JP2007157655A - 燃料電池システム及び移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動体に固定された燃料電池を備える燃料電池システムにおいて、移動体の傾斜状態に応じた適切な掃気制御を行う。
【解決手段】移動体100に固定された燃料電池10と、燃料電池10内にガスを供給することにより燃料電池10内の水分を外部に排出する掃気手段(コンプレッサ24、遮断弁33、レギュレータ34、制御装置4)と、を備える燃料電池システム1において、移動体100の傾斜状態に応じて掃気手段による燃料電池10へのガスの供給条件を設定する掃気制御手段(制御装置4)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システム及び移動体に関する。
現在、反応ガス(燃料ガス及び酸化ガス)の供給を受けて発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムが提案され、実用化されている。かかる燃料電池システムで発電を行うと、電気化学反応により燃料電池の内部で水分が生成されるが、この水分が燃料電池内の反応ガス流路に滞留して、反応ガスの流れが妨げられる場合がある。また、氷点下等の低温環境下で燃料電池システムを運転させる際には、燃料電池の電極(触媒層や拡散層)の内部に存在する水分が凍結して、始動性能が著しく低下する場合がある。
このように燃料電池の内部で生成される水分に起因する種々の問題を解決するため、近年においては、燃料電池の運転停止時に、燃料電池内の湿潤状態に応じて反応ガス流路に乾燥酸素や乾燥水素を供給することにより、燃料電池内の水分を除去する技術(掃気技術)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−208421号公報
ところで、燃料電池は、各種移動体(車両、ロボット、船舶、航空機等)に搭載されて駆動源としての機能を果たす場合があり、燃料電池が移動体に固定される場合には、移動体の姿勢に合わせて燃料電池の姿勢も変化する。例えば、燃料電池が燃料電池車両の車体に固定されている場合には、燃料電池車両の坂道に停車して車体が傾斜すると、燃料電池もそれに合わせて傾斜することとなる。
しかし、前記した特許文献1に記載された従来の掃気技術においては、燃料電池の姿勢変化を考慮していないため、前記したように燃料電池が傾斜した場合には効果的な掃気を行うことが困難であった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、移動体に固定された燃料電池を備える燃料電池システムにおいて、移動体の傾斜状態に応じた適切な掃気制御を行うことを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る燃料電池システムは、移動体に固定された燃料電池と、この燃料電池内にガスを供給することにより燃料電池内の水分を外部に排出する掃気手段と、を備える燃料電池システムにおいて、移動体の傾斜状態に応じて掃気手段による燃料電池へのガスの供給条件を設定する掃気制御手段を備えるものである。
かかる構成によれば、燃料電池が固定された移動体の傾斜状態に応じて、掃気手段による燃料電池へのガスの供給条件(掃気条件)を設定することができる。例えば、燃料電池内の水分が外部に排出され難いように移動体が傾斜している場合に、水分の排出を促進するようにガスの供給条件を設定することができる。この結果、燃料電池内に水分が残存することに起因する種々の問題(例えば低温環境下における始動性能の低下)の発生を抑制することができる。
前記燃料電池システムにおいて、掃気制御手段は、燃料電池内の水分が外部に排出され難いように移動体が傾斜している場合に、水分の排出を促進するようなガスの供給条件を設定する一方、燃料電池内の水分が外部に排出され易いように移動体が傾斜している場合に、水分の排出を抑制するようなガスの供給条件を設定することができる。
例えば、掃気制御手段は、燃料電池内の水分が外部に排出され難いように移動体が傾斜している場合に、掃気手段による燃料電池へのガスの供給圧力を大きく(供給流量を多く)設定する一方、燃料電池内の水分が外部に排出され易いように移動体が傾斜している場合に、掃気手段による燃料電池へのガスの供給圧力を小さく(供給流量を少なく)設定することができる。また、掃気制御手段は、燃料電池内の水分が外部に排出され難いように移動体が傾斜している場合に、掃気手段による燃料電池へのガスの供給時間を長く設定する一方、燃料電池内の水分が外部に排出され易いように移動体が傾斜している場合に、掃気手段による燃料電池へのガスの供給時間を短く設定することもできる。
このようにすることにより、燃料電池内の水分が外部に排出され難いように移動体が傾斜している場合においても、燃料電池内の水分の排出を促進することができる。この結果、低温環境下において燃料電池内に生成水が残存することに起因した始動性能の低下を抑制することができる。一方、燃料電池内の水分が外部に排出され易いように移動体が傾斜している場合においては、燃料電池内の水分の排出を抑制することができる。この結果、燃料電池内のドライアップ(電解質膜の水分不足)の発生を抑制することができるとともに、掃気に必要なエネルギを節減することが可能となる。
また、本発明に係る移動体は、前記燃料電池システムを備えるものである。
かかる構成によれば、移動体の傾斜状態に応じた適切な掃気制御を行うことが可能な燃料電池システムを備えているため、低温環境下において優れた始動性能を有するとともに、掃気に必要なエネルギを節減することが可能な移動体を提供することができる。
本発明によれば、移動体に固定される燃料電池を備える燃料電池システムにおいて、移動体の傾斜状態に応じた適切な掃気制御を行うことが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1について説明する。本実施形態においては、本発明を移動体としての燃料電池車両100(図2、図3)の車載発電システムに適用した例について説明することとする。
まず、図1〜図3を用いて、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1の構成について説明する。本実施形態に係る燃料電池システム1は、図1に示すように、反応ガス(酸化ガス及び燃料ガス)の供給を受けて電力を発生する燃料電池10を備えるとともに、燃料電池10に酸化ガスとしての空気を供給する酸化ガス配管系2、燃料電池10に燃料ガスとしての水素ガスを供給する水素ガス配管系3、システム全体を統合制御する制御装置4等を備えている。
燃料電池10は、反応ガスの供給を受けて発電する単電池を所要数積層して構成したスタック構造を有している。燃料電池10により発生した電力は、PCU(Power Control Unit)11に供給される。PCU11は、燃料電池車両100のトラクションモータ12に電力を供給するインバータ、コンプレッサモータや水素ポンプ用モータなどの各種補機類に電力を供給するインバータ、二次バッテリへの充電や二次バッテリからのモータ類への電力供給を行うDC‐DCコンバータ等を備えている。
酸化ガス配管系2は、加湿器20により加湿された酸化ガス(空気)を燃料電池10に供給する空気供給流路21と、燃料電池10から排出された酸化オフガスを加湿器20に導く空気排出流路22と、加湿器21から外部に酸化オフガスを導くための排気流路23と、を備えている。空気供給流路21には、大気中の酸化ガスを取り込んで加湿器20に圧送するコンプレッサ24が設けられている。コンプレッサ24の動作は、制御装置4により制御される。
水素ガス配管系3は、高圧の水素ガスを貯留した燃料供給源としての水素タンク30と、水素タンク30の水素ガスを燃料電池10に供給するための水素供給流路31と、燃料電池10から排出された水素オフガスを水素供給流路31に戻すための循環流路32と、を備えている。
水素供給流路31には、水素タンク30からの水素ガスの供給を遮断又は許容する遮断弁33と、水素ガスの圧力を調整するレギュレータ34と、が設けられている。本実施形態においては、ステップモータにより供給圧力の目標値を変更することができる可変調圧式のレギュレータ34を採用している。遮断弁33及びレギュレータ34の動作は制御装置4により制御される。
循環流路32には、気液分離器35及び排気排水弁36を介して、排出流路37が接続されている。気液分離器35は、水素オフガスから水分を回収するものである。排気排水弁36は、制御装置4からの指令によって作動することにより、気液分離器35で回収した水分と、循環流路32内の不純物を含む水素オフガスと、を外部に排出(パージ)するものである。また、循環流路32には、循環流路32内の水素オフガスを加圧して水素供給流路31側へ送り出す水素ポンプ38が設けられている。なお、排出流路37内のガスは、図示されていない希釈器によって希釈されて、排気流路23内のガスと排出管39において合流するようになっている。
また、図2に示すように、燃料電池10は、燃料電池車両100の前後方向略中央部に配置された状態で車体に固定されている。そして、燃料電池10の内部のガス流路は、燃料電池車両100が水平走行する場合に略水平になるように設定されており、ガス流路内を流れる水分の排出口は燃料電池10の後方に設けられている。また、燃料電池10に接続された各種配管(排気流路23、排出流路37、排出管39等)は、燃料電池車両100の前後方向略中央部から後方に向けて、燃料電池車両100が水平走行する場合に略水平になるように配設されている。このため、図2(a)に示すように燃料電池車両100が下り坂を走行すると、排出管39の出口側が燃料電池10側よりも上方に位置するように排出管39が傾斜する一方、図2(b)に示すように燃料電池車両100が上り坂を走行すると、排出管39の出口側が燃料電池10側よりも下方に位置するように排出管39が傾斜することとなる。
また、燃料電池車両100には、その前後方向の傾斜角度θを検出する図示されていない傾斜センサが搭載されている。本実施形態においては、図2(a)に示すように排出管39の出口側が燃料電池10側よりも上方に位置する場合における排出管39の水平面に対する傾斜角度を、燃料電池車両100の正の傾斜角度(+θ)とする。また、図2(b)に示すように排出管39の出口側が燃料電池10側よりも下方に位置する場合における排出管39の水平面に対する傾斜角度を、燃料電池車両100の負の傾斜角度(−θ)としている。傾斜センサで検出された燃料電池車両100の傾斜角度θに係る情報は、制御装置4に伝送され、掃気制御に用いられることとなる。
制御装置4は、図示していない車両のアクセル信号(要求負荷)等の制御情報を受けて、システム内の各種機器の動作を制御する。なお、制御装置4は、図示していないコンピュータシステムによって構成されている。かかるコンピュータシステムは、CPU、ROM、RAM、HDD、入出力インタフェース及びディスプレイ等を備えるものであり、ROMに記録された各種制御プログラムをCPUが読み込んで実行することにより、各種制御動作が実現されるようになっている。
具体的には、制御装置4は、コンプレッサ24、遮断弁33及びレギュレータ34を駆動制御して燃料電池10内にガス(酸化ガス及び水素ガス)を供給することにより、燃料電池10内の水分を外部に排出する「掃気」を実施する。すなわち、コンプレッサ24、遮断弁33、レギュレータ34及び制御装置4は、本発明における掃気手段の一実施形態を構成する。制御装置4は、掃気を実施する際に、加湿器20による酸化ガスの加湿を一時的に抑制ないし停止する。なお、本実施形態における制御装置4は、燃料電池10の運転停止時(発電停止時)においても、燃料電池10の運転中におけるパージ(循環流路32内のガスの排出)時においても、掃気制御を行うものとする。
また、制御装置4は、燃料電池車両100の傾斜状態に応じた適切な掃気条件を設定する。具体的には、制御装置4は、図2(a)に示すように燃料電池10内の水分が外部に排出され難い傾斜角度正(+θ)の状態において、水分の排出を促進するようなガスの供給条件を設定する。一方、制御装置4は、図2(b)に示すように燃料電池10内の水分が外部に排出され易い傾斜角度負(−θ)の状態において、水分の排出を抑制するようなガスの供給条件を設定する。すなわち、制御装置4は、本発明における掃気制御手段の一実施形態として機能する。
本実施形態における制御装置4は、図3に示すようなマップを用いて掃気制御を行っている。すなわち、制御装置4は、燃料電池車両100の傾斜角度θが小さいほど(傾斜角度が負であって絶対値が大きいほど)、燃料電池10へのガスの供給圧力Pを小さく供給流量Qを少なく設定するとともに、燃料電池10へのガスの供給時間Tを短く設定する。換言すれば、制御装置4は、燃料電池100の傾斜角度θが大きいほど(傾斜角度が正であって絶対値が大きいほど)、燃料電池10へのガスの供給圧力Pを大きく供給流量Qを多く設定するとともに、燃料電池10へのガスの供給時間Tを長く設定する。
続いて、図4のフローチャートを用いて、本実施形態に係る燃料電池システム1の運転停止後における掃気動作について説明する。
燃料電池システム1の通常運転時においては、水素タンク30から水素ガスが水素供給流路31を介して燃料電池10の燃料極に供給されるとともに、加湿調整された空気が空気供給流路21を介して燃料電池10の酸化極に供給されることにより、発電が行われる。この際、燃料電池10から引き出すべき電力(要求電力)が制御装置4で演算され、その発電量に応じた量の水素ガス及び空気が燃料電池10内に供給されるようになっている。通常運転時においては燃料電池10内が湿潤状態となっているため、運転を停止させると燃料電池10内に水分が残留することとなる。本実施形態においては、かかる通常運転停止後に、燃料電池10内の水分を外部に排出する「掃気」を実施する。
すなわち、まず、燃料電池システム1の制御装置4は、イグニッションスイッチのOFF操作等による運転停止信号の有無を判定する(運転停止判定工程:S1)。そして、制御装置4は、運転停止信号を検出した場合に、傾斜センサを用いて燃料電池車両100の傾斜角度を検出する(傾斜角度検出工程:S2)。
次いで、制御装置4は、図3に示したマップに基づいて、傾斜角度検出工程S2で検出した傾斜角度に対応した掃気条件を設定する(掃気条件設定工程:S3)。例えば、燃料電池車両100が下り坂に停車しており、傾斜角度が「θ1」である場合(燃料電池10内の水分が外部に排出され難い場合)には、制御装置4は、ガス供給圧力、ガス供給流量及びガス供給時間を各々「P5」、「Q5」、「T5」と設定する。また、燃料電池車両100が上り坂に停車しており、傾斜角度が「−θ2」である場合(燃料電池10内の水分が外部に排出され易い場合)には、制御装置4は、ガス供給圧力、ガス供給流量及びガス供給時間を各々「P2」、「Q2」、「T2」と設定する。
次いで、制御装置4は、掃気条件設定工程S3で設定した掃気条件を実現させるようにコンプレッサ24、遮断弁33及びレギュレータ34を駆動制御して、燃料電池10内にガス(酸化ガス及び水素ガス)を供給することにより、燃料電池10内に残存した水分を外部に排出する(掃気工程:S4)。かかる掃気工程S4において、制御装置4は排気排水弁36を開放しておき、燃料電池10から循環流路32に排出された水分を排出流路37及び排出管39を経由させて燃料電池車両100の外部に排出するようにする。
以上説明した実施形態に係る燃料電池システム1においては、燃料電池10が固定された燃料電池車両100の傾斜状態に応じて掃気条件を設定することができる。すなわち、燃料電池10内の水分が外部に排出され難いように燃料電池車両100が傾斜している場合(傾斜角度正の場合)においては、水分の排出を促進するようにガスの供給条件を設定することができる。この結果、燃料電池10内に水分が残存することに起因する種々の問題(例えば低温環境下における始動性能の低下)の発生を抑制することができる。また、燃料電池10内の水分が外部に排出され易いように燃料電池車両100が傾斜している場合(傾斜角度負の場合)においては、水分の排出を抑制するようにガスの供給条件を設定することができる。この結果、燃料電池10内のドライアップ(電解質膜の水分不足)の発生を抑制することができるとともに、掃気に必要なエネルギを節減することが可能となる。
また、以上説明した実施形態に係る燃料電池車両100(移動体)は、その傾斜状態に応じた適切な掃気制御を行うことが可能な燃料電池システム1を備えているため、低温環境下において優れた始動性能を有することとなり、なおかつ、掃気に必要なエネルギを節減することが可能となる。
なお、以上の実施形態においては、燃料電池システム1の水素ガス配管系3に循環流路32を設けた例を示したが、例えば、図5に示すように、燃料電池10に排出流路37を直接接続して循環流路32を廃止することもできる。かかる構成(デッドエンド方式)を採用した場合においても、制御装置4で前記実施形態と同様の掃気制御を実施することにより、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、以上の実施形態においては、燃料電池10の通常運転停止後に掃気制御を実施した例を示したが、通常運転中にパージ動作を実行する際に掃気制御を実施することもできる。かかる場合、制御装置4は、図6に示すように、パージ動作を実行する時期か否かを判定する(パージ判定工程:S11)。そして、制御装置4は、パージ動作を実行する時期であると判定した場合に、燃料電池車両100の傾斜角度を検出する(傾斜角度検出工程:S12)。その後、制御装置4は、検出した傾斜角度に対応した掃気条件を設定し(掃気条件設定工程:S13)、設定した掃気条件を実現させるようにコンプレッサ24等を駆動制御して燃料電池10内にガスを供給することにより、燃料電池10内に残存した水分を外部に排出する(掃気工程:S14)ようにする。傾斜角度検出工程S12、掃気条件設定工程S13及び掃気工程S14は前記実施形態と同様である。
また、以上の実施形態においては、燃料電池車両100の傾斜角度に応じて、燃料電池10内へのガスの供給圧力、供給流量及び供給時間を全て設定した例を示したが、ガスの供給条件(掃気条件)はこれに限られるものではない。例えば、燃料電池車両100の傾斜角度に応じてガスの供給圧力、供給流量及び供給時間の何れか一つを設定してもよい。また、燃料電池車両100の傾斜角度に応じてガスの温度を設定したり、ガスの脈動態様を変化させたりすることもできる。
また、以上の実施形態においては、循環流路32に水素ポンプ38を設けた例を示したが、水素ポンプ38に代えてエジェクタを採用してもよい。また、以上の実施形態においては、排気と排水との双方を実現させる排気排水弁36を循環流路32に設けた例を示したが、気液分離器35で回収した水分を外部に排出する排水弁と、循環流路32内のガスを外部に排出するための排気弁と、を別々に設け、制御装置4で排水弁及び排気弁を別々に制御することもできる。
また、以上の各実施形態においては、本発明に係る燃料電池システムを燃料電池車両に搭載した例を示したが、燃料電池車両以外の各種移動体(ロボット、船舶、航空機等)に本発明に係る燃料電池システムを搭載することもできる。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 図1に示した燃料電池システムの燃料電池が搭載された燃料電池車両を示すものであり、(a)は下り坂に停車した状態を示す概念図、(b)は上り坂に停車した状態を示す概念図である。 図2に示した燃料電池車両の傾斜角度と掃気条件との関係を表すマップである。 図1に示した燃料電池システムの運転停止後における掃気動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示した燃料電池システムの変形例を示す構成図である。 図1に示した燃料電池システムのパージ時における掃気動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…燃料電池システム、4…制御装置(掃気手段の一部、掃気制御手段)、10…燃料電池、24…コンプレッサ(掃気手段の一部)、33…遮断弁(掃気手段の一部)、34…レギュレータ(掃気手段の一部)、100…燃料電池車両(移動体)

Claims (6)

  1. 移動体に固定された燃料電池と、前記燃料電池内にガスを供給することにより前記燃料電池内の水分を外部に排出する掃気手段と、を備える燃料電池システムにおいて、
    前記移動体の傾斜状態に応じて前記掃気手段による前記燃料電池へのガスの供給条件を設定する掃気制御手段を備える燃料電池システム。
  2. 前記掃気制御手段は、前記燃料電池内の水分が外部に排出され難いように前記移動体が傾斜している場合に、水分の排出を促進するようなガスの供給条件を設定する一方、前記燃料電池内の水分が外部に排出され易いように前記移動体が傾斜している場合に、水分の排出を抑制するようなガスの供給条件を設定する請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記掃気制御手段は、前記燃料電池内の水分が外部に排出され難いように前記移動体が傾斜している場合に、前記掃気手段による前記燃料電池へのガスの供給圧力を大きく設定する一方、前記燃料電池内の水分が外部に排出され易いように前記移動体が傾斜している場合に、前記掃気手段による前記燃料電池へのガスの供給圧力を小さく設定する請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記掃気制御手段は、前記燃料電池内の水分が外部に排出され難いように前記移動体が傾斜している場合に、前記掃気手段による前記燃料電池へのガスの供給流量を多く設定する一方、前記燃料電池内の水分が外部に排出され易いように前記移動体が傾斜している場合に、前記掃気手段による前記燃料電池へのガスの供給流量を少なく設定する請求項2に記載の燃料電池システム。
  5. 前記掃気制御手段は、前記燃料電池内の水分が外部に排出され難いように前記移動体が傾斜している場合に、前記掃気手段による前記燃料電池へのガスの供給時間を長く設定する一方、前記燃料電池内の水分が外部に排出され易いように前記移動体が傾斜している場合に、前記掃気手段による前記燃料電池へのガスの供給時間を短く設定する請求項2に記載の燃料電池システム。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の燃料電池システムを備える移動体。

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