JP2008031206A - 樹脂複合組成物及びその製造方法 - Google Patents

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ズィ チュンイ
Tang Chengchun
タン チェンチュン
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ゴルバーグ デミトリー
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Abstract

【課題】少量あるいは多量の添加であっても効率よく耐熱性、寸法安定性を向上させたセルロースエステル系樹脂組成物を提供する。
【解決手段】セルロースエステル系樹脂100重量部と窒化ホウ素ナノチューブ0.01〜100重量部とからなるセルロースエステル系樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

セルロースエステル系樹脂と窒化ホウ素ナノチューブとを均一に分散させたセルロースエステル系樹脂組成物、およびその製造方法に関する。更に詳しくは、構造の規定された無機のナノチューブをフィラーとしてナノ分散させることにより、少量のフィラー添加においても、従来のセルロースエステル系樹脂及びその組成物に比べて効率よく熱特性、寸法安定性を向上させたセルロースエステル系樹脂組成物に関する。
カーボンナノチューブは、従来にない機械的物性、電気的特性、熱的特性等を有するためナノテクノロジーの有力な素材として注目を浴び、広範な分野で応用の可能性が検討され、一部実用化が開始されている。
ポリマーコンポジットとしては、フィラーにカーボンナノチューブを用いてポリマーに添加することで、ポリマーの機械的物性、導電性、耐熱性等を改質する試みも行われている。
例えばポリアミドやセルロースとカーボンナノチューブからなるポリマーコンポジットに関しては、多層カーボンナノチューブとの樹脂組成物による導電性、線膨張係数(特許文献1)、遮熱性または電磁波透過性(特許文献2)や機械特性の改良に関する報告例(特許文献1−6)が開示されている。また、カーボンナノチューブを共役系高分子で被覆することで、カーボンナノチューブの分散性を極めて高め、少ないカーボンナノチューブの量でマトリクス樹脂に高い導電性を付与するとの報告(特許文献7参照)がある。
また、ポリメチルメタクリレートやポリスチレンのような側鎖構造を有するポリマーとカーボンナノチューブからなるポリマーコンポジットに関して、共役系高分子で単層カーボンナノチューブを被覆することにより、わずかな単層カーボンナノチューブ添加量であっても弾性率が飛躍的に向上するとの報告(特許文献8参照)がある。
一方、カーボンナノチューブと、構造的な類似性を有する窒化ホウ素ナノチューブも、従来にない特性を有する材料として注目を浴びている(特許文献9参照)。特許文献8にはカーボンナノチューブの代わりに窒化ホウ素ナノチューブを使用しても良いとの記載があるが、飛躍的な効果を得るためには側鎖構造を有するポリマーに限定されておりそれ以外の主鎖型芳香族ポリマーでの具体的な報告はされていない。
一方セルロースアセテートに代表されるセルロースエステル系樹脂は、その強靭性と難燃性から写真感光材料の支持体、液晶表示装置における偏光板の保護フイルムおよびカラーフィルターといった光学材料をはじめ様々な分野で使用されている。特に写真材料の支持体や光学材料としての用途においては、フイルムの光学的性質や物性に関する要求が厳しい。特に光学的等方性、透明性、機械的強度、耐久性や寸度安定性に関して、非常に優れた値が要求されている。このようなセルロースエステル系樹脂の物性改良手段として、例えば、ポリマーおよび酸化物微粒子(滑り剤粒子)を含む塗布層をフイルムに設けて、フイルムの耐傷性を改善する方法が知られている。また、特許文献10には、N−メチルピロリドンを溶媒として使用して製造したセルローストリアセテートフイルムが記載されている。さらに、特許文献11には、ポリオールを添加剤として含むセルローストリアセテートフイルムが記載されている。しかし、これらの従来の方法によるセルロースアセテートフイルムの改良はほぼ限界に達しており、素材物性に関する厳しい要求には不充分であった。また従来より無機系のバルク微粒子をセルロース系樹脂に混合することによる各種特性の改善も開示されてきた。しかしこれらの無機充填材は実質的にサイズがμmオーダー以上のバルク状固体であり、実用的にこれらをセルロースエステル系樹脂に高度に微細分散化して複合化することは非常に困難であり、充填材の凝集に伴って不均一性が生じ、成形性、寸法安定性が低下する他、成形品の表面外観も損なわれるばかりか、靭性が低下するという問題があった。これらの課題に対して近年、1.0μm以下の平均粒子径を有する微粒子を含む塗布層をセルロースエステル系樹脂に混合することなく複合化することによる物性、熱特性の改良方法が開示されているが(特許文献12)、これはバルクの無機微粒子を複合化させたものであり、素材自身の物性としてのコントロールや成型性の制限といった問題があり、根本的な素材特性の改善という課題は解決されていない。フィラーの効果不足や不均一分散による樹脂の物性低減などの課題を解決すべく、大きな比表面積により少量でも効果の高く、真にナノレベルで分散可能なナノフィラーの探索が望まれている。
特開2004−124086号公報 特許2004−075400号公報 特開2004−143238号公報 特開2004−143239号公報 特開2004−075400号公報 特開2006−138058号公報 特開2004−002621号公報 特開2004−244490号公報 特開2000−109306号公報 特開昭61−127740号公報 特開平02−069532号公報 特開2001−002807号公報
本発明の目的は、従来のようなバルク、あるいはナノ分散困難な無機フィラーを含有するセルロースエステル系樹脂組成物に対して、組成物の成形性や外観に影響を与えないことが必要な用途を含め少量あるいは多量の添加であっても効率よく効率よく熱特性、寸法安定性及び成形加工性等を向上させたセルロースエステル系樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、窒化ホウ素ナノチューブをセルロースエステル系樹脂に添加することにより、効率よく熱特性、寸法安定性及び成形加工性に優れた樹脂組成物が得られることを見出し本発明に到達した。すなわち、本発明は、
1.セルロースエステル系樹脂100重量部と窒化ホウ素ナノチューブ0.01〜100重量部とからなるセルロースエステル系樹脂組成物。
2.窒化ホウ素ナノチューブの平均直径が0.4nm〜1μm、アスペクト比が5以上であることを特徴とする上記に記載のセルロースエステル系樹脂組成物。
3.セルロースエステル系樹脂がセルロースアセテートであることを特徴とする上記に記載のセルロースエステル系樹脂組成物。
4.窒化ホウ素ナノチューブが共役系高分子で被覆されていることを特徴とする上記に記載のセルロースエステル系樹脂組成物。
5.上記1〜4の何れかに記載のセルロースエステル系樹脂組成物からなるセルロースエステル系樹脂成形体。
6.共役系高分子を窒化ホウ素ナノチューブに被覆した後、共役系高分子で被覆された窒化ホウ素ナノチューブをセルロースエステル系樹脂または該樹脂溶液に混合分散させる工程を含む上記4に記載のセルロースエステル系樹脂組成物の製造方法。
により構成される。
本発明によりセルロースエステル系樹脂中に窒化ホウ素ナノチューブが均一にナノ分散している樹脂組成物が得られ、従来のセルロースエステル系樹脂に対して優れた耐熱性、寸法安定性を付与することができ、また熱伝導性を付与することが期待される。本発明のセルロースエステル系樹脂組成物は、溶液あるいは溶融状態からの押し出し、射出成型、熱プレス成形、カレンダー、ペースト加工成形等などの任意の成形方法により、フィルムや繊維、その他シート、チューブ、カップ、ボトルの如き構造体など所望の形状に成形でき、そのような成形品、積層品は、成形加工性、耐熱性、柔軟性、寸法安定性及び耐久性に優れるため、産業用、民生用の各種分野に用いられ、中でも写真感光材料の支持体、液晶表示装置における偏光板の保護フイルムおよびカラーフィルターといった光学材料、衣料用、産業用の繊維素材として好適に使用することができる。
以下本発明を詳細に説明する。
(窒化ホウ素ナノチューブ)
本発明において、窒化ホウ素ナノチューブとは、窒化ホウ素からなるチューブ状材料であり、理想的な構造としては6角網目の面がチューブ軸に平行に管を形成し、一重管もしくは多重管になっているものである。窒化ホウ素ナノチューブの平均直径は、好ましくは0.4nm〜1μm、より好ましくは0.6〜500nm、さらにより好ましくは0.8〜200nmである。ここでいう平均直径とは、一重管の場合、その平均外径を、多重管の場合はその最外側の管の平均外径を意味する。平均長さは、好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下である。アスペクト比は、好ましくは5以上、さらに好ましくは10以上である。アスペクト比の上限は、平均長さが10μm以下であれば限定されるものではないが、上限は実質25000である。よって、窒化ホウ素ナノチューブは、平均直径が0.4nm〜1μm、アスペクト比が5以上であることが好ましい。
窒化ホウ素ナノチューブの平均直径およびアスペクト比は、電子顕微鏡による観察から求めることが出来る。例えばTEM(透過型電子顕微鏡)測定を行い、その画像から直接窒化ホウ素ナノチューブの直径および長手方向の長さを測定することが可能である。また組成物中の窒化ホウ素ナノチューブの形態は例えば繊維軸と平行に切断した繊維断面のTEM(透過型電子顕微鏡)測定により把握することが出来る。
窒化ホウ素ナノチューブは、アーク放電法、レーザー加熱法、化学的気相成長法を用いて合成できる。また、ホウ化ニッケルを触媒として使用し、ボラジンを原料として合成する方法も知られている。また、カーボンナノチューブを鋳型として利用して、酸化ホウ素と窒素を反応させて合成する方法もが提案されている。本発明に用いられる窒化ホウ素ナノチューブは、これらの方法により製造されるものに限定されない。窒化ホウ素ナノチューブは、強酸処理や化学修飾された窒化ホウ素ナノチューブも使用することができる。
窒化ホウ素ナノチューブは共役系高分子で被覆されていることが好ましい。窒化ホウ素ナノチューブを被覆する共役系高分子は、窒化ホウ素ナノチューブと相互作用が強く、マトリクス樹脂であるセルロースエステル系樹脂との相互作用も強いものが好ましい。これらの共役系高分子としては、例えば、ポリフェニレンビニレン系高分子、ポリチオフェン系高分子、ポリフェニレン系高分子、ポリピロール系高分子、ポリアニリン系高分子、ポリアセチレン系高分子等が挙げられる。中でも、ポリフェニレンビニレン系高分子、ポリチオフェン系高分子が好ましい。
窒化ホウ素ナノチューブは、カーボンナノチューブに匹敵する優れた機械的物性、熱伝導性を有するだけでなく、化学的に安定でカーボンナノチューブよりも優れた耐酸化性を有することが知られている。また、ホウ素原子と窒素原子の間のダイポール相互作用により局所的な極性構造を有しており、極性構造を有する媒体への親和性、分散性がカーボンナノチューブより優れることが期待される。更に電子構造的に広いバンドギャップを有するため絶縁性であり、絶縁放熱材料としても期待できる他、カーボンナノチューブと異なり白色であることから着色を嫌う用途にも応用できるなど、ポリマーの特徴を活かしたコンポジット創製が可能となる。
本発明の樹脂組成物においては、セルロースエステル系樹脂100重量部に対して、窒化ホウ素ナノチューブが、0.01〜100重量部の範囲内で含有されるものである。本発明におけるセルロースエステル系樹脂100重量部に対する上記窒化ホウ素ナノチューブの含有量の下限は、0.01重量部であるが、本発明においては特に、0.05重量部以上が好ましく、より好ましくは0.1重量部以上であることが好ましい。一方、セルロースエステル系樹脂100重量部に対する窒化ホウ素ナノチューブの含有量の上限は、上述したように100重量部以下であるが、本発明においては、80重量部以下であることが好ましく、50重量部以下であることがより好ましい。上記範囲内とすることにより、窒化ホウ素ナノチューブをセルロースエステル系樹脂に均一に分散させることが可能となるからである。また、窒化ホウ素ナノチューブが過度に多い場合は、均一な樹脂組成物を得ることが困難となり好ましくない。本発明の樹脂組成物は、窒化ホウ素ナノチューブに由来する窒化ホウ素フレーク、触媒金属等を含む場合がある。
特にポリマー分子鎖内にカルボニル基、水酸基、エーテル結合等の極性構造を有するセルロースエステル系樹脂は、ナノレベルで構造の規定された極性窒化ホウ素ナノチューブと分子レベルで静電的に相互作用することが可能である。ポリマーとナノチューブ間の特異的な相互作用の結果として得られたセルロースエステル系樹脂組成物においては、少量のフィラー添加においても、従来のセルロースエステル系樹脂及びその組成物に比べて効率の良い耐熱性、機械特性の改良が可能であり、バルクの無機フィラー添加セルロースエステルの範囲を超える高性能を発現することも期待される。
本発明で使用するセルロースエステル系樹脂としては通常セルロース骨格上の3つの水酸基のうち1〜3基がエステル化されたものが用いられ、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸あるいはミリスチル酸やステアリン酸などの長鎖脂肪酸とのエステル、硫酸、硝酸など鉱酸とのエステルがあげられる。このうち、本発明で用いるセルロースエステルとしては、脂肪酸エステルとしてセルロースアセテート、セルロースプロピオネート及びセルロースブチレート系樹脂が好ましく、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートが特に好ましい。
なおセルロースアセテートを用いる場合、好ましいセルロースアセテート系樹脂としては、平均酢化度(アセチル化度)が、35.0〜62.5%のものが良い。ここで酢化度とは、セルロース単位重量当りの結合酢酸量を意味し、該酢化度は、ASTM:D−817−91(セルロースアセテート等の試験法)におけるアセチル化度の測定及び計算に準拠して行う。
セルロースエステル系樹脂の重合度は、特に制限されず、粘度平均重合度100〜1000、好ましくは100〜500、さらに好ましくは200〜500(特に200〜400)程度であってもよい。
(樹脂組成物の製造方法について)
本発明のセルロースエステル系樹脂組成物の製造方法としては以下に示す方法が好ましく挙げられる。
樹脂組成物の製造方法として、セルロースエステル系樹脂中に窒化ホウ素ナノチューブを溶融状態にて高せん断応力下に混合、分散することによる方法、あるいはセルロースエステル系樹脂、窒化ホウ素ナノチューブとセルロースエステル系樹脂を溶解する溶媒からなる樹脂溶液を調整する工程と成形した後に該溶媒を除去する工程からなる方法の何れをも用いることができる。
ここで、溶融混合による樹脂組成物の製造における混合方法としては特に制限はないが、例えば一軸あるいは二軸押し出し機、ニーダー、ラボプラストミル、バンバリーミキサー、ヘンシェルミキサー、タンブラー、ミキシングロール等で混合する方法や溶融混練してペレット化するプロセスを好ましく実施することができる。一方、溶剤を用いる場合の窒化ホウ素ナノチューブ含有樹脂溶液の製造方法としては、A)セルロースエステル系樹脂を溶解させることが可能な溶媒に窒化ホウ素ナノチューブを分散させた分散液を調整し、セルロースエステル系樹脂を添加、溶解させてセルロースエステル系樹脂と窒化ホウ素ナノチューブからなる混合溶液を調整する方法、B)セルロースエステル系樹脂を溶解させることが可能な溶媒にセルロースエステル系樹脂を溶解した樹脂溶液に窒化ホウ素ナノチューブを添加して分散させる方法、C)セルロースエステル系樹脂を溶解させることができる溶媒にセルロースエステル系樹脂と窒化ホウ素ナノチューブを添加して調整する方法等が利用できる。本発明では何れかの方法を単独で用いるか、あるいは何れかの方法を組み合わせてもよい。中でも、A)の窒化ホウ素ナノチューブ分散液にセルロースエステル系樹脂を添加、溶解させる方法が好ましい。
この際に例えば窒化ホウ素ナノチューブを溶媒中でビーズミル処理することや超音波処理を施す、強力なせん断処理を施すことにより窒化ホウ素ナノチューブの分散性を向上することができる。中でも、超音波処理を施す方法が好ましい。本発明においても窒化ホウ素ナノチューブ分散液にセルロースエステルを添加して、超音波処理等を施すことにより、窒化ホウ素ナノチューブの分散性が飛躍的に向上することを見出した。
本発明においてセルロースエステル系樹脂を溶解させることが可能な溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン及びメチルイソブチルケトン等のケトン類;蟻酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル等のカルボン酸エステル類;エタノール、プロパノール及びブタノール等のアルコール類;ジオキサン、ジオキソラン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル等のエーテル類;ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の芳香族炭化水素類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類あるいはクロロホルム、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン及びブロムクロロメタン等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリジノン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどが挙げられるがこれらに限定されるものではなく必要に応じて溶媒を選ぶことができる。
溶解性を損なわない範囲で、ヘキサン、シクロヘキサン、クロロベンゼン、石油エーテル、水といった溶媒が含まれていても差し支えない。
また、共役系高分子で被覆した窒化ホウ素ナノチューブを使用する場合は、共役系高分子を窒化ホウ素ナノチューブに被覆した後、共役系高分子で被覆された窒化ホウ素ナノチューブを上記のようにセルロースエステル系樹脂または該樹脂溶液に混合分散させることにより本発明の樹脂組成物を製造することができる。
窒化ホウ素ナノチューブを共役高分子で被覆する方法として特に限定はされないが、1)窒化ホウ素ナノチューブを溶融している共役高分子に添加して混合する無溶媒で行う方法2)窒化ホウ素ナノチューブと共役高分子を、共役高分子を溶解する溶媒中で分散混合する方法等が挙げられる。2)の方法においては窒化ホウ素ナノチューブを分散させる方法として超音波や各種攪拌方法を用いることができる。攪拌方法としては、ホモジナイザーのような高速攪拌やアトライター、ボールミル等の攪拌方法も使用することができる。
更に、本発明のセルロースエステル系樹脂組成物には、種々の目的に応じてカーボンナノチューブ、カーボンブラック、炭素繊維等の炭素系フィラーを混合しても良い。更には顔料や染料、充填剤、熱安定剤、リン酸エステルまたはカルボン酸エステル等の可塑剤、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、パラフィン、高級脂肪酸アミド系、金属セッケン等の滑剤、エポキシ化安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、蛍光剤、防黴剤、殺菌剤、金属不活性化剤、光安定剤、シランカップリング剤、表面処理剤、難燃剤、発泡剤、離型剤、加工助剤、分散剤、銅害防止剤、中和剤、気泡防止剤、着色剤、防曇剤、抗菌剤、ホウ酸及び帯電防止剤等の添加剤を添加しても差し支えない。
(セルロースエステル系樹脂成形体)
本発明のセルロースエステル系樹脂組成物とは、このようなセルロースエステル系樹脂と窒化ホウ素ナノチューブとを複合した後、任意の成型を行う前の塊状やペレット状などのいわゆる成型前ポリマーを意味する。このようなセルロースエステル系樹脂組成物は、調整した後に更に湿式、乾-湿式、あるいは乾式工程を経てフィルム状に成型したり、もしくは溶融成形を経てフィルム状に成形することができる。
成形方法としては例えば、前述の窒化ホウ素ナノチューブ含有樹脂溶液を成形したのち、溶媒を除去する方法が挙げられる。例えばフィルムやシートの場合、ガラス、金属といった基板上にキャストして成形したのち、乾式成型あるいは湿式成型、乾式成型と湿式成型の併用によりフィルム製膜やシート成型が可能である他、更にチューブ、カップ、ボトルの如き構造体を作製することが可能である。また該組成物と上述の添加剤とを均一に溶融混合、成型する際には、カレンダー成形、押出成形法、射出成形法、圧縮成形法、等任意の成形法が採用できる。このうち押出成形法としてはT−ダイ法、中空成形法、パイプ押出法、線状押出法、異型ダイ押出法、インフレーション法、メルトスパン法等が挙げられる。成膜法により任意の形状に加工することも可能である。これらの成型工程において、流動配向、せん断配向、又は延伸配向させる事によりセルロースエステル系樹脂および窒化ホウ素ナノチューブの配向を高め機械特性を向上させる事ができる。更にフィルムまたはシートの場合は、一般的に行われる延伸加工、例えば、一軸延伸、ゾーン延伸、フラット逐次延伸、フラット同時二軸延伸、チューブラー同時延伸を施すことで更に樹脂および窒化ホウ素ナノチューブの配向を高め機械特性を改良することも好ましく実施できる。
以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例の記載に限定されるものではない。また使用したセルロースエステルはダイセル化学工業(株)製のセルロースアセテート樹脂(LM−80、酢化度51%)である。
(1)ガラス転移温度
ガラス転移温度は、TAインストルメント製TA2920を用いて窒素雰囲気下、−50〜200℃の範囲で昇温速度10℃/分にて測定し、セカンドスキャンのピーク値より求めた。
(2)ポリマー重量減少温度
ポリマー重量減少温度は、Rigaku製TG 8120を用いて空気中、30〜800℃の範囲で昇温速度10℃/分にて測定し、5%重量減少時のピーク値より求めた。
(3)熱膨張係数
熱膨張係数は、TAインストルメント製TA2940を用いて空気中、30〜80℃の範囲で昇温速度10℃/分にて測定し、セカンドスキャンの値より求めた。
[参考例1 窒化ホウ素ナノチューブの製造]
窒化ホウ素製のるつぼに、1:1のモル比でホウ素と酸化マグネシウムを入れ、るつぼを高周波誘導加熱炉で1300℃に加熱した。ホウ素と酸化マグネシウムは反応し、気体状の酸化ホウ素(B)とマグネシウムの蒸気が生成した。この生成物をアルゴンガスにより反応室へ移送し、温度を1100℃に維持してアンモニアガスを導入した。酸化ホウ素とアンモニアが反応し、窒化ホウ素が生成した。1.55gの混合物を十分に加熱し、副生成物を蒸発させると、反応室の壁から310mgの白色の固体が得られた。続いて得られた白色固体を濃塩酸で洗浄、イオン交換水で中性になるまで洗浄後、60℃で減圧乾燥を行い窒化ホウ素ナノチューブ(以下、BNNTと略すことがある)を得た。得られたBNNTは、平均直径が27.6nm、平均長さが2460nmのチューブ状であった。
[実施例1]
参考例1で得られた0.30重量部の窒化ホウ素ナノチューブを100重量部のN,N−ジメチルアセトアミドに添加して、超音波バスにて4時間処理を行い、窒化ホウ素ナノチューブ分散液を調整した。上記窒化ホウ素ナノチューブ分散液にセルロースアセテート樹脂0.30重量部を添加して超音波バスにて30分処理を行ったところ、飛躍的に窒化ホウ素ナノチューブの分散性が向上した。続いてセルロースアセテート樹脂14.70重量部を続けて添加して40℃でセルロースアセテート樹脂が溶解するまで攪拌した。得られた窒化ホウ素ナノチューブ含有セルロースアセテート樹脂溶液をガラス基板上に200μmのドクターブレードを使用してキャストした後、80℃で1時間、100℃で1時間乾燥させた。続いて、乾燥したフィルムをイオン交換水中に投入しフィルムをガラス基板上より剥離し、1時間洗浄を行った。得られたフィルムを金枠に固定して30mmHgにて80℃で1時間、100℃で1時間減圧乾燥を実施した。フィルムの厚みは18μm、ガラス転移温度は143.4℃、熱膨張係数は49.3ppm/℃であった。また、5%ポリマー重量減少温度は249.3℃であった。
[実施例2]
(共役系高分子で被覆した窒化ホウ素ナノチューブの作製)
参考例1で得られた0.1重量部の窒化ホウ素ナノチューブを100重量部のジクロロメタンに添加して超音波バスにて2時間処理を行い、窒化ホウ素ナノチューブ分散液を調整した。続いて0.1重量部のアルドリッチ製ポリ(m−フェニレンビニレン−co−2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)を添加して超音波処理を1時間実施した。得られた分散液をミリポア製オムニポアメンブレンフィルター0.1μでろ過し、大量のジクロロメタンで洗浄後、60℃減圧乾燥を2時間行うことで黄色の共役高分子で被覆された窒化ホウ素ナノチューブを得た。窒化ホウ素ナノチューブ上に被覆された共役系高分子の量は窒化ホウ素ナノチューブに対して4.2重量%であった。
(窒化ホウ素ナノチューブ含有セルロースエステル系樹脂の作製)
上記で作製した共役系高分子で被覆された窒化ホウ素ナノチューブ0.30重量部を、100重量部のN,N−ジメチルアセトアミドに添加して、超音波バスにて2時間処理を行い、窒化ホウ素ナノチューブ分散液を調整した。続いて15重量部のセルロースアセテート樹脂を添加して室温で樹脂が溶解するまで攪拌した。得られた窒化ホウ素ナノチューブ含有セルロースアセテート樹脂溶液をガラス基板上に200μmのドクターブレードを使用してキャストした後、80℃で1時間、130℃で1時間乾燥させた。続いて、乾燥したフィルムをイオン交換水中に投入しフィルムをガラス基板上より剥離し、1時間洗浄を行った。得られたフィルムを金枠に固定して30mmHgにて80℃で1時間、100℃で1時間にて減圧乾燥を実施した。フィルムの厚みは21μm、ガラス転移温度は149.5℃、熱膨張係数は47.8ppm/℃であった。また、5%ポリマー重量減少温度は252.5℃であった。
[比較例1]
窒化ホウ素ナノチューブを含有しない以外は、実施例1と同様にセルロースアセテート樹脂のフィルムを作製した。フィルムの厚みは19μm、ガラス転移温度は138.9℃、熱膨張係数は59.1ppm/℃であった。また、5%ポリマー重量減少温度は245.2℃であった。
以上の結果より本発明の窒化ホウ素ナノチューブを含有するセルロースエステル系樹脂組成物は、窒化ホウ素ナノチューブを含有しないセルロースエステル系樹脂に比べて優れた耐熱性、および寸法安定性を有することがわかる。

Claims (6)

  1. セルロースエステル系樹脂100重量部と窒化ホウ素ナノチューブ0.01〜100重量部とからなるセルロースエステル系樹脂組成物。
  2. 窒化ホウ素ナノチューブの平均直径が0.4nm〜1μm、アスペクト比が5以上であることを特徴とする請求項1に記載のセルロースエステル系樹脂組成物。
  3. セルロースエステル系樹脂がセルロースアセテートであることを特徴とする請求項1または2に記載のセルロースエステル系樹脂組成物。
  4. 窒化ホウ素ナノチューブが共役系高分子で被覆されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のセルロースエステル系樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載のセルロースエステル系樹脂組成物からなるセルロースエステル系樹脂成形体。
  6. 共役系高分子を窒化ホウ素ナノチューブに被覆した後、共役系高分子で被覆された窒化ホウ素ナノチューブをセルロースエステル系樹脂または該樹脂溶液に混合分散させる工程を含む請求項4記載のセルロースエステル系樹脂組成物の製造方法。
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