JP5640947B2 - 電磁弁 - Google Patents
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Description
そして、開弁動作においてオーバーラップ状態を経由することにより、閉弁状態と開弁状態との臨界状態(通電量が境界値Ic’に達したときの状態)において、入力ポート102からスリーブ101内に流入した作動油が排出ポート104から多量に漏れて供給源に戻ってしまう事態を回避している。
この結果、通電量に対する流量の増加率が大きくなり、通電量の僅かな変動によって流量が大きく変動してしまい、より高精度な流量制御を実現する上で課題となっている。
請求項1の手段によれば、電磁弁は、流体の供給源から流体が流入する入力ポート、および流体の供給先に向かい流体が流出する出力ポートを有する筒状のスリーブと、スリーブ内で軸方向に摺動自在に支持されて入力ポートと出力ポートとの連通状態を変化させるスプールと、通電量に応じた磁気力を発生し、磁気力によりスプールを軸方向一端側に駆動する電磁アクチュエータと、スプールを、常時、軸方向他端側に付勢する付勢手段とを備える。
したがって、オーバーラップ状態を経由して閉弁状態から開弁状態に移行する電磁弁において、通電量に対する流量の増加率を低減して通電量の変動に伴う流量の変動を抑制することができるので、より高精度な流量制御を実現することができる。
請求項2の手段によれば、スプールは、閉弁状態においてスリーブの内周面に摺接して入力ポートと出力ポートとの間を仕切るランド部を有し、ランド部の外周およびスリーブの内周の少なくとも一方には、ノッチが設けられている。そして、通電量が増加して境界値に達すると、ノッチを介して入力ポートと出力ポートとが連通し始める。
請求項3の手段によれば、第2バネは、第1バネよりも軸方向他端側に配置され、付勢手段は、スリーブ内で軸方向に摺動自在に支持され、第1バネを収容する第1バネ室と、第2バネを収容する第2バネ室とを軸方向に仕切るサブスプールを有する。また、第1バネは、第1バネ室において、軸方向一端を固定されるとともに、軸方向他端をサブスプールに支持され、第2バネは、第2バネ室において、軸方向一端をサブスプールに支持されるとともに、軸方向他端をスプールに支持されている。
実施例1の電磁弁1の構成を、図面を用いて説明する。
電磁弁1は、図1に示すように、筒状のスリーブ2と、スリーブ2内で軸方向に摺動自在に支持されるスプール3とを備え、電磁アクチュエータ4の磁気力によりスプール3を軸方向に駆動するものであり、例えば、駆動対象5に供給する作動油の流量を制御する流量制御弁として利用される(以下、駆動対象5を供給先5と呼ぶ。)。
まず、スプール3は、スリーブ2の内周面に摺接する2つの大径ランド部3a、3b、大径ランド部3a、3bを軸方向に連結する軸部3c、ロッド20の当接を受けて電磁アクチュエータ4の磁気力が伝達される端部3dを有する。
そして、開弁動作においてオーバーラップ状態を経由することにより、閉弁状態と開弁状態との臨界状態(通電量が境界値Icに達したときの状態)において、出力室11に流入した作動油が排出ポート9から多量に漏れて供給源12に戻ってしまう事態を回避している。
実施例1の電磁弁1の特徴を、図面を用いて説明する。
まず、付勢手段10は、バネ定数が異なる2つのコイルスプリング25a、25b、およびスプール3の軸方向一端側で軸方向に摺動自在に支持されるサブスプール26を有する。ここで、サブスプール26は、軸方向一端側、他端側それぞれに開口する筒部26a、26b、および筒部26a、26bのそれぞれに形成される凹空間を仕切る仕切り部26cを有する。また、スプール3の軸方向一端を占める大径ランド部3aは、軸方向一端側に開口する凹空間を有する。
すなわち、第1バネ室27aは、筒部26aの凹空間と、筒部26aの軸方向一端側のスリーブ2内の空間とにより形成され、コイルスプリング25aの軸方向一端は、スリーブ2内の空間を軸方向一端で封鎖するスクリュアジャスタ28により支持され、軸方向他端は、仕切り部26cにより支持されている。
なお、スクリュアジャスタ28は、スリーブ2内の空間を軸方向一端側で封鎖するとともに、コイルスプリング25a、25bの付勢力を調整するものである。
また、開弁状態において、コイルスプリング25bは、大径ランド部3aが筒部26bに当接し続けることで軸方向長さが固定され、コイルスプリング25aは、さらに圧縮されて軸方向長さが短くなる。また、付勢手段10の全体の軸方向長さは、コイルスプリング25aの圧縮のみにより短くなる。
そして、摺動クリアランスL1から漏れた作動油は、大径ランド部3aと筒部26bとが軸方向に離れているとき、主に、大径ランド部3aと筒部26bとの間の軸方向隙間から第2バネ室27bに流入し、大径ランド部3aと筒部26bとが当接しているとき、溝31から第2バネ室27bに流入する。そして、第2バネ室27bに流入した作動油は、さらに穴29から第1バネ室27aに流入し、第1バネ室27aに開口する別の排出ポート9aからタンク14に戻る。
なお、排出ポート9の軸方向他端側にも別の排出ポート9bが設けられており、排出ポート9bには、大径ランド部3bの外周面とスリーブ2の内周面との間に形成される摺動クリアランスL2を介して軸方向他端側に漏れた作動油が流入する。そして、摺動クリアランスL2から漏れた作動油は、排出ポート9bからタンク14に戻る。
実施例1の電磁弁1の作用を、主に、図2〜図4に基づいて説明する。
まず、電磁アクチュエータ4への通電量がゼロのとき、スプール3は軸方向他端に位置している。このとき、入力ポート7と出力室11との間は大径ランド部3aにより閉鎖されて連通しておらず、出力室11と排出ポート9とが連通しており、出力室11および出力ポート8を介して供給先5に供給されていた作動油は、排出ポート9を介してタンク14まで戻されている。また、大径ランド部3aと筒部26bとは離間量Xだけ軸方向に離れている。
実施例1の電磁弁1は、オーバーラップ状態を経由して閉弁状態から開弁状態に移行するものであり、開弁状態において通電量が増加してスプール3が軸方向一端側に移動するほど、入力ポート7と出力室11との間の開口量が大きくなって供給源12から供給先5に向かう作動油の流量が増加する。
実施例2の電磁弁1によれば、図5に示すように、大径ランド部3aの軸方向他端側にノッチ33が設けられている。ノッチ33は、例えば、大径ランド部3aの軸方向他端面に傾斜して交差する平坦面を形成するように設けられるものである。そして、通電量が増加して境界値Icに達すると、ノッチ33を介して入力ポート7と出力室11とが連通し始める。
電磁弁1の態様は、実施例1、2に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、付勢手段10において、バネ定数の小さいコイルスプリング25bの軸方向長さを閉弁状態において固定するための構成は、実施例1、2以外に様々な変形例を考えることができる。
また、ノッチ33の形状や、サブスプール26に設けられる流路の態様も実施例1、2以外に様々な変形例を考えることができる。
2 スリーブ
3 スプール
3a 大径ランド部(ランド部)
4 電磁アクチュエータ
5 供給先
7 入力ポート
8 出力ポート
10 付勢手段
12 供給源
25a コイルスプリング(第1バネ)
25b コイルスプリング(第2バネ)
26 サブスプール
27a 第1バネ室
27b 第2バネ室
29 穴(流路)
31 溝(流路)
33 ノッチ
Ic 境界値
L1 摺動クリアランス
Claims (3)
- 流体の供給源から流体が流入する入力ポート、および流体の供給先に向かい流体が流出する出力ポートを有する筒状のスリーブと、
このスリーブ内で軸方向に摺動自在に支持されて前記入力ポートと前記出力ポートとの連通状態を変化させるスプールと、
通電量に応じた磁気力を発生し、この磁気力により前記スプールを軸方向一端側に駆動する電磁アクチュエータと、
前記スプールを、常時、軸方向他端側に付勢する付勢手段とを備え、
前記通電量が所定の境界値以下であるときには、前記通電量が増加して前記スプールが軸方向一端側に移動しても前記入力ポートと前記出力ポートとが連通していない閉弁状態が保たれ、
前記通電量が前記境界値を超えると、前記閉弁状態から前記入力ポートと前記出力ポートとが連通する開弁状態に移行し、
前記開弁状態において前記通電量が増加して前記スプールが軸方向一端側に移動するほど、前記供給源から前記供給先に向かう流体の流量が増加する電磁弁において、
前記付勢手段は、バネ定数が異なる少なくとも2つのバネが軸方向に直列に配置されて設けられ、
前記2つのバネの内、バネ定数が大きい第1バネは、少なくとも前記開弁状態において前記通電量の増加に伴い圧縮されて軸方向長さを短くし、
バネ定数が小さい第2バネは、前記閉弁状態において前記通電量の増加に伴い軸方向に圧縮されて軸方向長さを短くし、前記開弁状態において、前記通電量が前記境界値に達したときの軸方向長さに固定されることを特徴とする電磁弁。 - 請求項1に記載の電磁弁において、
前記スプールは、前記閉弁状態において前記スリーブの内周面に摺接して前記入力ポートと前記出力ポートとの間を仕切るランド部を有し、
前記ランド部の外周および前記スリーブの内周の少なくとも一方には、ノッチが設けられ、
前記通電量が増加して前記境界値に達すると、前記ノッチを介して前記入力ポートと前記出力ポートとが連通し始めることを特徴とする電磁弁。 - 請求項1または請求項2に記載の電磁弁において、
前記第2バネは、前記第1バネよりも軸方向他端側に配置され、
前記付勢手段は、前記スリーブ内で軸方向に摺動自在に支持され、前記第1バネを収容する第1バネ室と、前記第2バネを収容する第2バネ室とを軸方向に仕切るサブスプールを有し、
前記第1バネは、前記第1バネ室において、軸方向一端を固定されるとともに、軸方向他端を前記サブスプールに支持され、
前記第2バネは、前記第2バネ室において、軸方向一端を前記サブスプールに支持されるとともに、軸方向他端を前記スプールに支持され、
前記スプールは、前記通電量が前記境界値に達したときに前記サブスプールに当接し、
前記第2バネは、前記開弁状態において、前記スプールが前記サブスプールに当接し続けることで軸方向長さが固定され、
前記サブスプールには、前記スプールと前記スリーブとの摺動クリアランスを介して前記スプールの軸方向一端側に漏れる流体を前記第2バネ室に導くとともに前記第2バネ室から前記第1バネ室に導く流路が設けられていることを特徴とする電磁弁。
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