JP2008037309A - 扉開閉機構 - Google Patents

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Tetsuo Nagami
哲郎 永見
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Abstract

【課題】扉とパネル意匠との間の隙間を小さく、また、開閉途中の扉が意匠から大きく飛び出さないように移動軌跡を設定できる扉開閉機構を提供すること。
【解決手段】開口部40に嵌合して該開口部を塞ぐ閉位置と、前記開口部から離脱して該開口部を開く開位置間で変位して開閉動作をする扉1と、扉取り付け部7aと2つのピン(駆動ピン5、従動ピン6)とを備えた扉アーム7と、支点12aを中心にして正逆転駆動力を受ける駆動部12bと、長穴13とを有しこの長穴に前記駆動ピンを係合させている駆動アーム12と、前記駆動ピンと係合し前記駆動アームの回動に応じて該駆動ピンの移動方向を規制案内する駆動案内溝9と、前記従動ピンと係合し該従動ピンの移動方向を規制案内する従動案内溝10とを有する構成とした。
【選択図】図3

Description

この発明は、モニター装置等の電子機器を収納する収納部の開口部を開閉する扉開閉機構に関する。
自動車のフロントパネルの意匠に一体化されたデザインを有する扉を所定位置まで回動して開き、フロントパネルに形成されたモニター装置収納用の凹部に設置されたモニター装置を視聴し、視聴後は逆の動作で扉を閉じるようにした扉の開閉機構が知られている。
リンク機構を用いて扉をフロントパネル面に沿わせてスライドさせつつ開閉する機構では、扉の軌跡が円弧となるため、フロントパネルの曲線形状と合致せず、円滑な回動を確保するためにはある程度の隙間が必要となる。
扉を閉位置から上側に移動させて開位置とする構成が多く採用されているが、開位置にある扉とフロントパネル意匠との間に隙間があると、この隙間から機構の内部が乗員視聴者の視線にさらされ、意匠としての美観が損なわれる。
また、扉の開閉手段としてリンク機構を採用した構成では開閉途中で扉が意匠から大きく飛び出し、無駄なスペースを必要とすることもある。
また、蓋の開閉装置の例として、基体の底壁下側に前後移動可能に配置されバネ手段により付勢されたスライダーと、このスライダーにシャフトを介して回転可能に組み付けられて上記蓋の下端部を一端側に固定し他端側にローラを有するブラケット手段と、上記スライダーの前後移動を案内する第1のガイドレール部材と、上記基体に取り付けられて上記ブラケット手段のローラと摺動可能に係合して蓋を閉じている位置から基体の底壁下側に誘導可能なガイド溝を有する第2のガイドレール部材等を備え、上記スライダーの前方又は後方への移動に連動して蓋をブラケット手段を介して、上記第2のガイドレールと上記第1のガイドレールに沿って移動するようにした技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、このような蓋の開閉機構においては、回転しながら扉が収納位置に動くために扉と意匠との隙間を大きく取らねばならず、意匠形状の設計自由度に制約条件が生まれる。
実開平4−34143号公報
従来の扉開閉機構では、扉とフロントパネル意匠との間に、乗員視聴者の視線にさらされる隙間ができたり、開閉途中の扉が意匠から大きく飛び出して無駄なスペースを占有する等の課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、扉とパネル意匠との間の隙間を小さくすることができ、また、開閉途中の扉が意匠から大きく飛び出さないように移動軌跡を設定することができる扉開閉機構を提供することを目的とする。
この発明に係る扉開閉機構は、パネルに形成された開口部に嵌合して該開口部を塞ぐ閉位置と前記開口部から離脱して該開口部を開く開位置間で変位して開閉動作をする扉と、前記扉を取り付けるための扉取り付け部と駆動ピン、および従動ピンとを備えた扉アームと、支点を中心にして正逆転駆動力を受ける駆動部と前記支点から遠ざかる方向に長い長穴とを有し、この長穴に前記駆動ピンを係合させている駆動アームと、前記駆動ピンと係合し前記駆動アームの回動に応じて該駆動ピンの移動方向を規制し案内する駆動案内溝と、前記従動ピンと係合し該従動ピンの移動方向を規制し案内する従動案内溝と、を備えたものである。
この発明によれば、扉アームはフロントパネルの表面上に位置するまで上方向(A方向)に傾いた傾き態位をとった後、フロントパネルに沿って開方向(B方向)に移動し、開位置まで摺動することができるため、扉とパネル意匠との間の隙間を小さくすることができ、また、開閉途中の扉が意匠から大きく飛び出さないように移動軌跡を設定することができる。
以下に実施の形態について説明を行う。以下の説明で、モニターホルダー30の左右には同一の扉開閉機構が構成されているので、左右いずれか一方の構成について説明する。
実施の形態1.
図1(a)には、フロントパネル200に一体となりデザインされたフロントパネル一体型モニターの外観が示されている。但し、フロントパネル200には扉1と嵌合する開口部40が形成されていて、本図に示した状態では、扉1が開口部40に嵌合して塞ぐ閉位置にあるので内部に構成されたモニター等は見えない。図1(b)は、扉1を閉位置においたフロントパネル一体型モニター100をフロントパネル200に装着された状態を単体で示している。フロントパネル一体型モニター100はコの字状をしたプレート8に組立てられている。
フロントパネル200は図示されるように曲面で構成されており、扉1はフロントパネル200の開口部40に嵌合して閉じており、かかる閉位置ではフロントパネル200面との段差が目立たない略同一の曲面形状をなすような構成である。通常、扉1はフロントパネル意匠と一体となりデザインされているため、できる限り扉1とフロントパネル200の開口部40との隙間を少なくすることが望ましく、本例では嵌合によりこれを達成している。
図1に示したように、モニターは通常、扉1により隠されており、扉1上に設けられたボタン3を押すことにより駆動ユニット4(図3参照)を起動して電動で扉1を回動変位させることができる。扉1をある角度まで回転し開位置に変位させた状態を図2(a)、(b)に示す。
扉1に対面した状態でシートに掛けたユーザーは図2(a)、(b)に示すように扉1が開いた状態で該扉1の奥に構成されたモニター2を視聴することができ、目的の情報を選択し、映像を楽しむ。このように、モニター2からの情報を視聴するために扉1を閉位置から開位置まで回動させて使用する。
図2(a)において、扉1は開口部40から離脱してフロントパネル200の曲面に沿って開口部40の上部の開位置まで変位し開口部40を開いた状態を示している。この実施の形態の扉開閉機構では、扉1を閉位置と開位置との間で電動駆動により所望の拘束運動をさせて、それぞれの位置に位置させることができる。
図3において、フロントパネル一体型モニター100の主な機構を分解して示している。モニター2はモニターホルダー30に取り付けられ、モニターホルダー30はさらにプレート8に固定されている。プレート8には、扉1の開閉駆動源となるモーター31と、モーター31の回転速度を減速する減速機構32などを備えた駆動ユニット4が取り付けられている。モーター31の駆動力はアームギア33、アームギア34を介して左右の駆動アーム12を回動させる。
駆動アーム12は、扉1が固定された扉アーム7と係合しており、モーター31からの駆動力で扉1が開閉運動をする。
図4、図5において、扉アーム7は扉1を取り付けるための扉取り付け部としての台座7aを有し、この台座7aに扉1がネジなどにより固定されている。また、扉アーム7には駆動ピン5、従動ピン6の2つのピンが間隔をおいて植設されている。
扉アーム7と組み合わされる駆動アーム12には、その基端部に回動支点となる軸穴12aが設けてある。また。この軸穴12aと同心のセグメントギアが半月状の駆動部12bに一体形成されている。軸穴12aは、プレート8の対向面板8aに植設された扉アーム回転軸11に枢着されている。この枢着状態で図3において上記セグメントギアがアームギア34と噛み合い、モーター31の回転に従い正逆転駆動力を受けて揺動する。
駆動アーム12は、軸穴12aから遠ざかる方向に長い長穴からなる駆動アーム溝13を有し、この駆動アーム溝13に駆動ピン5が係合されている(図3、図5参照)。駆動ピン5はさらに対向面板8aに形成された駆動案内溝9に係合している。対向面板8aには駆動案内溝9の外側に従動案内溝10が形成されていて、この従動案内溝10には従動ピン6が係合している。
このように、駆動案内溝9は駆動ピン5と係合し駆動アーム12の回動に応じて該駆動ピン5の移動方向を規制し案内する駆動案内溝として構成され、従動案内溝10は従動ピン6と係合し該従動ピン6の移動方向を規制し案内する従動案内溝として構成されている。
かかる構成において、モーター31が駆動されるとアームギア33、及び34、セグメントギア等を介して駆動部12bが回動し、駆動アーム12の軸穴12aを支点に回動する。この回動に伴い、駆動アーム溝13が駆動ピン5を駆動案内溝9に沿って押し動かし、同時に駆動ピン5に従動する従動ピン6が従動案内溝10に沿って移動する。
ここで、駆動ピン5と従動ピン6とは共通の扉アーム7に固定されているので両者間の間隔は不変であるため、該扉アーム7に固定された扉1の態位と位置は駆動案内溝9と従動案内溝10の間隔と方向とにより定まる。従って、駆動案内溝9と従動案内溝10の間隔と方向とを定めることにより、扉1の閉位置、開位置、閉位置から開位置に至る途中の態位、軌跡を所望のとおりに設定することが可能である。
よって、扉1とフロントパネル200との間の隙間を小さくすることができ、また、開閉途中の扉1がフロントパネル200から大きく飛び出さないように移動軌跡を設定することも可能である。
図6(a)は対向面板8aに形成された駆動案内溝9と従動案内溝10の溝形状を示している。駆動案内溝9、従動案内溝10はそれぞれ、前記閉位置にある扉1を該扉1の変位方向後端側先端の扉回動支点O1(図7、8参照)を中心にして変位方向前端側をフロントパネル200の表面上に位置するまで持ち上げて傾けた傾き態位となるように駆動ピン5、従動ピン6を導く回動案内溝16、16’と、これら回動案内溝16、16’に連通する案内溝であって前記傾き態位に変位した扉1を、フロントパネル200の表面に近接した態位を維持しつつ該フロントパネル200の曲面に沿う軌跡で前記開位置まで変位するように駆動ピン5、従動ピン6を案内するスライド案内溝17、17’とからなる。駆動案内溝9、従動案内溝10の溝幅は駆動ピン5、従動ピン6が摺動可能に嵌合する大きさにしてある。
更に詳しく説明すると、図6(b)において、回動案内溝16の始点P1から終点P2までの距離は回動案内溝16’の始点Q1から終点Q2までの距離よりも大きくかつ、始点P1から始点Q1までの距離と始点P2から終点Q2までの距離は駆動ピン5と従動ピン6の中心間距離に等しい。又、始点P1から終点Q1を通る直線と始点P2から終点Q2を通る直線の交点は扉回動支点O1となっている。中間位置においても同様である。
従って、図7に示すように扉1が閉位置にある状態で駆動アーム12がモーター31の駆動力によって扉アーム回転軸11を中心にして時計回りの向きに回動すると、この動きにつれて、駆動ピン5が駆動アーム溝13に案内されて始点P1から終点P2に向け移動する。図8に示すように、駆動ピン5が始点P1から終点P2に移動するに伴い、従動ピン6は始点Q1から終点Q2まで移動し、駆動ピン5の方が従動ピン6よりも余計に進むため、扉アーム7とともに扉1は変位方向後端側の扉回動支点O1を中心にして変位方向前端側がフロントパネル200の表面上に位置するまでA方向に傾いた傾き態位をとる。
さらに駆動アーム12が回動すると、駆動ピン5はスライド案内溝17を進み、従動ピン6はスライド案内溝17’を進むようになり、扉1は傾き態位を維持したまま、フロントパネル200に干渉せずかつ近接した円弧軌跡を辿り、開位置に至る。開位置に到達した扉1を図9に示す。駆動アーム12を逆転させると、扉1は逆の軌跡を辿り、閉位置に至る。
以上のように構成された扉開閉機構では、扉アーム7はフロントパネル200の表面上に位置するまでA方向に傾いた傾き態位をとった後、フロントパネル200に沿って開方向(B方向)に移動し開位置まで摺動することができるため、扉1の動きが2段階となり、フロントパネル200と扉1との隙間d1、d2を小さくすることができる。
図7、8において、駆動案内溝9、従動案内溝10における各スライド案内溝17、17’は同心の円弧をなしこれらの円弧の中心をO2とする。円弧の中心O2を中心として扉回動支点O1を通る円弧Jを描き、この円弧Jとフロントパネル200との間に開位置の扉1が入るようにする。実際には若干の隙間(余裕)をおく。また、扉1の前記傾き態位における変位方向前端側の持ち上げ量は、円弧Jとフロントパネル200との間とすることでパネル意匠からの扉1の飛び出し量を小さくした。
実施の形態2.
実施の形態1で説明したように扉1は駆動アーム12、扉アーム7、駆動ピン5、従動ピン6、駆動案内溝9、従動案内溝10等を組み合わせた機構により駆動されるが、この機構部分や対向面板が露出したままだと、扉1を開いた状態で、ユーザーの視線に曝されて外観上の美観を損なう。そこで、最低限これらの機構部分を覆うための手段として固定カバーを設けた。
上記の機構部分は、プレート8の対向面板8aに組み立てられているので、図10乃至図13に示すようにモニターホルダー30の一部を固定カバー45として機能させ、対向面板8aと平行に対向面板8aを覆うように構成した。しかし、固定カバー45を対向面板8aと平行に設置しても機構部分を完全に覆ったことにはならない。図10、11において、ユーザーがモニター2を見る角度では、固定カバー45と対向面板8aとの間に構成された上記機構部分が見える。また、扉アーム7の回動軌跡を避けなければならないので、固定カバー45の上方部にはカバーを設けることができず、奥部が見えることがある。
そこで、図10、12、13に示すように、対向面板8aと固定カバー45との間を上方から覆う天板部20aと対向面板8aの上端に接し得る側壁部20bと取り付け部20cの3つの板状部材からなるコの字状をした可動カバー20を設けることとした。
機構部分がユーザーの視線にさらされるのは扉1が開位置にある状態のもとであり、その状態では扉アーム7はプレート8の奥側に移動しているので、可動カバー20を扉アーム7の回動軌跡を隠す位置、つまり、回動軌跡を遮る位置まで移動しても支障はない。また、扉アーム7が動作するときにはその回動軌跡から可動カバー20を退避させなければならない。そこで、可動カバー20を扉アーム7の動作と連動させることとした。扉アーム7の動作と連動して可動カバー20を動作させるためカバー変位機構を用いている。
図14(a)において、カバープレート21は可動カバー20の取り付け部20cを取り付けるための取り付け部21aを具備したカバープレート21と、このカバープレート21を往復動可能に支持する往復支持手段と、このカバープレート21に形成されかつ前記従動ピン6と係合するカバー変位案内溝26とを有する。
図15において、上記往復動支持手段は対向面板8aに植設されたプレートピン22、23と、カバープレート21に形成された平行なカバープレート溝24、25とからなる。プレートピン22、23にカバープレート溝24、25が挿入されて取り付けられ、カバープレート21はカバープレート溝24、25の方向に往復動可能となる。また、取り付け部21aに可動カバー20の取り付け部20cが取り付けられて可動カバー20はカバープレート21と一体化される。さらに、カバー変位案内溝26に従動ピン6を嵌合させることにより図16に示すようにカバー変位機構が構成される。
カバー変位案内溝26は奥側(扉1の開位置側)で上向きに折曲し、手前側(扉1の閉位置側)から、中間部は略スライド案内溝17’と同じ円弧状をなしている。奥側の折曲部を従動ピン6が進むのに応じて、扉1が開位置に近づき、また、カバープレート21は上向きの折曲部が従動ピン6で案内されるため下降していき、最終的には側壁20cが固定カバー45の上端部に密着する。
このように、扉1の開状態において、扉1を動かすための機構が可動カバー20により完全に隠される。こうして、扉1を駆動する扉アーム7の回動軌跡を隠すための可動カバー20の動作を扉アーム7の駆動力を用いて行なうことができる。
通常、フロントパネル一体型モニター100の扉開閉機構においては、デザイン性をよくする目的で、機構部品が見えないように工夫されており、そのため扉1を駆動する扉アーム7の回動軌跡からも中の機構が見えないようにカバーが設けられているが、扉1の回動中は扉アーム7の回動軌跡用の隙間を設ける必要がある。本実施の形態例では、扉1が開位置におかれた状態で、扉アーム7の回動軌跡用の隙間もなくなる。
図17及び図13により動作を詳述する。可動カバー20はカバープレート21に固定され一体となり動作する。カバープレート21は、扉1が開位置で扉アーム7の回動用隙間d3を隠す動作を行うため、スライド案内溝17’と扉1の開位置付近まで同じ形状とし、扉1が開位置付近に至るのに合わせて形状を異ならせて可動カバー20を動作させている。
以上のように構成された扉開閉機構は、扉1を閉状態から開こうとした場合、扉1が開位置付近に達するまでは図17(a)、(b)に示すように、可動カバー20と固定カバー45の上部(対向面板8aの上部と重なっているので図示されない)との間に扉アーム7が回動するための回動用隙間d3があるが、それ以降では図17(c)に示すように固定カバー20がD方向に移動して扉アーム7の回動用隙間d3が閉まり始め、扉1が開位置では可動カバー20と固定カバー45の上部(対向面板8aの上部と重なっているので図示されない)との間に隙間が無くなり、機構部分や対向面板8aが見えない。また、扉1が閉位置から開位置に移動する際、傾き態位をとるが扉アーム7の一部が上記傾き態位に応じて変位する分のスペースだけ固定カバー45の上部は除去されており、この除去された部分46(図12参照)が扉1の開位置において、隙間となる。可動カバー20の一部を、この固定カバー45の上記削り取られた部位を補完する形状としておけば、上記の隙間を埋めることができる。
前記例では、扉1が閉じた状態において、扉1と可動カバー20との干渉を避けるため扉1と扉開閉機構との間を取る必要があったが、扉1が閉位置で可動カバー20を筐体内に引き込ませるためにカバープレート溝26について扉1の閉位置付近から閉位置までに対応する部位の形状を従動案内溝10と異なり、可動カバー20の飛び出し量が少なくなる形状とする(図14(b))。このようにすれば、扉1が閉じた状態においてカバー20の飛び出し量が少なくなるため、フロントパネル一体型モニター100の小型化が可能となる。
図17を用いて動作を説明する。図17(a)において扉1を閉位置から開こうとした場合、可動カバー20は扉アーム7の厚み分の隙間を残して閉じた状態となっている。扉1が扉回動支点O1を中心に回動するに従って可動カバー20がE方向に移動する(図17(b)参照)。このため、扉1の回動方向と可動カバー20の移動方向が略等しいため可動カバー20が扉1に干渉することはない。
そして、固定カバー45と可動カバー20とに扉アーム7がフロントパネル200に沿って回動するだけの隙間を確保した後、扉アーム7が回動し扉1が完全に開く前に、可動カバー20が図17(c)に示すように、D方向に移動し隙間が閉まり始め、扉1の開位置では可動カバー20と固定カバー45との間に隙間が無い状態となる。
実施の形態3.
本実施の形態では、可動カバー20の一端側を枢着手段を介してカバープレート21に枢着し、この枢着手段の枢着軸を中心に可動カバー20の他端側を弾性手段で扉1に押圧する向きに付勢するようにした。図18においてカバープレート21の一端側(扉の開位置寄りの側)には可動カバー20を枢着するための取付穴48が形成されている。また、取付穴48を中心とした円弧からなるカバープレート溝50が形成されている。
図19、20において、可動カバー20の一端部は取付穴48に嵌入したカバー回転軸28により回転自在に結合されている。また、可動カバー20に植設されたカバー摺動ピン29がカバープレート溝50と係合し、回転角度が規制されている。カバー回転軸28には開脚バネ27のリング状コイル部が貫挿されている。開脚バネ27の一端部は対向面カバープレート21と一体のブラケット52に掛かり、同他端部はカバー回転軸28を介して可動カバー20を押圧する。よって、可動カバー20とカバープレート21とは開脚バネ27によりカバー回転軸28を中心に互いを開かせる方向に付勢されている。つまり、可動カバー20は図21において開脚バネ27により常にF方向に付勢されている。
上記のように構成された、扉開閉機構では、扉1が開位置から閉位置に変位する過程において、扉1の閉じる力で可動カバー20を開脚バネ27の弾性に抗して押し込む。この状態におけるカバー回転軸28は扉アーム7の扉1閉位置付近で且つ扉1側の位置としたため、図22に示す通り扉閉状態における扉アーム7の回動用隙間d3は、扉アーム7とカバー20とが干渉しない程度の間隔を確保しカバープレート21を閉じることができるため、フロントパネル一体型モニター100の小型化が可能となる。さらに、バネ力により付勢しているため、扉1、カバー20及びカバープレート21が外部からの振動によりビビリ難い。
また、扉1を閉状態から開状態にする場合においては、扉1が扉回動支点O1を中心に回動する動作で可動カバー20も開脚バネ27によりF方向に回動し、図23に示す通り可動カバー20と固定カバー45との間に扉アーム7の回動用隙間d3が確保できるため、扉アーム7が回動可能となる。
実施の形態4.
図24、25において、駆動アーム12の自由端側先端部にアームピン18を設け、このアームピン18に係合するガイドアーム溝19を持つガイドアーム14を設けた。ガイドアーム14は対向面板8aに植設した揺動支点軸であるガイドアーム回転軸35に回転自在に取り付けられている。
既に説明したとおり駆動ピン5は駆動案内溝9に摺動可能に嵌合すると共に、駆動案内溝9にも摺動可能に嵌合している。一方、従動ピン6は従動案内溝10に摺動可能に嵌合すると共に、ガイドアーム14に形成されたガイドアーム溝15にも摺動可能に嵌合している。
その上で、回動案内溝16’とスライド案内溝17’との境界を含む範囲に従動ピン6が位置する状態で、アームピン18がガイドアーム溝19に係合しているようにアームピン18とガイドアーム溝19の位置関係が定められている。
以上のように構成された扉開閉機構では、扉1を開位置から閉位置に変位させようとした場合(図26(a))、扉1はフロントパネル200に沿ってC方向に回動し、扉1の動作が切り替わる(従動ピン6がスライド案内溝17’から回動案内溝16’に移行する)手前で、図26(b)に示すようにアームピン18がガイドアーム14のガイドアーム溝19に係合する。
これにより、以後は、駆動力をもつアームピン18がガイドアーム溝19に係合してガイドアーム14を駆動(回動)するようになり、ガイドアーム14のガイドアーム溝15に係合している従動ピン6がガイドアーム14により回動案内溝16’に導かれる。そして、扉1は扉回動支点O1を回動中心としてD方向に回転し、扉1を閉状態にする。そのため、対向面板8aに設けられた駆動案内溝9、従動案内溝10と駆動ピン5や従動ピン6とに多少のガタがあった場合においても、扉1の動作切り替わり位置で扉アーム7の位置が不安定な状態にならず、確実に扉開閉動作を行うことができる。
(a)はフロントパネルに装着されたフロントパネル一体型モニターを扉が閉じた状態で示した外観斜視図、(b)は同じくフロントパネル装着状態のフロントパネル一体型モニターを単体で示した外観斜視図である。 (a)はフロントパネルに装着されたフロントパネル一体型モニターを扉が開いた状態で示した外観斜視図、(b)は同じくフロントパネル装着状態のフロントパネル一体型モニターを単体で示した外観斜視図である。 フロントパネル一体型モニターの分解斜視図である。 駆動アーム、従動アーム、プレートの分解斜視図である。 プレートに扉アーム及び駆動アームが組付けられた状態を示した斜視図である。 (a)は対向面板の正面図、(b)は駆動案内溝、従動案内溝を拡大して示した正面図である。 扉が閉位置にある場合における扉開閉機構の要部を示した部分断面正面図である。 扉が傾き態位にある場合における扉開閉機構の要部を示した部分断面正面図である。 扉が開位置にある場合における扉開閉機構の要部を示した部分断面正面図である。 フロントパネル一体型モニターを単体で示した外観斜視図である。 フロントパネル一体型モニターを単体で示した正面図である。 フロントパネル一体型モニターを単体で示した外観斜視図である。 フロントパネル一体型モニターを単体で示した外観斜視図である。 (a)、(b)はカバープレートの正面図である。 扉開閉機構の要部を示した分解斜視図である。 扉開閉機構の要部を組立て状態で示した斜視図である。 (a)、(b)、(c)は扉の変位と連動する可動カバーの変位を段階的に説明した図である。 カバープレートの平面図である。 可動カバー等の対向面板への組付状態を示した斜視図である。 図19の分解斜視図である。 可動カバーを付勢するバネの配置構成を説明した正面図である。 扉が閉位置にある場合における可動カバーの位置を示した斜視図である。 扉1が傾き態位にある場合における可動カバーの位置を示した斜視図である。 ガイドアームを有する扉開閉機構の分解斜視図である。 ガイドアームを有する扉開閉機構の斜視図である。 (a)、(b)、(c)はガイドアームを有する扉開閉機構の動作を段階的に説明した図である。
符号の説明
1 扉、5 駆動ピン、6 従動ピン、7 扉アーム、7a 台座(扉取り付け部)、8 プレート、8a 対向面板、9 駆動案内溝、10 従動案内溝、11 扉アーム回転軸、12 駆動アーム、12a 軸穴(支点)、13 駆動アーム溝(長穴)、14 ガイドアーム、15 ガイドアーム溝、16、16’ 回動案内溝、17、17’ スライド案内溝、18 アームピン、19 ガイドアーム溝、20 可動カバー、21 カバープレート、26 カバー変位案内溝、35 (揺動支点軸)ガイドアーム回転軸、40 開口部、O1 扉回動支点。

Claims (8)

  1. パネルに形成された開口部に嵌合して該開口部を塞ぐ閉位置と前記開口部から離脱して該開口部を開く開位置との間で変位して開閉動作をする扉と、
    前記扉が取り付けられる扉取り付け部と駆動ピンおよび従動ピンとを備えた扉アームと、
    支点を中心にして正逆転駆動力を受ける駆動部と、前記支点から遠ざかる方向に長い長穴とを有し、この長穴に前記駆動ピンを係合させている駆動アームと、
    前記駆動ピンと係合し前記駆動アームの回動に応じて該駆動ピンの移動方向を規制し案内する駆動案内溝と、
    前記従動ピンと係合し該従動ピンの移動方向を規制し案内する従動案内溝と、
    を備えた扉開閉機構。
  2. 前記駆動案内溝、前記従動案内溝はそれぞれ、前記閉位置にある前記扉を該扉の変位方向後端側の扉回動支点を中心にして変位方向前端側が前記曲面パネル表面上に位置するまで傾ける傾き態位に前記駆動ピン、前記従動ピンを導く回動案内溝と、
    前記回動案内溝に連通する案内溝であって前記傾き態位に変位した前記扉を、前記パネルに近接した態位を維持しつつ前記開位置まで前記駆動ピン、前記従動ピンを案内するスライド案内溝と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の扉開閉機構。
  3. 前記駆動案内溝、前記従動案内溝における各スライド案内溝は円弧をなしこれらの円弧は同心とし、この同心を中心として前記扉回動支点を通る円弧と前記曲面パネルとの間に前記開位置の扉が位置する関係とし、かつ、扉の前記傾き態位における変位方向前端側の持ち上げ量も前記扉回動支点を通る円弧と前記曲面パネルとの間に納めたことを特徴とする請求項2記載の扉開閉機構。
  4. 前記扉を動かす機構部分を覆う固定カバーと、
    この固定カバーと組み合わされる可動カバーと、
    この可動カバーを前記扉アームの動作と連動して動作させるカバー変位機構と、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の扉開閉機構。
  5. 前記カバー変位機構は、可動カバーが取り付けられる取り付け部を具備したカバープレートと、
    このカバープレートを往復動可能に支持する往復支持手段と、
    このカバープレートに形成されかつ前記従動ピンと係合するカバー変位案内溝と、
    を有することを特徴とする請求項4記載の扉開閉機構。
  6. 前記扉が前記閉位置で前記可動カバーを筐体内に引き込み、カバー変位案内溝の扉閉位置付近から閉位置までに相当する形状を前記従動案内溝と異なる形状としたことを特徴とする請求項5記載の扉開閉機構。
  7. 前記可動カバーの一端側を前記カバープレートに枢着する枢着手段と、この枢着手段の枢着軸を中心に前記可動カバーの他端側を前記扉に押圧する向きに付勢する弾性手段と、
    を有することを特徴とする請求項5または請求項6記載の扉開閉機構。
  8. 前記駆動アームの自由端側に設けられたアームピンと係合可能なガイドアーム溝と、揺動支点軸を中心に揺動可能なガイドアームと、
    前記ガイドアームに設けられ前記従動ピンと係合している長穴と、
    を備え、
    前記回動案内溝と前記スライド案内溝との境界を含む範囲に前記従動ピンが位置する状態で、前記アームピンが前記ガイドアーム溝に係合していることを特徴とする請求項2から請求項7のうちのいずれか1項記載の扉開閉機構。
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