JP2005348816A - 体液採取具 - Google Patents

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Abstract

【課題】少量の体液で、その体液の所定成分が正確に測定され得る体液採取具を提供すること。
【解決手段】体液採取具1は、体液成分の測定装置とともに用いられるものである。この体液採取具1は、穿刺針と、前記穿刺針を収納し、かつ該穿刺針が出射する先端と前記測定装置に装着される基端とを有するハウジング3と、前記穿刺針を生体表面に穿刺することによって出た体液を導入するための導入部741と、導入部741と連通し、該体液を保持し該体液中の成分を検出するための検出部とを有する検出ユニット7とを備え、検出ユニット7は、ハウジング3の外表面に移動可能に設けられ、前記検出部が、体液を採取する第1の位置と、該第1の位置よりも基端側で前記体液成分が検出される第2の位置との間で変位可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、体液採取具に関する。
近年、糖尿病患者の増加に伴い、日常の血糖値の変動を患者自身がモニターする自己血糖測定が推奨されてきている。
血糖測定は、まず、針や刃先等により皮膚に小さな傷をつくり、その傷から血液を出させる。次に、この出血した血液を、例えば、血液中のブドウ糖量に応じて呈色する試験紙(試験部)に供給・展開して呈色させ、その呈色の度合いを光学的に測定(測色)することにより、血糖値(血液中のブドウ糖量)を定量化する。
このような血糖測定(分析)を行う装置として、針の穿刺による皮膚の穿刺部位から出た血液が、流路(毛管間隙)を介して(通過して)、試験部に到達するよう構成された装置が特許文献1に開示されている。
試験部は、装置の設計上の制約(例えば、測定を正確に行うこと)により、試験紙を穿刺部位からある程度離しておく必要があった。すなわち、照射光を照射するためのLEDと試験紙からの反射光とを検出するPDを含む測光ブロックが、ある程度のスペースを必要とし、測定装置の端部に試験紙を位置させることが難しく、また、装置端部に試験紙を位置させて測定を行うとき、チップ挿入口から入る外乱光の影響も考慮しなければならず、結果、試験紙をある程度装置内部に位置させる必要があった。従って、穿刺部位付近から試験部までの流路の長さが長くなる。
ところで、血液を試験紙まで展開するためには、連続して流路の入口から試験紙の位置まで血液が流路内を満たす必要がある。従って、流路の長さが長くなることによって、穿刺部位から出す血液の量をその分多くする必要があった。多量の血液を出すには、穿刺部位の穿刺深さを深くする必要があり、このため、穿刺するときに伴う痛みが増大し、患者の負担となっていた。
また、流路が長くなり点着する血液量が多くなると、点着に要する時間が長くなり、流路内にエアを巻き込むことが生じ易くなる。エアの巻き込みは、試験紙への血液の移動を妨げてしまい、確実な測定を行うことが難しくなる。
必要とする採血量を少量化するには、流路の径を小さくすることによっても可能であるが、製造上、精度コントロールの困難さが増大する。製造上のバラツキによって、流路の体積を一定に保つことは難しく、流路形成の工夫や流路内の親水化処理による吸引力の向上には限界があった。
特開2003−153885号公報
本発明の目的は、少量の体液で、その体液の所定成分が正確に測定され得る体液採取具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1) 体液成分の測定装置とともに用いられる体液採取具であって、
穿刺針と、
前記穿刺針を収納し、かつ該穿刺針が出射する先端と前記測定装置に装着される基端とを有するハウジングと、
前記穿刺針を生体表面に穿刺することによって出た体液を導入するための導入部と、該導入部と連通し、該体液を保持し該体液中の成分を検出するための検出部とを有する検出ユニットとを備え、
前記検出ユニットは、前記ハウジングの外表面に移動可能に設けられ、前記検出部が、体液を採取する第1の位置と、該第1の位置よりも基端側で前記体液成分が検出される第2の位置との間で変位可能であることを特徴とする体液採取具。
(2) 前記導入部が前記第1の位置において、前記ハウジングの先端に位置する上記(1)に記載の体液採取具。
(3) 前記ハウジングに対して回転可能に設けられ、前記検出部を保持する保持部を備えている上記(1)または(2)に記載の体液採取具。
(4) 前記ハウジングに対して該ハウジングの長手方向に移動可能に設けられ、前記検出部を保持する保持部を備えている上記(1)または(2)に記載の体液採取具。
(5) 前記検出部を前記第1の位置に停止させる第1の位置決め手段を備えている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の体液採取具。
(6) 前記検出部を前記第2の位置に停止させる第2の位置決め手段を備えている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の体液採取具。
(7) 前記検出部は、前記体液中の所定成分と反応する試験紙を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の体液採取具。
(8) 前記測定装置は、片手で把持および操作可能で、光学的に体液成分を測定するものである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の体液採取具。
本発明の体液採取具は、穿刺針と検出部(試験紙)が一体化されているため、測定の準備や測定後の使用済チップの廃棄などが非常に容易となる。
また、体液採取具の検出部が、ハウジングの先端側の体液を採取する位置(第1の位置)と、基端側の体液が測定される位置(第2の位置)との間で変位可能であるため、第2の位置(側定位置)に検出部が固定されている場合に比べ、先端から検出部へ体液を導くために必要な移送路の長さが大幅に短くなり、または検出部へ体液を直接点着することも可能となり、従って、測定に必要な体液量を減らすことができる。
さらに、採取する体液量を少量とすることによって、穿刺部位における穿刺針による穿刺深さを浅くすることができ、穿刺による患者への痛みを軽減することができる。
加えて、体液の移送路が短くなることによって、製造において、移送路に関する精度コントロールの厳しさが低減される。
また、採液量を少量にしても、穿刺針を収納するハウジングの先端の極近傍に導入部を位置させたので、穿刺により生じた体液を導入部に導き易くなる。
以下、本発明の体液採取具の好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の体液採取具の第1実施形態を示す平面図、図2〜図4は、それぞれ、図1に示す体液採取具の保持部の動作を示す平面図、図5は、図1中のA−A線断面図、図6は、図5中のA−A線断面図である。
なお、以下では、図1〜図6中、左側を「先端」、右側を「基端」として、図1〜図4中、紙面奥側を「下」または「下方」、紙面手前側を「上」または「上方」として、図5中、上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」として説明する。また、図1〜図4では、試験紙を省略して示した。
チップ(体液採取具)1は、穿刺手段を備えるとともに、生体表面(皮膚)から採取された体液中の所定成分を光学的に測定(検出)することができる成分測定装置(血液成分測定装置)100(例えば、特開2002−34956号公報、特開2004−97601号公報参照)に装填(装着)して使用されるものである。
生体表面(表皮)の体液の採取に関与する部位(体液採取部位)は、好ましくは指であるが、この他、例えば、手(手の平、手の甲、手の側部)、腕、大腿、耳たぶ等であってもよい。
以下では、体液として血液を、所定成分としてブドウ糖を、体液採取部位(穿刺部位)として指先(指)を、それぞれ代表に説明する。
図5に示すように、チップ1は、ハウジング3と、穿刺針5と、検出ユニット7とを有している。チップ1は、成分測定装置100の端部に設けられた開口部(図示せず)にチップ1の基端側から挿入され、フランジ39が測定装置100の内部に設けられた止め部(図示せず)に当接することによって、測定装置100に装着されて使用される。以下、各構成要素について、順次説明する。
図6に示すように、穿刺針5は、針体51と、この針体51の基端部に固着(固定)されたハブ52とで構成されている。
針体51は、その先端部に鋭利な針先(刃先)511を有している。この針先511により、生体表面である指先の表面(皮膚)を穿刺して、穿刺部位から血液(体液)を出させる(採取する)。
また、針体51は、中空針であってもよいが、中実針であるのがより好ましい。これにより、より細径の針体51とすることができる。その結果、皮膚の穿刺に際して、患者の苦痛をより低減することができる。
針体51には、針先511が突出するようにしてハブ52が設けられている。換言すれば、ハブ52は、針体51の針先511より基端側の外周を被覆するようにして設けられている。
ハブ52は、先端側のほぼ円柱状をなす円柱状部53と、基端側のほぼ直方体状をなす直方体状部54とで構成されている。そして、円柱状部53の外径(直径)と直方体状部54の高さとは、ほぼ等しくなるよう設定されている。
円柱状部53の先端部には、円柱状部53の外径に対して拡径した嵌合部531が形成されている。この嵌合部531は、後述するハウジング3の嵌合部35に嵌合する。
直方体状部54の先端部には、一対の突部541が側方に突出して形成されている。各突部541は、それぞれ、後述するハウジング3の段差部34に当接する。
また、直方体状部54の基端部には、成分測定装置100(以下、単に「測定装置」ということがある)が備える穿刺手段の先端部(ホルダ部)の形状に対応した形状の連結部542が形成されている。チップ1を成分測定装置に装填した状態(以下、「チップ装填状態」と言う。)で、この連結部542がホルダ部に嵌合(嵌入)することにより、穿刺針5が穿刺手段に連結される。
このような穿刺針5は、ハウジング3が有する内腔部33内に移動可能に設けられ(収納され)ている(図6参照)。ハウジング3は、ほぼ直方体形状の部材で構成され、その先端および基端には、それぞれ内腔部33が開放する先端開口(開口部)31および基端開口32が形成されている。穿刺針5が備える針体51(少なくとも針先511)は、先端開口31を通過して、ハウジング3(チップ1)の先端から出射(突出)する。
図6に示すように、内腔部33は、先端側の第1内腔部331と、基端側の第2内腔部332とで構成されている。
第1内腔部331は、ほぼ円柱状をなし、その横断面積がハブ52の嵌合部531の横断面積(最大)とほぼ等しいか、または、若干大きくなるよう設定されている。また、第2内腔部332は、ほぼ直方体状をなし、その横断面積が直方体状部54(突部541の部分)の横断面積(最大)とほぼ等しいか、または、若干大きくなるよう設定されている。
そして、穿刺針5がハウジング3に対して移動する際に、ハブ52の嵌合部531が第1内腔部331の内面に沿って移動し、ハブ52の突部541の部分が第2内腔部332の内面に沿って移動する。
このように穿刺針5が、ハウジング3に対して移動する際に、ハブ52の嵌合部531と突部541との2箇所で支持されるため、ハウジング3に対して円滑に移動することができるとともに、ハウジング3に対するブレが防止され、高い直進性をもって先端方向に移動する。これにより、針体51の針先511のブレに伴う皮膚穿刺時の患者の苦痛の増大を好適に防止することができる。
また、ハウジング3には、第1内腔部331と第2内腔部332の境界部に段差部34が形成されている。このため、穿刺針5が先端方向に移動すると、ハブ52の突部541が段差部34に当接する。これにより、穿刺針5の移動が停止し、穿刺針5の針先511のハウジング3からの突出長さが規制される。これにより、指(体液採取部位)を必要以上に深く穿刺することを防止することができる。
また、第1内腔部331の基端部には、第1内腔部331の内径に対して縮径した嵌合部35が形成されている。この嵌合部35には、穿刺針5の嵌合部531が嵌合する。これにより、チップ1の使用前および使用後、すなわち、穿刺針5の穿刺前および穿刺後において、穿刺針5がハウジング3に対して固定される。
また、ハウジング3の先端部には、その両側面に、一対のフランジ39が突出して形成されている。各フランジ39は、それぞれ、チップ装填状態で、成分測定装置100に設けられた止め部(図示せず)当接する。また、チップ1を成分測定装置100から取り外す際に、成分測定装置100に設けられたイジェクト機構を操作すると、これが備えるイジェクトピンが先端方向へ移動して、その先端がハウジング3の基端部に突出形成された突出部(フィン)37を先端方向に押圧する。これにより、チップ1が成分測定装置100から取り外される。
このようなハウジング3の上面の先端側には、検出ユニット7が回転(変位)可能に設置されている。図1〜図4に示すように、この検出ユニット7がハウジング3に対して回転することにより、試験紙73は、血液を採取する第1の位置(図1参照)と、この採取された血液が測定される第2の位置(図4参照)とに変位することができる。以下、試験紙73が第1の位置にある検出ユニット7(チップ1)の状態を「第1の状態」といい、試験紙73が第2の位置にある検出ユニット7の状態を「第2の状態」という。
チップ1では、検出ユニット7は、通常、第1の状態となっており、血液が測定されるときに、第2の状態となる。
図5に示すように、検出ユニット7は、穿刺針5(針先511)の穿刺により指先から出た血液(体液)を吸収・保持し、当該吸収・保持された血液中のブドウ糖(所定成分)を検出するものである。この検出ユニット7は、試験紙(検出部)73と、試験紙73を保持するベース(保持部)76とを有している。
ベース76は、本体72と、板状体(板片)71とで構成されている。
本体72は、その形状がほぼ長尺状をなしている。この本体72には、凹部724と、軸受(軸孔)726とが設けられている。凹部724は、本体72の長手方向に沿って、本体72の下面に形成されている。この凹部724内に、板状体71が固着(固定)されている。
また、軸受726は、本体72のほぼ中央部において、上下方向に本体72を貫通するように形成されている。この軸受726には、この内径とほぼ同等の外径をなし、ハウジング3の上面に突出形成された軸40が挿入(挿通)される。これにより、簡単な構成で、検出ユニット7(試験紙73)がハウジング3に対して回転することができる。
図1に示すように、本体72の上面には、試験紙73が設置(保持)される試験紙設置部721が形成されている。試験紙設置部721は、平面視での形状がほぼ円形(試験紙73に対応した平面形状)をなす凹部で構成され、その底面の中央部には、凹部724に連通する貫通孔722が形成されている。
図5に示すように、本体72の凹部724内に板状体71が固着された状態で、これらの間に形成される空間と、本体72に形成された貫通孔722とにより、血液(体液)を移送する血液移送路(体液移送路)74が構成される。
この血液移送路74は、検出ユニット7の先端に開放する導入部(血液流入口)741と、検出ユニット7の上部(上方)に開放する血液流出口742とを有する。
血液移送路74の血液流入口741に接触した血液は、毛細管現象により血液移送路74内を移送され、血液流出口742を介して試験紙設置部721に設置された試験紙73の中央部に供給される。その後、血液中のブドウ糖が試験紙73の試薬と反応し、試験紙が発色する。試験紙73の発色は、測定装置100の測光ブロックによって測定され、後に血糖値へと変換される。
第1の状態では、試験紙73が第1の位置に位置する、すなわち、試験紙73が穿刺部位の近傍に位置することができる。これにより、血液流入口741から血液流出口742までの距離、すなわち、血液移送路74の長さを短くすることができる。血液流入口741から血液流出口742まで連続して血液で満たされてはじめて試験紙73へ血液が展開するので、この血液移送路74を通過して、試験紙73を満たすために必要な血液の量を少量とすることができる。
また、採取する血液の量を少量とすることができるため、指先における穿刺針5による穿刺深さを浅くすることができる。これにより、例えば、穿刺針5の穿刺による患者への痛みを軽減(抑制)することができる。
第2の状態では、測定装置100によって血液成分が測定される第2の位置に、試験紙73が位置する。これにより、採取した血液中のブドウ糖が正確に測定され得る。
このように、チップ1では、試験紙73が第1の位置と第2の位置とに変位可能であることにより、少量の血液を採取することで、その血液中のブドウ糖が正確に測定され得る。
また、測光ブロックによって測定される試験紙73の位置が、基端側の第2の位置であることによって、測光ブロックを第2の位置の近傍に設けることができる。従って、第2の位置より先端側にある測定装置100の先端部分の構造を薄く、平たくすることができ、血液をチップ1に点着する際の視認性や操作性がよくなる。
また、チップ1によれば、採取する血液の量を通常1μL以下とすることができる。
また、図1および図4に示すように、ハウジング3の長手方向と平行な同一軸上において、第2の位置は、第1の位置より基端側にある。これにより、検出ユニット7をほぼ180度回転させることにより、試験紙73を第1の位置と第2の位置とに容易に位置させることができる。なお、第1の位置と第2の位置とは、180度離間しているのに限定されない。
また、第1の状態では、検出ユニット7の本体72の側面727が、ハウジング3のフランジ39の縁部から上方に突出する突部391に当接する(図1参照)。これにより、検出ユニット7の第1の状態が維持される、すなわち、試験紙73が第1の位置に位置決めされる。従って、試験紙73が第1の位置に正確に位置するため、血液移送路74の血液流入口741が穿刺部位のより近傍に位置することができ、よって、より少量の血液で試験紙73を反応させることができる。
このように、検出ユニット7の側面727と、この側面727に当接する突部391とは、試験紙73を第1の位置に停止させる(位置決めする)位置決め手段(第1の位置決め手段)としての機能を有している。
第2の状態では、検出ユニット7の本体72の縁部に形成された欠損部(切欠部)728が、ハウジング3の上面中央部の縁部から上方に突出する突部36に当接(係合)する。これにより、検出ユニット7の第2の状態が維持される、すなわち、試験紙73が第2の位置に位置決めされる。従って、試験紙73が第2の位置に正確に位置することによって、測定装置100の光学ブロックによる試験紙73の計測が精度よく行われる。
このように、検出ユニット7の欠損部728と、この欠損部728に当接する突部36とは、試験紙73を第2の位置に停止させる(位置決めする)位置決め手段(第2の位置決め手段)としての機能を有している。
また、板状体71には、血液移送路74内に突出する凸部743が形成されている。この凸部743は、血液流出口742の近傍に設けられている。これにより、血液流入口741側に対して血液流出口742側の血液移送路74の横断面積を小さくすることができ、血液移送路74内における毛細管現象による血液移送をより促進することができる。
試験紙73は、血液中のブドウ糖を検出(反応)し得るものであり、例えば、血液を吸収可能な担体(吸収体)に、試薬(発色試薬)を担持(含浸)してなるものである。これにより、簡単な構成で試験紙73を作製することができ、また、検出ユニット7に試験紙73を容易に設置することができる。
また、この担体は、好ましくは多孔性膜で構成されている。この場合、多孔性膜は、血液中の赤血球を濾過できる程度の孔径を有するものが好ましい。
試験紙73を構成する担体としては、多孔性膜の他に、例えば、不織布、織布、延伸処理したシート等のシート状多孔質基材が挙げられる。
多孔性膜等の担体の構成材料としては、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリオレフィン類、ポリスルホン類またはセルロース類等が挙げられるが、試薬を溶解した水溶液を含浸させたり、血液の採取時には血球を濾過するため、親水性を有する材料または、親水化処理されたものが好ましい。
また、試験紙73の担体は、単層のシートで構成してもよく、複数枚のシートを積層した多層構成であってもよい。
担体(多孔性膜)に含浸する試薬としては、血糖値測定用の場合、グルコースオキシダーゼ(GOD)と、ペルオキシダーゼ(POD)と、例えば4−アミノアンチピリン、N−エチルN−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジンのような発色剤(発色試薬)とが挙げられ、その他、測定成分に応じて、例えばアスコルビン酸オキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、フルクトースデヒドロゲナーゼ、コレステロールオキシダーゼ、コレステロールデヒドロゲナーゼ、乳酸オキシダーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、ビリルビンオキシダーゼ、キサンチンオキシダーゼ等の血液成分(所定の成分)と反応する酵素と、前記と同様の発色剤(発色試薬)とが挙げられる。また、さらにリン酸緩衝液のような緩衝剤が含まれていてもよい。なお、試薬の種類、成分については、これらに限定されないことは言うまでもない。
次に、チップ1を用いて血液中のブドウ糖を測定する際の使用方法について説明する。
まず、チップ1は、成分測定装置100の端部に設けられた開口部(図示せず)にチップ1の基端側から挿入され、フランジ39が測定装置100の内部に設けられた止め部(図示せず)に当接することによって装着される。その際に、測定装置100内に備える穿刺手段の先端部(ホルダ部)に連結部542が嵌合し、穿刺針5が穿刺手段に連結される。
次に、穿刺部位の皮膚をチップ1の先端開口31に宛がい、穿刺手段を作動させて皮膚を穿刺する。一旦、チップ1から皮膚を離し、穿刺部位の周囲を指で圧迫して血液を出させる。その血液をチップ1の導入部(血液流入口)741に点着し、試験紙73に血液を展開させる。
次に、検出ユニット7を回転させ、基端側の測定位置(第2の位置)に試験紙73を移動させる。試験紙73に含まれる試薬とブドウ糖との反応によって生じる発色の度合いが、測定装置100内に備える光学ブロックによって測定され、測定装置100内に備える演算部によって、ブドウ糖値へと変換される。
測定終了後にチップ1は、測定装置100から離脱されて廃棄される。
<第2実施形態>
次に、本発明の体液採取具の第2実施形態について説明する。
図7は、本発明の体液採取具の第2実施形態を示す平面図、図8は、図7に示す体液採取具の保持部の動作を示す平面図、図9は、図7中のA−A線断面図である。
なお、以下では、図7および図8中、左側を「先端」、右側を「基端」として、図9中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」として説明する。また、図7および図8では、試験紙を省略して示した。
以下、第2実施形態のチップについて、前記第1実施形態のチップとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態のチップは、検出ユニットの構成が異なり、それ以外は、前記第1実施形態のチップと同様である。
本実施形態のチップ1Aでは、検出ユニット7Aがハウジング3に対して、ハウジング3の長手方向に移動可能に設けられている。
図7および図8に示すように、検出ユニット7A(本体72)の側面727には、長手方向に沿って、板状(長尺状)の2本のレール75が形成されている。
ハウジング3の上面中央部には、各レール75を挟持する爪部(挟持部)41が形成されている。
また、ハウジング3の上面先端部には、上方に突出した突部38が形成されている。各突部38の先端部は、検出ユニット7Aのレール75の先端に、側方(図7中の上下方向)に向って突出形成された突起部77と係合する。この係合により、検出ユニット7Aは、第1の位置に停止することができる。なお、検出ユニット7Aが移動するときには、突起部77が突部38を側方に押し広げ(押圧し)、前記係合を解除する。
爪部41によってレール75が案内されていることにより、検出ユニット7A(試験紙73)が第1の位置(図7参照)と第2の位置(図8参照)との間を円滑に移動することができる。また、これにより、第2の位置での正確な位置決めを可能としている。
また、前記第1実施形態の検出ユニット7が回転するときと比較し、検出ユニット7Aがハウジング3の長手方向に移動することにより、回転する検出ユニット7の回転スペース(デッドスペース)が生じるのが防止される。
図7に示すように、第1の位置では、爪部41が、レール75の基端側の端部に形成されている壁面751に当接する。これにより、検出ユニット7Aが第1の位置に位置決めされる。また、先に述べた突部38と突起部77との係合によって、検出ユニット7Aは、第1の位置に固定される。
このように、チップ1Aでは、爪部41と、この爪部41に当接する壁面751とが、検出ユニット7Aを第1の位置に停止させる(位置決めする)位置決め手段(第1の位置決め手段)としての機能を有している。
また、図8に示すように、第2の位置では、爪部41が、レール75の先端側の端部に形成されている突起部77の壁面752に当接する。これにより、検出ユニット7Aが第2の位置に位置決めされる。
このように、チップ1Aでは、爪部41と、この爪部41に当接する壁面752とが、検出ユニット7Aを第2の位置に停止させる(位置決めする)位置決め手段(第2の位置決め手段)としての機能を有している。
また、爪部41とハウジング3とがレール75を上下方向に挟持しているため、検出ユニット7Aが上下方向に移動するのが規制(防止)される(図9参照)。これにより、検出ユニット7Aが円滑に(安定して)ハウジング3の長手方向に移動することができる。
図9に示すように、爪部41は、本体72の側面727に当接している。これにより、検出ユニット7Aが両側(図9中の左右方向)から支持されることとなり、この検出ユニット7Aが円滑に(安定して)移動することができる。
なお、チップ1Aは、検出ユニット7Aを先端側に付勢する付勢手段を有しているのが好ましい。これにより、血液を採取するとき、検出ユニット7Aが確実に第1の位置に位置することができる。
また、チップ1Aがこの付勢手段を有した場合、第2の位置で検出ユニット7Aがハウジング3に対して係止されるよう構成されているのが好ましい。これにより、検出ユニット7Aが不本意に先端側(第1の位置へ)移動するのが防止される。
また、検出ユニット7Aの移動距離は、特に限定されないが、例えば、2〜30mmであるのが好ましく、5〜15mmであるのがより好ましい。
以上、本発明の体液採取具を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものに置換することができる。
また、前記各実施形態では、検出ユニットの変位動作は、いずれも手動もしくは自動で行われ、駆動方法は特に限定されない。
また、前記各実施形態では、採取する体液として、血液を代表として説明したが、本発明では、採取する体液は、これに限らず、例えば、汗、リンパ液、間質液、髄液等であってもよい。
また、前記各実施形態では、測定目的とする成分(所定成分)として、ブドウ糖を代表として説明したが、測定目的の成分は、これに限らず、例えば、タンパク、コレステロール、尿酸、クレアチニン、糖化ヘモグロビン、ケトン体、ビリルビン、ホルモン、アルコール等の有機化合物、アンモニア、ナトリウム、カリウム、カルシウム、塩素、リン酸、炭酸、pH等の無機イオン等であってもよい。
本発明の体液採取具の第1実施形態を示す平面図である。 図1に示す体液採取具の保持部の動作を示す平面図である。 図1に示す体液採取具の保持部の動作を示す平面図である。 図1に示す体液採取具の保持部の動作を示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図5中のA−A線断面図である。 本発明の体液採取具の第2実施形態を示す平面図である。 図7に示す体液採取具の保持部の動作を示す平面図である。 図7中のA−A線断面図である。
符号の説明
1、1A チップ
3 ハウジング
31 先端開口
32 基端開口
33 内腔部
331 第1内腔部
332 第2内腔部
34 段差部
35 嵌合部
36 突部
37 突出部
38 突部
39 フランジ
391 突部
40 軸
41 爪部
5 穿刺針
51 針体
511 針先
52 ハブ
53 円柱状部
531 嵌合部
54 直方体状部
541 突部
542 連結部
7、7A 検出ユニット
71 板状体
72 本体
721 試験紙設置部
722 貫通孔
724 凹部
726 軸受
727 側面
728 欠損部
73 試験紙
74 血液移送路
741 導入部(血液流入口)
742 血液流出口
743 凸部
75 レール
751、752 壁面
76 ベース
77 突起部
100 成分測定装置

Claims (8)

  1. 体液成分の測定装置とともに用いられる体液採取具であって、
    穿刺針と、
    前記穿刺針を収納し、かつ該穿刺針が出射する先端と前記測定装置に装着される基端とを有するハウジングと、
    前記穿刺針を生体表面に穿刺することによって出た体液を導入するための導入部と、該導入部と連通し、該体液を保持し該体液中の成分を検出するための検出部とを有する検出ユニットとを備え、
    前記検出ユニットは、前記ハウジングの外表面に移動可能に設けられ、前記検出部が、体液を採取する第1の位置と、該第1の位置よりも基端側で前記体液成分が検出される第2の位置との間で変位可能であることを特徴とする体液採取具。
  2. 前記導入部が前記第1の位置において、前記ハウジングの先端に位置する請求項1に記載の体液採取具。
  3. 前記ハウジングに対して回転可能に設けられ、前記検出部を保持する保持部を備えている請求項1または2に記載の体液採取具。
  4. 前記ハウジングに対して該ハウジングの長手方向に移動可能に設けられ、前記検出部を保持する保持部を備えている請求項1または2に記載の体液採取具。
  5. 前記検出部を前記第1の位置に停止させる第1の位置決め手段を備えている請求項1ないし4のいずれかに記載の体液採取具。
  6. 前記検出部を前記第2の位置に停止させる第2の位置決め手段を備えている請求項1ないし5のいずれかに記載の体液採取具。
  7. 前記検出部は、前記体液中の所定成分と反応する試験紙を有する請求項1ないし6のいずれかに記載の体液採取具。
  8. 前記測定装置は、片手で把持および操作可能で、光学的に体液成分を測定するものである請求項1ないし7のいずれかに記載の体液採取具。
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