JP2002219114A - 血液採取装置 - Google Patents

血液採取装置

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JP2002219114A
JP2002219114A JP2001019220A JP2001019220A JP2002219114A JP 2002219114 A JP2002219114 A JP 2002219114A JP 2001019220 A JP2001019220 A JP 2001019220A JP 2001019220 A JP2001019220 A JP 2001019220A JP 2002219114 A JP2002219114 A JP 2002219114A
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Japan
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puncture
blood
trigger
blood collection
compression member
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Withdrawn
Application number
JP2001019220A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Tsuruki
充啓 鶴来
Katsuhiko Maruo
勝彦 丸尾
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 血糖自己測定の際の穿刺時及び穿刺後の痛
み、恐怖を伴わず、穿刺斑を最小限に抑えつつ採血量が
確保でき、測定全体の操作性において携帯しやすく、操
作を血液採取装置一つで行う。 【解決手段】 生体の皮膚表面を穿刺具2の穿刺針1に
て穿刺して、生体中の血液及び体液を体外に滲出させて
採取する血液採取装置である。穿刺具2の穿刺具ホルダ
ー3と、穿刺具ホルダー3を作動させる動力源4と、動
力源4を作動させるトリガー7と、穿刺前の皮膚表面の
周囲部分を予め圧迫しておくための圧迫部材8と、穿刺
後に穿刺点周囲の空間を減圧状態にする吸引機構9と、
吸引機構9による減圧状態から開放状態へ任意に切替え
る任意リーク機構10とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血糖自己測定装置
のような少量の血液により血液成分を分析する装置で用
いられる血液を採取するための血液採取装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、米国も含めて、出願されている血
液採取装置には、下記のようなものがある。例えば、特
開平8−84721号公報の血液採取装置、特開平10
−127610号公報の血液採取装置、特開平11−2
06742号公報の「穿刺具」、特開平8−598号公
報の「血液吸出器具」、特開平11−164825号公
報の「体液採取装置」、特開平7−275223号公報
の「採血用血液ランセット装置」、特開昭58−726
0号公報の「ランセット注射器」、特開昭59−160
441号公報の「血液採取装置具」、特開平11−95
77号公報の「調節可能なエンドキャップを有する血液
試料採取装置」、特開平2000−116768号公報
の「穿刺器具」等が知られている。
【0003】しかしながら、上記従来例では、下記のよ
うな問題があった。つまり、従来、血糖自己測定装置に
おいて患者自身が測定を行う際、1.「穿刺」→2.
「採血」→3.「テストチップヘの血液導入」→4.
「測定」という段階を経て測定していた。この際、1段
階の「穿刺」及び2段階の「採血」の際に大きな痛みを
伴う。通常、穿刺は、血糖測定に必要な採血量を確保し
なければならないため、患者の操作のし易さも考慮し
て、毛細血管が多く存在する指先で行っていた。しか
し、指先は痛点の密度が皮膚表面及び内部においても体
の他の部位に比べて大変高いことから、穿刺時の激しい
痛みは避けられない。また、指先という面積の小さな限
られたエリアで数回に渡る穿刺を行っていると皮膚が硬
化して、同様の穿刺を行っても採血量の確保が次第に困
難になってくる。しかも指先ということで、穿刺後の手
作業は黴菌の感染ということも課題であった。
【0004】かかる問題点を解決するために、指先以外
で採血するタイプのものがある。採血の部位としては痛
点が少なく操作がしやすい前腕・上腕・腹部・大腿部な
どが推奨されている。しかしながら上記のような部位で
は、毛細血管の数も少なく、また血管を流れる血液圧も
指先に比べると弱いため、指先と同様の穿刺をしても採
血量確保が難しい。指先穿刺に比べて痛さのレベルは若
干低くなるもの、官能試験によると「非常に痛い」→
「痛い」というレベルになっただけで痛みは解消されて
いない。また痛みと同時に穿刺したときの穿刺斑が残る
ということも問題になっていた。前腕などに穿刺班が残
ることは女性や子供にとって見た目に不快感がある。さ
らに上記に示した指先以外での穿刺は採血量確保が難し
いため、太いランセットを深く刺すことによりその問題
を補ってきたが、太い針を指すことは痛覚を刺激する面
積が広いことから、痛みのレベルが上昇することと、大
きく細胞を破壊することから穿刺班が大きくなりなかな
か消えない。また深く刺すことは痛覚刺激物質(例えば
ヒスタミン)を誘発する皮下細胞を大きく破壊するの
で、穿刺後の痛みが長く継続するという問題があった。
これらの対策として穿刺針の径の細化と穿刺針の針入度
の低減の効果が大きい。しかしながら、上記のように穿
刺針の細径化は、指先以外の部位での採血量の確保がま
すます困難にさせ、穿刺針の低減により完全に「痛み」
を解消できないのが事実であり、総合的に見て、「採血
量の確保」と「痛みと穿刺斑の低減」の両立に困難であ
った。
【0005】さらに他の従来例として、特開平11−1
64825号公報に開示されている「体液の試料採取装
置」では、穿刺と同時に角度と幅を持ったリング表面に
より穿刺周囲を繰り返し圧迫することにより穿刺点から
血液を搾り出そうというものであるが、この装置にも以
下のような欠点がある。
【0006】(1)穿刺点周囲を繰り返し、自力で圧迫
しなくてはならないため、お年よりや体の不自由な人に
とっては、かなりの負担となる。(2)穿刺前にトリガ
ーを引いてセットするという動作がいることと、このト
リガーをセットする際にその引く力がランセット本体ハ
ウジングの移動の推進力になっているため、トリガーを
セットするにもかなりの力を要することから、お年より
や体の不自由な人にとっては、かなりの負担となる。
(3)このトリガーを引くという動作が、患者にランセ
ットが移動するときの恐怖心を及ぼす。(4)トリガー
を引いた状態において、何らかの衝撃によりトリガーが
外れる恐れがあり、危険を伴うことが考えられる。
(5)中身が確認できないため、必要な採血が確保でき
ているか、採血に失敗して、また穿刺をし直さなくては
ならないこと。(6)圧迫のみによる採血量の確保はあ
る範囲以上の皮膚面圧迫が必要であり、先端部の皮膚接
触部分がある範囲以上の幅を持たせないといけないの
で、小型化が非常に困難である。(7)先端部形状が圧
迫による採血の効率の点からリング径に限られてしまう
点。
【0007】以上の点から採血量の確保のために操作性
・安全性などの犠牲が生じている。また痛み低減という
点においても完全に解消されていないのが事実である。
穿刺後に痛みが継続する可能性を十分含んでいるため、
今までの穿刺・採血に関する問題は解消されていない。
トータルの操作として、3「テストストリップ20ヘの
血液の導入」→4「測定」という段階において、テスト
ストリップ20、ランセット及び血糖計測定をバラバラ
に用意しなくてはいけなく、また測定して取り外す際に
ランセットの針キャップを落としてしまったりしてい
る。また、測定後の使用済みチップ、ランセットの処分
に困ることが多い。
【0008】上記懸念事項は、他の発明品にも言えるこ
とである。
【0009】以上、従来の採血量確保と、痛み、穿刺
斑、携帯性、操作性すべてを満足できる採血血糖計は存
在しない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的と
するところは、血糖自己測定の際の穿刺時及び穿刺後の
痛み、恐怖を伴わず、穿刺斑を最小限に抑えつつ採血量
が確保でき、測定全体の操作性において携帯しやすく、
操作がその装置一つで行うことができる血液採取装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明にあっては、生体の皮膚表面を穿
刺具2の穿刺針1にて穿刺して、生体中の血液及び体液
を体外に滲出させて採取する血液採取装置において、穿
刺具2を保持する穿刺具ホルダー3と、穿刺具ホルダー
3を作動させる動力源4と、穿刺具ホルダー3に設けた
係止部5に掛かった状態で動力源4をロックし且つ係止
部5から外れた状態で動力源4を作動させるトリガー7
と、穿刺前の皮膚表面の周囲部分を予め圧迫しておくた
めの圧迫部材8と、穿刺後に穿刺点12周囲の空間を減
圧状態にして穿刺される皮膚部分を予め隆起させるため
の吸引機構9と、吸引機構9による減圧状態から開放状
態へ任意に切替える任意リーク機構10とを備えている
ことを特徴としており、このように構成することで、穿
刺前に、圧迫部材8によって穿刺前の皮膚表面をあらか
じめ圧迫することによって、皮膚の穿刺時の痛みに対し
て圧迫を予め加えて痛みの低減を図ることができると共
に、穿刺後に吸引機構9にて穿刺点12周囲の空間を減
圧状態とすることで、血液が滲出しやすくなり、従っ
て、ほとんど痛みを感じずに、少ない穿刺の量で確実に
必要採血量を確保できるようになる。さらに、穿刺前の
圧迫によって指先の採血でも痛みを低減できるようにな
る。
【0012】また請求項2記載の発明は、請求項1にお
いて、穿刺具ホルダー3は、穿刺具2が装着される際も
しくは既に保持されて使用済みとなった穿刺具2に針キ
ャップ11が装着される際に、トリガー7を穿刺具ホル
ダー3の係止部5に掛かった状態に戻すように構成され
ていることを特徴とするのが好ましく、この場合、穿刺
具2を装着する際もしくは既に装着され使用済みとなっ
た穿刺具2に針キャップ11を被せる際に自動的に動力
源4を動かすための準備ができ、いつでもトリガー7に
よる動力源4の動作準備ができるようになる。
【0013】また請求項3記載の発明は、請求項1又は
請求項2において、圧迫部材8による皮膚への圧迫によ
り圧迫部材8が一定距離変位したときにトリガー7が係
止部5から外れるように構成してなることを特徴とする
のが好ましく、この場合、圧迫部材8を皮膚に押し付け
る動作だけで、トリガー7を外すことができるので採血
作業が一つにまとめられ、操作性と安全性が格段に向上
する。
【0014】また請求項4記載の発明は、請求項1又は
請求項3において、圧迫部材8の皮膚接触部分の肉厚A
が0.5mm〜5.0mmの範囲にあることを特徴とす
るのが好ましく、この場合、十分痛みを低減できる圧迫
が可能となり、痛みと押し跡が残る可能性がなくなる。
【0015】また請求項5記載の発明は、請求項1又は
請求項3又は請求項4において、圧迫部材8の皮膚接触
部分から穿刺点12までの距離Bが2.0mm〜15m
mの範囲にあることを特徴とするのが好ましく、この場
合、穿刺点12より溢れ出てきた血液が皮膚接触部に接
触するのを防止できると共に、痛みの低減効果が大き
い。
【0016】また請求項6記載の発明は、請求項3にお
いて、圧迫部材8を一定距離変位させてトリガー7を係
止部5に掛かった状態に戻すのに要する力が0.5kg
f〜3.0kgfの範囲であることを特徴とするのが好
ましく、この場合、圧迫による痛みの低減効果を得るこ
とができると共に、先端部が不用意に作動してしまう可
能性がなく、そのうえ圧迫が痛みを誘発する可能性もな
い。
【0017】また請求項7記載の発明は、請求項1又は
請求項3乃至請求項6のいずれかにおいて、圧迫部材8
は、穿刺点12周囲の皮膚表面に密着する先端キャップ
8aで構成され、先端キャップ8aによる皮膚への圧迫
により先端キャップ8aが一定距離変位したときにトリ
ガー7が係止部5から外れるように構成してなることを
特徴とするのが好ましく、この場合、先端キャップ8a
を皮膚に押し付ける動作だけで、トリガー7を外すこと
ができ、これによって採血作業が一つにまとめられ、操
作性が格段に向上る。
【0018】また請求項8記載の発明は、請求項1乃至
請求項7のいずれかにおいて、トリガー7を係止部5に
掛かった状態でロックするための安全装置13を設けた
ので、トリガー7が掛かっている状態では安全装置13
によってトリガー7が外れる心配がなく、従って、何ら
かの衝撃によりトリガー7が勝手に外れる危険性を回避
できるようになる。
【0019】また請求項9記載の発明は、請求項8にお
いて、安全装置13は、圧迫部材8が変位できないよう
に圧迫部材8をロックするロック状態と、圧迫部材8を
一定量変位させてトリガー7を係止部5から外すロック
解除状態とが任意に切替え自在となっていると共に、穿
刺後に圧迫部材8が元に戻ると同時にトリガー7が自動
的に係止部5に掛かるように構成されていることを特徴
とするのが好ましく、この場合、穿刺しないときは圧迫
部材8が変位できないように圧迫部材8をロックするこ
とで、穿刺針1が不用意に前進するのを阻止でき、ま
た、穿刺時には、ロック解除状態にしない限り、トリガ
ー7が外れなくなる。
【0020】また請求項10記載の発明は、請求項1に
おいて、吸引機構9は、穿刺点12周囲の密閉された空
間14の空気を吸引する吸引ポンプ9aと、吸引ポンプ
9aを動かす電源部15及びそのスイッチ部16とから
構成されていることを特徴とするのが好ましく、この場
合、穿刺点12周囲を自動的に吸引できる。
【0021】また請求項11記載の発明は、請求項1又
は請求項10において、吸引機構9による穿刺点12周
囲の空間14の減圧時に、その吸引力で圧迫部材8が変
位してトリガー7が外れて動力源4を作動させるように
構成されていることを特徴とするのが好ましく、この場
合、本体ハウジング内部が負圧(大気圧以下)になる力
を利用して、先端キャップ8aの本体ハウジング内部へ
の引き込みを行い、これによりトリガー7を外す操作と
穿刺の操作とを自動的に行うことが可能となる。
【0022】また請求項12記載の発明は、請求項10
又は請求項11において、吸引機構9による穿刺点12
周囲の空間14の減圧時に、吸引ポンプ9aと圧迫部材
8とを結ぶ経路に設けられた吸引路17の開閉によっ
て、穿刺点12周囲を含めて本体ハウジング19内部を
減圧−解放させるようにすることを特徴とするのが好ま
しく、この場合、穿刺点12周囲を含めて本体ハウジン
グ19内部の減圧パターンが「減圧−解放」の繰り返し
となり、これにより皮膚の吸引、吸引解除が交互に行わ
れて、絞り効果が生まれてくる。
【0023】また請求項13記載の発明は、請求項7又
は請求項9又は請求項12において、上記圧迫部材8を
構成する先端キャップ8aは、皮膚接触側が透明であ
り、本体ハウジング19取り付け側が不透明となってい
ることを特徴とするのが好ましく、この場合、穿刺具2
をセットした際に、穿刺具2側が不透明であるので、穿
刺具2が見えず、穿刺の際に穿刺針1が降りてくるとい
う恐怖心がなくなり、また透明部分によって中身が確認
できるため、採血量が確認しやすくなる。
【0024】また請求項14記載の発明は、請求項1に
おいて、本体ハウジング19に、使用前・使用済みの穿
刺具2及びテストストリップ20の収納部21が設けら
れると共に、採取作業中に穿刺具2の針キャップ11を
保持しておくための針キャップ保持部22が設けられて
いることを特徴とするのが好ましく、この場合、作業中
に針キャップ11の紛失を防止できると共に、使用前の
テストストリップ20と使用後のテストストリップ20
とを別々に保管して持ち運ぶことが可能となる。
【0025】また請求項15記載の発明は、請求項1に
おいて、本体ハウジング19に、血液分析測定装置及び
測定値を表示する表示部23が設けられていることを特
徴とするのが好ましく、この場合、「テストストリップ
20ヘの血液の導入」→「測定」という段階を一台の血
液採取装置で行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0027】本実施形態の血液採取装置は、図1、図
3、図18に示すように、筒形の本体ハウジング19内
に、穿刺型ランセットと称される穿刺具2と、ランセッ
トホルダーと称される穿刺具ホルダー3と、穿刺具ホル
ダー3を作動させる動力源4と、動力源4を作動させる
トリガー7と、皮膚を穿刺するポイント(以後「穿刺点
12」と呼ぶ)の周囲を穿刺前に予め圧迫しておくため
の圧迫部材8と、穿刺後の穿刺点12周囲を含めて本体
ハウジング19内部を減圧状態にして穿刺される皮膚部
分を予め隆起させるための吸引機構9と、吸引機構9に
よる減圧−開放を任意に実施できる任意リーク機構10
とで主体が構成されている。なお図1中の70は針入調
整ダイヤルである。
【0028】ここで上記本体ハウジング19全体の大き
さは問わないが、やはり携帯性等を考慮して、手のひら
に握られるサイズで収めておくことが望ましい。具体的
には長さは例えば160mm以下、幅は例えば70mm
以下、厚さは例えば50mm以下にするのが好ましい。
【0029】上記穿刺具2は、生体の皮膚表面(例え
ば、指先)を穿刺して、生体中の体液及び血液を体外に
滲出させるための器具であり、先端に穿刺針1が設けら
れている。この穿刺針1は針キャップ11にて覆われる
ようになっている。なお、穿刺される皮膚は指先には限
られず、腕や大腿部などの人体の四肢であってもよい。
【0030】上記圧迫部材8は、皮膚の穿刺時の痛みに
対して圧迫を予め加えることで痛みの低減を図ることを
目的としており、メルザックが提唱するゲートコントロ
ール理論(皮膚圧迫により「痛覚」の脊髄へのゲート部
分へ膠様質から抑制物質が分泌され、「痛覚」を抑制
し、痛みを低減する)を応用したものである。圧迫部材
8として、本例では、本体ハウジング19の先端に装着
されるドーナツ状をした先端キャップ8aを使用してい
る。また先端キャップ8aは図15に示す圧迫用のバネ
26によって前進方向に向かって常にバネ付勢されてい
ると共に、本体ハウジング19に設けたロックボタン1
3aによって先端キャップ8aは動かないようにしてあ
る。なお、先端キャップ8aの皮膚接触形状は、特にド
ーナツ状には限定されない。また吸引時の皮膚の圧迫効
果を考えると異形になっている方が、血が出やすい場合
もある。例えば、図13に示すように、アステロイド状
になっていたほうが吸引時に4面から圧迫を受けるので
血が出やすい。ただし、洗浄のし易さ等を考えると円形
であってもよいものである。
【0031】上記穿刺具ホルダー3は、図18に示すよ
うに、穿刺具2を保持する筒状部からなり、この筒状部
の後端は本体ハウジング19内を前後移動可能な可動軸
80に連結されている。可動軸80は、動力源4を構成
する穿刺具ホルダー推進用のバネ24によって前進方向
に付勢されている。なお、動力源4として他のバネやゴ
ム等の弾性体を利用してもよい。さらに穿刺具ホルダー
3の後部には、トリガー7に係脱自在に係止するバネ材
81が一体に設けられている。バネ材81は略V字状に
形成され、その両先端には係止部5が設けられている。
【0032】上記可動軸80の側方には、トリガー7が
前後移動自在に配置されている。トリガー7の下端7a
は先端キャップ8aに接離自在に対向配置されていると
共に、トリガー押圧用のバネ25によって先端キャップ
8a側に常に付勢されている。トリガー7の上部には、
先端がテーパー面となった係止爪6が設けられており、
この係止爪6が穿刺具ホルダー3の係止部5に対して係
脱可能に係合できるようになっている。ここで係止爪6
の先端は係止部5を乗り越えることが可能なテーパー形
状に形成されている。
【0033】図18を参照してトリガー7の動作を説明
すると、穿刺具ホルダー3に穿刺具2を装着する際(或
いは使用済みの穿刺針1に針キャップ11を装着する
際)に、穿刺具ホルダー3が穿刺具ホルダー推進用のバ
ネ24に抗して本体ハウジング19内に押し込まれる
と、バネ材81の係止部5がトリガー7の係止爪6を乗
り越えると、図18(b)に示すように、係止爪6が係
止部5に掛かってトリガー7はスタンバイ状態となる。
この状態で穿刺具ホルダー推進用のバネ24が圧縮状態
となり、且つ穿刺具ホルダー3は動かないようにロック
される。その後、圧迫部材8を皮膚に押し付けること
で、先端キャップ8aが圧迫用のバネ26(図16)に
抗して後退移動する。トリガー7がトリガー押圧用のバ
ネ25に抗して図18(c)に示すように一定距離だけ
後退移動すると、図18(c)に示すように、係止爪6
が係止部5から外れ、この段階ではじめて、図18
(d)に示すように、穿刺具ホルダー推進用のバネ24
によって穿刺具ホルダー3が前進移動して穿刺が行われ
る。なお穿刺後に、先端キャップ8aによる皮膚の圧迫
操作を止めると、先端キャップ8aが圧迫用のバネ26
によって前進移動し、これに伴いトリガー7はトリガー
押圧用のバネ25によって押圧されて図18(a)の状
態に戻る。なお、本例では穿刺具ホルダー3の動力源4
としてバネを用いたが、これ以外に、例えば磁力の反発
力を用いることも可能である。なお、図18(a)
(b)(d)では圧迫用のバネ26の図示を省略してい
る。
【0034】また上記本体ハウジング19には、先端キ
ャップ8aが変位できないように先端キャップ8aをロ
ックするロック状態と、先端キャップ8aを一定量変位
させてトリガー7を係止部5から外すロック解除状態と
が任意に切替え自在とするためのロックボタン13aが
設けられている。このロックボタン13aは、図16に
示すように、穿刺後に先端キャップ8aが元に戻ると同
時にトリガー7が自動的に係止部5に掛かるようにバネ
(図示せず)によって付勢されている。このロックボタ
ン13aは、「ロック⇔解除」の切り替え式となってお
り、穿刺直前に任意に解除して、皮膚への圧迫により先
端キャップ8aが一定量変位可能となり、トリガー7が
作動した後に先端キャップ8aが元に戻ると同時に自動
的に先端キャップ8aをロック状態にできるようになっ
ている。さらに言えば、図7の(c)の段階で掛かった
トリガー7を図7の(d)の段階の針キャップ11をセ
ットする際に動かないようにできる。また図8(b)の
段階で解除し、図8(c)、(d)の段階で圧迫及び穿
刺して、図9(a)の段階で先端キャップ8aの圧迫を
緩めると元のロック位置に戻る。しかも、このロックボ
タン13aは図16(a)の状態では、先端キャップ8
aの本体ハウジング19方向への移動を阻止するので、
先端キャップ8aに外力をかけてもトリガー7は働か
ず、ロックボタン13aを押すことで、はじめて先端キ
ャップ8aが本体ハウジング19内部の方向に押し込み
可能となり、その後、先端キャップ8aの押し込みが解
除されたときは再び(a)のロック状態に戻る構造とな
っている。
【0035】一方、任意リーク機構10は、吸引機構9
による穿刺点12周囲の減圧を指で任意にリーク穴18
の開閉を行なうことで、採血のスタート及び採血後の減
圧を自由に制御できるようになっている。本例では、図
9(b)のように本体ハウジング19の外側面に設けた
リーク穴18を指で押さえることによって、吸引ポンプ
9aによる吸引動作が可能となり、図9(c)のように
リーク穴18からを指を離すことで、吸引ポンプ9aに
よる吸引動作を停止できるようにしている。
【0036】次に、圧迫操作から採血操作までの一連の
動作の一例を図7〜図9に基づき説明する。
【0037】先ず、図7(a)のように、本体ハウジン
グ19を手に持ち、図7(b)のように先端キャップ8
aを外して穿刺具ホルダー3に穿刺具2を取り付け、穿
刺具2を一定距離だけ押し込むと、トリガー7は図18
(b)のスタンバイ状態となる。その後、図7(c)
(d)のように、針キャップ11を取り去り、この針キ
ャップ11を本体ハウジング19の針キャップ保持部2
2に刺しておく。その後、図8(a)のように指でスイ
ッチ部16をONにし、その後、図8(b)のように先
端キャップ8aをロックしているロックボタン13aを
解除する。その後、図8(c)のように親指を本体ハウ
ジング19の上部にもっていき、力を入れやすい状態に
して皮膚へ押し付けると、先端キャップ8aが皮膚表面
を圧迫しながら、本体ハウジング19内に押し込まれ
る。そして先端キャップ8aが一定距離だけ押し込まれ
ると、トリガー7が外れて穿刺具ホルダー3が前進移動
し、図8(d)のように穿刺針1が皮膚を穿刺する。
【0038】その後、図9(a)のように先端キャップ
8aの押し込みを止める。そして図9(b)のように先
端キャップ8aを皮膚表面に付けたままで、親指でリー
ク穴18を塞ぐと、吸引ポンプ9aによって先端キャッ
プ8a内部の空間14が減圧状態となり、穿刺点12の
皮膚部分が隆起して、血液が穿刺点12に集まり、採血
量を十分に確保できるようになる。
【0039】採血後は、図9(c)のように先端キャッ
プ8aを外して、使用済みの針キャップ11を穿刺針1
に取り付ける。このとき、図9(d)のように針キャッ
プ11を押し込むことで、再び図18(b)のようにト
リガー7はスタンバイ状態に戻る。
【0040】しかして、穿刺前に先端キャップ8aによ
って穿刺前の皮膚表面をあらかじめ圧迫することによっ
て、皮膚の穿刺時の痛みに対して圧迫を予め加えて痛み
の低減を図ることができる。また穿刺後に吸引機構9に
て穿刺点12周囲の空間14を減圧状態とすることで、
血液が滲出しやすくなる。これによって、ほとんど痛み
を感じずに、少ない穿刺の量で確実に必要採血量を確保
できるようになる。
【0041】また、指先の穿刺でも、穿刺前の圧迫によ
って痛みを低減できるようになる。また、指先以外、例
えば、痛点が少なく操作がしやすい前腕・上腕・腹部・
大腿部などで採血する場合でも、穿刺前の圧迫と穿刺後
の吸引とによって必要採血量を確保できる。これにより
指先以外の生体部分の採血でも、穿刺深さを浅くできし
かも穿刺針1を細くできるので、穿刺斑が残るという問
題や、痛みが長く継続するという問題もない。この結
果、「採血量の確保」と「痛みと穿刺斑の低減」の両立
が可能となる。さらに採血に失敗することがなく、穿刺
をし直さなくてはならないという問題もなく、特に、お
年よりや体の不自由な人にとって、負担を軽減できるも
のである。
【0042】ちなみに、減圧を行わずに、圧迫のみによ
る採血を行う場合にあっては、採血量の確保のためには
ある範囲以上の皮膚面圧迫が必要であり、しかも先端部
の皮膚接触部分がある範囲以上の幅を持たせないといけ
ないので、装置の小型化が非常に困難となり、また先端
部形状が圧迫による採血の効率の点からリング形状(例
えば、先端リングの幅5〜20mm、内径6.0〜12
mmの範囲))に限られてしまうという問題があるが、
本発明では、かかる問題は生じないものである。
【0043】また本例では、穿刺具ホルダー3は、穿刺
具2を装着する際もしくは既に装着され使用済みとなっ
た穿刺具2に針キャップ11を被せる際に、トリガー7
を穿刺具ホルダー3の係止部5に掛かった状態に戻すこ
とができるようにしているので、自動的に動力源4を動
かすための準備ができ、いつでもトリガー7による動力
源4の動作準備ができる。つまり図2(a)(b)のよ
うに採血前に穿刺具2を押し込む際、或いは図2(c)
(d)のように採血後に穿刺針1に針キャップ11を取
り付ける際に、穿刺具ホルダー3が指定位置まで押し込
まれることで、トリガー7がスタンバイ状態になる。こ
のとき押し込み力は0.5Kgf以下に設定するのが望
ましい。それによって、お年寄りや体の不自由な患者で
も楽々トリガー7をセットすることができる。また穿刺
直前にトリガー7を引いてセットするという動作が不要
となるうえに、穿刺具2を装着する作業或いは針キャッ
プ11を装着する作業だけで、トリガー7を自動的にセ
ットできるので、トリガー7のセット作業が容易とな
り、特にトリガー7を引くという動作が、患者に穿刺具
2の恐怖心を及ぼすが、本実施形態では、トリガー7を
直接動かすのではないため、恐怖心を取り去ることがで
きるようになる。
【0044】ここで上記トリガー7が掛かる位置まで変
位するのに要する力は0.5kgf〜3.0kgfの範
囲であるのが望ましい。この力の範囲は、図5に示すよ
うに、皮膚に接する先端キャップ8aが圧迫する力であ
ると同時に、穿刺具2が動作するのに必要な力を示し、
この範囲より小さいと圧迫による痛みの低減効果が無
く、また先端部が小さな力で押されただけで作動してし
まう可能性がある。また上記範囲より大きいと圧迫力が
強すぎるので、痛みへの閾値を越えてしまい、圧迫が痛
みを誘発する可能性がある。また強い力で押さないとい
けないことから年寄りや体の不自由な患者にとって負担
となる。従って、上記0.5kgf〜3.0kgfの範
囲が望ましい。
【0045】さらに本例では、先端キャップ8aによる
皮膚への圧迫により先端キャップ8aが一定距離変位し
たときにトリガー7が係止部5から外れるように構成し
てある。つまり、穿刺点12周囲を予め圧迫しておくた
めの先端キャップ8aが押し込まれてトリガー7が穿刺
具ホルダー3の係止部5から外れ、穿刺具2が採血した
い皮膚面方向に移動して穿刺を行うようにしてあるの
で、先端キャップ8aを皮膚に押し付ける動作だけで、
トリガー7を外すことができるようになる。これによっ
て採血作業が一つにまとめられ、操作性が格段に向上
し、圧迫をし忘れということも無くなる。また先端キャ
ップ8aを圧迫しない限り、トリガー7が外れないた
め、安全性も確保できる。
【0046】さらに、先端キャップ8aにおいて図3に
示すように、皮膚接触側が透明部61であり、本体ハウ
ジング19取り付け側が不透明部61である2層にする
のが望ましい。この場合、穿刺具2をセットした際に、
穿刺具2側が不透明部60であるので、穿刺具2が見え
ず、穿刺の際に穿刺針1が降りてくるという恐怖心がな
くなり、また透明部61によって中身が確認できるた
め、採血量が確認しやすくなり、必要な採血量を失敗な
く確保できるようになる。
【0047】また、トリガー7を係止部5に掛かった状
態でロックするための安全装置13として、図16のよ
うに先端キャップ8aをロックするロックボタン13a
を設けているので、このロックボタン13aによってト
リガー7が勝手に働かないようにすることができる。な
お、ロックボタン13aに変えて、例えば、図17
(a)、(b)に示すように、ピン30等の外部からの
差込によって先端キャップ8aの動きを止めるようにし
てもよい。いずれの場合も、トリガー7が掛かっている
状態で安全装置13を外さない限りトリガー7が外れる
心配がなく、従って、何らかの衝撃によりトリガー7が
勝手に外れる危険性を回避できるようになる。
【0048】また本例では、吸引機構9として、図1、
図3に示すように、穿刺点12周囲の密閉された空間1
4の空気を吸引する吸引ポンプ9aと、吸引ポンプ9a
を動かす電源部15及びそのスイッチ部16とで構成し
たので、穿刺点12周囲を自動的に吸引でき、血液の滲
出を促進できるようになると共に、これらを本体ハウジ
ング19内に装置に組み込むにあたり、図1に示すよう
に、穿刺具2部分と吸引機構9部分とを平行に配置する
ことで、各部品を連動させる状態にすることが容易とな
り、小型化も実現できる。
【0049】なお、本例では、本体ハウジング19にス
イッチ部16を設けているが、リーク穴18がスイッチ
部を兼ねるようにすることも可能である。例えば図6に
示すように、スイッチ部16にリーク穴18を設けるよ
うにしてもよい。これによってリーク穴18とスイッチ
部16とが一体化されることで、スイッチ操作が不要と
なり、操作性が向上する。
【0050】図4は、本体ハウジング19に血液分析測
定装置及び測定値表示が内蔵されている場合の例を示し
ている。他の構成は図1の実施形態と同様であり、異な
る点だけを述べる。本例では、本体ハウジング19内に
血糖をはじめとする血液分析測定装置及び測定値表示部
23が内蔵されていると共に、採血部と測定部が一体化
されている。これにより一台の装置で採血から測定まで
の一連の作業をすべてを行うことができるようになって
いる。テストストリップ20は、本体ハウジング19に
差し込むことにより測定スタンバイ状態となる。このテ
ストストリップ20は、採血された血液成分を、毛細管
現象を利用して、本体ハウジング19内部に内蔵されて
いるバイオセンサ(図示せず)の電極部に導入するため
のものであり、バイオセンサによって血液成分内の血糖
値を測定して、LEDなどの表示部23にて表示するよ
うにしている。例えば、図14に示すように、採血した
血液をテストストリップ20に付着させると数秒後に表
面の表示板に血糖をはじめとする血液分析測定値が表示
されるようになる。さらに使用するテストストリップ2
0を、図11、図12に示すように、本体ハウジング1
9裏側に2つの収納スペース21,21に設けておくよ
うにしてもよい。この場合、使用前のテストストリップ
20と使用後のテストストリップ20とを別々に保管し
ておくことができ、穿刺具2と同様に持ち運びができる
と共に、衛生面においても好ましいものとなる。ちなみ
に、「テストストリップ20ヘの血液の導入」→「測
定」という段階において、従来では、テストストリップ
20、穿刺具2及び血糖計測定をバラバラに用意しなく
てはいけなく、また測定して取り外す際に穿刺具2の針
キャップ11を落としてしまったりしており、また、測
定後の使用済みチップ、穿刺具2の処分に困ることが多
いという問題があったが、本実施形態では、使用前、使
用後のテストストリップ20や穿刺具2を本体ハウジン
グ19の裏蓋をあけて2つの収納スペース21,21に
別々に保管することにより、上記問題が解決でき、採血
量の確保と、痛みを和らげて穿刺斑を無くす効果に加え
て、携帯性、操作性においてすべてを満足できるものと
なる。
【0051】図5は、先端キャップ8aの皮膚接触部分
の肉厚Aが0.5mm〜5.0mmの範囲とした場合の
例を示している。他の構成は図1の実施形態と同様であ
り、異なる点だけを述べる。本例では、図5(a)に示
すように、皮膚に接触する部材の肉厚Aは上記範囲内に
収まっていれば、十分痛みを低減できる圧迫が可能とな
る。上記範囲より小さいと表面積が小さくなり、面積辺
りの力が大きくなりすぎて皮膚への食い込みが大きくな
り、痛みと押し跡が残る可能性がある。また上記範囲を
超えると、外径が大きくなりすぎて小型化という点で問
題になる。従って、「痛み低減」と「小型化」の両方を
実現することができる。また、本例では先端キャップ8
aと先端キャップ8aとが一体化されていることで、
「穿刺痛低減のための圧迫」、「穿刺具2の作動」、
「吸引のための空間を作るための密着」が一つの部品に
よってなされることとなり、操作のし易さが向上すると
共に、装置の簡略化、小型化を図ることができる。な
お、図10に示すように、穿刺点12周囲の圧迫部材8
と先端キャップ8aとを別部材としても、先端キャップ
8aと圧迫部材8とによって十分に痛み低減の機能を発
揮することができる。
【0052】また上記図5において、先端キャップ8a
の皮膚接触部分と穿刺点12との距離Bは2.0mm〜
15mmの範囲にあるのが望ましい。図5(a)に示す
ように、穿刺点12周囲からの距離Bが上記範囲より小
さいと、穿刺点12より溢れ出てきた血液が皮膚接触部
に接触してしまい、採血できない状態となる。また、一
般的に使用される使い捨て穿刺具2は、樹脂に針が埋め
込められた状態であり、この種の市販の穿刺具2を使う
ことができる最低限の太さが上記範囲加減と考えてよ
い。上記範囲より大きいと径が大きすぎるため前記の小
型化という点で問題になる。また、できるだけ穿刺点1
2に近いところを圧迫した方が痛みの低減効果が大きい
という点から、上限は上記範囲に抑えたほうが好まし
い。
【0053】また、吸引ポンプ9aによる穿刺点12周
囲を減圧する構造において、吸引ポンプ9aの吸引力で
自動的に先端キャップ8aが変位して、トリガー7が自
動的に外れて動力源4を作動させるようにするのが望ま
しい。通常、採血は図7〜図9の順序で行うが、図8
(b)の段階でロックをはずしておき、図8(c)のよ
うに腕に先端部を密着させ圧迫させる前に、図9(b)
の段階でリーク穴18を塞ぐことにより、本体ハウジン
グ19内部が負圧(大気圧以下)になる力を利用して、
先端キャップ8aの本体ハウジング19内部への引き込
みを行い、これにより図8(a)(b)の操作を自動的
に行うことが可能となる。また吸引による皮膚への密着
力によりある程度の穿刺痛は解消できるようになる。さ
らに上記吸引機構9による穿刺点12周囲の空間14の
減圧時に、吸引ポンプ9aと先端キャップ8aとを結ぶ
吸引路17を開閉することで、穿刺点12周囲を含めて
本体ハウジング19内部を減圧−解放させるようにして
もよい。この場合、穿刺点12周囲を含めて本体ハウジ
ング19内部の減圧パターンが「減圧−解放」の繰り返
しとなり、これにより皮膚の吸引、吸引解除が交互に行
われて、絞り効果が生まれてくる結果、痛みのない加圧
操作を実現できるようになる。この減圧パターンは弁の
マイコン制御による電磁弁開閉で行ってもよい。またマ
イコンによるポンプの出力制御プラス通常弁の動作によ
って行うこともできる。
【0054】図15は、他の例として、本体ハウジング
19の先端キャップ8aとは逆の端部に、別の任意リー
ク機構10’を設けた場合の一例を示している。本例の
任意リーク機構10’では、リーク押さえ50を指で押
すとバッキン押さえバネ52が収縮して真空用パッキン
51が開放されて空気が漏出するようになり、また、リ
ーク押さえ50から指を離すとバッキン押さえバネ52
のバネ力で真空用パッキン51が密閉されて空気の漏出
を防止できるようにしてある。
【0055】次に、本発明の血液採取装置を作製し、市
販の血液採取装置と採血量及び痛みの比較を行った。そ
の結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】上記表1、2のように、市販の血液採取装
置に比べ、本発明品の方が採血量及び傷みの低減に関し
て格段の向上が見られた。
【0059】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、生体の皮膚表面を穿刺具の穿刺針にて穿刺して、
生体中の血液及び体液を体外に滲出させて採取する血液
採取装置において、穿刺具を保持する穿刺具ホルダー
と、穿刺具ホルダーを作動させる動力源と、穿刺具ホル
ダーに設けた係止部に掛かった状態で動力源をロックし
且つ係止部から外れた状態で動力源を作動させるトリガ
ーと、穿刺前の皮膚表面の周囲部分を予め圧迫しておく
ための圧迫部材と、穿刺後に穿刺点周囲の空間を減圧状
態にして穿刺される皮膚部分を予め隆起させるための吸
引機構と、吸引機構による減圧状態から開放状態へ任意
に切替える任意リーク機構とを備えているので、穿刺前
に、圧迫部材によって穿刺前の皮膚表面をあらかじめ圧
迫することによって、皮膚の穿刺時の痛みに対して圧迫
を予め加えて痛みの低減を図ることができると共に、穿
刺後に吸引機構にて穿刺点周囲の空間を減圧状態とする
ことで、血液が滲出しやすくなり、従って、ほとんど痛
みを感じずに、少ない穿刺の量で確実に必要採血量を確
保できるようになる。さらに、穿刺前の圧迫によって指
先の採血でも痛みを低減できるようになり、また、指先
以外、例えば、痛点が少なく操作がしやすい前腕・上腕
・腹部・大腿部などで採血する場合でも、穿刺前の圧迫
と穿刺後の吸引とによって必要採血量を確保できると共
に、穿刺深さを浅くできしかも穿刺針を細くでき、穿刺
斑が残るという問題や、痛みが長く継続するという問題
もなくなる結果、「採血量の確保」と「痛みと穿刺斑の
低減」の両立が可能となる。さらに採血に失敗すること
がなく、穿刺をし直さなくてはならないという問題もな
く、特に、お年よりや体の不自由な人にとって、負担を
軽減できるものである。
【0060】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、穿刺具ホルダーは、穿刺具が装着され
る際もしくは既に保持されて使用済みとなった穿刺具に
針キャップが装着される際に、トリガーを穿刺具ホルダ
ーの係止部に掛かった状態に戻すように構成されている
ので、穿刺具を装着する際もしくは既に装着され使用済
みとなった穿刺具に針キャップを被せる際に自動的に動
力源を動かすための準備ができ、いつでもトリガーによ
る動力源の動作準備ができるようになる。また穿刺直前
にトリガーを引いてセットするという動作が不要となる
うえに、穿刺具を装着する作業或いは針キャップを装着
する作業だけで、トリガーを自動的にセットできるの
で、トリガーのセット作業が容易となり、特にトリガー
を引くという動作が、患者に穿刺具の恐怖心を及ぼす
が、本発明ではトリガーを直接動かすのではないため、
恐怖心を取り去ることができるものである。
【0061】また請求項3記載の発明は、請求項1又は
請求項2記載の効果に加えて、圧迫部材による皮膚への
圧迫により圧迫部材が一定距離変位したときにトリガー
が係止部から外れるように構成してなるので、圧迫部材
を皮膚に押し付ける動作だけで、トリガーを外すことが
できるので採血作業が一つにまとめられ、操作性が格段
に向上し、圧迫をし忘れということも無くなると共に、
先端キャップを圧迫しない限り、トリガーが外れないた
め、安全性も同時に確保できる。
【0062】また請求項4記載の発明は、請求項1又は
請求項3記載の効果に加えて、圧迫部材の皮膚接触部分
の肉厚が0.5mm〜5.0mmの範囲にあるので、十
分痛みを低減できる圧迫が可能となり、痛みと押し跡が
残る可能性がなくなると共に、圧迫部材の外径を小さく
して小型化を図ることが可能となる。
【0063】また請求項5記載の発明は、請求項1又は
請求項3又は請求項4記載の効果に加えて、圧迫部材の
皮膚接触部分から穿刺点までの距離が2.0mm〜15
mmの範囲にあるので、穿刺点より溢れ出てきた血液が
皮膚接触部に接触するのを防止できると共に、痛みの低
減効果が大きく、そのうえ穿刺具を細くできるようにな
る。
【0064】また請求項6記載の発明は、請求項3記載
の効果に加えて、圧迫部材を一定距離変位させてトリガ
ーを係止部に掛かった状態に戻すのに要する力が0.5
kgf〜3.0kgfの範囲であるので、圧迫による痛
みの低減効果を得ることができると共に、先端部が不用
意に作動してしまう可能性がなく、そのうえ圧迫が痛み
を誘発する可能性もなく、年寄りや体の不自由な患者に
とって使い易くなる。
【0065】また請求項7記載の発明は、請求項1又は
請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の効果に加え
て、圧迫部材は、穿刺点周囲の皮膚表面に密着する先端
キャップで構成され、先端キャップによる皮膚への圧迫
により先端キャップが一定距離変位したときにトリガー
が係止部から外れるように構成してなるので、先端キャ
ップを皮膚に押し付ける動作だけで、トリガーを外すこ
とができ、これによって採血作業が一つにまとめられ、
操作性が格段に向上し、圧迫をし忘れということも無く
なる。また先端キャップを圧迫しない限り、トリガーが
外れないため、安全性も同時に確保できる。
【0066】また請求項8記載の発明は、請求項1乃至
請求項7のいずれかに記載の効果に加えて、トリガーを
係止部に掛かった状態でロックするための安全装置を設
けたので、トリガーが掛かっている状態では安全装置に
よってトリガーが外れる心配がなく、従って、何らかの
衝撃によりトリガーが勝手に外れる危険性を回避できる
ようになる。
【0067】また請求項9記載の発明は、請求項8記載
の効果に加えて、安全装置は、圧迫部材が変位できない
ように圧迫部材をロックするロック状態と、圧迫部材を
一定量変位させてトリガーを係止部から外すロック解除
状態とが任意に切替え自在となっていると共に、穿刺後
に圧迫部材が元に戻ると同時にトリガーが自動的に係止
部に掛かるように構成されているので、穿刺しないとき
は圧迫部材が変位できないように圧迫部材をロックする
ことで、穿刺針が不用意に前進するのを阻止でき、ま
た、穿刺時には、ロック解除状態にしない限り、トリガ
ーが外れないため、安全性を高めることができる。
【0068】また請求項10記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、吸引機構は、穿刺点周囲の密閉され
た空間の空気を吸引する吸引ポンプと、吸引ポンプを動
かす電源部及びそのスイッチ部とから構成されているの
で、穿刺点周囲を自動的に吸引でき、血液の滲出が促進
される。
【0069】また請求項11記載の発明は、請求項1又
は請求項10記載の効果に加えて、吸引機構による穿刺
点周囲の空間の減圧時に、その吸引力で圧迫部材が変位
してトリガーが外れて動力源を作動させるように構成さ
れているので、本体ハウジング内部が負圧(大気圧以
下)になる力を利用して、先端キャップの本体ハウジン
グ内部への引き込みを行い、これによりトリガーを外す
操作と穿刺の操作とを自動的に行うことが可能となる。
また吸引による皮膚への密着力によりある程度の穿刺痛
は解消できるようになる。
【0070】また請求項12記載の発明は、請求項10
又は請求項11記載の効果に加えて、吸引機構による穿
刺点周囲の空間の減圧時に、吸引ポンプと圧迫部材とを
結ぶ経路に設けられた吸引路の開閉によって、穿刺点周
囲を含めて本体ハウジング内部を減圧−解放させるよう
にしたので、穿刺点周囲を含めて本体ハウジング内部の
減圧パターンが「減圧−解放」の繰り返しとなり、これ
により皮膚の吸引、吸引解除が交互に行われて、絞り効
果が生まれてくる結果、痛みのない加圧操作を実現でき
るようになる。
【0071】また請求項13記載の発明は、請求項7又
は請求項9又は請求項12記載の効果に加えて、上記圧
迫部材を構成する先端キャップは、皮膚接触側が透明で
あり、本体ハウジング取り付け側が不透明となっている
ので、穿刺具をセットした際に、穿刺具側が不透明であ
るので、穿刺具が見えず、穿刺の際に穿刺針が降りてく
るという恐怖心がなくなり、また透明部分によって中身
が確認できるため、採血量が確認しやすくなり、必要な
採血量を失敗なく確保できるものである。
【0072】また請求項14記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、本体ハウジングに、使用前・使用済
みの穿刺具及びテストストリップ20の収納部21が設
けられると共に、採取作業中に穿刺具の針キャップを保
持しておくための針キャップ保持部が設けられているの
で、作業中に針キャップの紛失を防止できると共に、使
用前のテストストリップ20と使用後のテストストリッ
プ20とを別々に保管して持ち運ぶことが可能となり、
衛生面においても好ましいものとなる。
【0073】また請求項15記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、本体ハウジングに、血液分析測定装
置及び測定値を表示する表示部が設けられているので、
「テストストリップ20ヘの血液の導入」→「測定」と
いう段階を一台の血液採取装置で行うことができ、携帯
性、操作性を満足できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例の血液採取装置の説明
図である。
【図2】同上の血液採取装置の使用状態を示し、(a)
は穿刺具ホルダーに穿刺具をセットし始める状態を示
し、(b)は穿刺具がトリガーのスタンバイ状態になる
位置まで押し込まれている状態を示し、(c)は採血後
に使用済み穿刺具に針キャップを取り付ける取り付ける
状態を示し、(d)は針キャップを取り付ける際にトリ
ガーがスタンバイ状態になる位置まで押し込まれている
状態を示す図である。
【図3】同上の血液採取装置の側面図である。
【図4】同上の血液採取装置に血液分析測定装置が一体
化され、上部にテストストリップが挿入されている状態
の側面図である。
【図5】(a)は同上の先端キャップによる穿刺前の皮
膚への圧迫の様子の状態を示し、(b)は圧迫により先
端キャップがトリガーONの状態まで押し込まれる状態
を示す説明図である。
【図6】同上の吸引のためのリーク穴とポンプのスイッ
チ部が連動している状態の説明図である。
【図7】同上の採血の一連の操作の流れを示し、(a)
は本体ハウジングを手に持った状態、(b)は先端キャ
ップをはずして穿刺具を取り付けた状態、(c)はトリ
ガーのスタンバイ位置まで押し込んだ後に針キャップを
ねじり取る状態、(d)は先端キャップを取り付けて針
キャップを本体ハウジングの針キャップ保持部に刺して
おく状態を示す図である。
【図8】(a)は同上のスイッチをONにする状態、
(b)は先端キャップ作動のためにロックボタンを解除
する状態、(c)は親指を装置の上部にもっていき、力
を入れやすい状態にして皮膚へ押し付ける状態、(d)
は先端キャップで皮膚表面を圧迫しつつ、トリガーON
状態の位置まで押し込み、穿刺具ホルダーを作動させて
穿刺を実施する状態を示す図である。
【図9】(a)は押し込まれていた先端キャップを元の
状態に戻す状態、(b)は穿刺後にリーク穴18を塞い
で吸引を開始する状態、(c)は採血後、先端キャップ
をはずし針キャップを穿刺具に取り付ける状態、(d)
は針キャップを取り付けることにより再びトリガーのス
タンバイの状態を示す図である。
【図10】同上の先端キャップと圧迫部材とが別々に備
わっている場合の説明図である。
【図11】同上の本体ハウジング裏側の使用前後の穿刺
具及びテストストリップの収納場所の説明図である。
【図12】同上の収納場所の蓋を開いた状態の説明図で
ある。
【図13】同上の圧迫部材の形状の一例を示す図であ
る。
【図14】前腕部から採血した血液をテストストリップ
につけ、血液を分析する様子を説明する図である。
【図15】同上の本体ハウジングに取り付けられた任意
リーク機構の他例を説明する図である。
【図16】同上の自動ロック機構を示し、(a)はロッ
クが掛かっている状態、(b)はロックが先端キャップ
の押し込みによって元の状態に戻る様子を説明する図で
ある。
【図17】(a)(b)は同上のロックボタンの他例の
説明図である。
【図18】(a)〜(d)は同上のトリガーの動作説明
図である。
【符号の説明】
1 穿刺針 2 穿刺具 3 穿刺具ホルダー 4 動力源 5 係止部 7 トリガー 8 圧迫部材 9 吸引機構 9a 吸引ポンプ 10 任意リーク機構 11 針キャップ 12 穿刺点 13 安全装置 14 空間 15 電源部 16 スイッチ部 17 吸引路 18 19 本体ハウジング 20 テストストリップ 21 収納部 22 針キャップ保持部 23 表示部 A 圧迫部材の肉厚 B 距離

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の皮膚表面を穿刺具の穿刺針にて穿
    刺して、生体中の血液及び体液を体外に滲出させて採取
    する血液採取装置において、穿刺具を保持する穿刺具ホ
    ルダーと、穿刺具ホルダーを作動させる動力源と、穿刺
    具ホルダーに設けた係止部に掛かった状態で動力源をロ
    ックし且つ係止部から外れた状態で動力源を作動させる
    トリガーと、穿刺前の皮膚表面の周囲部分を予め圧迫し
    ておくための圧迫部材と、穿刺後に穿刺点周囲の空間を
    減圧状態にして穿刺される皮膚部分を予め隆起させるた
    めの吸引機構と、吸引機構による減圧状態から開放状態
    へ任意に切替える任意リーク機構とを備えていることを
    特徴とする血液採取装置。
  2. 【請求項2】 穿刺具ホルダーは、穿刺具が装着される
    際もしくは既に保持されて使用済みとなった穿刺具に針
    キャップが装着される際に、トリガーを穿刺具ホルダー
    の係止部に掛かった状態に戻すように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の血液採取装置。
  3. 【請求項3】 圧迫部材による皮膚への圧迫により圧迫
    部材が一定距離変位したときにトリガーが係止部から外
    れるように構成してなることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の血液採取装置。
  4. 【請求項4】 圧迫部材の皮膚接触部分の肉厚が0.5
    mm〜5.0mmの範囲にあることを特徴とする請求項
    1又は請求項3記載の血液採取装置。
  5. 【請求項5】 圧迫部材の皮膚接触部分から穿刺点まで
    の距離が2.0mm〜15mmの範囲にあることを特徴
    とする請求項1又は請求項3又は請求項4記載の血液採
    取装置。
  6. 【請求項6】 圧迫部材を一定距離変位させてトリガー
    を係止部に掛かった状態に戻すのに要する力が0.5k
    gf〜3.0kgfの範囲であることを特徴とする請求
    項3記載の血液採取装置。
  7. 【請求項7】 圧迫部材は、穿刺点周囲の皮膚表面に密
    着する先端キャップで構成され、先端キャップによる皮
    膚への圧迫により先端キャップが一定距離変位したとき
    にトリガーが係止部から外れるように構成してなること
    を特徴とする請求項1又は請求項3乃至請求項6のいず
    れかに記載の血液採取装置。
  8. 【請求項8】 トリガーを係止部に掛かった状態でロッ
    クするための安全装置を設けたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項7のいずれかに記載の血液採取装置。
  9. 【請求項9】 安全装置は、圧迫部材が変位できないよ
    うに圧迫部材をロックするロック状態と、圧迫部材を一
    定量変位させてトリガーを係止部から外すロック解除状
    態とが任意に切替え自在となっていると共に、穿刺後に
    圧迫部材が元に戻ると同時にトリガーが自動的に係止部
    に掛かるように構成されていることを特徴とする請求項
    8記載の血液採取装置。
  10. 【請求項10】 吸引機構は、穿刺点周囲の密閉された
    空間の空気を吸引する吸引ポンプと、吸引ポンプを動か
    す電源部及びそのスイッチ部とから構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の血液採取装置。
  11. 【請求項11】 吸引機構による穿刺点周囲の空間の減
    圧時に、その吸引力で圧迫部材が変位してトリガーが外
    れて動力源を作動させるように構成されていることを特
    徴とする請求項1又は請求項10記載の血液採取装置。
  12. 【請求項12】 吸引機構による穿刺点周囲の空間の減
    圧時に、吸引ポンプと圧迫部材とを結ぶ経路に設けられ
    た吸引路の開閉によって、穿刺点周囲を含めて本体ハウ
    ジング内部を減圧−解放させるようにしたことを特徴と
    する請求項10又は請求項11記載の血液採取装置。
  13. 【請求項13】 上記圧迫部材を構成する先端キャップ
    は、皮膚接触側が透明であり、本体ハウジングとの取り
    付け側が不透明となっていることを特徴とする請求項7
    又は請求項9又は請求項12記載の血液採取装置。
  14. 【請求項14】 本体ハウジングに、使用前・使用済み
    の穿刺具及びテストストリップの収納部が設けられると
    共に、採取作業中に穿刺具の針キャップを保持しておく
    ための針キャップ保持部が設けられていることを特徴と
    する請求項1の血液採取装置。
  15. 【請求項15】 本体ハウジングに、血液分析測定装置
    及び測定値を表示する表示部が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の血液採取装置。
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