JP2008036415A - 天井吊下式無影灯移動システム - Google Patents

天井吊下式無影灯移動システム Download PDF

Info

Publication number
JP2008036415A
JP2008036415A JP2007180881A JP2007180881A JP2008036415A JP 2008036415 A JP2008036415 A JP 2008036415A JP 2007180881 A JP2007180881 A JP 2007180881A JP 2007180881 A JP2007180881 A JP 2007180881A JP 2008036415 A JP2008036415 A JP 2008036415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceiling
track
support
surgical light
room
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007180881A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Hisama
利昭 久間
Takubi Hamano
拓微 濱野
Daido Hoshino
大道 星野
Keiji Matsuda
圭司 松田
Keiji Takakura
慶治 高倉
Hiroshi Nagata
啓 永田
Minoru Nakamura
実 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Uni Co Ltd
Original Assignee
Central Uni Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Uni Co Ltd filed Critical Central Uni Co Ltd
Priority to JP2007180881A priority Critical patent/JP2008036415A/ja
Publication of JP2008036415A publication Critical patent/JP2008036415A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】手術室を仕切ることで複数の小手術室に分割した際、無影灯が小手術室の一方の側に偏って位置しても、当該小手術室の中央に無影灯を移動させることが可能な天井吊下式無影灯移動システムを提供する。
【解決手段】部屋の天井に設けた軌道と、この軌道に沿って移動自在に設けられた無影灯5と、無影灯5を所定の案内手段を介して軌道に沿って移動させる駆動手段と、を備える。無影灯5が、部屋の中央又はその近傍箇所で吊下されるように、軌道の延びる方向及び軌道上における支持体の移動距離が設定される。天井内では走行体がガイドレールに沿って移動可能に設置され、走行体に対して無影灯の支持体52が水平方向に延出して設けられ、支持体52の上方に空間部103を形成する。この空間部103は、空調システムから供給される空気または排気の通路となる。
【選択図】図12

Description

本発明は、天井から吊下された無影灯を移動させることができる天井吊下式無影灯移動システムに関する。
例えば病院の手術室では、手術台が、手術室を平面で見た場合のほぼ中央やその近傍に設置される。図18は、手術室1の中央近傍に手術台3が置かれた場合を示す。さらに、図18は、天井(図示せず)のうち、手術台3のほぼ真上に当たるポイントM1に、手術台3に横たわる患者4を照明する無影灯5が設置されていることを示す。
ところで、比較的大きな手術室1を複数の小手術室に分けて使用することが望まれる場合がある。すなわち、手術の規模によって適切な広さの手術室を使用することで、設備の効率的な利用を図ることができる。図18では、想像線で示す仕切り板7により、手術室1をその長手方向(図18の左右方向)中央で半分に仕切ることにより、2つの小手術室1L・1Rが形成される場合を示している。
この場合、ポイントM1に位置する無影灯5は、小手術室1Lの中央ではなく偏った箇所に位置するので、中央の手術台3から無影灯5が離れてしまう。この問題を解決するためには、無影灯5を移動可能にすることが要求される。
一般に無影灯は、複数のアームで構成される懸架ユニットと連結されており、向きを自由に変えたり自在に伸縮したりすることができる。このため、アームの伸びる範囲内であれば、無影灯を移動できるため、小手術室1Lの中央であるポイントM3が当該アームが届く範囲内にあれば、ポイントM1にあった無影灯5をポイントM3又はその近傍にまで移動することが可能ではある。
特開平11−309157号公報
ところが、ポイントM3が、当該アームの伸びる範囲外にある場合、所望位置(手術室の中央部)に無影灯を位置させることが困難になる。
この場合、アーム数を増やすことで無影灯の移動範囲をある程度は広げることが可能であるが、重量のある無影灯が一端固定他端自由な片持ち梁状となってアームが長くなることで揺れ易く、安定した照明の確保が難しくなる。したがって、アームによる移動には自ずと限界がある。
一方、手術室では空気清浄化及び温度調節が重要であり、手術台上方の適切な位置に空気吹出し口を設けなればならない等の事情がある。したがって、無影灯を移動させる機構を天井部に設ける場合には、空調用の空気通路が確保可能な構造で、かつ手術室内を汚染するおそれがあるものは採用できない。
本発明は、上記のような事情に鑑みてされたものであって、その解決しようとする課題は、空調用の空気通路を確保しつつ天井部における無影灯の設置位置を変更可能とし、手術室を分割使用する場合等でも、無影灯を適切な位置に移動可能な技術を提供することにある。
本発明は、上記の課題を達成するために次にような構成とした。すなわち、
部屋の天井に設けた軌道と、
この軌道に沿って移動自在に設けられた無影灯の支持体と、
この支持体に吊下されて天井下の部屋内に位置する無影灯と、
前記支持体を、所定の案内手段を介して前記軌道に沿って移動させる駆動手段と、を備え、
前記無影灯が、前記部屋の中央又はその近傍箇所で吊下されるように、前記軌道の延びる方向及び軌道上における支持体の移動距離が設定されていることを特徴とする。
無影灯を吊下する前記支持体を移動手段により移動すれば、手術室等を仕切り板で仕切ることにより複数の部屋(小手術室)が画成され、無影灯が小手術室の一方の側に偏って位置するようになっても、それを各部屋の中央又はその近傍で点灯することが可能になる。
ここで軌道とは、例えば天井内に設置されかつ天井と平行で剛性のある鋼材等が例示できる。また軌道の延びる方向は、例えば天井内において複数の手術室が列をなす方向である。そして、天井内における軌道の設置位置としては、各手術室に共通の中心線上が好ましい。
本発明の天井吊下式無影灯移動システムによれば、無影灯は軌道上を移動する支持体に吊下されており、軌道に沿って支持体を移動させることで、それに伴い無影灯も移動する。
本発明は、前記部屋を分割する分割手段をさらに備え、分割された部屋の中央又はその近傍に無影灯が吊下されるように前記軌道の延びる方向及び軌道上における前記支持体の移動距離が設定されることが好ましい。このようにすれば、部屋の分割使用に伴って、無影灯を最適な位置に移動させることができる。
前記位置制御手段は、駆動手段及び前記案内手段により前記支持体が前記軌道を移動して所定の位置に至ったことを検知したときは前記駆動手段を停止するようにしてもよい。支持体を所定の位置に確実に停止させることができるので、利便性が高くなる。
前記天井内では走行体がガイドレールに沿って移動可能に設置され、前記走行体に対して前記支持体が水平方向に延出して設けられて前記支持体の上方に空間部が形成され、この空間部は、空調システムから供給される空気または排気の通路とすることができる。このようにして、無影灯の上方の天井裏に、手術室に清浄な空気を供給する空気通路が設置されるようにすることが好ましい。
前記案内手段は、螺旋状のボールねじ溝を外周面に有するねじ軸と、このねじ軸のボールねじ溝に対向するボールねじ溝を内周面に有し、かつ前記ねじ軸のまわりに回転可能なボールナットと、前記ねじ軸のボールねじ溝及び前記ボールナットのボールねじ溝の間に転動自在に嵌合される転動体と、を備えたボールねじを含み、
前記走行体は、前記ねじ軸の回転に従って移動するボールナットに接合され、このボールナットの移動に伴いガイドレールに沿って走行可能にすることができる。
このような案内手段を用いることで、天井裏空間にコンパクトに設置できるようになる。したがって、前記支持体の上方に前記空間部を形成することが容易になる。
前記案内手段は、上記のような構成の他、前記軌道に沿って設けたラックギアと、このラックギアに噛合するギアを備えた前記支持体と、この支持体を移動させる駆動手段と、
を含むものとしてもよい。
この場合は、前記部屋の空気調節用に前記天井内に設けられ、前記部屋内に空気を供給する空気ダクトと、
この空気ダクトからの空気を前記部屋内に供給するために前記天井に設けられ、前記軌道と対向した状態で平行に延びる開口部と、
この開口部を覆う通風可能なカバー体とを有し、
このカバー体は、前記支持体に固定され当該支持体の移動に合わせて移動する。
無影灯から発する熱を受けた術者は発汗し易いが、空気ダクトから供給される空気によって冷気を感じるため、不快感が軽減される。したがって、効率よく施術することができる。また、カバー体は、支持体の移動に合わせて移動し、固定されたものではないので、一部が偏って使用されずに、移動する範囲内におけるカバー体の全部が均一に使用される。これによってカバー体が目詰まり発生を抑制することができる。
また、前記支持体が前記所定の位置で停止したとき、必要に応じて、その停止状態を保持する保持手段を設けることができる。この保持手段によって、支持体に吊下されて天井下の手術室に位置する無影灯の変動や揺動が防止される。
さらに、天井裏から塵芥を積極的に室外へ排出する排気手段を有するようにすると、ゴミや埃を積極的に外に排出することができる。このため、手術環境を良好にすることができる。
本発明の天井吊下式無影灯移動システムによれば、従来、据え付け位置を変更することができなかった無影灯を移動可能なものにできる。これによって、例えば手術室を仕切り板で仕切ることで複数の小手術室が画成され、無影灯が小手術室の一方の側に偏って位置するようになった場合でも、当該小手術室の中央に無影灯を簡単に移動することができる。
本発明天井吊下式無影灯移動システムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
天井吊下式無影灯移動システムSは、図1及び図2に示すように、手術室1を仕切り板7により仕切ることで設けた小手術室1L、1Rのうち、一方の小手術室1Lにおいて、小手術室1L、1Rが列をなす方向(図1や図2の左右方向、以下この明細書では左右方向という)で、かつ小手術室1Lを平面で見た場合の中央(その近傍箇所も含む)であるポイントM3に向け、ポイントM1にある無影灯5を移動させるものである。
また、仕切板7を撤去したときは、ポイントM1に向けてポイントM3にある無影灯5を移動させるものである(図1の矢印a参照)。
図1において、小手術室1Rに設置された無影灯5は、仕切り板7による分割を予定して所定位置に予め設けられたものである。
(実施の形態1)
次に、無影灯の移動機構についての実施の形態1を説明する。
手術室1Lにおいて無影灯5を移動するために、天井裏91には、図2〜図5に示すような作動室19が設けられている。作動室19は、図1に示すように、小手術室1L、1Rが列をなす方向に延びるこれら小手術室1L、1Rの中心線L1上において、仕切り板
7から小手術室1Lの中央に向けて延びている。また、中心線L1と直交する各小手術室1L、1Rの別の中心線をL2で示す。中心線L1上にポイントM3とポイントM1とがあり、中心線L1とL2との交差点上にポイントM3がある。
作動室19は、手術室の衛生管理を考慮し、その構成部品がすべてステンレス製である。そして、作動室19は、天井裏91に設けられた多数のスラブのうち、手術室1の中央又はその近傍に位置するスラブ16にステンレス鋼17を取り付けてラーメン構造とした直方体形状の天井フトコロ内架台170の下端に設けられている(図3、4参照)。
また作動室19は、ステンレス鋼板を組み合わせて溶着し、下方に開口した直方体形状をしたケース体である(図9参照)。その内部には、無影灯5を移動させ、または所定の箇所で停止させる無影灯移動停止手段50と、空調手段60とが設置されている。無影灯移動停止手段50及び空調手段60については、順次説明する。
作動室19は、図3に正対した状態で手前側に位置する長大壁面(図5、9参照、以下前側長大壁面)19fと、前側長大壁面19fの向こう側に位置する長大壁面(図5、9参照、以下後側長大壁面)19bと、左方に位置する左側壁面19l(図4参照)と、右方に位置する右側壁面19r(図4、5参照)と、上方に位置する上壁面19c(図4、5参照)とからなる。また開口を符号19oで示す(図6参照)。そして開口19oに対向して天井9には開口9oが形成されている(図5参照)。開口19o周りには、天井9を見上げたときに見える飾り枠19dが取り付けられている(図3〜6参照)。
また、開口19o内には、当該開口経由でゴミや埃が小手術室1L内に進入するのを防止するためのフィルター80が設けられている。フィルター80の詳細については、空調手段60の後述するカバー体70の説明で述べる。
なお、この明細書において、上・下、左・右、前・後の方向は、特に断らない限り、作動室19の各壁面及び開口の位置関係で説明した方向と同じとする。
このような作動室19は、前記上壁面19cにステンレス製の接続鋼21が溶着によって一体化されており、接続鋼21を介して天井フトコロ内架台170の底部構造体170b(図4、5参照)に取り付けられる。
接続鋼21は、横断面で上下左右の四方のうち上方に開口され(図5参照)、当該開口部分が、外側に曲折されて張出しフランジ211を形成する。また接続鋼21は長手方向両端でも開口する。
張出しフランジ211には、その長手方向に図示しない多数の貫通孔が設けられている。また天井フトコロ内架台170の底部構造体170bにも図示しない多数の貫通孔が設けられ、これら多数の両貫通孔にボルト25を通して固定ナット27と螺合することにより、作動室19が接続鋼21を介して天井フトコロ内架台170に取り付けられる。
また、ボルト25のボルト頭と固定ナット27との間に位置する二つのナット29は、作動室19を天井9と平行になるように調整するための調整ナットである。作動室19は、調整ナット29により、天井9と平行に設置される。したがって、作動室19に平行であるということは、天井9と平行ということである。
次に、作動室19に設けられている前記無影灯移動停止手段50について述べる。
無影灯移動停止手段50は、図4及び図9に示すように、作動室19の下半分に位置し天井9に沿って平行に延びる天井沿い軌道14と、この天井沿い軌道14に係止した状態
で設けられ、かつ無影灯5を吊下する支持体52と、を有する。さらに、支持体52を天井沿い軌道14に沿って移動するための移動手段54と、支持体52が所定の位置で停止すると、その停止状態を保持する保持手段57と、を備える。
支持体52の所定の位置とは、天井沿い軌道14の両端部のことである。当該両端部の一方に支持体52が位置する場合、無影灯5は、ポイントM1にあり、他方に位置するとき無影灯5はポイントM3にある(図1、3参照)。
天井沿い軌道14は、作動室19と平行になるように、作動室19の図示しない適宜の梁等に固定され、かつ作動室19の開口19oと対向した位置関係にある。また天井沿い軌道14の形状は、横断面でI形をしている(図9参照)。天井沿い軌道14は、ステンレス板をステンレス溶接により組み付けられる。
その構成部材は、板状体が起立状態にあるウェブ141と、ウェブ141の上縁に設けられた上フランジ143と、下縁に設けられた下フランジ145とを有する。両フランジは同一形体をしている。ウェブ141、上フランジ143、下フランジ145に前記移動手段54の構成部品が取り付けられる。移動手段54については次に述べる支持体52の後で説明する。
無影灯5を吊下する支持体52は、図7に示すように、横断面で上方に開口する溝形(U字形)をした主部521と、この主部521に垂下されている懸架ユニット523とを有する。
U字形の主部521は、対向する一対の側壁面である前側壁面521f及び後側壁面521rと、両者を下方で結ぶ底壁面521bとを有する(図10参照)。主部521にあってもステンレス板を溶着して組み立てる。
前側壁面521f及び後側壁面521rの内面には、それぞれ3つのピニオンギヤ522が、同軸上に等間隔で左右方向に配列されている(図9参照)。また前側壁面521fのピニオンギヤ522と後側壁面521rのピニオンギヤ522とは、対向関係になるように前後方向で同軸上に配列されている(図7〜9参照)。ピニオンギア522は、着脱が可能である。
底壁面521bの外面中央には、前記懸架ユニット523が垂下されている(図7参照)。また底壁面521bの奥行き寸法、すなわち主部521の幅寸法は、天井沿い軌道14の下フランジ145の幅寸法よりも長くされている。
懸架ユニット523は、複数のアームからなり、最も先のアームには無影灯5が取り付けられている(図2、3参照)。
次に図4、図9等を参照して、支持体52を天井沿い軌道14に沿って移動するための移動手段54について述べる。
移動手段54は、天井沿い軌道14の下フランジ145に設けられ、かつ支持体52を天井沿い軌道14に沿って案内するための案内手段として機能するラックギア56と、支持体52を天井沿い軌道14の長手方向に移動するための動力を支持体52に与える駆動手段58とを有する。
案内手段として機能するため、ラックギア56は、支持体52のピニオンギア522と噛合する。また、案内を確実にするため、図7〜図10から明らかなように、天井沿い軌
道14の下フランジ145において、ウェブ141を挟むようにその両脇に設けられている。
ラックギア56とピニオンギア522とを噛合させるには、すなわち支持体52を天井沿い軌道14に係止するには、次のようにする。先ず、支持体52のピニオンギヤ522を取り外し、その状態の支持体52(主部521)を天井沿い軌道14に下方から外嵌する。そして、ピニオンギア522を主部521にもとの状態に組み付けた後、支持体52を天井沿い軌道14に置く。
駆動手段58は、例えば図9に示すように、動力源である駆動モータ582と、駆動モータ582の回転軸582aに取り付けられた駆動側スプロケット584と、天井沿い軌道14のウェブ141の両端側に設けられた従動側スプロケット588と、駆動側スプロケット584及び従動側スプロケット588の間に架けられるローラチェーン586とを有する。
駆動モータ582は、図9に示すように、作動室19の長手方向におけるほぼ中央箇所に適宜の取付台587を介して固定されている。また駆動モータ582は、図3に示す制御コントローラ583と接続されており、制御コントローラ583のスイッチ(図示せず)を入れることで作動する。
制御コントローラ583の内部には、位置制御装置が組み込まれ、位置制御装置は、予め組み込まれている各種プログラムの実行により、駆動モータ582の作動制御を実行する。よって制御コントローラ583は、位置制御手段ということができる。なお作動制御の中には駆動モータ582の停止制御も含まれる。
なお、例えば駆動モータとして使用されるものとして、超静穏モータ・電動アクチュエータ・油圧シリンダ・エアーシリンダ・電動シリンダ等が挙げられる。また駆動モータ582を急停止するブレーキ機構が、モータ内部に設けられている。
そしてスイッチを切ることで駆動モータ582を停止することもできるが、天井沿い軌道14の両端部に設けられ、支持体52を検出する検知手段としての位置検知センサ144(図10参照)が支持体52が検出した場合も自動的に停止するようになっている。よって、制御コントローラ583及び位置検知センサ144は、駆動モータ582延いては、支持体52を停止する位置制御手段(停止手段)としても機能する。
駆動側スプロケット584は、二枚一組であり、駆動モータ582の回転軸582aに一定の距離を空けてしまり嵌合されている。また図8に示すように、駆動モータ582を取付台587に取り付けたときに、天井沿い軌道14の上フランジ143の上方近傍に位置するように取り付けられている。
従動側スプロケット588も二枚一組である。そして二枚一組の駆動側スプロケット584が、駆動モータ582の回転軸582aに一定の距離を空けて取り付けられているのと同じだけ離されて、天井沿い軌道14の回転軸588aに取り付けられている。
ローラチェーン586は、無端ベルトである。そして、このローラチェーン586には、支持体52が一体に取り付けられている。またローラチェーン586は、駆動モータ582の回転に応じて従動側スプロケット588との間で一定のテンションをもって回転するので、支持体52も一体に移動する。
次に、支持体52の停止状態を保持する保持手段57について述べる(図7〜9参照)

保手段57は、駆動モータ582が停止し、支持体52が既述した所定の位置(図1、3参照)であるポイントM1又はポイントM3で停止したときに、その停止状態を保持するためのものである。そのため保持手段57は、天井沿い軌道14の両端に設置されている(図7、9参照)。また、この実施形体では、一対のクランプ装置579、579が保持手段57として適用されている。
一対のクランプ装置579、579は、支持体52が天井沿い軌道14の両端にあるときに、支持体52の前側壁面521f及び後側壁面521rを両側から挟持する(図7の実線部分参照)。このように支持体52をクランプすることで、支持体52、延(ひ)いては支持体52に垂下されている無影灯5の停止位置をそのまま保持する。
これらクランプ装置579は、制御コントローラ583とつながっており、駆動モータ582が駆動を停止すると作動(クランプ)し、反対に駆動モータ582が駆動すると停止(クランプを解除)するようにプログラミングされている。
空調手段60について述べる。
空調手段60は、図3や図4に示すように、手術室1の空気調節用に天井内には空気ダクト601と、空気ダクト601経由で作動室19に入ってきた空調用の空気に含まれているゴミや埃を手術室1に入らないように作動室19の開口19oを覆うカバー体70とを含むものである。
空気ダクト601は、その開口が作動室19とつながっており(図3、4参照)、作動室19の開口19oを経由して、天井下の手術室1に空調用の空気を供給する。
作動室19の開口19oは、開口19oを覆う通風可能なカバー体70によって覆われている(図4、6参照)。そしてカバー体70は、支持体52の懸架ユニット523が貫通された状態で懸架ユニット523と固定されている(図7参照)。よって支持体52の移動に合わせてカバー体70も移動するようになる。
カバー体70は、図3、図4及び図9に示すように、作動室19内に多数設けられたステンレス製のガイドローラ72の配置形体に合わせたものであり、元々が帯状であったカバー体70の両端を結合することで、キャタピラ状に形成されている。
カバー体70は、図9に示すように、多数のステンレス製のフレーム74が、カバー体70の周方向に等間隔で平行に配置され、これら多数のフレーム74にステンレス製の金網76がステンレス溶着によって一体にされている。金網76は多数の六角形模様となるようにすなわち亀の甲状になるように編み目が並んでいる。
ガイドローラ72は、作動室19の前側長大壁面19fと後側長大壁面19bとの間に橋渡しされかつ自在に回転するように取り付けられている。
また、作動室19の開口19oに設けられている前記フィルター80(図3、4、6〜8参照)は、中央がフィルター80の長手方向に開口されており(図7参照)、作動室19が移動する際に懸架ユニット523の進行が、フィルター80によって妨げられないようになっている。当該開口を符号80oで示す(図6〜8参照)。
次にこのような構成の天井吊下式無影灯移動システムSの作動説明を行う。
仕切り板7により、手術室1がその長手方向中央で半分に仕切られることにより、2つの小手術室1L・1Rが画成された場合において、無影灯5が小手術室1Rに偏ったポイ
ントM1に位置するようになった場合、無影灯5は、小手術室1Lの中央には無く、小手術室1Rに偏った箇所にある。
そこで、天井吊下式無影灯移動システムSを作動させ、無影灯5を小手術室1Lの中央であるポイントM3まで移動させる。
図11のフローチャートを参照して位置制御について述べる。
ステップ(以下、Sと省略)1では、制御部のCPUは無影灯5がポイントM1にあるか否かを判定する。判定ては、天井沿い軌道14の両端部に取り付けられている位置検知センサ144のうち、天井沿い軌道14の一端に設けられている天井沿い軌道14が支持体52を検出することで行う。肯定判定の場合はS2に進む。なお、S1ではクランプ装置579、579が作動し、作動室19が動かない状態にある。
S2では、クランプ装置579、579のクランプが解除され(図7の2点鎖線参照)、支持体52、延いては無影灯5が移動できる状態になる。
S3では駆動モータ582を始動させる。駆動モータ582が作動すると、ローラチェーン586が回転し、ローラチェーン586と接続されている支持体52が、天井沿い軌道14に沿って移動する。このとき天井沿い軌道14のラックギア56と支持体52のピニオンギア522とは噛合関係にあるため、ラックギア56の延びる方向、すなわち天井沿い軌道14の長手方向に沿って、現在支持体52が位置する一端から他端へ向けて移動する。支持体52が当該他端に到達すると、無影灯5がポイントM3に位置するようになる。
S4では、無影灯5がポイントM3に到着したか否かを判定する。天井沿い軌道14の両端部に取り付けられている位置検知センサ144のうち、天井沿い軌道14の一端に設けられている天井沿い軌道14が支持体52を検出することで行う。肯定判定が可能になるまで本判定を繰り返し、肯定判定した場合はS6に進む。
S5では制御コントローラのスイッチが切れ、駆動モータ582が停止する。
S6ではクランプ装置579、579が作動して、支持体52延いては無影灯5の停止状態を保持する。
次にこのような構成の天井吊下式無影灯移動システムSの作用効果について述べる。
天井吊下式無影灯移動システムSによれば、無影灯5は天井沿い軌道14上を移動する支持体52に吊下されており、天井沿い軌道14に沿って支持体52を移動すれば、それに伴い無影灯5も移動する。
天井沿い軌道14は、小手術室1Lの天井9に沿ってポイントM1とM3との間を結ぶ軌道であり、天井沿い軌道14上において、ポイントM1とM3との間が支持体52の移動距離である。
そして、支持体52が停止されたポイントM3において、無影灯5が、小手術室1Lの少なくとも中央又はその近傍箇所で吊下されるように、天井沿い軌道14の延びる方向及び軌道上における支持体52の前記移動距離が既述したように設定されている。
したがって、手術室1を仕切り板7で仕切ることにより複数の小手術室1L・1Rが画成され、これにより手術室1に元からあった無影灯5の位置が、画成された小手術室1Lの一方の側に偏って位置する、すなわちポイントM1にあったとしても、無影灯5を吊下する支持体52を移動してポイントM3に至らしめれば、無影灯5が小手術室1Lの中央
又はその近傍で点灯することが可能になる。
ポイントM3は手術室の中央であり、当該中央には、手術台3が置かれるので、無影灯5により手術台3を満遍なく照射することができる。
以上述べたように、天井吊下式無影灯移動システムSによれば、無影灯5を所望の箇所であるポイントM3に簡単に移動することができる。
なお、仕切り板7を取り払うことで、小手術室1Lと小手術室1Rとが元の手術室1になった場合は、無影灯5がポイントM3に位置したままでは、無影灯5は、手術室1の中央には無く、元の小手術室1R側に偏った箇所にある。
その状態では、手術室1にてポイントM3にある無影灯5を利用して手術を行うには無理があるため、天井吊下式無影灯移動システムSを作動して無影灯5を手術室1の中央であるポイントM1にまで移動する。その場合のフローチャートは、ポイントM3からポイントM1への移動という違いだけであるので説明は省略する。
また、天井吊下式無影灯移動システムSによれば、無影灯5を目的の場所に移動するにあたり、専ら軌道を利用し、本実施形体にかかる軌道は剛性の高い天井沿い軌道14であるから、安定した照明を得ることが可能である。
さらに天井沿い軌道14に沿って支持体52を案内するので、支持体52に吊下されている無影灯5を確実に目的とする箇所であるポイントM3やM1にまで移動できる。また駆動モータ582の動力で移動するので、無影灯5を人力によって移動するよりも素早く目的とする手術室中央にまで移動できる。このため緊急時の対応に好適である。
さらにまた、検知センサ144を使用して、支持体52が所定位置に至ったことを確実に検出できるので安全性が高い。しかし、検知センサによる位置検出は必須ではなく、目視によって無影灯を移動停止させるものであってもよく、または、移動部分が通過する位置に設けたストッパに連動するスイッチにより、駆動モータの電源がOFFになるように構
成してもよい。
(実施の形態2)
次に、無影灯の移動機構に関する実施の形態2を、図12〜図17に基づいて説明する。
この実施の形態2では、無影灯5を移動させるため、天井裏91に、図12に示すような作動室19が設けられている。この実施の形態2では、図12に示すように、無影灯移動停止手段を収納した作動室19を小型化して天井裏91の一部に納め、かつ無影灯を吊下する支持体52を作動室19の外部に設置し、その上方の空間部103を空調用の空気や排気の通路として利用できるようにしている。なお、図1に示すような、小手術室1Lと1R、中心線L1と中心線L2、中心線L1上のポイントM3とポイントM1の位置関係は、実施の形態1における場合と同一である。
前記無影灯5は、作動室19の下端から水平方向に延出した支持体52に連結され、この支持体52の上方は空間部103となっている。図13は、作動室19と支持体52を示す平面図であり、図14は作動室19の内部構造を示している。なお、支持体52は、図12に示すように、二枚の板状体を重ね合わせて、これらをボルト102により互いに連結した構造である。また、この支持体52は、図12に示すように、その全体をカバー122に覆われている。
作動室19は、天井裏91の長手方向の側面に沿って配置された中空の細長い箱状体であり、その作動室19内には、図14及び図15に示すように、ボールねじ装置105が設けられている。図14は、作動室19の内部構造を示す平面図、図15はその側面図である。なお図15のように、所定の電源から電力を供給する長尺のケーブル114は、無影灯5の移動時には、作動室19内に設置されたケーブルベア115によってガイドされ、無影灯5の移動に追従できるようになっている。
前記ボールねじ装置105は、作動室19の長手方向に沿って回転自在に支持されたねじ軸106と、このねじ軸106のまわりに回転可能でねじ軸106に沿って移動可能なボールナット107を備えている。図に示すように、ボールねじ装置105は、サポートユニット110により容易にその両端を支持することができ、かつ剛性が高いので重量のあるものを支持しながら移動させるのに適している。
このようなボールねじ装置105は公知のものであって、転動体である鋼球を介し、回転運動を直線運動に高効率で変換する伝達機構である。その構造について簡単に説明すると、ねじ軸106は螺旋状の第1ボールねじ溝(図示せず)を外周面に有する一方、ボールナット107は、第1ボールねじ溝に対向する第2ボールねじ溝(図示せず)を内周面に有している。
また、第1ボールねじ溝及び第2ボールねじ溝の間に転動自在に挟持された転動体である鋼球(図示せず)を備える。この鋼球は リターンチューブにより形成される循環路を通って循環する。前記第1ボール環ねじ溝とこれに対向する第2ボールねじ溝及び循環路には、複数の鋼球と所定の量の潤滑剤、例えばグリースが封入されている。
これにより、第1ボールねじ溝と第2ボールねじ溝とが鋼球を介して螺合し、ねじ軸106を回転させることによって鋼球が循環路を循しながらボールナット107を軸方向に移動させ、ねじ軸106の回転運動がボールナット107の直線運動に変換される。また、ボールナット107には走行体108が接合され、この走行体108は、ボールナット107の移動に伴いガイドレール111に沿って走行する。
前記ねじ軸106の両端は、このねじ軸106を回転自在に支持するサポートユニット110を介して作動室19の壁部に固定されている。このサポートユニット110は、図示しない転動体である鋼球を介してねじ軸106を正逆回転可能に支持するもので、一般的な構造のねじ軸の支持に用いられるものである。前記ねじ軸106の一端(図15等では右端)は、取付部112を介して駆動モータ113に連結している。この取付部112は、駆動モータ113に対してねじ軸106を取付けるため、ねじ軸106と同軸に設けられた円柱状部材または段付軸状部材である。
ねじ軸106を回転させるための駆動モータ113は、正逆回転の切換えが可能なリバーシブルモータであって、ブレーキ付きのものが用いられる。駆動モータ113の作動を制御することでねじ軸106の回転を開始及び停止させ、無影灯5を所定位置へ移動し停止させることができる。無影灯5の停止後は、ボールねじ装置105によってその停止状態が保持され、仮に無影灯5に水平方向の荷重を加えても、これが移動することはない。したがって、実施の形態1で用いたような一対のクランプ装置579、579は不要である。
また、前記走行体108には支持体52が接合されている。走行体108の移動に伴って支持体52が移動するが、この支持体52は、さらに直線案内装置130によって軌道レール131に沿ってガイドされる。支持体52には、無影灯5が接続された支持体52がボルトにて接合され、重量がある無影灯5を一端のみで支持する、いわゆる片持ち状態
で 水平方向に保持しながら移動しなければならない。そこで、耐荷重性に優れた移動手段として、摺動台と軌道レールとの間に鋼球を循環させながら走行する構造である直線案内装置130を使用し、支持体52及び支持体52を介して無影灯5を支持している。
前記直線案内装置130は、図16に示すように ガイドレール111と、このガイドレール111に沿って運動する摺動台132とを含むものである。このような直線案内装置130は公知であり、次にその構造を簡単に説明する。
これは、ガイドレール111のボール転走溝133と、摺動台132の負荷ボール溝(図示せず)との間に挟み込まれて荷重を負荷しながら転動する多数の図示しないボールを備えている。前記摺動台132内にはボールを循環させるためのボール戻し孔が形成される。
摺動台130の両端の蓋体135、135の内部には、前記負荷ボール溝と戻し孔とを連絡する反転路が形成され、ボールは、これらボール反転路及びボール戻し孔を介して負荷ボール溝の端部間を循環する。
このように、ボール反転路を介して、負荷ボール溝とボール戻し孔とを循環する多数のボールが ボール転走溝と負荷ボール溝との間を転走することで ガイドレール111に沿って摺動台132が移動する。
図12に示すように作動室19において、二本のガイドレール111a、111bを前記ねじ軸106と平行に、かつ鉛直方向に所定の間隔をおいて二本配置する。これら軌道レール131上には、複数の直線案内装置130を配置し、上下一対の摺動台132a 132bを鉛直方向に立設した連結板135で互いに接合する。さらに図示するように、連結板135の水平方向には、上側の左右端に摺動台132a、132aを、下側の左右端に132b、132bをそれぞれ接合させる。すなわち、連結板135には、直線案内装置130を一組ずつ、合計二組をそれぞれ接合する。そして、この連結板135の下端は外側(空間103側)に水平方向に向くように折り曲げられている。この折り曲げられた水平部は、作動室19の開口部121から水平方向に延出し、この水平部の下面には、前記支持体52が重ね合わされ、ボルト102で固定されている。すなわち、図12に示すように、連結板135は全体として断面L字形であって、このL字形の水平部分は無影灯の支持体52が接合されている。
上記のように作動室19には、その側面に前記開口部121を設け、手術室内に向いた底面部には開口した部分を設けないこと、及び空調のリターン路(排出路)120を作業室19に接続し、作業室19内の空気は前記リターン路120に排出されるようして作業室19内を負圧に保持すること、により、この移動機構から手術室へ粉塵が浸入するのを防止することができる。
なお、空間部103は、空調の空気供給通路として使用され、手術室の天井には図示しない空気吹出し口が設置される。
次に、上記無影灯の移動機構の作動について説明する。
モータ113は、手術室内に設けた制御コントローラと接続され、制御コントローラのスイッチ(図示せず)をONにすることで制御されする。この制御コントローラの内部には、位置制御装置が組み込まれ、この位置制御装置は予め組み込まれている各種プログラムの実行により、モータ113の作動制御を実行する。このモータ113が回転するとねじ軸106も回転しボールナット107がねじ軸106上を移動する。これに伴って走行体108が走行し、さらに支持体52、支持体52及び無影灯5が移動する。無影灯5は、ガイドレール111a、111bに沿って、M1からM3(図1)へ移動する。無影灯5がポイントM3に到達すると、モータ113が停止して無影灯5も停止する。ポイントM3からM1への逆方向への移動においても同様である。
さらに、天井吊下式無影灯移動システムSにおける無影灯の移動について、図17に示すフローチャートに従って説明する。
図1に示すように、手術室1が仕切り板7によりその長手方向中央で半分に仕切られ、無影灯5が小手術室1Rに偏ったポイントM1に位置する場合、この無影灯5を小手術室1Lの中央であるポイントM3にまで移動させる。
ステップ(以下、Sと省略)S101では、制御部のCPUは無影灯5がポイントM1にあるか否かを判定する。判定は、所定の位置検出センサにて行ってもよいが、駆動モータ113の回転数、またはねじ軸106の回転数を検出する等、他の方法によって無影灯の位置を判定してもよい。
肯定判定の場合はS102に進み、駆動モータ113を始動する。この駆動モータ113が始動すると、ねじ軸106が回転して走行体108が走行を開始し、これに伴って支持体52及び無影灯5が移動する。
S103では無影灯5がポイントM3に到達したか否かを判定する。肯定判定するまで本判定を繰り返し、肯定判定した場合はS104に進む。
S104では制御コントローラのスイッチが切れ、駆動モータ113が停止する。次のS105では、無影灯5がポイントM3において停止する。
本実施の形態2によれば、移動機構を小型化することで作動室19を、手術室の天井裏の空間部103の一部に設置し、無影灯5の真上は、空調用の通路を確保することができる。この通路は、手術室内に、清浄かつ適温に調整された空気を供給する空気ダクト、排気用のダクト等を設置することができ、要求される手術環境を実現するために必要な設備と、無影灯の移動機構との併設を容易にする。
実施の形態2に示す移動機構は、小型であっても無影灯を確実に保持できるもので、作動音も静かである。さらに、移動機構自体から発生する粉塵や油は少ないので、手術室に与える影響はほとんどない。また、実施の形態1に示した移動機能のように天井裏に架台を設ける場合、または天井下に架台を設ける場合に比べ、無影灯の上方に溜まった粉塵の落下が抑制されるので、移動機構が手術室内に与える粉塵の影響は最小限に止められる。したがって、実施の形態2に示す移動機構の構造は、手術室において無影灯を移動させるものとしてきわめて適している。
本発明に係る天井吊下式無影灯移動システムが採用された手術室の概略平面図である。 実施の形態1のシステムが採用された手術室の投影図である。 図2を天井裏まで含めて示す正面図である。 図3の要部拡大図である。 図3を矢印V方向から見た図である。 図3を矢印VI方向から見た図である。 図3のVII−VII線断面図である。 図3のVIII−VIII線断面図である。 作動室内部の要部斜視図である。 図9の要部拡大図である。 実施の形態1の作動説明を行うためのフローチャートである。 実施の形態2のシステムが採用された天井裏の構造を示す側面図である。 実施の形態2のシステムが採用された天井裏の構造を示す平面図である。 作動室内の構造を示す平面図である。 作動室内の構造を示す正面図である。 支持体を移動させる直線案内装置の概略を示す図である。 実施の形態2の作動説明を行うためのフローチャートである。 従来技術を説明するための図である。
符号の説明
1 (手術室)
1L 小手術室(手術室)
1R 小手術室
3 手術台
4 患者
5 (無影灯)
7 仕切り板
9 天井
9o 天井の開口(開口)
14 天井沿い軌道(軌道)
16 スラブ
17 ステンレス鋼
19 作動室
19b 後側長大壁面
19c 上壁面
19d 飾り枠
19f 前側長大壁面
19l 左側壁面
19o 作動室の開口
19r 右側壁面
21 接続鋼
25 ボルト
27 固定ナット
29 調整ナット
50 無影灯移動停止手段
52 (支持体)
54 (移動手段)
56 ラックギア(ラックギア)
57 保持手段
58 駆動手段
60 空調手段
70 (カバー体)
72 ガイドローラ
74 フレーム
76 金網
80 フィルター
91 天井裏
102 ボルト
103 空間部
105 ボールねじ装置
106 ねじ軸
107 ボールナット
108 走行体
110 サポートユニット
111a、111b ガイドレール
112 取付部
114 ケーブル
115 ケーブルベア
130 直線案内装置
132a、132b 摺動体
133 ボール転走溝
135 連結板
141 ウェブ
143 上フランジ
144 位置検知センサ(位置制御手段)
145 下フランジ
170 天井フトコロ内架台
170b 底部構造体
211 張出しフランジ
521 主部
521b 底壁面
521f 前側壁面
521r 後側壁面
522 ピニオンギヤ
523 懸架ユニット
579 クランプ装置
113、582 駆動モータ
582a 駆動モータの回転軸
583 制御コントローラ(位置制御手段)
584 駆動側スプロケット
586 ローラチェーン
587 取付台
588 従動側スプロケット
588a 従動側スプロケットの回転軸
601 (空気ダクト)
M1 ポイント
M3 ポイント
S 天井吊下式無影灯移動システム

Claims (7)

  1. 部屋の天井に設けた軌道と、
    この軌道に沿って移動自在に設けられた無影灯の支持体と、
    この支持体に吊下されて天井下の部屋内に位置する無影灯と、
    前記支持体を、所定の案内手段を介して前記軌道に沿って移動させる駆動手段と、を備え、
    前記無影灯が、前記部屋の中央又はその近傍箇所で吊下されるように、前記軌道の延びる方向及び軌道上における支持体の移動距離が設定されていることを特徴とする天井吊下式無影灯移動システム。
  2. 前記部屋を分割する分割手段をさらに備え、分割された部屋の中央又はその近傍に無影灯が吊下されるように前記軌道の延びる方向及び軌道上における前記支持体の移動距離が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の天井吊下式無影灯移動システム。
  3. 前記天井内では走行体がガイドレールに沿って移動可能に設置され、前記走行体に対して前記支持体が水平方向に延出して設けられて前記支持体の上方に空間部が形成され、この空間部は、空調システムから供給される空気または排気の通路となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の天井吊下式無影灯移動システム。
  4. 前記案内手段は、螺旋状のボールねじ溝を外周面に有するねじ軸と、このねじ軸のボールねじ溝に対向するボールねじ溝を内周面に有し、かつ前記ねじ軸のまわりに回転可能なボールナットと、前記ねじ軸のボールねじ溝及び前記ボールナットのボールねじ溝の間に転動自在に嵌合される転動体と、を備えたボールねじを含み、
    前記走行体は、前記ねじ軸の回転に従って移動するボールナットに接合され、このボールナットの移動に伴いガイドレールに沿って走行することを特徴とする請求項3に記載の天井吊下式無影灯移動システム。
  5. 前記案内手段は、前記軌道に沿って設けたラックギアと、このラックギアに噛合するギアを備えた前記支持体と、この支持体を移動させる駆動手段と、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の天井吊下式無影灯移動システム。
  6. 前記部屋の空気調節用に前記天井内に設けられ、前記部屋内に空気を供給する空気ダクトと、
    この空気ダクトからの空気を前記部屋内に供給するために前記天井に設けられ、前記軌道と対向した状態で平行に延びる開口部と、
    この開口部を覆う通風可能なカバー体とを有し、
    このカバー体は、前記支持体に固定され当該支持体の移動に合わせて移動することを特徴とする請求項5に記載の天井吊下式無影灯移動システム。
  7. 天井裏から塵芥を積極的に室外へ排出する排気手段を有することを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の天井吊下式無影灯移動システム。
JP2007180881A 2006-07-10 2007-07-10 天井吊下式無影灯移動システム Pending JP2008036415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007180881A JP2008036415A (ja) 2006-07-10 2007-07-10 天井吊下式無影灯移動システム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006189775 2006-07-10
JP2007180881A JP2008036415A (ja) 2006-07-10 2007-07-10 天井吊下式無影灯移動システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008036415A true JP2008036415A (ja) 2008-02-21

Family

ID=39172071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007180881A Pending JP2008036415A (ja) 2006-07-10 2007-07-10 天井吊下式無影灯移動システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008036415A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103462697A (zh) * 2013-09-27 2013-12-25 苏州美都医用设备有限公司 一种医用吊塔
CN107013847A (zh) * 2017-03-17 2017-08-04 梧州理想科技有限公司 一种无影手术灯
US9744255B2 (en) 2012-06-08 2017-08-29 Xenex Disinfection Services, Llc. Systems which determine operating parameters and disinfection schedules for germicidal devices
CN108730845A (zh) * 2018-06-15 2018-11-02 荆门畅享光年机电技术服务有限公司 一种便于调节的外科手术用单光源无影手术灯

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60177415U (ja) * 1984-05-04 1985-11-25 松下電工株式会社 照明装置
JPH07288027A (ja) * 1994-04-15 1995-10-31 Kajima Corp 天井裏保守型照明器具
JPH0850805A (ja) * 1994-08-05 1996-02-20 Yamada Deeburaito Kk 可動照明装置
JP2002367424A (ja) * 2001-06-06 2002-12-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 照明用移動装置
JP2004357772A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Read Eng Kk アクチュエーター装置
JP2006158578A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Hokuto Seigyo Kk 椅子

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60177415U (ja) * 1984-05-04 1985-11-25 松下電工株式会社 照明装置
JPH07288027A (ja) * 1994-04-15 1995-10-31 Kajima Corp 天井裏保守型照明器具
JPH0850805A (ja) * 1994-08-05 1996-02-20 Yamada Deeburaito Kk 可動照明装置
JP2002367424A (ja) * 2001-06-06 2002-12-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 照明用移動装置
JP2004357772A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Read Eng Kk アクチュエーター装置
JP2006158578A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Hokuto Seigyo Kk 椅子

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10772980B2 (en) 2011-06-08 2020-09-15 Xenex Disinfection Services Inc. Systems which determine operating parameters and disinfection schedules for germicidal devices
US11511007B2 (en) 2011-06-08 2022-11-29 Xenex Disinfection Services Inc. Systems which determine operating parameters for germicidal devices
US9744255B2 (en) 2012-06-08 2017-08-29 Xenex Disinfection Services, Llc. Systems which determine operating parameters and disinfection schedules for germicidal devices
CN103462697A (zh) * 2013-09-27 2013-12-25 苏州美都医用设备有限公司 一种医用吊塔
CN107013847A (zh) * 2017-03-17 2017-08-04 梧州理想科技有限公司 一种无影手术灯
CN108730845A (zh) * 2018-06-15 2018-11-02 荆门畅享光年机电技术服务有限公司 一种便于调节的外科手术用单光源无影手术灯

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008036415A (ja) 天井吊下式無影灯移動システム
JP5911862B2 (ja) ランプ
US10179251B2 (en) Therapeutic device and a method of driving the therapeutic device
US7905658B2 (en) C-arm mounted on a robotic arm
US7938579B2 (en) C-arm mounted on a robotic arm
GB2584950A (en) Fan coil and air cleaning system
KR100555743B1 (ko) 트랙 이동식 조명 시스템
CA2897532C (en) Adjustable equipment mount assembly for an overhead support module
US4389923A (en) Exhaust apparatus for removing pollutants
KR200432435Y1 (ko) 슬라이딩 개폐식 아케이드 구조물
JP2015100554A (ja) 給気ユニットおよび手術室の空調システム、手術室の空調方法
JP6853694B2 (ja) 間口照明移動装置及び間口調整装置
JP2779608B2 (ja) トンネル内部の点検装置
JP2007238309A (ja) 移動手摺冷却装置
KR200350120Y1 (ko) 트랙 이동식 조명 시스템
JP6805695B2 (ja) 空調設備の線状開口構造
JP6766846B2 (ja) マンコンベヤの構造体及びマンコンベヤ
KR101368155B1 (ko) 자동 용접기
JP2008200390A (ja) 点吊り装置
JP2003245879A (ja) 天井空間移動装置
JPH09268758A (ja) 移動式ゴンドラ装置
JP2991601B2 (ja) ドーム型建築物における作業台車
JP2018057929A (ja) 手術室の空調システムおよび手術室の空調方法
JPH0355035A (ja) アーム支持装置
JP2020104687A (ja) 自立型架台

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080501

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080501

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120925