JP2006147150A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池を劣化させることなく、急激な高負荷出力の要求に応じた発電を確実に行うことができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 燃料電池FCのアノード極の下流側流路には、ガス流通路2の圧力よりも低い圧力に設定可能なタンク21が接続されている。燃料電池FCに対して急激な高負荷出力が要求されたときに、第1開閉弁V1を開き、第2開閉弁V2および第3開閉弁V3を閉じることによって、タンク21内に、アノードオフガス流路2bから水素が吸引されて蓄積される。これにより、ガス供給量調整手段10に基づく制御によって、燃料電池FC内に供給される水素量を増大できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池で消費された分の反応ガスを供給する装置が搭載された燃料電池システムに関する。
車両用の燃料電池システムでは、発電が効率的に行われるように、燃料電池に対して燃料(水素)が必要量よりも多めに供給されている。つまり、ストイキ(供給量/消費量)が1.0より若干大きくなるように設定されている。このように、燃料の供給量が消費量よりも多めに設定されているため、通常発電時においては、供給された水素のすべてが消費されることはなく、その一部が燃料電池から未反応の状態で排出される。燃料電池から排出された未反応の水素は、燃料の無駄な使用を防止する等の理由で、燃料電池システムには、未反応の水素を再循環させる装置(エゼクタ)が設けられている。また、このエゼクタを設けて水素を再循環させることで、燃料電池で消費された分の量の燃料のみが新たに供給されるようになっている。このため、例えば、車両の加速時に燃料電池に対して急激な高出力が要求されて発電電流が増大したときには、この発電電流を取り出すのに必要な量の燃料を燃料電池に供給することができなくなり、ストイキ不足(例えば、ストイキが0.8や0.9)となって、所望の加速感を得ることができない問題があった。
そこで、特許文献1に記載の燃料電池システムでは、エゼクタをバイパスして燃料電池に燃料を供給するバイパス経路を設けて、エゼクタを流通させることによって生じる圧力損失を低減することで、燃料電池に燃料を効率的に供給できるようにしている。
特開2001−210342号公報(段落0008,0009、図1)
しかし、このような従来の燃料電池システムでは、たとえエゼクタをバイパスして燃料を供給するようにしたとしても、燃料電池で消費された分の燃料しか供給されないという条件は変わらないため、燃料電池に対して急激な高出力が要求されたときに必要な量の水素を燃料電池に迅速に供給することができず、ストイキ不足となって所望の加速感を得ることができないという不具合が生じる。また、燃料電池において燃料供給不足の状態で発電が継続されると、電極が腐食するなどして燃料電池が劣化するおそれもある。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、燃料電池を劣化させることなく、急激な高負荷出力の要求に応じた発電を確実に行うことができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、反応ガスが流通するガス流通路が接続される燃料電池と、前記ガス流通路から減少した分の反応ガス量を前記ガス流通路に供給するガス供給量調整手段と、前記燃料電池の下流側に設けられ、前記ガス流通路から前記反応ガスを吸引するガス吸引手段と、前記燃料電池に対して急激な高負荷出力が要求されたときに前記ガス吸引手段により前記反応ガスを前記ガス流通路から吸引する制御手段とを備えることを特徴とする。
通常発電時には、発電により消費された分の反応ガスが燃料電池に供給されるが、燃料電池に対して急激な高負荷出力が要求されたときには、急激に反応ガスが消費されるので、反応ガスが不足する。この場合、燃料電池の下流側のガス流通路から強制的に反応ガスを吸引することで、燃料電池への反応ガスの供給量を増大させることが可能になる。なお、急激な高負荷出力とは、所定の範囲を超えて出力が高く変動したときを意味している。
例えば、前記ガス吸引手段は、前記燃料電池の発電時における前記ガス流通路の圧力よりも低い圧力に設定可能なタンクと、前記タンクと前記ガス流通路とを連通する連通路と、前記連通路を開閉する開閉弁とを備える。
この場合、タンク内の圧力がガス流通路の圧力よりも低く設定されているので、圧力の高低差によってガス流通路からタンクに向けて反応ガスが流れるようになる。その結果、ガス流通路の反応ガス量が減少するので、燃料電池に供給される反応ガス量を増大させることができる。また、圧力差のみを利用して吸引することができるので、ガス吸引手段を簡素に構成することができ、電力を消費することもない。
また、前記タンク内に蓄積された前記反応ガスを前記ガス流通路側に戻す放出手段を備える構成にしてもよい。
この構成によれば、タンク内に蓄積された反応ガスをガス流通路側に効率的に戻すことができるので、反応ガスが無駄に消費されるのをさらに低減できる。
本発明によれば、燃料電池に対して高負荷出力に対応した反応ガスを迅速に供給できるので、ストイキ不足を解消することができ、急激な高負荷出力の要求に対応することができる。しかも、反応ガスが不足した状態で発電が継続されることがないので、燃料電池を劣化させることもない。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の燃料電池システムを示す全体構成図、図2は制御部での加速時および減速時の処理を示すフローチャートである。
図1に示すように、第1実施形態の燃料電池システム1Aは、ガス流通路2が接続される燃料電池FCと、ガス供給量調整手段10と、ガス吸引手段20と、制御部(制御手段)30とを備えて構成されている。
前記燃料電池FCは、プロトン導電性の固体高分子からなる電解質膜をアノード極(水素極)とカソード極(酸素極)とで挟持し、さらにその両側を導電性のセパレータで挟んだ構造の単セルが複数枚積層されて構成されている。また、燃料電池FCは、そのアノード極に水素供給システム3から水素(反応ガス)が供給され、カソード極に空気供給システム4から空気(酸素)が供給されることで発電可能となっている。
前記ガス流通路2は、アノードガス流路2aとアノードオフガス流路2bとで構成され、アノードガス流路2aが燃料電池FCのアノード極の上流側の流路と連通し、アノードオフガス流路2bがアノード極の下流側の流路と連通している。
前記水素供給システム3は、燃料電池FCの上流側に設けられ、高純度の水素が高圧に充填された水素タンク3aと、遮断弁3bと、レギュレータ(減圧弁)3cとを備えている。水素タンク3aから供給された水素は、遮断弁3bおよびレギュレータ3cを介して、燃料電池FCのアノード極に供給されるようになっている。
前記空気供給システム4は、エアポンプ4aを備えており、このエアポンプ4aが燃料電池FCのカソード極の上流側に接続されるように構成されている。エアポンプ4aは、モータにより駆動されるスーパーチャージャ等であり、制御部30からの信号によりモータの回転速度が制御される。なお、燃料電池FCに供給される空気は、図示しない冷却器により所定の温度に冷却された後に、図示しない加湿器により所定の湿度に加湿されるようになっている。また、燃料電池FCから排出される空気(カソードオフガス)は、後記する希釈装置40に送られる。
前記ガス供給量調整手段10は、水素を循環させるとともにガス流通路2から減った分の水素を水素タンク3aから供給するものであり、エゼクタ11と循環路12と第3開閉弁V3とで構成されている。燃料電池FCのアノード極から排出された水素(アノードオフガス)は、循環路12を介してエゼクタ11に流入し、エゼクタ11からアノード極に再び導入(再循環)される。
前記ガス吸引手段20は、タンク21と、このタンク21とアノードオフガス流路2b(ガス流通路2)とを連通する連通路22と、この連通路22の流路を開閉する第1開閉弁V1とを有している。タンク21には、タンク内の圧力を検出するための圧力センサ23が設けられている。
第1実施形態の燃料電池システム1Aでは、前記連通路22とアノードオフガス流路2bとの接続部S1より下流側にパージ弁Vaが設けられ、パージ弁Vaの下流側に希釈装置40が接続されている。パージ弁Vaを開いて水素を燃料電池FCのアノード極に供給することにより、アノード極内の水や、窒素などの不純物を水素とともに排出して、燃料電池FCの発電効率の低下を防止するようにしている。希釈装置40は、水素(アノードオフガス)等を燃料電池FCのカソード極から排出される空気(酸素含有ガス)により希釈して大気中に放出する機能を有している。
また、第1実施形態の燃料電池システム1Aには、第2開閉弁V2を有する排出路24が設けられ、この排出路24の一端がタンク21に接続され、他端がパージ弁Vaと希釈装置40との間に接続されている。希釈装置40では、車両の外部と接続されて大気圧に開放されており、第2開閉弁V2を開くことにより、タンク21内の圧力も大気圧に開放されるようになっている。前記ガス流通路2が、水素タンク3aと接続されて高圧に設定されていることにより、タンク21の圧力が、ガス流通路2の圧力よりも低く設定されるようになっている。
前記制御部30は、CPU(Central Processing Unit)やメモリなどで構成され、第1〜第3開閉弁V1〜V3、パージ弁Va、エアポンプ4a、遮断弁3b、レギュレータ3c、圧力センサ23、燃料電池FCに接続される外部負荷50と接続されている。制御部30からの制御信号により、第1〜第3開閉弁V1〜V3、パージ弁Va、遮断弁3bの各開閉動作が制御され、エアポンプ4aの出力が制御され、レギュレータ3cの圧力が制御され、外部負荷50に流れる発電電流(電力)が制御される。また、制御部30は、圧力センサ23によって検出された圧力値に基く信号を取得する。なお、外部負荷50は、エアポンプ4aのモータや、走行モータなどである。
次に、第1実施形態の燃料電池システム1Aの制御部30での加速時および減速時の処理について図2を参照して説明する。なお、図2において、各ステップをSと略記して説明する。
S100における通常発電では、第1開閉弁V1、第2開閉弁V2およびパージ弁Vaがそれぞれ閉じられ、第3開閉弁V3が開かれており、ガス供給量調整手段10によって燃料電池FCに接続されるガス流通路2から減少した分の水素が、水素タンク3aから新たに供給される。また、ガス供給量調整手段10によって、燃料電池FCで消費されずに排出された水素は、循環路12を介してエゼクタ11に戻されて、燃料電池FCに再び送られる。この場合、燃料電池FCでは、水素が不足して発電効率が損なわれないように、ストイキ(供給量/消費量)が1.0よりも若干多め(例えば、ストイキが1.2)の水素が供給される。
S101において、加速が開始されて、制御部30から急激な高負荷出力が燃料電池FCに要求されたとき、つまり、制御部30が、出力が予め設定された範囲を超えて高く変動したと判断したときには、制御部30により外部負荷50に対して発電電流を増加させる制御が行われる。なお、加速開始の判断としては、図示しないアクセルペダルのスロットル開度の変化や車速の変化などに基づいて判断される。そして、S102において、第2開閉弁V2および第3開閉弁V3を閉じ、さらに、S103において、第1開閉弁V1を開くように制御する。この第1〜第3開閉弁V1〜V3の制御により、アノードオフガス流路2b(ガス流通路2)を流れる水素が連通路22を介してタンク21に流れる。これは、前記したように、タンク21内の圧力がアノードオフガス流路2bの圧力よりも低く設定されるように構成されているので、第1開閉弁V1を開くことにより、アノードオフガス流路2bの水素がタンク21内に強制的に吸引されるようになる。
このように、タンク21に水素が強制的に吸引されることで、燃料電池FCの出口側、つまりアノードオフガス流路2bに存在する水素量が急激に減少するので、ガス供給量調整手段10によってガス流通路2の水素が所定量となるまで、水素タンク3aから燃料電池FCのアノード極に水素が供給される。したがって、燃料電池FCのアノード極に迅速に大量の水素が供給されるようになるので、燃料電池FCから取り出す発電電流が増大したとしても、ストイキ不足になることがなく(水素供給不足になることがなく)、所望の加速感が得られるようになる。しかも、このようにストイキ不足となることがないので、燃料電池FCの電極が腐食によって劣化するのも防止できる。また、水素を吸引させる手段として電力を消費することがないので、燃料電池システム1Aの省電力化を図ることが可能になる。
また、加速後に減速が開始されたと判断されると、外部負荷50を流れる発電電流を減少させる制御が行われる(S104)。なお、この減速開始の判断も、前記したように、スロットル開度の変化や車速の変化などに基づいて判断される。そして、制御部30では、圧力センサ23からタンク21内の圧力Pを取得して(S105)、圧力Pが所定圧以下となったか否かを判断する(S106)。S106において、まだ圧力値が所定圧を超えている場合には(No)、所定圧に下がるまでS105の圧力Pの監視を続行し、圧力Pが所定圧以下となったと判断した場合に(Yes)、第1開閉弁V1を閉じる(S107)。
このように、第1開閉弁V1が閉じられるまでに、加速時にタンク21に蓄積された水素によってタンク21内の圧力が、アノードオフガス流路2bの圧力よりも高い状態にある場合に、タンク21に吸引された水素が、連通路22を介してアノードオフガス流路2bに戻される。このように、タンク21に蓄積した水素をすべて希釈装置40を介して排出するのではなく、その一部であっても燃料電池FC側に戻すことにより、水素を無駄に消費するのを防止することが可能になる。
第1開閉弁V1を閉じた(S107)後、第2開閉弁V2および第3開閉弁V3を開く(S108)。なお、このときの第2開閉弁V2の開動作は、規定外の濃度の水素が一気に希釈装置40を介して系外に排出されないようにするために、弁の開度が徐々に拡大するように制御される。第2開閉弁V2を徐々に開くことにより、タンク21内に残留している水素が、排出路24を介して希釈装置40に送られる。このとき、タンク21内の圧力が、希釈装置40の圧力(大気圧)となるまで続けられる。希釈装置40に送られた水素は、前記した所定の希釈方法に基づいて希釈されて系外(車両外)に排出される。また、第3開閉弁V3を開くことにより、アノードオフガス流路2bに存在していた水素が、循環路12を介してエゼクタ11に送られ、燃料電池FCに再び供給される。その後、S100と同様に、通常発電に移行する(S109)。
(第2実施形態)
図3は第2実施形態の燃料電池システムを示す全体構成図、図4は制御部での加速時および減速時の処理を示すフローチャートである。なお、第2実施形態の燃料電池システム1Bは、前記燃料電池システム1Aに、放出手段25を新たに追加して構成したものとなっている。その他の構成については、第1実施形態と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態での放出手段25は、ポンプ27を備えた吸引吐出路26により構成され、吸引吐出路26の一端がタンク21と第2開閉弁V2との間の排出路24に接続され、他端がパージ弁Vaと接続部S1との間のアノードオフガス流路2bに接続されている。ポンプ27は、図3中において実線矢印で示すように、タンク21内に蓄積された水素を吸引して、アノードオフガス流路2bに戻すように駆動されるものである。なお、放出手段25としては、ポンプ27に限定されるものではなく、ピストンなどであってもよい。
次に、燃料電池システム1Bでの動作について図4を参照して説明する。なお、図4に示す加速時の制御については、第1実施形態での加速時の制御と同様であり、減速時の処理に、ポンプ27を駆動する制御と停止する制御を追加したものである。したがって、以下では、減速時の処理についてのみ説明する。
すなわち、第1開閉弁V1が開弁して、第2開閉弁V2および第3開閉弁V3が閉弁した状態で、減速が開始されて燃料電池FCから取り出す発電電流が減少するように制御されると(S104)、S200において、ポンプ27が駆動される。減速前の加速時の制御(S102〜S104)において、タンク21内には水素が吸引されて蓄積されているので、ポンプ27を駆動することによって、タンク21内の水素が吸引される。ポンプ27で吸引された水素は、第2開閉弁V2が閉じられているので、水素が吸引吐出路26およびポンプ27を通ってアノードオフガス流路2bへと戻される。そして、第1実施形態と同様にして、タンク21内の圧力Pが所定圧以下となるまで圧力Pを計測して(S105,S106)、圧力Pが所定圧以下となったときに、ポンプ27の駆動を停止して、第1開閉弁V1を閉じる(S107)。なお、S106での所定圧は、ポンプ27で吸引していることにより、第1実施形態でのS106での所定圧よりも低く設定することが可能である。このように、タンク21内の水素をポンプ27で吸引することにより、タンク21内の水素が空になるまでまたはほぼ空になるまでアノードオフガス流路2bに戻される。
その後、第2開閉弁V2および第3開閉弁V3を開く(S108)。第2開閉弁V2を開くことにより、タンク21内の圧力が、希釈装置40と同様に大気圧に開放される。また、第3開閉弁V3を開くことにより、ポンプ27によってアノードオフガス流路2bに戻された水素が、循環路12を介してエゼクタ11に送られて、エゼクタ11から燃料電池FCのアノード極に再び送られる。
この第2実施形態においても、燃料電池FCに対して急激な高負荷出力が要求されたとしても、この急激な高負荷出力に対応した水素を迅速に燃料電池FCに供給して、ストイキ不足を生じることなく所望の加速感を得ることが可能になり、しかも燃料電池FCの劣化を招くこともない。また、第2実施形態では、減速時にタンク21に蓄積された水素を、ポンプ27の吸引力を利用してアノードオフガス流路2b(ガス流通路2)に効率的に戻すことができるので、第1実施形態と比べて水素を一層有効活用することができる。
本発明の燃料電池システムは、前記した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、第1実施形態の燃料電池システム1Aにおいて、第1開閉弁V1に代えてポンプ(コンプレッサ)を設けて、加速時の処理において、アノードオフガス流路2bからタンク21に水素を強制的に吸引するようにしてもよい。
また、ガス供給量調整手段10の循環路12に設けられる第3開閉弁V3としては、開閉可能な弁に限定されるものではなく、燃料電池FCの下流側から上流側にのみ流通させることができる逆止弁であってもよい。逆止弁とすることにより、制御部30での制御が不要になるので、燃料電池システム1Aの回路構成を簡単にできる。また、第1および第2実施形態では、アノード極側のみについて説明したが、カソード極側に適用してもよい。
また、本実施形態では、前記タンク21に代えて、気密性を有する蛇腹(ベローズ)のような伸縮構造のものでもよい。このような構造の場合、吸引時にプランジャ等で蛇腹を伸ばす方向に動かし、吐出時に蛇腹を縮める方向に動かすことで、水素の吸引および吐出を行うことが可能になる。
また、前記実施形態では、車両を例に挙げて説明したが、これに限定されるものでなく、船舶や航空機などの乗り物用の燃料電池システムに適用してもよい。
第1実施形態の燃料電池システムを示す全体構成図である。 第1実施形態の燃料電池システムでの加速時および減速時の処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の燃料電池システムを示す全体構成図である。 第2実施形態の燃料電池システムでの加速時および減速時の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1A,1B 燃料電池システム
2 ガス流通路
2a アノードガス流路
2b アノードオフガス流路
10 ガス供給量調整手段
11 エゼクタ
12 循環路
20 ガス吸引手段
21 タンク
22 連通路
23 圧力センサ
24 排出路
25 放出手段
26 吸引吐出路
27 ポンプ
30 制御部(制御手段)
40 希釈装置
50 外部負荷
FC 燃料電池
V1 第1開閉弁
V2 第2開閉弁
V3 第3開閉弁

Claims (3)

  1. 反応ガスが流通するガス流通路が接続される燃料電池と、前記ガス流通路から減少した分の反応ガス量を前記ガス流通路に供給するガス供給量調整手段と、前記燃料電池の下流側に設けられ、前記ガス流通路から前記反応ガスを吸引するガス吸引手段と、前記燃料電池に対して急激な高負荷出力が要求されたときに前記ガス吸引手段により前記反応ガスを前記ガス流通路から吸引する制御手段とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記ガス吸引手段は、前記燃料電池の発電時における前記ガス流通路の圧力よりも低い圧力に設定可能なタンクと、前記タンクと前記ガス流通路とを連通する連通路と、前記連通路を開閉する開閉弁とを備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記タンク内に蓄積された前記反応ガスを前記ガス流通路側に戻す放出手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
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