JP2007068759A - 電気掃除機 - Google Patents

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Seiichi Ueno
聖一 上野
Akito Ito
昭人 伊藤
Hiroo Oshima
裕夫 大島
Hiroyuki Senoo
裕之 妹尾
Ryohei Yoshida
良平 吉田
Kenji Sone
健次 曾根
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Abstract

【課題】電気掃除機において、塵埃検出装置で小さな塵埃を検出可能とすると共に、検出した小さな塵埃を確実に集塵できる集塵袋やフィルターを搭載した電気掃除機を提供すること。
【解決手段】塵埃の大きさにあわせた複数の増幅度を持つ複数の増幅手段232、233を有し空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出装置と、塵埃を集塵する通気性を有した集塵袋とを備え、前記塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさに対し、前記集塵袋を構成する材料の網目の孔の大きさを、ほぼ同一以下としたので、塵埃検出装置の性能にあった集塵袋を搭載した電気掃除機を提供することが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は電気掃除機に関するもので、特に、空気通路上を通過する塵埃を検出する塵埃検出装置に関するものである。
従来この種の電気掃除機の塵埃検出装置は、図15や図16に示すような構成になっている。図15および図16において、塵埃が流れる空気通路内に光を放つ発光部230と、発光部230からの光を受光し受光量に応じた信号を出力する受光部231は、塵埃が流れる空気通路に発光部230と対向して設けられている(以下、この発光部230と受光部231を合わせてごみセンサー23と称す)。受光部231からの出力Vsは増幅手段A232により増幅された後、その信号Vaはパルス変換手段A235によりパルスSaに変換され、ごみ判別手段238に入力される。ごみ判別手段238は、このパルスSaの数を計数すると同時に、パルス幅を計測してパルス幅が広い場合、すなわち塵埃が大きい場合にはパルスSaへ計数する数を増やすよう補正し、制御手段10はごみ判別手段238の計数が多いときにはファンモーター11の入力を上昇させるよう制御する。こうすることで、大きな塵埃があるときには自動的に吸引力を上げて塵埃を吸引できるようにするなど、被掃除面の塵埃分布に応じて最適な吸引力を選択するので、吸引力を使用者が調整するといったわずらわしさが解消され、また、塵埃量により吸込力が制御されるため、被掃除面がきれいな状態では吸込力がセーブされて床面に吸込具が吸着し操作が重くなるといった問題も解消することができる(例えば、特許文献1参照)。
特公平7−28847号公報
現在、生活環境の変化により、ハウスダストに対する関心が高まり、数μmの小さい塵埃を検出できる電気掃除機の塵埃検出装置が要求されている。
しかしながら従来の発明においては、パルス幅によって塵埃の大きさを判断する場合、塵埃が受光部231に対して十分小さい場合は塵埃の大きさが変化してもパルス幅はほとんど変化しない。例えば、円形の受光部231を塵埃が通過するときに、通過する塵埃の大きさを直径Xの球体、受光部の大きさを直径Yの円、通過速度をZとすると、通過時間は(X+Y)/Zであるが、ここでX<<Yであるときには通過時間はY/Zとなり、塵埃の大きさによる通過時間の変化はほぼ無くなってしまい、塵埃の大きさの判断は困難である。また、直接Vaの変化を見て塵埃の大きさを判断しようとした場合でも、砂粒と細塵を同時に見ようとすると、受光部231の受光量の変化は受光部231へ当たる光を遮る面積に比例するため、受光部231の大きさが砂粒より大きい場合、(砂粒の直径):(細塵の直径)=10:1とすると、受光量の変化の比率は102:12=100:1になり、これだけの変化の幅がある塵埃の大きさを正しく検知することは困難であり、塵埃があるのに吸引力が上がらず被掃除面に塵埃が残ってしまうという問題があった。
また、従来の集塵袋を構成している材料の格子寸法は、100μm前後であり、複数の層で構成されている。よって、集塵袋の性能にあった塵埃の検出も必要であり、いくら小さな塵埃を検出しても、本体からその塵埃が放出されては何の意味もなく、検出した塵埃を確実に集塵する必要がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、塵埃検出装置の性能にあった、塵埃を集塵する集塵袋やフィルターを搭載した電気掃除機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明の電気掃除機は、塵埃の大きさにあわせた複数の増幅度を持つ複数の増幅手段を有し空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出装置と、塵埃を集塵する通気性を有した集塵袋とを備え、前記塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさに対し、前記集塵袋を構成する材料の網目の孔の大きさを、ほぼ同一以下としたので、塵埃検出装置の性能にあった、塵埃を集塵する集塵袋を搭載した電気掃除機を使用者に提供することができる。
本発明の電気掃除機は、塵埃検出装置の性能にあった、塵埃を集塵する集塵袋やフィルターを搭載したので、検出した塵埃を本体外に放出することがなく、快適な環境を得ることができる。
第1の発明は、塵埃の大きさにあわせた複数の増幅度を持つ複数の増幅手段を有し空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出装置と、塵埃を集塵する通気性を有した集塵袋とを備え、前記塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさに対し、前記集塵袋を構成する材料の網目の孔の大きさを、ほぼ同一以下としたので、塵埃検出装置で検出した塵埃が、電気掃除機本体外に排出されてしまうことがなく、塵埃検出装置の性能にあった集塵袋を搭載した電気掃除機を使用者に提供することができる。
第2の発明は、塵埃の大きさと通過速度にあわせた帯域の周波数成分を増幅して通過させる複数のフィルター部を有し空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出装置と、塵埃を集塵する通気性を有した集塵袋とを備え、前記塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさに対し、前記集塵袋を構成する材料の網目の孔の大きさを、ほぼ同一以下としたので、塵埃検出装置で検出した塵埃が、電気掃除機本体外に排出されてしまうことがなく、塵埃検出装置の性能にあった集塵袋を搭載した電気掃除機を使用者に提供することができる。
第3の発明は、塵埃の大きさにあわせた複数の増幅度を持つ複数の増幅手段を有し空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出装置と、塵埃収集用のフィルターとを備え、前記塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさに対し、前記塵埃収集用のフィルターのメッシュの孔の大きさを、ほぼ同一以下としたので、塵埃検出装置で検出した塵埃が、電気掃除機本体外に排出されてしまうことがなく、塵埃検出装置の性能にあった塵埃収集用フィルターを搭載した電気掃除機を使用者に提供することができる。
第4の発明は、塵埃の大きさと通過速度にあわせた帯域の周波数成分を増幅して通過させる複数のフィルター部を有し空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出装置と、塵埃収集用のフィルターとを備え、前記塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさに対し、前記塵埃収集用のフィルターのメッシュの孔の大きさを、ほぼ同一以下としたので、塵埃検出装置で検出した塵埃が、電気掃除機本体外に排出されてしまうことがなく、塵埃検出装置の性能にあった塵埃収集用フィルターを搭載した電気掃除機を使用者に提供することができる。
第5の発明は、集塵袋を構成する材料の網目の孔の大きさ又は塵埃収集用のフィルターのメッシュの孔の大きさに対し、塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさの設定を切り替える検出切り替え手段を備え、前記集塵袋を構成する材料の網目の孔の大きさ又は前記塵埃収集用のフィルターのメッシュの孔の大きさに対し、前記塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさが、ほぼ同一以上となるように、前記検出切り替え手段の設定を切り替え可能としたので、搭載した塵埃検出装置を、塵埃を集塵する集塵袋やフィルターの性能に適したものに切り替えることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものでは無い。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて説明する。なお、従来と同一構成の部品については同一符号を付し、説明を省略する。
第1図は本発明の実施の形態1における電気掃除機の塵埃検知装置のブロック図である。第1図において、230は塵埃が流れる空気通路内に光を放つ発光部、231は発光部230からの光を受光し受光量に応じた信号を出力する受光部で、塵埃が流れる空気通路に発光部230と対向して設けられている。受光部231からの出力Vsは増幅手段A232と増幅手段B233でそれぞれ増幅される。増幅手段A232は、増幅部A2320と、オペアンプやDSPなどの高速演算処理CPUなどで構成されるフィルター部A2321で構成され、Vsを特定の周波数帯(以降、周波数帯Aと称す)を中心に増幅した信号Vaを出力し、これをパルス変換手段A235がパルスに変換し、その出力Saがごみ量やごみの種類を判別するごみ判別手段238に入力される。増幅手段B233も同様に、増幅部B2330と、オペアンプやDSPなどの高速演算処理CPUなどから成るフィルター部B2331で構成され、Vsを特定の周波数帯(以降、周波数帯Bと称す)を中心に増幅した信号Vbを出力し、これをパルス変換手段B236がパルスに変換し、その出力Sbがごみ判別手段238に入力される。ごみ判別手段238はこのSaとSbの2つの信号入力によって掃除している場所のごみの大きさと量を判断する。
なお、増幅手段A232の増幅度は直径200μm程度の砂粒より大きなごみを検知できるような狙いの増幅度に、増幅手段B233の増幅度は直径20μm程度の細塵から増幅手段Aの狙いの200μmの大きさのごみをそれぞれ検知できるような狙いの増幅度になっている。
以上のように構成された電気掃除機の塵埃検出装置についてその動作を説明する。
掃除中に空気通路内にごみが流れると、発光部230からの光がこのごみにより遮断され、受光部231の受光量は少なくなり出力電圧Vsは小さくなる。このVsをフィルター部A2321を通して増幅部A2320で増幅して、その信号Vaを出力する。フィルター部A2321はカットオフ周波数fa1を持つハイパスフィルターおよびカットオフ周波数fa2を持つローパスフィルタから成るバンドパスフィルターであり、特定の周波数帯A(fa1〜fa2)を中心に増幅する構成となっており、この周波数fa1およびfa2は、ごみがごみセンサー23を通過する速度によって算出される周波数である。
以下に周波数fa1とfa2の算出方法を述べる。発光部230と受光部231をそれぞれ直径Yの円形とし、検知するごみを直径Xの球体とすると、対向する発光部230と受光部231をそれぞれ上底と下底にした円柱(以降、領域Rと称す)の中をごみが通過するときが、受光部231の受光量が一番低下するときであり、そのときのごみの通過の様子を図2に、受光部231の受光量の変化を図3(a)、(b)に示す。なお、受光量はごみが発光部230が発する光を遮っていないときを100%とする。図2、図3(a)、(b)において、ごみがごみセンサー23を通過するときには、(ア)ごみが通過する前、(イ)ごみが領域Rの外壁と交わっているとき(領域Rに入るとき)、(ウ)ごみが領域Rの中に入ったとき(エ)ごみが領域Rの外壁と交わっているとき(領域Rから出るとき)(オ)ごみが通過し終わったときの5つの状態がある。このときの受光部231の受光量の変化は、図3(a)、(b)に示すように、ごみの大きさやごみセンサー23を通過する速度によって異なり、ごみが大きくなるほど変化量は大きくなってその変化時間も長くなり、通過速度が速くなればなるほど変化時間は短くなる。増幅手段A232はこの(イ)の時の受光量の変化を利用して、受光量の変化をフィルター部A2321でフィルタリングして増幅部A2320で増幅する。
(イ)の状態の時間Tは、ごみが領域Rの中心を速度Zで進入するときは、ごみが小さく、X≦YであるときにはT=X/Z、ごみが大きく、X≧YであるときにはT=Y/Zになる。したがって受光部231の直径Y=3mmとすると、増幅手段A232の場合、直径200μm程度の砂粒より大きなごみを検知することを考慮すると、検知するごみの大きさの狙いはX≧200μmとなるので、Tは200μm/Z≦T≦3mm/Zとなり、通過速度Zの範囲を設定すればTおよびそれにあわせた周波数fa1、fa2が決定される。増幅手段A232は、入力信号Vsを上記方法で定めた周波数帯fa1〜fa2でフィルタリングして増幅し、その出力Vaはパルス変換手段A235に入力される。こうすることで、ノイズを除去してごみがごみセンサー23を通過する信号のみを抽出することができる。
増幅手段B233は増幅手段A232と同様に、Vsを特定の周波数帯B(fb1〜fb2)を中心に増幅させた信号Vbを出力する構成となっている。fb1とfb2は20μm程度の細塵を主に検知できるようにすることと、200μm以上のごみは増幅手段A232で検出できることを考慮すると、検知するごみの大きさの狙いは20μm≦X<200μmになるため、Tは20μm/Z≦T≦200μm/Zとなり、通過速度Zの範囲を設定すればTおよびそれにあわせた周波数fb1、fb2が決定される。増幅手段B233は、増幅手段A232に比べて周波数帯Bの帯域を狭くすることができるので、ノイズに対してより強くなり、ごみの信号のみをより増幅することができるので、より正確にごみを検知することができる。
実際の設計においては、fa1、fa2、fb1、fb2については、増幅手段を構成する回路素子や機構、ごみが領域Rを通過する位置などにも左右される。例えばオペアンプの特性や、ごみの通過経路内の発光部230の光の乱反射、ごみが領域Rの中心以外を通過すること、ごみが領域Rの外を通過しても受光部231の受光量が若干変化することなども考慮して設定される。また、通過速度Zについても、掃除機を用いて同じ風量でごみを吸引している場合でも、ごみセンサー23を通過する速度はごみの大きさによって異なり、大きなごみほど通過速度は遅くなるので、例えば、大きなごみを検知するための増幅手段A232のフィルターの設定に用いるZは、増幅手段B233のZよりも低めに設定するなど、検知する狙いのごみによって計算に用いるZの値を合わせる。したがって、フィルター部A2321のハイパスフィルターのカットオフ周波数fa1は、フィルター部B2331のハイパスフィルターのカットオフ周波数fb1よりも低く設定して、大きなごみに合わせた周波数にすることで、より正確にごみを検知することができる。
増幅手段A232が増幅する狙いの大きなごみと、増幅手段B233が増幅する狙いの小さなごみがそれぞれごみセンサー23を通過したときの信号の流れを図4に示す。受光部231の受光量はごみが通過したときに減少し、それにより出力される出力Vsも減少する。そのVsの変化量を増幅手段A232と増幅手段B233が増幅する。その際、増幅手段A232については、大きなごみが通過したときの信号に対応した周波数帯fa1〜fa2の信号を増幅させるためのフィルターを持っており、大きなごみが通過したときの信号は増幅させ、小さなごみが通過したときの信号は減衰させる。逆に、増幅手段B233については、小さなごみが通過したときの信号に対応した周波数帯fb1〜fb2の信号を増幅させるためのフィルターを持っており、大きなごみが通過したときの信号は減衰させ、小さなごみが通過したときの信号は増幅させる。そして、その出力Va、Vbはそれぞれパルス変換手段A235とパルス変換手段B236でパルスに変換される。パルス変換手段A235はVaとあらかじめ設定したVatがVa>Vatになるときにパルスを出力するので、大きなごみに対してのみパルスを出力する。パルス変換手段B236についてはVbとあらかじめ設定したVbtがVb>Vbtになるときにパルスを出力するので、小さなごみに対してのみパルスを出力する。これらのパルス変換手段の出力Sa、Sbはごみ判別手段238に入力される。そして、ごみ判別手段238はSaとSbの2つのパルスの数によって掃除している場所のごみの大きさと量を判断する。また、Saについては、大きなごみに対しての信号であるので、Sbとは違い、ごみの大きさによるパルス幅の変化量も大きいので、パルスの幅も検知してごみの大きさを判断する。なお、本実施の形態では増幅手段Bは大きなごみが通過したときの信号を減衰させて、大きなごみを検知しないようにしていたが、減衰させずに大きなごみと小さなごみの両方を検知して、ごみ判別手段238で判断方法を変える、例えばSaとSbが同時に入ってきたときには大きなごみが通過したと判断し、Sbのみが入ってきたときには小さなごみが通過したと判断することで、大きなごみが通過したときの信号を減衰させる機能、すなわちフィルター部B2331のハイパスフィルターを省くことができるので、コストダウンを図ることができる。
制御手段10はこのごみ判別手段238が判断するごみの大きさと量によってファンモーター11への入力を変化させて、ごみの種類に応じた最適な入力に設定する。例えば、小さな細塵のみが検出されているときは吸引力を上げなくてもごみが吸引できるため、ファンモーター11への入力はそれほど上げず、逆に大きなごみが検出されたときはファンモーター11への入力を上げてごみを吸引できるようにする。こうすることで、被掃除面の状況に応じて最適な吸引力で掃除を行うことができる。
また、表示手段14は、図5に示すようなごみの大きさ別の、砂レベル表示部141とホコリレベル表示部142の2つのレベルメーターになっており、それぞれSaとSbのパルス数に合わせて表示を変化させることで、使用者に被掃除面のごみの状況を知らせることができる。
このような塵埃検出装置を利用し、被掃除面の状況を知らせることができるが、これを電気掃除機全体の構成で考えてみる。
電気掃除機は、一般的に図8のような構成である。
図8は、本実施の形態における電気掃除機の外観構成図で、301は電気掃除機本体、302は、吸引風を発生させる電動送風機、303は、ホース304の本体との勘合部である接続パイプ、306は、ホース304内であり、動作の設定を行う手元操作部305を有する先端パイプ部、307は、延長管、308は吸引風により、塵埃を吸引する部分である床ノズル部である。
本体301が使用者によって手元操作部305を操作し、動作を行うと、本体301にある電動送風機2への供給電力がスタートされる。前記電動送風機302が動作を開始すると、図9に示すように前記電動送風機302によって発生した気流が排気されることで、その前方の空気が負圧になり、吸引力が発生することになる。これによって、前記床ノズル部308から吸引されたゴミが、延長管307、ホース304を経由して本体301に到達する。ここで、本体1に入ったゴミは、集塵室309にある集塵袋310で集塵され、空気は前記電動送風機302を介して、本体1外へ放出されることになる。
ここで、ゴミを集塵する集塵袋310であるが、図10に示すような形状が一般的であり、これを構成している材料については、空気を通し、ゴミは通さない構成にしなければならない。よって、網目状(精度の良いものではないが・・・)に構成し、この網目の大きさによって集塵できるゴミの形状が決まることになる。図11は、集塵袋310を構成する材料の網目の大きさの違いを示した図である。網目A>網目B>網目Cの順で網目の大きさが異なる。それぞれの網目に対して、これを通過するゴミの径と通過量を示したものが図12である。網目Cは網目が一番小さく、よって同じゴミ径であっても、通過する量は他に比べて一番少ない。逆に、網目Aは網目が一番大きいので、同じゴミ径であっても通過する量は一番大きい。同じゴミ径での通過量の関係は、網目A>網目B>網目Cとなり、網目Cが性能が良いことになる。
ただし、網目が小さくなるにつれて、空気が通過する際の抵抗が大きくなり、吸引力に影響を及ぼすことになる。たとえば、100で吸引していても、網目Aなら通過する際にあまり抵抗にならないため、ほぼ100に近い状態で吸引できるが、網目Cになると、抵抗が大きくなりたとえば80の吸引力しか得ることができないといった状況が生まれることも事実である。これは大きく電気掃除機の性能に影響(吸い込み仕事率)される。
そこで、電気掃除機における塵埃検出装置では、集塵袋310の性能に合わせて検出レベルを設定することで、検出したゴミは確実に集塵することができる。
さらに、より細かなゴミを検出できるような精度を上記記載した構成で塵埃検出装置が得られることで、集塵袋310によって、前記塵埃検出装置の検出感度を自在に切替可能にし、検出したゴミは確実に集塵できる構成を得ることができる。図13に示したように、粒子径を調整する増幅部B2330、フィルター部B2331に検出切替手段240を構成し、この検出切替手段240で切替を行うことで増幅部B2330、フィルター部B2331の特性を可変し、20μmの狙いを大きく変更することが可能となる。
また、上記では集塵袋310について記載したが、塵埃検出装置で検出したゴミを電気掃除機本体1より外に放出しなければよいので、集塵袋310以外の場所(吸引してから排気するまでの間)で塵埃検出装置で検出できるゴミの径と同等以下のフィルター(網目)を設置しても同様の効果を得ることができる。たとえば、図9に示した電動送風機302の排気以降の本体1後部のフィルター311や、電動送風機302の吸引前の集塵室309のフィルター312等を、前記のような塵埃検出装置で検出できるゴミ径とほぼ同等以下の網目にすることで、本体1より外へ放出されることがなくなる。
また、上記説明した網目については、1枚で説明したが複数枚の網目を重ね合わせることで、同じ網目の大きさが小さくなる効果もある。図14のように網目の違う2つの材料(a)、(b)はそれぞれたとえば100μmの大きさの網目とする。これを重ねると、(c)のようになり、少なくとも100μm以下の網目となることがわかる。よって、1枚の網目の大きさに対し、塵埃検出装置の検出レベルが小さくなっていても、複数枚重ねることで通過する大きさを小さくでき、前記塵埃検出装置の検出レベルより小さい網目を構成できる。よって、図18のように複数枚を重ね合わせて構成しても同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について図面を用いて説明する。なお、従来および実施の形態1と同一構成の部品については同一符号を付し、説明を省略する。
図6は本発明の実施の形態2における電気掃除機の塵埃検知装置のブロック図である。実施の形態1とは増幅手段B233の配置が異なり、増幅手段A232の出力Vaが増幅手段B233の入力になっており、小さいごみを検知する側は2段増幅になっている。このような構成にすることで、実施の形態1に対して受光部231の出力に対する増幅手段の入力インピーダンスを高くできるので、受光部の安定性を増すことができる。更に、増幅手段B233はより小さなごみを検知するために増幅度を上げるが、実施の形態1と違って増幅手段A232と独立して増幅させるよりも増幅度が小さくて済むので、増幅にかかるコストを削減することができる。逆に、実施の形態1の構成では、並列に増幅手段を並べているので、それぞれ独立にフィルター部のカットオフ周波数の設定ができ、また、他の増幅手段が発生するノイズの影響を受けることが無くなるという利点がある。
周波数帯Aおよび周波数帯Bの設定については、受光部231の直径Y=3mmとすると、増幅手段A232の場合、直径200μm程度の砂粒より大きなごみを検知することと、出力Vaを直径20μm狙いの増幅手段B233が利用することを考慮すると、検知するごみの大きさの狙いはX≧20μmとなるので、Tは20μm/Z≦T≦3mm/Zとなり、通過速度Zの範囲を設定すればTおよびそれにあわせた周波数fa1、fa2が決定される。増幅手段A232は、入力信号Vsを上記方法で定めた周波数帯fa1〜fa2でフィルタリングして増幅し、その出力Vaはパルス変換手段A235と増幅手段B233に入力される。
増幅手段B233については、20μm程度の細塵を主に検知できるようにすることと、200μm以上のごみは増幅手段A232で検出できることを考慮すると、検知するごみの大きさの狙いは20μm≦X<200μmになるため、Tは20μm/Z≦T≦200μm/Zとなり、通過速度Zの範囲を設定すればTおよびそれにあわせた周波数fb1、fb2が決定される。増幅手段B233は、増幅手段A232に比べてTの上限が小さくなるため、ハイパスフィルターの周波数fb1は増幅手段A232のfa1に対して高くして周波数帯Bの帯域を狭くすることができるので、ノイズに対してより強くなり、ごみの信号のみをより増幅することができるので、より正確にごみを検知することができる。
増幅手段A232が増幅する狙いの大きなごみと、増幅手段B233が増幅する狙いの小さなごみがそれぞれごみセンサー23を通過したときの信号の流れを図7に示す。受光部231から出力される信号Vsは、その変化量を増幅手段A232によって増幅される。その際、増幅手段A232については、大きなごみと小さなごみが通過したときの信号に対応した周波数帯fa1〜fa2の信号を増幅させるためのフィルターを持っており、大きなごみが通過したときの信号と、小さなごみが通過したときの信号との両方を増幅させる。そしてその出力Vaは、パルス変換手段A235と増幅手段B233に入力される。増幅手段B233については、小さなごみが通過したときの信号に対応した周波数帯fb1〜fb2の信号を増幅させるためのフィルターを持っており、大きなごみが通過したときの信号は減衰させ、小さなごみが通過したときの信号は増幅させる。そして、その出力Va、Vbはそれぞれパルス変換手段A235とパルス変換手段B236でパルスに変換される。パルス変換手段A235はVaとあらかじめ設定したVatがVa>Vatになるときにパルスを出力するので、大きなごみに対してのみパルスを出力する。パルス変換手段B236についてはVbとあらかじめ設定したVbtがVb>Vbtになるときにパルスを出力するので、小さなごみに対してのみパルスを出力する。これらのパルス変換手段の出力Sa、Sbはごみ判別手段238に入力される。そして、ごみ判別手段238はSaとSbの2つのパルスの数によって掃除している場所のごみの大きさと量を判断する。また、パルスSaについては、大きなごみに対しての信号であるので、Sbとは違い、ごみの大きさによるパルス幅の変化量も大きいので、パルスの幅も検知してごみの大きさを判断する。なお、本実施の形態では増幅手段Bは大きなごみが通過したときの信号を減衰させて、大きなごみを検知しないようにしていたが、減衰させずに大きなごみと小さなごみの両方を検知して、ごみ判別手段238で判断方法を変える、例えばSaとSbが同時に入ってきたときには大きなごみが通過したと判断し、Sbのみが入ってきたときには小さなごみが通過したと判断することで、大きなごみが通過したときの信号を減衰させる機能、すなわちフィルター部B2331のハイパスフィルターを省くことができるので、コストダウンを図ることができる。
このような塵埃検出装置を利用し、被掃除面の状況を知らせることができ、電気掃除機全体の構成については、実施の形態1と同様となる。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、塵埃検出装置でごみの大きさにあわせた複数の増幅度を持つことで、より小さい細塵を含んだごみを大きさ別に検知でき、その検知レベルを集塵袋等の網目の大きさと同等まで設定できるので、電気掃除機で吸引し、ゴミの有無を検出した時には、そのゴミを確実に集塵することができ、塵埃検出をする際に有用である。
本発明の実施の形態1における電気掃除機の塵埃検出装置のブロック図 ごみがごみセンサーを通過するときの様子を示す図 (a)ごみがごみセンサーを通過するときの受光部の受光量の変化を示す図(b)ごみがごみセンサーを通過するときの通過速度と受光部の受光量の変化の関係を示す図 本発明の実施の形態1における電気掃除機の塵埃検出装置の信号の流れを示す図 同、電気掃除機の表示手段の正面図 本発明の実施の形態2における電気掃除機の塵埃検出装置のブロック図 同、電気掃除機の塵埃検出装置の信号の流れを示す図 本発明の実施の形態1における電気掃除機の外観構成図 同、電気掃除機本体の断面図 同、電気掃除機の集塵袋の外観図 同、電気掃除機の集塵袋の構成材料の網目例を示す図 同、電気掃除機における網目の種類とゴミ径と通過量との関係を示す図 同、電気掃除機における回路ブロック図 同、電気掃除機における集塵袋の構成材料の重ね合わせの一例を示す図 従来の電気掃除機のブロック図 従来の電気掃除機のごみセンサーの断面図
符号の説明
10 制御手段
11 ファンモーター
14 表示手段
23 ごみセンサー
141 砂レベル表示部
142 ホコリレベル表示部
230 発光部
231 受光部
232 増幅手段A
233 増幅手段B
235 パルス変換手段A
236 パルス変換手段B
238 ごみ判別手段
2320 増幅部A
2321 フィルター部A
2330 増幅部B
2331 フィルター部B

Claims (5)

  1. 塵埃の大きさにあわせた複数の増幅度を持つ複数の増幅手段を有し空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出装置と、塵埃を集塵する通気性を有した集塵袋とを備え、前記塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさに対し、前記集塵袋を構成する材料の網目の孔の大きさを、ほぼ同一以下とした電気掃除機。
  2. 塵埃の大きさと通過速度にあわせた帯域の周波数成分を増幅して通過させる複数のフィルター部を有し空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出装置と、塵埃を集塵する通気性を有した集塵袋とを備え、前記塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさに対し、前記集塵袋を構成する材料の網目の孔の大きさを、ほぼ同一以下とした電気掃除機。
  3. 塵埃の大きさにあわせた複数の増幅度を持つ複数の増幅手段を有し空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出装置と、塵埃収集用のフィルターとを備え、前記塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさに対し、前記塵埃収集用のフィルターのメッシュの孔の大きさを、ほぼ同一以下とした電気掃除機。
  4. 塵埃の大きさと通過速度にあわせた帯域の周波数成分を増幅して通過させる複数のフィルター部を有し空気通路内の塵埃を検出する塵埃検出装置と、塵埃収集用のフィルターとを備え、前記塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさに対し、前記塵埃収集用のフィルターのメッシュの孔の大きさを、ほぼ同一以下とした電気掃除機。
  5. 集塵袋を構成する材料の網目の孔の大きさ又は塵埃収集用のフィルターのメッシュの孔の大きさに対し、塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさの設定を切り替える検出切り替え手段を備え、前記集塵袋を構成する材料の網目の孔の大きさ又は前記塵埃収集用のフィルターのメッシュの孔の大きさに対し、前記塵埃検出装置で検出可能な最小の塵埃の大きさが、ほぼ同一以上となるように、前記検出切り替え手段の設定を切り替え可能とした請求項1〜4のいずれか1項記載の電気掃除機。
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