JP2008037508A - ロータリーベーンフィーダ - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のロータとスクレーパを用いた粉体のロータリーベーンフィーダは、気流を高圧とするとガスリーク量が増加して電力消費量が増大し、粉体の自重による下方への移動を妨げてしまう点、及び粉体の排出量が少なくなってしまうという点である。
【解決手段】 ロータリーベーンフィーダは上部に粉体の投入口を、下部にその投入された粉体の排出口を形成したケーシングを有し、そのケーシング内で回転し、粉体搬送用の複数のベーンを備えたロータを設け、そのロータのベーン間ポケット部に対応し、先端に掻き取り刃を備えた回転スクレーパを備えたロータリーベーンフィーダにおいて、前記ロータのベーンを9個以上とし、かつ、スクレーパの掻き取り刃を備える羽根を3個以上としたこととし、前記したスクレーパの羽根の先端に備えられた掻き取り刃は、一つの羽根にあって2個以上としてあることとする。
【選択図】 図1
【解決手段】 ロータリーベーンフィーダは上部に粉体の投入口を、下部にその投入された粉体の排出口を形成したケーシングを有し、そのケーシング内で回転し、粉体搬送用の複数のベーンを備えたロータを設け、そのロータのベーン間ポケット部に対応し、先端に掻き取り刃を備えた回転スクレーパを備えたロータリーベーンフィーダにおいて、前記ロータのベーンを9個以上とし、かつ、スクレーパの掻き取り刃を備える羽根を3個以上としたこととし、前記したスクレーパの羽根の先端に備えられた掻き取り刃は、一つの羽根にあって2個以上としてあることとする。
【選択図】 図1
Description
本発明はロータリーベーンフィーダ、特に付着性の強い粉体を空気、窒素または蒸気等の気体を媒体として搬送(輸送)するための装置、それも複数のベーンを備えたロータと、そのロータの各ベーン間ポケット部に残留する粉体を掻き出すためのスクレーパを備えたロータリーベーンフィーダの改良に関する。
上記した粉体のロータリーベーンフィーダは、従来図4乃至図6に示すように構成されている。これらの図4乃至図6にあって1はケーシングを示しており、このケーシング1は途中に外方へ向けた膨出部1cが一体に形成され、その上部開口1aが目的とする粉体の投入口、下部開口1bが同じく排出口となっている。
また、ケーシング1の両サイドはサイドプレート2、2´で閉塞され、そのサイドプレート2、2´を貫通して回転シャフト4が挿通され、その回転シャフト4は前記膨出部1cの中心部分を貫通している。この回転シャフト4の端部は軸受5、5やシール部6、6によって支持されている。
前記した回転シャフト4は図示しないモータを駆動源とし、チェーンで伝動されるスプロケット7によって膨出部1c内で回転されるもので、その回転シャフト4の周囲には従前、等ピッチ(45度)で配された8個のベーン3a、3a‥を備えたロータ3が軸支され、回転シャフト4と同期して回転されるものとなっており、そのベーン3a、3a‥の先端と膨出部1cの内壁面にはわずかな空隙が形成されている。
さらに、ケーシング1の外部で回転シャフト4には大径の駆動歯車13が嵌着されており、その駆動歯車13は小径の従動歯車14と噛合されている。この従動歯車14にはスクレーパ軸12の先端が嵌合され、このスクレーパ軸12は回転シャフト4の回転と同期して回転されるものとなっている。このスクレーパ軸12はケーシング1の排出口1b内を貫通しており、その排出口1b内にあって180度ピッチとしたスクレーパの羽根10、10が一体に備えられている。そして、このスクレーパの羽根10、10の各先端には前記したロータ3の各ベーン3a、3a間のポケット部a内に対応して、そこに付着した残留粉体を掻き取る掻き取り刃11、11が備えられている。
この粉体のロータリーベーンフィーダは、粉体の搬送媒体として、前記したような気体が使用される。この気流搬送にあっては、作業のスピードアップ等のため、次第に気流を高圧のものとしており、それによって、投入口1aから排出口1bに吹き抜けるリークガス量が増加し、ブロワーの電力消費量が増大し、粉体の下方への自重による移動を妨げ、排出量が低減してしまうという問題を生じている。
また、対象となる粉体の付着力が強いと、粉体がロータ3を通過すると、その粉体がポケット部aの内部に付着してしまい、有効となるポケット部a内の容積を減少させ排出量を低減させることになるので、強制的にスクレーパでポケット部a内に付着した粉体を掻き取るようにしている。
ここで、従来の掻き取り刃11、11の先端の軌跡を図6で示す。ロータ3と掻き取り刃11の回転比によって軌跡は異なるもので従来の比は1/4であった。ロータ3のベーン3a、3a‥の数を増加すると、その各ベーン3a、3a‥の間隔は狭くなり、回転比を上げなければならない。しかし、回転比を上げると掻き取る回数は減り、排出量も少なくなってしまう。また、ロータ3のベーン3a、3a‥の個数(従来は一般的に8個)と気流遮断との関係は、従来の8個の場合、常時3個がケーシング1の膨出部1cの内壁面との間で狭い空隙を形成するようにするためには、投入口1aの開口寸法Lを狭くする必要性があるが、粉体の投入、流入が困難となってしまうので現実として不可能であった。
出願人は本発明について、先行する技術文献の調査を行なったが、格別に本発明と関連すると思われる文献の発見はできなかった。
本発明が解決しようとする問題点は、従来のロータとスクレーパを用いた粉体のロータリーベーンフィーダは、気流を高圧とするとガスリーク量が増加して電力消費量が増大し、粉体の自重による下方への移動を妨げてしまう点、及び粉体の排出量が少なくなってしまうという点である。
上記した問題点を解決するために、本発明に係るロータリーベーンフィーダは上部に粉体の投入口を、下部にその投入された粉体の排出口を形成したケーシングを有し、そのケーシング内で回転し、粉体搬送用の複数のベーンを備えたロータを設け、そのロータのベーン間ポケット部に対応し、先端に掻き取り刃を備えた回転スクレーパを備えたロータリーベーンフィーダにおいて、前記ロータのベーンを9個以上とし、かつ、スクレーパの掻き取り刃を備える羽根を3個以上としたことを特徴とし、前記したスクレーパの羽根の先端に備えられた掻き取り刃は、一つの羽根にあって2個以上としてあることを特徴としている。
本発明に係るロータリーベーンフィーダは上記のように構成されている。ロータのベーンの個数を9以上とすることで、ケーシングの粉体の投入口から排出口へ吹き抜けるリークガス量が抑えられ、また、このベーンの増加によって生じる掻き取り量低減は、スクレーパの羽根数を3以上に増加し、加えて、各羽根の先端に掻き取り刃を2以上備えることで解消し、結果としてガスリーク量を少なく、粉体の排出量を大きくすることができることとなった。
図面として示す実施例のように構成することで実現した。
次に、本発明の好ましい実施の一例を図1乃至図3を参照して説明する。尚、前記した従来例と共通する部分には共通の符号を付す。図1は本発明を実施したロータリーベーンフィーダの要部を示す図、図2は同じくスクレーパの掻き取り刃の軌跡を示す図、図3は同じくロータのベーンの数とガス流遮断との関係を示す図である。
この実施例にあっては、ケーシング1の構成や回転シャフト4の駆動、スクレーパ軸12の駆動等については従来例に示すものと同様となっており、ロータ3のベーン3a、3a‥を40度ピッチに配し、従来より一つ多い9個としてある。そのため、各ベーン3a、3a‥間に形成されるポケット部aも9個形成されることとなる。
一方、粉体Pの排出口1bに位置されるスクレーパはその羽根10、10‥を120度ピッチとして3個設けた構成としてある。各羽根10、10‥の先端には回転方向へ連続する配置で掻き取り刃11、11が各々2個づつ備えられた構成としてある。即ち、ロータ3のベーン3a、3a間のポケット部a内に付着残留した粉体Pを一作業で二度掻きすることができる構造となっている。そのため、9個としたロータ3のベーン3a、3a間が狭まっても、かかるスクレーパの構造によって掻き取る回数が減少することはなくなり、粉体Pの排出量を大きくすることができる。
また、図3として示すようにロータ3のベーン3a、3a‥を9個とすると、ケーシング1の膨出部1cの内壁面と狭い隙間を形成するベーン3a、3a‥の数が常に3個となって投入口1aの開口寸法Lを特に狭くする必要性はなくなり、粉体の投入、流入に支障をきたすこともない。即ち、ガス流の遮断がより良好になされるため、ガスリーク量も少なくなり、ブロワー等の電力消費量の増加や、粉体の自重による下方への移動を妨げてしまうこともなくなるのである。
本発明に係るロータリーベーンフィーダの実施例は上記のように構成される。この実施例ではロータ3のベーン3a、3a‥の数を9個とし、スクレーパの羽根10、10‥を3個、かつ、各羽根10、10の先端の掻き取り刃11、11の数を2個としてあるが、この数に限られるものではなく、装置のサイズにもよるが、ロータ3のベーン3a、3a‥の数を増加し、さらにスクレーパの羽根10、10‥の数の増加及びその先端の掻き取り刃11、11‥の数も必要に応じて増加していくことも可能である。
1 ケーシング
1a 投入口
1b 排出口
1c 膨出部
2 サイドプレート
2´ サイドプレート
3 ロータ
3a ベーン
4 回転シャフト
5 軸受
6 シール部
7 スプロケット
10 羽根
11 掻き取り刃
12 スクレーパ軸
13 駆動歯車
14 従動歯車
15 軸受
16 シール部
a ポケット部
P 粉体
1a 投入口
1b 排出口
1c 膨出部
2 サイドプレート
2´ サイドプレート
3 ロータ
3a ベーン
4 回転シャフト
5 軸受
6 シール部
7 スプロケット
10 羽根
11 掻き取り刃
12 スクレーパ軸
13 駆動歯車
14 従動歯車
15 軸受
16 シール部
a ポケット部
P 粉体
Claims (2)
- 上部に粉体の投入口を、下部にその投入された粉体の排出口を形成したケーシングを有し、そのケーシング内で回転し、粉体搬送用の複数のベーンを備えたロータを設け、そのロータのベーン間ポケット部に対応し、先端に掻き取り刃を備えた回転スクレーパを備えたロータリーベーンフィーダにおいて、前記ロータのベーンを9個以上とし、かつ、スクレーパの掻き取り刃を備える羽根を3個以上としたことを特徴とするロータリーベーンフィーダ。
- 前記したスクレーパの羽根の先端に備えられた掻き取り刃は、一つの羽根にあって2個以上としてあることを特徴とする請求項1に記載のロータリーベーンフィーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006209561A JP2008037508A (ja) | 2006-08-01 | 2006-08-01 | ロータリーベーンフィーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006209561A JP2008037508A (ja) | 2006-08-01 | 2006-08-01 | ロータリーベーンフィーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008037508A true JP2008037508A (ja) | 2008-02-21 |
Family
ID=39172985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006209561A Pending JP2008037508A (ja) | 2006-08-01 | 2006-08-01 | ロータリーベーンフィーダ |
Country Status (1)
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-
2006
- 2006-08-01 JP JP2006209561A patent/JP2008037508A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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