JP2008038533A - 押入用棚板及び押入用棚板の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前受け部材1と後受け部材2との間の長さL1よりも長い複数の第1板材10を並列させるとともに、第1板材10と直交するように左右の横受け部材3,3の間の長さL2よりも長い複数の第2板材20を並列させ、かつ第1板材10の長手方向の端部10aを第2板材20の幅方向の端部から突出させ、第2板材20の長手方向の端部20aを第1板材10の幅方向の端部から突出させた状態で、第1板材10と第2板材20を固定して押入用棚板100を形成し、第1板材10の長手方向の端部10aを、前受け部材1と後受け部材2との間の長さL1に合わせて切断し、第2板材20の長手方向の端部20aを、左右の横受け部材3,3の間の長さL2に合わせて切断し、前受け部材1と後受け部材2と左右の横受け部材3,3との間に取り付ける。
【選択図】図4
Description
ところが、このような押入用棚板200を取り付けた押入の場合、襖を閉めてしまうと、押入内の上下方向の空気の循環が押入用棚板200によって妨げられてしまう。そのため、収納される寝具等から放出された水分により、押入内の湿度が高くなり、結露や黴が発生するおそれがあった。
さらに特許文献1には、押入内の中段の棚板自体をスノコにして、上下の空気の循環を良好にした発明が開示されている。
(1)寸法のバリエーションが必要である。
押入内部の寸法は、住宅のモジュール(尺基準、メートル基準)の違い、壁材の厚さの違い、真壁か大壁かの違い等によって、数cm〜30cm程度の違いが生じるため、予め多種類の寸法のスノコをバリエーションとして用意しておくか、あるいは別途見切り材等で対応する必要があった。
同一モジュールや同一構造でも、施工精度が悪ければ数mm程度の誤差が生じる場合が多い。特に木造住宅では構造材の乾燥の進行や反り等によって、数mm程度の誤差が発生しやすく、細かな手直しが必要である。しかし、予め完全に組み立てられた状態のスノコの寸法を現場で手直しするためには、スノコを構成する桟木と表面材を同時に削らなければならない等の、面倒な作業が必要であった。
また、請求項1乃至請求項11において、押入用棚板を構成する複数の第1板材は、同一の幅であってもよいし、異なる幅であってもよい。同様に複数の第2板材は、同一の幅であってもよいし、異なる幅であってもよい。
また、第1板材及び第2板材は、それぞれ長手方向の両端を突出させてもよいし、いずれか一端を突出させてもよい。
また、第1板材の長手方向の端部を第2板材の幅方向の端部から突出させ、第2板材の長手方向の端部を第1板材の幅方向の端部から突出させるので、第1板材を切断するときに第2板材が邪魔にならず、第2板材を切断するときに第1板材が邪魔にならない。
そして、第1板材を前受け部材と後受け部材との間の長さに合わせて切断し、第2板材を左右の横受け部材の間の長さに合わせて切断した後に取り付ければ、押入の前後左右の内部寸法に合わせて押入用棚板を取り付けることができる。従って、様々な前後左右の内部寸法の押入に対して取り付けることができる。
また、第2板材の長手方向の端部を第1板材の幅方向の端部から突出させるので、第2板材を切断するときに第1板材が邪魔にならない。
そして、第2板材を左右の横受け部材の間の長さに合わせて切断した後に取り付ければ、押入の左右の内部寸法に合わせて押入用棚板を取り付けることができる。従って、様々な左右の内部寸法の押入に対して取り付けることができる。
また、第1板材の長手方向の端部を第2板材の幅方向の端部から突出させるので、第1板材を切断するときに第2板材が邪魔にならない。
そして、第1板材を前受け部材と後受け部材との間の長さに合わせて切断した後に取り付ければ、押入の前後の内部寸法に合わせて押入用棚板を取り付けることができる。従って、様々な前後の内部寸法の押入に対して取り付けることができる。
また、第1板材の長手方向の端部を第2板材の幅方向の端部から突出させたので、第1板材を前受け部材と後受け部材との間の長さに合わせて切断可能で、切断するときに第2板材が邪魔にならない。また、第2板材の長手方向の端部を第1板材の幅方向の端部から突出させたので、第2板材を左右の横受け部材の間の長さに合わせて切断可能で、切断するときに第1板材が邪魔にならない。
従って、押入の前後左右の内部寸法に合わせることができ、様々な前後左右の内部寸法の押入に対して取り付けることができる。
また、第2板材の長手方向の端部を第1板材の幅方向の端部から突出させたので、第2板材を左右の横受け部材の間の長さに合わせて切断可能で、切断するときに第1板材が邪魔にならない。
従って、押入の左右の内部寸法に合わせることができ、様々な左右の内部寸法の押入に対して取り付けることができる。
また、第1板材の長手方向の端部を第2板材の幅方向の端部から突出させたので、第1板材を前受け部材と後受け部材との間の長さに合わせて切断可能で、切断するときに第2板材が邪魔にならない。
従って、押入の前後の内部寸法に合わせることができ、様々な前後の内部寸法の押入に対して取り付けることができる。
ここで、前受け部材1と後受け部材2との間の長さはL1であり、左右の横受け部材3,3の間の長さはL2である。また、前受け部材1の上下方向の厚さは後受け部材2や横受け部材3,3の厚さよりも厚く、後受け部材2の上下方向の厚さは横受け部材3,3の厚さよりも厚くなっている。そして、前受け部材1、後受け部材2、横受け部材3,3は下面が同一の高さの位置となるように固定され、前後方向に窪みが形成されるようになっている。
また、前受け部材1の後側(後受け部材2側)の上部には切り欠き部1aが形成されている。
なお、押入用棚板100を構成する複数の第1板材10は、同一の幅であってもよいし、異なる幅であってもよい。同様に複数の第2板材20は、同一の幅であってもよいし、異なる幅であってもよい。
なお、第1板材10及び第2板材20は、それぞれ長手方向の両端を突出させてもよいし、いずれか一端を突出させてもよい。
このとき、第1板材10の長さが押入の前受け部材1と後受け部材2との間の長さL1と等しくなるように、第1板材10の長手方向の端部10aを切断除去する。同様に、第2板材20の長さが押入の左右の横受け部材3,3の間の長さL2と等しくなるように、第2板材20の長手方向の端部20aを切断除去する。
このとき、第1板材10の長さが押入の前受け部材1と後受け部材2との間の長さL1と等しく、第2板材20の長さが押入の左右の横受け部材3,3の間の長さL2と等しいので、押入用棚板100は受け部材上に過不足なくぴったりと取り付けられる。
そこで、この隙間B及び隙間Cを埋めるために、隙間Bには隙間Bに対応した幅の板材11を固定し、隙間Cには隙間Cに対応した幅の板材12を固定する。これら板材11及び板材12の長さ及び厚さは、第1板材10と等しくなっている。こうした隙間を埋めるための板材は、様々な幅のものを用意しておくとよい。
もちろん、予め左右の横受け部材3,3の間の長さL2に合わせて、第1板材10を配置しておいてもよい。
このようにして、押入用棚板100が前受け部材1、後受け部材2、横受け部材3,3に支持されるとともに、上面が平坦に形成されている。
また、単純な構造で部材点数も少なく強度に優れており、見栄えもよい。
例えば、予め第1板材10の長さを前受け部材1と後受け部材2との間の長さL1に合わせて形成しておき、第2板材20の長手方向の端部20aのみを第1板材10の幅方向の端部から突出させておく。そして、左右の横受け部材3,3の間の長さL2に合わせて第2板材20の長手方向の端部20aを切断する。
こうすれば、押入の左右の内部寸法に合わせて押入用棚板を取り付けることができるので、様々な左右の内部寸法の押入に対して対応可能である。
こうすれば、押入の前後の内部寸法に合わせて押入用棚板を取り付けることができるので、様々な前後の内部寸法の押入に対して対応可能である。
このとき、前受け部材1に隣接する第2板材20と前受け部材1との隙間、及び後受け部材2に隣接する第2板材20と壁材との間に隙間が生じる場合があるが、その隙間に対応した幅の板材を固定することにより、本実施形態と同様に、前後に発生する隙間を容易に埋めることができる。
1a 切り欠き部
2 後受け部材
3 横受け部材
4 鋸
10 第1板材
10a 端部
11 板材
12 板材
20 第2板材
20a 端部
100 押入用棚板
200 押入用棚板
Claims (11)
- 押入内の前受け部材と後受け部材と左右の横受け部材との間に棚板を取り付ける押入用棚板の施工方法であって、
前記前受け部材と前記後受け部材との間の長さよりも長い複数の第1板材を並列させるとともに、前記第1板材と直交するように前記左右の横受け部材の間の長さよりも長い複数の第2板材を並列させ、かつ前記第1板材の長手方向の端部を前記第2板材の幅方向の端部から突出させ、前記第2板材の長手方向の端部を前記第1板材の幅方向の端部から突出させた状態で、前記第1板材と前記第2板材を固定して押入用棚板を形成し、
前記第1板材の長手方向の端部を、前記前受け部材と前記後受け部材との間の長さに合わせて切断し、前記第2板材の長手方向の端部を、前記左右の横受け部材の間の長さに合わせて切断し、
前記第1板材の端部及び前記第2板材の端部を切断した押入用棚板を、前記前受け部材と前記後受け部材と前記左右の横受け部材との間に取り付けることを特徴とする押入用棚板の施工方法。 - 押入内の前受け部材と後受け部材と左右の横受け部材との間に棚板を取り付ける押入用棚板の施工方法であって、
複数の第1板材を並列させるとともに、前記第1板材と直交するように前記左右の横受け部材の間の長さよりも長い複数の第2板材を並列させ、かつ前記第2板材の長手方向の端部を前記第1板材の幅方向の端部から突出させた状態で、前記第1板材と前記第2板材を固定して押入用棚板を形成し、
前記第2板材の長手方向の端部を、前記左右の横受け部材の間の長さに合わせて切断し、
前記第2板材の端部を切断した押入用棚板を、前記前受け部材と前記後受け部材と前記左右の横受け部材との間に取り付けることを特徴とする押入用棚板の施工方法。 - 押入内の前受け部材と後受け部材と左右の横受け部材との間に棚板を取り付ける押入用棚板の施工方法であって、
前記前受け部材と前記後受け部材との間の長さよりも長い複数の第1板材を並列させるとともに、前記第1板材と直交するように複数の第2板材を並列させ、かつ前記第1板材の長手方向の端部を前記第2板材の幅方向の端部から突出させた状態で、前記第1板材と前記第2板材を固定して押入用棚板を形成し、
前記第1板材の長手方向の端部を、前記前受け部材と前記後受け部材との間の長さに合わせて切断し、
前記第1板材の端部を切断した押入用棚板を、前記前受け部材と前記後受け部材と前記左右の横受け部材との間に取り付けることを特徴とする押入用棚板の施工方法。 - 前記第1板材及び前記第2板材を、それぞれ間隔を空けて並列させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一つに記載の押入用棚板の施工方法。
- 前記押入用棚板は、前記第1板材を表側に、前記第2板材を裏側に固定して形成されており、前記押入用棚板を取り付けた後、前記横受け部材に隣接する前記第1板材と壁材との隙間に、その隙間に対応した幅の板材を固定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の押入用棚板の施工方法。
- 前記押入用棚板は、前記第2板材を表側に、前記第1板材を裏側に固定して形成されており、前記押入用棚板を取り付けた後、前記前受け部材に隣接する前記第2板材と前受け部材との隙間、及び前記後受け部材に隣接する前記第2板材と壁材との隙間に、その隙間に対応した幅の板材を固定することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の押入用棚板の施工方法。
- 前記第1板材と前記第2板材のうち裏側に固定された板材の表面を塗装することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか一つに記載の押入用棚板の施工方法。
- 押入内の前受け部材と後受け部材と左右の横受け部材との間に取り付ける押入用棚板であって、
前記前受け部材と前記後受け部材との間の長さよりも長い複数の第1板材を並列させるとともに、前記第1板材と直交するように前記左右の横受け部材の間の長さよりも長い複数の第2板材を並列させ、
前記第1板材の長手方向の端部を前記前受け部材と前記後受け部材との間の長さに合わせて切断可能なように、前記第1板材の長手方向の端部を前記第2板材の幅方向の端部から突出させ、前記第2板材の長手方向の端部を前記左右の横受け部材の間の長さに合わせて切断可能なように、前記第2板材の長手方向の端部を前記第1板材の幅方向の端部から突出させた状態で、前記第1板材と前記第2板材を固定したことを特徴とする押入用棚板。 - 押入内の前受け部材と後受け部材と左右の横受け部材との間に取り付ける押入用棚板であって、
複数の第1板材を並列させるとともに、前記第1板材と直交するように前記左右の横受け部材の間の長さよりも長い複数の第2板材を並列させ、
前記第2板材の長手方向の端部を前記左右の横受け部材の間の長さに合わせて切断可能なように、前記第2板材の長手方向の端部を前記第1板材の幅方向の端部から突出させた状態で、前記第1板材と前記第2板材を固定したことを特徴とする押入用棚板。 - 押入内の前受け部材と後受け部材と左右の横受け部材との間に取り付ける押入用棚板であって、
前記前受け部材と前記後受け部材との間の長さよりも長い複数の第1板材を並列させるとともに、前記第1板材と直交するように複数の第2板材を並列させ、
前記第1板材の長手方向の端部を前記前受け部材と前記後受け部材との間の長さに合わせて切断可能なように、前記第1板材の長手方向の端部を前記第2板材の幅方向の端部から突出させた状態で、前記第1板材と前記第2板材を固定したことを特徴とする押入用棚板。 - 前記第1板材及び前記第2板材を、それぞれ間隔を空けて並列させたことを特徴とする請求項8乃至請求項10のうちいずれか一つに記載の押入用棚板。
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