JP2008036717A - 機器の調整脚の回転操作具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 機器2の脚軸部3に歯車4が設けられた調節脚5の高さ調節に用いられ、柄30の先端にヘッド部10が設けられ、ヘッド部には、先端に歯車との噛み合い部15bを有するラチェットレバー15が枢着され、ラチェットレバーを所望の方向に付勢すると共に回動方向を規制する回動規制部材17,18が設けられた操作具において、ヘッド部10が所定の角度内で回動可能なように柄20の先端に枢軸30により枢着され、操作具1を機器の設置面7に沿って配置したときに設置面から所定高さに維持するスペーサー23が柄の所定箇所に設けられた。
【選択図】 図2
Description
このような課題を解決するため、本出願人は、既に調節脚の回転操作具を発明し、これが特開平9−206147号公報(特許文献1)に記載されている。
以上のような回転操作具では、脚軸部の歯車をラチェットレバーで回転させるものであるため、機器が壁際に設置される場合にも、比較的容易に機器の高さ調節を行うことができるという長所がある。
本発明の調節脚5の回転操作具1は、機器2の脚軸部3に歯車4が設けられた調節脚5の高さ調節に用いられ、柄20の先端にヘッド部10が設けられ、ヘッド部10には、先端に歯車4との噛み合い部を有するラチェットレバー15が枢着され、ラチェットレバー15を所望の方向に付勢すると共に回動方向を規制する回動規制部材17,18が設けられた操作具において、前記ヘッド部10は所定の角度内で回動可能なように前記柄20の先端に枢着され、当該操作具1を前記機器2の設置面7に沿って配置したときに設置面7から所定高さに維持するスペーサー23が前記柄20の所定箇所に設けられ、前記スペーサー23を設置面7に載置した状態で、前記柄20を先端に向けて押したり引いたり往復動させることにより、ヘッド部10は所定角度内で回動し、ヘッド部10が所定方向に回転するときラチェットレバー15が歯車4と噛み合って調節脚5を回転させ、ヘッド部10が逆方向に回転するときラチェットレバー15は歯車4に対して空転するものである。
本発明の調節脚5の回転操作具1において、回動停止手段は、前記柄20のほぼ全長に沿って延設された軸部材25と、当該軸部材25の先端25aが嵌合可能なように前記ヘッド部10に設けられた凹部13fと、前記軸部材25の先端25aが前記凹部13fに嵌合するように軸部材25を付勢する付勢手段26と、前記軸部材25と前記凹部13fとが嵌合されているとき、及び嵌合解除されているとき、それぞれの状態を保持するために前記柄20の所定箇所に係合するように前記軸部材25に設けられた係止部25bとを備え、前記軸部材25の先端25aが前記凹部13fに嵌合することにより、前記ヘッド部10が回動しないように規制するものである。
扁平薄型ケース11において、歯車4に挿入口11aを嵌めると、バネ17に回転付勢されたラチェットレバー15の一方の枝部15aの噛み合い部15bが歯車4に係合する。ヘッド部10が所定方向に回転して駆動するときには、ラチェットレバー15の回転がストッパーピン18に制され、歯車4とラチェットレバ15ーは一体に回転する。一方、ヘッド部10が逆方向に回転して非駆動になったときには、ラチェットレバー15は回転可能であるので噛み合い部15bで歯車4に対して空転し、ヘッド部10は歯車4をケース内に収容したまま初期位置に戻る。
固定プレート13は、図3(b)のように、二枚を折返し部13dが向き合うように逆向きにして、固着部13aにより、扁平薄型ケース11の後端部11cと、空回しギアプレート12の後端部12dとを挟み込み、ここにボルト14aを挿通し、ナット14bで一体に固定する。二枚の固定プレート13は枢着部13bどうしが重ね合わされ、この枢着部13bが枢軸30で柄20に枢着される。
柄20は、図2及び図3に示したように、上側ケース21aと下側ケース21bとが重ね合わされて形成されたものであり、先端部分に貫通孔が設けられ、この先端部分で固定プレート13の枢着部13bを挟み込んで、貫通孔に枢軸30を通して回動可能に枢着される。柄20の後端付近にはハンドル22が固定され、下面には複数箇所にスペーサー23が設けられる。このスペーサー23は、回転操作具1を機器2の設置面7から所定高さに維持するためのものであり、これにより、ヘッド部10のラチェットレバー15や空回しギアプレート12が確実に歯車4に噛み合う高さになる。
この折曲げ部分25bが図7(b)のように直立しているとき、折曲げ部分25bは上側ケース21aの後端の切欠部21cに嵌合し、回動停止バー25の先端25aは固定プレート13の凹部13fに嵌合する。この嵌合によりヘッド部10の柄20に対する回動が停止され、ヘッド部10と柄20は図2(a)の実線のように直線状に固定される。
一方、折曲げ部分25bが図7(a)の一点鎖線のように倒れているときには、折曲げ部分25bは上側ケース21aの側縁21dに当接し、回動停止バー25は図7(b)の状態よりも後方に位置する。これにより、回動停止バー25の先端25aは固定プレート13の凹部13fから嵌合解除され、ヘッド部10の柄20に対する相対的な回動が可能になる。
一方、上側ケース21aと下側ケース21bには、ピン27の上下端を突出させる孔21eがそれぞれ形成され、孔21eは、図8(a)のように小さな円と長方形とが組み合わされた形状に形成されている。ピン27はバネ26により付勢されているため、直立状態のとき、ピン27は小さな円の部分に位置し、回動停止バー25の先端25aは固定プレート13の凹部13fに嵌合し、ピン27が長方形の部分に位置するとき、回動停止バー25の先端25aは固定プレート13の凹部13fから嵌合解除されている。
図9(a)は回転操作具1の簡略図である。このとき、ヘッド部10は柄20に対して真直ぐになっており、ヘッド部10が柄20に対して相対的に回動しないように、回動停止バー25の先端が固定プレート13の凹部13fに嵌合している。また回動停止バー25の後端の折曲げ部分25bは、図7(b)のように直立している。
2 機器
3 脚軸部
4 歯車
5 調節脚
10 ヘッド部
12 空回しギアプレート
12c ギア(噛み合い)
13 固定プレート
13f 凹部
15 ラチェットレバー
15b 噛合部
17 バネ(回動規制部材)
18 ストッパーピン(回動規制部材)
20 柄
21a 上側ケース
21b 下側ケース
21c 切欠部(軸部材の係止部が係合する柄の所定箇所)
21e 孔
21d 側縁(軸部材の係止部が係合する柄の所定箇所)
23 スペーサー
25 回動停止バー(軸部材)
25b 折曲げ部分(係止部)
26 バネ(付勢手段)
27 ピン
30 枢軸
Claims (3)
- 機器の脚軸部に歯車が設けられた調節脚の高さ調節に用いられ、柄の先端にヘッド部が設けられ、ヘッド部には、先端に歯車との噛み合い部を有するラチェットレバーが枢着され、ラチェットレバーを所望の方向に付勢すると共に回動方向を規制する回動規制部材が設けられた操作具において、
前記ヘッド部は所定の角度内で回動可能なように前記柄の先端に枢着され、当該操作具を前記機器の設置面に沿って配置したときに設置面から所定高さに維持するスペーサーが前記柄の所定箇所に設けられ、
前記スペーサーを設置面に載置した状態で、前記柄を先端に向けて押したり引いたり往復動させることにより、ヘッド部は所定角度内で回動し、ヘッド部が所定方向に回転するときラチェットレバーが歯車と噛み合って調節脚を回転させ、ヘッド部が逆方向に回転するときラチェットレバーは歯車に対して空転するものである調節脚の回転操作具。 - 前記ヘッド部を回動停止又は回動可能にする回動停止手段が設けられ、前記ヘッド部の側部には前記歯車と噛み合い可能な噛み合い部が形成されたものである請求項1に記載の調節脚の回転操作具。
- 前記回動停止手段は、前記柄のほぼ全長に沿って延設された軸部材と、当該軸部材の先端が嵌合可能なように前記ヘッド部に設けられた凹部と、前記軸部材の先端が前記凹部に嵌合するように軸部材を付勢する付勢手段と、前記軸部材と前記凹部とが嵌合されているとき及び嵌合解除されているとき、それぞれの状態を保持するために前記柄の所定箇所に係合するように前記軸部材に設けられた係止部とを備え、
前記軸部材の先端が前記凹部に嵌合することにより、前記ヘッド部が回動しないように規制するものである請求項2に記載の調節脚の回転操作具。
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