JP2008027635A - 電気化学素子 - Google Patents

電気化学素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2008027635A
JP2008027635A JP2006196362A JP2006196362A JP2008027635A JP 2008027635 A JP2008027635 A JP 2008027635A JP 2006196362 A JP2006196362 A JP 2006196362A JP 2006196362 A JP2006196362 A JP 2006196362A JP 2008027635 A JP2008027635 A JP 2008027635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating plate
electrochemical element
end surface
sealing plate
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006196362A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4862528B2 (ja
Inventor
Tomomichi Ueda
智通 上田
Kyosuke Miyata
恭介 宮田
Hajime Nishino
肇 西野
Mikiya Shimada
幹也 嶋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006196362A priority Critical patent/JP4862528B2/ja
Publication of JP2008027635A publication Critical patent/JP2008027635A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4862528B2 publication Critical patent/JP4862528B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

【課題】エネルギー密度が高い非水電解質二次電池などの電気化学素子を密閉構造で実用化する際に、ケース内部の構造を適正化することにより、不慮時においても安全機構を正常に作動させる。
【解決手段】本発明の電気化学素子は、正極と負極とをセパレータを介して積層した電極群を、開口部を有するケースに収納し、前記開口部を封口板で封口しており、封口板は、電気化学素子の内圧が所定の圧力に達した時に、電気化学素子内の圧力を電気化学素子の外部へ逃がす機能を有する排気弁を有しており、電極群と封口板の間に絶縁板を有し、絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材としてガラス繊維を含んでおり、少なくとも開孔を1つ有しており、ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所ある。
【選択図】図2

Description

本発明は密閉型の電気化学素子に関し、特に高エネルギー密度の電気化学素子用の絶縁板に関する。
電気化学素子、特に、充放電ができ高エネルギー密度の非水電解質二次電池は、さらなる高エネルギー密度化を目指し、新規な高容量活物質の開発が進められている。具体的には、正極活物質は、リチウムコバルト酸化物からリチウムニッケル酸化物へ、負極活物質は、黒鉛からケイ素やスズなどを含む合金材料へと、開発が進みつつある。
これら活物質を用いた非水電解質二次電池は、通常は、正極と負極とをセパレータを介して積層した電極群をケースに収納し、ケースの開口部を封口板で封口した密閉構造をしている。また、端子機能を有する封口板とケースに、電極群から導出された正負極リードを接続することにより、封口板とケースは正負極のどちらかの端子を兼ねている。このような密閉構造にした場合、次に説明する2つの機構を設ける必要がある。1つ目の機構は、非水電解質二次電池が異常使用され、例えば、異常高温で保存した時に発生するガスをケースの外部へ排出する機能として、ケース内の内圧が所定圧に達した時に作動する排気弁を封口板に内蔵している。2つ目の機構は、電極群と封口板との間に絶縁板を設け、電極群と封口板とが接触しないようにしている。この絶縁板は、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂からできていたり、骨格材となるガラス繊維と無機添加剤を含ませたフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂材料とを積層させた絶縁板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、異常発生したガスによって電極群が変形し、封口板が有している排気弁までのガスの流路が制約されるのを防ぐため、前記絶縁板は群の変形を抑制し、500℃において、1kgf/mm2以上の内部圧力に耐える耐圧を有する絶縁板が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−231314号公報 特開2000−348771号公報
電気化学素子内で急激に内圧が上昇した場合、内圧によって電極群が封口板側に押し上げられ、電極群と封口板との間に設けた絶縁板が電極群と共に変形し、封口板に内蔵された排気弁を変形させ、排気弁がうまく動作せず、ガスの排出効率が低下することとなる。そのため、電気化学素子内で発生したガスを効率的に封口板に誘導するために、絶縁板は少なくとも開孔を1つ有している必要がある。
また、絶縁板は、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂からできていたり、骨格材となるガラスクロスと無機添加剤を含ませたフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂材料とを積層させてため、射出成型、モールド成型や切削加工によって製造することができる。しかし、ガラスクロスと熱硬化性樹脂とを積層構造にする場合は、生産コストを安くする観点から、打ち抜き加工で製造することが好ましい。
ところで、電気化学素子内で急激な温度の上昇に伴って、内圧が上昇した場合、電極群と封口板との間に設けられた絶縁板(例えば、特許文献1のような)が、高熱とガス圧力で変形し、封口板の排気弁から電気化学素子外部へ排出するためのガス流路を遮断してし
まう。それを防ぐために、絶縁板の開孔面積を大きくする必要がある。
高容量活物質を使用したエネルギー密度が高い電気化学素子は、異常使用時に発生するガス量やガス流速が著しい。ガス量やガス流速に耐えうるために絶縁板の排気効率を向上させるために開孔面積を大きくして、ガスの排気経路を確保する必要がある。その反面、開孔面積を大きくすると、外形の端面と開孔の端面との間が狭くなる可能性がある。
絶縁板の開孔面積を大きくしてガスの排気経路を確保するために、外形の端面と開孔の端面との間が狭くした場合、打ち抜き加工時の剪断応力により絶縁板が受けるダメージは、外形の端面と開孔の端面との間が広い絶縁板に比べて、大きくなる。その結果、絶縁板を打ち抜き加工で作った場合、割れ易くなり生産性が下がることになる。さらに、同じ形状の絶縁板を、切削加工、射出成型、もしくはモールド成型で製造した場合に比べ、打ち抜き加工で製造した場合の方が、打ち抜き加工時の剪断応力により絶縁板は、例えば、特許文献1のような絶縁板は、骨格材としてのガラス繊維が破断したり、ガラス繊維とフェノール樹脂の積層部の層間が剥離したりする。そのため、強度確保のための骨格材がその役目を果たさなくなり、絶縁板の強度は大幅に低下することとなる。このように新たな課題を有している。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、高エネルギー密度の電気化学素子を異常に使用した場合においても、電気化学素子内部のガス流路を遮断することなく、電気化学素子外部に効率的にガス排気ができる電気化学素子を提供することを目的とする。
本発明の電気化学素子は、正極と負極とをセパレータを介して積層した電極群を、開口部を有するケースに収納し、前記開口部を封口板で封口した電気化学素子であって、
前記封口板は、前記電気化学素子の内圧が所定の圧力に達した時に、前記電気化学素子内の圧力を前記電気化学素子の外部へ逃がす機能を有する排気弁を有しており、
前記電極群と前記封口板の間に絶縁板を有し、
前記絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材としてガラス繊維を含んでおり、少なくとも開孔を1つ有しており、
前記ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所あることを特徴とする。
別の発明の電気化学素子の絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材として金属繊維を含んでおり、少なくとも開孔を1つ有しており、
前記金属繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所あることを特徴とする。
別の発明の電気化学素子の絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材として炭素繊維を含んでおり、少なくとも開孔を1つ有しており、
前記炭素繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所あることを特徴とする。
別の発明の電気化学素子の絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材としてガラス繊維、金属繊維、および炭素繊維の内少なくとも1種類を含んでおり、かつ少なくとも開孔を1つ有しており、
前記繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距
離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所あることを特徴とする。
本発明によれば、高エネルギー密度の電気化学素子を異常に使用した場合においても、電気化学素子内部のガス流路を遮断することなく、電気化学素子内部のガス流路を遮断することなく、電気化学素子外部に効率的にガス排気できる電気化学素子を提供することができる。
第1の発明は、正極と負極とをセパレータを介して積層した電極群を、開口部を有するケースに収納し、前記開口部を封口板で封口した電気化学素子であって、
前記封口板は、前記電気化学素子の内圧が所定の圧力に達した時に、前記電気化学素子内の圧力を前記電気化学素子の外部へ逃がす機能を有する排気弁を有しており、
前記電極群と前記封口板の間に絶縁板を有し、
前記絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材としてガラス繊維を含んでおり、少なくとも開孔を1つ有しており、
前記ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所あることを特徴とする。
絶縁板の製造工程として、絶縁板の元となるガラス繊維と熱硬化性樹脂からなる板を用い、異常使用時に発生するガスが通り抜ける経路となる開孔を打ち抜く工程と、絶縁板を所定の外形形状に打ち抜く工程からなっている。このような工程にすることは、生産性や品質保持の観点から望ましい。その理由は、例えば、所定の外形に打ち抜いてから開孔部を打ち抜こうとした場合、開孔部の位置を精密に決めて打ち抜くためには金型構造が複雑となり、生産性が低下するためである。絶縁板の開孔部を打ち抜いた後に、所定の外形形状に打ち抜く方法は、所定の外径形状に打ち抜いた時点で絶縁板の最終形状となる。そのため、生産性の観点から、所定の外径形状に打ち抜くと同時に、打ち抜き後、絶縁板を金型から下方へ落とすことが望ましい。打ち抜き加工される時に、ガラス繊維を積層した絶縁板の元となる材料は、材料押さえと下型に挟まれた状態で、上型から剪断応力を受ける。上型から押されたその製品は、上型の下方から支えられることがないため、引きちぎられるように変形する。このため、製品の金型近傍の材料は、積層部の層間を境にして剥れる可能性がある。
ガスの排気効率を向上させるために開孔面積を広げた場合、外形の端面と開孔部の端面との間が狭くなり、打ち抜き加工時の剪断応力により、ガラス繊維と熱硬化性樹脂の積層部に層間剥離が生じたり、ガラス繊維が寸断したりする。そのため、絶縁板は強度の面でダメージを受け易くなる。ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所あるようにすると、打ち抜き加工時、剪断応力によるダメージを受け難くなるため、金型近傍の絶縁板は、積層部の層間で剥れ難くなる。
60%よりも大きい位置にガラス繊維があると、ガラス繊維長が短くなるため、長さ当たりに受ける剪断応力が大きくなり、ガラス繊維がダメージを受けやすくなる。したがって、60%以内にガラス繊維を配置することで、絶縁板の機械的強度を保ち、ガス流路の確保ができるようになる。
ガラス繊維径は4〜20μmが、強度、配合性、および価格などの観点から好ましい。
ガラス繊維径が4μmより小さい場合、絶縁板打ち抜き加工時に剪断応力により寸断する可能性があり、強度の観点から好ましくない。ガラス繊維径が20μmより大きい場合、ガラス繊維の密度が上がらず、強度を上げにくいため好ましくない。次に、ガラス繊維とフェノール樹脂とを積層した板(以下、ガラスフェノール積層板と略す)の製造方法について簡単に述べる。まず、ガラス繊維にフェノール樹脂を含浸したプリプレグを作製し、このプリプレグをガラス繊維の方向が45°〜135°になるように所定の枚数を交互に積層し、加熱加圧して作製する。民生向け駆動電源用途の電気化学素子の場合は、電池の有効体積確保のため2〜5枚を交互に積層し、積層板の厚みを0.1〜1.0mmにすれば良い。高エネルギー密度の正極活物質を使った電気化学素子の場合、例えば、直径18mm、高さ65mm、いわゆる18650サイズの場合、厚み0.2〜0.8mmが好ましい。自動車用の駆動電源やエレベータ等の住宅設備などの駆動用電源用途の電解化学素子の場合は、電気化学素子のサイズの大きさに応じて適宜交互に積層すると良い。このように、ガラス繊維の方向が45°〜135°になるように交互に積層することによって、ガラス繊維の方向を同じ向きにそろえて重ねるより強度のある積層板が得られる。また、積層枚数が3枚以上の奇数枚の場合、ガラス繊維の方向を45°で交互に積層するのが強度の観点から好ましい。積層枚数が2枚の場合はガラス繊維の方向を90°にして積層するのが強度の観点から好ましい。積層枚数が4枚以上の偶数枚の場合、ガラス繊維の方向を45°に交互に積層するのが強度の観点から好ましい。また、製造のし易さの観点からはガラス繊維の方向を90°で交互に積層するのが好ましい。以上のことから、絶縁板を強度もしくは製造のし易さのどちらを選択するから、電気化学素子に求められる性能により決定すると良い。
ガラス繊維は大別して短繊維と長繊維がある。ガラス繊維は主にガラスウールなどとして断熱材など建築材料に使用されることが多い。一方、長繊維は糸状で繊維長が長く、工業材料などとして使用されることが多い。絶縁板の骨格材としてガラス繊維を使用する場合は、糸状の長繊維を使用することが好ましい。
ガラス繊維の材質としては、ソーダガラス、鉛ガラス、硼珪酸ガラスなどが挙げられるが、コストの観点からソーダガラスが好ましい。
第2の発明の絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材として金属繊維を含んでおり、少なくとも開孔を1つ有しており、
前記金属繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所あることを特徴とする。
第3の発明の絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材として炭素繊維を含んでおり、少なくとも開孔を1つ有しており、
前記炭素繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所あることを特徴とする。
第4の発明の絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材としてガラス繊維、金属繊維、および炭素繊維の内少なくとも1種類を含んでおり、かつ少なくとも開孔を1つ有しており、
前記繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所あることを特徴とする。
骨格材を金属繊維や炭素繊維にする場合、繊維径、プリプレグを繊維方向が45°〜1
35°になるように所定の枚数を交互に積層することについても同様である。民生向け駆動電源用途の電気化学素子の場合は、電池の有効体積確保のため2〜5枚を交互に積層し、積層板の厚みを0.1〜1.0mmにすれば良い。高エネルギー密度の正極活物質を使った電気化学素子の場合、例えば、直径18mm、高さ65mm、いわゆる18650サイズの場合、厚み0.2〜0.8mmが好ましい。自動車用の駆動電源やエレベータ等の住宅設備などの駆動用電源用途の電解化学素子の場合は、電気化学素子のサイズの大きさに応じて適宜交互に積層すると良い。
また、積層枚数が3枚以上の奇数枚の場合、ガラス繊維の方向を45°で交互に積層するのが強度の観点から好ましい。積層枚数が2枚の場合はガラス繊維の方向を90°にして積層するのが強度の観点から好ましい。積層枚数が4枚以上の偶数枚の場合、ガラス繊維の方向を45°に交互に積層するのが強度の観点から好ましい。また、製造のし易さの観点からはガラス繊維の方向を90°で交互に積層するのが好ましい。以上のことから、絶縁板を強度もしくは製造のし易さのどちらを選択するから、電気化学素子に求められる性能により決定すると良い。
金属繊維や炭素繊維はガラス繊維に比べて、強度の観点では良好である。また、打ち抜き加工時に金属繊維、炭素繊維、およびガラス繊維の切断断面が露出する。そのため、電気導電性のある金属繊維や炭素繊維の場合は、電気化学素子を構成するケースやリードのような金属部品と接触すると短絡する可能性がある。このことを詳述すると、絶縁板の外周の端面が電気化学素子の外部端子を兼ねるケースと接触し、かつ電極群から引き出されたリードが外部端子を兼ねるケースと反対の極であり、絶縁板の開孔部にリードを通す場合、絶縁板の開孔部の端面がリードと接触することとなる。このようなことから、絶縁板の外周の端面か絶縁板の開孔部の端面の内、少なくとも一方を絶縁処理する必要がある。絶縁処理の方法としては、絶縁板の外周および開孔部の端面を樹脂で覆い絶縁化するのが好ましい。
骨格材として、ガラス繊維、金属繊維、および炭素繊維を挙げたが、絶縁性の観点からガラス繊維を単独で用いるのが好ましい。
以下に非水電解質二次電池としての実施例を示すが、本発明の電気化学素子はこの実施例に限られるものではない。
以下に負極、正極、電極群、絶縁板、および非水電解質二次電池の作製方法について詳細に述べる。絶縁板は、その骨格材としてガラス繊維を単独で用い、ガラス繊維方向が90°で積層枚数を3枚にした場合について述べる。
(負極)
負極活物質として塊状人造黒鉛(日立化成(株)製、商品名:MAG−D)96重量部と、結着剤としてスチレンブタジエンゴム(以下、SBRと略す)を水に分散させたディスパージョン溶液を固形分比で3重量部と、増粘剤としてカルボキシメチルセルロース(以下、CMCと略す)(第一工業製薬(株)製)1重量部と、適量の水とを混合し、負極合剤用ペーストを調製した。このペーストを、銅(以下、Cuと略す)箔からなる集電体(厚さ10μm)の両面に塗布し、乾燥後に厚みが170μmになるまで圧延して、幅58mm、長さ600mmの寸法に切断し負極を得た。
(正極)
正極活物質としてコバルト酸リチウム(以下、LiCoO2と略す)粉末93重量部と、導電剤としてアセチレンブラック(以下、ABと略す)4重量部とを混合した。得られ
た粉末に、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFと略す)のN−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと略す)溶液(呉羽化学工業(株)製、商品品番:#1320)を固形分比で3重量部となるように混合した。得られた混合物に適量のNMPを加えて、正極合剤用ペーストを調製した。このペーストを、アルミニウム(以下、ALと略す)箔からなる集電体(厚さ15μm)の両面に塗布し、乾燥後に、厚み180μmになるまで圧延し、さらに85℃下で十分に乾燥させ、幅57mm、長さ550mmの寸法に切断し正極Aを得た。
また、活物質としてLiCo0.2Ni0.82を用い、AL箔に対する塗布量を減らすととも圧延も緩やかに行い、単位面積当たりの理論容量および厚みを正極Aに揃えた以外は、正極Aと同様の処方で正極Bを作製した。
(電極群)
正極Aと上述した負極とをセパレータ(セルガード(株)社製、商品品番:#2320、厚み0.02mm)を介して円筒型に捲回することにより、直径17.6mm、高さ60mmの電極群A(理論容量:2550mAh)を作製した。また、正極Bを用い、電極群Aと同様に電極群Bを作製した。
(絶縁板)
絶縁板は、次のようにガラス繊維を積層した積層板を打ち抜き加工して絶縁板とした。
骨格材となるガラス繊維(直径8μm)を直径0.18mmに束ね0.6mmの間隔で配置し、熱硬化性樹脂のフェノール樹脂を含浸させ乾燥したものをシート状にし、これを3枚積層した。ガラス繊維方向が90°方向になるように3枚を交互に積層したものを加熱加圧し、厚みを0.5mmに調整したものを積層板とした。この時の加熱温度は150〜200℃、加圧力は3〜7MPa、時間は60〜150分の範囲が好ましい。
絶縁板の開孔部を打ち抜き加工する際、ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心を対称に中心からの距離が半径の30%の位置に、絶縁板の一端面から他端面まで1本ずつ2箇所連続途切れることなく通っているようにしたもの(絶縁板A)、ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の30%の位置に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っているようにしたもの(絶縁板B)、ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心を対称に中心からの距離が半径の60%の位置に、絶縁板の一端面から他端面まで1本ずつ2箇所連続途切れることなく通っているようにしたもの(絶縁板C)、ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%の位置に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っているようにしたもの(絶縁板D)、ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%の位置と70%の位置に、絶縁板の一端面から他端面まで1本ずつ連続途切れることなく通っているようにしたもの(絶縁板E)、ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心を対称に中心からの距離が半径の70%の位置に、絶縁板の一端面から他端面まで1本ずつ2箇所連続途切れることなく通っているようにしたもの(絶縁板F)、ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の70%の位置に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っているようにしたもの(絶縁板G)、ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面まで1本も連続して通っていないもの(絶縁板H)8種類の絶縁板を作製した。
(非水電解質二次電池)
直径18.30mm、内径17.85mm、高さ68mmの鉄からなる円筒型のケースに電極群Aを収納した後、電極群Aの下面から突出させた負極リードをケースの底面に溶接した。さらに、電極群Aの上面に絶縁板A(電池AA)、絶縁板B(電池AB)、絶縁板C(電池AC)、絶縁板D(電池AD)、絶縁板E(電池AE)、絶縁板F(電池AF)、絶縁板G(電池AG)および絶縁板H(電池AH)を配置し、電極群Aの上面から突出させた正極リードをこれら絶縁板の孔部から通し、作動圧が14.7MPaの排気弁を内蔵した封口板に溶接した。
また、電池AA〜AGの時と同じケースに電極群Bを収納した後、電極群Bの下面から突出させた負極リードをケースの底面に溶接した。さらに、電極群Bの上面に絶縁板A(電池BA)、絶縁板B(電池BB)、絶縁板C(電池BC)、絶縁板D(電池BD)、絶縁板E(電池BE)、絶縁板F(電池BF)、絶縁板G(電池BG)および絶縁板H(電池BH)を配置し、電極群Aの上面から突出させた正極リードをこれら絶縁板の孔部から通し、作動圧が14.7MPaの排気弁を内蔵した封口板に溶接した。
非水溶媒としてエチレンカーボネート(以下、ECと略す)とエチルメチルカーボネート(以下、EMCと略す)とを体積比1:3で混合した溶液に六フッ化リン酸リチウム(以下、LiPF6と略す)を1.2モル/L溶解し、非水電解質を調製した。これらのケース上部の直径を機械加工で縮小した後、調製した非水電解質をケース上部から注入し、ケース上部に封口板を配置してカシメにより封口した。このようにして非水電解質二次電池を作製した。これらを電池AA〜AHおよびBA〜BHとした。
図1は本発明の電気化学素子の構成の一例を表す概略図を示しており、図2は封口板で封口する前のケースの開口部の一例を表す概略図を示している。正極と負極とをセパレータを介して積層した電極群3をケース4に収納した後、電極群3の上部に絶縁板2を配置して、封口板1で封口することにより、本発明の電気化学素子が構成される。この絶縁板2には開孔部5aおよび5bが設けられている。絶縁板2に設けた開孔部5aおよび5bは不慮時に急激に発生したガスの抜け道となるため、封口部1に内蔵した排気弁(図示せず)に向かってガスが円滑に誘導されやすくなる。
これら電池を、定電流500mAで電池の終止電圧4.1Vになるまで定電流充電し、定電流500mAで電池の終止電圧3.0Vの定電流放電を2回繰り返した。その後、絶縁板の強度試験、ガス発生の挙動差の確認試験、およびガス発生時の排気弁の作動確認試験の評価を行った。その評価結果を表1にまとめた。以下に各評価の試験方法について示す。
(絶縁板の強度試験)
各絶縁板を5個ずつ抜き取り、図4に示すような内径18mm、穴径15.5mmの容器に絶縁板を置き、先端径10mmの円柱で絶縁板を押し込み、絶縁板が割れるまでの最大強度を測定した。
(ガス発生の挙動差の確認試験)
電極群A、Bそれぞれの電池のガス発生の挙動差を確認するために、それぞれの電極群を代表して電池ADおよびBDを各1個ずつ抜き取り、雰囲気温度25℃で、定電流1500mAで電池の終止電圧が4.2Vになるまで定電流充電を行い、次いで定電圧4.2Vで電池の終止電流が100mAになるまで定電圧充電を行った。この電池を図3に示す耐圧容器内に格納した後、耐圧容器ごと250℃に加熱し、強制的にガスを発生させ、耐圧容器内の温度と圧力変化を測定した。
具体的な測定方法を次に説明する。電池ADもしくはBDの電池を電池6の位置に設置
し、電池6を加熱器8、圧力計9、および温度計10を備えたチャンバー7中に設置した。加熱器8で電池6を加熱し、チャンバー7内の温度が250℃に達したところで温度を一定に保持した。電池6を250℃に曝すことで電池6内に発生したガスは、電池6の排気弁を通して、電池6の外部(すなわち、チャンバー7内)に放出される。チャンバー7内の温度が250℃に達したところから、圧力計9と温度計10のモニターを始め、チャンバー7内の圧力と温度の変化を測定した。
理想気体の状態方程式PV=nRT(Pは圧力、Vは体積、nは気体分子のモル数、Rは定数、Tは温度)を用い、20℃におけるガスの排気量に換算した。このガスの排気量の積算量を縦軸に、経過時間を横軸にして図5に示す。
(ガス発生時の排気弁の作動確認試験)
各電池を20個ずつ抜き取り、ガス発生の挙動差の確認試験と同じ要領で、各電池を充電した。その後、この電池を図3に示す耐圧容器内に格納した後で耐圧容器ごと250℃に加熱し、強制的にガスを発生させた。ガスがケースの外部に放出された後に、耐圧容器内から電池を取り出して外観を検査した。ガスが排気弁を通じて放出されたものを「合格」と認定した。
Figure 2008027635
表1の絶縁板の強度試験の結果から、絶縁板A〜Eのように中心からの距離が半径の60%以上の位置にガラス繊維があると強度が急激に減少していることがわかる。絶縁板F、G、Hの打ち抜き加工による切断端面を観察すると、ガラス繊維とフェノール樹脂の層間剥離が見られ、ガラス繊維が寸断されていることが確認できた。また、絶縁板Eでは、中心からの距離が半径の60%以上の位置にガラス繊維がある部分では、層間剥離は見られず、ガラス繊維も寸断されず良好な状態であった。それにも関わらず、中心からの距離が半径の60%以上の位置にガラス繊維がある部分では、ガラス繊維とフェノール樹脂の層間剥離が見られ、ガラス繊維が寸断されていることが確認できた。これは、打ち抜き加工される時に、ガラス繊維を積層した絶縁板の元となる材料が、材料押さえと下型に挟まれた状態で、上型から剪断応力を受けた時に引きちぎられるように変形し、積層部の層間を境にして剥れたことを示唆している。絶縁板Cについても同様の観察をしたところ、層間剥離は見られず、ガラス繊維も寸断されず良好な状態であった。これらの結果から、中心からの距離が半径の60%より大きい位置にガラス繊維がある部分では、絶縁板の強度が低下すると考えられる。
また、表1のガス発生の挙動差の確認試験結果から、電池AF〜AH、BF〜BHのよ
うに中心からの距離が半径の60%以上の位置にガラス繊維があると排気弁が正常に作動する合格率が極端に低下していることがわかる。該当する電池AGおよびBGを分解して解析したところ、絶縁板2が変形して電極群と排気弁との経路を塞いでいることが確認できた。これは、ガス発生に伴い封口板に向かって移動する電極群に対して、絶縁板の強度が小さいため、絶縁板が変形してしまったと考えられる。
電極群A、Bともに、絶縁板の一端面から他端面まで1本も連続して通っていない絶縁板Gを用いたときに合格率が極端に低下しているが、中でも電極群Bを用いた電池BGの確率が著しく低かった。この理由として、電池ADおよびBDを用いて測定したガス発生の挙動差が影響したものと考えられる。すなわち、リチウムニッケル複合酸化物は熱分解後のガス発生量が極めて多いので、強度が低下した絶縁板を用いた時の不具合が顕著化したと考えられる。この結果から、電気化学素子として非水電解質二次電池を選択し、かつ正極の活物質としてリチウムニッケル複合酸化物を用いた場合、本発明の効果がより顕著に発揮されることがわかる。
なお、本実施例では非水電解質二次電池について説明したが、非水電解質二次電池以外にアルカリ蓄電池、鉛蓄電池のような電気化学素子でも同様の効果が得られる。
本実施例では、ガラス繊維の方向が90°になるように3枚を交互に積層した絶縁板について説明したが、ガラス繊維の方向が45°〜135°でも、積層枚数が3枚以外の2〜5枚でも同様の効果が得られる。
本実施例では、骨格材としてガラス繊維を単独で用いた場合について説明したが、骨格材が金属繊維や炭素繊維を単独で用いても、ガラス繊維、金属繊維、および炭素繊維の組み合わせを用いても同様の効果が得られる。
本発明による電気化学素子は、高容量で高信頼性を求められるポータブル電気機器用電源等として有用でありことは当然のことながら、自動車用の駆動電源やエレベータ等の住宅設備などの駆動用電源としても有用である。
本発明の電気化学素子の構成の一例を表す概略図 封口板で封口する前のケースの開口部の一例を表す概略図 高温下でのガス発生の挙動を確認する測定法を示す概略図 絶縁板の強度を測定する装置の概略図 正極活物質の違いによる高温下でのガス発生の挙動の差を示す図
符号の説明
1 封口板
2 絶縁板
3 電極群
4 ケース
5a 孔部
5b 孔部
6 電池
7 チャンバー
8 加熱器
9 圧力計
10 温度計
11 荷重計
12 装置


Claims (4)

  1. 本発明の電気化学素子は、正極と負極とをセパレータを介して積層した電極群を、開口部を有するケースに収納し、前記開口部を封口板で封口した電気化学素子であって、
    前記封口板は、前記電気化学素子の内圧が所定の圧力に達した時に、前記電気化学素子内の圧力を前記電気化学素子の外部へ逃がす機能を有する排気弁を有しており、
    前記電極群と前記封口板の間に絶縁板を有し、
    前記絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材としてガラス繊維を含んでおり、少なくとも開孔を1つ有しており、
    前記ガラス繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所ある電気化学素子。
  2. 本発明の電気化学素子は、正極と負極とをセパレータを介して積層した電極群を、開口部を有するケースに収納し、前記開口部を封口板で封口した電気化学素子であって、
    前記封口板は、前記電気化学素子の内圧が所定の圧力に達した時に、前記電気化学素子内の圧力を前記電気化学素子の外部へ逃がす機能を有する排気弁を有しており、
    前記電極群と前記封口板の間に絶縁板を有し、
    前記絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材として金属繊維を含んでおり、少なくとも開孔を1つ有しており、
    前記金属繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所ある電気化学素子。
  3. 本発明の電気化学素子は、正極と負極とをセパレータを介して積層した電極群を、開口部を有するケースに収納し、前記開口部を封口板で封口した電気化学素子であって、
    前記封口板は、前記電気化学素子の内圧が所定の圧力に達した時に、前記電気化学素子内の圧力を前記電気化学素子の外部へ逃がす機能を有する排気弁を有しており、
    前記電極群と前記封口板の間に絶縁板を有し、
    前記絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材として炭素繊維を含んでおり、少なくとも開孔を1つ有しており、
    前記炭素繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所ある電気化学素子。
  4. 本発明の電気化学素子は、正極と負極とをセパレータを介して積層した電極群を、開口部を有するケースに収納し、前記開口部を封口板で封口した電気化学素子であって、
    前記封口板は、前記電気化学素子の内圧が所定の圧力に達した時に、前記電気化学素子内の圧力を前記電気化学素子の外部へ逃がす機能を有する排気弁を有しており、
    前記電極群と前記封口板の間に絶縁板を有し、
    前記絶縁板は、熱硬化性樹脂からなり、骨格材としてガラス繊維、金属繊維、および炭素繊維の内少なくとも1種類を含んでおり、かつ少なくとも開孔を1つ有しており、
    前記繊維が、絶縁板の一端面から他端面までの最大外径を通る線と平行で、中心からの距離が半径の60%以内に、絶縁板の一端面から他端面まで1本連続途切れることなく通っている箇所が少なくとも1箇所ある電気化学素子。

JP2006196362A 2006-07-19 2006-07-19 電気化学素子 Active JP4862528B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006196362A JP4862528B2 (ja) 2006-07-19 2006-07-19 電気化学素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006196362A JP4862528B2 (ja) 2006-07-19 2006-07-19 電気化学素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008027635A true JP2008027635A (ja) 2008-02-07
JP4862528B2 JP4862528B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=39118079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006196362A Active JP4862528B2 (ja) 2006-07-19 2006-07-19 電気化学素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4862528B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011067931A1 (ja) * 2009-12-04 2011-06-09 パナソニック株式会社 密閉型二次電池
JP2014053262A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Panasonic Corp 密閉型二次電池
WO2018199604A1 (ko) * 2017-04-27 2018-11-01 주식회사 엘지화학 절연 부재, 절연 부재의 제조방법 및 상기 절연 부재를 포함하는 원통형 전지의 제조방법
KR20180120100A (ko) * 2017-04-26 2018-11-05 주식회사 엘지화학 절연 부재 및 절연 부재를 포함하고 있는 원통형 전지셀
KR20180120600A (ko) * 2017-04-27 2018-11-06 주식회사 엘지화학 절연 부재, 절연 부재의 제조방법 및 상기 절연 부재를 포함하는 원통형 전지의 제조방법
WO2019088524A1 (ko) * 2017-11-01 2019-05-09 주식회사 엘지화학 이차 전지 및 이차 전지용 절연판
CN110226248A (zh) * 2017-03-27 2019-09-10 松下电器产业株式会社 二次电池用绝缘板及具备该二次电池用绝缘板的二次电池
CN111727524A (zh) * 2018-01-31 2020-09-29 科拉西尔有限公司 具有密封阳极结构的混合固态电池

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5853951A (ja) * 1981-09-26 1983-03-30 Yutaka Raito Kogyosho:Kk 繊維強化熱硬化性合成樹脂素材の残材を利用した熱硬化性合成樹脂原料の製造方法
JPH06163079A (ja) * 1992-11-20 1994-06-10 Asahi Chem Ind Co Ltd 非水電解液電池
JPH08174736A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Sumitomo Bakelite Co Ltd 積層板
JPH08174583A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Sumitomo Bakelite Co Ltd 積層板の製造方法
JPH1095024A (ja) * 1996-09-24 1998-04-14 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 突部を有するフェノール樹脂成形品の製造法
JP2000348771A (ja) * 1999-06-02 2000-12-15 Sony Corp 非水電解液二次電池
JP2002088627A (ja) * 2000-07-19 2002-03-27 Johns Manville Internatl Inc ガラス繊維マット、方法および積層品
JP2003238709A (ja) * 2002-02-22 2003-08-27 Risho Kogyo Co Ltd フレキシブルプリント配線板用補強材
JP2006080064A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Samsung Sdi Co Ltd リチウム二次電池

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5853951A (ja) * 1981-09-26 1983-03-30 Yutaka Raito Kogyosho:Kk 繊維強化熱硬化性合成樹脂素材の残材を利用した熱硬化性合成樹脂原料の製造方法
JPH06163079A (ja) * 1992-11-20 1994-06-10 Asahi Chem Ind Co Ltd 非水電解液電池
JPH08174736A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Sumitomo Bakelite Co Ltd 積層板
JPH08174583A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Sumitomo Bakelite Co Ltd 積層板の製造方法
JPH1095024A (ja) * 1996-09-24 1998-04-14 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 突部を有するフェノール樹脂成形品の製造法
JP2000348771A (ja) * 1999-06-02 2000-12-15 Sony Corp 非水電解液二次電池
JP2002088627A (ja) * 2000-07-19 2002-03-27 Johns Manville Internatl Inc ガラス繊維マット、方法および積層品
JP2003238709A (ja) * 2002-02-22 2003-08-27 Risho Kogyo Co Ltd フレキシブルプリント配線板用補強材
JP2006080064A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Samsung Sdi Co Ltd リチウム二次電池

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011067931A1 (ja) * 2009-12-04 2011-06-09 パナソニック株式会社 密閉型二次電池
CN102549811A (zh) * 2009-12-04 2012-07-04 松下电器产业株式会社 密闭型二次电池
JP2014053262A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Panasonic Corp 密閉型二次電池
US11495855B2 (en) 2017-03-27 2022-11-08 Panasonic Holdings Corporation Secondary battery insulating plate and secondary battery including the same
US11901501B2 (en) 2017-03-27 2024-02-13 Panasonic Holdings Corporation Secondary battery insulating plate and secondary battery including the same
CN110226248A (zh) * 2017-03-27 2019-09-10 松下电器产业株式会社 二次电池用绝缘板及具备该二次电池用绝缘板的二次电池
JP7395676B2 (ja) 2017-03-27 2023-12-11 パナソニックエナジー株式会社 二次電池用絶縁板およびそれを備える二次電池
JPWO2018179721A1 (ja) * 2017-03-27 2020-02-06 パナソニック株式会社 二次電池用絶縁板およびそれを備える二次電池
JP2021177497A (ja) * 2017-03-27 2021-11-11 パナソニック株式会社 二次電池用絶縁板およびそれを備える二次電池
JP2022160617A (ja) * 2017-03-27 2022-10-19 三洋電機株式会社 二次電池用絶縁板およびそれを備える二次電池
JP7123226B2 (ja) 2017-03-27 2022-08-22 パナソニックホールディングス株式会社 二次電池用絶縁板およびそれを備える二次電池
KR20180120100A (ko) * 2017-04-26 2018-11-05 주식회사 엘지화학 절연 부재 및 절연 부재를 포함하고 있는 원통형 전지셀
KR102509709B1 (ko) * 2017-04-26 2023-03-15 주식회사 엘지에너지솔루션 절연 부재 및 절연 부재를 포함하고 있는 원통형 전지셀
KR20180120600A (ko) * 2017-04-27 2018-11-06 주식회사 엘지화학 절연 부재, 절연 부재의 제조방법 및 상기 절연 부재를 포함하는 원통형 전지의 제조방법
WO2018199604A1 (ko) * 2017-04-27 2018-11-01 주식회사 엘지화학 절연 부재, 절연 부재의 제조방법 및 상기 절연 부재를 포함하는 원통형 전지의 제조방법
KR102172059B1 (ko) * 2017-04-27 2020-10-30 주식회사 엘지화학 절연 부재, 절연 부재의 제조방법 및 상기 절연 부재를 포함하는 원통형 전지의 제조방법
WO2019088524A1 (ko) * 2017-11-01 2019-05-09 주식회사 엘지화학 이차 전지 및 이차 전지용 절연판
CN110462874B (zh) * 2017-11-01 2022-05-17 株式会社Lg化学 二次电池的绝缘体和包括其的二次电池
KR102288850B1 (ko) 2017-11-01 2021-08-12 주식회사 엘지에너지솔루션 이차 전지 및 이차 전지용 절연판
US11450910B2 (en) 2017-11-01 2022-09-20 Lg Energy Solution, Ltd. Secondary battery and insulator for secondary battery
JP2020522092A (ja) * 2017-11-01 2020-07-27 エルジー・ケム・リミテッド 二次電池及び二次電池用絶縁板
EP3598524A4 (en) * 2017-11-01 2020-06-24 LG Chem, Ltd. SECONDARY BATTERY AND INSULATING PLATE FOR A SECONDARY BATTERY
CN110462874A (zh) * 2017-11-01 2019-11-15 株式会社Lg化学 二次电池和二次电池的绝缘板
KR20190049206A (ko) * 2017-11-01 2019-05-09 주식회사 엘지화학 이차 전지 및 이차 전지용 절연판
CN111727524A (zh) * 2018-01-31 2020-09-29 科拉西尔有限公司 具有密封阳极结构的混合固态电池
CN111727524B (zh) * 2018-01-31 2024-02-09 萨库公司 具有密封阳极结构的混合固态电池

Also Published As

Publication number Publication date
JP4862528B2 (ja) 2012-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4862528B2 (ja) 電気化学素子
US9337459B2 (en) Sealed secondary battery
US10424816B2 (en) Lithium-ion secondary battery and manufacturing method thereof
US10535851B2 (en) Cylindrical lithium-ion cell
KR20080041657A (ko) 전지 팩
JP4515405B2 (ja) 円筒状のリチウム二次電池及びその製造方法
KR20090096349A (ko) 밀폐형 전지
JP2007200795A (ja) リチウムイオン二次電池
JP2017208250A (ja) 全固体リチウム二次電池及びその製造方法
KR102268405B1 (ko) 이차 전지용 절연판 및 그의 제조 방법
US20100247991A1 (en) Battery and method for producing the same
JP5099880B2 (ja) リチウムイオン二次電池およびリチウムイオン二次電池の組電池
KR20200053782A (ko) 전지의 내부단락 유도장치, 이를 포함하는 전지 및 전지의 내부단락을 통한 안전성 평가방법
KR20080114770A (ko) 전기화학 소자
JP2019121541A (ja) 非水電解液二次電池
JP2007087801A (ja) リチウムイオン二次電池
US9231270B2 (en) Lithium-ion battery
KR102288850B1 (ko) 이차 전지 및 이차 전지용 절연판
JP5098285B2 (ja) 非水電解質二次電池およびその製造方法
JP2013089441A (ja) 電池用電極群およびこれを用いた電池
JP5122169B2 (ja) 電気化学素子
KR101841307B1 (ko) 안전성 향상을 위한 코팅층이 형성된 이종 분리막을 포함하는 전극조립체 및 이를 포함하는 리튬 이차전지
CN111799441A (zh) 非水电解质二次电池
US8389161B2 (en) Nonaqueous electrolyte secondary battery and method for fabricating the same
JP2012204226A (ja) 非水電解質二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090515

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20090612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111011

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111024

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4862528

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3