回路4212はタイマIC4211にリセット信号を出力し、タイマIC4211はDISCHARGE端子を接地してコンデンサ4215の残留電荷を放電させる。その後、可変抵抗器4213、可変抵抗器4214を介してコンデンサ4215が充電され、THRESHOLD端子の電圧すなわちコンデンサ4215の充電電圧が徐々に上昇していく。図4(A)に示すように、この充電状態はTHRESHOLD端子の電圧が供給電圧VCCの2/3に達するまで継続する(0〜t101までの区間)。
図4(B)に示すように、この充電状態では、OUTPUT端子の電圧は供給電圧VCC(=Vバッテリ電圧VBATT)になる。これにより、トランジスタ4223がオンし、トランジスタ4225のベース電圧が低下し、トランジスタ4225はオフする。このため、リレースイッチ410のコイル413の端子間電圧はゼロとなり、図4(C)に示すように、リレースイッチ410のコイル413に流れる電流Iはゼロとなる。そのため、リレースイッチ410は、オフ状態を維持する。この状態では、端子411と端子412とは絶縁された状態となる。
コンデンサ4215の充電が進み、THRESHOLD端子の電圧が供給電圧(2/3)・VCCに達すると、タイマIC4211は、DISCHARGE端子を接地する。これにより、コンデンサ4215の電荷が、可変抵抗器4214とDISCHARGE端子とを介して放電されていく。図4(A)に示すように、この放電状態は、THRESHOLD端子の電圧が供給電圧VCCの1/3に達するまで継続する(t101〜t102の区間)。
図4(B)に示すように、この充電状態では、OUTPUT端子の電圧すなわち開閉信号はローレベルになる。OUTPUT端子の電圧がローレベルだと、トランジスタ4223がオフする。すると、トランジスタ4225のベース電圧が上昇して、トランジスタ4225がオンし、リレースイッチ410のコイル413に、図4(C)に示すように、電流Iopが流れる。そのため、リレースイッチ410はオンし、端子411と端子412とは短絡される。
次に、THRESHOLD端子の電圧が供給電圧VCCの1/3に達すると、放電状態から再び充電状態に移行し、THRESHOLD端子の電圧が供給電圧VCCの2/3に達するまで継続する(t102〜t103の区間)。このような動作は、電源スイッチ433がオフにされるまで繰り返される(t103〜)。
このように、リレースイッチ410は制御部420のタイマ回路421が出力する開閉信号によって周期的にオンオフ制御され、端子411、端子412間が短絡又は開放される。また、リレースイッチ410のオン時間はタイマ回路421の充電時間によって決まり、オフ時間はタイマ回路421の放電時間によって決まる。そのため、コンデンサ4215、可変抵抗器4213、可変抵抗器4214の値を調整すれば、リレースイッチ410のオンオフ制御の周期も調整することができる。
次に、ケーブル検査装置1000の動作について説明する。導通抵抗の検査では、開閉装置400が閉状態となる。つまり、図1に破線の矢印で示すように、開閉装置400が閉状態になった場合、芯線510→開閉装置400→芯線520の経路で電流が流れる。つまり、ケーブル500には電流が流れるが、電圧出力回路250には電流が流れない。その結果、電圧リミッタ回路である電圧出力回路250には電流が流れず、電圧出力回路250から出力されるトリガ用電圧は0Vとなる。
一方、絶縁抵抗の検査では、開閉装置400が開状態となる。この場合、図5に破線の矢印で示すように、ケーブル500を含む経路が遮断され、これまでこの経路に流れていた電流が、電圧リミッタ回路である電圧出力回路250に流れる。従って、電圧出力回路250から出力されるトリガ用電圧であるStrgは、クランプ電圧であるVZとなる。その結果、開閉装置400の動作に同期した波高値がVZの矩形波が発生する。
そして、処理部100は、Strgが0VからVZに切り替わったことを検知したことに応答して、絶縁抵抗の検査を開始する。また、処理部100は、StrgがVZから0Vに切り替わったことを検知したことに応答して、導通抵抗の検査を開始する。なお、処理部100は、パラレルポート108が備えるポートのうち、Strgが入力されるポートにエッジトリガ割り込みを設定することにより、トリガ用電圧が変化したことを検知することができる。
ここで、検査の途中で開閉装置400の状態が切り替わると、絶縁抵抗と導通抵抗とが混ざることになり、正確な検査結果が得られなくなる。例えば、絶縁抵抗の検査時に、絶縁抵抗を10回サンプリングして、10回分の絶縁抵抗の平均値を基準値と比較する場合を想定する。この場合、絶縁抵抗を5回サンプリングした時点で、開閉装置400の状態が変化すると、残りの5回分の抵抗値は導通抵抗となってしまう。この場合、10回分の平均値を基準値と比較することになるので、ケーブル500に短絡箇所がなくても、ケーブル500に短絡箇所があると判別されてしまう。そこで、上述したように、開閉装置400の状態が切り替わったタイミングで検査を開始するようにすれば、検査の途中で開閉装置400の状態が切り替わってしまう事態を減らすことができる。
なお、ケーブル500が断線若しくは短絡している場合、開閉装置400の開閉動作にかかわらず、トリガ用電圧が変化しないことになる。このような場合、トリガ用電圧は、0V又はVZの状態を維持することになる。そこで、処理部100は、タイムアウト時間(時間閾値)を設けることが好適である。例えば、処理部100は、トリガ用電圧が変化しない時間をカウントし、このカウントがカウント閾値以上になった場合、ケーブル500に断線又は短絡があり、再利用可能でない旨の情報を表示する。具体的には、処理部100は、トリガ用電圧が0Vの状態でタイムアウト時間が経過したことを検知した場合、ケーブル500に短絡がある旨の情報を表示する。一方、処理部100は、トリガ用電圧がVZの状態でタイムアウト時間が経過したことを検知した場合、ケーブル500に断線がある旨の情報を表示する。タイムアウト時間を経過したことを検知するためには、RTC105を利用したウォッチドッグ機能を利用することができる。
また、開閉装置400の状態が変化する周期にばらつきがあることを考慮して、この周期よりもある程度短い時間(例えば、この周期の0.7倍の時間)内に導通抵抗の検査又は絶縁抵抗の検査を完了することが好適である。このように、余裕時間を持たせることで、絶縁抵抗を算出する際に導通抵抗が混入すること、又は、導通抵抗を算出する際に絶縁抵抗が混入することを抑制できる。
次に、図6を参照して、開閉装置400の状態が変化してからケーブル検査装置1000による、導通抵抗の検査又は絶縁抵抗の検査が開始される様子について説明する。図6(A)は、開閉装置400の状態を示すタイミングチャートである。図6(B)は、トリガ用電圧を示すタイミングチャートである。図6(C)は、第1スイッチ制御信号の状態を示すタイミングチャートである。図6(D)は、第2スイッチ制御信号の状態を示すタイミングチャートである。図6(E)は、ケーブル検査装置1000の動作モードを示すタイミングチャートである。
まず、t1において、開閉装置400が開状態であり、トリガ用電圧がVZであり、第1スイッチ制御信号がLレベルであり、第2スイッチ制御信号がHレベルであり、ケーブル検査装置1000の動作モードがスタンバイであるものとする。ここで、t3において、検査の指示がなされると、第1スイッチ制御信号がHレベルに切り替わり、第2スイッチ制御信号がLレベルに切り替わる。そして、t10において、開閉装置400が閉状態となると、t11において、トリガ用電圧が0Vとなり、ケーブル検査装置1000の動作モードが導通抵抗の検査モードとなる。そして、t17において、ケーブル検査装置1000の動作モードがスタンバイとなる。
次に、t19において、開閉装置400が開状態となると、t20において、トリガ用電圧がVZとなり、ケーブル検査装置1000の動作モードが絶縁抵抗の検査モードとなる。そして、t26において、ケーブル検査装置1000の動作モードがスタンバイとなる。更に、t28において、開閉装置400が閉状態となると、t29において、トリガ用電圧が0Vとなり、ケーブル検査装置1000の動作モードが導通抵抗の検査モードとなる。
次に、図7に示すフローチャートを参照して、ケーブル検査装置1000が実行するケーブル検査処理について説明する。ケーブル検査処理は、基本的に、処理部100が備えるCPU101による制御に従って実行される。なお、CPU101は、ユーザからケーブル検査処理の開始指示を受け付けた後に、ケーブル検査処理を開始する。CPU101は、例えば、操作受付部106を介してユーザから開始指示を受け付ける。以下、CPU101が操作受付部106を介してユーザから情報を受け付けることを、適宜、単に、CPU101がユーザから情報を受け付けるという。
まず、CPU101は、測定の準備を指示する(ステップS101)。例えば、CPU101は、ユーザに測定の準備を促す画面を表示部107に表示させる。なお、測定の準備は、例えば、ケーブル500の一端に開閉装置400を接続する作業やケーブル500の他端にケーブル検査装置1000を接続する作業である。
CPU101は、ステップS101の処理を完了すると、準備が完了したか否かを判別する(ステップS102)。例えば、CPU101は、ユーザから準備が完了した旨の操作が受け付けられたか否かを判別する。
CPU101は、準備が完了していないと判別すると(ステップS102:NO)、ステップS102に処理を戻す。一方、CPU101は、準備が完了したと判別すると(ステップS102:YES)、検査モードに移行する(ステップS103)。この場合、CPU101は、第1スイッチ制御信号としてLレベルを出力し、第2スイッチ制御信号としてHレベルを出力する。また、CPU101は、ケーブル検査装置1000の動作モードをスタンバイとする。
CPU101は、ステップS103の処理を完了すると、立ち上がりエッジがあるか否かを判別する(ステップS104)。具体的には、CPU101は、StrgがLレベルからHレベルになったか否かを判別する。CPU101は、立ち上がりエッジがあると判別すると(ステップS104:YES)、絶縁抵抗の検査を実行する(ステップS105)。例えば、CPU101は、絶縁抵抗を10回サンプリングして平均値を求め第2抵抗閾値と比較する処理の実行を開始する。
CPU101は、立ち上がりエッジがないと判別した場合(ステップS104:NO)、又は、ステップS105の処理を完了した場合、立ち下がりエッジがあるか否かを判別する(ステップS106)。具体的には、CPU101は、StrgがHレベルからLレベルになったか否かを判別する。CPU101は、立ち下がりエッジがあると判別すると(ステップS106:YES)、導通抵抗の検査を実行する(ステップS107)。例えば、CPU101は、導通抵抗を10回サンプリングして平均値を求め第1抵抗閾値と比較する処理の実行を開始する。
CPU101は、立ち下がりエッジがないと判別した場合(ステップS106:NO)、又は、ステップS107の処理を完了した場合、ステップS104に移行する。
以上説明したように、本実施形態では、トリガ用電圧が変化したことに応答して、導通抵抗の検査や絶縁抵抗の検査が開始される。従って、本実施形態によれば、導通抵抗の検査と絶縁抵抗の検査とを効率良く低コストで正確に実行することができる。また、本実施形態では、トリガ用電圧を生成するための素子がツェナーダイオード253だけでよい。また、トリガ用電圧は、ツェナーダイオード253の降伏電圧以下に抑えられるので、処理部100はトリガ用電圧を扱いやすい。
(実施形態2)
実施形態1では、電流生成ユニット200が、ツェナーダイオード253を備える電圧出力回路250を備える例について説明した。本実施形態では、電流生成ユニット270が、オペアンプ281と抵抗器282と抵抗器283とを備える電圧出力回路280を備える例について説明する。
電圧出力回路280は、端子203と端子204との間の端子間電圧に応じたトリガ用電圧を出力する回路である。具体的には、電圧出力回路280は、端子間電圧が予め定められた電圧閾値以上であるときに、トリガ用電圧として第1レベルの電圧を出力する。また、電圧出力回路280は、端子間電圧が電圧閾値未満であるときに、トリガ用電圧として第2レベルの電圧を出力する。本実施形態では、電圧閾値は、基準電圧生成回路210が生成する基準電圧である。また、第1レベルは、オペアンプ281が出力するHレベルの電圧を抵抗器282と抵抗器283とにより分圧した値である。そして、第2レベルは、オペアンプ281が出力するLレベルの電圧を抵抗器282と抵抗器283とにより分圧した値である。抵抗器282は第1抵抗器を構成し、抵抗器283は第2抵抗器を構成する。抵抗器282と抵抗器283とが接続された端子は、トリガ用電圧が出力される端子である。また、端子202は、接地端子である。
ここで、電圧出力回路280が備えるオペアンプ281の入力インピーダンスは、非常に大きい。従って、ケーブル500と開閉装置400とから構成される負荷回路の抵抗値が非常に大きくても、電圧出力回路280を介して端子間に電流が流れない。つまり、本実施形態では、端子間の抵抗値は、負荷回路の抵抗値とみなせる。つまり、本実施形態では、ケーブル500の導通抵抗の値又はケーブル500の絶縁抵抗の値は、端子間の電圧値を電流生成ユニット270が出力する一定の電流の値で除算することにより算出可能である。
オペアンプ281の非反転入力端子は、PNPトランジスタ244のコレクタに接続される。そして、オペアンプ281の反転入力端子は、基準電圧生成回路210が備える端子212と、オペアンプ220が備える非反転入力端子とに接続される。また、オペアンプ281の出力端子は、抵抗器282の一端に接続される。抵抗器282の他端は、抵抗器283の一端に接続される。抵抗器283の他端は、GND206に接続される。そして、抵抗器282の他端と抵抗器283の一端とからトリガ用電圧であるStrgが処理部100に供給される。
電圧出力回路280は、端子203の電圧と基準電圧とを比較するコンパレータ回路と、コンパレータ回路の出力を2つの抵抗器により分圧する回路とを含む。開閉装置400が閉状態になった場合、ケーブル500を含む経路に電流が流れ、端子203に印加される電圧はほぼ0Vとなる。そして、コンパレータ回路であるオペアンプ281は、基準電圧と0Vとを比較して、Lレベルの電圧を出力する。一方、開閉装置400が開状態になった場合、ケーブル500を含む経路が遮断され、電流が流れなくなり、端子203に印加される電圧はほぼ電源205の電源電圧となる。そして、オペアンプ281は、基準電圧と電源電圧とを比較して、Hレベルの電圧を出力する。ここで、処理部100は、このHレベルを分圧した値を入力し、トリガ用電圧として活用する。
本実施形態では、トリガ用電圧が変化したことに応答して、導通抵抗の検査や絶縁抵抗の検査が開始される。従って、本実施形態によれば、導通抵抗の検査と絶縁抵抗の検査とを効率良く低コストで正確に実行することができる。また、本実施形態では、抵抗器282と抵抗器283とによりオペアンプ281の出力端子のレベルが分圧される。従って、抵抗器282の抵抗値と、抵抗器283の抵抗値との選択により、適切なレベルのトリガ用電圧を処理部100に供給することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、上記実施形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。また、上述した機能は、どの装置が有していても良く、上述した機能がシステム全体として実行されればよい。
上記実施形態では、本発明をシールド付きの2芯ケーブルに適用する例について説明した。本発明は、3芯以上の芯線を有する多芯ケーブルに適用することができる。この場合、3芯以上の芯線から選択された2芯を第1芯線及び第2芯線として、接続及び測定すればよい。また、シールド線はなくてもよい。
本発明に係る処理部100の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末装置に適用することで、当該パーソナルコンピュータを本発明に係る処理部100として機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、ケーブルの異常を検知するシステムに適用可能である。
100 処理部、101 CPU、102 ROM、103 RAM、104 フラッシュメモリ、105 RTC、106 操作受付部、107 表示部、108 パラレルポート、200,270 電流生成ユニット、201,202,203,204,211,212,213,411,412 端子、205 電源、206 GND、210 基準電圧生成回路、220,281 オペアンプ、230 可変抵抗器、241 NPNトランジスタ、242,243,244 PNPトランジスタ、250,280 電圧出力回路、251,252 スイッチ、253 ツェナーダイオード、282,283 抵抗器、300 A/Dコンバータ、400 開閉装置、410 リレースイッチ、413 コイル、420 制御部、421 タイマ回路、430 電源部、433 電源スイッチ、500 ケーブル、510,520 芯線、511,521 絶縁部材、512,513,522,523 端部、530 シールド線、1000,1100 ケーブル検査装置、4211 タイマIC、4212 リセット回路、4213,4214 可変抵抗器、4215 コンデンサ、4223,4225 トランジスタ

Claims (9)

  1. 第1芯線と第2芯線とを備えるケーブルの一端において、前記第1芯線の一端と前記第2芯線の一端との間を短絡及び開放する開閉装置とともに使用されるケーブル検査装置であって、
    前記第1芯線の他端に接続された第1端子と前記第2芯線の他端に接続された第2端子とを備え、前記第1端子から前記第2端子に向けて一定の電流を流す定電流回路と、
    前記第1端子と前記第2端子との間の端子間電圧が予め定められた電圧閾値以上であるときにトリガ用電圧として第1レベルの電圧を出力し、前記端子間電圧が前記電圧閾値未満であるときに前記トリガ用電圧として第2レベルの電圧を出力する電圧出力回路と、
    前記トリガ用電圧が前記第1レベルから前記第2レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく導通抵抗の検査を開始し、前記トリガ用電圧が前記第2レベルから前記第1レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく絶縁抵抗の検査を開始する処理手段と、
    前記トリガ用電圧が変化した時刻からの経過時間を測定する時間測定手段と、を備え、
    前記処理手段は、前記時間測定手段により測定された経過時間が予め定められた時間閾値を超える場合、負荷抵抗の値が異常である旨の情報を表示する表示手段を備える、
    ケーブル検査装置。
  2. 第1芯線と第2芯線とを備えるケーブルの一端において、前記第1芯線の一端と前記第2芯線の一端との間を短絡及び開放する開閉装置とともに使用されるケーブル検査装置であって、
    前記第1芯線の他端に接続された第1端子と前記第2芯線の他端に接続された第2端子とを備え、前記第1端子から前記第2端子に向けて一定の電流を流す定電流回路と、
    前記第1端子と前記第2端子との間の端子間電圧が予め定められた電圧閾値以上であるときにトリガ用電圧として第1レベルの電圧を出力し、前記端子間電圧が前記電圧閾値未満であるときに前記トリガ用電圧として第2レベルの電圧を出力する電圧出力回路と、
    前記トリガ用電圧が前記第1レベルから前記第2レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく導通抵抗の検査を開始し、前記トリガ用電圧が前記第2レベルから前記第1レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく絶縁抵抗の検査を開始する処理手段と、を備え、
    前記電圧出力回路は、前記第1端子に接続されたカソードと前記第2端子に接続されたアノードとを有するツェナーダイオードを備える、
    ケーブル検査装置。
  3. 第1芯線と第2芯線とを備えるケーブルの一端において、前記第1芯線の一端と前記第2芯線の一端との間を短絡及び開放する開閉装置とともに使用されるケーブル検査装置であって、
    前記第1芯線の他端に接続された第1端子と前記第2芯線の他端に接続された第2端子とを備え、前記第1端子から前記第2端子に向けて一定の電流を流す定電流回路と、
    前記第1端子と前記第2端子との間の端子間電圧が予め定められた電圧閾値以上であるときにトリガ用電圧として第1レベルの電圧を出力し、前記端子間電圧が前記電圧閾値未満であるときに前記トリガ用電圧として第2レベルの電圧を出力する電圧出力回路と、
    前記トリガ用電圧が前記第1レベルから前記第2レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく導通抵抗の検査を開始し、前記トリガ用電圧が前記第2レベルから前記第1レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく絶縁抵抗の検査を開始する処理手段と、を備え、
    前記電圧出力回路は、
    前記第1端子に接続された非反転入力端子と基準電圧が印加される反転入力端子と出力端子とを有するオペアンプと、
    前記オペアンプが有する出力端子と前記トリガ用電圧が出力される端子との間に接続された第1抵抗器と、
    前記トリガ用電圧が出力される端子と接地端子との間に接続された第2抵抗器と、を備える、
    ケーブル検査装置。
  4. 前記端子間電圧の値を取得する電圧値取得回路を更に備え、
    前記処理手段は、前記端子間電圧の値を前記一定の電流の値で除算することにより前記負荷抵抗の値を算出する抵抗値算出手段を更に備え、
    前記表示手段は、前記導通抵抗の検査において、前記負荷抵抗の値が予め定められた第1抵抗閾値以上である場合に断線がある旨の情報を表示し、前記絶縁抵抗の検査において、前記負荷抵抗の値が予め定められた第2抵抗閾値以下である場合に短絡がある旨の情報を表示する、
    請求項1に記載のケーブル検査装置。
  5. 前記端子間電圧の値を取得する電圧値取得回路を更に備え、
    前記処理手段は、
    前記端子間電圧の値を前記一定の電流の値で除算することにより負荷抵抗の値を算出する抵抗値算出手段と、
    前記導通抵抗の検査において、前記負荷抵抗の値が予め定められた第1抵抗閾値以上である場合に断線がある旨の情報を表示し、前記絶縁抵抗の検査において、前記負荷抵抗の値が予め定められた第2抵抗閾値以下である場合に短絡がある旨の情報を表示する表示手段と、を備える、
    請求項2又は3に記載のケーブル検査装置。
  6. 前記開閉装置は、予め定められた周期で、前記第1芯線の一端と前記第2芯線の一端との間の状態を切り替え、
    前記処理手段は、前記周期よりも短い時間で前記導通抵抗の検査を完了し、前記周期よりも短い時間で前記絶縁抵抗の検査を完了する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のケーブル検査装置。
  7. 第1芯線と第2芯線とを備えるケーブルの一端において、前記第1芯線の一端と前記第2芯線の一端との間を短絡及び開放する開閉装置と、
    前記開閉装置とともに使用されるケーブル検査装置と、を備え、
    前記ケーブル検査装置は、
    前記第1芯線の他端に接続された第1端子と前記第2芯線の他端に接続された第2端子とを備え、前記第1端子から前記第2端子に向けて一定の電流を流す定電流回路と、
    前記第1端子と前記第2端子との間の端子間電圧が予め定められた電圧閾値以上であるときにトリガ用電圧として第1レベルの電圧を出力し、前記端子間電圧が前記電圧閾値未満であるときに前記トリガ用電圧として第2レベルの電圧を出力する電圧出力回路と、
    前記トリガ用電圧が前記第1レベルから前記第2レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく導通抵抗の検査を開始し、前記トリガ用電圧が前記第2レベルから前記第1レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく絶縁抵抗の検査を開始する処理手段と、
    前記トリガ用電圧が変化した時刻からの経過時間を測定する時間測定手段と、を備え、
    前記処理手段は、前記時間測定手段により測定された経過時間が予め定められた時間閾値を超える場合、負荷抵抗の値が異常である旨の情報を表示する表示手段を備える、
    ケーブル検査システム。
  8. 第1芯線と第2芯線とを備えるケーブルの一端において、前記第1芯線の一端と前記第2芯線の一端との間を短絡及び開放する開閉装置と、
    前記開閉装置とともに使用されるケーブル検査装置と、を備え、
    前記ケーブル検査装置は、
    前記第1芯線の他端に接続された第1端子と前記第2芯線の他端に接続された第2端子とを備え、前記第1端子から前記第2端子に向けて一定の電流を流す定電流回路と、
    前記第1端子と前記第2端子との間の端子間電圧が予め定められた電圧閾値以上であるときにトリガ用電圧として第1レベルの電圧を出力し、前記端子間電圧が前記電圧閾値未満であるときに前記トリガ用電圧として第2レベルの電圧を出力する電圧出力回路と、
    前記トリガ用電圧が前記第1レベルから前記第2レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく導通抵抗の検査を開始し、前記トリガ用電圧が前記第2レベルから前記第1レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく絶縁抵抗の検査を開始する処理手段と、を備え、
    前記電圧出力回路は、前記第1端子に接続されたカソードと前記第2端子に接続されたアノードとを有するツェナーダイオードを備える、
    ケーブル検査システム。
  9. 第1芯線と第2芯線とを備えるケーブルの一端において、前記第1芯線の一端と前記第2芯線の一端との間を短絡及び開放する開閉装置と、
    前記開閉装置とともに使用されるケーブル検査装置と、を備え、
    前記ケーブル検査装置は、
    前記第1芯線の他端に接続された第1端子と前記第2芯線の他端に接続された第2端子とを備え、前記第1端子から前記第2端子に向けて一定の電流を流す定電流回路と、
    前記第1端子と前記第2端子との間の端子間電圧が予め定められた電圧閾値以上であるときにトリガ用電圧として第1レベルの電圧を出力し、前記端子間電圧が前記電圧閾値未満であるときに前記トリガ用電圧として第2レベルの電圧を出力する電圧出力回路と、
    前記トリガ用電圧が前記第1レベルから前記第2レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく導通抵抗の検査を開始し、前記トリガ用電圧が前記第2レベルから前記第1レベルに変化したことに応答して、前記端子間電圧に基づく絶縁抵抗の検査を開始する処理手段と、を備え、
    前記電圧出力回路は、
    前記第1端子に接続された非反転入力端子と基準電圧が印加される反転入力端子と出力端子とを有するオペアンプと、
    前記オペアンプが有する出力端子と前記トリガ用電圧が出力される端子との間に接続された第1抵抗器と、
    前記トリガ用電圧が出力される端子と接地端子との間に接続された第2抵抗器と、を備える、
    ケーブル検査システム。
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