JP2008036109A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気掃除機の集塵袋にごみが溜まり吸引力が低下すると、塵埃検出手段を通過する塵埃の速度が遅くなり、塵埃検出手段の感度が上昇して無駄な電力を消費すること。
【解決手段】塵埃の大きさにあわせた複数の増幅手段232、233を有し、空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出手段と、塵埃を集塵する通気性を有した集塵袋とを備え、前記集塵袋にごみが溜まり吸引力が低下したときに、前記塵埃検出手段の感度を下げる補正を行い、前記吸引力が低下したときに塵埃検出手段を通過する塵埃の速度が遅くなって埃検出手段の感度が上がることを防止するようにしたことにより、集塵袋内のごみの量によらず、被掃除面にある塵埃を一定の感度で検出することができるようになり、被掃除面の塵埃が少ないときに無駄な電力を消費することもなくなり、省エネを図った使用性の良い電気掃除機を提供することができる。
【選択図】図1
【解決手段】塵埃の大きさにあわせた複数の増幅手段232、233を有し、空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出手段と、塵埃を集塵する通気性を有した集塵袋とを備え、前記集塵袋にごみが溜まり吸引力が低下したときに、前記塵埃検出手段の感度を下げる補正を行い、前記吸引力が低下したときに塵埃検出手段を通過する塵埃の速度が遅くなって埃検出手段の感度が上がることを防止するようにしたことにより、集塵袋内のごみの量によらず、被掃除面にある塵埃を一定の感度で検出することができるようになり、被掃除面の塵埃が少ないときに無駄な電力を消費することもなくなり、省エネを図った使用性の良い電気掃除機を提供することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は電気掃除機に関するもので、特に、空気通路上を通過する塵埃を検出する塵埃検出手段に関するものである。
従来この種の電気掃除機の塵埃検出手段は、図12や図13に示すような構成になっていた。図12および図13において、塵埃が流れる空気通路内に光を放つ発光部230と、発光部230からの光を受光し受光量に応じた信号を出力する受光部231は、塵埃が流れる空気通路に発光部230と対向して設けられている(以下、この発光部230と受光部231を合わせてごみセンサー23と称す)。受光部231からの出力Vsは増幅手段A232により増幅された後、その信号Vaはパルス変換手段A235によりパルスSaに変換され、ごみ判断手段238に入力される。ごみ判断手段238は、このパルスSaの数を計数すると同時に、パルス幅を計測してパルス幅が広い場合、すなわち塵埃が大きい場合にはパルスSaへ計数する数を増やすよう補正し、制御手段10はごみ判断手段238の計数が多いときにはファンモーター11の入力を上昇させるよう制御する。こうすることで、大きな塵埃があるときには自動的に吸引力を上げて塵埃を吸引できるようにするなど、被掃除面の塵埃分布に応じて最適な吸引力を選択するので、吸引力を使用者が調整するといった煩わしさが解消され、また、塵埃量により吸込力が制御されるため、被掃除面がきれいな状態では吸込力がセーブされて床面に吸込具が吸着し操作が重くなるといった問題も解消することができる(例えば、特許文献1参照)。
特公平7−28847号公報
現在、生活環境の変化により、ハウスダストに対する関心が高まり、数μmの小さい塵埃を検出できる電気掃除機の塵埃検出装置が要求されている。
しかしながら従来の技術においては、パルス幅によって塵埃の大きさを判断する場合、塵埃が受光部231に対して十分小さい場合は塵埃の大きさが変化してもパルス幅はほとんど変化しない。例えば、円形の受光部231を塵埃が通過するときに、通過する塵埃の大きさを直径Xの球体、受光部の大きさを直径Yの円、通過速度をZとすると、通過時間は(X+Y)/Zであるが、ここでX<<Yであるときには通過時間はY/Zとなり、塵埃の大きさによる通過時間の変化はほぼ無くなってしまい、塵埃の大きさの判断は困難である。また、直接Vaの変化を見て塵埃の大きさを判断しようとした場合でも、砂粒と細塵を同時に見ようとすると、受光部231の受光量の変化は受光部231へ当たる光を遮る面積に比例するため、受光部231の大きさが砂粒より大きい場合、(砂粒の直径):(細塵の直径)=10:1とすると、受光量の変化の比率は102:12=100:1になり、これだけの変化の幅がある塵埃の大きさを正しく検知することは困難であった。
また、集塵袋内に塵埃が集塵されていくと、吸引力が徐々に低下していきごみセンサー部を通過する塵埃の速度が遅くなる為にごみセンサーの感度が上昇してしまう。これにより、被掃除面の塵埃が少ない場合でも多量な塵埃があると判断し、これに応じて吸引力が増加し、無駄な電力を消費することがあった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、集塵袋内に集塵された塵埃の量に応じてごみセンサーの感度を切換えてその補正を行う電気掃除機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明の電気掃除機は、塵埃の大きさにあわせた複数の増幅手段を有し、空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出手段と、塵埃を集塵する通気性を有した集塵袋とを備え、前記集塵袋にごみが溜まり吸引力が低下したときに、前記塵埃検出手段の感度を下げる補正を行い、前記吸引力が低下したときに塵埃検出手段を通過する塵埃の速度が遅くなって埃検出手段の感度が上がることを防止するようにしたものである。これによって集塵袋内のごみの量によらず、被掃除面にある塵埃を一定の感度で検出することができるようになり、被掃除面の塵埃が少ないときに無駄な電力を消費することもなくなり、省エネを図った使用性の良い電気掃除機を提供することができる。
本発明の電気掃除機は、集塵袋内のごみの量によらず、被掃除面にある塵埃を一定の感度で検出することができ、無駄な電力を消費することもなく、省エネを図った使用性の良い電気掃除機を提供することができる。
第1の発明は、塵埃の大きさにあわせた複数の増幅手段を有し、空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出手段と、塵埃を集塵する通気性を有した集塵袋とを備え、前記集塵袋にごみが溜まり吸引力が低下したときに、前記塵埃検出手段の感度を下げる補正を行い、前記吸引力が低下したときに塵埃検出手段を通過する塵埃の速度が遅くなって埃検出手段の感度が上がることを防止するようにしたことにより、被掃除面にある塵埃に応じた制御を行うことができ、省エネで使用性の良い電気掃除機を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明の塵埃検出手段の出力により吸引した塵埃の量を検出することで、集塵袋の目詰まり具合を推測し、推測した目詰まり具合に応じて、前記塵埃検出手段の感度を補正するようにしたことにより、被掃除面にある塵埃に応じた制御を行うことができ、省エネで使用性の良い電気掃除機を提供することができる。
第3の発明は、第1の発明に加えて集塵袋の着脱回数をカウントする着脱検出手段を備え、前記カウントした着脱回数により塵埃検出手段の感度を補正するようにしたことにより、被掃除面にある塵埃に応じた制御を行うことができ、省エネで使用性の良い電気掃除機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものでは無い。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて説明する。なお、従来と同一構成の部品については同一符号を付し、説明を省略する。
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて説明する。なお、従来と同一構成の部品については同一符号を付し、説明を省略する。
図1は本発明の実施の形態1における電気掃除機の塵埃検知手段のブロック図である。図1において、230は塵埃が流れる空気通路内に光を放つ発光部、231は発光部230からの光を受光し受光量に応じた信号を出力する受光部で、塵埃が流れる空気通路に発光部230と対向して設けられている。受光部231からの出力Vsは増幅手段A232と増幅手段B233でそれぞれ増幅される。増幅手段A232は、増幅部A2320と、オペアンプやDSPなどの高速演算処理CPUなどで構成されるフィルター部A2321で構成され、Vsを特定の周波数帯(以降、周波数帯Aと称す)を中心に増幅した信号Vaを出力し、これをパルス変換手段A235がパルスに変換し、その出力Saがごみ量やごみの種類を判別するごみ判断手段238に入力される。増幅手段B233も同様に、増幅部B2330と、オペアンプやDSPなどの高速演算処理CPUなどから成るフィルター部B2331で構成され、Vsを特定の周波数帯(以降、周波数帯Bと称す)を中心に増幅した信号Vbを出力し、これをパルス変換手段B236がパルスに変換し、その出力Sbがごみ判断手段238に入力される。ごみ判断手段238はこのSaとSbの2つの信号入力によって掃除している場所のごみの大きさと量を判断する。
なお、増幅手段A232の増幅度は直径200μm程度の砂粒より大きなごみを検知できるような狙いの増幅度に、増幅手段B233の増幅度は直径20μm程度の細塵から増幅手段Aの狙いの200μmの大きさのごみをそれぞれ検知できるような狙いの増幅度になっている。
以上のように構成された電気掃除機の塵埃検出手段についてその動作を説明する。
掃除中に空気通路内にごみが流れると、発光部230からの光が、このごみにより遮断され、受光部231の受光量は少なくなり出力電圧Vsは小さくなる。このVsをフィルター部A2321を通して増幅部A2320で増幅して、その信号Vaを出力する。フィルター部A2321はカットオフ周波数fa1を持つハイパスフィルターおよびカットオフ周波数fa2を持つローパスフィルタから成るバンドパスフィルターであり、特定の周波数帯A(fa1〜fa2)を中心に増幅する構成となっており、この周波数fa1およびfa2は、ごみがごみセンサー23を通過する速度によって算出される周波数である。
以下に周波数fa1とfa2の算出方法を述べる。発光部230と受光部231をそれぞれ直径Yの円形とし、検知するごみを直径Xの球体とすると、対向する発光部230と受光部231をそれぞれ上底と下底にした円柱(以降、領域Rと称す)の中をごみが通過するときが、受光部231の受光量が一番低下するときであり、そのときのごみの通過の様子を図2に、受光部231の受光量の変化を図3(a)、(b)に示す。なお、受光量はごみが発光部230が発する光を遮っていないときを100%とする。図2、図3(a)、(b)において、ごみがごみセンサー23を通過するときには、(ア)ごみが通過する前、(イ)ごみが領域Rの外壁と交わっているとき(領域Rに入るとき)、(ウ)ごみが領域Rの中に入ったとき(エ)ごみが領域Rの外壁と交わっているとき(領域Rから出るとき)(オ)ごみが通過し終わったときの5つの状態がある。このときの受光部231の受光量の変化は、図3(a)、(b)に示すように、ごみの大きさやごみセンサー23を通過する速度によって異なり、ごみが大きくなるほど変化量は大きくなってその変化時間も長くなり、通過速度が速くなればなるほど変化時間は短くなる。増幅手段A232はこの(イ)の時の受光量の変化を利用して、受光量の変化をフィルター部A2321でフィルタリングして増幅部A2320で増幅する。
(イ)の状態の時間Tは、ごみが領域Rの中心を速度Zで進入するときは、ごみが小さく、X≦YであるときにはT=X/Z、ごみが大きく、X≧YであるときにはT=Y/Zになる。したがって受光部231の直径Y=3mmとすると、増幅手段A232の場合、直径200μm程度の砂粒より大きなごみを検知することを考慮すると、検知するごみの大きさの狙いはX≧200μmとなるので、Tは200μm/Z≦T≦3mm/Zとなり、通過速度Zの範囲を設定すればTおよびそれにあわせた周波数fa1、fa2が決定される。増幅手段A232は、入力信号Vsを上記方法で定めた周波数帯fa1〜fa2でフィルタリングして増幅し、その出力Vaはパルス変換手段A235に入力される。こうすることで、ノイズを除去してごみがごみセンサー23を通過する信号のみを抽出することができる。
増幅手段B233は増幅手段A232と同様に、Vsを特定の周波数帯B(fb1〜fb2)を中心に増幅させた信号Vbを出力する構成となっている。fb1とfb2は20μm程度の細塵を主に検知できるようにすることと、200μm以上のごみは増幅手段A232で検出できることを考慮すると、検知するごみの大きさの狙いは20μm≦X<200μmになるため、Tは20μm/Z≦T≦200μm/Zとなり、通過速度Zの範囲を設定すればTおよびそれにあわせた周波数fb1、fb2が決定される。増幅手段B233は、増幅手段A232に比べて周波数帯Bの帯域を狭くすることができるので、ノイズに対してより強くなり、ごみの信号のみをより増幅することができるので、より正確にごみを検知することができる。
実際の設計においては、fa1、fa2、fb1、fb2については、増幅手段を構成する回路素子や機構、ごみが領域Rを通過する位置などにも左右される。例えばオペアンプの特性や、ごみの通過経路内の発光部230の光の乱反射、ごみが領域Rの中心以外を通過すること、ごみが領域Rの外を通過しても受光部231の受光量が若干変化することなども考慮して設定される。また、通過速度Zについても、掃除機を用いて同じ風量でごみを吸引している場合でも、ごみセンサー23を通過する速度はごみの大きさによって異なり、大きなごみほど通過速度は遅くなるので、例えば、大きなごみを検知するための増幅手段A232のフィルターの設定に用いるZは、増幅手段B233のZよりも低めに設定するなど、検知する狙いのごみによって計算に用いるZの値を合わせる。したがって、フィルター部A2321のハイパスフィルターのカットオフ周波数fa1は、フィルター部B2331のハイパスフィルターのカットオフ周波数fb1よりも低く設定して、大きなごみに合わせた周波数にすることで、より正確にごみを検知することができる。
増幅手段A232が増幅する狙いの大きなごみと、増幅手段B233が増幅する狙いの小さなごみがそれぞれごみセンサー23を通過したときの信号の流れを図4に示す。受光部231の受光量はごみが通過したときに減少し、それにより出力される出力Vsも減少する。そのVsの変化量を増幅手段A232と増幅手段B233が増幅する。その際、増幅手段A232については、大きなごみが通過したときの信号に対応した周波数帯fa1〜fa2の信号を増幅させるためのフィルターを持っており、大きなごみが通過したときの信号は増幅させ、小さなごみが通過したときの信号は減衰させる。逆に、増幅手段B233については、小さなごみが通過したときの信号に対応した周波数帯fb1〜fb2の信号を増幅させるためのフィルターを持っており、大きなごみが通過したときの信号は減衰させ、小さなごみが通過したときの信号は増幅させる。そして、その出力Va、Vbはそれぞれパルス変換手段A235とパルス変換手段B236でパルスに変換される。パルス変換手段A235はVaとあらかじめ設定したVatがVa>Vatになるときにパルスを出力するので、大きなごみに対してのみパルスを出力する。パルス変換手段B236についてはVbとあらかじめ設定したVbtがVb>Vbtになるときにパルスを出力するので、小さなごみに対してのみパルスを出力する。これらのパルス変換手段の出力Sa、Sbはごみ判断手段238に入力される。そして、ごみ判断手段238はSaとSbの2つのパルスの数によって掃除している場所のごみの大きさと量を判断する。また、Saについては、大きなごみに対しての信号であるので、Sbとは違い、ごみの大きさによるパルス幅の変化量も大きいので、パルスの幅も検知してごみの大きさを判断する。なお、本実施の形態では増幅手段Bは大きなごみが通過したときの信号を減衰させて、大きなごみを検知しないようにしていたが、減衰させずに大きなごみと小さなごみの両方を検知して、ごみ判断手段238で判断方法を変える、例えばSaとSbが同時に入ってきたときには大きなごみが通過したと判断し、Sbのみが入ってきたときには小さなごみが通過したと判断することで、大きなごみが通過したときの信号を減衰させる機能、すなわちフィルター部B2331のハイパスフィルターを省くことができるので、コストダウンを図ることができる。
制御手段10はこのごみ判断手段238が判断するごみの大きさと量によってファンモーター11への入力を変化させて、ごみの種類に応じた最適な入力に設定する。例えば、小さな細塵のみが検出されているときは吸引力を上げなくてもごみが吸引できるため、ファンモーター11への入力はそれほど上げず、逆に大きなごみが検出されたときはファンモーター11への入力を上げてごみを吸引できるようにする。こうすることで、被掃除面の状況に応じて最適な吸引力で掃除を行うことができる。
また、表示手段14は、図5に示すようなごみの大きさ別の、砂レベル表示部141とホコリレベル表示部142の2つのレベルメーターになっており、それぞれSaとSbのパルス数に合わせて表示を変化させることで、使用者に被掃除面のごみの状況を知らせることができる。
このような塵埃検出手段を利用し、被掃除面の状況を知らせることができるが、これを電気掃除機全体の構成で考えてみる。
電気掃除機は、一般的に図9のような構成である。
図9は、本実施の形態における電気掃除機の外観構成図で、301は電気掃除機本体、302は、吸引風を発生させる電動送風機、303は、ホース304の本体との勘合部である接続パイプ、23は接続パイプ内に設置されたごみセンサー、306は、ホース304内であり、動作の設定を行う手元操作部305を有する先端パイプ部、307は、延長管、308は吸引風により、塵埃を吸引する部分である床ノズル部である。
本体301が使用者によって手元操作部305を操作し、動作を行うと、本体301にある電動送風機2への供給電力がスタートされる。前記電動送風機302が動作を開始すると、図10に示すように前記電動送風機302によって発生した気流が排気されることで、その前方の空気が負圧になり、吸引力が発生することになる。これによって、前記床ノズル部308から吸引されたごみが、延長管307、ホース304を経由して本体301に到達する。ここで、本体1に入ったごみは、集塵室309にある集塵袋310で集塵され、空気は前記電動送風機302を介して、本体1外へ放出されることになる。
ここで、ごみを集塵する集塵袋310であるが、図11に示すような形状が一般的であり、これを構成している材料については、空気を通し、ごみは通さない構成にしなければならない。よって、網目状に構成し、この網目の大きさによって集塵できるごみの形状が決まることになる。
床面のごみを吸引していくと集塵袋310内にごみがたまっていくことになるが、小さなごみは集塵袋310の網目の中に堆積していくことで吸引力を落とし、大きなごみは集塵袋310の内部にたまり吸引力を落としていくことになる。吸引力が落ちるとノズル部308からホース304、本体301を経由する風の流れも遅くなり、それに応じて吸い込んだごみがごみセンサー23部を通過する速度も遅くなっていく。吸引力が落ち、ごみセンサー23を通過するごみの速度が遅くなると、図3(b)に示すようにごみセンサー23の発光部230と受光部231をごみが遮り受光量を小さくする時間即ち通過時間が長くなっていく。この受光量の変化を見る時のごみの大きさは、増幅手段A232によって検出されるごみの場合にはごみセンサー23を通過する通過時間は(Y+X)/Zとなり、違う大きさのごみが通過した場合には(Y+X+α)/Zとなる。一方増幅手段B233によって検出されるごみの場合には、Y>>Xから通過時間はY/Zとなり、違う大きさのごみが通過した場合には(Y+α)/Zとなる。これより大きなごみよりも小さなごみのほうが、大きさの違うごみが通過したときの変化率が大きくなる。従って増幅手段B233により検出されるような小さなごみが通過する時の受光量の変化を検出することで、ごみがごみセンサー23部を通過する平均速度を正確に検出することができるようになる。ここで、増幅手段B233が検出する通過時間を測定し、所定回数の平均値を算出する。例えば10個毎に平均値を算出することとする。このようにすることにより回路的なばらつきやごみがごみセンサー23を通過するときの物理的なばらつきを無くした通過時間を見ることができる。この10個毎の平均値をT1、T2・・・というように順次算出していく。このT1、T2と検出し計算された時間は、時間が長い場合にはごみセンサ3を通過する速度が遅くなったと判断することができる。そこで図6のように、10個分の平均値が常にT1となるようにごみ判断手段238で補正をかけてごみの判断を行うようにする。これによりごみセンサー23を通過するごみの大きさの検出状況即ちごみセンサー23の感度を一定に保つことが可能となる。これで集塵袋310内にごみが貯まり、風量が低下した場合でもごみが無いときと同一の判断を行うことができるようになり、増幅手段Aで検出される大きなごみに対しても同じように、ごみの無い時と同じ判断をおこなうことが可能となる。ごみの量が大きいまたは多いときにはファンモーター11への入力を上げる制御を行うが、風量の差即ち集塵袋310内のごみの量による検出結果の差がなくなり同じ大きさのごみであるのに、ファンモーター11の入力を上げる時間が長くなるということも無くすことができるようになり、無駄なく効率的な掃除を行うことが可能となる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について図面を用いて説明する。なお、従来および実施の形態1と同一構成の部品については同一符号を付し、説明を省略する。
以下、本発明の実施の形態2について図面を用いて説明する。なお、従来および実施の形態1と同一構成の部品については同一符号を付し、説明を省略する。
床面の塵埃を吸引していく際、増幅手段A232および増幅手段B233で検出されるごみの量をカウントし、それぞれの大きさのごみの量と集塵袋310の目詰まり具合との関係を知ることができる。図7はそれぞれのごみの量と集塵袋310の目詰まり具合の関係図である。この図のように小さいごみだけを吸引した場合には少ない量で集塵袋310が目詰まりした状態となり、大きいごみだけを吸引すれば小さいごみのときよりも多い量で目詰まりした状態となる。ここで、小さいごみだけで集塵袋310を目詰まりした状態を予め準備しそのときの増幅手段B233で検出される受光量を小さくする時間を測定しておく。ごみの無いとき時とごみが目詰まりした時とでの、検出手段B233が検出する受光量を小さくする時間との比較で図8のように、ごみのカウント数に対して受光量を小さくする時間への補正係数を導き出すことができる。大きいごみに対しても同様に補正係数を導き出すことができる。これらの補正係数を掛け合わすことにより実際の掃除の時に小さなごみや大きなごみを吸引していった場合において、吸引したごみの量によらずに一定の感度でごみの大きさを検出することが可能となり、ごみの検出によるファンモーター11の制御も無駄なく効率的に行うことが可能となる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について図面を用いて説明する。なお、従来例および実施の形態1、2と同一構成の部品については同一符号を付し、説明を省略する。
以下、本発明の実施の形態3について図面を用いて説明する。なお、従来例および実施の形態1、2と同一構成の部品については同一符号を付し、説明を省略する。
図9において313は集塵袋310の着脱検出手段である。掃除を行い、集塵袋310が満杯となったとき集塵袋310を交換するが、この交換するときごみセンサー23部には集塵袋310が満杯となるごみの量が通過していったこととなる。ごみがごみセンサー23部を通過するとき、特に小さいごみの場合には静電気や隙間にかみ込むなどで受光部231、発光部230を汚してしまう。ごみが付着して汚れた場合、受光部231、発光部230の面積は元のきれいな状態に比べると小さくなってしまう。図2では、受光部231の面積YがY−αとなる。この汚れは少量の場合には特に影響することは無いが長年掃除機を使用し受光部231がだんだんと汚れていくと汚れた部分が大きくなっていくにつれて無視できないものとになってくる。受光部231が汚れてくると受光部231に比べて非常に小さいごみが受光部231を通過する時間はY/Zとなるが、受光部が汚れてくると(Y−α)/Zとなり通過時間は小さくなってしまう。これに伴い増幅手段A232、増幅手段B233が受光部の低下する時間として検出する時間も短くなっていく。ここで、集塵袋310を交換するときに集塵袋310の着脱回数の検出を、着脱検出手段313により検出を行う。このときの検出方法としては集塵袋310の装着部にスイッチ等をつけ集塵袋310の有無を検出する方法やごみセンサー23と同じような発光部、受光部を装着部に設け集塵袋310の有無を検出する方法や、重量センサーなどで集塵袋310の重量を測定し交換されたかどうかを検出する方法などが考えられる。このようにして集塵袋310の交換を検出し、集塵袋310が交換されたと判断された場合には図8の様に増幅手段A、増幅手段B233が検出する受光量を小さくする時間に補正係数を掛ける。これにより受光部の汚れが進行した場合でも一定の感度でごみの大きさを検出することが可能となり、ごみの検出によるファンモーター11の制御も無駄なく効率的に行うことが可能となる。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、塵埃検出装置でごみの大きさにあわせた複数の増幅手段を持つことで、より小さい細塵を含んだごみを大きさ別に検知でき、特にハウスダストになどによる塵埃を検出するレベルの変化を防ぐことができ、省エネルギー化などに有用である。
10 制御手段
11 ファンモーター
14 表示手段
23 ごみセンサー
141 砂レベル表示部
142 ホコリレベル表示部
230 発光部
231 受光部
232 増幅手段A
233 増幅手段B
235 パルス変換手段A
236 パルス変換手段B
238 ごみ判断手段
313 着脱検出手段
2320 増幅部A
2321 フィルター部A
2330 増幅部B
2331 フィルター部B
11 ファンモーター
14 表示手段
23 ごみセンサー
141 砂レベル表示部
142 ホコリレベル表示部
230 発光部
231 受光部
232 増幅手段A
233 増幅手段B
235 パルス変換手段A
236 パルス変換手段B
238 ごみ判断手段
313 着脱検出手段
2320 増幅部A
2321 フィルター部A
2330 増幅部B
2331 フィルター部B
Claims (3)
- 塵埃の大きさにあわせた複数の増幅手段を有し、空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出手段と、塵埃を集塵する通気性を有した集塵袋とを備え、前記集塵袋にごみが溜まり吸引力が低下したときに、前記塵埃検出手段の感度を下げる補正を行い、前記吸引力が低下したときに塵埃検出手段を通過する塵埃の速度が遅くなって埃検出手段の感度が上がることを防止する電気掃除機。
- 塵埃検出手段の出力により吸引した塵埃の量を検出することで、集塵袋の目詰まり具合を推測し、推測した目詰まり具合に応じて、前記塵埃検出手段の感度を補正するようにした請求項1記載の電気掃除機。
- 集塵袋の着脱回数をカウントする着脱検出手段を備え、前記カウントした着脱回数により塵埃検出手段の感度を補正するようにした請求項1記載の電気掃除機。
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JP2006214096A Pending JP2008036109A (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 電気掃除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008036109A (ja) |
-
2006
- 2006-08-07 JP JP2006214096A patent/JP2008036109A/ja active Pending
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