JP2008034925A - 薄膜音響共振器、フィルタ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】薄膜音響共振器は、基板11と、基板11の上に形成された音響反射部14と、音響反射部14の上に形成された音響共振部18とを備えている。音響共振部18は、音響反射部14の上に順次形成された下部電極15、圧電膜16及び上部電極17を有している。音響反射部14は、音響インピーダンスの値が下部電極15の音響インピーダンスの値よりも低い材料からなる低音響インピーダンス層13を含み、音響反射部14の音響共振部18と接する層は、スピンコーティングにより形成された膜からなる。
【選択図】図1
Description
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は第1の実施形態に係る薄膜音響共振器の断面構成を示している。本実施形態の薄膜音響共振器は、シリコンからなる基板11の上に形成された音響反射部14と、音響反射部14の上に形成された音響共振部18とを備えている。
以下に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図2は第2の実施形態に係る薄膜音響共振器の断面構成を示している。図2において図1と同一の構成要素には同一の符号を附すことにより説明を省略する。
以下に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。図3及び図4は本実施形態に係る薄膜音響共振器の製造方法であり、図3は平面構成を工程順に示しており、図4は断面構成を工程順に示している。
以下に、本発明の第4の実施形態について図面を参照して説明する。図5は第4の実施形態に係る薄膜音響共振器の製造方法を工程順に示している。
12 高音響インピーダンス層
13 低音響インピーダンス層
14 音響反射部
15 下部電極
16 圧電膜
17 上部電極
18 音響共振部
71 犠牲膜
72 溝部
81 マスク
82 高音響インピーダンス材料の薄膜
82A 光照射領域
82B 未照射領域
83 低音響インピーダンス材料の薄膜
82A 光照射領域
82B 未照射領域
Claims (18)
- 基板の上に形成された音響反射部と、
前記音響反射部の上に順次形成された下部電極、圧電膜及び上部電極を有する音響共振部とを備え、
前記音響反射部は、音響インピーダンスの値が前記下部電極の音響インピーダンスの値よりも低い材料により形成された低音響インピーダンス層を含み、
前記音響反射部の前記音響共振部と接する層は、スピンコーティングにより形成された膜からなることを特徴とする薄膜音響共振器。 - 前記低音響インピーダンス層は、スピンコーティングにより形成された膜からなることを特徴とする請求項1に記載の薄膜音響共振器。
- 前記低音響インピーダンス層は、スピンオングラス材料、フッ素樹脂材料、シリコン樹脂材料又はエポキシ樹脂材料からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜音響共振器。
- 前記音響反射部は、前記低音響インピーダンス層と該低音響インピーダンス層と比べて音響インピーダンスの値が高い高音響インピーダンス層とが交互に積層されてなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の薄膜音響共振器。
- 前記高音響インピーダンス層は、スピンコーティングにより形成された膜からなることを特徴とする請求項4に記載の薄膜音響共振器。
- 前記高音響インピーダンス層及び低音響インピーダンス層は、絶縁性の材料からなることを特徴とする請求項4に記載の薄膜音響共振器。
- 前記音響反射部の上面の二乗平均平方根粗さは、1nm以下であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の薄膜音響共振器。
- 前記音響反射部を構成する材料は、スピンコーティング用の有機溶媒又は無機溶媒を含んでいることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の薄膜音響共振器。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載の薄膜音響共振器を備えていることを特徴とするフィルタ。
- 前記薄膜音響共振器の音響共振部は、前記薄膜音響共振器の音響反射部の上に1つだけ形成されていることを特徴とする請求項9に記載のフィルタ。
- 前記薄膜音響共振器の音響共振部は、前記薄膜音響共振器の音響反射部の上に複数形成されていることを特徴とする請求項9に記載のフィルタ。
- 基板の上に、低音響インピーダンス層をスピンコーティングにより形成して音響反射部を形成する工程(a)と、
前記低音響インピーダンス層の上に、下部電極、圧電膜及び上部電極を順次形成することにより音響共振部を形成する工程(b)とを備え、
前記低音響インピーダンス層は、音響インピーダンスの値が前記下部電極の音響インピーダンスの値よりも低い材料により形成することを特徴とする薄膜音響共振器の製造方法。 - 基板の上に低音響インピーダンス層と該低音響インピーダンス層と比べて音響インピーダンスの値が高い高音響インピーダンス層とを交互に積層することにより音響反射部を形成する工程(a)と、
前記音響反射部の上に、下部電極、圧電膜及び上部電極を順次形成することにより音響共振部を形成する工程(b)とを備え、
前記工程(a)において、少なくとも前記音響反射部の最上層となる前記高音響インピーダンス層又は前記低音響インピーダンス層は、スピンコーティングにより形成することを特徴とする薄膜音響共振器の製造方法。 - 前記工程(a)よりも前に、前記基板の上に膜厚が前記音響反射部の厚さよりも厚い犠牲膜を選択的に形成することにより、前記基板を前記犠牲膜により区切られた複数の領域に分割する工程(c)と、
前記工程(a)よりも後で且つ前記工程(b)よりも前に、前記犠牲膜を除去することにより前記音響反射部を複数の領域に分割する工程(d)とをさらに備え、
前記工程(b)は、前記音響反射部の分割された各領域に前記音響共振部をそれぞれ形成する工程であることを特徴とする請求項13に記載の薄膜音響共振器の製造方法。 - 前記犠牲膜は、前記工程(a)において前記低音響インピーダンス層及び高音響インピーダンス層をスピンコーティングする際に、スピンコーティング用の溶媒が滞留しないように形成することを特徴とする請求項14に記載の薄膜音響共振器の製造方法。
- 前記犠牲膜は、前記基板の上に格子状に形成され、
前記格子の交差部には前記犠牲膜が形成されていないことを特徴とする請求項15に記載の薄膜音響共振器の製造方法。 - 前記工程(a)は、
前記低音響インピーダンス層をスピンコーティングにより形成した後、形成した低音響インピーダンス層に第1の波長の光を選択的に照射することにより前記低音響インピーダンス層の一部を結晶化する工程(a1)と、
前記高音響インピーダンス層をスピンコーティングにより形成した後、形成した高音響インピーダンス層に第2の波長の光を選択的に照射することにより前記高音響インピーダンス層の一部を結晶化する工程(a2)と、
前記工程(a1)と前記工程(a2)とを交互に繰り返した後、一部が結晶化された前記低音響インピーダンス層及び一部が結晶化された前記高音響インピーダンス層における結晶化されていない部分を除去することにより、複数の領域に分割された前記音響反射部を形成する工程(a3)とを含み、
前記工程(b)は、前記音響反射部の分割された各領域に前記音響共振部をそれぞれ形成する工程であることを特徴とする請求項13に記載の薄膜音響共振器の製造方法。 - 前記工程(a)は、
前記低音響インピーダンス層と前記高音響インピーダンス層とをスピンコーティングにより交互に積層する工程(a1)と、
積層された前記低音響インピーダンス層及び高音響インピーダンス層に対して、第1の波長の光を選択的に照射することにより前記低音響インピーダンス層の一部を結晶化し、第2の波長の光を選択的に照射することにより前記高音響インピーダンス層の一部を結晶化する工程(a2)と、
一部が結晶化された前記低音響インピーダンス層及び一部が結晶化された前記高音響インピーダンス層における結晶化されていない部分を除去することにより、複数の領域に分割された前記音響反射部を形成する工程(a3)とを含み、
前記工程(b)は、前記音響反射部の分割された各領域に前記音響共振部をそれぞれ形成する工程であることを特徴とする請求項13に記載の薄膜音響共振器の製造方法。
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