JP2008036299A - バイオセンサカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バイオセンサカートリッジ本体11の先端11aから突出して設けられている突起13を、穿刺位置の皮膚Sに押し付けて盛り上がらせ、盛り上がってうっ血した部分を穿刺用器具12で穿刺する。このため、真空ポンプ等を用いることなく、穿刺口から血液Rを出やすくして確実に採取することができる。また、穿刺位置の近傍を突起13で押さえつけることにより、穿刺時の痛みを紛らわせて、使用者の負担を軽減することができる。
【選択図】図1
Description
従って、指先を開口部102に挿入し、穿刺ボタン106を押して穿刺用器具駆動機構103を駆動させて指先を穿刺し、穿刺用器具駆動機構103の駆動開始に対応して電動ポンプ105を作動させて指先の穿刺口から血液を吸引・採取するようになっている。
従って、ノーズピース118の先端118aを皮膚表面に当接させ、真空ポンプ112により皮膚の表面を一旦吸引して持ち上げてうっ血させ、その後に切開アセンブリ113により皮膚の表面に傷を付ける。その後、さらに真空ポンプ112によりチャンバ119内部を減圧して、穿刺口の血液をチャンバ119内部に吸引して採取する。
このように構成されたバイオセンサカートリッジにおいては、上記本発明の第2又は3の構成において、突起が弾性部材で形成されているので、撓みやすく、上記の皮膚の表面を盛り上げてうっ血させる効果がより高いものとなる。
このように構成されたバイオセンサカートリッジにおいては、上記の突起が皮膚の表面を押える際に、突起が剛部材であるので、より強く皮膚の表面を押すことができるので、上記の皮膚の表面を盛り上げてうっ血させる効果がより高いものとなる。
図1は本発明のバイオセンサカートリッジに係る第1実施形態を示す斜視図、図2(A)は図2(B)のA−A位置の断面図、図2(B)は図2(A)のB−B位置の断面図、図3(A)〜(D)は穿刺・採血の動作を示す工程図、図4はバイオセンサカートリッジを取り付けて分析・測定を行う測定器の構成図である。
さらに、皮膚Mの表面を盛り上げるための一対の突起13Aが、バイオセンサチップ本体11の先端11aから突出するように設けられている。そして、この一対の突起13Aの長さは、バイオセンサチップ本体11の先端11aから突起13Aの先端までの長さが、先端11aから穿刺用器具12の先端12aまでの長さよりも長くなるように設定されている。本発明において、穿刺用器具とは、針、ランセット針、カニューレ等をいう。
まず、図3(A)に示すように、バイオセンサカートリッジ10Aの突起13Aの先端を皮膚Sに接触させる。そして、図3(B)に示すように、バイオセンサチップ11を皮膚Sに押し付けると、弾性体からなる1対の突起13Aは互いに近づく方向へ変形して、皮膚Sをつまむ。これにより、つままれた皮膚Sはうっ血する。さらに、図3(C)に示すように、バイオセンサカートリッジ10Aを皮膚Sに押し付けると、突起13Aに埋没していた穿刺用器具12が突出して皮膚Sを穿刺する。このとき、穿刺された皮膚Sはうっ血しているので穿刺されることにより容易に血液Rが流出し、図3(D)に示すように、試料採取口18から中空反応部17へ導入されることになる。最後に、所定量の血液Rを採取したら、皮膚Sからバイオセンサカートリッジ10Aを離し、図4に示すように、測定器31にセットして、分析・測定を行う。
図5は本発明のバイオセンサカートリッジに係る第2実施形態を示す斜視図、図6(A)〜(C)は穿刺・採血の動作を示す工程図である。なお、前述した第1実施形態に係るバイオセンサカートリッジ10Aと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
まず、図6(A)に示すように、バイオセンサカートリッジ10Bの突起13Bの先端を皮膚Sに押し付けると、剛部材である1対の突起13B、13Bの間の皮膚Sの表面が盛り上がる。そして、図6(B)に示すように、さらにバイオセンサチップ11を皮膚Sに押し付けると、突起13Bの間の皮膚Sの表面がさらに盛り上がってうっ血するとともに、穿刺用器具12によって穿刺されることになる。このとき、穿刺された皮膚Sはうっ血しているので、穿刺されることにより小さな穿刺口でも容易に血液Rが流出し、図6(C)に示すように、試料採取口18から中空反応部17へ導入されることになる。所定量の血液Rを採取したら、皮膚Sからバイオセンサカートリッジ10Bを離し、図4に示すように、測定器31にセットして、分析・測定を行う。
図7は本発明のバイオセンサカートリッジに係る第3実施形態を示す斜視図、図8(A)〜(D)は穿刺・採血の動作を示す工程図である。なお、前述した第1実施形態に係るバイオセンサカートリッジ10Aあるいは第2実施形態にかかるバイオセンサカートリッジ10Bと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
まず、図8(A)に示すように、バイオセンサカートリッジ10Cの突起13Cの先端を所望の穿刺位置の皮膚Sに接触させる。そして、図8(B)に示すように、バイオセンサカートリッジ10Cをさらに皮膚Sに押し付けると、弾性部材である突起13Cが穿刺用器具12の方向に変形して、皮膚Sの表面を盛り上げてうっ血させる。図8(C)に示すように、さらにバイオセンサカートリッジ10Cを皮膚Sに押し付けると、穿刺用器具12が突起13Cの先端から突出して皮膚Sを穿刺する。このとき、穿刺された皮膚Sはうっ血しているので穿刺されることにより容易に血液Rが流出し、図8(D)に示すように、試料採取口18から中空反応部17へ導入されることになる。所定量の血液Rを採取したら、皮膚Sからバイオセンサチップ10Cを離し、図4に示すように、測定器31にセットして、分析・測定を行う。
例えば、前述した各実施形態においては、突起13A、13B、13Cをスペーサ層15に設けた場合に付いて例示したが、両基板14a、14bあるいは一方の基板14a、14bに設けることもできる。また、スペーサ層15とは別の突起13A、13B、13Cを有する部材を両基板14a、14bで挟むように設けることもできる。
また、突起13A、13B、13Cによって皮膚Sをうっ血させた後、穿刺する際に、指で穿刺位置をつまんで穿刺すると、一層効果的である。
11 チップ本体
11a 先端
12 穿刺用器具
12a 先端
13A、13B、13C 突起
S 皮膚
Claims (6)
- バイオセンサチップと、前記バイオセンサチップの先端に設けられた穿刺用器具とを有するバイオセンサカートリッジであって、
皮膚の表面を盛り上げるための突起が、前記バイオセンサチップの先端に設けられていることを特徴とするバイオセンサカートリッジ。 - 前記突起は一対の突起であり、該一対の突起が前記バイオセンサチップの先端から前記穿刺用器具を挟んで対向して設けられ、その先端が互いに近づく方向へ屈曲していることを特徴とする請求項1に記載のバイオセンサカートリッジ。
- 前記突起は、前記バイオセンサチップの先端から前記穿刺用器具の片側に沿って設けられ、その先端が前記穿刺用器具に近づく方向へ屈曲していることを特徴とする請求項1に記載のバイオセンサカートリッジ。
- 前記突起は、弾性部材により形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のバイオセンサカートリッジ。
- 前記突起は一対の突起であり、該一対の突起が前記バイオセンサチップの先端から前記穿刺用器具を挟んで対向して設けられ、略直線の棒状であることを特徴とする請求項1に記載のバイオセンサカートリッジ。
- 前記突起は、剛部材により形成されていることを特徴とする請求項5に記載のバイオセンサカートリッジ。
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2006
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