JP2008038627A - 内燃機関の排気再循環装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧EGR手段と低圧EGR手段とを併用してEGRを行う内燃機関の排気再循環装置において、吸気通路、排気通路、EGR通路などに、詰まりやガスの漏れなどの状態変化があった場合に、これに起因して高圧EGRガス量と低圧EGRガス量の比が目標値から変化することを抑制できる技術を提供する
【解決手段】低圧EGR手段が、過給機のタービンより下流の排気通路とコンプレッサより上流の吸気通路とを連通する低圧EGR通路を有する場合に、内燃機関の吸気通路、排気通路や低圧EGR通路における状態変化に起因する、低圧EGRガス量と高圧EGRガス量との比の目標値からの変化を、低圧EGR通路の両端の差圧に基づいて検出する(S101、S102)。そして低圧EGRガス量と高圧EGRガス量との比が目標値となるように低圧EGR通路を通過する排気の量を補正する(S104)。
【選択図】図4

Description

本発明は内燃機関の排気の一部を吸気系に再循環させる内燃機関の排気再循環装置に関する。
内燃機関の排気に含まれる窒素酸化物(以下、「NOx」ともいう)の量を低減する技術として、排気の一部を吸気系に再循環させる排気再循環(以下、「EGR」ともいう)装置が知られている。
また、より広い運転領域でEGRを実施可能にする技術として、ターボチャージャのタービン上流の排気をコンプレッサ下流の吸気通路に再循環させる高圧EGR手段と、タービン下流の排気をコンプレッサ上流の吸気通路に再循環させる低圧EGR手段とを併設し、内燃機関の運転状態に応じて高圧EGR手段と低圧EGR手段を切換えまたは併用して、EGRを行う技術が知られている。
このような技術を採用したEGR装置としては、内燃機関の要求負荷が低い場合には高圧EGR手段を用いてEGRを行い、内燃機関の要求負荷が高い場合には低圧EGR手段を用いてEGRを行い、内燃機関の要求負荷が低い領域と高い領域の境界付近では低圧EGR手段と高圧EGR手段とを併用してEGRを行うEGR装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
上記の技術においては、要求負荷に応じた目標EGR率を、低圧EGRと高圧EGRとに分配して充足させていた。しかし、例えば長期間の使用に伴って、吸気通路や排気通路に汚れの堆積による詰まりが生じた場合や、逆に吸気通路や排気通路における腐食によるガスの漏れが生じた場合には、低圧EGR手段または高圧EGR手段におけるEGR通路の両端の差圧が変化し、同じ目標EGR率を実現する際の、低圧EGRと高圧EGRとの内訳が変化する場合があった。そうすると、内燃機関のポンプロスが増加したり、内燃機関におけるスモークやNOxの発生量が増加したりする不都合が生じる場合があった。
ここで、EGR率の目標EGR率からの変化の問題に関しては、EGR制御弁の開閉に伴う排気のO濃度の変化をOセンサによって検出し、これに応じてEGR量を補正する技術(例えば、特許文献2を参照。)や、実吸入空気量と目標吸入空気量との偏差が増大した場合に、EGR制御弁の開度を補正する技術(例えば、特許文献3を参照。)などが提案されている。
しかし、低圧EGR手段と高圧EGR手段とを併用してEGRを行う場合には、合計のEGR率自体が目標EGR率に補正されたとしても、低圧EGRと高圧EGRの比が目標値から変化すれば上述のポンプロスの増大や、スモーク、NOxの発生などの問題が生じ
てしまうので、上記技術ではこの問題を解決したとは言えなかった。
特開2005−76456号公報 特開2002−138907号公報 特開2000−205053号公報
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高圧EGR手段と低圧EGR手段とを併用してEGRを行う内燃機関の排気再循環装置において、吸気通路や排
気通路など排気の再循環経路に、詰まりやガスの漏れなどの状態変化があった場合に、これに起因して高圧EGRと低圧EGRの比が変化してしまうことを抑制できる技術を提供することである。
上記目的を達成するための本発明は、過給機のタービンより下流の排気通路とコンプレッサより上流の吸気通路とを連通する低圧EGR通路を有する低圧EGR手段と、タービンより上流の排気通路とコンプレッサより下流の吸気通路とを連通する高圧EGR通路を有する高圧EGR手段とを併用してEGRを行う場合に、内燃機関の吸排気通路や低圧EGR通路、高圧EGR通路における詰まりやガス漏れに起因する低圧EGRと高圧EGRとの比の変化を、低圧EGR通路および/または高圧EGR通路の両端の差圧に基づいて検出し、この比が目標値となるように低圧EGR通路および/または高圧EGR通路を通過する排気の量を補正することを最大の特徴とする。
より詳しくは、内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサ及び前記内燃機関の排気通路に設けられたタービンを有する過給機と、
前記タービンより下流の排気通路と前記コンプレッサより上流の吸気通路とを連通する低圧EGR通路及び該低圧EGR通路を通過する排気の量を制御する低圧EGR流量制御装置を有するとともに、前記タービンより下流の排気通路を通過する排気を前記コンプレッサより上流の吸気通路に再循環させる低圧EGR手段と、
前記タービンより上流の排気通路と前記コンプレッサより下流の吸気通路とを連通する高圧EGR通路及び該高圧EGR通路を通過する排気の量を制御する高圧EGR流量制御装置を有するとともに、前記タービンより上流の排気通路を通過する排気を前記コンプレッサより下流の吸気通路に再循環させる高圧EGR手段と、
前記低圧EGR手段によって再循環する排気の量と前記高圧EGR手段によって再循環する排気の量との比に相当する値であるEGR比を、前記低圧EGR流量制御装置および/または前記高圧EGR流量制御装置を制御することで前記内燃機関の運転状態に応じた目標EGR比に制御するEGR比制御手段と、
を備えた内燃機関の排気再循環装置であって、
前記内燃機関の吸気通路、排気通路、前記低圧EGR通路または前記高圧EGR通路の状態の変化に起因して前記EGR比制御手段によって制御されるEGR比が目標EGR比から変化したことを前記低圧EGR通路および/または前記高圧EGR通路の両端の差圧に基づいて検出するEGR比変化検出手段と、
前記EGR比変化検出手段により、前記EGR比が前記目標EGR比から変化したことが検出された場合に、前記高圧EGR流量制御装置および/または前記低圧EGR流量制御装置を制御して前記EGR比を前記目標EGR比に近づけるべく補正するEGR比補正手段と、
を更に備えたことを特徴とする。
本発明が適用される内燃機関に関しては、過給機のタービンより下流の排気通路とコンプレッサより上流の吸気通路とを連通する低圧EGR通路を有する低圧EGR手段と、タービンより上流の排気通路とコンプレッサより下流の吸気通路とを連通する高圧EGR通路を有する高圧EGR手段とを併用してEGRが行われる。この場合には、必要なEGR率を達成するために、低圧EGR手段により再循環される排気の量と、高圧EGR手段により再循環される排気の量との合計の量が規定値となるように制御される。また、内燃機関の運転状態に応じて、低圧EGR手段により再循環される排気の量と、高圧EGR手段により再循環される排気の量との関係が制御される。
例えば、高負荷の運転状態においては低圧EGR手段のみによりEGRが実行され、中〜低負荷の運転状態においては低圧EGR手段と高圧EGR手段との両方によりEGRが
実行される。ここでは、上述した基本的な制御における低圧EGR手段によって再循環される排気の量と高圧EGR手段によって再循環される排気の量との比を目標EGR比という。
ここで、例えば、吸気通路における低圧EGR通路との接続部より上流側のエアクリーナやエアフローメータ、あるいは排気通路における低圧EGR通路との接続部より下流側が、長期使用による汚れの堆積などで詰まった場合について考える。
この場合は、低圧EGR通路の両端の差圧が増大するため、低圧EGR通路を通過する排気の量が増加する。そうすると、目標EGR率は一定であるので、高圧EGR手段によって再循環される排気の量に対する低圧EGR手段によって再循環される排気の量の比が増大する。そうすると、過給機のタービン上流の背圧が上昇し、内燃機関におけるポンプロスが増大するなどの不都合を生じる場合がある。
次に、例えば、低圧EGR通路に備えられた低圧EGRクーラが腐食して低圧EGR通路を通過する排気の外部への漏れが発生している場合について考える。この場合には、逆に低圧EGR通路の両端の差圧が減少するため、低圧EGR通路を通過する排気の量が減少する。そうすると、目標EGR率は一定であるので、低圧EGR手段によって再循環される排気の量に対する高圧EGR手段によって再循環される排気の比が低下する。そうすると、特に内燃機関の高負荷の運転状態において吸気温度が上昇し、スモークやNOxの
発生量の増大という不都合を生じる場合がある。
上記と同様なことが、高圧EGR通路の上流側の吸気通路や高圧EGR通路の下流の排気通路において詰まりが生じた場合や、高圧EGR通路においてガスの漏れが生じたような場合にも言える。
そこで、本発明においては、上記したような、吸気通路、排気通路、低圧EGR通路または高圧EGR通路の状態の変化に起因して、低圧EGR手段によって再循環される排気の量と高圧EGR手段によって再循環される排気の量との比であるEGR比が、上述の目標EGR比から変化したことを、低圧EGR通路および/または高圧EGR通路の両端の差圧の変化に基づいて検出する。
そして、EGR比が目標EGR比から変化したことが検出された場合には、高圧EGR流量制御装置および/または低圧EGR流量制御装置を制御してEGR比を前記目標EGR比に近づけるべく補正することとした。
具体的には、低圧EGR流量制御装置または高圧EGR流量制御装置のうち、目標EGR比を実現する際における排気の量に対して多くの排気を通過させている方について、排気の流量を減少させる。あるいは、目標EGR比を実現する際における排気の量に対して少ない排気を通過させている方について、排気の流量を増加させる。さらには、その両方の制御を行ってもよい。
そうすれば、吸気通路、排気通路、低圧EGR通路または高圧EGR通路における状態の変化に起因して、EGR比が目標EGRから変化してしまうことを抑制でき、内燃機関におけるポンプロスの増大や、スモーク、NOxの発生量の増加といった不都合を抑制す
ることができる。
また、本発明においては、前記EGR比変化検出手段は、前記低圧EGR通路の両端の差圧に基づいて、前記EGR比制御手段によって制御されるEGR比の目標EGR比からの変化を検出するようにしてもよい。
ここで、低圧EGR手段と高圧EGR手段とを比較すると、低圧EGR手段は、低圧EGR通路によってタービンより下流の排気通路と前記コンプレッサより上流の吸気通路とを連通している。一方、高圧EGR手段は高圧EGR通路によってタービンより上流の排気通路とコンプレッサより下流の吸気通路とを連通している。従って、低圧EGR手段が形成する排気の循環経路の方が、高圧EGR手段が形成する排気の循環経路よりも長く、インタークーラや過給機のタービンやコンプレッサ、低圧EGRクーラなど、経路内に含まれる構成要素も格段に多い。従って、低圧EGR手段によって形成される排気の循環経路において、詰まりやガス漏れなどの状態変化が生じる可能性が高い。
従って、本発明においては、EGR比変化検出手段は、特に低圧EGR通路の両端の差圧の変化に基づいて、EGR比の目標EGR比からの変化を検出することにした。これにより、低圧EGR手段と高圧EGR手段のうち、実際に状態の変化が生じやすい方の手段に備えられたEGR通路の差圧を直接検出できるので、より確実に、前記内燃機関の吸気通路、排気通路、前記低圧EGR通路または前記高圧EGR通路の状態の変化に起因して、EGR比が目標EGR比から変化したことを検出できる。
その結果、高圧EGR流量制御装置または低圧EGR流量制御装置を制御して、より確実にEGR比を目標EGR比に近づけるべく補正することができ、内燃機関におけるポンプロスの増大や、スモーク、NOxの発生量の増加といった不都合をより確実に抑制する
ことができる。
なお、ここで、高圧EGR通路の上流側の吸気通路または高圧EGR通路の下流側の排気通路に詰まりが生じたことに起因するEGR比の変化を、低圧EGR通路の両端の差圧の変化に基づいて検出する場合について考える。この場合には、高圧EGR通路の両端の差圧が大きくなり、高圧EGR通路を通過する排気の量が増加する。これにより、低圧EGR手段により再循環される排気の量が減少して高圧EGR手段により再循環される排気の量が増加し、EGR比が変化する。
そうすると、タービンの回転数が減少してコンプレッサによる負圧も減少するので、結果として、低圧EGR通路の両端における差圧も減少する。このように、高圧EGR通路の上流側の吸気通路または高圧EGR通路の下流側の排気通路に生じた詰まりに起因してEGR比が変化することも、低圧EGR通路の両端の差圧を検出することで検出できる。
また、本発明においては、EGR比を、低圧EGR手段によって再循環する排気の量の、高圧EGR手段によって再循環する排気の量に対する比に相当する値と定義し、EGR比変化検出手段が、低圧EGR通路の両端の差圧が増大したことに基づいてEGR比が目標EGR比より大きくなったことを検出した場合は、EGR比補正手段が、低圧EGR流量制御装置によって低圧EGR通路を通過する排気の量を減少させることによってEGR比を減少させるようにしてもよい。
また、同様に、EGR比変化検出手段が、低圧EGR通路の両端の差圧が減少することに基づいて、EGR比が目標EGR比より小さくなったことを検出した場合は、EGR比補正手段が、低圧EGR流量制御装置によって低圧EGR通路を通過する排気の量を増加させることによってEGR比を増加させるようにしてもよい。
すなわち、低圧EGR通路の両端の差圧が増大することによって(低圧EGR手段によって再循環する排気の量の、高圧EGR手段によって再循環する排気の量に対する比に相当する値としての)EGR比が目標EGR比より大きくなった場合には、低圧EGR通路を通過する排気の量が目標値より多くなってしまっていると考えられる。従って、このよ
うな場合には、低圧EGR流量制御装置によって低圧EGR通路を通過する排気の量を減少させる。このことによってEGR比を目標EGR比に近づけるべく補正することができる。
同様に、低圧EGR通路の両端の差圧が減少することによって(低圧EGR手段によって再循環する排気の量の、高圧EGR手段によって再循環する排気の量に対する比に相当する値としての)EGR比が目標EGR比より小さくなった場合には、低圧EGR通路を通過する排気の量が目標値より少なくなってしまっていると考えられる。従って、このような場合には、低圧EGR流量制御装置によって低圧EGR通路を通過する排気の量を増加させる。このことによってEGR比を目標EGR比に近づけるべく補正することができる。
このように、本発明においては、EGR比変化検出手段が、EGR比が目標EGR比から変化したことを検出した場合は、EGR比補正手段が、高圧EGR流量制御装置ではなく、特に低圧EGR流量制御装置によって低圧EGR通路を通過する排気の量を変化させることによってEGR比を目標EGR比に近づけるべく補正するようにしてもよい。これは以下の理由による。
すなわち、内燃機関の運転状態に応じて低圧EGR手段と高圧EGR手段とを切り換えまたは併用して、内燃機関におけるNOxの発生を抑制する制御を行う場合、高負荷の運
転状態においては低圧EGR手段のみを用い、中負荷〜低負荷の運転状態においては低圧EGR手段と高圧EGR手段とを併用してすることが多い。従って、実際には、高圧EGR手段における高圧EGR流量制御手段を用いて高圧EGR通路を通過する排気の量を制御することによってもEGR比を目標EGR比に近づける補正をすることができるが、高圧EGR流量制御手段を用いた制御は、高負荷の運転状態には適用することができない場合がある。それに対し、特に低圧EGR手段における低圧EGR流量制御手段を用いて制御することによれば、全ての運転状態においてEGR比を目標EGR比に近づけるべく補正することができる。
また、本発明においては、低圧EGR流量制御装置を、低圧EGR通路に設けられた低圧EGR弁とし、EGR比補正手段は、低圧EGR通路の両端の差圧と、EGR比を補正する際の、低圧EGR弁の開度との関係を格納したマップを有し、このマップに基づいて低圧EGR弁の開度を増加または減少させるようにしてもよい。
すなわち、EGR比補正手段は、低圧EGR通路の両端の差圧と、EGR比を補正する際の低圧EGR弁の開度との関係を格納したマップを有することとし、検出された低圧EGR通路の両端の差圧に対応した低圧EGR弁の開度を当該マップから読み出す。そして、低圧EGR弁の開度を読み出された開度となるように制御することにより、低圧EGR通路を通過する排気の量を増加または減少させ、EGR比を目標EGR比に近づけるべく補正する。
そうすれば、簡単な制御によってより確実に、EGR比を目標EGR比に近づけるべく補正することができる。
また、本発明における内燃機関の排気再循環装置は、内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサ及び前記内燃機関の排気通路に設けられたタービンを有する過給機と、
前記タービンより下流の排気通路と前記コンプレッサより上流の吸気通路とを連通する低圧EGR通路及び該低圧EGR通路を通過する排気の量を制御する低圧EGR流量制御装置を有するとともに、前記タービンより下流の排気通路を通過する排気を前記コンプレッサより上流の吸気通路に再循環させる低圧EGR手段と、
前記低圧EGR手段によって再循環する排気の量であるEGR量を、前記低圧EGR流量制御装置を制御することで前記内燃機関の運転状態に応じた目標EGR量に制御するEGR量制御手段と、
を備えた内燃機関の排気再循環装置であって、
前記内燃機関の吸気通路、排気通路または前記低圧EGR通路の状態の変化に起因して前記EGR量制御手段によって制御されるEGR量が目標EGR量から変化したことを前記低圧EGR通路の両端の差圧に基づいて検出するEGR量変化検出手段と、
前記EGR量変化検出手段が、前記低圧EGR通路の両端の差圧が増大したことに基づいて、前記EGR量が前記目標EGR量より大きくなったことを検出した場合は、前記低圧EGR流量制御装置に前記低圧EGR通路を通過する排気の量を減少させることによって前記EGR量を減少させ、前記EGR量変化検出手段が、前記低圧EGR通路の両端の差圧が減少することに基づいて、前記EGR量が前記目標EGR量より小さくなったことを検出した場合は、前記低圧EGR流量制御装置に前記低圧EGR通路を通過する排気の量を増加させることによって前記EGR量を増加させるEGR量補正手段と、
を更に備える内燃機関の排気再循環装置としてもよい。
すなわち、過給機のタービンより下流の排気通路とコンプレッサより上流の吸気通路とを連通する低圧EGR通路を有する低圧EGR手段を備えている内燃機関の排気再循環装置に対しては、内燃機関の吸排気通路や低圧EGR通路における詰まりやガス漏れに起因するEGR量(EGR率)の変化を、低圧EGR通路の両端の差圧に基づいて検出し、EGR量が目標値となるように低圧EGR通路を通過する排気の量を補正する制御を適用してもよい。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
本発明にあっては、高圧EGR手段と低圧EGR手段とを併用してEGRを行う内燃機関の排気再循環装置において、吸気通路や排気通路などの排気の再循環経路に、詰まりやガスの漏れなどの状態変化があった場合に、これに起因して低圧EGRと高圧EGRの比が変化してしまうことを抑制できる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。
図1は本発明を適用する内燃機関及び吸排気系、制御系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有するディーゼル機関である。
内燃機関1には、吸気マニホールド8が接続されており、吸気マニホールド8の各枝管は吸気ポートを介して各気筒2の燃焼室と連通されている。吸気マニホールド8と吸気管9との接続部近傍には、吸気管9の流路断面積を変更可能なスロットル弁12が設けられている。スロットル弁12は電気配線を介して後述するECU22に接続されており、ECU22からの制御信号に基づいてその弁開度が制御される事で、吸気管9を流れる吸気の流量を調節する事ができる。スロットル弁12より上流には、吸気管9を流れるガスを冷却するインタークーラ13が設けられている。インタークーラ13より上流には、排気のエネルギを駆動源として作動する遠心過給機10のコンプレッサが格納されたコンプレッサハウジング6が設けられている。コンプレッサハウジング6のさらに上流側には吸気管9の流路断面積を変更可能な第2スロットル弁17が設けられている。第2スロットル
弁17もECU22に接続されており、ECU22からの制御信号に基づいて吸気管9を流れる吸気の流量を調節する。吸気管9における第2スロットル弁17のさらに上流側には、吸気管9を通過する吸気の量を検出するエアフローメータ24と、新気に浮遊するゴミを除去するエアクリーナ25が備えられている。
一方、内燃機関1には、排気マニホールド18が接続されており、排気マニホールド18の各枝管は排気ポートを介して各気筒2の燃焼室と連通されている。排気マニホールド18には集合管16を介して遠心過給機10のタービンが格納されたタービンハウジング7が接続されている。タービンハウジング7の排気が流出する開口部には排気管19が接続されている。排気管19には排気中の微粒子物質を捕集するフィルタ20が設けられている。フィルタ20より下流には排気管19の流路断面積を変更可能な排気絞り弁11が設けられている。排気絞り弁11より下流において排気管19は大気に開放されている。排気絞り弁11は電気配線を介してECU22に接続されており、ECU22からの制御信号に基づいてその弁開度が制御される事で、排気管19を流れる排気の流量を調節する事ができる。
排気管19のフィルタ20より下流かつ排気絞り弁11より上流の箇所と、吸気管9のコンプレッサハウジング6より上流の箇所とは、低圧EGR通路23によって連通されている。低圧EGR通路23には、低圧EGR通路23を流れる排気を冷却する低圧EGRクーラ14、低圧EGR通路23の流路断面積を変更可能な低圧EGR弁5が設けられている。低圧EGR弁5は電気配線を介してECU22に接続されており、ECU22からの制御信号に基づいてその弁開度が制御されることで、低圧EGR通路23を流れる排気の量を調節する事ができる(以下、低圧EGR通路23を流れる排気を「低圧EGRガス」といい、その量を「低圧EGRガス量」という。)。
一方、排気マニホールド18と吸気マニホールド8とは高圧EGR通路15によって連通されている。高圧EGR通路15には、高圧EGR通路15の流路断面積を変更可能な高圧EGR弁21が設けられている。高圧EGR弁21は電気配線を介してECU22に接続されており、ECU22からの制御信号に基づいてその弁開度が制御されることで、高圧EGR通路15を流れる排気の量を調節する事ができる(以下、高圧EGR通路15を流れる排気を「高圧EGRガス」といい、その量を「高圧EGRガス量」という。)。
排気管19における低圧EGR通路23との2箇所の接続部の付近には、低圧EGR通路23の両端の差圧を検出する差圧センサ26が備えられている。この差圧センサ26は電気配線を介してECU22に接続されており、差圧センサ26による検出信号がECU22に入力されるようになっている。
また、内燃機関1には、内燃機関1を制御する電子制御コンピュータであるECU22が併設されている。ECU22は図示しないROM、RAM、CPU、入力ポート、出力ポート等を備え、前記各種センサによって検出される内燃機関1の運転状態や運転者による要求に応じて、燃料噴射等の既知の制御を行うとともに、高圧EGR弁21、低圧EGR弁5、スロットル弁12、第2スロットル弁17、排気絞り弁11に対して開度指令信号を出力する。
上記の構成において、吸気管9に導入された空気は、エアクリーナ25でゴミが除去された後エアフローメータ24を通過し、コンプレッサハウジング6内のコンプレッサによって過給されるとともに、インタークーラ13、吸気マニホールド8を経由して内燃機関1の各気筒2に導入される。
各気筒2から排出された排気は排気マニホールド18、集合管16を経由し、タービン
ハウジング7に流入してタービンを駆動する。その後排気管19を通過し、フィルタ20において排気中の微粒子物質が捕集され、最終的に大気中に排出される。
ここで、低圧EGR弁5が開弁されると、低圧EGR通路23が導通状態となり、排気管19を通過する排気の一部が低圧EGR通路23を経由して吸気管9に流入する。吸気管9に流入した低圧EGRガスはコンプレッサハウジング6内のコンプレッサによって過給され、吸気マニホールド8を経由して内燃機関1の気筒2に導入される(低圧EGR通路23を経由して行われるEGRを、以下、「低圧EGR」という。)。
高圧EGR弁21が開弁されると、高圧EGR通路15が導通状態となり、排気マニホールド18を流れる排気の一部が高圧EGR通路15を経由して吸気マニホールド8に流入し、内燃機関1の気筒2に再循環する。ここで、スロットル弁12の開度を調節して吸気マニホールド8における高圧EGR通路15の分岐箇所の圧力を増減することで、高圧EGRガス量を調節することができる(高圧EGR通路15を経由して行われるEGRを、以下、「高圧EGR」という。)。
低圧EGRおよび/または高圧EGRによって排気の一部を内燃機関1の気筒2に再循環させることによって、燃焼室内における燃焼温度が低下し、燃焼過程で発生するNOxの量を低下させることができる。
なお、本実施例において、低圧EGR手段は、低圧EGR通路23、低圧EGR弁5及び低圧EGRクーラ14を含んで構成される。このうち、低圧EGR弁5は低圧EGR流量制御装置に相当する。また、高圧EGR手段は、高圧EGR通路15、高圧EGR弁21を含んで構成される。このうち、高圧EGR弁21は高圧EGR流量制御装置に相当する。
ところで、上記の内燃機関の長期使用に伴って、吸気管9、排気管19、低圧EGR通路23、高圧EGR通路15などに、汚れの蓄積による詰まりが発生する場合があった。また、特に吸気管9のインタークーラ13、低圧EGR通路23の低圧EGRクーラ14などにおいて腐食によるガスの漏れが発生する場合があった。そのような場合に、それが原因となって、低圧EGRガス量と高圧EGRガス量の合計に対する低圧EGRガス量の比であるEGR比が目標EGR比から変化してしまう場合があった。ここで、目標EGR比は、内燃機関1の運転状態に応じて定められる低圧EGRガス量と高圧EGRガス量の合計に対する低圧EGRガス量の比の目標値である。なお、本実施例においては、EGR比を、低圧EGRガス量と高圧EGRガス量の合計に対する低圧EGRガス量の比と定義しているが、このEGR比の定義は、低圧EGRガス量の高圧EGRガス量の比に実質的に相当しており、いずれの定義を用いても構わない。
具体的に、まず例えば吸気管9におけるエアクリーナ25またはエアフローメータ24、あるいは排気管19における排気絞り弁11の下流側に詰まりが生じた場合について考える。このような場合には、低圧EGR通路23の両端における差圧が上昇し、低圧EGR弁5の開度が同じであっても、低圧EGRガス量が増加してしまう場合があった。そうすると、低圧EGRガス量と高圧EGRガス量との合計量に相当する目標EGR率は一定であるので、高圧EGRガス量が減少する。その結果、EGR比が目標EGR比より大きくなってしまうことがあった。そして、タービンハウジング7の上流における排気の背圧が上昇し、内燃機関1のポンピングロスが増加することにより、燃費が悪化するなどの不都合が生じる場合があった。
次に、例えば低圧EGR通路23における低圧EGRクーラ14が腐食するなどの理由による、低圧EGR通路23から外部への排気の漏れがある場合について考える。この場
合には、低圧EGR通路23の両端の差圧が低下し、低圧EGR弁5の開度が同じであっても、低圧EGRガス量が減少してしまう場合があった。そうすると、高圧EGRガス量が相対的に増加し、結果としてEGR比が目標値より小さくなってしまう場合があった。
これにより、高負荷の運転状態などにおいて内燃機関1に流入する吸気温度が上昇し、スモークやNOxの発生量が増加するなどの不都合が生じる場合があった。
図2には、内燃機関1における運転状態に対応した、低圧EGRと高圧EGRとの使い分けのパターンを説明したグラフを示す。図2(a)は、理想的な低圧EGRと高圧EGRとの使い分けのパターンである目標EGR比についてのグラフである。図2(a)に示すように、理想的な低圧EGRと高圧EGRとの使い分けのパターンでは、高負荷の運転状態においては低圧EGRのみを用いることとし、目標EGR比を100%とする。また、中〜低負荷の運転状態においては低圧EGRと高圧EGRとを併用する。この場合の目標EGR比はさらにこの領域内で変化させてもよい。なお、内燃機関1における運転状態に応じて、低圧EGRと高圧EGRとを図2(a)のように使い分ける制御は、ECU22によって実行されるので、ECU22は本実施例においてEGR比制御手段に相当する。
図2(b)には、低圧EGR通路23の両端の差圧が増加してEGR比が大きくなってしまった場合のグラフを示す。この場合には、低圧EGRのみを用いる運転状態の領域が増加する。また、図2(c)には、低圧EGR通路23の両端の差圧が減少してEGR比が小さくなってしまった場合のグラフを示す。この場合には、低圧EGRのみを用いる運転状態の領域が減少する。
本実施例においては、上記のように、吸気管9、排気管19、低圧EGR通路23、高圧EGR通路15などの状態の変化に起因してEGR比が目標EGR比から変化してしまう不都合を解消するために、差圧センサ26の出力信号から低圧EGR通路23の両端の差圧を検出し、その時点におけるEGR比を推定する。そして、得られたEGR比が目標EGR比から外れている場合には、低圧EGR弁5を制御することにより、EGR比を目標EGR比とすべく補正する。
図3には、この場合の低圧EGR通路23の両端の差圧とEGR比との関係についてのグラフを示す。図3に示すように、低圧EGR通路23には、目標EGR比を達成する際の基準となる、両端の差圧である目標差圧が存在する。そして、吸気管9、排気管19、低圧EGR通路23、高圧EGR通路15などの状態の変化がある場合には、低圧EGR通路23の両端の差圧が目標差圧から変化してしまうので、EGR比も目標EGR比から変化してしまう。そのような場合には、図中白抜きの矢印で示すように低圧EGR弁5の開度を変化させて、EGR比を目標EGR比となるように補正する。
図4には、本実施例における低圧EGRガス量補正ルーチンを示す。本ルーチンはECU22のROMに記憶されたプログラムであり、内燃機関1の稼動中はECU22によって所定期間毎に実行される。
本ルーチンが実行されると、まずS101において低圧EGR通路23の両端の差圧が取得される。具体的には差圧センサ26の出力信号をECU22に読み込むことによって取得される。S101の処理が終了するとS102に進む。
S102においては、S101において取得された低圧EGR通路23の両端の差圧からEGR比が推定される。このEGR比は、低圧EGRガス量の、低圧EGRガス量と高圧EGRガス量との合計量に対する比として求められる。
具体的な推定プロセスとしては以下を例示できる。すなわち、まず、現在の低圧EGR弁5の開度と、S101において取得された差圧とから、現在の低圧EGRガス量が推定される。また、現在の低圧EGR弁5の開度に応じて決定される高圧EGR弁21の開度と、高圧EGR通路15の両端の差圧の設定値とから現在の高圧EGRガス量が推定される。そして、推定された低圧EGRガス量と高圧EGRガス量との比より、EGR比が推定される。S102の処理が終了するとS103に進む。
S103においてはS103で推定された現在のEGR比と予め運転状態に応じて定められた理想値である目標EGR比との差の絶対値が予め定められた閾値ΔR以下かどうかが判定される。ここで、肯定判定された場合には、現在のEGR比と目標EGR比とは大きな差がないと判断されるので本ルーチンを一旦終了する。一方、否定判定された場合には、EGR比が高過ぎて内燃機関1のポンピングロスが増加するか、EGR比が低過ぎてスモークやNOxの発生量が増加するといった不都合が生じる可能性があるので、これを
解消すべくS104に進む。
S104においては、低圧EGR弁5の開度を変更する。具体的には、EGR比が目標EGR比に対して高すぎる場合には、低圧EGR弁5の開度を閉弁側に変更する。一方、EGR比が目標EGR比に対して低すぎる場合には、低圧EGR弁5の開度を開弁側に変更する。なお、この際の変更後の低圧EGR弁5の開度は、低圧EGR弁5の開度をこの開度にすればEGR比を目標EGR比とすることができる開度であって、S101で取得された低圧EGR通路23両端の差圧との関係においてマップ化されるようにしてもよい。S104の処理が終了すると本ルーチンを一旦終了する。
以上、説明したように本ルーチンによれば、吸気管9、排気管19、低圧EGR通路23などにおいて状態変化に起因する詰まりやガスの漏れがあったとしても、低圧EGR通路23の両端の差圧を取得することによって、低圧EGR弁5の開度を補正し、EGR比が目標EGR比から外れないようにしている。従って、常にEGR比を理想値に維持することができ、内燃機関1のポンピングロスの増加や、内燃機関1におけるスモークやNOxの発生などの不都合を回避することができる。
また、本ルーチンにおいては、低圧EGR通路23と高圧EGR通路15のうち、関連する経路がより長く、構成部品の状態変化(汚れの堆積による詰まりや腐食によるガスの漏れなど)が生じる可能性が高い低圧EGR通路23の両端の差圧を取得して、これを基にEGR比の目標EGR比からの変化を推定している。従って、経路の状態変化を直接検出できる可能性が高く、EGR比を目標EGR比により正確に維持することができる。
また、同様に、低圧EGR弁5と高圧EGR通路21のうち、関連する経路がより長く、構成部品の状態変化(汚れの堆積による詰まりや腐食によるガスの漏れなど)が生じる可能性が高い低圧EGRに係る低圧EGR弁5の開度を補正することとしているので、より直接的に、経路の状態変化を相殺することができる。また、低圧EGR弁5と高圧EGR通路21のうち、図2に示すように全ての運転状態において制御される方の低圧EGR弁5の開度を変化させてEGR比を補正しているので、特定の運転状態(例えば、高負荷の運転状態)でEGR比が補正困難になることを回避できる。
なお、上記の低圧EGRガス量補正ルーチンにおいては、S103において、EGR比と目標EGR比の差が大きい場合に限って低圧EGR弁5の開度を補正することとしたが、低圧EGR通路23の両端の差圧と、EGR比を目標EGR比に維持すべき低圧EGR弁5の開度との関係をマップ化しておき、S101において低圧EGR通路23の両端の差圧を取得した後、直接低圧EGR弁5の目標開度を当該マップから読み出して、低圧E
GR弁5の開度を補正するようにしてもよい。
また、本発明におけるEGR比を目標EGR比に維持する制御は、必ずしも上述のような、低圧EGR通路23の両端の差圧を取得して低圧EGR弁5の開度を変更する制御に限られない。例えば、高圧EGR通路15の両端の差圧を取得して高圧EGR弁21の開度を変更してもよいし、低圧EGR通路23及び高圧EGR通路15の両方の両端の差圧を取得して低圧EGR弁5及び高圧EGR弁21の両方の開度を制御するようにしてもよい。
さらには、低圧EGR通路23の両端の差圧を取得して高圧EGR弁21の開度を変更する制御や、高圧EGR通路15の両端の差圧を取得して低圧EGR弁5の開度を変更する制御を行ってもよい。これは、低圧EGRガス量と高圧EGRガス量の合計のEGRガス量(EGR率)を規定値に維持するため、低圧EGR弁5と高圧EGR弁21の開度は互いに関連付けられているため、片方のEGR弁の開度を制御することにより他方の開度をも制御できることに基づく。
なお、上記の低圧EGRガス量補正ルーチンにおいてS101〜S103の処理を実行するECU22はEGR比変化検出手段に相当する。また、S104の処理を実行するECU22はEGR比補正手段に相当する。
次に、上記の実施例において、低圧EGRにのみ注目し、低圧EGR通路23の両端の差圧を検出し、その値に基づいて低圧EGR弁5を制御して低圧EGRガス量を目標値に制御する点のみに注目する。この場合には、まず内燃機関1における運転状態に応じて、低圧EGRと高圧EGRとを図2(a)のように使い分ける制御は、低圧EGRによって再循環される低圧EGRガス量を目標EGR比を満足する量に制御するので、EGR量を目標EGR量とする制御に相当する。従って、この場合のECU22はEGR量制御手段に相当する。また、低圧EGRガス量補正ルーチンのS101〜S103の処理を実行するECU22は、EGR量変化検出手段に相当する。さらに、S104の処理を実行するECU22は、EGR量補正手段に相当する。
本発明の実施例における内燃機関と、その吸排気系及び制御系の概略構成を示す図である。 本発明の実施例における運転状態と、低圧EGRと高圧EGRの使い分けのバターンとの関係を示すグラフである。 本発明の実施例における低圧EGR通路両端差圧とEGR比との関係を示すグラフである。 本発明の実施例における低圧EGRガス量補正ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・気筒
5・・・低圧EGR弁
6・・・コンプレッサハウジング
7・・・タービンハウジング
8・・・吸気マニホールド
9・・・吸気管
10・・・遠心過給機
11・・・排気絞り弁
12・・・スロットル弁
13・・・インタークーラ
14・・・EGRクーラ
15・・・高圧EGR通路
16・・・集合管
17・・・第2スロットル弁
18・・・排気マニホールド
19・・・排気管
20・・・フィルタ
21・・・高圧EGR弁
22・・・ECU
23・・・低圧EGR通路
24・・・エアフローメータ
25・・・エアクリーナ
26・・・差圧センサ

Claims (6)

  1. 内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサ及び前記内燃機関の排気通路に設けられたタービンを有する過給機と、
    前記タービンより下流の排気通路と前記コンプレッサより上流の吸気通路とを連通する低圧EGR通路及び該低圧EGR通路を通過する排気の量を制御する低圧EGR流量制御装置を有するとともに、前記タービンより下流の排気通路を通過する排気を前記コンプレッサより上流の吸気通路に再循環させる低圧EGR手段と、
    前記タービンより上流の排気通路と前記コンプレッサより下流の吸気通路とを連通する高圧EGR通路及び該高圧EGR通路を通過する排気の量を制御する高圧EGR流量制御装置を有するとともに、前記タービンより上流の排気通路を通過する排気を前記コンプレッサより下流の吸気通路に再循環させる高圧EGR手段と、
    前記低圧EGR手段によって再循環する排気の量と前記高圧EGR手段によって再循環する排気の量との比に相当する値であるEGR比を、前記低圧EGR流量制御装置および/または前記高圧EGR流量制御装置を制御することで前記内燃機関の運転状態に応じた目標EGR比に制御するEGR比制御手段と、
    を備えた内燃機関の排気再循環装置であって、
    前記内燃機関の吸気通路、排気通路、前記低圧EGR通路または前記高圧EGR通路の状態の変化に起因して前記EGR比制御手段によって制御されるEGR比が目標EGR比から変化したことを前記低圧EGR通路および/または前記高圧EGR通路の両端の差圧に基づいて検出するEGR比変化検出手段と、
    前記EGR比変化検出手段により、前記EGR比が前記目標EGR比から変化したことが検出された場合に、前記高圧EGR流量制御装置および/または前記低圧EGR流量制御装置を制御して前記EGR比を前記目標EGR比に近づけるべく補正するEGR比補正手段と、
    を更に備えたことを特徴とする内燃機関の排気再循環装置。
  2. 前記EGR比変化検出手段は、前記低圧EGR通路の両端の差圧に基づいて、前記EGR比制御手段によって制御されるEGR比の目標EGR比からの変化を検出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気再循環装置。
  3. 前記EGR比は、前記低圧EGR手段によって再循環する排気の量の、前記高圧EGR手段によって再循環する排気の量に対する比に相当する値であり、
    前記EGR比変化検出手段が、前記低圧EGR通路の両端の差圧が増大したことに基づいて、前記EGR比が前記目標EGR比より大きくなったことを検出した場合は、
    前記EGR比補正手段が、前記低圧EGR流量制御装置によって前記低圧EGR通路を通過する排気の量を減少させることによって前記EGR比を減少させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気再循環装置。
  4. 前記EGR比は、前記低圧EGR手段によって再循環する排気の量の、前記高圧EGR手段によって再循環する排気の量に対する比に相当する値であり、
    前記EGR比変化検出手段が、前記低圧EGR通路の両端の差圧が減少することに基づいて、前記EGR比が前記目標EGR比より小さくなったことを検出した場合は、
    前記EGR比補正手段が、前記低圧EGR流量制御装置によって前記低圧EGR通路を通過する排気の量を増加させることによって前記EGR比を増加させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気再循環装置。
  5. 前記低圧EGR流量制御装置は、前記低圧EGR通路に設けられた低圧EGR弁であり、
    前記EGR比補正手段は、前記低圧EGR通路の両端の差圧と、前記EGR比を補正す
    る際の、前記低圧EGR弁の開度との関係を格納したマップを有することを特徴とする請求項3または4に記載の内燃機関の排気再循環装置。
  6. 内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサ及び前記内燃機関の排気通路に設けられたタービンを有する過給機と、
    前記タービンより下流の排気通路と前記コンプレッサより上流の吸気通路とを連通する低圧EGR通路及び該低圧EGR通路を通過する排気の量を制御する低圧EGR流量制御装置を有するとともに、前記タービンより下流の排気通路を通過する排気を前記コンプレッサより上流の吸気通路に再循環させる低圧EGR手段と、
    前記低圧EGR手段によって再循環する排気の量であるEGR量を、前記低圧EGR流量制御装置を制御することで前記内燃機関の運転状態に応じた目標EGR量に制御するEGR量制御手段と、
    を備えた内燃機関の排気再循環装置であって、
    前記内燃機関の吸気通路、排気通路または前記低圧EGR通路の状態の変化に起因して前記EGR量制御手段によって制御されるEGR量が目標EGR量から変化したことを前記低圧EGR通路の両端の差圧に基づいて検出するEGR量変化検出手段と、
    前記EGR量変化検出手段が、前記低圧EGR通路の両端の差圧が増大したことに基づいて、前記EGR量が前記目標EGR量より大きくなったことを検出した場合は、前記低圧EGR流量制御装置に前記低圧EGR通路を通過する排気の量を減少させることによって前記EGR量を減少させ、前記EGR量変化検出手段が、前記低圧EGR通路の両端の差圧が減少することに基づいて、前記EGR量が前記目標EGR量より小さくなったことを検出した場合は、前記低圧EGR流量制御装置に前記低圧EGR通路を通過する排気の量を増加させることによって前記EGR量を増加させるEGR量補正手段と、
    を更に備えることを特徴とする内燃機関の排気再循環装置。
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