JP2008038725A - 内燃機関の吸気ダクト - Google Patents
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Abstract
【課題】吸気口音やエンジンからの振動を有効に低減できるとともに、設置スペースを狭くすることができる吸気ダクトを提供する。
【解決手段】不織布よりなるダクト形成部材13を円筒状に形成するとともに、その端縁13a,13b同士を突き合わせ、縫い目14により端縁13a,13b同士を縫合して吸気ダクト11を構成する。
【選択図】図2
【解決手段】不織布よりなるダクト形成部材13を円筒状に形成するとともに、その端縁13a,13b同士を突き合わせ、縫い目14により端縁13a,13b同士を縫合して吸気ダクト11を構成する。
【選択図】図2
Description
この発明は、内燃機関の吸気ダクトに係り、詳しくは、吸気口音を低減する機能を備えた内燃機関の吸気ダクトに関するものである。
従来、この種の吸気ダクトとしては、例えば特許文献1に開示されたものがある。図11に示すように、この吸気ダクト50は、不織布よりなる2枚の成形体51,52を接合して形成されている。不織布は、例えば熱可塑性樹脂繊維からなり、各成形体51,52は、不織布を熱圧縮成形することにより形成されている。この吸気ダクト50は、不織布の柔軟性による吸振作用を有し、壁部の振動による音波の発生を抑制して吸気口音を低減するとされている。そして、各成形体51,52には、それぞれフランジ部51a,52aが形成され、そのフランジ部51a,52aは、その内側面同士を互いに重ね合わせた状態で縫合されている。
特開2000−73895号公報(第6頁、第10図)
しかしながら、上記の吸気ダクト50においては、フランジ部51a,52aによって吸気ダクト50の柔軟性が損なわれるため、その吸振作用が損なわれる。その結果、吸気ダクト50は、吸気口音を有効に低減することができず、さらには、エンジンからの振動を有効に吸収ことができなかった。
また、吸気ダクト50は、両側に突出するフランジ部51a,52aの存在により、広い設置スペースを必要とし、狭いエンジン室内への設置性が低下している。
この発明の目的とするところは、吸気口音やエンジンからの振動を有効に低減できるとともに、設置スペースを狭くすることができる吸気ダクトを提供することにある。
この発明の目的とするところは、吸気口音やエンジンからの振動を有効に低減できるとともに、設置スペースを狭くすることができる吸気ダクトを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、繊維集合体によりシート状に成形されたダクト形成部材を筒状に形成するとともに、その端縁同士を突き合わせて、その突き合わせ部を縫合したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、繊維集合体によりシート状に成形されたダクト形成部材を筒状に形成するとともに、その両端縁の外側面と内側面とを重ね合わせて、その重ね合わせ部を縫合したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記ダクト形成部材は、不織布であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記ダクト形成部材は、硬化処理が施された織布であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記ダクト形成部材は、硬化処理が施された織布であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記ダクト形成部材を、螺旋状に巻回したことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記縫合を、長さの異なる複数種の縫い目により行ったことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記縫合を、長さの異なる複数種の縫い目により行ったことを特徴とする。
(作用)
請求項1及び請求項2に記載の発明においては、ダクト形成部材にフランジ部を形成する必要がないため、吸気ダクトの柔軟性を確保でき、その吸振作用が損なわることを防止できる。このため、吸気口音や、エンジンからの振動を有効に低減できる。また、フランジ部がないため、吸気ダクトが必要とする設置スペースは狭くなり、エンジン室内等に吸気ダクトを容易に設置できる。
請求項1及び請求項2に記載の発明においては、ダクト形成部材にフランジ部を形成する必要がないため、吸気ダクトの柔軟性を確保でき、その吸振作用が損なわることを防止できる。このため、吸気口音や、エンジンからの振動を有効に低減できる。また、フランジ部がないため、吸気ダクトが必要とする設置スペースは狭くなり、エンジン室内等に吸気ダクトを容易に設置できる。
請求項3に記載の発明においては、ダクト形成部材を容易に筒状に形成することができ、吸気ダクトを簡単に製造できる。しかも、音圧を外部に逃がすことができて、吸気口音の低減に有用である。
請求項6に記載の発明によれば、ダクト形成部材を賦形しなくても、筒状の吸気ダクトを無理なく形成することができる。
この発明によれば、吸気口音やエンジンからの振動を有効に低減できるとともに、設置スペースを狭くすることができる効果を発揮する。
(第1実施形態)
次に、この発明を具体化した第1実施形態について図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、図示しない車両のエンジン室には、エアクリーナ10が配置されている。エアクリーナ10の上流側には吸気ダクト11が接続されるとともに、下流側にはアウトレットホース12が接続され、そのアウトレットホース12は、図示しないエンジンの吸気マニホールドに接続されている。
次に、この発明を具体化した第1実施形態について図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、図示しない車両のエンジン室には、エアクリーナ10が配置されている。エアクリーナ10の上流側には吸気ダクト11が接続されるとともに、下流側にはアウトレットホース12が接続され、そのアウトレットホース12は、図示しないエンジンの吸気マニホールドに接続されている。
図2に示すように、吸気ダクト11は、四角シート状に成形された繊維集合体としての不織布よりなるダクト形成部材13を円筒状に巻き回し形成されている。この不織布は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性樹脂繊維からなり、ダクト形成部材13は、通気性を有している。ダクト形成部材13は、その端縁13a,13b同士を突き合わせた状態で、縁かがり縫いミシン目状の縫い目14によりその突き合わせ部が縫合されている。
さて、上記の吸気ダクト11は、ダクト形成部材の各端縁に形成したフランジ部の内側面同士を重ね合わせた状態で縫合することにより構成された従来の吸気ダクトとは異なり、フランジ部が存在しないため、吸気ダクト11全体の剛性が高くなってしまうことを防止できる。従って、吸気ダクト11の吸振作用が損なわれることを防止できるため、吸気ダクト11の吸気口音や、エンジンからの振動が有効に低減される。
上記実施形態は、以下の効果を有する。
(1) ダクト形成部材13にフランジ部を形成する必要がないため、その吸振作用が損なわれることを防止できる。このため、吸気ダクト11の吸気口音や、エンジンからの振動を有効に低減でき、車両の静音化に寄与できる。
(1) ダクト形成部材13にフランジ部を形成する必要がないため、その吸振作用が損なわれることを防止できる。このため、吸気ダクト11の吸気口音や、エンジンからの振動を有効に低減でき、車両の静音化に寄与できる。
(2) 吸気ダクト11にフランジ部がないため、吸気ダクト11が必要とする設置スペースは狭くなり、エンジン室内等への吸気ダクト11の設置が容易となる。
(3) ダクト形成部材13が不織布であるため、筒状の吸気ダクト11を容易に形成することができる。しかも、音圧を外部に逃がすことができて、吸気口音の低減に有用である。
(3) ダクト形成部材13が不織布であるため、筒状の吸気ダクト11を容易に形成することができる。しかも、音圧を外部に逃がすことができて、吸気口音の低減に有用である。
(第2実施形態)
次に、この発明を具体化した第2実施形態について図3及び図4を用いて説明する。なお、この実施形態は、ダクト形成部材13の両端縁13a,13bの縫合部分のみが、第1実施形態と異なる。このため、その縫合部分のみについて説明する。
次に、この発明を具体化した第2実施形態について図3及び図4を用いて説明する。なお、この実施形態は、ダクト形成部材13の両端縁13a,13bの縫合部分のみが、第1実施形態と異なる。このため、その縫合部分のみについて説明する。
図3に示すように、ダクト形成部材13における両端縁13a,13bの外側面と内側面とが重ね合わされ、その重ね合わせ部がミシン目状の縫い目20により縫合されている。また、図4に示すように、両端縁13a,13bのうち外側に配置された端縁13bは、内側に配置された端縁13aが吸気ダクト11の内側において段差とならないように、屈曲された状態で端縁13aの外側面に当接されている。この構成により、吸気ダクト11における通気抵抗の増大が防止されている。
さて、この実施形態の吸気ダクト11においても、ダクト形成部材13にフランジ部を形成しないため、上記第1実施形態と同様に、吸気口音やエンジンからの振動を有効に低減できる。
従って、この実施形態の吸気ダクト11は、前記第1実施形態の(1)〜(3)に記載の効果を有する。
(変形例)
・ この発明を、図5に示すように、外側の端縁に段差を形成することなくダクト形成部材13を巻回しただけの吸気ダクト11に具体化する。
(変形例)
・ この発明を、図5に示すように、外側の端縁に段差を形成することなくダクト形成部材13を巻回しただけの吸気ダクト11に具体化する。
・ この発明を、図6及び図7に示すように、1枚のダクト形成部材13を筒状に形成するとともに、その端縁13a,13b同士を突き合わせ、両端縁13a,13bをしつけ縫い状の縫い目21により縫合して構成した吸気ダクト11に具体化する。そして、前記縫い目21よりも幅広とされたしつけ縫い状の補助縫い目22によって縫合する。補助縫い目22の縫い幅は、吸気ダクト11の外周長さの例えば8分の1以上、かつ、4分の1以下の大きさに設定されている。すなわち、仮にダクト形成部材13の端縁13a,13b同士を前記縫い目21のみによって縫合したとすると、図7に二点鎖線で示すように、弾性変形された状態のダクト形成部材13が元の形状に復帰しようとして、吸気ダクト11の形状が円筒状ではなくなる。これは、縫い目21の縫い幅が、狭くされているためである。これに対し、より幅広の補助縫い目22が、縫い目21の外側においてダクト形成部材13の両端縁13a,13bを拘束するため、吸気ダクト11の形状は、円筒状に保持される。この場合には、ダクト形成部材13を円筒状に形成するにあたって、ダクト形成部材13を賦形する必要がないため、吸気ダクト11を無理なく適切に形成することができる。
・ この発明を、図8に示すように、ダクト形成部材13を全体として円筒状をなすように螺旋状に巻回するとともに、端縁13a,13b同士を縫合して構成した吸気ダクト11に具体化する。この場合において、ダクト形成部材13の端縁13a,13b同士は、突き合わせても、重ね合わせても、いずれでもよい。
・ この発明を、図9に示すように、2枚以上のダクト形成部材30によって構成する。
・ この発明を、図10に示すように、断面略「コ」字形状に予め賦形された2枚のダクト形成部材30によって構成する。
・ この発明を、図10に示すように、断面略「コ」字形状に予め賦形された2枚のダクト形成部材30によって構成する。
・ ダクト形成部材13として、例えば樹脂をしみ込ませることによる硬化処理が施された繊維集合体としての織布を用いる。
11…吸気ダクト、13…ダクト形成部材、13a…端縁、13b…端縁、14,20,21…縫い目、22…補助縫い目、30…ダクト形成部材、30a,30b…端縁。
Claims (6)
- 繊維集合体によりシート状に成形されたダクト形成部材を筒状に形成するとともに、その端縁同士を突き合わせて、その突き合わせ部を縫合したことを特徴とする吸気ダクト。
- 繊維集合体によりシート状に成形されたダクト形成部材を筒状に形成するとともに、その両端縁の外側面と内側面とを重ね合わせて、その重ね合わせ部を縫合したことを特徴とする内燃機関の吸気ダクト。
- 前記ダクト形成部材は、不織布であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の吸気ダクト。
- 前記ダクト形成部材は、硬化処理が施された織布であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の吸気ダクト。
- 前記ダクト形成部材を、螺旋状に巻回したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気ダクト。
- 前記縫合を、長さの異なる複数種の縫い目により行ったことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気ダクト。
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JP2006213039A JP2008038725A (ja) | 2006-08-04 | 2006-08-04 | 内燃機関の吸気ダクト |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013181530A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Hyundai Motor Co Ltd | エンジンの可変吸気系装置 |
JP2013213570A (ja) * | 2012-04-04 | 2013-10-17 | Showa Denko Kenzai Kk | 耐火二層管およびその製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000073895A (ja) * | 1998-04-09 | 2000-03-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | 吸気管 |
JP2001336457A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | 吸気ダクト |
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2006
- 2006-08-04 JP JP2006213039A patent/JP2008038725A/ja active Pending
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