JP2008029051A - 燃料電池を搭載した車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、コンプレッサから燃料電池への酸化ガスの供給遅れをカバーし、車両の運転状態に応じた優れた供給応答性を確保し得る燃料電池を搭載した車両を実現することを目的としている。
【解決手段】このため、水素ガスと酸化ガスとを供給することにより発電する燃料電池を搭載した車両において、酸化ガスを燃料電池に圧送するコンプレッサと、コンプレッサと燃料電池とを連絡する酸化ガス供給路とを備え、コンプレッサにより圧縮された酸化ガスを蓄積するタンクを備え、酸化ガス供給路とタンクとを連絡するタンク連絡路を備え、車両の運転状態に応じて、酸化ガスをタンクに蓄積できるように制御し、あるいはタンクに蓄積された酸化ガスを燃料電池へと放出できるように制御する制御手段を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】このため、水素ガスと酸化ガスとを供給することにより発電する燃料電池を搭載した車両において、酸化ガスを燃料電池に圧送するコンプレッサと、コンプレッサと燃料電池とを連絡する酸化ガス供給路とを備え、コンプレッサにより圧縮された酸化ガスを蓄積するタンクを備え、酸化ガス供給路とタンクとを連絡するタンク連絡路を備え、車両の運転状態に応じて、酸化ガスをタンクに蓄積できるように制御し、あるいはタンクに蓄積された酸化ガスを燃料電池へと放出できるように制御する制御手段を備えている。
【選択図】図1
Description
この発明は燃料電池を搭載した車両に係り、特に駆動用バッテリ等を持たない直接駆動方式とした燃料電池システムにおける加速・燃費・始動性能・静粛性等の向上を図る燃料電池を搭載した車両に関するものである。
燃料電池を搭載した車両の燃料電池システムにおいては、固体高分子電解質膜を挟んでアノード側電極(「水素極」ともいう。)とカソード側電極(「空気極」ともいう。)とを対向して配置した燃料電池セルを複数個組み合わせて構成された燃料電池スタック(以下、単に「燃料電池」という。)を設け、アノード側電極に水素循環ポンプ(「燃料ポンプ」ともいう。)によって水素ガス(「アノードガス」ともいう。)を供給するとともに、カソード側電極にコンプレッサによって酸化ガス(「空気ガス」ともいう。)を供給している。
そして、燃料電池では、この供給された水素ガスと酸化ガスとにより発電するとともに、燃料電池システムの停止の際に、この発電に使用された水素ガス(「水素オフガス」ともいう。)と酸素ガス(「酸素オフガス」ともいう。)とを排出している。
そして、燃料電池では、この供給された水素ガスと酸化ガスとにより発電するとともに、燃料電池システムの停止の際に、この発電に使用された水素ガス(「水素オフガス」ともいう。)と酸素ガス(「酸素オフガス」ともいう。)とを排出している。
ところで、従来の燃料電池を搭載した車両において、駆動用バッテリやキャパシタ等の高電圧電力ストレージを持たない直接駆動方式の燃料電池システムは、例えば、高圧水素タンクからの水素ガスとコンプレッサにより加圧された酸化ガスとを、ドライバからの加速要求に応じて反応量を変化させて発電電力すなわち駆動力としている。
つまり、車両に搭載される燃料電池システム101には、図9に示す如く、アノード側電極(「水素極」ともいう。)とカソード側電極(「空気極」ともいう。)とと固体高分子電解質膜とからなる燃料電池セル(図示せず)を複数個組み合わせて構成した燃料電池102が設けられている。
この燃料電池102は、水素ガスと酸化ガスとを供給することにより発電するとともに、この発電に使用された水素ガス(「水素オフガス」ともいう。)と酸素ガス(「酸素オフガス」ともいう。)とを排出するものである。
このため、燃料電池システム101には、燃料電池102と、水素ガスを蓄積する高圧水素タンク103と、燃料電池102と高圧水素タンク103とを連絡する水素ガス供給路104と、燃料電池102に酸化ガスを圧送するコンプレッサ105と、このコンプレッサ105と燃料電池102とを連絡する酸化ガス供給路106と、車両を駆動する電動機107とが設けられている。
また、前記水素ガス供給路104において、高圧水素タンク103近傍にガス圧レギュレータ108が設けられているとともに、水素ガス供給路104の途中には、水素ガス側制御弁109が設けられている。
つまり、車両に搭載される燃料電池システム101には、図9に示す如く、アノード側電極(「水素極」ともいう。)とカソード側電極(「空気極」ともいう。)とと固体高分子電解質膜とからなる燃料電池セル(図示せず)を複数個組み合わせて構成した燃料電池102が設けられている。
この燃料電池102は、水素ガスと酸化ガスとを供給することにより発電するとともに、この発電に使用された水素ガス(「水素オフガス」ともいう。)と酸素ガス(「酸素オフガス」ともいう。)とを排出するものである。
このため、燃料電池システム101には、燃料電池102と、水素ガスを蓄積する高圧水素タンク103と、燃料電池102と高圧水素タンク103とを連絡する水素ガス供給路104と、燃料電池102に酸化ガスを圧送するコンプレッサ105と、このコンプレッサ105と燃料電池102とを連絡する酸化ガス供給路106と、車両を駆動する電動機107とが設けられている。
また、前記水素ガス供給路104において、高圧水素タンク103近傍にガス圧レギュレータ108が設けられているとともに、水素ガス供給路104の途中には、水素ガス側制御弁109が設けられている。
従って、ドライバがアクセルペダルを踏み込んで、図10(a)に示す如く、アクセルペダル入力が行われた後は、前記燃料電池102に高圧水素タンク103から水素ガス側制御弁109により供給される水素ガスの供給応答性(図10(b)の水素ガス流量参照)に対して、コンプレッサ105の機械的や流体的な供給応答性(図10(c)の空気ガス流量参照)が比較的低く、ドライバがアクセルペダルを踏んでから車体が加速するまでに必要となる時間(図10(d)の駆動力参照)は酸化ガスの供給応答性によって決定される。
対処方策としては、車両のアイドル状態でもコンプレッサ105の回転数を少し高めに維持しておき、加速までの遅延時間を短縮させる方策がある。
しかし、不アイドル状態での消費電力が大きくなるため、燃費コストが嵩み、経済的に不利であるとともに、加速性とのバランス調整に注意を払う必要があるという不都合がある。
しかし、不アイドル状態での消費電力が大きくなるため、燃費コストが嵩み、経済的に不利であるとともに、加速性とのバランス調整に注意を払う必要があるという不都合がある。
この発明の目的は、コンプレッサから燃料電池への酸化ガスの供給遅れをカバーし、車両の運転状態に応じた優れた供給応答性を確保し得る燃料電池を搭載した車両を実現するにある。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、水素ガスと酸化ガスとを供給することにより発電する燃料電池を搭載した車両において、酸化ガスを燃料電池に圧送するコンプレッサと、このコンプレッサと燃料電池とを連絡する酸化ガス供給路とを備え、前記コンプレッサにより圧縮された酸化ガスを蓄積するタンクを備え、前記酸化ガス供給路とタンクとを連絡するタンク連絡路を備え、前記車両の運転状態に応じて、酸化ガスを前記タンクに蓄積できるように制御し、あるいは前記タンクに蓄積された酸化ガスを前記燃料電池へと放出できるように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、水素ガスと酸化ガスとを供給することにより発電する燃料電池を搭載した車両において、酸化ガスを燃料電池に圧送するコンプレッサと、コンプレッサと燃料電池とを連絡する酸化ガス供給路とを備え、コンプレッサにより圧縮された酸化ガスを蓄積するタンクを備え、酸化ガス供給路とタンクとを連絡するタンク連絡路を備え、車両の運転状態に応じて、酸化ガスを前記タンクに蓄積できるように制御し、あるいはタンクに蓄積された酸化ガスを燃料電池へと放出できるように制御する制御手段を備えている。
これにより、酸化ガスを蓄積することが可能なタンクを設けることによって、コンプレッサから燃料電池への酸化ガスの供給遅れをカバーすることが可能である。
従って、車両の運転状態に応じた優れた供給応答性を備えた燃料電池システムを実現することが可能である。
これにより、酸化ガスを蓄積することが可能なタンクを設けることによって、コンプレッサから燃料電池への酸化ガスの供給遅れをカバーすることが可能である。
従って、車両の運転状態に応じた優れた供給応答性を備えた燃料電池システムを実現することが可能である。
上述の如く発明したことにより、制御手段によって、車両の運転状態に応じて酸化ガスをタンクに蓄積できるように制御し、あるいはタンクに蓄積された酸化ガスを燃料電池へと放出できるように制御し、酸化ガスを蓄積することが可能なタンクによってコンプレッサから燃料電池への酸化ガスの供給遅れをカバーし、車両の運転状態に応じた優れた供給応答性を確保している。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図7はこの発明の第1実施例を示すものである。
図1において、1は燃料電池を搭載した車両の燃料電池システムである。
この燃料電池システム1は、アノード側電極(「水素極」ともいう。)とカソード側電極(「空気極」ともいう。)とと固体高分子電解質膜とからなる燃料電池セル(図示せず)を複数個組み合わせて構成した燃料電池2が設けられている。
この燃料電池2は、水素ガスと酸化ガスとを供給することにより発電するとともに、この発電に使用された水素ガス(「水素オフガス」ともいう。)と酸素ガス(「酸素オフガス」ともいう。)とを排出するものである。
このため、燃料電池システム1には、図1に示す如く、燃料電池2と、水素ガスを蓄積する高圧水素タンク3と、燃料電池2と高圧水素タンク3とを連絡する水素ガス供給路4と、燃料電池2に酸化ガスを圧送するコンプレッサ(「空気圧縮機」ともいう。)5と、このコンプレッサ5と燃料電池2とを連絡する酸化ガス供給路6と、車両を駆動する電動機7とが設けられている。
図1において、1は燃料電池を搭載した車両の燃料電池システムである。
この燃料電池システム1は、アノード側電極(「水素極」ともいう。)とカソード側電極(「空気極」ともいう。)とと固体高分子電解質膜とからなる燃料電池セル(図示せず)を複数個組み合わせて構成した燃料電池2が設けられている。
この燃料電池2は、水素ガスと酸化ガスとを供給することにより発電するとともに、この発電に使用された水素ガス(「水素オフガス」ともいう。)と酸素ガス(「酸素オフガス」ともいう。)とを排出するものである。
このため、燃料電池システム1には、図1に示す如く、燃料電池2と、水素ガスを蓄積する高圧水素タンク3と、燃料電池2と高圧水素タンク3とを連絡する水素ガス供給路4と、燃料電池2に酸化ガスを圧送するコンプレッサ(「空気圧縮機」ともいう。)5と、このコンプレッサ5と燃料電池2とを連絡する酸化ガス供給路6と、車両を駆動する電動機7とが設けられている。
また、前記水素ガス供給路4において、高圧水素タンク3近傍にガス圧レギュレータ8が設けられているとともに、水素ガス供給路4の途中、つまり前記燃料電池2とガス圧レギュレータ8間の水素ガス供給路4には、水素ガス側制御弁9が設けられている。
更に、前記酸化ガス供給路6においては、前記コンプレッサ5側から燃料電池2に向かって、逆止弁10と空気圧レギュレータ11と酸化ガス側制御弁12とが順次配設されている。
そして、前記コンプレッサ5により圧縮された酸化ガスを蓄積するタンク(「空気タンク」ともいう。)13を備え、前記酸化ガス供給路6とタンク13とを連絡するタンク連絡路14を備え、前記車両の運転状態に応じて、酸化ガスを前記タンク13に蓄積できるように制御し、あるいは前記タンク13に蓄積された酸化ガスを前記燃料電池2へと放出できるように制御する制御手段(「演算制御部」ともいう。)15を備える構成とする。
詳述すれば、前記タンク連絡路14によって前記酸化ガス供給路6とタンク13とを連絡する際には、図1に示す如く、前記逆止弁10と空気圧レギュレータ11間の酸化ガス供給路6に前記タンク連絡路14を連絡させている。
また、このタンク連絡路14の途中にはタンク側制御弁16が配設されている。
詳述すれば、前記タンク連絡路14によって前記酸化ガス供給路6とタンク13とを連絡する際には、図1に示す如く、前記逆止弁10と空気圧レギュレータ11間の酸化ガス供給路6に前記タンク連絡路14を連絡させている。
また、このタンク連絡路14の途中にはタンク側制御弁16が配設されている。
前記燃料電池システム1は、車両の始動時を検出する始動時検出手段17を備えているとともに、車両の加速状態を検出する加速状態検出手段18を備え、車両の減速時を検出する減速時検出手段19を備えている。
そして、前記制御手段15の入力側に、始動時検出手段17と加速状態検出手段18と減速時検出手段19とを接続して設けている。
また、前記制御手段15の出力側には、前記水素ガス側制御弁9と前記酸化ガス側制御弁12と前記タンク側制御弁16と異常表示手段20とを接続して設けている。
この異常表示手段20は、コンプレッサ5が故障した場合に、前記制御手段15からの出力信号を入力してコンプレッサ5の異常状態を表示するものである。
そして、前記制御手段15の入力側に、始動時検出手段17と加速状態検出手段18と減速時検出手段19とを接続して設けている。
また、前記制御手段15の出力側には、前記水素ガス側制御弁9と前記酸化ガス側制御弁12と前記タンク側制御弁16と異常表示手段20とを接続して設けている。
この異常表示手段20は、コンプレッサ5が故障した場合に、前記制御手段15からの出力信号を入力してコンプレッサ5の異常状態を表示するものである。
前記制御手段15は、前記車両の運転状態に応じて、酸化ガスを前記タンク13に蓄積できるように制御する。
つまり、前記制御手段15は、減速時、すなわち減速時検出手段19により減速時であると判定された場合に、電動機7から発電される電力を動力として利用し、タンク13に酸化ガスが蓄積できるように制御する。
つまり、前記制御手段15は、減速時、すなわち減速時検出手段19により減速時であると判定された場合に、電動機7から発電される電力を動力として利用し、タンク13に酸化ガスが蓄積できるように制御する。
そして、前記制御手段15は、始動時において、タンク13に蓄積された酸化ガスを前記燃料電池2へと放出できるように制御する。
つまり、始動時には、前記制御手段15によって、タンク13に蓄積された酸化ガスを前記燃料電池2へと放出し、始動時におけるコンプレッサ5からの酸化ガスの供給遅れをカバーし、前記燃料電池システム1の早期始動を可能とするものである。
つまり、始動時には、前記制御手段15によって、タンク13に蓄積された酸化ガスを前記燃料電池2へと放出し、始動時におけるコンプレッサ5からの酸化ガスの供給遅れをカバーし、前記燃料電池システム1の早期始動を可能とするものである。
また、前記制御手段15は、加速状態検出手段18により加速状態であると判定された場合に、直ちにタンク13に蓄積された酸化ガスを前記燃料電池2へと放出できるように制御する。
つまり、加速状態であるときに、前記制御手段15によって、タンク13に蓄積された酸化ガスを前記燃料電池2へと直ちに放出し、加速状態の際のコンプレッサ5からの酸化ガスの供給遅れをカバーし、加速性能を向上させるものである。
つまり、加速状態であるときに、前記制御手段15によって、タンク13に蓄積された酸化ガスを前記燃料電池2へと直ちに放出し、加速状態の際のコンプレッサ5からの酸化ガスの供給遅れをカバーし、加速性能を向上させるものである。
更に、前記制御手段15は、コンプレッサ5が故障した場合に、コンプレッサ5の異常状態を表示し、かつタンク13に蓄積された酸化ガスを放出制御する。
つまり、前記コンプレッサ5が故障した場合に、前記制御手段15によって、前記異常表示手段20に異常表示信号を出力し、異常表示手段20にコンプレッサ5の異常状態を表示して告知するとともに、タンク13に蓄積された酸化ガスを前記燃料電池2へと放出できるように制御してコンプレッサ5が故障しても車両が直ちに停止することを回避するものである。
つまり、前記コンプレッサ5が故障した場合に、前記制御手段15によって、前記異常表示手段20に異常表示信号を出力し、異常表示手段20にコンプレッサ5の異常状態を表示して告知するとともに、タンク13に蓄積された酸化ガスを前記燃料電池2へと放出できるように制御してコンプレッサ5が故障しても車両が直ちに停止することを回避するものである。
追記すれば、この実施例においては、前記タンク13の容量・圧力は、例えば速度「0(ゼロ)」から最高速までの最高加速に必要となる容量と圧力を基準に設定し、加速補助を主目的としてできるだけ小型のタンク13とすることで、前記燃料電池システム1の大型化を避けることができるものである。
また、前記コンプレッサ5の供給応答性に対する要求仕様を低く変更することが可能であるため、コンプレッサ5の小型化や消費電力の低下を図ることもできる。
更に、前記コンプレッサ5の故障といった緊急事態の場合には、短距離であれば避難場所までの走行が可能となり、路上で車両停止する事態を回避することが可能である。
また、前記コンプレッサ5の供給応答性に対する要求仕様を低く変更することが可能であるため、コンプレッサ5の小型化や消費電力の低下を図ることもできる。
更に、前記コンプレッサ5の故障といった緊急事態の場合には、短距離であれば避難場所までの走行が可能となり、路上で車両停止する事態を回避することが可能である。
そして、高電圧電力ストレージを有しない直接駆動方式の前記燃料電池システム1を搭載する車両の場合に、ブレーキ時の回生電力、つまり駆動モータを発電機7として機能させ、回転力から発電される電力のエネルギを貯蔵する方策が従来のものにはなかったが、回生電力で前記コンプレッサ5を駆動してタンク13内を加圧することで、ブレーキ時に捨てていたエネルギを回収し、燃費向上を図ることができるものである。
また、従来の高電圧電力ストレージを有しない直接駆動方式の前記燃料電池システムを搭載する車両の場合に、燃料電池システムの始動には昇圧した12Vバッテリからの電圧により高電圧系のコンプレッサ等の部品を短時間駆動することで燃料電池システムへ酸化ガスを供給して始動させている。
これに対して、この実施例においては、前記タンク13内に貯蔵された酸化ガスと高圧水素タンク3に貯蔵された水素ガスとを用いることで、燃料電池システム1の始動後に高電圧部品を始動させることが可能となり、始動時間の短縮や確実な燃料電池システム1の始動を実現することができる。
従って、例えば信号の待ち時間中は燃料電池システム1を停止することも可能となる。
また、山の上等の空気密度の薄い環境で走行する場合においては、空気濃度の上下にかかわらず、車両の加速性を維持することが可能である。
また、従来の高電圧電力ストレージを有しない直接駆動方式の前記燃料電池システムを搭載する車両の場合に、燃料電池システムの始動には昇圧した12Vバッテリからの電圧により高電圧系のコンプレッサ等の部品を短時間駆動することで燃料電池システムへ酸化ガスを供給して始動させている。
これに対して、この実施例においては、前記タンク13内に貯蔵された酸化ガスと高圧水素タンク3に貯蔵された水素ガスとを用いることで、燃料電池システム1の始動後に高電圧部品を始動させることが可能となり、始動時間の短縮や確実な燃料電池システム1の始動を実現することができる。
従って、例えば信号の待ち時間中は燃料電池システム1を停止することも可能となる。
また、山の上等の空気密度の薄い環境で走行する場合においては、空気濃度の上下にかかわらず、車両の加速性を維持することが可能である。
次に、図3の前記燃料電池システム1の始動用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記燃料電池システム1の始動用プログラムは、始動時検出手段17が車両の始動時を検出した際、例えばイグニションキーのオン状態を検出した際に、スタート(A01)する。
そして、前記燃料電池システム1の始動用プログラムがスタート(A01)すると、燃料電池2内部の膜を破損しないように突入圧力や水素側に留意しながら、タンク側制御弁16、酸化ガス側制御弁12を開く処理(A02)に移行する。
このタンク側制御弁16、酸化ガス側制御弁12を開く処理(A02)によって、燃料電池システム1の始動処理(A03)が行われるとともに、高電圧部品の始動処理(A04)が行われる。
そして、高電圧部品の始動処理(A04)の後には、前記コンプレッサ5からの圧縮された酸化ガスにより、燃料電池システム1をアイドル発電する処理(A05)に移行する。
この燃料電池システム1をアイドル発電する処理(A05)に移行した際には、コンプレッサ5の回転数を上げ、タンク13内へ圧縮空気である酸化ガスを送る処理(A06)に移行するとともに、タンク側制御弁16を閉じる処理(A07)に移行し、燃料電池システム1によるアイドル発電処理(A08)を実施する。
そして、前記燃料電池システム1の始動用プログラムがスタート(A01)すると、燃料電池2内部の膜を破損しないように突入圧力や水素側に留意しながら、タンク側制御弁16、酸化ガス側制御弁12を開く処理(A02)に移行する。
このタンク側制御弁16、酸化ガス側制御弁12を開く処理(A02)によって、燃料電池システム1の始動処理(A03)が行われるとともに、高電圧部品の始動処理(A04)が行われる。
そして、高電圧部品の始動処理(A04)の後には、前記コンプレッサ5からの圧縮された酸化ガスにより、燃料電池システム1をアイドル発電する処理(A05)に移行する。
この燃料電池システム1をアイドル発電する処理(A05)に移行した際には、コンプレッサ5の回転数を上げ、タンク13内へ圧縮空気である酸化ガスを送る処理(A06)に移行するとともに、タンク側制御弁16を閉じる処理(A07)に移行し、燃料電池システム1によるアイドル発電処理(A08)を実施する。
また、図4の前記燃料電池システム1の停止用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記燃料電池システム1の停止用プログラムは、イグニションキーのオフ状態を検出した際にスタート(B01)する。
そして、燃料電池システム1の停止用プログラムがスタート(B01)すると、タンク13の圧力が減少しているか否かの判断(B02)に移行する。
この判断(B02)がYESの場合には、前記コンプレッサ5の回転数を上げ、タンク13内へ圧縮空気である酸化ガスを送る処理(B03)を行った後に、タンク側制御弁16を閉じる処理(B04)に移行する。
また、判断(B02)がNOの場合には、そのままタンク側制御弁16を閉じる処理(B04)に移行する。
このタンク側制御弁16を閉じる処理(B04)に移行した後には、高電圧部品を停止する処理(B05)に移行し、燃料電池システム1を停止する処理(B06)に移行する。
そして、前記酸化ガス側制御弁12を閉じる処理(B07)移行し、燃料電池システム1の停止処理(B08)を実施する。
そして、燃料電池システム1の停止用プログラムがスタート(B01)すると、タンク13の圧力が減少しているか否かの判断(B02)に移行する。
この判断(B02)がYESの場合には、前記コンプレッサ5の回転数を上げ、タンク13内へ圧縮空気である酸化ガスを送る処理(B03)を行った後に、タンク側制御弁16を閉じる処理(B04)に移行する。
また、判断(B02)がNOの場合には、そのままタンク側制御弁16を閉じる処理(B04)に移行する。
このタンク側制御弁16を閉じる処理(B04)に移行した後には、高電圧部品を停止する処理(B05)に移行し、燃料電池システム1を停止する処理(B06)に移行する。
そして、前記酸化ガス側制御弁12を閉じる処理(B07)移行し、燃料電池システム1の停止処理(B08)を実施する。
更に、図5の車両の加速用フローチャートに沿って作用を説明する。
車両の加速用プログラムは、前記燃料電池システム1によるアイドル発電が実施された際に、スタート(C01)する。
そして、車両の加速用プログラムがスタート(C01)すると、アクセルペダルが踏み込まれてPush状態、つまり前記加速状態検出手段18が加速状態を検出した際に(C02)、前記タンク側制御弁16を開ける処理(C03)に移行するとともに、タンク13の圧縮された酸化ガスにより加速を行う処理(C04)に移行する。
このタンク13の圧縮された酸化ガスにより加速を行う処理(C04)の後に、コンプレッサ5の回転数を上げ、燃料電池システム1への圧力を上昇させる処理(C05)に移行する。
その後は、アクセルペダルを開放する処理(C06)に移行し、加速終了(C07)に移行する。
そして、車両の加速用プログラムがスタート(C01)すると、アクセルペダルが踏み込まれてPush状態、つまり前記加速状態検出手段18が加速状態を検出した際に(C02)、前記タンク側制御弁16を開ける処理(C03)に移行するとともに、タンク13の圧縮された酸化ガスにより加速を行う処理(C04)に移行する。
このタンク13の圧縮された酸化ガスにより加速を行う処理(C04)の後に、コンプレッサ5の回転数を上げ、燃料電池システム1への圧力を上昇させる処理(C05)に移行する。
その後は、アクセルペダルを開放する処理(C06)に移行し、加速終了(C07)に移行する。
更にまた、図6の車両の減速用フローチャートに沿って作用を説明する。
車両の減速用プログラムがスタート、つまり減速開始(D01)すると、ブレーキペダルが踏み込まれてPush状態、つまり前記減速時検出手段19が減速時を検出した際に(D02)、前記発電機7による回生処理(D03)に移行する。
そして、前記コンプレッサ5の回転数を上げ、タンク13内に圧縮空気である酸化ガスを送る処理(D04)移行する。
また、前記コンプレッサ5の回転数を上げ、タンク13内に圧縮空気である酸化ガスを送る処理(D04)の後に、回生電力が下がり始めたら、タンク側制御弁16を閉じる処理(D05)に移行する。
その後は、ブレーキペダルを開放する処理(D06)に移行し、タンク13内が圧力不足であるか否かの判断(D07)に移行する。
この判断(D07)がNOの場合には、後述する減速終了(D11)に移行する。
また、判断(D07)がYESの場合には、タンク側制御弁16を開ける処理(D08)に移行するとともに、コンプレッサ5の回転数を上げ、タンク13内へ不足分の圧縮空気である酸化ガスを送る処理(D09)に移行する。
そして、コンプレッサ5の回転数を上げ、タンク13内へ不足分の圧縮空気である酸化ガスを送る処理(D09)の後には、タンク側制御弁16を閉じる処理(D10)に移行し、その後に減速終了(D11)に移行する。
そして、前記コンプレッサ5の回転数を上げ、タンク13内に圧縮空気である酸化ガスを送る処理(D04)移行する。
また、前記コンプレッサ5の回転数を上げ、タンク13内に圧縮空気である酸化ガスを送る処理(D04)の後に、回生電力が下がり始めたら、タンク側制御弁16を閉じる処理(D05)に移行する。
その後は、ブレーキペダルを開放する処理(D06)に移行し、タンク13内が圧力不足であるか否かの判断(D07)に移行する。
この判断(D07)がNOの場合には、後述する減速終了(D11)に移行する。
また、判断(D07)がYESの場合には、タンク側制御弁16を開ける処理(D08)に移行するとともに、コンプレッサ5の回転数を上げ、タンク13内へ不足分の圧縮空気である酸化ガスを送る処理(D09)に移行する。
そして、コンプレッサ5の回転数を上げ、タンク13内へ不足分の圧縮空気である酸化ガスを送る処理(D09)の後には、タンク側制御弁16を閉じる処理(D10)に移行し、その後に減速終了(D11)に移行する。
また、図7のコンプレッサ異常でのフローチャートに沿って作用を説明する。
前記コンプレッサ5の異常検出用プログラムがスタート(E01)すると、前記制御手段15から異常表示手段20に制御信号が出力され、コンプレッサ5の異常警告を表示する処理(E02)に移行する。
このコンプレッサ5の異常警告を表示する処理(E02)の後に、コンプレッサ5の停止処理(E03)に移行する。
そして、アクセルペダルが踏み込まれてPush状態、つまり前記加速状態検出手段18が加速状態を検出した際に(E04)、タンク側制御弁16を開ける処理(E05)に移行し、タンク13の圧縮された酸化ガスにより移動する処理(E06)に移行し、車両停止処理(E07)に移行する。
また、前記タンク13の残量により、残りの走行量目安を表示または警告する(E08)を行った後に、イグニションキーのオフ状態を検出(E09)した際には、高電圧部品の停止処理(E10)に移行し、前記燃料電池システム1の停止処理(E11)に移行する。
そして、タンク側制御弁16を閉じる処理(E12)に移行するとともに、酸化ガス側制御弁12を閉じる処理(E13)に移行し、その後に燃料電池システム1の停止処理(E14)を実施する。
このコンプレッサ5の異常警告を表示する処理(E02)の後に、コンプレッサ5の停止処理(E03)に移行する。
そして、アクセルペダルが踏み込まれてPush状態、つまり前記加速状態検出手段18が加速状態を検出した際に(E04)、タンク側制御弁16を開ける処理(E05)に移行し、タンク13の圧縮された酸化ガスにより移動する処理(E06)に移行し、車両停止処理(E07)に移行する。
また、前記タンク13の残量により、残りの走行量目安を表示または警告する(E08)を行った後に、イグニションキーのオフ状態を検出(E09)した際には、高電圧部品の停止処理(E10)に移行し、前記燃料電池システム1の停止処理(E11)に移行する。
そして、タンク側制御弁16を閉じる処理(E12)に移行するとともに、酸化ガス側制御弁12を閉じる処理(E13)に移行し、その後に燃料電池システム1の停止処理(E14)を実施する。
これにより、前記制御手段15は、前記車両の運転状態に応じて、タンク13に酸化ガスが蓄積できるように制御するとともに、タンク13に蓄積された酸化ガスを前記燃料電池2へと放出できるように制御するため、酸化ガスを蓄積することが可能なタンク13を設けることによって、コンプレッサ5からの酸化ガスの供給遅れをカバーすることが可能である。
従って、車両の運転状態に応じた優れた供給応答性を備えた燃料電池システム1を実現することが可能である。
従って、車両の運転状態に応じた優れた供給応答性を備えた燃料電池システム1を実現することが可能である。
また、前記制御手段15は、始動時において、タンク13に蓄積された酸化ガスを前記燃料電池2へと放出できるように制御することにより、始動時におけるコンプレッサ5からの酸化ガスの供給遅れをカバーし、前記燃料電池システム1の早期始動が可能である。
更に、前記制御手段15は、加速状態検出手段18により加速状態であると判定された場合に、直ちにタンク13に蓄積された酸化ガスを前記燃料電池2へと放出できるように制御することにより、加速状態が検出された場合、直ちにタンク13に蓄積された酸化ガスが燃料電池2へと供給されることとなり、運転者の要求する加速性能を満たすことが可能である。
更にまた、前記制御手段15は、減速時、すなわち減速時検出手段19により減速時であると判定された場合に、電動機7から発電される電力を動力として利用し、タンク13に酸化ガスが蓄積できるように制御することにより、減速時に捨てていた回生電力を有効に利用することができる。
これにより、タンク13に酸化ガスを蓄積するための動力に燃料電池2のエネルギや、補機駆動用電池のエネルギを使用する必要がないものである。
これにより、タンク13に酸化ガスを蓄積するための動力に燃料電池2のエネルギや、補機駆動用電池のエネルギを使用する必要がないものである。
また、前記制御手段15は、コンプレッサ5が故障した場合に、コンプレッサ5の異常状態を表示し、かつタンク13に蓄積された酸化ガスを放出制御することにより、コンプレッサ5が故障した場合においても、タンク13に蓄積された酸化ガスにより、タンク13に蓄積された酸化ガスを利用して、一定量の走行が可能である。
これにより、コンプレッサ5が故障しても車両が直ちに停止することはなく、使い勝手を向上し得るものである。
これにより、コンプレッサ5が故障しても車両が直ちに停止することはなく、使い勝手を向上し得るものである。
図8はこの発明の第2実施例を示すものである。この第2実施例において、上述第1実施例のものと同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明する。
この第2実施例の特徴とするところは、車載のコンプレッサを排除し、代わりにタンク13への酸化ガス充填を水素用充填所にて行う構成とした点にある。
すなわち、図8に示す如く、破線にて区画し、下部を車両側、つまり車両に搭載される燃料電池システム21側とするとともに、上部を水素用充填所側とする。
そして、下部の燃料電池システム21側において、図8の下部に示す如く、この燃料電池システム21に燃料電池2が設けられている。
そして、燃料電池システム21は、図8に示す如く、燃料電池2と、水素ガスを蓄積する高圧水素タンク3と、燃料電池2と高圧水素タンク3とを連絡する水素ガス供給路4と、圧縮された酸化ガスを蓄積するタンク(「空気タンク」ともいう。)22と、このタンク22と燃料電池2とを連絡する酸化ガス供給路23とを有する。
そして、下部の燃料電池システム21側において、図8の下部に示す如く、この燃料電池システム21に燃料電池2が設けられている。
そして、燃料電池システム21は、図8に示す如く、燃料電池2と、水素ガスを蓄積する高圧水素タンク3と、燃料電池2と高圧水素タンク3とを連絡する水素ガス供給路4と、圧縮された酸化ガスを蓄積するタンク(「空気タンク」ともいう。)22と、このタンク22と燃料電池2とを連絡する酸化ガス供給路23とを有する。
また、前記水素ガス供給路4において、高圧水素タンク3近傍にガス圧レギュレータ8が設けられているとともに、水素ガス供給路4の途中、つまり前記燃料電池2とガス圧レギュレータ8間の水素ガス供給路4には、水素ガス側制御弁9が設けられている。
更に、前記酸化ガス供給路23においては、前記タンク22近傍に酸化ガス圧(「空気圧」ともいう。)レギュレータ24が設けられているとともに、酸化ガス供給路23の途中、つまり前記燃料電池2と酸化ガス圧レギュレータ24間の酸化ガス供給路23には、タンク側制御弁25が設けられている。
そして、前記高圧水素タンク3に水素ガス充填路26の一端が接続して設けられるとともに、この水素ガス充填路26の他端には燃料充填ノズル27が設けられる。
この燃料充填ノズル27には、前記タンク22に連絡する酸化ガス充填路28も接続して設けられる。
そして、前記高圧水素タンク3に水素ガス充填路26の一端が接続して設けられるとともに、この水素ガス充填路26の他端には燃料充填ノズル27が設けられる。
この燃料充填ノズル27には、前記タンク22に連絡する酸化ガス充填路28も接続して設けられる。
また、前記水素用充填所側においては、図8の上部に示す如く、下部の燃料電池システム21側の燃料充填ノズル27に接続する充填アダプタ29を設けている。
そして、この充填アダプタ29には、水素ガス充填用の水素ガス外部充填路30と酸化ガス充填用の酸化ガス外部充填路31とが接続して設けられる。
このとき、水素ガス外部充填路30には、例えば水素ガス用コンプレッサ32や水素タンク33が接続される。
また、前記酸化ガス外部充填路31には、例えば酸化ガス用コンプレッサ34や外部タンク35が接続される。
そして、この充填アダプタ29には、水素ガス充填用の水素ガス外部充填路30と酸化ガス充填用の酸化ガス外部充填路31とが接続して設けられる。
このとき、水素ガス外部充填路30には、例えば水素ガス用コンプレッサ32や水素タンク33が接続される。
また、前記酸化ガス外部充填路31には、例えば酸化ガス用コンプレッサ34や外部タンク35が接続される。
なお、制御手段(「演算制御部」ともいう。)においては、上述した第1実施例の制御内容と同様な制御を行うため、説明は省略する。
さすれば、前記タンク3の容量や圧力を前記高圧水素タンク3と同等(例えばモル比で半分H2:O2=2:1)まで増加させることによって、車載のコンプレッサを排除し、代わりにタンク13への酸化ガス充填を水素用充填所にて行うことが可能となる。
このとき、車載の前記タンク3が大きくなるが、排除したコンプレッサの車載スペースを使用できるため、コンプレッサの振動や騒音が発生することがなく、静粛性の高い走行車両を構成することが可能である。
また、スクータ等の小型の車両の場合には、充填済みの酸化ガス用タンクや高圧水素タンクをカートリッジ式等とすれば、空カートリッジと交換することで走行可能なり、使い勝手の向上に寄与し得るものである。
このとき、車載の前記タンク3が大きくなるが、排除したコンプレッサの車載スペースを使用できるため、コンプレッサの振動や騒音が発生することがなく、静粛性の高い走行車両を構成することが可能である。
また、スクータ等の小型の車両の場合には、充填済みの酸化ガス用タンクや高圧水素タンクをカートリッジ式等とすれば、空カートリッジと交換することで走行可能なり、使い勝手の向上に寄与し得るものである。
1 燃料電池を搭載した車両の燃料電池システム
2 燃料電池
3 高圧水素タンク
4 水素ガス供給路
5 コンプレッサ(「空気圧縮機」ともいう。)
6 酸化ガス供給路
7 電動機
8 ガス圧レギュレータ
9 水素ガス側制御弁
10 逆止弁
11 空気圧レギュレータ
12 酸化ガス側制御弁
13 蓄積するタンク
14 タンク連絡路
15 制御手段(「演算制御部」ともいう。)
16 タンク側制御弁
17 始動時検出手段
18 加速状態検出手段
19 減速時検出手段
20 異常表示手段
2 燃料電池
3 高圧水素タンク
4 水素ガス供給路
5 コンプレッサ(「空気圧縮機」ともいう。)
6 酸化ガス供給路
7 電動機
8 ガス圧レギュレータ
9 水素ガス側制御弁
10 逆止弁
11 空気圧レギュレータ
12 酸化ガス側制御弁
13 蓄積するタンク
14 タンク連絡路
15 制御手段(「演算制御部」ともいう。)
16 タンク側制御弁
17 始動時検出手段
18 加速状態検出手段
19 減速時検出手段
20 異常表示手段
Claims (5)
- 水素ガスと酸化ガスとを供給することにより発電する燃料電池を搭載した車両において、酸化ガスを燃料電池に圧送するコンプレッサと、このコンプレッサと燃料電池とを連絡する酸化ガス供給路とを備え、前記コンプレッサにより圧縮された酸化ガスを蓄積するタンクを備え、前記酸化ガス供給路とタンクとを連絡するタンク連絡路を備え、前記車両の運転状態に応じて、酸化ガスを前記タンクに蓄積できるように制御し、あるいは前記タンクに蓄積された酸化ガスを前記燃料電池へと放出できるように制御する制御手段を備えていることを特徴とする燃料電池を搭載した車両。
- 前記制御手段は、始動時において、タンクに蓄積された酸化ガスを放出することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池を搭載した車両。
- 車両の加速状態を検出する加速状態検出手段を備え、前記制御手段は、加速状態検出手段により加速状態であると判定された場合には、直ちにタンクに蓄積された酸化ガスを放出制御していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池を搭載した車両。
- 車両を駆動する電動機を備え、前記制御手段は、減速時において電動機から発電される電力を動力として利用し、タンクに酸化ガスが蓄積できるように制御していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池を搭載した車両。
- 車両の加速状態を検出する加速状態検出手段を備え、前記制御手段は、コンプレッサが故障した場合には、コンプレッサの異常状態を表示し、かつタンクに蓄積された酸化ガスを放出制御していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池を搭載した車両。
Priority Applications (1)
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JP2006195477A JP2008029051A (ja) | 2006-07-18 | 2006-07-18 | 燃料電池を搭載した車両 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010218892A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池システム |
JP2022037923A (ja) * | 2020-08-25 | 2022-03-09 | トランスポーテーション アイピー ホールディングス,エルエルシー | 車両制動のシステムと方法 |
JP7455001B2 (ja) | 2020-05-29 | 2024-03-25 | 本田技研工業株式会社 | 制御システム、移動体、および制御方法 |
-
2006
- 2006-07-18 JP JP2006195477A patent/JP2008029051A/ja active Pending
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JP2010218892A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池システム |
JP7455001B2 (ja) | 2020-05-29 | 2024-03-25 | 本田技研工業株式会社 | 制御システム、移動体、および制御方法 |
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US11884160B2 (en) | 2020-08-25 | 2024-01-30 | Transportation Ip Holdings, Llc | Vehicle braking system and method |
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