JP2008030891A - エレベータ装置、及び油圧エレベータの改修方法 - Google Patents

エレベータ装置、及び油圧エレベータの改修方法 Download PDF

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Takayuki Shimizu
崇行 清水
Shigenobu Kawakami
重信 川上
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Abstract

【課題】本発明は、既設の間接式油圧エレベータを改修した場合に、かごの荷重条件を変更することなく間接式油圧エレベータ用のかごを流用することができ、完全撤去新設を行った場合に比べて、改修工事の解体に係る作業工程を短縮させることができるとともに、改修費用の機器コストを低減させることができるエレベータ装置、及び油圧エレベータの改修方法を得ることを目的とするものである。
【解決手段】昇降路1の上部には、第1及び第2支持梁6,7が設けられている。第1及び第2支持梁6,7は、かご背面2aと奥壁1aとの間の空間の鉛直投影領域に重なるように配置されている。昇降路1の底部と第1及び第2支持梁6,7との間には、2対の第1及び第2カウンタレール12,13が立設されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、既設の油圧エレベータの改修に適用されるためのロープ式のエレベータ装置、及び油圧エレベータの改修方法に関するものである。
従来の油圧エレベータ用油圧制御装置の改修方法では、油圧パワーユニットの既設の制御盤をマイコン式の制御盤に交換することによって、かごの昇降速度が改修前に比べて上昇する(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−86118号公報
ここで、一般的な油圧エレベータは、ロープ式のエレベータに比べて、かごの昇降速度が遅い点、廃油処理が必要な点、及びエネルギーの利用効率が悪く省エネルギー性が低い点等で劣っている。このため、近年、既設の油圧エレベータを機械室レス(MRL:Machine Room Less)のロープ式のエレベータに取り替えて(リニューアルして)、これらの欠点を改善させたいという顧客からの要望が増加している。
しかしながら、上記のような従来の油圧エレベータ用油圧制御装置の改修方法では、制御盤以外の油圧ジャッキ等の油圧機器をそのまま流用しており、廃油処理が必要な点、及び省エネルギー性が低い点等が改善されておらず、顧客からの要望に応じることができない。これに加えて、耐用年数(例えば17〜25年)を超過した油圧エレベータでは、油圧機器の修理・保守用の交換部品を入手するのに時間を要してしまうとともに、交換部品自体の価格が高くなってしまう。
また、一般的なバックプランジャ式(又はサイドプランジャ式)の間接式油圧エレベータでは、かご綱止部がかごの背面から油圧ジャッキ(プランジャ)へ向けて突出するようにかごの下部の中央部付近に配置されている。このような間接式油圧エレベータから機械室レスのエレベータへ改修する場合、油圧ジャッキを撤去した後の空間がかご綱止部によって制限されており、かごに釣り合う重量のカウンタウェイトを油圧ジャッキの設置スペースに配置できない。
さらに、このかご綱止部の位置を変更した場合、かご枠等の強度部材の荷重条件も変わってしまうため、既設のかごを流用することができず、間接式油圧エレベータから機械室レスのロープ式のエレベータへ改修するためには、間接式油圧エレベータの全ての機器を撤去する完全撤去新設という方法を用いる必要がある。しかしながら、この完全撤去新設では、既設の全ての機器の解体撤去を行うために改修工事の作業工程が増加するとともに、改修費用が高くなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、既設の間接式油圧エレベータを改修した場合に、かごの荷重条件を変更することなく間接式油圧エレベータ用のかごを流用することができ、完全撤去新設を行った場合に比べて、改修工事の解体に係る作業工程を短縮させることができるとともに、改修費用の機器コストを低減させることができるエレベータ装置、及び油圧エレベータの改修方法を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、背面及び側面のいずれかの面である綱止配置面を有し、昇降路内を昇降されるかご、綱止配置面に対向する昇降路の対向面に向けて綱止配置面から突出するように、かご下部の綱止配置面の幅方向中央付近に設けられたかご綱止部、綱止配置面と昇降路対向面との間を昇降される第1及び第2カウンタウェイト、第1カウンタウェイトの鉛直投影領域に一部が重なるように昇降路の上部に設けられ、かごと第1及び第2カウンタウェイトとを交互に昇降させるための駆動力を発生する巻上機、第2カウンタウェイトの鉛直投影領域に一部が重なるように昇降路の上部に設けられた返し車、巻上機に巻き掛けられ、一端部がかご綱止部に接続され、他端部が第1カウンタウェイトに接続された第1主索、及び返し車に巻き掛けられ、一端部がかご綱止部に接続され、他端部が第2カウンタウェイトに接続された第2主索を備えている。
この発明のエレベータ装置では、第1及び第2主索の一端部がそれぞれかご綱止部に接続されており、第1主索及び第2主索の他端部がそれぞれ第1及び第2カウンタウェイトに接続されているので、既設の間接式油圧エレベータを改修した場合に、かごの荷重条件を変更することなく油圧エレベータ用のかごを流用することができ、完全撤去新設を行った場合に比べて、改修工事の解体に係る作業工程を短縮させることができるとともに、改修費用の機器コストを低減させることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す斜視図である(昇降路1の正面側から見た斜視図)。図2は、図1の昇降路1を示す構成図である。図3は、図1の昇降路1を示す斜視図である(昇降路1の側面側から見た斜視図)。図4は、図1の昇降路1を示す上面図である。
図において、建物には、昇降路1が設けられている。昇降路1は、昇降路対向面としての奥壁1aを有している。昇降路1内には、昇降路1内を昇降されるかご2と、かご2の昇降を案内する一対のかごレール3と、かご2の運転を制御するロープ式エレベータ用制御盤(新規制御盤)4が設けられている。かご2は、奥壁1aに対向する綱止配置面としてのかご背面2aを有している。かご2の下部の幅方向の中央付近には、かご背面2aから奥壁1aへ向けて突出するかご綱止部5が固着されている。
昇降路1の上部には、第1及び第2支持梁6,7が設けられている。第1及び第2支持梁6,7は、かご背面2aと奥壁1aとの間に配置されている。また、第1及び第2支持梁6,7には、互いの間を架け渡すように、トラクション式の巻上機8と返し車9とが設けられている。即ち、巻上機8及び返し車9は、第1及び第2支持梁6,7によって、昇降路1の上部で支持されている。
巻上機8のシーブには、第1主索としての第1群主ロープ10が巻き掛けられている。第1群主ロープ10は、複数本の主ロープによって構成されている。また、第1群主ロープ10の一端部は、かご綱止部5に接続されている。返し車9には、第2主索としての第2群主ロープ11が巻き掛けられている。第2群主ロープ11は、複数本の主ロープによって構成されている。また、第2群主ロープ11の一端部は、かご綱止部5に接続されている。即ち、かご綱止部5には、第1群及び第2群主ロープ10,11のそれぞれの一端部が接続されている。
昇降路1の底部と第1及び第2支持梁6,7との間には、2対の第1及び第2カウンタレール12,13が立設されている。一対の第1カウンタレール12は、かご綱止部5の鉛直投影領域を避けつつ、巻上機8の鉛直投影領域の一部と重なるように配置されている。また、一対の第1カウンタレール12の間には、第1カウンタウェイト(釣合おもり)14が設けられている。一対の第2カウンタレール13は、かご綱止部5の鉛直投影領域を避けつつ、返し車9の鉛直投影領域の一部と重なるように配置されている。また、一対の第2カウンタレール13の間には、第2カウンタウェイト15が設けられている。
第1カウンタウェイト14は、第1群主ロープ10の他端部に接続されている。また、第1カウンタウェイト14は、一対の第1カウンタレール12によって昇降を案内される。第2カウンタウェイト15は、第2群主ロープ11の他端部に接続されている。また、第2カウンタウェイト15は、一対の第2カウンタレール13によって昇降を案内される。即ち、第1及び第2カウンタウェイト14,15は、かご背面2aと奥壁1aとの間でかご綱止部5の鉛直投影領域によって昇降路1の幅方向に2つに分割された領域の一方又は他方を、それぞれ昇降される。
ここで、第1及び第2カウンタウェイト14,15は、互いに同一の重量であり、第1及び第2カウンタウェイト14,15の重量の総和は、かご2の自重とかご2の所定の荷重(例えばかご2の定格積載重量の半分)とを合計した重量となるように設定されている。なお、各カウンタレール12,13は、第1及び第2カウンタウェイト14,15の垂直荷重が昇降路1の底面部(ピット面)に掛かり、かつ第1及び第2カウンタウェイト14,15の垂直荷重が昇降路1の内壁の側面に掛からないように配置されている。
次に、このようなエレベータ装置を既設のバックプランジャ式の間接式油圧エレベータに改修(リニューアル)によって適用する場合の手順(工程)について説明する。まず、改修前の既設の間接式油圧エレベータ装置について説明する。図5は、既設の間接式油圧エレベータを示す斜視図である。図6は、図5の既設の間接式油圧エレベータを示す上面図である。なお、図5及び図6において、図1〜4に示すエレベータ装置と同一のものは同一符号とし、説明を省略する。
図において、建物には、油圧機器用機械室21が設けられている。油圧機器用機械室21には、油圧ポンプ22と、油圧エレベータ用制御盤(既設制御盤)23とを有するパワーユニット24が設置されている。パワーユニット24は、かご2を昇降させるための作動油の圧力を制御する。また、パワーユニット24は、油圧機器用機械室21内と昇降路1内とを繋ぐ配管25の一端部に接続されている。昇降路1内には、配管25の他端部に接続され、パワーユニット24からの作動油の圧力に応じて上下方向へ変位するプランジャ26を有する油圧ジャッキ27が設けられている。
また、昇降路1内には、プランジャ26の変位を案内する一対のジャッキガイドレール28と、プランジャ26の先端部に設けられたジャッキ上部そらせ車29、ジャッキ上部そらせ車29に巻き掛けられたジャッキ接続用ロープ30とが設けられている。ジャッキ接続用ロープ30の一端部は、かご綱止部5に接続され、ジャッキ接続用ロープ30の他端部は、油圧ジャッキ27の下部に固定されている。このような間接式油圧エレベータでは、パワーユニット24によって作動油の圧力が制御されて、油圧ジャッキ27が作動油の圧力に応じてプランジャ26を伸縮させることによって、かご2が昇降される。
このような既設の間接式油圧エレベータから油圧ジャッキ27と一対のジャッキガイドレール28とジャッキ接続用ロープ30とが撤去されると、図7に示すように、昇降路1内の油圧ジャッキ27と一対のジャッキガイドレール28との設置スペースに第1及び第2空きスペースA,Bが形成される。また、パワーユニット24と配管25とが油圧機器用機械室21内から撤去されることにより、油圧機器用機械室21内に空きスペースCが形成される。
そして、図1〜4に示すように、昇降路1の上部に、第1及び第2支持梁6,7と、巻上機8と、返し車9とが取り付けられて、第1及び第2支持梁6,7間と昇降路1の底面部との間での第1空きスペースAに、一対の第1カウンタレール12が取り付けられ、第1及び第2支持梁6,7と昇降路1の底面部との間での第2空きスペースBに一対の第2カウンタレール13が取り付けられる。第1及び第2カウンタレール12,13が昇降路1内に取り付けられると、一対の第1カウンタレール12の間に、第1カウンタウェイト14が据え付けられ、一対の第2カウンタレール13の間に、第2カウンタウェイト15が据え付けられる。
次に、第1群主ロープ10が巻上機8のシーブに巻き掛けられて、第1群主ロープ10の一端部がかご綱止部5に接続され、第1群主ロープ10の他端部が第1カウンタウェイト14に接続される。一方、第2群主ロープ11が返し車9に巻き掛けられて、第2群主ロープ11の一端部がかご綱止部5に接続され、第2群主ロープ11の他端部が第2カウンタウェイト15に接続される。そして、第1群主ロープ10,11のそれぞれの巻き掛け位置が調整されて、それぞれの巻き掛け位置が油圧エレベータでのかご2の吊芯位置を変えないような位置となる。これによって、既設の間接式油圧エレベータが機械室レスのロープ式のエレベータ装置へ改修される。
上記のようなエレベータ装置では、第1カウンタウェイト14がかご背面2aと奥壁1aとの間でかご綱止部5の鉛直投影領域によって昇降路1の幅方向で2つに分割された領域のいずれか一方を昇降されるとともに、第2カウンタウェイト15がかご背面2aと奥壁1aとの間でかご綱止部5の鉛直投影領域によって昇降路1の幅方向で2つに分割された領域の他方を昇降されるので、既設の間接式油圧エレベータを改修した場合に、かごの荷重条件を変更することなく間接式油圧エレベータ用のかご2を流用することができ、完全撤去新設を行った場合に比べて、改修工事の解体に係る作業工程を短縮させることができるとともに、改修費用の機器コストを低減させることができる。これとともに、既設の間接式油圧エレベータのかごを流用可能となっているので、乗場の機器もそのまま流用することができる。
また、一般的なロープ式のエレベータでは、かごの荷重が変動してもかごを安定して保持するとともにモータの負荷を小さくするために、かごの自重とかごの所定の荷重との合計の重量に相当する重量のカウンタウェイトを設置し、ロープとシーブとの接触部に摩擦力(トラクション)を発生させる必要があり、カウンタウェイトの昇降スペースを予め確保する必要がある。しかしながら、上記のようなエレベータ装置では、2つのカウンタウェイト14,15を用いているので、間接式油圧エレベータ用の昇降路1内の限られた空間であっても、かご2の自重とかご2の所定の荷重との合計の重量に相当する重量のカウンタウェイトを設置することができる。
さらに、一般的な油圧エレベータでは、動作の性質上廃油が発生しており、この廃油の処理によって、環境への影響が懸念されているが、上記のようなエレベータ装置では、油圧エレベータから機械室レスのロープ式エレベータへ改修可能となるので、廃油の処理が不要となることにより、環境への影響を軽減させることができる。これとともに、エネルギー効率及び省エネルギー性を向上せることができる。
さらにまた、かご2が最上階で停止した場合でも、かご2と巻上機8等の新規機器とが互いに干渉しないことにより、昇降路1の天井とかご2の上面との間のスペースを低減させることができ、昇降路1の高さ寸法を縮小させることができる。
また、既設のパワーユニット24が配置された油圧機器用機械室21が完全な空きスペースとなるので、この空きスペースを機械室以外の別の用途として使用可能なことにより、建物の利用効率を向上させることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。図8は、実施の形態2によるエレベータ装置を示す背面図である。図において、実施の形態1では、第2群主ロープ11が返し車9のみに巻き掛けられていたが、実施の形態2では、第2群主ロープ11が巻上機8のシーブと返し車9とに巻き掛けられている。即ち、第1及び第2群主ロープ10,11には、第1及び第2カウンタウェイトと巻上機8の駆動力とによって、ほぼ同等の引張力が掛かる。これとともに、巻上機8及び返し車9は、第2群主ロープ11を介して、互いに同期して回転する。他の構成及び改修工程は実施の形態1と同様である。
ここで、実施の形態1のエレベータ装置では、第1及び第2群主ロープ10,11に掛かる引張力が均等でないため、かご綱止部5に偏荷重が作用していたが、上記のようなエレベータ装置では、第2群主ロープ11が巻上機8のシーブと返し車9とに巻き掛けられているので、第1及び第2群主ロープ10,11に掛かる引張力が均一となることにより、かご2の昇降時にかご綱止部5に作用する偏荷重を抑えることができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について説明する。図9は、実施の形態3によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、実施の形態1では、巻上機8及び返し車9が昇降路1の上部に設けられていたが、実施の形態3では、巻上機31及び返し車32が昇降路1の上部に設けられている。巻上機31及び返し車32は、互いの回転軸が同一の高さとなるように配置されている。巻上機31のシーブの外周には、歯車形状の巻上機係合部(ギヤ)31aが設けられている。返し車32の外周には、歯車形状の返し車係合部(ギヤ)32aが設けられている。
巻上機係合部31a及び返し車係合部32aは、互いに係合可能になっている。巻上機31のシーブと返し車32とは、巻上機係合部31a及び返し車係合部32aの係合によって互いに同期して回転する。即ち、巻上機31のシーブと返し車32が互いに同期して回転することにより、第1及び第2群主ロープ10,11には、ほぼ同等の引張力が掛かる。他の構成及び改修工程は実施の形態1と同様である。
上記のようなエレベータ装置では、巻上機係合部31a及び返し車係合部32aの係合によって、巻上機31のシーブと返し車32とが互いに同期して回転するので、第1及び第2群主ロープ10,11に掛かる引張力が均一となることにより、実施の形態2のエレベータ装置と同様に、かご2の昇降時にかご綱止部5に作用する偏荷重を抑えることができる。
また、実施の形態2のエレベータ装置では、第2群主ロープ11が巻上機8のシーブと返し車9とに巻き掛けられていたため、巻上機8のシーブのみに巻き掛けられた場合に比べて、第2群主ロープ11に大きな曲げ力が掛かっており、ロープ自体の耐久性が低下していたが、上記のようなエレベータ装置では、第2群主ロープ11が返し車32のみに巻き掛けられているので、実施の形態2のエレベータ装置に比べて、第2群主ロープ11の耐久性の低下を抑えることができる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4について説明する。図10は、実施の形態4によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、実施の形態4では、実施の形態1の巻上機8の位置に第1巻上機33が設けられており、実施の形態1の返し車9の位置に第2巻上機34が設けられている。第1巻上機33のシーブには、第1群主ロープ10が巻き掛けられている。第2巻上機34のシーブには、第2群主ロープ11が巻き掛けられている。第1及び第2巻上機33,34のそれぞれの回転は、制御盤4によって互いに同期するように制御される。即ち、第1及び第2巻上機33,34が互いに同期して回転することにより、第1及び第2群主ロープ10,11には、ほぼ同等の引張力が掛かる。他の構成及び改修工程は実施の形態1と同様である。
上記のようなエレベータ装置では、互いに同期して回転する第1及び第2巻上機33,34によって、かご2と第1及び第2カウンタウェイトが昇降されているので、
を用いているので、第1及び第2群主ロープ10,11に掛かる引張力が均一となることにより、実施の形態2,3のエレベータ装置と同様に、かご2の昇降時にかご綱止部5に作用する偏荷重を抑えることができる。
また、第1及び第2巻上機33,34の2つの巻上機を用いているので、かご2を昇降させるための駆動力を各巻上機33,34に分散することにより、実施の形態1〜3の巻上機8よりも小型の巻上機を用いることができ、第1及び第2支持梁6,7と昇降路1の天井との間の空間を小さくすることができるとともに、昇降路1の高さ寸法をさらに縮小させることができる。
さらに、第1及び第2群主ロープ10,11のいずれか一方が破断した場合であっても、第1及び第2群主ロープ10,11の他方に、第1巻上機33又は第2巻上機34からの駆動力が作用するため、かご2の位置を安定して保持することができる。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5について説明する。図11は、実施の形態5によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、実施の形態1では、(トラクション式)巻上機8が昇降路1の上部に設けられていたが、実施の形態5では、巻胴式(ドラム式)巻上機35が昇降路1の上部に設けられている。巻胴式巻上機35には、一端部がかご綱止部5に接続された第1群主ロープ10の他端部が接続されている。
また、実施の形態1では、2対の第1,第2カウンタレール12,13が昇降路1内に立設されていたが、実施の形態5では、一対の第2カウンタレール13のみが昇降路1内に立設されている。さらに、実施の形態1では、第1及び第2カウンタウェイト14,15の2つのカウンタウェイトを用いたが、実施の形態5では、第2カウンタウェイト15のみの1つのカウンタウェイトを用いる。第2カウンタウェイト15の重量は、かご2の自重に相当する重量となっている。
従って、巻胴式巻上機35は、第1群主ロープ10を巻き取ることによってかご2を上昇させ、第1群主ロープ10を巻き戻すことによってかご2を下降させる。他の構成及び改修工程は実施の形態1と同様である。
上記のようなエレベータ装置では、巻胴式巻上機35によってかご2を昇降させるので、実施の形態1〜4のエレベータ装置のような一対の第1カウンタレールと第1カウンタウェイト14とが不要となるため、昇降路1内で余裕を持たせて制御盤4等の設置スペースを確保することができる
また、一般的な巻胴式のロープ式のエレベータでは、カウンタウェイトが用いられておらず、巻上機にかごの重量が直接掛かっているため、大型の巻胴式巻上機が用いられていたが、上記のようなエレベータ装置では、かご2の自重に相当する重量の第3カウンタウェイト36が用いられているので、巻胴式巻上機35に掛かる負荷を小さくすることができ、一般的な巻胴式のロープ式のエレベータに比べて巻胴式巻上機35を小型化させることができる。
なお、実施の形態1〜5では、かご綱止部5がかご背面2aから奥壁1aに向けて突出するようにかご2に設けられていたが、かご綱止部がかごの側面から昇降路対向面に向けて突出するようにかごに設けられていてもよい。即ち、実施の形態1〜5では、バックプランジャ式の油圧エレベータの改修について説明したが、この発明は、サイドプランジャ式の油圧エレベータの改修に適用できる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す斜視図である。 図1の昇降路を示す構成図である。 図1の昇降路を示す斜視図である。 図1の昇降路を示す上面図である。 既設の間接式油圧エレベータを示す斜視図である。 図5の既設の間接式油圧エレベータを示す上面図である。 油圧機器を撤去した後の図6の昇降路を示す上面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータ装置を示す構成図である。
符号の説明
1 昇降路、1a 奥壁(昇降路対向面)、2 かご、2a かご背面(綱止配置面)、5 かご綱止部、6 第1支持梁、7 第2支持梁、8,31 巻上機、9,32 返し車、10 第1群主ロープ(第1主索)、11 第2群主ロープ(第2主索)、14 第1カウンタウェイト、15 第2カウンタウェイト、27 油圧ジャッキ、30 ジャッキ接続用ロープ、31a 巻上機係合部、32a 返し車係合部、33 第1巻上機、34 第2巻上機、35 巻胴式巻上機。

Claims (8)

  1. 背面及び側面のいずれかの面である綱止配置面を有し、昇降路内を昇降されるかご、
    上記綱止配置面に対向する上記昇降路の対向面に向けて上記綱止配置面から突出するように、上記かご下部の上記綱止配置面の幅方向中央付近に設けられたかご綱止部、
    上記綱止配置面と上記昇降路対向面との間を昇降される第1及び第2カウンタウェイト、
    上記第1カウンタウェイトの鉛直投影領域に一部が重なるように上記昇降路の上部に設けられ、上記かごと上記第1及び第2カウンタウェイトとを交互に昇降させるための駆動力を発生する巻上機、
    上記第2カウンタウェイトの鉛直投影領域に一部が重なるように上記昇降路の上部に設けられた返し車、
    上記巻上機に巻き掛けられ、一端部が上記かご綱止部に接続され、他端部が上記第1カウンタウェイトに接続された第1主索、及び
    上記返し車に巻き掛けられ、一端部が上記かご綱止部に接続され、他端部が上記第2カウンタウェイトに接続された第2主索
    を備えていることを特徴とするエレベータ装置。
  2. 上記昇降路の上部に設けられ、上記綱止配置面と上記昇降路対向面との間で上記巻上機及び上記返し車を支持する支持梁
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 上記返し車には、上記巻上機の駆動が伝達されており、
    上記返し車及び上記巻上機は、互いに同期して回転することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 上記第2主索は、上記巻上機に巻き掛けられており、上記巻上機から駆動力を受けることを特徴とする請求項3記載のエレベータ装置。
  5. 上記巻上機の外周部と上記返し車の外周部には、互いに係合可能な係合部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3記載のエレベータ装置。
  6. 背面及び側面のいずれかの面である綱止配置面を有し、昇降路内を昇降されるかご、
    上記綱止配置面に対向する上記昇降路の対向面に向けて上記綱止配置面から突出するように、上記かご下部の上記綱止配置面の幅方向中央付近に設けられたかご綱止部、
    上記綱止配置面と上記昇降路対向面との間を昇降される第1及び第2カウンタウェイト、
    上記第1カウンタウェイトの鉛直投影領域に一部が重なるように上記昇降路の上部に設けられ、上記かごと上記第1カウンタウェイトとを交互に昇降させるための駆動力を発生する第1巻上機、
    上記第2カウンタウェイトの鉛直投影領域に一部が重なるように上記昇降路の上部に設けられ、上記かごと上記第2カウンタウェイトとを交互に昇降させるための駆動力を発生する第2巻上機、
    上記第1巻上機に巻き掛けられ、一端部が上記かご綱止部に接続され、他端部が上記第1カウンタウェイトに接続された第1主索、及び
    上記第2巻上機に巻き掛けられ、一端部が上記かご綱止部に接続され、他端部が上記第2カウンタウェイトに接続された第2主索
    を備えていることを特徴とするエレベータ装置。
  7. 背面及び側面のいずれかの面である綱止配置面を有し、昇降路内を昇降されるかご、
    上記綱止配置面に対向する上記昇降路の対向面に向けて上記綱止配置面から突出するように、上記かご下部の上記綱止配置面の幅方向中央付近に設けられたかご綱止部、
    上記綱止配置面と上記昇降路対向面との間を昇降されるカウンタウェイト、
    上記カウンタウェイトの鉛直投影領域に一部が重なるように上記昇降路の上部に設けられた返し車、
    上記昇降路の上部に設けられ、上記かごとカウンタウェイトとを交互に昇降させるための駆動力を発生する巻胴式巻上機、
    一端部が上記かご綱止部に接続され、他端部が上記巻胴式巻上機に接続された第1主索、及び
    上記第返し車に巻き掛けられ、一端部が上記かご綱止部に接続され、他端部が上記カウンタウェイトに接続された第2主索
    を備えていることを特徴とするエレベータ装置。
  8. 背面及び側面のいずれかの面である綱止配置面を有し、昇降路内を昇降されるかごと、上記綱止配置面に対向する昇降路対向面に向けて上記綱止配置面から突出するように上記かご下部の上記綱止配置面の幅方向中央付近に設けられたかご綱止部と、上記綱止配置面と上記昇降路対向面との間に設けられ上記かごを昇降させるために先端部が変位する油圧ジャッキと、上記油圧ジャッキ先端部と上記かご綱止部とを接続し上記かごの重量を受けるジャッキ接続用主索とを有する油圧エレベータの改修方法であって、
    上記油圧ジャッキ及び上記ジャッキ接続用主索を上記昇降路内から撤去するステップ、
    上記綱止配置面と上記昇降路対向面との間に第1及び第2カウンタウェイトを据え付けるステップ、
    上記昇降路の上部に上記第1カウンタウェイトの鉛直投影領域に一部が重なるように巻上機を配置するステップ、
    上記昇降路の上部に上記第2カウンタウェイトの鉛直投影領域に一部が重なるように返し車を配置するステップ、
    第1主索を上記巻上機に巻き掛けて、上記第1主索の一端部を上記かご綱止部に接続し、上記第1主索の他端部を上記第1カウンタウェイトに接続するステップ、及び
    第2主索を上記返し車に巻き掛けて、上記第2主索の一端部を上記かご綱止部に接続し、上記第2主索の他端部を上記第2カウンタウェイトに接続するステップ
    からなることを特徴とする油圧エレベータの改修方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013173608A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Hitachi Building Systems Co Ltd ロープ式エレベーター及びこのロープ式エレベーターへのリニューアル方法

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