JP2008032410A - 計器装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用の燃料計などの計器装置において、立体感のみならず高級感をも得る。
【解決手段】透光性の表示板15の表面に意匠部17が、貼付、印刷、彫刻、成形などによって設けられている。表示板15の裏面に凹部16が設けられ、表示板15の外周に沿って外側に向かって表示板15が薄くなるように徐々に傾斜している。凹部16にシボ(皺)18が施されている。表示板15の後方に半透過性の地色板13が載置され、地色板13の下方に光源14が配設されている。意匠部17を照明する際には、光源14から光を出射させる。すると、表示板15は板面全体が発光し、意匠部17は中空状態で視認されるため、立体感を得ることができる。また、表示板15の厚さ、ひいては輝度が周辺部と中央部で異なるため、波紋のような見栄えによって高級感を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車両用の燃料計、速度計、エンジン回転計、水温計、アナログ時計などに用いるに好適な計器装置に関するものである。
図7は従来の車両用の燃料計を例示する断面斜視図、図8は図7に示す燃料計の断面図である。
従来、車両用の燃料計1においては、図7および図8に示すように、第1光源2から出射した光を照明室5で反射させることにより、文字板7および意匠部8を照明するとともに、第2光源3から出射した光を導光させることにより、指針9を照明していた。ところが、この燃料計1では、文字板7および意匠部8の表示が平面的となるため、立体感に乏しいという欠点があった。
そこで、平面状の透明板の後方に平面状の地色板を平行に積層配置した表示板を採用することにより、立体感を表現する手法が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−149122号公報
しかし、これでは、透明板および地色板が平面の組み合わせに過ぎないため、高級感に欠けるという課題があった。
こうした事情は、燃料計1以外の計器装置(例えば、速度計、エンジン回転計、水温計、アナログ時計など)についても同様である。
本発明は、このような課題を解決することが可能な計器装置を提供することを目的とする。
まず、請求項1に係る計器装置の発明では、透光性の表示板と、この表示板の表面に設けられた意匠部と、前記表示板の裏面に配置された半透過性の地色板と、この地色板の後方に設けられた光源とを備え、前記表示板の裏面には、前記地色板との間隔を一部異ならせた凹部を備えていることを特徴とする。
また、請求項2に係る計器装置の発明では、前記凹部は、前記表示板の外周に沿って外側に向かって当該表示板が薄くなるように傾斜していることを特徴とする。
また、請求項3に係る計器装置の発明では、前記凹部は、前記表示板の中心に向かって当該表示板が薄くなるように傾斜していることを特徴とする。
また、請求項4に係る計器装置の発明では、前記凹部にはシボが施されていることを特徴とする。
また、請求項5に係る計器装置の発明では、前記表示板には指針が回動自在に設けられ、前記凹部は、前記指針の回動軸部を中心とする同心状に設けられた複数のスリットからなることを特徴とする。
本発明によれば、立体感のみならず高級感をも得ることが可能な計器装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明に係る計器装置である車両用の燃料計の第1の実施形態を示す断面斜視図、図2は図1に示す燃料計の断面図である。
車両用の燃料計1は、図1および図2に示すように、平板状の基板10を有しており、基板10の下側には内機11が、その回転軸11aを基板10の上方に突出させた形で設置されている。また、基板10の上側にはケース12が設置されており、ケース12の内側には複数個の光源14が、内機11の回転軸11aを中心として円周上に等角度間隔で配設されている。また、ケース12の上側には、円板状に形成された半透過性の地色板13が載置されており、ケース12と地色板13との間には照明室20が形成されている。地色板13の上側には、円板状に形成された透光性の表示板15が載置されている。また、表示板15の表面には意匠部17が、貼付、印刷、彫刻、成形などによって設けられており、この意匠部17は、燃料が満タン(満杯)であることを示す「F」の目盛と、燃料が空であることを示す「E」の目盛と、これらの目盛間を4等分する3つの目盛とを半円弧状に結ぶ形状を有している。さらに、表示板15の中央には指針19が、内機11の回転軸11aに差し込まれた形で回動自在に取り付けられており、指針19は、燃料の残量を指示する針状の指示部19aと、この指示部19aを内機11の回転軸11aに連結する円筒状の回動軸部19bとを備えている。また、表示板15の周囲には見返し21が、ケース12の上側に位置して設けられている。そして、表示板15の裏面周辺部には、地色板13との間隔を一部異ならせた斜面状の凹部16が形成されており、この凹部16は、表示板15の外周に沿って外側に向かって表示板15が薄くなるように徐々に傾斜しており、指針19の回動軸部19bを中心とする同心状に設けられた複数のスリットから構成されている。また、凹部16には、シボ加工によってシボ(皺)18が施されている。
車両用の燃料計1は以上のような構成を有するので、夜間走行時などにおいて意匠部17を照明する際には、図2に一点鎖線で示すように、光源14から光を出射させる。すると、この光は、照明室20で反射し、地色板13を透過した後、表示板15に到達する。その結果、表示板15は板面全体が発光し、意匠部17は地色板13に対して浮かび上がって中空状態で視認される。そのため、立体感を得ることができる。しかも、凹部16に施されたシボ(皺)18により、表示板15そのものが立体感を増す。
また、表示板15の裏面周辺部には斜面状の凹部16が形成されており、表示板15の厚さ、ひいては輝度が周辺部と中央部で異なることから、波紋のような見栄えによって高級感を得ることが可能となる。
さらに、図6(a)、(b)に示すように、地色板13をグラデーション印刷で加飾すれば、ますます立体感を向上させることができる。
<第2の実施形態>
図3は本発明に係る計器装置である車両用の燃料計の第2の実施形態を示す断面斜視図、図4は図3に示す燃料計の断面図である。
車両用の燃料計1は、図3および図4に示すように、平板状の基板10を有しており、基板10の下側には内機11が、その回転軸11aを基板10の上方に突出させた形で設置されている。また、基板10の上側にはケース12が設置されており、ケース12の上側には、円板状に形成された透光性の表示板15が載置されている。さらに、表示板15の周囲にはL字断面リング状の導光部材22が載置されており、導光部材22の下方には複数個の光源14が、円周上に等角度間隔で配設されている。また、表示板15の表面には意匠部17が、貼付、印刷、彫刻、成形などによって設けられており、この意匠部17は、燃料が満タン(満杯)であることを示す「F」の目盛と、燃料が空であることを示す「E」の目盛と、これらの目盛間を4等分する3つの目盛とを半円弧状に結ぶ形状を有している。さらに、表示板15の中央には指針19が、内機11の回転軸11aに差し込まれた形で回動自在に取り付けられており、指針19は、燃料の残量を指示する針状の指示部19aと、この指示部19aを内機11の回転軸11aに連結する円筒状の回動軸部19bとを備えている。また、表示板15の周囲には見返し21が、ケース12の上側に位置して設けられている。そして、表示板15の裏面には、表示板15の外周に沿って外側に向かって表示板15が薄くなるように徐々に傾斜した円錐状の凹部16が形成されている。
車両用の燃料計1は以上のような構成を有するので、夜間走行時などにおいて意匠部17を照明する際には、図2に一点鎖線で示すように、光源14から光を出射させる。すると、この光は、導光部材22に入射した後、導光部材22に導かれて表示板15に到達する。その結果、表示板15は板面全体が発光し、意匠部17はケース12に対して浮かび上がって中空状態で視認される。そのため、立体感を得ることができる。
また、表示板15の裏面には円錐状の凹部16が形成されており、表示板15の厚さ、ひいては輝度が中央部から周辺部に向かって変化することから、波紋のような見栄えによって高級感を得ることが可能となる。
<第3の実施形態>
図5は本発明に係る計器装置である車両用の燃料計の第3の実施形態を示す断面図である。
車両用の燃料計1は、図5に示すように、平板状の基板10を有しており、基板10の下側には内機11が、その回転軸11aを基板10の上方に突出させた形で設置されている。また、基板10の上側にはケース12が設置されており、ケース12の上側には、円板状に形成された透光性の表示板15が載置されている。さらに、表示板15の周囲にはL字断面リング状の導光部材22が載置されており、導光部材22の下方には複数個の光源14が、円周上に等角度間隔で配設されている。また、表示板15の表面には意匠部17が、貼付、印刷、彫刻、成形などによって設けられており、この意匠部17は、燃料が満タン(満杯)であることを示す「F」の目盛と、燃料が空であることを示す「E」の目盛と、これらの目盛間を4等分する3つの目盛とを半円弧状に結ぶ形状を有している。さらに、表示板15の中央には指針19が、内機11の回転軸11aに差し込まれた形で回動自在に取り付けられており、指針19は、燃料の残量を指示する針状の指示部19aと、この指示部19aを内機11の回転軸11aに連結する円筒状の回動軸部19bとを備えている。また、表示板15の周囲には見返し21が、ケース12の上側に位置して設けられている。そして、表示板15の裏面には、表示板15の周辺から中心に向かって表示板15が薄くなるように徐々に傾斜した逆円錐状の凹部16が形成されている。また、凹部16にはシボ(皺)18が、周辺部から中央部に向けて徐々に細かくなるように施されている。
車両用の燃料計1は以上のような構成を有するので、夜間走行時などにおいて意匠部17を照明する際には、図2に一点鎖線で示すように、光源14から光を出射させる。すると、この光は、導光部材22に入射した後、導光部材22に導かれて表示板15に到達する。その結果、表示板15は板面全体が発光し、意匠部17はケース12に対して浮かび上がって中空状態で視認される。そのため、立体感を得ることができる。しかも、凹部16に施されたシボ(皺)18により、表示板15そのものが立体感を増す。
また、表示板15の裏面には逆円錐状の凹部16が形成されており、表示板15の厚さ、ひいては輝度が中央部から周辺部に向かって変化することから、波紋のような見栄えによって高級感を得ることが可能となる。
<その他の実施形態>
なお、上述した第3の実施形態においては、シボ(皺)18が周辺部から中央部に向けて徐々に細かくなる場合について説明したが、逆に、シボ(皺)18が周辺部から中央部に向けて徐々に粗くなるようにしても構わない。
なお、上述の各実施形態において、通常時は寒色(例えば、青色など)で燃料計1を発光させ、燃料が残り少なくなったときなどの警告時には暖色(例えば、赤色、黄色など)で燃料計1を発光させるようにしても構わない。このように、寒色から暖色に変更すれば、変色が目立ちやすくなり、警告効果を高めることができる。この場合、メーターレイアウトにて警告灯を省くことができ、省スペース化を図ることが可能となる。
なお、上述の各実施形態においては、燃料計1について説明したが、燃料計1以外の計器装置(例えば、速度計、エンジン回転計、水温計、アナログ時計など)に本発明を適用することもできる。このとき、複数種類の計器装置に対して、計器装置の種類に応じて発光色を変更することにより、各計器装置を色で容易に識別できるようにしてもよい。
本発明は、自動車、航空機、電車、製造プラント、電化製品、OA機器など各種の産業分野に広く適用することができる。
本発明に係る計器装置である車両用の燃料計の第1の実施形態を示す断面斜視図である。 図1に示す燃料計の断面図である。 本発明に係る計器装置である車両用の燃料計の第2の実施形態を示す断面斜視図である。 図3に示す燃料計の断面図である。 本発明に係る計器装置である車両用の燃料計の第3の実施形態を示す断面図である。 地色板の別の二例を示す平面図である。 従来の車両用の燃料計を例示する断面斜視図である。 図7に示す燃料計の断面図である。
符号の説明
1……燃料計(計器装置)
10……基板
11……内機
11a……回転軸
12……ケース
13……地色板
14……光源
15……表示板
16……凹部
17……意匠部
18……シボ(皺)
19……指針
19a……指示部
19b……回動軸部
20……照明室
21……見返し
22……導光部材

Claims (5)

  1. 透光性の表示板と、この表示板の表面に設けられた意匠部と、前記表示板の裏面に配置された半透過性の地色板と、この地色板の後方に設けられた光源とを備え、
    前記表示板の裏面には、前記地色板との間隔を一部異ならせた凹部を備えていることを特徴とする計器装置。
  2. 前記凹部は、前記表示板の外周に沿って外側に向かって当該表示板が薄くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の計器装置。
  3. 前記凹部は、前記表示板の中心に向かって当該表示板が薄くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の計器装置。
  4. 前記凹部にはシボが施されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の計器装置。
  5. 前記表示板には指針が回動自在に設けられ、
    前記凹部は、前記指針の回動軸部を中心とする同心状に設けられた複数のスリットからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の計器装置。
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