JP2004033375A - 体液採取具 - Google Patents

体液採取具 Download PDF

Info

Publication number
JP2004033375A
JP2004033375A JP2002192773A JP2002192773A JP2004033375A JP 2004033375 A JP2004033375 A JP 2004033375A JP 2002192773 A JP2002192773 A JP 2002192773A JP 2002192773 A JP2002192773 A JP 2002192773A JP 2004033375 A JP2004033375 A JP 2004033375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bodily fluid
sensor
blood
support portion
body fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002192773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4280033B2 (ja
Inventor
Toshihisa Nakamura
中村 寿久
Yoshiaki Yaguchi
矢口 喜明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2002192773A priority Critical patent/JP4280033B2/ja
Priority to AU2003244015A priority patent/AU2003244015A1/en
Priority to EP03736305A priority patent/EP1541087B1/en
Priority to PCT/JP2003/008310 priority patent/WO2004002312A1/ja
Priority to US10/519,790 priority patent/US7771368B2/en
Priority to CNB038126419A priority patent/CN100356893C/zh
Publication of JP2004033375A publication Critical patent/JP2004033375A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4280033B2 publication Critical patent/JP4280033B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】体液の採取操作がし易く、体液中の所定成分を少ない体液量で検出し得る体液採取具を提供すること。
【解決手段】体液採取具1は、針収納部2と、センサ5と、センサホルダ6とを有している。針収納部2は、針体41とハブ42とで構成される穿刺針4と、この穿刺針4を軸方向に移動可能に収納するケーシング3とを有する。センサ5は、その先端部に測定部51を有する。センサ5は、針収納部2の先端部にセンサホルダ6が装着され、センサホルダ6と針収納部2との間に支持されている。かかる部分が第2の支持部82を構成し、また、センサホルダ6の先端部内側には、測定部51近傍を支持する第1の支持部81が設けられている。また、センサホルダ6の先端部には、穿刺針4による表皮の穿刺部位からの血液を採取して、測定部51に導く血液導入路63が形成されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば血糖値の測定に用いられる成分測定装置に装着して使用される体液採取具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、血液中の種々の成分を測定するために、血液中の特定成分と反応する特異酵素の反応生成物を測定する方法が検討されてきている。特に、血糖値の測定は、患者の状態をモニターするために重要であり、日常の血糖値の変動を患者自身がモニターする自己血糖測定が推奨されてきている。また、近年、糖尿病患者が増加してきており、簡便で苦痛の少ない測定方法、測定手段が求められてきている。
【0003】
この血糖値の測定は、グルコースオキシダーゼやグルコースデヒドロゲナーゼ等の酵素がブトウ糖を酸化する反応を用いて行われる場合が多く、現在、血中のブドウ糖量に応じて呈色する試験紙を装着し、該試験紙に血液を供給、展開して呈色させ、その呈色の度合いを光学的に測定(測色)して血糖値を定量化する比色式の方法、前記の酵素反応の生成物を電気的に測定する電極式の方法等による血糖測定装置を用いて行われている。
【0004】
これらの測定方法においては、測定用の血液を採取することが必須である。これらの測定に先立ち、患者が測定用の自分の血液を採取する方法としては、穿刺針を備えた穿刺装置を用いて指先等の皮膚を穿刺した後、穿刺部位周辺を指等で圧迫して血液を絞り出すことが行われている。
【0005】
ところが、従来の試験紙を用いた光学的な測定方法では、比較的多くの血液量を必要とすることから、皮膚を深く穿刺しなければならず、痛みを伴い、患者へ与える苦痛、負担が大きく、また、穿刺することによる恐怖感を伴うことから、自己血糖測定が続けられなくなる患者も多かった。また、電極式の測定装置においても、比色式に匹敵する程度の実質的に多くの血液量を必要としていたため、同様の問題を有してした。
【0006】
従来の電極式の血糖値測定に用いられる血糖センサは、絶縁性の基板やシートの上にスクリーン印刷等の方法でカーボンや金属により電極が形成され、血液を滴下あるいは吸い取る部分(血液試料点着部)に必要な酵素、電子受容体あるいはpH調整用の電解質などの層が形成されているものが、ストリップ状の測定用チップ(体液採取具)として多く使用されている。従来のストリップ状の電極式センサは、薄板状であり、センサストリップの血液試料点着部がストリップの先端部あるいは側部等に設けられ、該血液試料点着部に血液試料を直接点着する構成であるため、血液試料を点着し難く、また、点着の失敗も起こりやすいものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、体液の採取操作がし易く、体液中の所定成分を少ない体液量で検出し得る体液採取具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0009】
(1) 体液中の所定成分を検出するセンサを有する体液採取具であって、
前記センサは、その先端部に、前記体液を収容可能である測定部を備え、
前記体液採取具は、前記センサの前記測定部近傍を支持する第1の支持部と、該第1の支持部より基端側において、前記センサを支持する第2の支持部とを有し、
前記測定部以外の箇所に前記体液が浸潤するのを防止する体液浸潤防止手段を有することを特徴とする体液採取具。
【0010】
(2) 体液中の所定成分を検出するセンサを有する体液採取具であって、
前記センサは、その先端部に、前記体液を収容可能である測定部を備え、
前記体液採取具は、前記センサの前記測定部近傍を支持する第1の支持部と、該第1の支持部より基端側において、前記センサを支持する第2の支持部とを有し、
前記第1の支持部と第2の支持部との間には、前記センサの表面が前記体液採取具の内面に実質的に接触しない非接触空間が形成されていることを特徴とする体液採取具。
【0011】
(3) 前記第1の支持部の基端部には、前記非接触空間に連通する凹部が形成されている上記(2)に記載の体液採取具。
【0012】
(4) 前記凹部は、前記第1の支持部の一部を切り欠いた形状の切欠部である上記(3)に記載の体液採取具。
【0013】
(5) 前記センサは、前記非接触空間において屈曲または湾曲している上記(2)ないし(4)のいずれかに記載の体液採取具。
【0014】
(6) 前記第1の支持部は、前記第2の支持部より前記体液採取具の中心軸に近くなるよう配置されている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の体液採取具。
【0015】
(7) 前記体液採取具は、前記第1の支持部に連通し、前記体液を採取して前記測定部に導く体液導入路を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の体液採取具。
【0016】
(8) 前記体液導入路の容積は、前記測定部の容積の0.5〜2倍である上記(7)に記載の体液採取具。
【0017】
(9) 前記体液導入路は、その長さが0.1〜10mmであり、その内径が0.1〜3mmである上記(7)または(8)に記載の体液採取具。
【0018】
(10) 前記測定部は、前記体液導入路の長手方向に対して傾斜しており、かつ、前記体液導入路の流出側開口近傍に位置している上記(7)ないし(9)のいずれかに記載の体液採取具。
【0019】
(11) 前記体液採取具は、その先端に突出形成され、前記体液を前記体液導入路の流入側開口に導くガイド部を有し、
前記ガイド部の先端から前記体液導入路の流入側開口までの距離は、1〜10mmである上記(7)ないし(10)のいずれかに記載の体液採取具。
【0020】
(12) 前記センサは、前記体液と接触することにより、前記体液中の所定成分を電気的に検出するものである上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の体液採取具。
【0021】
【発明の実施の形態】
<成分測定装置>
まず、本発明の体液採取具を説明する前に、本発明の体液採取具を装填(装着)して使用する成分測定装置について、図8〜図10を参照して説明する。なお、以下では、この成分測定装置として、表皮(皮膚)を介して体液(本実施形態では、血液を代表して説明する。)を採取して、その体液中の所定成分を測定(検出)する装置を代表に説明する。
【0022】
また、表皮の前記体液の採取に関与する部位(体液採取部位)は、好ましくは指であるが、この他、例えば、手(手の平、手の甲、手の側部)、腕、大腿、耳たぶ等であってもよい。以下では、指先(指)を穿刺する形態の成分測定装置について説明する。
【0023】
図8は、本発明の体液採取具を装填して使用する成分測定装置の構成を模式的に示す分解斜視図であり、図9および図10は、それぞれ、図8に示す成分測定装置が備えるハウジング、穿刺手段、測定手段の構成を模式的に示す図(一部、縦断面図として示す)である。なお、以下の説明では、図8〜図10中、右側を「基端」、左側を「先端」、上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
【0024】
図8に示す成分測定装置(血液成分測定装置)100は、本体200と、穿刺手段400を内蔵したハウジング500と、採取された血液(体液)中の所定成分(以下、本実施形態では、ブドウ糖を代表として説明する。)を測定(検出)する計測手段700と、電池(電源部)900と、回路基板110上に設けられた制御手段111と、表示部112とを備えている。この成分測定装置100は、ハウジング500の先端部に本発明の体液採取具1を装填(装着)して使用される。
【0025】
以下、各部の構成(各構成要素)について、順次説明する。
本体200は、筐体210と蓋体220とで構成され、その内部には、前述したような各部(各部材)が収納されている。
【0026】
筐体210の先端側の壁部211には、筐体210の内外を貫通し、横断面での形状がほぼ長方形(後述する体液採取具1の断面形状に対応した形状)の開口212が形成されている。この開口212を介して、ハウジング500の先端部に、体液採取具1が装填(保持)される。
【0027】
蓋体220の上面には、蓋体220の内外を貫通する表示窓(開口)221が形成されており、この表示窓221は、透明な材料で構成される板状部材で塞がれている。
【0028】
表示窓221に対応する本体2内部には、表示部112が設置されている。したがって、表示窓221を介して、表示部112で表示される各種情報を確認することができる。
【0029】
表示部112は、例えば、液晶表示素子(LCD)等で構成されている。この表示部112には、例えば、電源のオン/オフ、電源電圧(電池残量)、測定値、測定日時、エラー表示、操作ガイダンス等を表示することができる。
【0030】
また、蓋体220の上面には、操作ボタン222が設けられている。成分測定装置100は、この操作ボタン222を押圧することにより、後述する穿刺手段400が作動するように構成されている。
【0031】
制御手段111は、成分測定装置100の各部の諸動作を制御するとともに、計測手段700からの信号に基づいて血液中のブドウ糖量(血糖値)を算出する演算部を内蔵している。
【0032】
電池900は、制御手段111、表示部112、計測手段700等と電気的に接続され、これらの作動に必要な電力を供給する。
【0033】
また、筐体210には、ハウジング500の先端開口501が、前記開口212に対応するように固着(固定)されている。
【0034】
ハウジング500は、図9および図10に示すように、基端に壁部510を有する円筒状(有底筒状)の部材で構成され、その内部には、内腔部(収納空間)520が形成されている。
【0035】
また、ハウジング500の先端部は、その内部形状が体液採取具1の外部形状に対応して形成された装填部(嵌合部)530が形成されている。この装填部530に体液採取具1が挿入され、嵌合(固定)される。
【0036】
装填部530より基端側の内腔部520には、穿刺手段400が収納されている。穿刺手段400は、その先端部(針ホルダ411)に嵌合(装着)される穿刺針4を先端方向へ移動させる。これにより、穿刺針4が備える針体41は、その鋭利な針先により指先Fの表面(皮膚)を穿刺する。
【0037】
この穿刺手段400は、プランジャ410と、プランジャ410を先端方向へ付勢するコイルバネ(付勢部材)420と、プランジャ410を基端方向へ付勢するコイルバネ(付勢部材)430とを有している。
【0038】
プランジャ410の先端部には、カップ状の針ホルダ411が、プランジャ410と一体的に形成されている。この針ホルダ411には、穿刺針4の嵌合部421が着脱自在に嵌合する。
【0039】
また、プランジャ410の基端部には、先端に突起状の係止部413を有する弾性変形可能な弾性片412が、プランジャ410と一体的に形成されている。この弾性片412は、その基端を支点(固定端)として、その先端が図9および図10中、上下方向へ変位する。これにより、係止部413が図9および図10中、上下方向へ変位する。
【0040】
体液採取具1をハウジング500に装填(装着)する前の状態、すなわち、穿刺針4をプランジャ410(針ホルダ411)に装着する前の状態(図9参照)では、係止部413は、その頂部付近が弾性片412の弾性力によりハウジング500の内周面に当接している。一方、体液採取具1をハウジング500に装填した状態、すなわち、穿刺針4をプランジャ410(針ホルダ411)に装着した状態(図10参照)では、係止部413は、ハウジング500の側壁を貫通するように形成された開口570に挿入され、その縁部に係止する。これにより、プランジャ410の先端方向への移動が規制される。
【0041】
コイルバネ(穿刺用バネ)420は、プランジャ410より基端側に設置され、その両端は、それぞれ、プランジャ410および壁部510に当接している。一方、コイルバネ(押し戻し用バネ)430は、プランジャ410より先端側に設置され、その両端は、それぞれ、プランジャ410および装填部530に当接している。
【0042】
また、図9および図10に示すように、ハウジング500の外側部には、係止部413を内腔部520に向かって(図中矢印方向へ)移動させることができる係止解除部材223が設けられている。この係止解除部材223は、前述の操作ボタン222の押圧操作に連動して移動する。
【0043】
係止部413が開口570の縁部に係止している状態(図10に示す状態)では、コイルバネ420は、圧縮状態とされ、プランジャ410を先端方向へ付勢する。係止解除部材223を図10中矢印方向へ移動させ、係止部413の係止状態を解除すると、コイルバネ420は、伸張してプランジャ410を先端方向へ移動させる。これにより、穿刺針4は、先端方向へ移動し、針体41の針先により指先Fの表面(皮膚)を穿刺する。このとき、コイルバネ430は、圧縮状態となる。
【0044】
その後、コイルバネ430は、プランジャ410を基端方向へ押し戻す。プランジャ410は、コイルバネ420の弾性力とコイルバネ430の弾性力とにより、先端方向への移動と基端方向への移動とを繰り返し、やがて、コイルバネ420の弾性力とコイルバネ430の弾性力とが釣り合う位置で静止する。
【0045】
なお、プランジャ410が静止した状態では、穿刺針4が備える針体41の針先は、体液採取具1内に収納されるよう構成されている。
【0046】
計測手段700は、体液採取具1が備えるセンサ5に所定の電圧を印加する電圧変更回路710と、電流値を測定する電流測定部720と、センサ5が備える電極52a、52bに接触する接点731、732とを有している。
【0047】
接点731は、電圧変更回路710を介して電池900に電気的に接続され、また、接点732は、電流測定部720を介して電池900に電気的に接続されている。
【0048】
計測手段700は、血液中のブドウ糖量に応じて生じるセンサ5からの出力電流の変化を、電流測定部720で測定(検出)し、この検出信号を制御手段111に出力する。
【0049】
そして、制御手段111(演算部)では、入力された信号に基づいて、所定の演算処理を行い、また、必要に応じ補正計算を行って、血液中のブドウ糖量(血糖値)を求める。求められた血糖値は、表示部112に表示される。
【0050】
このような成分測定装置100に、本発明の体液採取具1を装填(装着)して使用する。
【0051】
<体液採取具>
次に、本発明の体液採取具について詳細に説明する。
【0052】
<<第1実施形態>>
本発明の体液採取具(チップ)の第1実施形態について説明する。
【0053】
図1は、本発明の体液採取具の第1実施形態を示す斜視図であり、図2は、図1に示す体液採取具の分解斜視図であり、図3は、図1中のA−A線断面図であり、図4は、図1に示す体液採取具が備えるセンサホルダの先端側を下方より見た図であり、図5および図6は、それぞれ、封止部材の他の構成例を示す図(縦断面図)である。なお、以下の説明では、右側を「基端」、左側を「先端」、上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
【0054】
図1等に示す体液採取具1は、針収納部2と、センサ5と、センサホルダ6とを有している。
【0055】
以下、体液採取具1の各部の構成(各構成要素)について、順次説明する。
針収納部(穿刺針ユニット)2は、ケーシング3と、このケーシング3内に軸方向に移動可能に収納された穿刺針4とで構成されている。
【0056】
穿刺針4は、針体41と、この針体41の基端部に固着(固定)されたハブ42とで構成されている。
【0057】
針体41は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金等の金属材料よりなる中空部材または中実部材で構成され、その先端には、鋭利な針先(刃先)が形成されている。この針先により、指先Fの表面(皮膚)を穿刺して、その穿刺部位から血液(体液)を出させる(出血させる)。
【0058】
針体41の基端部には、ハブ42が、例えば、融着、接着剤による接着、嵌合、カシメ等により固定(固着)されている。
【0059】
このハブ42は、ほぼ円柱状の部材で構成され、その外面がケーシング3の内面に当接しつつ摺動する。
【0060】
このハブ42の基端部には、嵌合部421が形成されている。この嵌合部421は、体液採取具1を成分測定装置100に装填した状態で、前述したプランジャ410(穿刺手段400)の針ホルダ411に嵌合(嵌入)する。
【0061】
ケーシング3は、筒状の部材で構成され、その先端および基端には、それぞれ、内腔部が開放する先端開口31および基端開口32が形成されている。針体41は、先端開口31を通過して、体液採取具1の先端から突出する。
【0062】
ケーシング3の内径は、先端側において縮径しており、穿刺針4が先端方向へ移動すると、ハブ42の端面422がケーシング3の内面33に当接する。これにより、体液採取具1の先端からの針体41の最大突出長さ(最大突出量)が規制される。よって、穿刺針4による指先Fの表面の穿刺に際し、針体41の針先により指先Fを必要以上に深く穿刺してしまうことが防止される。
【0063】
一方、ケーシング3の基端側の内径は、ほぼ一定であり、ハブ42の最大外径より若干大きく設定されている。これにより、穿刺針4のハウジング3の軸方向に対する移動が円滑になされる。
【0064】
また、ケーシング3の基端部内面には、内側に向かって突出するリング状の凸部34が形成されている。体液採取具1の使用前の状態(図3に示す状態)では、凸部34にハブ42の外周部が嵌合して、穿刺針4がケーシング3に対して固定されている。また、この状態で、針体41の針先が先端開口31から突出しないよう設定されている。
【0065】
この凸部34とハブ42との固定力(嵌合力)は、穿刺針4(嵌合部421)を針ホルダ411に支障なく嵌入することができ、かつ、穿刺手段400を作動させたとき、凸部34とハブ42との固定が容易に解除する程度に設定される。
【0066】
なお、ハブ42とケーシング3との固定方法としては、これに限定されず、例えば、ケーシング3の内面および/またはハブ42の外面に係止手段を設ける方法、ケーシング3の内面とハブ42の外面との摩擦力を利用する方法、ケーシング3とハブ42とを弱接着あるいは弱融着したりする方法等であってもよい。
【0067】
ケーシング3の内面アンダーカット(凸部34)とハブ42との嵌合等により、針収納部2の内部への細菌の侵入は、阻止されている。このため、針収納部2に対して一旦滅菌を施すと、体液採取具1の使用時まで、穿刺針4は、滅菌状態が維持される。
【0068】
また、ケーシング3の長手方向の途中の外面には、段差部35が形成されている。ケーシング3には、この段差部35より先端側の部分(装着部36)に、センサホルダ6が装着される。装着部36にセンサホルダ6を装着した状態(図1および図3に示す状態、以下、この状態を「体液採取具1の組み立て状態」と言う。)では、段差部35にセンサホルダ6の基端が当接して、センサホルダ6のケーシング3(針収納部2)の長手方向に対する位置決めがなされる。このような段差部35により、センサホルダ6を針収納部2の長手方向に対して位置決めする位置決め手段が構成されている。
【0069】
このような位置決め手段を設けることにより、針体41の体液採取具1からの突出長さを、より確実に規制することができ、不要に指先Fの穿刺深さが深くなるのを防止することができる。
【0070】
また、ケーシング3の外側面には、長手方向に沿って一対の対向する溝37が形成されている。各溝37は、体液採取具1を把持する際の滑り止め手段として機能するものであり、各溝37を設けることにより、体液採取具1を指等でより確実に把持することができる。
【0071】
センサ5は、体液中の所定成分を測定するものであり、例えば、血液(体液)と接触することにより、血液中のブドウ糖(所定成分)を電気的に測定(検出)する機能を有するものである。
【0072】
本実施形態では、センサ5は、平板状をなし、その先端部には、測定部51を備えている。測定部51は、その内部に、血液(体液)を収容可能であり、かつ、血液中のブドウ糖(所定成分)と反応する試薬を有している。
【0073】
また、図2に示すように、センサ5の上面には、一対の薄板状(薄膜状)の電極52a、52bが設けられている。各電極52a、52bの先端部は、それぞれ、測定部51の上方に位置している。
【0074】
体液採取具1を成分測定装置100に装填した状態では、計測手段700の接点731、732が、それぞれ電極52a、52bに電気的に接続され(接触し)、電極52a、52bを介して、測定部51へ電圧が印加される。
【0075】
用いる試薬としては、例えば、グルコースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ等の酸化還元酵素のうちの少なくとも1種と、フェリシアン化カリウム、フェロセン誘導体、キノン誘導体、金属錯体等の電子受容体のうちの少なくとも1種との組み合わせが挙げられる。
【0076】
ここで、血中のブドウ糖量の測定原理を、グルコースオキシダーゼ(GOD)とフェリシアンカリウム(K[Fe(III)(CN)])とを組み合わせた試薬を用いる場合を一例に説明する。
【0077】
まず、測定部51に血液が供給されると、血液中のブドウ糖とGODとが特異的に反応し、グルコン酸と電子とが発生する。次に、この電子は、フェリシアンカリウム(K[Fe(III)(CN)])をフェロシアン化カリウム(K[Fe(II)(CN)])に変化させる(還元する)。フェロシアン化カリウムは、計測手段700から印加された電圧により、再度、フェリシアンカリウムに戻り(酸化され)、このとき、電流が発生する。この発生電流は、ブドウ糖量に比例するため、発生電流(センサ5からの出力電流)の変化を、計測手段700で測定(検出)することにより、血液中のブドウ糖量を算出することができる。
【0078】
このようなセンサ5は、針収納部2の先端部(ケーシング3の装着部36)にセンサホルダ6が装着され、これにより、センサホルダ6と針収納部2との間に支持されている。
【0079】
このセンサホルダ6は、一対の対向する側壁部61、61と、これらを連結する天板部62とを有し、その断面形状がほぼコ字状をなしている。
【0080】
各側壁部61の内面には、それぞれ、長手方向に沿って溝611が形成されている。体液採取具1の組み立て状態では、各溝611に、それぞれケーシング3の装着部36の両側部が挿入、嵌合する。これにより、センサホルダ6が針収納部2に対して固定されている。
【0081】
そして、ケーシング3(針収納部2)とセンサホルダ6との当接面は、それぞれ、平坦面とされている。これにより、平板状のセンサ5を安定かつ確実に保持(支持)することができる。
【0082】
また、体液採取具1の組み立て状態では、天板部62の内面(下面)621、621とケーシング3の装着部36の上面との間に、センサ5の基端側が挟持されている。このような簡単な構成で、センサ5を確実に固定することができ、かつ、このような構成の体液採取具1は、その組立が極めて容易である。本実施形態では、かかる部分が、センサ5の基端側を支持する第2の支持部82を構成する。また、センサホルダ6の先端部内側には、センサ5の測定部51近傍を支持する第1の支持部81が設けられている。
【0083】
換言すれば、体液採取具1は、その内部に、センサ5の測定部51近傍を支持する第1の支持部81と、この第1の支持部81より基端側において、センサ5を支持する第2の支持部82とを有する。
【0084】
このようなセンサホルダ6の先端部には、第1の支持部81に連通する血液導入路(体液導入路)63が形成されている。この血液導入路63は、穿刺針4による指先Fの穿刺部位に隆起した血液を採取して、この血液を第1の支持部81に支持されたセンサ5の先端部(測定部51)に導く機能を有している。
【0085】
血液導入路63は、細径のオリフィスで構成され、その先端には流入側(導入側)開口631が、また、その基端には流出側(導出側)開口632が、それぞれ、形成されている。血液は、毛細管現象により血液導入路63を通って、測定部51へ供給される。
【0086】
この毛細管現象を利用する血液導入路63では、その寸法に好適な範囲が存在し、特に、その長さ(全長)と内径との関係が重要となる。
【0087】
具体的には、血液導入路63の長さ(図4中、長さL)は、特に限定されないが、0.1〜10mm程度であるのが好ましく、0.5〜5mm程度であるのがより好ましい。一方、内径(図4中、長さD)は、特に限定されないが、0.1〜3mm程度であるのが好ましく、0.5〜1.5mm程度であるのがより好ましい。
【0088】
また、血液導入路63の容積は、特に限定されないが、センサ5の測定部51の容積の0.5〜2倍程度であるのが好ましく、0.8〜1.5倍程度であるのがより好ましい。このように、血液導入路63の容積を、測定部51の容積を基準として、前記範囲に設定することにより、採取する血液量をより減少させることができる。このため、指先Fの穿刺部位からの出血量もより少量でよくなり、患者の負担を軽減することができる。また、血液導入路63の容積を満たす血液量が得られなければ、血液が測定部51に接触することがないので、血液の過少による測定の失敗を防止することができる。
【0089】
前記第1の支持部81は、前記第2の支持部82より穿刺針4の中心軸に近くなるよう配置されている。第1の支持部81と第2の支持部82とを、このような配置とすることにより、センサ5は、第1の支持部81と第2の支持部82との間、すなわち、後述する非接触空間64において屈曲または湾曲して設置され、センサ5の先端側は、穿刺針4の中心軸に向かうよう傾斜または湾曲する。これにより、センサ5の測定部51は、血液導入路63の長手方向に対して傾斜するように配置される。また、センサ5の先端側が穿刺針4の中心軸に向かうよう傾斜または湾曲することにより、センサ5を第1の支持部81および第2の支持部82に、より確実に固定することができるとともに、センサ5の先端を穿刺部位により接近させることができる。
【0090】
また、前述したように、センサ5の測定部51近傍が第1の支持部81に支持され、測定部51が血液導入路63の流出側開口632近傍に位置するように配置されている。
【0091】
このようなことから、血液導入路63を介して導入された血液は、効率よく測定部51へ供給されるので、より少ない血液量(採血量)での血糖値の測定が可能となる。
【0092】
特に、このような体液採取具1では、第1の支持部81と第2の支持部82との間に、センサ5の表面がセンサホルダ6の内面に実質的に接触しない非接触空間64が形成されている。そして、この非接触空間64の容積が、第1の支持部81が画成する空間の容積より大きくなるように設定されている。これにより、毛細管現象により血液導入路63を介して導入された血液は、第1の支持部81に到達すると、さらに基端方向へ移動することが阻止される。これにより、採取された血液は、第1の支持部81内に留まり、効率よく(無駄なく)測定部51に供給されるので、採取する血液量をより減少させることができる。
【0093】
本実施形態では、このような非接触空間64により、センサ5の測定部51以外の箇所に、血液が浸潤するのを防止する血液浸潤防止手段(体液浸潤防止手段)が構成されている。
【0094】
また、第1の支持部81の基端部の上方には、非接触空間64に連通する凹部811が形成されている。本実施形態では、この凹部811は、図4に示すように、第1の支持部81の一部を切り欠くことにより形成された切欠部で構成されている。このような凹部(切欠部)811を設けることにより、センサ5の上方側部をつたって血液がセンサ5の基端側へ浸潤する(回り込む)のをより確実に防止することができる。
【0095】
なお、血液浸潤防止手段(体液浸潤防止手段)は、第1の支持部81と第2の支持部82との間に非接触空間64を設ける構成のものに限定されず、例えば、第1の支持部81の基端付近に撥水処理を施すことにより、血液の浸潤を防止する構成とすることもできる。
【0096】
また、センサホルダ6の先端には、ガイド部7が突出形成されている。このガイド部7は、血液を血液導入路63の流入側開口631に効率よく導く機能を有するものであり、複数の脚部(図示の構成では、2本の脚部71a、71b)を有する構成とされている。
【0097】
各脚部71a、71bは、それぞれ、血液導入路63の流入側開口631近傍から、穿刺針4の中心軸に向かって延在しており、脚部71a、71b同士は、前記中心軸に向かうにしたがって離間するよう設置されている。
【0098】
すなわち、脚部71a、71b同士は、ハ字状をなすよう配置され、各脚部71a、71bの端部(図1等の下方の端部)同士は、つながっていない。このため、血液を採取するにあたりガイド部7の先端面に指先Fの表面(皮膚)を接触させた際に、ガイド部7の内側空間(血液導入路63)が塞がれず、血液の流入路が確保されるので、血液の測定部51への供給を円滑かつ確実に行うことができる。
なお、脚部の設置数は、図示のものに限定されず、3本以上であってもよい。
【0099】
このガイド部7の先端から血液導入路63の流入側開口631までの距離(図3中、長さA)は、0.1〜10mm程度であるのが好ましく、0.2〜3mm程度であるのがより好ましい。長さAを前記範囲とすることにより、少量の血液であっても、効率よく血液導入路63の流入側開口631に導くことができる。
【0100】
このようなガイド部7には、親水化処理が施されているのが好ましい。これにより、血液を血液導入路63の流入側開口631へより迅速に導くことができる。
【0101】
親水化処理としては、例えば、オゾン処理、プラズマ処理、グロー放電、コロナ放電、紫外線照射等の物理活性化処理や、界面活性剤、水溶性シリコーン、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の付与(塗布)等により行うことができる。
【0102】
なお、ガイド部7自体を、アクリル樹脂等の親水性の高い材料で構成するようにしてもよい。
【0103】
また、かかる親水化処理は、必要に応じて、体液採取具1の他の部位(例えば、第1の支持部81の内面等)に施すようにしてもよい。
【0104】
センサホルダ6(体液採取具1)は、その先端側が実質的に透明(無色透明、着色透明または半透明)とされている。これにより、血液が血液導入路63を介して、確実に測定部51に供給されているか否かを、体液採取具1の外部から確認することができ、患者(使用者)に安心感を与えることができる。また、血液の採取不足(血液導入路63への血液の導入がなされないこと)による測定ミス(例えば、測定値の異常等)をより確実に防止することができる。
【0105】
また、センサホルダ6(天板部62)基端部には、切欠部622が形成されている。体液採取具1の組み立て状態では、この切欠部622においてセンサ5の電極52a、52bの基端部が、それぞれ、体液採取具1の外部に露出している。
【0106】
体液採取具1を成分測定装置100(ハウジング500)に装填すると、接点731、732が、それぞれ、この切欠部622内に進入して、その一部(頂部付近)が各電極52a、52bに接触する。
【0107】
また、針収納部2(ケーシング3)の段差部35には、この切欠部622に対応する位置に傾斜面351が形成されている。この傾斜面351を設けることにより、体液採取具1を成分測定装置100に装填(装着)および脱着する際に、接点731、732の切欠部622への進入および切欠部622からの離脱が、より円滑になされるようにすることができる。
【0108】
このようなセンサホルダ6、ケーシング3およびハブ42は、それぞれ、好ましくは樹脂材料で構成されている。この樹脂材料としては、例えば、ABS樹脂、AS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリフェニレンオキサイド、熱可塑性ポリウレタン、ポリメチレンメタクリレート、ポリオキシエチレン、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、アセタール樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の射出成形で用いられる熱可塑性樹脂や、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。
【0109】
このような体液採取具1は、針収納部2に対して、例えばエチレンオキサイドガス(EOG)滅菌等により滅菌処理を施した後、体液採取具1として組み立てられたものである。本実施形態では、針収納部2には、ケーシング3の先端開口31を、気体を透過させ、かつ、菌を透過させない膜(封止部材)91により封止した状態で、滅菌処理が施されている。
【0110】
なお、針収納部2の基端側は、体液採取具1の使用前の状態では、前述したように、凸部34にハブ42の外周部が嵌合して、穿刺針4がケーシング3に対して固定されている。この嵌合部では、ある程度の気体の透過は、許容されるものの、菌の透過が阻止されている。このため、ケーシング3の先端開口31を膜(フィルター)91で封止して、滅菌処理を施すことにより、針収納部2内部の滅菌状態(無菌性)は、体液採取具1の使用時まで維持(保持)される。
【0111】
図示の構成では、膜91は、穿刺針4による指先Fの穿刺の際に、針体41の針先により刺通され、開封される。
【0112】
ここで、封止部材の他の構成例について、図5および図6を参照して説明する。
【0113】
図5に示す封止部材は、前記と同様の膜92で構成されているが、その一端部921側が体液採取具1を収納するケース10の蓋11に固定されている。具体的には、膜92の一端部921は、蓋11の内側に装着された内部材12と、蓋11とにより挟持され、固定されている。このため、ケース10の蓋11を取り外すのとほぼ同時に、針収納部2から膜92が剥離されて、針収納部2が開封される。
【0114】
図6に示す封止部材は、ピン93で構成され、その一端部931がケーシング3の先端開口31に挿入、嵌合している。そして、図6に示す体液採取具1は、この状態で針収納部2に対して滅菌処理が施され、その後、体液採取具1として組み立てられたものである。
【0115】
そして、この体液採取具1は、ケース10に収納した際に、ピン93の他端部に形成された嵌合部932が、蓋11の内面に形成された穴11aに嵌合する。
【0116】
このピン93のケーシング3の先端開口31に対する嵌合力より、ケース10の蓋11に対する嵌合力が大きく設定されている。このため、蓋11を取り外すのとほぼ同時に、針収納部2からピン93が離脱して、針収納部2が開封される。
【0117】
このような体液採取具1は、図1および図2に示すように、その全体形状がほぼ直方体状をなしている。体液採取具1の全体形状を直方体状とすることにより、体液採取具1を机上等に置いた際に、転がるのを防止することができる。体液採取具1の使用後には、その内部等に血液(体液)が付着するが、転がるのを防止することにより、血液が周囲に飛散するのをより確実に防止することができる。
【0118】
また、体液採取具1は、図10に示すように、成分測定装置100に装填した状態では、その先端部が成分測定装置100から突出しており、ガイド部7の先端に、指先Fの表面(表皮)を当がった状態で、穿刺針4により指先Fの表面を穿刺するよう使用される。このため、体液採取具1では、穿刺針4による指先Fの穿刺深さ(針体41の突出長さ)を規定する基準位置を、その先端に設定することができる。体液採取具1の先端を前記基準位置として設定することにより、指先Fの穿刺針4による穿刺深さがバラツクのをより確実に防止することができる。また、指先Fの穿刺針4による穿刺部位をガイド部7の近傍とすることができるので、ガイド部7による血液の確保(捕捉)にも有利である。
【0119】
また、前述したように、体液採取具1には、穿刺針4とセンサ5とが設けられているので、穿刺、血液の採取およびセンサ5への供給、測定(成分の定量化)を連続的に行うことができ、血糖値測定(成分測定)を容易かつ短時間で行うことができる。また、成分測定装置100の使用に際しての準備操作が容易であり、このため、定期的に使用する場合や繰り返し使用する場合にも有利である。よって、このような体液採取具1は、患者自身が自己の血糖値等を測定する際に使用するのに適しているとともに、構成が簡単であり、安価で、量産にも適する。
【0120】
次に、体液採取具1を成分測定装置100に装填して使用する方法(作用)の一例について説明する。
【0121】
[1] まず、体液採取具1を筐体210の開口212を介して、ハウジング500の装填部530に装填(挿入)し、穿刺針4の嵌合部421を針ホルダ411に嵌入(装着)する。
【0122】
さらに、体液採取具1を基端方向へ押し込むと、コイルバネ420の付勢力に抗して、プランジャ410が基端方向へ移動する。係止部413は、その頂部付近が弾性片412の弾性力によりハウジング500の内面に当接しているが、係止部413が開口570の位置に到達すると、開口570に挿入される(図10参照)。これにより、体液採取具1によるプランジャ410の基端方向の押圧力を解除しても、係止部413が開口570縁部に係止し、プランジャ410は先端方向への移動が規制される。このとき、コイルバネ420は、圧縮状態とされている。この状態で、穿刺手段400による穿刺の準備および血液(検体)採取の準備が完了する。
【0123】
また、このとき、計測手段700が備える接点731、732が、センサホルダ6の切欠部622内に進入して、センサ5の電極52a、52bと、それぞれ、接触する。これにより、センサ5と計測手段700とが、電気的に接続される。
【0124】
[2] 次に、図示しない電源スイッチをオンとする。これにより、成分測定装置100の各部が起動し、測定可能な状態となる。
【0125】
[3] 次に、図10に示すように、ガイド部7(体液採取具1の先端部)の先端に、指先(指)Fを押し当てる(当がう)。この状態で、操作ボタン222を押圧操作し、成分測定装置100を作動させる。
【0126】
まず、操作ボタン222の押圧操作に連動して、係止解除部材223が、図10中矢印方向へ移動し、係止部413に当接して、これをハウジング500の内腔部520に向かって押し戻す。これにより、係止部413の係止が外れ、圧縮されていたコイルバネ420の弾性力により、プランジャ410が先端方向に移動する。このプランジャ410の先端方向への移動により、穿刺針4は、先端方向に移動し、その針体41の針先が膜91を刺通して先端開口31を通過し、体液採取具1の先端より突出して指先Fの表面を穿刺する。
【0127】
その後、コイルバネ430は、プランジャ410を基端方向へ押し戻す。プランジャ410は、コイルバネ420の弾性力とコイルバネ430の弾性力とにより、先端方向への移動と基端方向への移動とを繰り返し、やがて、コイルバネ420の弾性力とコイルバネ430の弾性力とが釣り合う位置で静止する。このとき、針体41の針先は、体液採取具1内に収納されている。このように、針体41の針先は、穿刺時以外は体液採取具1の先端から突出しないようになっており、誤って皮膚等を傷つけることが無く、また、感染も防止することができ、安全性が高い。
【0128】
[4] 次に、一旦、体液採取具1が装填(装着)された成分測定装置100を机上等へ置いて、穿刺針4による指先Fの穿刺部位周辺を、他方の指等で揉んで、穿刺部位から血液を出させる。
なお、本工程[4]は、必要に応じて、省略することができる。
【0129】
[5] 次に、再度、成分測定装置100を把持して、前記[4]の操作で、穿刺部位に隆起した血液に対して、体液採取具1のガイド部7を接触させるように近づける。
【0130】
これにより、血液は、ガイド部7により血液導入路63の流入側開口631へ導かれ、血液導入路63を毛細管現象により通過して、センサ5の測定部51へ供給される。
【0131】
測定部51へ血液が供給されると、測定部51では、血液中のブドウ糖と試薬とが反応し、ブドウ糖量に応じて電流が発生する。
【0132】
[6] 制御手段111は、センサ5からの出力電流の変化を、計測手段700により測定し、得られたデータに基づき演算処理し、温度補正計算、ヘマトクリット値補正計算等の補正を行い、血糖値を定量化する。
【0133】
次いで、前記算出された血糖値を表示部112に表示する。これにより、血糖値を把握することができる。
【0134】
このような方法によれば、短時間でかつ確実に、測定に必要かつ十分な量の血液を採取することができるとともに、より少ない血液量で血糖値(血液中の所定成分の量)を正確に測定することができる。
【0135】
<<第2実施形態>>
次に、本発明の体液採取具の第2実施形態について説明する。
【0136】
図7は、本発明の体液採取具の第2実施形態の先端部の構成を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、図7中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
【0137】
以下、図7に示す第2実施形態の体液採取具1について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0138】
第2実施形態の体液採取具1は、ガイド部7の形状が異なり、それ以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0139】
すなわち、第2実施形態のガイド部7は、血液導入路63に連通する内腔部721を有する細管72で構成されている。これにより、ガイド部7の先端を、血液へ接触させる目印(基準)とすることができる。このため、前記工程[5]において、穿刺部位に隆起した血液にガイド部7の先端を接触させるに際し、ガイド部7の不適当な箇所へ血液を付着させてしまい、血液を無駄にしてしまうのをより確実に防止することができる。
【0140】
また、細管72の先端面には、内腔部721(血液導入路63)に連通する溝722が形成されている。図示の例では、この溝722は、細管72の径方向に延在する一文字状の溝で構成され、その両端は、それぞれ、細管72の外周面に開放している。
【0141】
この溝722を設けることにより、血液を採取するにあたり細管72(ガイド部7)の先端面に指先Fの表面(皮膚)を接触させた際に、細管72の内腔部721(血液導入路63)が塞がれず、血液の流入路が確保されるので、血液の測定部51への供給を円滑かつ確実に行うことができる。
【0142】
また、溝722の深さは、指先Fの表面の状態等によりその好適な範囲が存在し、特に限定されないが、通常、0.1mm以上であるのが好ましく、0.2〜1.8mm程度であるのがより好ましい。溝722の深さが浅すぎると、特に、指先Fの表面への圧着力が大きい場合等の場合に、内腔部721の血液の通過が不十分となることがある。
【0143】
なお、溝722の形状、本数、配置等は、図示のものに限定されず、細管72の先端面を、指先Fの表面に当接したとき、その先端面の一部が指先Fの表面と接触しないような構成であればよい。例えば、複数の溝722を、細管72の中心軸を中心として放射状(例えば十文字状)に形成したり等するパターンが挙げられる。
【0144】
このような構成とすることによっても、前述した第1実施形態の体液採取具と同様の効果が得られる。
【0145】
以上、本発明の体液採取具を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、例えば、各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものに置換することができる。また、本発明の体液採取具は、穿刺針あるいは針収納部を有さないものにおいても、十分にその効果を得ることができることは言うまでもない。
【0146】
また、本発明では前述した各実施形態の任意の2以上の構成を適宜組み合わせてもよい。
【0147】
また、前記実施形態では、採取する体液として、血液を代表として説明したが、本発明では、採取する体液は、これに限らず、例えば、尿、汗、リンパ液、髄液、胆汁、唾液等であってもよい。
【0148】
また、前記実施形態では、測定目的とする成分として、ブドウ糖(血糖値)を代表として説明したが、本発明では、測定目的の成分は、これに限らず、例えば、各種アルコール類、各種糖類、コレステロール、乳酸、各種ビタミン類、ヘモグロビン(潜血)、尿酸、クレアチニン、各種タンパク質、ナトリウム等の無機イオン等であってもよい。
【0149】
この場合、センサが有する試薬が含有する酸化還元酵素としては、例えば、アルコールオキシダーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、フルクトースデヒドロゲナーゼ、コレステロールオキシダーゼ、コレステロールデヒドロゲナーゼ、乳酸オキシダーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼ、ビリルビンオキシダーゼ、キサンチンオキシダーゼ等を用いることができる。
【0150】
また、前記実施形態では、センサは、所定成分の量を測定(検出)するものであるが、本発明では、センサは、所定成分の性質を測定(検出)するものであってもよく、また、所定成分の量および性質を測定(検出)するものであってもよい。
【0151】
また、センサの測定方式は、前記試薬を用いて電気的に測定するのものが好ましいが、光学式、その他の方式によるものであってもよい。
【0152】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、体液の採取操作がし易く、体液中の所定成分を少ない体液量で検出し得る。
【0153】
また、穿刺針を組み込むことにより、穿刺、体液の採取およびセンサへの供給、所定成分の検出を連続的に行うことができ、所定成分の検出を容易かつ短時間で行うことができる。また、使用に際しての準備操作が容易であり、このため、定期的に使用する場合や繰り返し使用する場合にも有利である。
【0154】
また、本発明によれば、一旦穿刺した後、誤って再度生体表面を穿刺する等の事故が防止され、安全性も高い。
【0155】
以上のことから、本発明は、患者自身が自己の血糖値を測定等する際に使用するのに適している。また、構成が簡単であり、安価で、量産にも適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の体液採取具の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す体液採取具の分解斜視図である。
【図3】図1中のA−A線断面図である。
【図4】図1に示す体液採取具が備えるセンサホルダの先端側を下方より見た図である。
【図5】封止部材の他の構成例を示す図(縦断面図)である。
【図6】封止部材の他の構成例を示す図(縦断面図)である。
【図7】本発明の体液採取具の第2実施形態の先端部の構成を示す縦断面図である。
【図8】本発明の体液採取具を装着して使用する成分測定装置の構成を模式的に示す分解斜視図である。
【図9】図8に示す成分測定装置が備えるハウジング、穿刺手段、測定手段の構成を模式的に示す図(一部、縦断面図として示す)である。
【図10】図8に示す成分測定装置が備えるハウジング、穿刺手段、測定手段の構成を模式的に示す図(一部、縦断面図として示す)である。
【符号の説明】
1      体液採取具
2      針収納部
3      ケーシング
31     先端開口
32     基端開口
33     内面
34     凸部
35     段差部
351    傾斜面
36     装着部
37     溝
4      穿刺針
41     針体
42     ハブ
421    嵌合部
422    端面
5      センサ
51     測定部
52a、52b 電極
6      センサホルダ
61     側壁部
611    溝
62     天板部
621    下面
622    切欠部
63     血液導入路
631    流入側開口
632    流出側開口
64     非接触空間
7      ガイド部
71a、71b 脚部
72     細管
721    内腔部
722    溝
81     第1の支持部
811    凹部
82     第2の支持部
91     膜
92     膜
921    一端部
93     ピン
931    一端部
932    嵌合部
10     ケース
11     蓋
11a    穴
12     内部材
F      指先
100    成分測定装置
200    本体
210    筐体
211    壁部
212    開口
220    蓋体
221    表示窓
222    操作ボタン
223    係止解除部材
400    穿刺手段
410    プランジャ
411    針ホルダ
412    弾性片
413    係止部
420    コイルバネ
430    コイルバネ
500    ハウジング
501    先端開口
510    壁部
520    内腔部
530    装填部
570    開口
700    計測手段
710    電圧変更回路
720    電流測定部
731、732 接点
900    電池
110    回路基板
111    制御手段
112    表示部

Claims (12)

  1. 体液中の所定成分を検出するセンサを有する体液採取具であって、
    前記センサは、その先端部に、前記体液を収容可能である測定部を備え、
    前記体液採取具は、前記センサの前記測定部近傍を支持する第1の支持部と、該第1の支持部より基端側において、前記センサを支持する第2の支持部とを有し、
    前記測定部以外の箇所に前記体液が浸潤するのを防止する体液浸潤防止手段を有することを特徴とする体液採取具。
  2. 体液中の所定成分を検出するセンサを有する体液採取具であって、
    前記センサは、その先端部に、前記体液を収容可能である測定部を備え、
    前記体液採取具は、前記センサの前記測定部近傍を支持する第1の支持部と、該第1の支持部より基端側において、前記センサを支持する第2の支持部とを有し、
    前記第1の支持部と第2の支持部との間には、前記センサの表面が前記体液採取具の内面に実質的に接触しない非接触空間が形成されていることを特徴とする体液採取具。
  3. 前記第1の支持部の基端部には、前記非接触空間に連通する凹部が形成されている請求項2に記載の体液採取具。
  4. 前記凹部は、前記第1の支持部の一部を切り欠いた形状の切欠部である請求項3に記載の体液採取具。
  5. 前記センサは、前記非接触空間において屈曲または湾曲している請求項2ないし4のいずれかに記載の体液採取具。
  6. 前記第1の支持部は、前記第2の支持部より前記体液採取具の中心軸に近くなるよう配置されている請求項1ないし5のいずれかに記載の体液採取具。
  7. 前記体液採取具は、前記第1の支持部に連通し、前記体液を採取して前記測定部に導く体液導入路を有する請求項1ないし6のいずれかに記載の体液採取具。
  8. 前記体液導入路の容積は、前記測定部の容積の0.5〜2倍である請求項7に記載の体液採取具。
  9. 前記体液導入路は、その長さが0.1〜10mmであり、その内径が0.1〜3mmである請求項7または8に記載の体液採取具。
  10. 前記測定部は、前記体液導入路の長手方向に対して傾斜しており、かつ、前記体液導入路の流出側開口近傍に位置している請求項7ないし9のいずれかに記載の体液採取具。
  11. 前記体液採取具は、その先端に突出形成され、前記体液を前記体液導入路の流入側開口に導くガイド部を有し、
    前記ガイド部の先端から前記体液導入路の流入側開口までの距離は、1〜10mmである請求項7ないし10のいずれかに記載の体液採取具。
  12. 前記センサは、前記体液と接触することにより、前記体液中の所定成分を電気的に検出するものである請求項1ないし11のいずれかに記載の体液採取具。
JP2002192773A 2002-07-01 2002-07-01 体液採取具 Expired - Fee Related JP4280033B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002192773A JP4280033B2 (ja) 2002-07-01 2002-07-01 体液採取具
AU2003244015A AU2003244015A1 (en) 2002-07-01 2003-06-30 Body fluid sampling device
EP03736305A EP1541087B1 (en) 2002-07-01 2003-06-30 Body fluid sampling device
PCT/JP2003/008310 WO2004002312A1 (ja) 2002-07-01 2003-06-30 体液採取具
US10/519,790 US7771368B2 (en) 2002-07-01 2003-06-30 Body fluid collecting device
CNB038126419A CN100356893C (zh) 2002-07-01 2003-06-30 体液采样用具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002192773A JP4280033B2 (ja) 2002-07-01 2002-07-01 体液採取具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004033375A true JP2004033375A (ja) 2004-02-05
JP4280033B2 JP4280033B2 (ja) 2009-06-17

Family

ID=31701900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002192773A Expired - Fee Related JP4280033B2 (ja) 2002-07-01 2002-07-01 体液採取具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4280033B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005348816A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Terumo Corp 体液採取具
JP2006300622A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 針一体型バイオセンサー
JP2008036299A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Sumitomo Electric Ind Ltd バイオセンサカートリッジ
JP2008521459A (ja) * 2004-11-29 2008-06-26 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト 液体試料中の物質濃度測定用診断システム
CN113558619A (zh) * 2021-07-08 2021-10-29 重庆医药高等专科学校 一种自动化采血装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005348816A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Terumo Corp 体液採取具
JP4494874B2 (ja) * 2004-06-08 2010-06-30 テルモ株式会社 体液採取具
JP2008521459A (ja) * 2004-11-29 2008-06-26 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト 液体試料中の物質濃度測定用診断システム
JP4805942B2 (ja) * 2004-11-29 2011-11-02 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト 液体試料中の物質濃度測定用診断システム
JP2006300622A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 針一体型バイオセンサー
JP4595064B2 (ja) * 2005-04-19 2010-12-08 独立行政法人産業技術総合研究所 針一体型バイオセンサー
JP2008036299A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Sumitomo Electric Ind Ltd バイオセンサカートリッジ
CN113558619A (zh) * 2021-07-08 2021-10-29 重庆医药高等专科学校 一种自动化采血装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4280033B2 (ja) 2009-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1541087B1 (en) Body fluid sampling device
JP4489372B2 (ja) 生理学的サンプル採取装置
JP4536890B2 (ja) 成分測定装置用チップおよび成分測定システム
JP5351419B2 (ja) 血液検査装置および血液検査方法
RU2309673C2 (ru) Контейнерная система для тест-полосок (варианты)
US7060192B2 (en) Methods of fabricating physiological sample collection devices
US8323212B2 (en) Attachment for body fluid sampling device and method of making the same
KR100822687B1 (ko) 체액성분 측정장치
EP1328192A2 (en) Integrated sample testing meter
JP2004000600A (ja) 生理学的試料採取装置及びその試料を用いる方法
JP4411276B2 (ja) 体液採取具
JP4493172B2 (ja) 成分測定装置
JP3834185B2 (ja) 成分測定装置
JP4493181B2 (ja) 成分測定装置
JP4280033B2 (ja) 体液採取具
JP2004033376A (ja) 穿刺針一体型体液採取具
JP2000116626A (ja) 体液測定装置および装着体
JP2004290477A (ja) 成分測定装置および成分測定キット
JP4262499B2 (ja) 穿刺具
TW202238127A (zh) 分析物測量儀、測試條彈出器以及使用測試條彈出器的方法
JP2002058661A (ja) 成分測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070410

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070410

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070522

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090212

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090313

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees