JP2008031894A - 筒内噴射式火花点火内燃機関の制御装置 - Google Patents

筒内噴射式火花点火内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 噴射した燃料でタンブル流を強化するにあたって燃料の噴射を分割することで、高負荷運転領域で気化潜熱効果と混合気の均質性或いは燃焼速度とを両立させることが可能な筒内噴射式火花点火内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】 筒内にタンブル流Tを生成するとともに、タンブル流Tを吸気行程下死点近傍で噴射した燃料で強化する内燃機関50を制御するECU1Aであって、内燃機関50の回転数Neが高負荷運転領域で所定の回転数αより高いときに、筒内に最も空気が入る時期に第1の燃料噴射を行うとともに、吸気行程下死点近傍で第2の燃料噴射を行う噴射時期制御手段を備える。さらに第2の燃料噴射の燃料噴射期間に対応するクランク角の範囲が、内燃機関50の運転状態の変化に対して略一定になるように燃料の噴射量を制御する噴射量制御手段を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、筒内噴射式火花点火内燃機関の制御装置に関する。
筒内噴射式火花点火内燃機関の筒内にタンブル流を生成するとともに、さらにこのタンブル流を均質燃焼時に吸気行程下死点近傍で噴射した燃料で適度に強化することで、点火時期までタンブル流を維持することができる。これにより点火時期において混合気の乱れを増大させることができることから、混合気の燃焼速度が適度に向上し、良好な均質燃焼を得ることができる。均質燃焼時に筒内の吸気流動を強化する技術として、例えば特許文献1では吸気通路に設けられた吸気流制御弁を制御して吸気流動を強くする筒内直接噴射式内燃機関の吸気制御装置が提案されている。また、特許文献2では燃料を吸気行程前半と後半とに分けて分割噴射することで混合気の均質度を向上させる技術が提案されている。
特開2005−180247号公報 特開平10−159619号公報
ところで上記の筒内噴射式火花点火内燃機関において高負荷運転領域で気化潜熱効果による出力向上を図るといった場合には、筒内に空気が最も入る時期に燃料を噴射することが重要になることから、噴射時期は内燃機関の回転数が高くなるほど吸気行程下死点近傍から吸気行程上死点に近づくことになる。その一方で、この場合には燃料噴射時のピストン位置も上死点に近づくため、燃料噴射時の筒内空間が狭くなる。しかしながら、筒内空間が狭い状態ではタンブル流がうまく回らないことから、この状態で燃料を噴射してもタンブル流を強化することが困難になる。すなわちこの場合には、気化潜熱効果を得ることができる反面、混合気の均質性や燃焼速度に改善の余地が残されるものとなっていた。
そこで、本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、噴射した燃料でタンブル流を強化するにあたって燃料の噴射を分割することで、高負荷運転領域で気化潜熱効果と混合気の均質性或いは燃焼速度とを両立させることが可能な筒内噴射式火花点火内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、筒内にタンブル流を生成するとともに、該タンブル流を吸気行程下死点近傍で噴射した燃料で強化する筒内噴射式火花点火内燃機関を制御する筒内噴射式火花点火内燃機関の制御装置であって、前記筒内噴射式火花点火内燃機関の回転数が高負荷運転領域で所定の回転数より高いときに、筒内に最も空気が入る時期に第1の燃料噴射を行うとともに、吸気行程下死点近傍で第2の燃料噴射を行う噴射時期制御手段を備えることを特徴とする。本発明によれば、第1の燃料噴射で気化潜熱効果による出力向上を図るとともに、第2の燃料噴射でタンブル流を強化することができるため、さらに混合気の均質性や燃焼速度の向上も図ることができる。
また本発明は、前記噴射時期制御手段が、前記回転数が高くなるほど、前記第1の燃料噴射を進角させてもよい。ここで、筒内に最も空気が入る時期は同じ高負荷運転領域でも内燃機関の回転数によって異なることから、具体的には本発明のように第1の燃料噴射を進角させることで、筒内に最も空気が入る時期に第1の燃料噴射を行うことができる。
また本発明は、さらに前記第2の燃料噴射の燃料噴射期間に対応するクランク角の範囲が、前記筒内噴射式火花点火内燃機関の運転状態の変化に対して略一定になるように燃料の噴射量を制御する噴射量制御手段を備えてもよい。ここで燃焼速度を向上させるにあたっては点火時期までタンブル流を維持する必要があるため噴射量がある程度要求される一方で、混合気の均質性を向上させるにあたってはタンブル流がそれほど強化される必要がないため、必要最小限の燃料噴射であれば十分に効果を得ることができる。本発明は係る点に着目したものであり、本発明によれば第2の燃料噴射で特に混合気の均質性を向上させるとともに、さらに第2の燃料噴射を必要最小限の燃料噴射とすることで、第1の燃料噴射で十分な気化潜熱効果を得ることができる。
本発明によれば、噴射した燃料でタンブル流を強化するにあたって燃料の噴射を分割することで、高負荷運転領域で気化潜熱効果と混合気の均質性或いは燃焼速度とを両立させることが可能な筒内噴射式火花点火内燃機関の制御装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、ECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)1で実現されている本実施例に係る筒内噴射式火花点火内燃機関の制御装置を、内燃機関システム100とともに模式的に示す図である。内燃機関システム100は、吸気系10と、燃料噴射系20と、内燃機関50とを有して構成されている。吸気系10は内燃機関50に空気を導入するための構成であり、吸気を濾過するためのエアクリーナ11や、空気量を計測するエアフロメータ12や、吸気の流量を調節するスロットル弁13や、吸気を一時的に貯蔵するためサージタンク14や、吸気を内燃機関50の各気筒に分配するインテークマニホールド15や、これらの間に適宜配設される吸気管などを有して構成されている。
燃料噴射系20は燃料を供給及び噴射するための構成であり、燃料噴射弁21や燃料噴射ポンプ22や燃料タンク23などを有して構成されている。燃料噴射弁21は燃料を噴射するための構成であり、ECU1の制御のもと、適宜の噴射時期に開弁されて燃料を噴射する。また燃料噴射量は、ECU1の制御のもと燃料噴射弁21が閉弁されるまでの間の開弁期間の長さで調節される。燃料噴射ポンプ22は燃料を加圧して噴射圧を発生させるための構成であり、ECU1の制御のもと噴射圧を適宜の噴射圧に調節する。
図2は内燃機関50の要部を模式的に示す図である。内燃機関50は、シリンダブロック51と、シリンダヘッド52と、ピストン53と、点火プラグ54と、吸気弁55と、排気弁56とを有して構成されている。本実施例に示す内燃機関50は直列4気筒の筒内噴射式火花点火内燃機関である。但し内燃機関50は他の適宜の気筒配列構造及び気筒数を有していてもよい。また図2では内燃機関50に関し、各気筒の代表としてシリンダ51aについて要部を示しているが本実施例では他の気筒についても同様の構造となっている。シリンダブロック51には、略円筒状のシリンダ51aが形成されている。シリンダ51a内には、ピストン53が収容されている。ピストン53の頂面にはタンブル流Tを案内するためのキャビティ53aが形成されている。シリンダブロック51の上面にはシリンダヘッド52が固定されている。燃焼室57は、シリンダブロック51、シリンダヘッド52及びピストン53に囲まれた空間として形成されている。シリンダヘッド52には燃焼室57に吸気を導くための吸気ポート52aのほか、燃焼したガスを燃焼室57から排気するための排気ポート52bが形成され、さらにこれら吸排気ポート52a及び52bを開閉するための吸排気弁55及び56が配設されている。なお、内燃機関50は1気筒あたりに適宜の数量の吸排気弁55及び56を備えた吸排気弁構造であってよい。
点火プラグ54は、燃焼室57の上方略中央に電極を突出させた状態でシリンダヘッド52に配設されている。燃料噴射弁21も燃焼室57の上方で点火プラグ54と隣り合う位置から燃焼室57内に燃料噴射孔を突出させた状態でシリンダヘッド52に配設されている。なお、燃料噴射弁21の配置はこれに限られず、例えば燃焼室57の上方、吸気ポート52a側(図2に示すA部)から燃焼室57内に燃料噴射孔を突出させた状態でシリンダヘッド52に配設されていてもよい。また燃料噴射弁21は1気筒あたりに複数備えられていてもよい。
吸気ポート52aには、燃焼室57内にタンブル流Tを生成するための気流制御弁58が配設されている。気流制御弁58は、ECU1の制御のもと吸気ポート52a内で吸気を偏流させて燃焼室57内にタンブル流Tを生成するための構成である。但し燃焼室57内にタンブル流Tを生成するためのタンブル流生成手段は気流制御弁58に限られず、例えばタンブル流Tを筒内に生成できるように形成された吸気ポート52aの形状そのものなどであってもよく、その他タンブル流Tを筒内に生成可能な適宜の手段であってよい。なお、タンブル流Tは燃焼室57内の吸気弁55側を上昇するように気筒内を旋回する順タンブル流となっている。本実施例では燃料噴射弁21がECU1の制御のもと、回転数Neが高負荷運転領域で所定の回転数αより高い場合以外には均質燃焼時に吸気行程下死点近傍で燃料を噴射する。噴射された燃料はタンブル流Tを適度に強化し、強化されたタンブル流Tは点火時期まで維持される。その結果、点火時期に混合気の乱れが増大し、燃焼速度が適度に向上するため、良好な均質燃焼が得られるようになっている。
なお、気流制御弁58は均質燃焼時には吸気を増量すべく半開や全開といった開度に開かれることや、吸気ポート52aの形状のみでは十分な強度のタンブル流Tを得難いことなどから、これらの手段のみでは一般に均質燃焼時の混合気のミキシング性や火炎の伝播性に改善の余地が残されるものとなっている。そのほか内燃機関50には、回転数Neに比例した出力パルスを発生するクランク角センサ71や、内燃機関50の水温を検出するための水温センサ72などの各種のセンサが配設されている。
ECU1は、図示しないCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、入出力回路などを有して構成されている。ECU1は主として内燃機関50を制御するための構成であり、本実施例では燃料噴射弁21や燃料噴射ポンプ22のほか、点火プラグ54(より具体的には図示しないイグナイタ)や、気流制御弁58(より具体的には図示しない気流制御弁58用のアクチュエータ)なども制御している。ECU1にはこれら燃料噴射弁21などのほか、各種の制御対象が駆動回路(図示省略)を介して接続されている。また、ECU1にはエアフロメータ12や、クランク角センサ71や、水温センサ72や、アクセルペダル(図示省略)の踏み込み量(アクセル開度)を検知するためのアクセルセンサ73などの各種のセンサが接続されている。
ROMはCPUが実行する種々の処理が記述されたプログラムを格納するための構成であり、本実施例では内燃機関50制御用プログラムのほか、燃料噴射弁21を制御するための燃料噴射弁制御用プログラムなども格納している。なお、燃料噴射弁制御用プログラムは内燃機関50制御用プログラムの一部として構成されていてもよい。燃料噴射弁制御用プログラムは、燃料の噴射量を制御するための噴射量制御用プログラムと、燃料の噴射圧を制御するための噴射圧制御用プログラムと、燃料の噴射時期を制御するための噴射時期制御用プログラムとを有して構成されている。本実施例では特に噴射時期制御用プログラムが、回転数Neが高負荷運転領域で所定の回転数αより高いときに、筒内に空気が最も入る時期に第1の燃料噴射を行うとともに、吸気行程下死点近傍で第2の燃料噴射を行うための噴射時期特定制御用プログラムを有して構成されている点と、噴射量制御用プログラムが、第2の燃料噴射の燃料噴射期間に対応するクランク角の範囲が、内燃機関50の運転状態の変化に対して略一定になるように燃料の噴射量を制御するための噴射量特定制御用プログラムを有して構成されている点に特徴を有している。
第1の燃料噴射では、噴射時期が所定の回転数αで筒内に空気が最も入る時期に設定されており、さらにこの噴射時期は回転数Neの変化に対して噴射時期から吸気弁55の閉弁時期までの時間が略一定になるように設定されている。これにより回転数Neが高くなるにつれて噴射時期が進角されるとともに、第1の燃料噴射が筒内に空気が最も入る時期に開始され、その結果、気化潜熱効果により内燃機関50の出力を向上させることができる。また、第1の燃料噴射の噴射時期はこれによりWOT(Wide Open Throttle)時に吸気行程半ばになるように設定されている。なお、噴射時期の設定はこれに限られず、例えば回転数Neと第1の燃料噴射の噴射時期との関係を示すマップデータなどを備えて、検出した回転数Neとこのマップデータとに基づき第1の燃料噴射が筒内に空気が最も入る時期に開始されるようにしてもよい。
これに対して第2の燃料噴射では、噴射時期が吸気行程下死点近傍に設定されており、さらに燃料の噴射が吸気行程下死点で完了するように設定されている。また第2の燃料噴射では、噴射量が燃料噴射期間に対応するクランク角の範囲が内燃機関50の運転状態の変化に対して略一定になるように設定されている。これにより、混合気の均質性を向上させるにあたって必要となる最小限の燃料噴射を吸気行程下死点近傍で回転数Neによらず行うようにすることができる。なお、第2の燃料噴射ではこのように所定のクランク角の範囲に応じた噴射量が必ず確保されるのに対して、第1の燃料噴射では噴射量が、第2の燃料噴射の噴射量に応じて空燃比を適正にするのに必要な噴射量に調節される。本実施例では、CPUとROMとRAM(以下、単にCPU等と称す)と内燃機関50制御用のプログラムとで、各種の検出手段や判定手段や制御手段などが実現されており、特にCPU等と噴射時期特定制御用プログラムとで噴射時期制御手段が、CPU等と噴射量特定制御用プログラムとで噴射量制御手段が夫々実現されている。
次に、高負荷運転領域で気化潜熱効果と混合気の均質性を両立させるべく燃料の噴射を制御するにあたって、ECU1で行われる処理を図3に示すフローチャートを用いて詳述する。ECU1は、CPUがROMに格納された上述の内燃機関50制御用プログラムや、燃料噴射弁制御用プログラムなどの各種のプログラムに基づき、フローチャートに示す処理を繰り返し実行することで、内燃機関50を制御する。CPUは内燃機関50の運転状態が高負荷運転領域にあるか否かを判別する処理を実行する(ステップ11)。本実施例ではクランク角センサ71の出力信号に基づき検出した回転数Neと、アクセルセンサ73の出力信号に基づき検出した負荷率KLと、回転数Neと負荷率KLとで定義された運転領域のマップデータとに基づき、内燃機関50の運転状態を判別するようにしている。
図4は運転領域のマップデータを模式的に示す図である。本実施例では運転領域がこのマップデータで回転数Ne及び負荷率KLに応じて、高負荷運転領域とそれ以外に区分されている。但し、これに限られず運転領域は更に複数の領域に細分化して設定されていてよい。なお、運転領域は回転数Ne及び負荷率KLに限られず、適宜の内燃機関50の運転状態に応じて設定されていてもよい。
ステップ11で否定判定であれば、本フローチャートにおいて特段の処理を要しないためステップ11に戻る。一方、ステップ11で肯定判定であれば、CPUは回転数Neが所定の回転数αよりも高いか否かを判定する処理を実行する(ステップ12)。所定の回転数αは例えば1、600rpmに設定される。ステップ12で否定判定であれば、本フローチャートにおいて特段の処理を要しないためステップ11に戻る。一方、ステップ12で肯定判定であれば、CPUは第1の燃料噴射と第2の燃料噴射に分割して燃料の噴射を行うよう、噴射制御を変更する処理を実行する(ステップ13)。図5は高負荷高回転運転領域で噴射制御を変更しない場合と変更した場合について燃料噴射の様子を模式的に示す図である。噴射制御を変更しない場合には図5(a)に示すように噴射時期が吸気行程下死点近傍から吸気行程上死点に近づいていることがわかる。この場合には、気化潜熱効果により内燃機関50の出力向上を図ることはできるものの、燃料の噴射でタンブル流Tを適切に強化することはできない。これに対して、本ステップで噴射制御を変更した場合には、図5(b)に示すように第1の燃料噴射が吸気行程半ばで行なわれるとともに、第2の燃料噴射が吸気行程下死点近傍で行なわれる。
したがってこれらの噴射時期に応じた第1の噴射と第2の噴射を行うべく、CPUが燃料噴射弁21を制御するための処理を実行することによって(ステップ14)、気化潜熱効果と混合気の均質性とを両立させることができる。なお、本実施例では混合気の均質性を向上させるべく第2の燃料噴射を行う例を示したが、燃焼速度を向上させるべく第2の燃料噴射を行ってもよい。具体的には例えば高負荷運転領域でも回転数Neが比較的低いときにはノッキング対策として第2の燃料噴射の噴射期間を本実施例の場合よりも長く変更することで、燃焼速度が向上するようにしてもよい。但し、この場合には第2の燃料噴射で相当の噴射量を必要とすることから、気化潜熱効果は混合気の均質性と両立させる場合と比較して低くなる。以上により、噴射した燃料でタンブル流Tを強化するにあたって燃料の噴射を分割することで、高負荷運転領域で気化潜熱効果と混合気の均質性或いは燃焼速度とを両立させることが可能なECU1を実現可能である。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
ECU1を内燃機関システム100とともに模式的に示す図である。 内燃機関50の要部を模式的に示す図である。 ECU1で行われる処理をフローチャートで示す図である。 運転領域のマップデータを模式的に示す図である。 噴射制御を変更しない場合と変更した場合について、燃料噴射の様子を模式的に示す図である。
符号の説明
1 ECU
10 吸気系
20 燃料噴射系
21 燃料噴射弁
50 内燃機関
100 内燃機関システム

Claims (3)

  1. 筒内にタンブル流を生成するとともに、該タンブル流を吸気行程下死点近傍で噴射した燃料で強化する筒内噴射式火花点火内燃機関を制御する筒内噴射式火花点火内燃機関の制御装置であって、
    前記筒内噴射式火花点火内燃機関の回転数が高負荷運転領域で所定の回転数より高いときに、筒内に最も空気が入る時期に第1の燃料噴射を行うとともに、吸気行程下死点近傍で第2の燃料噴射を行う噴射時期制御手段を備えることを特徴とする筒内噴射式火花点火内燃機関の制御装置。
  2. 前記噴射時期制御手段が、前記回転数が高くなるほど、前記第1の燃料噴射を進角させることを特徴とする請求項1記載の筒内噴射式火花点火内燃機関の制御装置。
  3. さらに前記第2の燃料噴射の燃料噴射期間に対応するクランク角の範囲が、前記筒内噴射式火花点火内燃機関の運転状態の変化に対して略一定になるように燃料の噴射量を制御する噴射量制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の筒内噴射式火花点火内燃機関の制御装置。
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