JP2008039121A - リニアアクチュエータ - Google Patents

リニアアクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP2008039121A
JP2008039121A JP2006216133A JP2006216133A JP2008039121A JP 2008039121 A JP2008039121 A JP 2008039121A JP 2006216133 A JP2006216133 A JP 2006216133A JP 2006216133 A JP2006216133 A JP 2006216133A JP 2008039121 A JP2008039121 A JP 2008039121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder tube
piston
gas
linear actuator
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006216133A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Sato
泰正 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2006216133A priority Critical patent/JP2008039121A/ja
Publication of JP2008039121A publication Critical patent/JP2008039121A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Actuator (AREA)

Abstract

【課題】本発明は移動体の移動位置を正確に位置決めすると共に小型化を図ることを課題とする。
【解決手段】リニアアクチュエータ10は、内部に気体が供給されるシリンダチューブ30と、シリンダチューブ30内に空気を供給する空気供給部90と、シリンダチューブ30内に供給された気体の圧力に応じてシリンダチューブ30内の任意の位置へ移動するピストン40と、シリンダチューブ30の外周に沿って移動可能に設けられた被移動体50と、ピストン40の移動を被移動体50に伝達するマグネットカップリング120と、空気供給部90から供給される空気の供給量を制御して被移動体50を目標位置に移動させる制御装置100とを有する。また、ピストン40とシリンダチューブ30との間に空気を吐出する静圧軸受110を有し、空気圧によりシリンダチューブ30内を非接触で移動する
【選択図】図1

Description

本発明はリニアアクチュエータに係り、特にコンパクトな構成で且つ被移動体の移動位置の制御をより高精度に行えるように構成されたリニアアクチュエータに関する。
従来のリニアアクチュエータとしては、例えば、空気の給排によりガイド軸の外周に円筒形状のスライダを移動可能に嵌合させ、ガイド軸に設けられた通路より空気を供給してスライダの内周に固定された隔壁(ピストン)を移動させるように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、別のリニアアクチュエータとしては、例えば、円筒形状のシリンダ内を空気圧によって移動する駆動体(ピストン)と、シリンダチューブの外周に移動可能に嵌合する被駆動体とを有し、被駆動体の移動を磁石の磁力を介して被駆動体に伝達する構成のものがある(例えば、特許文献2参照)。
このシリンダ装置では、円筒形状のシリンダチューブ内に挿入されたピストンがシリンダチューブ内の空気圧力差に応じて一端方向または他端方向に移動し、シリンダチューブの外周に対向する被移動体が磁力を介してピストンの移動方向に追従して往復移動するように構成されている。
特開2001−50210号公報 特開平2−33904号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された装置では、隔壁(ピストン)が移動するためのストロークと、スライダをガイドするためストロークと同じ長さのガイド軸と有する構成であるので、装置の全長が隔壁のストロークの2倍以上となり、装置の小型化を図ることが難しかった。
また、上記特許文献2に記載されたリニアアクチュエータにおいては、ピストンをシリンダチューブの一端または他端に移動させることしかできないため、ピストンをシリンダチューブの任意位置に移動させて停止させることができないという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決したリニアアクチュエータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
本発明は、内部に気体が供給されるシリンダチューブと、該シリンダチューブ内に気体を供給する気体供給部と、前記シリンダチューブ内に供給された気体の圧力に応じて前記シリンダチューブ内の任意の位置へ移動するピストンと、前記シリンダチューブ外に自身全体が配置され、前記シリンダチューブの外周に沿って移動可能に設けられた被移動体と、前記ピストンの移動を前記被移動体に非接触で伝達するマグネットカップリングと、前記気体供給部から供給される気体の供給量を制御して前記被移動体を目標位置に移動させる制御部とを備え、上記課題を解決するものである。
また、前記ピストンと前記シリンダチューブとの間に気体を吐出する静圧軸受を有し、気体圧により前記ピストンが前記シリンダチューブ内を非接触で移動するように設けられ、上記課題を解決するものである。
また、前記シリンダチューブの外周を前記被移動体の移動のためのガイドとすることにより、上記課題を解決するものである。
また、前記マグネットカップリングは、前記ピストンと一体的に設けられた主動マグネット部と、前記被移動体に設けられ、前記主動マグネット部との磁力を介して前記ピストンの駆動力を伝達されて前記主動マグネットを追従する従動マグネット部とを有しており、上記課題を解決するものである。
また、前記シリンダチューブの外周に対向する前記マグネットカップリングの従動マグネット部の内側に、前記シリンダチューブの外周との間に気体を吐出する静圧軸受を設けることにより、上記課題を解決するものである。
また、前記シリンダチューブと平行に延在するリニアガイドを有し、前記リニアガイドにより前記被移動体の移動方向をガイドすると共に、前記被移動体の水平状態を維持するように前記被移動体のローリングを規制することにより、上記課題を解決するものである。
また、前記気体供給部は、前記ピストンにより画成された一対のシリンダ室の何れか一方に連通された第1の経路と、前記ピストンにより画成された一対のシリンダ室の何れか他方に連通された第2の経路と、前記制御部からの制御信号により前記第1の経路に供給される気体流量を調整する第1の流量調整弁と、前記制御部からの制御信号により前記第2の経路に供給される気体流量を調整する第2の流量調整弁と、前記被移動体の移動方向に応じて前記気体供給源からの圧力気体を前記第1の流量調整弁または前記第2の流量調整弁の何れか一方に供給するように切り替わる切替弁と、を有し、上記課題を解決するものである。
また、前記ピストンは、前記気体供給部と可撓性チューブを介して接続されており、前記可撓性チューブを介して前記静圧軸受に気体を供給され、上記課題を解決するものである。
また、本発明は、前記移動体の位置を計測する計測手段を有し、前記制御部は、前記計測手段の計測位置と前記目標位置との差に基づいて前記シリンダ室への気体供給量を演算して前記第1、第2の流量調整弁の弁開度を制御することにより、上記課題を解決するものである。
本発明によれば、気体供給部から供給される気体の供給量を制御して被移動体を目標位置に移動させることができるので、被移動体をピストンと共に移動させることが可能になり、ピストンストロークとシリンダチューブの全長との差を小さくして小型化に対応することが可能になる。また、シリンダチューブ内を移動するピストンの質量に応じた気体供給量を供給することで、ピストンの移動量を制御することができるので、被移動体を任意の位置に精度良く移動させることが可能になる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明によるリニアアクチュエータの一実施例を示す斜視図である。図2はリニアアクチュエータの縦断面図である。図3はピストンを拡大して示す断面図である。図1乃至図3に示されるように、リニアアクチュエータ10は、ハウジング20と、シリンダチューブ30と、ピストン40と、被移動体50と、可動ベース60と、リニアガイド70と、バルブユニット80A,80Bと、空気供給部(気体供給部)90と、制御装置100とより構成されている。
ハウジング20は、固定ベース22と、固定ベース22の両端に起立する側壁24,26とを有する。側壁24,26の外面には、バルブユニット80A,80B(詳細な構成は後述する)が取り付けられている。
シリンダチューブ30は、鉄またはアルミなどの金属パイプよりなる中空円筒形状の直管であり、両端が側壁24,26の内面凹部に嵌合固定された支持部材28に支持される。支持部材28は、円柱形状に形成されており、その外周がシリンダチューブ30の内周に嵌合固定されてシリンダチューブ30を支持する。
また、支持部材28には、バルブユニット80A,80Bから供給される空気を供給、またはシリンダチューブ30内の空気を排出するための空気通路29が軸方向に貫通している。空気通路29は、シリンダチューブ30の内部に画成されたシリンダ室32,34に連通している。このシリンダ室32,34は、ピストン40によって画成されており、ピストン40の移動位置に応じてその容積が変動する。尚、シリンダ室32,34の容積は、シリンダチューブ30の内径と、シリンダチューブ30の全長からピストン40の全長及び支持部材28の全長を差し引いた長さ(ピストン移動可能距離)との関係から容易に求めることができる。
図3に示されるように、ピストン40の外径は、シリンダチューブ30の内径よりも僅かに小径であり、且つピストン40には静圧軸受110が設けられている。静圧軸受110は、ピストン40の外周に空気を吐出する空気吐出通路112と、ピストン40の外周に形成された空気圧層の空気を回収する空気回収通路114とを有する。そのため、ピストン40の外周とシリンダチューブ30の内壁との間は、常に一定の空気圧に維持され、ピストン40とシリンダチューブ30との間が非接触状態に保たれている。
また、空気吐出通路112には、空気供給用の可撓性チューブ116が連通接続され、空気回収通路114には、空気排出用の可撓性チューブ118が連通接続されている。尚、可撓性チューブ116,118は、ピストン40が移動する際の抵抗とならないように伸縮可能な比較的柔らかい材質のチューブにより形成されている。
ピストン40は、シリンダチューブ30の内壁に対して非接触状態のまま移動するため、シリンダチューブ30との摺動抵抗が殆ど無い状態で移動することができる。そのため、ピストン40はシリンダ室32,34の圧力(P1,P2)の差に応じて殆ど負荷のない状態で移動することが可能になる。
例えば、P1>P2の場合は、ピストン40がYb方向に移動し、P1<P2の場合は、ピストン40がYa方向に移動する。なお、ピストン40には、可動ベース60の荷重が加わるリニアガイド70の摺動抵抗が負荷として作用するため、実際にはリニアガイド70の摺動抵抗に応じた圧力差によってピストン40を駆動することになる。
このように、ピストン40は、シリンダチューブ30の内部を非接触状態のまま移動するため、塵埃の問題が殆どない。また、例えピストン移動動作により塵埃が発生したとしてもシリンダチューブ30の外部に塵埃が拡散しないため、クリーンルームのような塵埃を嫌う環境での使用に好適である。
被移動体50は、シリンダチューブ30の外に自身全体が配置され、シリンダチューブ30の外周に対向する環状に形成されており、シリンダチューブ30の延在方向に移動する際に移動方向をガイドされるように設けられている。そのため、シリンダチューブ30は、リニアガイド70と共に、可動ベース60の移動方向をガイドすることができるので、一対のリニアガイド70をシリンダチューブ30の両側に配置する必要がなく、その分コンパクトな構成となり、横幅寸法を小さくすることで小型化がより一層促進されている。
さらに、被移動体50は、シリンダチューブ30の内側に挿入されたピストン30の外側に対向配置されているので、ピストンストロークとガイドストロークとを直列に設ける必要がないので、移動方向の長さ寸法を小さくして移動方向の小型化も図ることができる。
シリンダチューブ30の内部に挿入されたピストン40と、シリンダチューブ30の外部に設けられた被移動体50とは、マグネットカップリング120を介して駆動力を伝達される。
マグネットカップリング120は、ピストン40に保持された主動マグネット部130と、被移動体50の内周に保持された従動マグネット部140とを有する。主動マグネット部130及び従動マグネット部140は、それぞれ複数の環状マグネットを同軸上に積重させた構成であり、各マグネットの磁力を介して駆動力の伝達を非接触で行う。
そのため、シリンダ室32,34の圧力(P1,P2)の差によってピストン30が移動すると、ピストン40の駆動力(推力)はマグネットカップリング120を介して被移動体50に伝達される。これにより、可動ベース60は被移動体50と共に、シリンダチューブ30の延在方向であるYa方向またはYb方向に移動する。
被移動体50は、上記従動マグネット部140を保持する凹部の前後を囲む内周に静圧軸受150が設けられている。そのため、被移動体50の内周は、静圧軸受150から吐出された空気の圧力によりシリンダチューブ30の外周から微小距離浮上している。よって、被移動体50は、シリンダチューブ30に対して非接触状態で移動することが可能になる。
さらに、可動ベース60の下面一側は結合部62を介して非移動体50に結合されており、可動ベース60の下面他側はリニアガイド70に摺接するガイド部64を有する。そのため、可動ベース60はピストン40の駆動力が伝達されると、シリンダチューブ30及びリニアガイド70にガイドされて水平状態のままYa方向またはYb方向に移動する。
さらに、リニアガイド70は、シリンダチューブ30と平行に延在形成されており、シリンダチューブ30の外周に嵌合してシリンダチューブ30の延在方向に移動する被移動体50に対してローリング方向への回転動作を規制することができる。そのため、被移動体50は、ピストン40の駆動力が伝達されると、シリンダチューブ30及びリニアガイド70にガイドされて延在方向(Ya方向またはYb方向)に移動すると共に、シリンダチューブ30の周方向への回動動作が防止され、水平状態のままYa方向またはYb方向に移動する。
側壁24には、可動ベース60の位置を計測する計測手段としてのレーザ干渉計160が取り付けられている。そして、可動ベース60上には、レーザ干渉計160からのレーザ光を反射させるミラー162が設けられている。また、固定ベース22は、側壁24,26の内側に可動ベース60がストロークエンドに達したときの衝撃を緩和するための緩衝器170が設けられている。
ここで、リニアアクチュエータ10の制御系の構成について図4を参照して説明する。図4に示されるように、制御装置100は、入力された目標値とレーザ干渉計160の計測値との差に基づいてピストン40が目標位置に移動するようにバルブユニット80A,80Bの各弁を制御する。バルブユニット80A,80Bは、空気供給部90からの配管経路(第1、第2の経路)180A,180Bに圧力センサ182A,182Bと、流量調整弁(第1、第2の流量調整弁)184A,184Bと、流量計186A,186Bと、三方弁188A,188Bとが配設されている。
上記流量調整弁184A,184Bは、制御装置100からの制御信号により弁開度を調整されてシリンダ室32,34に供給する空気供給量(流量)、またはシリンダ室32,34から排出される空気排出量(流量)を制御する。
また、三方弁188A,188Bは、空気供給部90に連通されたaポート、シリンダチューブ30に連通されたbポート、大気開放された排気経路189に連通されたcポートを有し、制御装置100からの制御信号によりa−bポート間を連通する空気供給モード、またはb−cポート間を連通する排気モードに切り替わる切替弁である。尚、三方弁188A,188Bとしては、例えば、ボール弁式の電磁式三方弁を用いても良いし、あるいは電磁駆動式3ポート2位置のスプール弁を用いても良い。また、三方弁188A,188Bの代わりにオン・オフ信号により開弁または閉弁となる電磁弁を2個組み合わせた構成のものを用いて良い。
また、空気供給部90は、コンプレッサ190と、空気タンク192と、圧力制御弁194とを有する。コンプレッサ190により生成された圧縮空気は、空気タンク192に供給され、空気タンク192の圧力が常に規定圧になるように蓄圧される。そして、空気タンク192に蓄圧された空気は、圧力制御弁194により予め設定された設定圧に調整されてバルブユニット80A,80Bに供給される。
尚、本実施例では、コンプレッサ190により空気を圧縮して圧力気体を生成する場合を一例として説明するが、例えば、酸素を嫌う環境下においては、空気以外の気体(例えば、窒素など)を加圧してシリンダ室32,34に供給するようにしても良いのは勿論である。
ここで、制御装置100が実行する制御処理について図5を参照して説明する。図5に示されるように、制御装置100は、S11において、メモリに入力された目標位置データを読み込む。次にレーザ干渉計160により計測された可動ベース60の計測位置データを読み込む(S12)。続いて、目標位置から計測位置を減算して移動距離Lを演算する(S13)。尚、演算により求められた移動距離Lが−(マイナス)の場合は可動ベース60をYa方向に移動させ、移動距離Lが+(プラス)の場合は可動ベース60をYb方向に移動させる。
次のS14では、移動距離Lに応じた空気量、すなわちピストン40を距離L移動させるのに必要な空気量Q(所定圧での空気供給量)を演算する。尚、この空気量Qは、シリンダ室32,34の内径と移動距離Lから求まる。
続いて、上記演算処理で求まった空気量Qに応じて流量調整弁184A,184Bの弁開度を調整する(S15)。以下、ピストン40をYa方向に移動させる場合を例に挙げて説明する。
次のS16では、移動方向(Ya方向)の三方弁188Aを排気モードに設定する。続いて、駆動側(Yb方向)の三方弁188Bを空気供給モードに設定する(S17)。これにより、シリンダ室32の空気が三方弁188Aのcポートより排気されると共に、空気供給部90で生成された圧縮空気がシリンダ室34に供給される。そのため、ピストン40は、シリンダ室32と34との圧力差(P1<P2)によりYa方向に移動する。
このようにピストン40が移動する過程では、圧力センサ182A,182Bにより検出された圧力値がメモリに記憶され、且つ流量計186A,186Bにより計測された流量が積算されて空気供給量Q1及び空気排出量Q2がメモリに記憶される。
次のS18では、計測された空気供給量Q1及び空気排出量Q2を読み込み、目標位置に移動するのに必要な空気量(演算値)Qが供給、排出されたか否かを判定する(S19)。
上記S19において、空気供給量Q1及び空気排出量Q2が演算値の空気量Qに達していないときは、流量調整弁184A,184Bの弁開度の制御を継続する(S20)。また、上記S19において、空気供給量Q1及び空気排出量Q2が演算値の空気量Qに達したときは、レーザ干渉計160により計測された可動ベース60の現在位置を読み込む(S21)。
そして、可動ベース60の現在位置が目標位置に達したか否かをチェックする(S22)。このS22において、可動ベース60の現在位置が目標位置に達したときは、移動方向(Ya方向)の三方弁188Aを空気供給モードに切り替える(S23)。
次に圧力センサ182A,182Bにより検出された現在の圧力値P1,P2を読み込み(S24)、圧力値P1=P2か否かをチェックする(S25)。このS25において、P1=P2になったときは、シリンダ室32と34との圧力差が無くなってピストン40が停止する。また、S25において、シリンダ室32の圧力P1がシリンダ室34の圧力P2に達していないときは、流量調整弁184Aを開く方向に変更するように弁開度を調整する(S26)。そして、再度、S24に戻り、現在の圧力値P1,P2を読み込み、S25で圧力値P1=P2か否かをチェックする。
また、S25において、シリンダ室32の圧力P1とシリンダ室34の圧力P2とが均衡したときは、流量調整弁184A,184Bを閉弁させる(S27)。このように、空気供給量Q1及び空気排出量Q2が演算値の空気量Qに達するまで流量調整弁184A,184Bの弁開度の制御を行うことにより、ピストン40及び可動ベース60を目標位置へ正確に移動させて位置決めすることが可能になる。
また、本実施例では、静圧軸受110によりピストン40の外周とシリンダチューブ30の内壁との間が常に一定の空気圧に維持され、ピストン40とシリンダチューブ30との間が非接触状態に保たれているので、ピストン40を殆ど抵抗の無い状態で移動させることが可能であり、シリンダ室32と34との圧力差(P1<P2)が小さくてもピストン40をスムーズに移動させることができ、且つピストン40が目標位置に達したときは、瞬時にシリンダ室32と34との圧力差をゼロ(P1=P2)にしてピストン40を停止させて位置決めすることが可能である。
本実施例の変形例としては、例えば、ピストン40に静圧軸受110を設ける代わりに、ピストン40の外周に低摩擦の樹脂層(四フッ化エチレン樹脂など)を形成する構成とすることも考えられる。この場合には、ピストン40に空気を給排する必要がないので、可撓性チューブ116,118を設けないで済み、その分部品点数を減らすことが可能になる。
また、上記実施例では、ピストン40の断面及びシリンダチューブ30の内周、外周を円形とした場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、四角形としても良い。この場合、シリンダチューブ30の外周に嵌合する被移動体50のローリング方向への回転規制が行い易いので、リニアガイド70を削除した構成とすることも可能になる。
本発明のリニアアクチュエータは、空気供給量を調整することで被移動体の移動を精密に制御することが可能になるため、例えば、リニアモータのようにコイルからの磁界の影響を嫌うような環境でも使用することができると共に、ピストンを移動させる際の発熱が小さいので、熱の影響を嫌うような条件下でも使用することが可能になる。
また、上記実施例では、シリンダチューブ30及び静圧軸受110,150に空気を供給する場合を一例として挙げたが、これに限らず、空気以外の気体(例えば、窒素やヘリウムなど)を用いても良い。
本発明によるリニアアクチュエータの一実施例を示す斜視図である。 リニアアクチュエータの縦断面図である。 ピストンを拡大して示す断面図である。 リニアアクチュエータ10の制御系を示す系統図である。 制御装置100が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 リニアアクチュエータ
20 ハウジング
30 シリンダチューブ
32,34 シリンダ室
40 ピストン
50 被移動体
60 可動ベース
70 リニアガイド
80A,80B バルブユニット
90 空気供給部
100 制御装置
110,150 静圧軸受
116,118 可撓性チューブ
120 マグネットカップリング
130 主動マグネット部
140 従動マグネット部
160 レーザ干渉計
180A,180B 配管経路
182A,182B 圧力センサ
184A,184B 流量調整弁
186A,186B 流量計
188A,188B 三方弁
190 コンプレッサ
192 空気タンク
194 圧力制御弁

Claims (9)

  1. 内部に気体が供給されるシリンダチューブと、
    該シリンダチューブ内に気体を供給する気体供給部と、
    前記シリンダチューブ内に供給された気体の圧力に応じて前記シリンダチューブ内の任意の位置へ移動するピストンと、
    前記シリンダチューブ外に自身全体が配置され、前記シリンダチューブの外周に沿って移動可能に設けられた被移動体と、
    前記ピストンの移動を前記被移動体に非接触で伝達するマグネットカップリングと、
    前記気体供給部から供給される気体の供給量を制御して前記被移動体を目標位置に移動させる制御部と、
    を備えたことを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 前記ピストンと前記シリンダチューブとの間に気体を吐出する静圧軸受を有し、気体圧により前記ピストンが前記シリンダチューブ内を非接触で移動するように設けられたことを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
  3. 前記シリンダチューブの外周を前記被移動体の移動のためのガイドとしたことを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
  4. 前記マグネットカップリングは、
    前記ピストンと一体的に設けられた主動マグネット部と、
    前記被移動体に設けられ、前記主動マグネット部との磁力を介して前記ピストンの駆動力を伝達されて前記主動マグネットを追従する従動マグネット部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
  5. 前記シリンダチューブの外周に対向する前記マグネットカップリングの従動マグネット部の内側に、前記シリンダチューブの外周との間に気体を吐出する静圧軸受を設けたことを特徴とする請求項4に記載のリニアアクチュエータ。
  6. 前記シリンダチューブと平行に延在するリニアガイドを有し、前記リニアガイドにより前記被移動体の移動方向をガイドすると共に、前記被移動体の水平状態を維持するように前記被移動体のローリングを規制することを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
  7. 前記気体供給部は、
    前記ピストンにより画成された一対のシリンダ室の何れか一方に連通された第1の経路と、
    前記ピストンにより画成された一対のシリンダ室の何れか他方に連通された第2の経路と、
    前記制御部からの制御信号により前記第1の経路に供給される気体流量を調整する第1の流量調整弁と、
    前記制御部からの制御信号により前記第2の経路に供給される気体流量を調整する第2の流量調整弁と、
    前記被移動体の移動方向に応じて前記気体供給源からの圧力気体を前記第1の流量調整弁または前記第2の流量調整弁の何れか一方に供給するように切り替わる切替弁と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
  8. 前記ピストンは、前記気体供給部と可撓性チューブを介して接続されており、前記可撓性チューブを介して前記静圧軸受に気体を供給されることを特徴とする請求項2に記載のリニアアクチュエータ。
  9. 前記移動体の位置を計測する計測手段を有し、前記制御部は、前記計測手段の計測位置と前記目標位置との差に基づいて前記シリンダ室への気体供給量を演算して前記第1、第2の流量調整弁の弁開度を制御することを特徴とする請求項7に記載のリニアアクチュエータ。
JP2006216133A 2006-08-08 2006-08-08 リニアアクチュエータ Pending JP2008039121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006216133A JP2008039121A (ja) 2006-08-08 2006-08-08 リニアアクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006216133A JP2008039121A (ja) 2006-08-08 2006-08-08 リニアアクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008039121A true JP2008039121A (ja) 2008-02-21

Family

ID=39174362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006216133A Pending JP2008039121A (ja) 2006-08-08 2006-08-08 リニアアクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008039121A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106704301A (zh) * 2017-02-27 2017-05-24 苏州市鑫渭机电修造有限公司 一种耐用气缸
CN106938764A (zh) * 2017-04-28 2017-07-11 浙江硕和机器人科技有限公司 一种导板往复输送机构
CN113467531A (zh) * 2020-03-31 2021-10-01 住友重机械工业株式会社 载物台装置及载物台控制装置
KR20210122096A (ko) * 2020-03-31 2021-10-08 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 스테이지장치, 및 스테이지제어장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106704301A (zh) * 2017-02-27 2017-05-24 苏州市鑫渭机电修造有限公司 一种耐用气缸
CN106938764A (zh) * 2017-04-28 2017-07-11 浙江硕和机器人科技有限公司 一种导板往复输送机构
CN113467531A (zh) * 2020-03-31 2021-10-01 住友重机械工业株式会社 载物台装置及载物台控制装置
KR20210122096A (ko) * 2020-03-31 2021-10-08 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 스테이지장치, 및 스테이지제어장치
TWI806026B (zh) * 2020-03-31 2023-06-21 日商住友重機械工業股份有限公司 載台裝置及載台控制裝置
KR102560764B1 (ko) * 2020-03-31 2023-07-26 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 스테이지장치, 및 스테이지제어장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3260279B2 (ja) 水圧電磁比例制御弁
CN111742141B (zh) 容量控制阀
CN100591916C (zh) 用于控制变容积式压缩机的方法和系统
US5218896A (en) Driving mechanism with gas bearing
JP2008039121A (ja) リニアアクチュエータ
JP5128466B2 (ja) 可変容量型圧縮機用制御弁
JP5265210B2 (ja) ピストン駆動機構の静圧気体軸受及び気体圧アクチュエータ
US7493829B2 (en) Flow meter for variable displacement compressor
JP2005069072A (ja) 容量制御弁
RU2710644C1 (ru) Быстродействующий гидравлический клапан с пьезоэлектрическим управлением
JP2009019684A (ja) サーボ弁及びこれを用いたエアアクチュエータ
JP2002297243A (ja) スプール型流量制御弁及びその制御装置
JP7237919B2 (ja) 容量制御弁
JP2005003163A (ja) 精密気体圧制御弁
US11125342B2 (en) Spool valve
JP2013185668A (ja) アクチュエータ
WO2020116435A1 (ja) 容量制御弁
JP2018025253A (ja) 流体制御システム
JP2003167629A (ja) 位置制御装置
JP6223715B2 (ja) 流量検出装置、及びその流量検出装置を備えた圧縮機及び冷凍装置
JP4451757B2 (ja) ピストン駆動機構
JP5640947B2 (ja) 電磁弁
JP2005147318A (ja) アクティブ振動制御装置及びシステム
JP2002107479A (ja) ステージ装置
JPH11283828A (ja) 比例ソレノイド型アクチュエータ