JP2008037304A - 動力出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よく運転された内燃機関からの動力をより効率よく駆動軸に出力して動力出力装置の効率の向上を図る。
【解決手段】3つのプラネタリギヤPG1〜PG3により5つの回転要素を有する回転機構30を構成し、5つの回転要素のうち、共線図中で最も左の回転要素(サンギヤS1)にモータMG1を、最も右の回転要素(リングギヤR3)に駆動輪14a,14bに接続された駆動軸49を、駆動軸49のすぐ左の回転要素(リングギヤR2)にエンジン22を接続し、5つの回転要素のうちサンギヤS1を除く4つの回転要素にモータMG2を選択的に接続する接続解除機構40を設け、更に、モータMG2が接続された接続軸50を回転不能に固定するブレーキBを取り付ける。これにより、多様な動作モードを用いて動力を出力することができ、装置の効率の向上を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、動力出力装置に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、エンジンと、エンジンの出力軸にキャリアが接続されると共に駆動軸にリングギヤが接続されたプラネタリギヤと、プラネタリギヤのサンギヤに接続されたモータMG1と、エンジンの出力軸と駆動軸とにクラッチを介して選択的に接続されるモータMG2とを備える車載用のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、通常時はモータMG2を駆動軸に接続し、エンジンからの動力をモータMG1を発電機として機能させると共にモータMG2を電動機として機能させることによりトルク変換して駆動軸に出力し、高速巡航走行するときにモータMG1が逆回転して電動機として機能するときにはモータMG2をエンジンの出力軸に接続してモータMG2が駆動軸に接続されてトルク変換することによって生じる動力−電力−動力−電力の循環(動力循環)を回避することにより、装置の効率の向上を図っている。
特開平11−332018号公報
上述の動力出力装置では、プラネタリギヤの回転する3要素のうちの2要素にモータMG2を接続できるようにすることにより、動力循環を回避することにより装置の効率の向上を図っているが、一般的に動力出力装置では、装置の効率の向上を図ることは大きな課題として考えられている。特に内燃機関を備える動力出力装置では、内燃機関をより効率よく運転することや、効率よく運転された内燃機関からの動力をより効率よく駆動軸に出力することが望まれる。
本発明の動力出力装置は、装置の効率の向上を図ることを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置は、内燃機関をより効率よく運転することことを目的の一つとする。さらに、本発明の動力出力装置は、効率よく運転された内燃機関からの動力をより効率よく駆動軸に出力することを目的の一つとする。
本発明の動力出力装置は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
動力を入出力する第1電動機と、
動力を入出力する第2電動機と、
前記第1電動機の回転軸に接続される第1要素と前記内燃機関の出力軸に接続される第2要素と前記駆動軸に接続される第3要素と前記3つの要素とは異なる第4要素とを含んで所定の回転数比で回転する4以上の複数の回転要素を有する回転機構と、
前記第2電動機の回転軸と前記第4要素との接続および接続の解除を行なうと共に前記第2電動機の回転軸と前記複数の回転要素のうち前記第4要素を除く少なくとも一つの回転要素との接続および接続の解除を行なう接続解除手段と、
前記第2電動機の回転軸を回転不能に固定可能な固定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置では、4以上の複数の回転要素を有する回転機構の第4要素や他の回転要素と第2電動機の回転軸とを接続したりその接続を解除することにより、駆動軸に動力を出力する際の接続関係を複数にして、より効率のよい接続として駆動することができる。しかも、第2電動機の回転軸は固定手段により固定されるから、第2電動機の回転軸が接続された回転要素を回転不能に固定して駆動することができる。このとき、第1電動機からの動力や内燃機関からの動力は、一定の比をもって効率よく駆動軸に出力されるから、第2電動機の回転軸を固定したときに内燃機関が効率よく運転される運転ポイントで運転されるときには内燃機関からの動力を効率よく駆動軸に出力することができる。
こうした本発明の動力出力装置において、前記回転機構は、共線図上に前記第1要素,前記第4要素,前記第2要素,前記第3要素の順に並ぶ機構であるものとすることもできる。こうすれば、上述した動力循環が生じるような場合には、第2電動機を第4要素に接続すると共にその回転軸の回転を固定することにより、内燃機関を効率よく運転すると共に内燃機関から出力された動力を効率よく駆動軸に出力することができる。
この共線図上に第1要素,第4要素,第2要素,第3要素の順に並ぶ回転機構を備える態様の本発明の動力出力装置において、前記回転機構は、共線図上に前記第1要素と前記第2要素との間に前記第4要素とは異なる少なくとも一つの回転要素としての中間回転要素を有する機構であり、前記接続解除手段は、前記第2電動機の回転軸と前記中間回転要素との接続および接続の解除を行なう手段である、ものとすることもできる。こうすれば、動力循環が生じるような場合には、第2電動機を第4要素の他に中間回転要素にも接続すると共にその回転軸の回転を固定することができるから、内燃機関からの動力を駆動軸に出力する比を第4要素や中間回転要素から選ぶことができ、より効率よく内燃機関を運転することができると共に内燃機関から出力された動力を効率よく駆動軸に出力することができる。
また、共線図上に第1要素,第4要素,第2要素,第3要素の順に並ぶ回転機構を備える態様の本発明の動力出力装置において、前記接続解除手段は、前記複数の回転要素のうち接続および接続の解除の対象となる回転要素と連結された複数の連結回転要素を有し前記第1要素の回転数が所定回転数のときに前記複数の連結回転要素を同一回転数とする連結機構と、前記複数の連結回転要素のいずれかと前記第2電動機の回転軸との接続および接続の解除を行なう接続解除機構と、を備える手段であるものとすることもできる。こうすれば、第1回転要素が所定回転数のときに複数の連結回転要素が同一の回転数となるから、第2電動機の回転同期を行なうことなく、第2電動機の回転軸と複数の連結回転要素のいずれかとの接続を解除して他の連結回転要素と接続することができる。
本発明の動力出力装置において、前記接続解除手段は前記第2電動機の回転軸と前記第2要素との接続および接続の解除を行なう手段であるものとすることもできるし、前記接続解除手段は前記第2電動機の回転軸と前記第3要素との接続および接続の解除を行なう手段であるものとすることもできる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての動力出力装置20を搭載するハイブリッド自動車10の構成の概略を示す構成図である。実施例の動力出力装置20は、エンジン22と、エンジン22のクランクシャフト24にダンパ26と接続ギヤ28とを介して接続されると共に駆動輪14a,14bにデファレンシャルギヤ12を介して駆動軸49により接続された回転機構30と、回転機構30に接続されたモータMG1と、回転機構30の複数の回転要素と接続したりその接続を解除したりする接続解除機構40と、接続解除機構40に接続されたモータMG2と、を備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力する図示しないエンジン用電子制御ユニットにより燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。
モータMG1およびモータMG2は、例えば、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、図示しないインバータを介して図示しないバッテリと電力のやりとりを行なう。
回転機構30は、外歯歯車のサンギヤS1,S2,S3と、このサンギヤS1,S2,S3と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤR1,R2,R3と、サンギヤS1,S2,S3に噛合すると共にリングギヤR1,R2,R3に噛合する複数のピニオンギヤP1,P2,P3を自転かつ公転自在に保持するキャリアC1,C2,C3との3つの回転要素による差動作用を行なう3つのプラネタリギヤPG1,PG2,PG3を備える。プラネタリギヤPG1のキャリアC1はプラネタリギヤPG2のサンギヤS2と、プラネタリギヤPG1のリングギヤR1はプラネタリギヤPG2のキャリアC2と、プラネタリギヤPG2のキャリアC2はプラネタリギヤPG3のサンギヤS3と、プラネタリギヤPG2のリングギヤR2はプラネタリギヤPG3のキャリアC3と、それぞれ接続されている。また、プラネタリギヤPG2のリングギヤR2およびプラネタリギヤPG3のキャリアC3には接続ギヤ28を介してエンジン22のクランクシャフト24が接続され、プラネタリギヤPG1のサンギヤS1にはモータMG1が接続され、プラネタリギヤPG3のリングギヤR3には駆動軸49が接続されている。これにより回転機構30は、サンギヤS1,キャリアC1(サンギヤS2),リングギヤR1(キャリアC2,サンギヤS3),リングギヤR2(キャリアC3),リングギヤR3の5つの回転要素として機能し、この5つの回転要素のうち、サンギヤS1にモータMG1が、リングギヤR2(キャリアC3)にエンジン22が、リングギヤR3に駆動軸49が接続されたものとなる。
接続解除機構40は、モータMG2が接続された接続軸50にギヤ42a,42bを介してプラネタリギヤPG1のキャリアC1を接続する第1接続部52と、接続軸50にギヤ44a,44bを介してプラネタリギヤPG1のリングギヤR1およびプラネタリギヤPG2のキャリアC2を接続する第2接続部54と、接続軸50にギヤ46a,46bを介してプラネタリギヤPG2のリングギヤR2およびプラネタリギヤPG3のキャリアC3を接続する第3接続部56と、接続軸50にギヤ48a,48bを介して駆動軸49を接続する第4接続部58と、接続軸50を回転不能のケースに固定するブレーキBとを備える。各接続部52〜58の接続部材は、シンクロメッシュとして構成されており、図示しないアクチュエータにより接続部を軸方向に進退移動させることにより、各ギヤ42b〜48bと接続軸50との間に多少の回転数の差があっても、両者を接続したりその接続を解除することができるようになっている。ギヤ42a,42bのギヤ比G1,ギヤ44a,44bのギヤ比G2,ギヤ46a,46bのギヤ比G3,ギヤ48a,48bのギヤ比G4は、モータMG1の回転数が値0のときにギヤ42b,ギヤ44b,ギヤ46b,ギヤ48bが同一の回転数となるように調整されている。このため、モータMG1の回転数が値0のときには、各接続部52〜58のいずれをも接続したり接続を解除することができる。
図2は、回転機構30の回転要素S1〜S3,C1〜C3,R1〜R3の回転数と接続解除機構40のギヤ42a,42b〜48a,48bのギヤ比G1〜G4の関係を示す説明図である。図中、S1軸はプラネタリギヤPG1のサンギヤS1(モータMG1)の回転数を示し、C1軸はプラネタリギヤPG1のキャリアC1およびプラネタリギヤPG2のサンギヤS1の回転数を示し、R1軸はプラネタリギヤPG1のリングギヤR1,プラネタリギヤPG2のキャリアC2,プラネタリギヤPG3のサンギヤS3の回転数を示し、R2軸はプラネタリギヤPG2のリングギヤR2およびプラネタリギヤPG3のキャリアC3の回転数を示し、R3軸はプラネタリギヤPG3のリングギヤR3および駆動軸49の回転数を示し、50軸は接続軸50の回転数を示す。また、図中、直線は回転機構30の回転要素S1〜S3,C1〜C3,R1〜R3の回転状態を示し、破線は接続解除機構40のギヤ42a,42b〜48a,48bにおける接続関係とギヤ比G1〜G4との関係を示す。ギヤ42a,42b,ギヤ44a,44b,ギヤ46a,46b,ギヤ48a,48bの接続関係はC1軸,R1軸,R2軸,R3軸と50軸とを結ぶ各破線として示されており、ギヤ比G1,G2,G3,G4はC1軸,R1軸,R2軸,R3軸や50軸から対応する破線における値0の線との交点(黒丸)までの長さの比として示されている。図2に示すように、回転機構30は、その5つの回転要素が、共線図中では、左からモータMG1が接続されたサンギヤS1,キャリアC1(サンギヤS2),リングギヤR1(キャリアC2,サンギヤS3),エンジン22が接続されたリングギヤR2(キャリアC3),駆動軸49が接続されたリングギヤR3の順に並び、モータMG1が接続されたサンギヤS1とエンジン22が接続されたリングギヤR2(キャリアC3)との間の2つ回転要素であるキャリアC1(サンギヤS2),リングギヤR1(キャリアC2,サンギヤS3)とエンジン22が接続されたリングギヤR2(キャリアC3)および駆動軸49が接続されたリングギヤR3に接続解除機構40によりモータMG2を選択的に接続することができるものとなる。そして、接続軸50に取り付けられたブレーキBをオンすることにより、回転機構30の5つの回転要素のうちサンギヤS1を除く4つの回転要素を選択的に回転不能に固定することができるものとなる。
実施例の動力出力装置20は、各接続部52〜58の接続状態を変更したり、ブレーキBをオンしたりすることにより、様々な動作モードにより駆動軸49に動力を出力してハイブリッド自動車10を走行させることができる。動作モードとしては、図示しないバッテリの充放電を行なわないものとすれば、図3の共線図に示すように第1接続部52,第2接続部54,第3接続部56を非接続とすると共に第4接続部58を接続し更にブレーキBをオフとしてエンジン22からの動力をモータMG1とモータMG2とによって電力収支をとることによりトルク変換して駆動軸49に出力する基本動作モード、図4の共線図に示すように第1接続部52を接続すると共に第2接続部54,第3接続部56,第4接続部58を非接続とし更にブレーキBをオフとしてエンジン22からの動力をモータMG1とモータMG2とによって電力収支をとることによりトルク変換して駆動軸49に出力する第1回転動作モード、図5の共線図に示すように第1回転動作モードにおけるブレーキBをオンとしてプラネタリギヤPG1のキャリアC1およびプラネタリギヤPG2のサンギヤS2を回転不能に固定しエンジン22からの動力を増速して駆動軸49に出力する第1固定動作モード、図6の共線図に示すように第2接続部54を接続すると共に第1接続部52,第3接続部56,第4接続部58を非接続とし更にブレーキBをオフとしてエンジン22からの動力をモータMG1とモータMG2とによって電力収支をとることによりトルク変換して駆動軸49に出力する第2回転動作モード、図7の共線図に示すように第2回転動作モードにおけるブレーキBをオンとしてプラネタリギヤPG1のリングギヤR1,プラネタリギヤPG2のキャリアC2,プラネタリギヤPG3のサンギヤS3を回転不能に固定しエンジン22からの動力を増速して駆動軸49に出力する第2固定動作モード、図8の共線図に示すように第3接続部56を接続すると共に第1接続部52,第2接続部54,第4接続部58を非接続とし更にブレーキBをオフとしてエンジン22からの動力をモータMG1とモータMG2とによって電力収支をとることによりトルク変換して駆動軸49に出力する第3回転動作モード、図9の共線図に示すように第3回転動作モードにおけるブレーキBをオンとしてプラネタリギヤPG2のリングギヤR2およびプラネタリギヤPG3のキャリアC3(エンジン22)を回転不能に固定しモータMG1からの動力を減速して駆動軸49に出力する第3固定動作モード、の7つの動作モードがある。
実施例の動力出力装置20では、基本的には、基本動作モードで走行し、加速して比較的高車速の巡航走行に移行するときに巡航走行する車速Vを予測し、第1固定動作モードと第2固定動作モードとのうち予測した車速Vで走行したときに効率のよい方の動作モードを選択し、モータMG1の回転数が値0になるときに選択した動作モードに対応する回転動作モード(第1固定動作モードが選択されたときには第1回転動作モード、第2固定動作モードが選択されたときには第2回転動作モード)となるよう第4接続部58を非接続とすると共に第1接続部52や第2接続部54を接続し、その後、ブレーキBの係合力を徐々に大きくしてブレーキBをオンとして固定動作モードに移行する。そして、運転者が巡航走行を中止するためにブレーキペダルを踏み込んだりアクセルペダルを大きく踏み込んだときにブレーキBをオフし、モータMG1の回転数が値0に至ったときに接続していた第1接続部52や第2接続部54を非接続とすると共に第4接続部58を接続して基本動作モードとして走行する。このように、比較的高車速の巡航走行に移行するときに第1固定動作モードや第2固定動作モードに切り替えるのは、基本動作モードで比較的高車速で巡航走行すると、モータMG1から出力した動力の一部を用いてモータMG2で発電し、これをモータMG1に供給するといった動力−電力−動力−電力の循環(以下、動力循環と称する。)が生じ、著しく車両のエネルギ効率を低下させるのを回避するためである。したがって、このように第1固定動作モードや第2固定動作モードに切り替えて駆動軸49に動力を出力して走行することにより、車両のエネルギ効率を向上させることができる。
また、実施例の動力出力装置20では、図示しないバッテリの状態にもよるが、発進時や比較的低車速では、第3固定動作モードによりモータMG1からの動力だけで走行するモータ走行を行ない、ある程度車速が大きくなったときや運転者がアクセルペダルを大きく踏み込んだときにはブレーキBをオフとしてエンジン22を始動して第3回転動作モードとし、モータMG1の回転数が値0に至ったときに接続している第3接続部56を非接続とすると共に第4接続部58を接続して基本動作モードとして走行する。
以上説明した実施例の動力出力装置20によれば、回転機構30の5つの回転要素のうち、共線図中で最も左の回転要素(サンギヤS1)にモータMG1を、最も右の回転要素(リングギヤR3)に駆動軸49を、駆動軸49のすぐ左の回転要素(リングギヤR2,キャリアC3)にエンジン22を接続すると共にこの5つの回転要素のうちサンギヤS1を除く4つの回転要素にモータMG2を選択的に接続することができるようにし、更に、モータMG2が接続された接続軸50を回転不能に固定するブレーキBを取り付けることにより、多様な動作モードにより動力を出力して走行することができる。この結果、効率のよい動作モードを選択することにより、装置、即ち車両のエネルギ効率を向上させることができる。しかも、モータMG2の回転軸である接続軸50にブレーキBを設け、これを4つの回転要素に選択的に接続するから、4つの回転要素の各々にブレーキを設けるものに比して簡易な構成とすることができる。また、エンジン22を効率よく運転する固定動作モードを選択することにより、エンジン22から出力された動力を効率よく駆動軸49に出力して走行することができる。
実施例の動力出力装置20では、3つのプラネタリギヤPG1〜PG3により5つの回転要素を持つ回転機構として回転機構30を構成したが、図10に例示するように2つのプラネタリギヤPG1,PG3により4つの回転要素を持つ回転機構として回転機構30を構成するものとしてもよく、図11に例示するように4つのプラネタリギヤPG1〜PG4により6つの回転要素を持つ回転機構として回転機構30を構成するものとしてもよく、更に、4つ以上のプラネタリギヤにより6つ以上の回転要素を持つ回転機構として回転機構30を構成するものとしてもよい。
実施例の動力出力装置20では、回転機構30の5つの回転要素のうちモータMG1が接続された回転要素(サンギヤS1)以外の全ての回転要素にモータMG2を接続できるよう接続解除機構40を構成したが、モータMG1が接続された回転要素(サンギヤS1)以外の回転要素の一部にだけモータMG2を接続できるよう接続解除機構40を構成するものとしてもよい。
実施例の動力出力装置20では、ギヤ42a,42b〜48a,48bのギヤ比G1〜G4として、モータMG1の回転数が値0のときにギヤ42b,ギヤ44b,ギヤ46b,ギヤ48bが同一の回転数となるように調整したが、モータMG1の回転数が値0ではない所定回転数のときにギヤ42b,ギヤ44b,ギヤ46b,ギヤ48bが同一の回転数となるように調整するものとしてもよい。
実施例の動力出力装置20では、回転機構30の5つの回転要素のうち、共線図中で最も左の回転要素(サンギヤS1)にモータMG1を、最も右の回転要素(リングギヤR3)に駆動軸49を、駆動軸49のすぐ左の回転要素(リングギヤR2,キャリアC3)にエンジン22を接続し、共線図中でモータMG1が接続された回転要素とエンジン22が接続された回転要素との間にモータMG2を接続することができる回転要素を2つ得るように構成したが、モータMG2を接続することができる回転要素の共線図中の位置はモータMG1が接続された回転要素とエンジン22が接続された回転要素との間に限られず、モータMG2を接続することができる回転要素を、図12に例示するように、共線図中でモータMG1よりも左側(図中A1の破線)に設けるものとしてもよいし、モータMG1とエンジン22との間(図中A2の破線)に設けるものとしてもよいし、エンジン22と駆動軸49との間(図中A3の破線)に設けるものとしてもよいし、駆動軸49よりも右側(図中A4の破線)に設けるものとしてもよい。
実施例の動力出力装置20では、回転機構30の5つの回転要素のうち、共線図中で最も左の回転要素(サンギヤS1)にモータMG1を、最も右の回転要素(リングギヤR3)に駆動軸49を、駆動軸49のすぐ左の回転要素(リングギヤR2,キャリアC3)にエンジン22を接続するもの、即ち、共線図中で左からモータMG1が接続された回転要素,エンジン22が接続された回転要素,駆動軸49が接続された回転要素の順となる接続関係を用いたが、図13の順列表に示すように、共線図中で左からモータMG1が接続された回転要素,駆動軸49が接続された回転要素,エンジン22が接続された回転要素の順となる接続関係を用いてもよく、共線図中で左からエンジン22が接続された回転要素,モータMG1が接続された回転要素,駆動軸49が接続された回転要素の順となる接続関係を用いてもよい。
実施例では、動力出力装置20をハイブリッド自動車10に搭載するものとして説明したが、実施例の動力出力装置20をハイブリッド自動車以外の車両や航空機,船舶などの移動体に搭載するものとしてもよく、あるいは、建設設備などの移動しない設備の動力源として組み込まれるものとしても構わない。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、動力出力装置の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としての動力出力装置20を搭載するハイブリッド自動車10の構成の概略を示す構成図である。 回転機構30の回転要素S1〜S3,C1〜C3,R1〜R3の回転数と接続解除機構40のギヤ42a,42b〜48a,48bのギヤ比G1〜G4の関係を示す説明図である。 基本動作モードにおける共線図の一例を示す説明図である。 第1回転動作モードにおける共線図の一例を示す説明図である。 第1固定動作モードにおける共線図の一例を示す説明図である。 第2回転動作モードにおける共線図の一例を示す説明図である。 第2固定動作モードにおける共線図の一例を示す説明図である。 第3回転動作モードにおける共線図の一例を示す説明図である。 第3固定動作モードにおける共線図の一例を示す説明図である。 回転機構30を4つの回転要素として構成したときの回転機構30の回転要素の回転数と接続解除機構40のギヤのギヤ比の関係を示す説明図である。 回転機構30を6つの回転要素として構成したときの回転機構30の回転要素の回転数と接続解除機構40のギヤのギヤ比の関係を示す説明図である。 モータMG2を接続可能な回転要素の共線図中の位置を説明する説明図である。 回転機構30の回転要素にモータMG1とエンジン22と駆動軸49とを接続する際の順列を一覧表示する説明図である。
符号の説明
10 ハイブリッド自動車、12 デファレンシャルギヤ、14a,14b 駆動輪、20 動力出力装置、22 エンジン、24 クランクシャフト、26 ダンパ、28 接続ギヤ、30 回転機構、40 接続解除機構、42a,42b,44a,44b,46a,46b,48a,48b ギヤ、49 駆動軸、50 接続軸、52 第1接続部、54 第2接続部、56 第3接続部、58 第4接続部、MG1,MG2 モータ、PG1〜PG3 プラネタリギヤ、S1〜S3 サンギヤ、R1〜R3 リングギヤ、P1〜P3 ピニオンギヤ、C1〜C3 キャリア、B ブレーキ。

Claims (6)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    動力を入出力する第1電動機と、
    動力を入出力する第2電動機と、
    前記第1電動機の回転軸に接続される第1要素と前記内燃機関の出力軸に接続される第2要素と前記駆動軸に接続される第3要素と前記3つの要素とは異なる第4要素とを含んで所定の回転数比で回転する4以上の複数の回転要素を有する回転機構と、
    前記第2電動機の回転軸と前記第4要素との接続および接続の解除を行なうと共に前記第2電動機の回転軸と前記複数の回転要素のうち前記第4要素を除く少なくとも一つの回転要素との接続および接続の解除を行なう接続解除手段と、
    前記第2電動機の回転軸を回転不能に固定可能な固定手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 前記回転機構は、共線図上に前記第1要素,前記第4要素,前記第2要素,前記第3要素の順に並ぶ機構である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 請求項2記載の動力出力装置であって、
    前記回転機構は、共線図上に前記第1要素と前記第2要素との間に前記第4要素とは異なる少なくとも一つの回転要素としての中間回転要素を有する機構であり、
    前記接続解除手段は、前記第2電動機の回転軸と前記中間回転要素との接続および接続の解除を行なう手段である、
    動力出力装置。
  4. 前記接続解除手段は、前記複数の回転要素のうち接続および接続の解除の対象となる回転要素と連結された複数の連結回転要素を有し前記第1要素の回転数が所定回転数のときに前記複数の連結回転要素を同一回転数とする連結機構と、前記複数の連結回転要素のいずれかと前記第2電動機の回転軸との接続および接続の解除を行なう接続解除機構と、を備える手段である請求項2または3記載の動力出力装置。
  5. 前記接続解除手段は、前記第2電動機の回転軸と前記第2要素との接続および接続の解除を行なう手段である請求項1ないし4いずれか記載の動力出力装置。
  6. 前記接続解除手段は、前記第2電動機の回転軸と前記第3要素との接続および接続の解除を行なう手段である請求項1ないし5いずれか記載の動力出力装置。
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