以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、宿泊予約システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.宿泊予約システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る宿泊予約システムSの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る宿泊予約システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、宿泊予約システムSは、データベースの一例としての宿泊施設情報データベース101、会員情報データベース102、法人情報データベース103及び宿泊関連情報データベース104を備える団体所属者情報管理装置の一例としての旅行代理店サーバ1と、宿泊施設H−iに設置された宿泊施設端末2−i(i=1,2・・・m)と、法人C−jが所有する施設等に設置された端末装置の一例としての法人端末3−j(j=1,2・・・n)と、ユーザ端末4−k(k=1,2・・・p)と、を含んで構成されている。
旅行代理店サーバ1、宿泊施設端末2−i、法人端末3−j及びユーザ端末4−kは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
このような構成の宿泊予約システムSにおいて、旅行代理店サーバ1は、例えば、旅行代理店により旅行サイトを開設するために設置されたサーバ装置である。この旅行代理店は、宿泊施設H−iの各提供者から宿泊予約の受け付けを委託されており、この宿泊施設H−iに関する宿泊施設情報、宿泊予約状況等は宿泊施設情報データベース101に登録されるようになっている。そして、宿泊予約システムSは、ネットワークNWを介して法人端末3−jやユーザ端末4−kからのリクエストに応じて、旅行代理店サーバ1が宿泊施設H−iの予約登録処理を行うこと等により、法人端末3−jやユーザ端末4−kを利用するユーザに対して宿泊予約サービスを提供している。
この宿泊予約サービスを利用するために、ユーザは、個人として宿泊予約システムSの会員登録手続を行うことにより、当該システムによる宿泊予約サービスを利用することが可能になっており、登録された会員に関する会員情報等は会員情報データベース102に登録されるようになっている。
なお、以降の説明において、宿泊予約等を行う場合における法人端末3−jやユーザ端末4−kを総称する場合には、「予約者端末」というものとし、当該予約者端末を利用するユーザを、単に「ユーザ」(場合によって、「会員」あるいは「社員」)というものとする。
また、宿泊予約システムSにおいては、個人に対する宿泊予約サービスの他に、法人C−jに所属する社員としてユーザが宿泊予約を行った場合には、予約された宿泊施設H−iの宿泊料金を当該所属する法人C−jに対して一括請求する法人予約サービスが提供されている。
次に、宿泊施設端末2−iは、宿泊施設H−iの従業者等が利用する端末装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ等を適用することができる。そして、宿泊施設端末2−iは、旅行代理店サーバ1にアクセスして、宿泊施設情報データベース101に登録された宿泊予約状況等を取得し、画面に表示するようになっている。このようにして、宿泊施設H−iの従業者等は、その宿泊施設H−iの予約内容、空室状況等を管理することができるようになっている(例えば、予約内容、空室状況等を参照したり、予約のキャンセル手続を行う等)。
次に、法人端末3−jは、法人C−jの施設内等に設置された端末装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ等を適用することができる。
同一法人C−jの施設内等に設置された法人端末3−jは、当該法人により構築されたイントラネット等の社内ネットワークにおいて、夫々個別のIPアドレス(ローカルIPアドレス)が静的あるいは動的に割り当てられている。この法人端末3−jが社内ネットワークの外のネットワークNWにアクセスする場合、当該法人端末3−jから送信されたデータパケットのヘッダに設定された送信元IPアドレス(当該法人端末3−jを示すIPアドレス)は、例えば、NAT(Network Address Translation)機能を有するルータ装置等により、当該法人に対して固有に割り当てられたインターネット上等におけるIPアドレス(グローバルIPアドレス(アドレス情報の一例))に変換され、例えば、旅行代理店サーバ1等に転送される。旅行代理店サーバ1等は、パケットヘッダに設定された送信元IPアドレスを参照することにより、アクセス元が特定の法人C−jであることを認識することができる。旅行代理店サーバ1は、送信元IPアドレスから法人C−jを特定することにより、後述する社員による管理画面へのアクセスの許可・不許可等を制御するようになっている。
なお、ある法人C−jに対しては、固有のIPアドレスが割り当てられておらず、当該法人C−jの法人端末3−jがネットワークNWにアクセスする際に、インターネットサービスプロバイダ等に設置されたルータ装置等により、動的にIPアドレス(グローバルIPアドレス)が割り当てられるような場合には、上記のような方法では法人C−jを特定することができない。この場合、旅行代理店サーバ1は、パスワード認証を行うことにより、アクセス元が法人C−jであることを認識するようになっている。
法人C−jに所属する管理者(例えば、係長、課長、部長等の管理職に就いている者であって、ある社員から見て、当該社員を管理する立場にある上司等を意味する)は、法人端末3−jを用いて、法人予約サービスに関する設定や管理、請求金額や出張実績(宿泊予約、キャンセル、宿泊等の実績)の確認等を行うことができるようになっている。また、法人に所属する社員(管理者を含む)は、法人端末3−jを用いて、宿泊予約システムSの会員登録や法人予約サービスの利用登録、宿泊予約や予約のキャンセル等を行うことができるようになっている。
次に、ユーザ端末4−kは、法人C−jに属する社員あるいは法人C−jには属さないユーザが所有等する端末装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、STB(Set Top Box)、携帯電話機等を適用することができる。ユーザは、ユーザ端末4−kを用いて宿泊予約や予約のキャンセル等を行うことができるようになっており、法人C−jに属する社員であれば、更に、法人予約サービスを利用した宿泊予約等を行うことができるようになっている。
なお、宿泊施設端末2−i、法人端末3−j及びユーザ端末4−kには、夫々所定のオペレーティングシステム、Webブラウザアプリケーション、電子メールアプリケーション等がインストールされている。
[2.法人予約サービスの概要]
次に、本実施形態に係る宿泊予約サービスシステムSの法人予約サービスの概要について、図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態に係る宿泊予約システムSにおいて提供される法人予約サービスの概要について説明する図である。
図2に示すように、法人が宿泊予約システムSにおける法人予約サービスを利用するためには、先ず旅行代理店との間で法人契約を締結する(ステップS1)。この契約により、旅行代理店は、当該法人が法人予約サービスを利用するために必要な法人情報等を法人情報データベース103に登録するようになっている。その後、法人に所属する管理者は、法人端末3−jを用いて、法人予約サービスを利用可能な社員の管理情報(社員管理情報)の登録等を行ったり、当該登録の際に社員に入力させる情報の設定等を行う(ステップS2)。
そして、各社員は、夫々法人端末3−jを用いて、法人予約サービスの利用登録を行う(ステップS3)。ここでいう利用登録とは、会員情報データベース102に登録されている社員の会員情報に法人予約サービスに関する情報を設定するための手続である。これにより社員は、法人に所属する者として宿泊予約を行うようになっている。つまり、社員が法人予約サービスを利用するためには、社員自身が宿泊予約システムSに会員登録されなければならないため、ステップS3における利用登録の時点で社員が会員登録されていない場合は、この時に会員登録手続を行わなければならない。
次いで、法人において出張等の必要が発生した際に、管理者から社員に対して法人予約サービスの利用指示等がなされ(ステップS4)、社員は、法人端末3−jを用いて宿泊予約を行い(ステップS5)、宿泊施設に宿泊する(ステップS6)。宿泊施設に宿泊する前に予約をキャンセルしたい場合には、法人端末3−jを用いてユーザ自身がキャンセル手続を行うこともできるし、また、宿泊施設に連絡することにより、宿泊施設の従業員等が宿泊施設端末2−iを用いてキャンセル手続を行うこともできる。こうした宿泊予約や予約のキャンセルに関する情報は、宿泊関連情報データベース104に登録されるようになっている。なお、ステップS5においては、社員自身が所有等するユーザ端末4−kを用いて宿泊予約やキャンセル等を行うことも可能である。
そして、旅行代理店サーバ1において、法人予約サービスを利用することにより発生した、例えば、1ヶ月間の宿泊料金やキャンセル料等の合計を法人に対する請求金額(所属者情報を含まない料金情報の一例)として宿泊関連情報データベース104に登録する。この請求金額に相当する料金の支払いが旅行代理店から法人に対して一括して請求され(ステップS7)、法人から旅行代理店に対して一括して支払われる(ステップS8)。法人から回収された宿泊料金やキャンセル料等は、旅行代理店から宿泊施設に対して一括して支払われる(ステップS9)。
社員による出張実績やステップS7において登録された請求金額は、管理者が法人端末3−jを用いて確認することができる(ステップS10)。
[3.法人予約サービスにおける社員の管理権限]
次に、法人予約サービスにおける社員の管理権限について、図3乃至図6を用いて説明する。
図3は、法人予約サービスにおける社員の管理権限を説明する図である。また、図4は、上級管理者用管理画面200aの表示例を示す図である。また、図5は、一般管理者用管理画面200bの表示例を示す図である。図6は、社員用管理画面200cの表示例を示す図である。なお、図5及び図6において、図4と同様の要素については同様の符号を付してある。
法人予約サービスにおける社員の管理権限とは、法人予約サービスにおいて法人C−jに所属する社員に対して提供される管理画面(法人端末3−jからのリクエストに応じて旅行代理店サーバ1により送信されるページデータにより構成される)を当該社員が法人端末3−jを用いて操作することにより利用可能な機能を意味する。
そして、法人C−jに所属する社員は、管理権限の範囲の違いによって、上級管理者(第1管理者の一例)、一般管理者(第2管理者の一例)及びその他の一般社員(非管理者の一例)に区分されている。ここで、一般管理者は、一般社員が利用できる機能の全てを利用することができ、上級管理者は、一般管理者及び一般社員が利用できる機能の全てを利用することができるようになっている。
なお、以降の説明においては、上級管理者、一般管理者及び一般社員を総称する場合には、単に「社員」というものとし、上級管理者及び一般管理者を総称する場合には、「管理者」というものとする。ここで、前記図2の説明においては、管理者を上司等として説明したが、上級管理者及び一般管理者(つまり、以降の説明で管理者と称される者)は、必ずしも上司等でなくても良く、例えば、社内ネットワークの管理者や請求金額などを管理する経理部門の担当者等であっても良い。
図3に示すように、先ず、上級管理者は、社員が、法人予約サービスの利用登録を行う際に、社員情報(所属者情報の一例)として入力させる項目を設定することができる(図3の符号51)。社員情報は、宿泊予約の確認時や出張実績の確認時に画面に表示される情報であり、管理者による出張管理等に用いられる。
また、上級管理者は、一般管理者の登録、変更及び削除を行うことができるようになっている(図3の符号52)。
次に、管理者は、法人予約サービスの利用登録を行える社員の管理情報を登録し、当該管理情報を変更及び削除することができるようになっている(図3の符号53)。これは、上述したように、法人C−jに対して固有のIPアドレスが割り当てられていない場合に、法人予約サービスの利用登録を行える者を、社員にのみ制限するための機能であり(更に、利用登録を行える社員を制限しても良い)、固有のIPアドレスが割り当てられている法人C−jは、当該機能を利用することはできないようになっている(利用できるようにすることも可能である)。
また、管理者は、法人予約サービスの利用登録を行った社員及び当該社員の社員情報を確認することができるようになっている(図3の符号54)。
更に、管理者は、自分自身以外の社員による法人予約サービスの利用登録を削除することができるようになっている(図3の符号55)。例えば、社員が退職したこと等により法人に所属しなくなったときには、これにより処理することが可能である。
更にまた、管理者は、各種の条件を設定して、社員の出張実績を確認することができるようになっている(図3の符号56)。
また更に、管理者は、法人予約サービスを利用することにより旅行代理店から請求された宿泊料金を月ごとに確認することができるようになっている(図3の符号57)。
次に、社員は、自分自身の法人予約サービスの利用登録及び当該登録の削除を行うことができるようになっている(図3の符号58)。社員は、利用登録を行うことにより、法人の所属者として宿泊予約等を行うことが可能となり、利用登録の削除を行った後は、法人の所属者として宿泊予約等を行うことはできないようになっている(個人として宿泊予約等を行うことは可能である)。
以上が、管理画面を操作して利用可能な機能であるが、当該管理画面について説明する。
先ず、図4(a)に示すように、上級管理者用管理画面200aは、出張実績確認エリア210、請求金額確認エリア220、社員・管理者設定管理エリア230及び法人予約利用登録エリア240により構成されている。
出張実績確認エリア210は、図3における符号56に対応し、請求金額確認エリア220は、図3における符号57に対応する。
社員・管理者設定管理エリア230は、管理者登録/変更/削除エリア231、社員情報入力項目設定エリア232、社員法人予約登録削除エリア233及び社員法人予約登録確認エリア234により構成されている。そして、管理者登録/変更/削除エリア231は、図3における符号52に対応し、社員情報入力項目設定エリア232は、図3における符号51に対応し、社員法人予約登録削除エリア233は、図3における符号55に対応し、社員法人予約登録確認エリア234は、図3における符号54に対応する。なお、図4(a)に示す社員・管理者設定管理エリア230は、法人C−jが固有のIPアドレスを割り当てられている場合の例であり、固有のIPアドレスを割り当てていない場合は、図4(b)に示すように、管理者登録/変更/削除エリア231の代わりに、社員・管理者登録/変更/削除エリア235が表示される。この社員・管理者登録/変更/削除エリア235は、図3における符号52及び53に対応する。
法人予約利用登録エリア240は、新規登録エリア241及び利用登録削除エリア242により構成されており、当該エリア241及び242は、図3における符号58に対応する。
次に、図5(a)に示すように、一般管理者用管理画面200bは、出張実績確認エリア210、請求金額確認エリア220、社員・管理者設定管理エリア230及び法人予約利用登録エリア240により構成されている。上級管理者用管理画面200aとの違いは、社員・管理者設定管理エリア230に、管理者登録/変更/削除エリア231及び社員情報入力項目設定エリア232が無いことである。なお、図5(a)に示す社員・管理者設定管理エリア230は、法人C−jが固有のIPアドレスを割り当てられている場合の例であり、固有のIPアドレスを割り当てていない場合は、図5(b)に示すように、社員者登録/変更/削除エリア236が追加され、当該エリアは、図3における符号53に対応する。
次に、図6に示すように、社員用管理画面200cは、法人予約利用登録エリア240により構成されている。同図から明らかなように、他の管理画面との違いは、出張実績確認エリア210、請求金額確認エリア220、社員・管理者設定管理エリア230が無いことである。
なお、上記管理画面の操作等の詳細については後述する。
[4.旅行代理店サーバの構成及び機能]
次に、旅行代理店サーバ1の構成及び機能について、図7乃至図16を用いて説明する。
図7は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。また、図8は、宿泊施設関連情報の構成例を示す図である。また、図9は、会員情報の構成例を示す図である。また、図10は、法人情報の構成例を示す図である。また、図11は、社員情報の構成例を示す図である。また、図12は、入力項目設定情報の構成例を示す図である。また、図13は、社員管理情報の構成例を示す図である。また、図14は、宿泊施設予約情報の構成例を示す図である。また、図15は、個人用予約履歴情報及び法人用予約履歴情報の構成例を示す図である。また、図16は、請求金額情報の構成例を示す図である。
図7に示すように、旅行代理店サーバ1は、オペレータ等からの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部20に出力する操作部11(例えば、キーボード、マウス等)と、文字や画像等の情報を表示する表示部12(例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等)と、ネットワークNWに接続して、宿泊施設端末2−i、法人端末3−j、ユーザ端末4−k等との通信状態を制御する通信部13と、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等のディスクDKからデータ等を読み出す一方、当該ディスクDKに対してデータ等を記録するドライブ部14と、各種プログラム及びデータ等を記憶する記憶部15(例えば、ハードディスクドライブ等)と、操作部11〜記憶部15とシステム制御部20との間のインタフェース処理を行う入出力インタフェース部16と、CPU(Central Processing Unit)17、ROM(Read Only Memory)18、RAM(Random Access Memory)19等を備えるシステム制御部20と、を備え、システム制御部20と入出力インタフェース部16とは、システムバス21を介して接続されている。
記憶部15には、宿泊施設情報データベース101、会員情報データベース102、法人情報データベース103及び宿泊関連情報データベース104が構築されている。
宿泊施設情報データベース101には、宿泊予約システムSに登録されている各宿泊施設H−iの宿泊施設関連情報が、当該宿泊施設を識別するための施設ID(識別情報)に対応付けて登録されている。
図8に示すように、宿泊施設関連情報は、例えば、施設ID、パスワード、宿泊施設情報、提供可能客室数、法人予約対応有無情報及び宿泊予約状況等により構成されている。
パスワードは、宿泊施設端末2−iが、旅行代理店サーバ1にアクセスして、予約状況の確認や予約のキャンセル等の操作を行うための宿泊施設H−i用の管理画面をリクエストする際の認証に用いられる情報である。
宿泊施設情報は、例えば、宿泊施設H−iの名称、住所、郵便番号、電話番号、FAX番号、電子メールアドレス、客室数、客室のタイプ、宿泊料金、交通機関によるアクセス方法、食事の有無、案内メッセージ、宿泊施設の外観や内部施設の画像データ等により構成される。
提供可能客室数は、宿泊施設H−iが旅行代理店に対して宿泊予約の受付を委託した客室数である。
また、法人予約対応有無情報は、法人予約サービスを利用して宿泊施設H−iに対する宿泊予約を行えることができるか否かを示す情報である。当該情報が法人予約対応有りに設定されている場合は、法人予約サービスを利用して宿泊予約が行えることを示すとともに、当該法人予約サービスを利用して宿泊予約を行った場合における宿泊料金、キャンセル料金等は、一旦各法人C−jから旅行代理店に支払われ、当該旅行代理店から一括して宿泊施設H−iに支払われることをも示す。
また、宿泊予約状況には、例えば、日付に対応した客室毎の宿泊予約状況(宿泊予約が登録されているか否か)、宿泊予約が登録されている場合には、その登録された内容(例えば、宿泊代表者の氏名、連絡先、チェックイン時刻等)が登録される。
次に、会員情報データベース102には、宿泊予約システムSに登録されている各会員の会員情報が当該会員を識別するための会員ID(ユーザ識別情報の一例)に対応付けて登録されている。
図9に示すように、会員情報は、例えば、会員ID、旅行サイトにログインするためのパスワード、会員の氏名、郵便番号、住所、電話番号、電子メールアドレス、生年月日、性別、クレジットカードのカード番号及びその有効期限、会員ポイント、法人予約利用登録有無情報及び法人ID等により構成されている。
ここで、会員ポイントは、宿泊予約システムSを利用して宿泊予約を行う際に、宿泊料金に充てることができるポイントである。この会員ポイントは、会員が宿泊予約システムSを利用して宿泊予約を行い、且つ、予約を行った宿泊施設に宿泊した場合(会員が宿泊施設に宿泊料金を支払った場合(旅行代理店サーバ1の処理としては、キャンセル、不泊もなくチェックアウト日を経過した場合))に、宿泊料金等に応じた宿泊ポイントが加算される。なお、法人予約サービスを利用して宿泊予約を行った場合には、当該宿泊予約を行ったユーザの会員ポイントに宿泊ポイントが加算される。
また、法人予約利用登録有無情報は、会員による法人予約サービスの利用登録がされているか否かを示す情報であり、当該情報が法人予約利用登録有りに設定された場合には、会員が社員として所属する法人C−jを示す法人IDが会員情報に設定され、更に、後述する社員情報が法人情報データベース103に登録される。
次に、法人情報データベース103には、宿泊予約システムSに登録されている法人C−jの法人情報、法人C−jに所属する各社員の社員情報、入力項目設定情報(内容規定情報の一例)及び社員管理情報(管理情報、所属者管理情報の一例)が、当該法人を識別するための法人IDに対応付けて登録されている。
先ず、法人情報は、図10に示すように、例えば、法人ID、法人の名称、郵便番号、住所、代表の電話番号及び電子メールアドレス、上級管理者用URL(Uniform Resource Locator)、一般管理者用URL、社員用URL、上級管理者認証コード(管理者識別情報、所属者識別情報の一例)、上級管理者用認証パスワード、グローバルIP有無情報、グローバルIPアドレス等により構成されている。
ここで、上級管理者用URL、一般管理者用URL及び社員用URLは、法人端末3−jを用いて夫々上級管理者用管理画面200a、一般管理者用管理画面200b及び社員用管理画面200cをリクエストするためのURLである。これらのURLは、例えば、旅行代理店サーバ1を示すドメイン名と、法人ID及び上級管理者・一般管理者・社員の別を示す情報(法人ID及び上級管理者・一般管理者・社員の別を示す情報が暗号化された情報でも良い)により構成されている。
また、上級管理者認証コード及び上級管理者用認証パスワードは、上級管理者が法人端末3−jを用いて夫々上級管理者用管理画面200aをリクエストする際に認証に用いられる識別情報及びパスワードである。
また、グローバルIP有無情報は、法人C−jに対して固有のIPアドレスが割り当てられているか否かを示す情報であり、グローバルIP有りが設定されている場合は、後続のグローバルIPアドレスに、固有に割り当てられたIPアドレスが設定される。
なお、上級管理者が複数存在する場合は、上級管理者認証コード及び上級管理者用認証パスワードは、夫々複数であっても良く。また、法人C−jに対して固有のIPアドレスが複数割り当てられている場合は、グローバルIPアドレスは複数であっても良い。
次に、社員情報は、宿泊予約の確認時や出張実績の確認時に、社員の情報として画面に表示される情報であり、図11に示すように、例えば、会員ID、項目1〜項目10により構成される。
項目1〜項目10は、会員が法人予約サービスの利用登録を行った際に入力された各項目が設定される。特に、項目1には会員の氏、項目2には会員の名、項目10には会員が所属する法人C−jにおける当該会員の上司の電子メールアドレス(必ずしも上司である必要はなく、例えば、経理部門の担当者等であってもよい。)が夫々設定される。
次に、入力項目設定情報は、上記社員情報の項目1〜項目10の内容等を規定するための情報であり、図12に示すように、例えば、項目番号1〜10に夫々対応付けて、入力項目名、必須フラグ、登録時表示フラグ、予約時表示フラグが登録されて、更に備考が登録されるようになっている。
ここで、必須フラグは、対応する項目が、利用登録時及び宿泊予約時に必ず入力しなければならない必須入力項目であるか否かを示す情報である。また、登録時表示フラグ及び予約時表示フラグは、対応する項目が、夫々利用登録時、宿泊予約時に入力項目として画面に表示されるか否かを示す情報である。備考は、利用登録時に画面に表示される、例えば注意事項や指示等の情報である。
初期状態(法人契約が締結されて、旅行代理店の従業員等により初めて入力項目情報が登録された状態)における入力項目設定情報は、項目番号1の入力項目名には「氏」が設定され、項目番号2の入力項目名には「名」が設定され、項目番号10の入力項目名には「上司のメールアドレス」が設定される。また、項目番号1、2及び10の必須フラグ、登録時表示フラグ、予約時表示フラグには夫々「必須」、「表示」、「表示」に設定される。また、その他(項目3〜項目9)の入力項目名は未設定であり、必須フラグ、登録時表示フラグ、予約時表示フラグには、夫々「任意」、「表示」、「表示」が設定される。また、備考は未設定である。
次に、社員管理情報は、法人IDに対応付けて社員毎に登録される情報であり(図3の符号52、符号53に対応)、図13に示すように、例えば、社員を識別するための社員管理ID(所属者識別情報、管理者識別情報の一例)、管理画面をリクエストする際の認証に用いられるパスワード、社員の氏及び名、管理者権限により構成されている。
ここで、社員管理IDは、法人C−jにおいて社員を識別するための社員コード等と一致していても良いし、一致していなくても良い。
また、管理者権限は、社員が一般管理者権限を有しているか否か(つまり、一般管理者用管理画面200bをリクエストして当該画面を操作することができるか否か)を示す情報である。
次に、宿泊関連情報データベース104には、宿泊施設予約情報(予約情報の一例)、個人用予約履歴情報、法人用予約履歴情報(所属者情報を含む料金情報の一例)及び請求金額情報が登録される。
先ず、宿泊施設予約情報は、会員が宿泊予約を行ったときに登録される情報であり、会員が個人として宿泊予約を行った場合には、会員IDに対応付けて、また、法人の所属者として(法人予約サービスを利用して)宿泊予約を行った場合には会員ID及び法人IDに対応付けて登録されるようになっている。そして、宿泊施設予約情報は、図14に示すように、例えば、予約を行った会員の会員ID、法人予約有無情報、法人ID、予約番号、予約日、チェックイン日、チェックアウト日、予約が行われた宿泊施設の施設ID、客室タイプ、宿泊料金、宿泊した場合に会員ポイントに加算される宿泊ポイント、予約確認の際に会員により入力された宿泊者代表者名、宿泊代表者電話番号及びチェックイン時刻等により構成されている。
ここで、予約番号は宿泊予約一件毎に一意に割り当てられる識別番号である。
また、法人予約有無情報は、会員が法人予約サービスを利用して予約を行ったか否かを示す情報であり、この情報が法人予約有りに設定されている場合には、後続の法人IDに、会員が所属する法人の法人IDが設定される。
なお、宿泊施設予約情報は、図14に示した例に限らず、例えば、図8の宿泊施設関連情報の宿泊予約状況の中に、予約番号を設け、宿泊予約状況と宿泊施設予約情報の中で共通する項目については、対応付けてデータを共有できるような構成としてもよい。
次に、個人用予約履歴情報は、会員が個人として予約を行った宿泊予約に関する履歴を示す情報であり、宿泊予約一件ごとに会員IDに対応付けて登録される。そして個人用予約履歴情報は、図15(a)に示すように、例えば、会員ID、予約番号、予約日、チェックイン日、チェックアウト日、キャンセル有無、不泊有無、宿泊先の宿泊施設H−iの施設ID、名称、郵便番号、住所及び電話番号、宿泊料金、キャンセル・不泊料金及び宿泊代表者名等により構成されている。
次に、法人用予約履歴情報は、会員が法人の所属者として予約を行った宿泊予約に関する履歴を示す情報であり、宿泊予約一件ごとに法人IDに対応付けて登録される。そして、法人用予約履歴情報は、図15(b)に示すように、例えば、法人ID、予約番号、予約日、チェックイン日、チェックアウト日、キャンセル有無、不泊有無、宿泊先の宿泊施設H−iの施設ID、名称、郵便番号、住所及び電話番号、宿泊料金、通常料金(法人予約サービスを利用しない場合における宿泊料金)、キャンセル・不泊料金、宿泊代表者名、及び予約した会員の社員情報等により構成されている。
また、法人用予約履歴情報は、出張実績の確認の他に、法人C−jに対する請求金額の算出に用いられる情報である。詳細は後述するが、請求金額の算出において、キャンセル有無がキャンセル無しであり、且つ不泊有無が不泊無しである場合は、宿泊料金が請求金額に加算される。一方、キャンセル有無がキャンセル有りであるか、または、不泊有無が不泊無しである場合は、宿泊料金に代えてキャンセル・不泊料金が請求金額に加算される。
なお、個人用予約履歴情報の宿泊先情報、及び法人用予約履歴情報の宿泊情報は、図15に示した例に限らず、例えば、図15の宿泊先情報としては、施設IDだけを設けるようにし、この施設IDと図8の宿泊施設関連情報の施設IDとの関連付けによって、名称、郵便番号、住所、および電話番号を特定するような構成としてもよい。また、他の情報についても、このようなデータ構成としても良い(例えば、法人用予約履歴情報に、予約した会員の社員情報を設定する代わりに当該会員の会員IDを設定し、この会員IDにより社員情報を特定する等)。
次に、請求金額情報は、法人IDに対応付けて月毎に登録される情報であり、図16に示すように、例えば、法人ID、請求対象の年及び月、請求金額により構成されている。
以上が、各データベースに登録される情報である。
記憶部15には、また、旅行サイトのWebページを構成するHTML(Hyper Text Markup language)データ、画像データ、音声データ、テキストデータ等が記憶されている。
更に、記憶部15には、所定のオペレーティングシステムの他、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルを用いて、宿泊施設端末2−i、法人端末3−j及びユーザ端末4−k等の端末装置から送信されたリクエストに応じて、当該記憶部15に記憶されている各種のデータに基づきWebページを生成し、当該Webページを端末装置に送信するためのWWW(World Wide Web)サーバプログラム、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)プロトコルを用いて、他のメールサーバから送信された電子メールを受信する一方、旅行代理店サーバ1において作成された電子メールを、他のメールサーバに送信するためのメールサーバプログラム、会員情報データベース102を用いて宿泊予約システムSの会員の会員情報を管理し、会員の登録、退会(登録の削除)、会員情報の変更等の処理を実行するための会員情報管理プログラム、宿泊予約の登録、宿泊施設H−iの検索等の宿泊予約に関する処理を実行するための宿泊予約管理プログラム、法人端末3−jからのリクエストに応じて法人予約サービスに関する管理処理や法人に対する請求金額の清算処理等を実行するための法人予約管理プログラム等が記憶されている。
なお、各種プログラム等は、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、CD−ROM等のディスクDKに記録されてドライブ部14を介して読み込まれるようにしても良い。
システム制御部20は、本実施形態において、識別手段、管理者登録要求受信手段、管理情報登録手段、閲覧要求受信手段、料金情報送信手段、所属者情報受信手段、所属者情報登録手段、内容規定情報受信手段、内容規定情報登録手段、所属者情報入力情報生成手段、予約許可要求受信手段、所属者情報入力情報送信手段、アドレス情報受信手段、所属者判別手段、識別要求情報受信手段、管理者識別手段、非管理者識別手段、識別要求情報受信手段、所属者識別手段、非管理者登録要求受信手段、所属者管理情報登録手段、ユーザ識別情報受信手段、予約許可判別手段、料金登録手段、予約情報登録手段、メール送信手段、所属者情報削除要求受信手段及び所属者情報削除手段の一例を構成している。
そして、システム制御部20は、CPU17が、ROM18や記憶部15に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより旅行代理店サーバ1の各部を制御するとともに、上述した各手段等として機能するようになっている。
具体的に、識別手段としてのシステム制御部20は、法人端末3−jからのリクエストに応じて、当該法人端末3−jのユーザが上級管理者であるか、一般管理者であるか、その他の社員であるか、または、社員ではないかを識別するようになっている。
より詳細には、アドレス情報受信手段及び識別要求情報受信手段としてのシステム制御部20は、管理画面を操作するための管理画面リクエスト(管理者識別要求情報、非管理者識別要求情報、所属者識別要求情報の一例)を法人端末3−jから受信するようになっている。法人端末3−jから送信される各種のリクエストを構成するパケットのヘッダには、送信元IPアドレスが設定されているので、当然、管理画面リクエストにも送信元IPアドレスが含まれている。また、管理画面リクエストには、アクセス先のURLとして、上級管理者用URL、一般管理者用URLまたは社員用URLのいずれか含まれている。
次いで、システム制御部20は、受信された管理画面リクエストに設定されたアクセス先URLに対応する法人IDを特定し、当該法人IDに対応付けて法人情報データベース103に登録された法人情報を特定するようになっている。
そして、システム制御部20は、この法人情報に設定されているグローバルIP有無情報がグローバルIP有である場合と、グローバルIP無しである場合とでは、異なる方法で社員を識別するようになっている。
先ず、グローバルIP有無情報がグローバルIP有である場合、所属者判別手段としてのシステム制御部20は、同じく法人情報に設定されているグローバルIPと、管理画面リクエストに含まれる送信元IPアドレスとが一致するか否かを判定することにより、当該管理画面リクエストを送信した法人端末3−jが法人C−jに設置された端末装置であるか否か(法人端末3−jのユーザが法人C−jの社員であるか否か)を識別するようになっている。
次いで、管理画面リクエストのアクセス先のURLが上級管理者用URLまたは一般管理者用URLである場合、管理者識別手段としてのシステム制御部20は、パスワード認証を行う(上級管理者の場合は上級管理者認証コード及びパスワード、一般管理者の場合は社員管理ID及びパスワードにより認証する)ことにより、法人端末3−jのユーザが上級管理者であるか否か、あるいは一般管理者であるか否かを識別し、識別結果に応じて、上級管理者用または一般管理者用の管理画面ページを送信するようになっている。
また、管理画面リクエストのアクセス先のURLが社員用URLである場合、非管理者識別手段としてのシステム制御部20は、法人端末3−jのユーザは一般社員であると識別し、一般管理者用管理画面ページを送信するようになっている。
一方、グローバルIP有無情報がグローバルIP無しである場合には、パスワード認証を行う(法人ID、社員管理ID(または、上級管理者認証コード)、パスワード(または、上級管理者認証パスワード)により認証する)ことにより管理画面リクエストを送信した法人端末3−jのユーザが上級管理者であるか否か、一般管理者であるか否か、または一般社員であるかを識別し、識別結果に応じて管理画面ページを送信するようになっている。
また、内容規定情報受信手段及び内容規定情報登録手段としてのシステム制御部20は、上級管理者であると識別されたユーザが上級管理者画面200aを操作することにより、法人端末3−jから送信された入力項目設定情報を受信し、法人情報データベース103に登録するようになっている。
更に、管理者登録要求受信手段、管理情報登録手段、非管理者登録要求受信手段及び非管理者情報登録手段としてのシステム制御部20は、上級管理者または一般管理者であると識別されたユーザが上級管理者用管理画面200aまたは一般管理者用管理画面200bを操作することにより、法人端末3−jから送信された社員管理情報登録リクエスト(管理者登録要求情報、管理者登録要求情報の一例)を受信し、当該社員管理情報登録リクエストに設定された社員管理情報を法人情報データベース103に登録するようになっている。
また、システム制御部20は、法人端末3−jからのリクエストに応じて、当該法人端末3−jを利用するユーザに対する法人予約サービスの利用登録を行うようになっている。
より詳細には、予約許可要求受信手段としてのシステム制御部20は、管理画面ページを法人端末3−jに送信した後、当該法人端末3−jから法人予約利用登録リクエストを受信するようになっている。
その後、所属者情報入力情報生成手段及び所属者情報入力情報送信手段としてのシステム制御部20は、法人情報データベース103に登録されている入力項目設定情報の規定内容に従ってユーザにより社員情報が入力されるように、当該入力項目設定情報に基づいて社員情報入力画面ページ(所属者情報入力情報の一例)を生成し、当該社員情報入力画面ページを法人端末3−jに送信するようになっている。
そして、所属者情報受信手段及び所属者情報登録手段は、送信された社員情報入力画面ページを通じて法人端末3−jのユーザにより入力された社員情報(入力社員情報)を当該法人端末3−jから受信し、当該入力社員情報と、事前に取得されているユーザの会員IDとを含む社員情報を法人データベース103に登録するようになっている。
また、所属者情報削除要求受信手段及び所属者情報削除手段としてのシステム制御部20は、上級管理者または一般管理者であると識別されたユーザが上級管理者用管理画面200aまたは一般管理者用管理画面200bを操作することにより、法人端末3−jから送信された法人予約利用登録削除リクエスト(所属者情報削除要求の一例)を受信し、当該社員管理情報登録リクエストに設定された社員管理IDを含む社員管理情報を、法人情報データベース103から削除するようになっている。
また、システム制御部20は、予約者端末(宿泊予約等を行う場合における法人端末3−jやユーザ端末4−k)からのリクエストに応じて、宿泊予約の登録を行うようになっている。
より詳細には、予約許可判別手段としてのシステム制御部20は、予約者端末から送信されたログインリクエストに応じて、当該予約端末から会員ID及びパスワードを当該予約者端末から受信し、これらの情報に基づいて認証処理を行うことにより会員の認証が成功した後、会員IDに対応付けて登録されている会員情報の法人予約利用登録有無情報に法人予約利用登録有りが設定されているか否かを判定するようになっている。
また、法人予約利用登録有無情報に法人予約利用登録有りが設定されている場合、システム制御部20は、宿泊予約を行うか否かの確認時において、ユーザ自身が現地で宿泊料金を支払うか(会員が個人として予約を行うか)、あるいは、ユーザが所属する法人に宿泊料金を請求するか(会員が法人の所属者として予約を行うか)のいずれがユーザにより選択されたか示す支払方法情報を含む予約リクエスト(予約要求情報の一例)を利用者端末から受信するようになっている。
次いで、予約情報登録手段及び所属者情報を含む料金情報を登録する料金登録手段としてのシステム制御部20は、受信された予約リクエストに含まれる支払方法情報に基づいて、会員が所属する法人に宿泊料金を請求すると判定した場合に、予約リクエストに基づいて宿泊施設予約情報を宿泊関連情報データベース104に登録するとともに、予約対象の宿泊施設H−iの宿泊施設情報、会員の会員情報、社員情報等を各データベースから取得して一件分の法人用予約履歴情報(前記図15(b))を生成し、当該法人用予約履歴情報を会員が所属する法人の法人IDに対応付けて宿泊関連情報データベース104に登録するようになっている。
最後に、メール送信手段としてのシステム制御部20は、宿泊施設予約情報及び法人用予約履歴情報が登録されると、特定された会員の会員情報に含まれる上司のメールアドレスを送信先メールアドレスとする法人予約完了通知メール(部下が法人予約サービスを利用して宿泊予約を行ったことを通知し、且つ、その予約の内容を通知する電子メール)を送信するようになっている。これにより、会員の上司は、部下により宿泊予約が行われたことを確認することができるようになっている。
また、システム制御部20は、予約者端末からのリクエストに応じて、宿泊予約のキャンセルの登録を行うようになっている。
また、所属者情報を含まない料金情報を登録する料金登録手段としてのシステム制御部20は、例えば、月初めに、法人予約システムに登録されている法人C−j全てについて、前月分の宿泊料金、キャンセル・不泊料金等を合計して今月請求分の請求金額情報を生成し、当該請求金額情報を各法人C−jに対応付けて宿泊関連情報データベース104に登録するようになっている。
また、閲覧要求受信手段及び料金情報送信手段としてのシステム制御部20は、上級管理者または一般管理者であると識別されたユーザが上級管理者用管理画面200aまたは一般管理者用管理画面200bを操作することにより、法人端末3−jから送信された出張実績確認リクエスト、請求金額確認リクエスト(閲覧要求情報の一例)を受信し、当該リクエストに応じて、法人用予約履歴情報に基づいて生成された出張実績確認画面ページ、または請求金額情報に基づいて生成された請求金額確認画面ページを法人端末3−jに送信するようになっている。
なお、旅行代理店サーバ1を、例えば、宿泊施設情報データベース101に登録されている宿泊施設に関する情報を管理し、予約受け付けや法人予約に関する処理等を行う予約管理サーバ、会員情報データベース102に登録されている会員情報を管理し、会員登録、会員情報の変更等の処理を行う会員情報管理サーバ、他のサーバにおいて管理されている各種情報等に基づき、旅行サイトとして、各種情報を提供するWWWサーバ等の複数のサーバ装置により構成しても良い。
[5.宿泊予約システムの動作]
次に、宿泊予約システムSの動作について、図17乃至図41及び前記図4乃至図6を用いて説明する。
[5−1.管理画面リクエスト時の動作]
先ず、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に対して管理画面リクエストが送信された場合における動作について説明する。
図17及び図18は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20の管理画面リクエスト受信時における処理例を示すフローチャートである。
先ず、法人端末3−jを利用するユーザが、当該法人端末3−jを操作してWebアプリケーションプログラムを起動し、上級管理者用URL、一般管理者用URLまたは社員用URLのいずれかのURLを入力等すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に管理画面リクエストが送信され、図17に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、当該リクエストを受信する(ステップS21)。
次いで、システム制御部20は、管理画面リクエストに設定されているアクセス先URL(上級管理者用URL、一般管理者用URLまたは社員用URLのいずれかが設定されている)に基づいて、対応する法人IDを特定し、以降この法人IDを、例えば、RAM19上に保持する。そして、システム制御部20は、当該法人IDに対応付けられて法人情報データベース103に登録されている法人情報からグローバルIP有無情報を取得する(ステップS22)。
次いで、システム制御部20は、グローバルIP有無情報がグローバルIP有りか否かを判定し(ステップS23)、有りである場合は(ステップS23:YES)、ステップS24に移行し、無しである場合は(ステップS23:NO)、ステップS35に移行する。
グローバルIP有りと判定したシステム制御部20は、ステップS24において、法人情報に設定されているグローバルIPアドレスと、管理画面リクエストを構成するパケットのヘッダに設定されている送信元IPアドレスが一致するか否かを判定し、一致しない場合は(ステップS24:NO)、処理を終了し、一致する場合は(ステップS25:YES)、ステップS25に移行する。
ステップS25において、システム制御部20は、アクセス先URLが、法人情報に設定されている上級管理者用URL、一般管理者用URLまたは社員用URLのいずれに一致しているかを判定し、上級管理者用URLに一致する場合は(ステップS25:上級管理者)、ステップS26に移行し、一般管理者用URLに一致する場合は(ステップS25:一般管理者)、ステップS30に移行し、社員用URLに一致する場合は(ステップS25:社員)、ステップS34に移行する。
上級管理者用URLに一致すると判定したシステム制御部20は、ステップS26において、ログイン認証を行うための管理ログインページを法人端末3−jに送信する。
管理ログインページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて管理ログイン画面を表示し、ユーザにより上級者管理者認証コード及び上級管理者認証パスワードが入力されると、法人端末3−jにより、これらの情報が旅行代理店サーバ1に送信される。
上級者管理者認証コード及び上級管理者認証パスワードを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS27)、これらの情報と、法人情報に設定されている上級者管理者認証コード及び上級管理者認証パスワードとを比較することにより認証が成功したか否かを判定し(ステップS28)、認証が失敗した場合は(ステップS28:NO)、処理を終了し、認証が成功した場合は(ステップS28:YES)、上級管理者用管理画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS29)。
上級管理者用管理画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて上級管理者用画面200aを、図4(a)に示すように表示する。
ステップS25において、一般管理者用URLに一致すると判定したシステム制御部20は、ステップS30において、ログイン認証を行うための管理ログインページを法人端末3−jに送信する。
管理ログインページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて管理ログイン画面を表示し、ユーザにより社員管理ID及びパスワードが入力されると、法人端末3−jにより、これらの情報が旅行代理店サーバ1に送信される。
社員管理ID及びパスワードを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS31)、保持されている法人IDに対応付けて法人情報データベース103に登録されている管理者情報のうち、管理者権限が権限有りに設定されている管理者情報の中に、受信した情報と一致する社員管理ID及びパスワードが設定されている管理者情報が存在するか否かを判定することにより、認証が成功したか否かを判定し(ステップS32)、認証が失敗した場合は(ステップS32:NO)、処理を終了し、認証が成功した場合は(ステップS32:YES)、一般管理者用管理画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS33)。
一般管理者用管理画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて一般管理者用画面200bを、図5(a)に示すように表示する。
ステップS25において、社員用URLに一致すると判定したシステム制御部20は、ステップS34において、社員用管理画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS34)。
社員用管理画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて社員用画面200cを、図6に示すように表示する。
一方、ステップS23において、グローバルIP無しと判定したシステム制御部20は、ステップS35において、アクセス先URLが、法人情報に設定されている上級管理者用URL、一般管理者用URLまたは社員用URLのいずれに一致しているかを判定し、上級管理者用URLに一致する場合は(ステップS35:上級管理者)、ステップS36に移行し、一般管理者用URLに一致する場合は(ステップS35:一般管理者)、ステップS40に移行し、社員用URLに一致する場合は(ステップS35:社員)、ステップS44に移行する。
ステップS35において、上級管理者用URLに一致すると判定したシステム制御部20は、ステップS26において、ログイン認証を行うための管理ログインページを法人端末3−jに送信する。
管理ログインページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて管理ログイン画面を表示する。ここでは、ユーザにより上級者管理者認証コード及び上級管理者認証パスワードに加えて当該ユーザが所属する法人C−jの法人IDが入力されると、法人端末3−jにより、これらの情報が旅行代理店サーバ1に送信される。
上級者管理者認証コード、上級管理者認証パスワード及び法人C−jを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS37)、これらの情報と、法人情報に設定されている上級者管理者認証コード、上級管理者認証パスワード及び保持されている法人IDとを比較することにより認証が成功したか否かを判定し(ステップS38)、認証が失敗した場合は(ステップS38:NO)、処理を終了し、認証が成功した場合は(ステップS38:YES)、上級管理者用管理画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS39)。
上級管理者用管理画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて上級管理者用画面200aを、図4(a)(社員・管理設定エリア230には、管理者登録/変更/削除エリア231の代わりに、社員・管理者登録/変更/削除エリア235が表示される)に示すように表示する。
ステップS35において、一般管理者用URLに一致すると判定したシステム制御部20は、ログイン認証を行うための管理ログインページを法人端末3−jに送信する。
管理ログインページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて管理ログイン画面を表示する。ここでも、ユーザにより社員管理ID及びパスワードに加えて当該ユーザが所属する法人C−jの法人IDが入力されると、法人端末3−jにより、これらの情報が旅行代理店サーバ1に送信される。
社員管理ID、パスワード及び法人IDを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS41)、保持されている法人IDに対応付けて法人情報データベース103に登録されている管理者情報のうち、管理者権限が権限有りに設定されている管理者情報の中に、受信した情報と一致する社員管理ID及びパスワードが設定されている管理者情報が存在するか、及び受信された法人IDと保持されている法人IDとが一致しているか否かを判定することにより、認証が成功したか否かを判定し(ステップS42)、認証が失敗した場合は(ステップS42:NO)、処理を終了し、認証が成功した場合は(ステップS42:YES)、一般管理者用管理画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS43)。
一般管理者用管理画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて一般管理用画面200bを、図5(a)に示すように表示する。ただし、社員・管理者設定エリア230は、図5(b)に示すように表示する。ここでも、ユーザにより社員管理ID、パスワードに加えて当該ユーザが所属する法人C−jの法人IDが入力されると、法人端末3−jにより、これらの情報が旅行代理店サーバ1に送信される。
社員管理ID及びパスワードを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS45)、保持されている法人IDに対応付けて法人情報データベース103に登録されている管理者情報のうち、受信した情報と一致する社員管理ID及びパスワードが設定されている管理者情報が存在するか否かを、及び受信された法人IDと保持されている法人IDとが一致しているか否かを判定することにより、認証が成功したか否かを判定し(ステップS46)、認証が失敗した場合は(ステップS46:NO)、処理を終了し、認証が成功した場合は(ステップS46:YES)、社員用管理画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS47)。
社員用管理画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて社員用画面200cを、図6に示すように表示する。
[5−2.入力項目設定時の動作]
次に、社員情報の入力項目設定時における動作について説明する。
図19は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20の入力項目設定時における処理例を示すフローチャートである。また、図20は、入力設定画面250の表示例を示す図である。
法人端末3−jを利用するユーザは上級管理者であり、上記5−1において説明した動作により、法人端末3−jの画面には上級管理者用管理画面200a(図4)が表示されている。
ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、社員情報入力項目設定エリア232に表示されている社員情報入力項目設定ボタンを選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に入力項目設定画面リクエストが送信され、図19に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、当該リクエストを受信する(ステップS51)。
次いで、システム制御部20は、保持されている法人IDに対応付けて法人情報データベース103に登録されている入力項目設定情報を取得し(ステップS52)、当該情報を含む入力項目設定画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS53)。
入力項目設定画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて入力項目設定画面250を、図20に示すように表示する。
ここで、入力項目設定画面250について説明すると、当該画面は、備考入力エリア260、入力項目設定エリア270及び登録ボタン280により構成されている。備考入力エリア260は、入力項目設定情報の備考を入力するためのテキスト入力フォームである。
また、入力項目設定エリア270は、利用登録時に社員に入力させる社員情報の内容当を設定するためのエリアであり、項目名入力エリア271、入力必須チェックボックス272、登録時未表示チェックボックス273及び予約時未表示チェックボックス274により構成されている。
項目名入力エリア271は、入力項目設定情報の項目番号1〜10に対応する項目名を夫々入力するためのテキスト入力フォームであり、項目番号1、2及び10に対応するエリアには夫々予め「氏」、「名」及び「上司のメールアドレス」が設定されており、ユーザによる変更はできないようになっている。
また、入力必須チェックボックス272は、入力項目設定情報の項目番号1〜10に対応する必須フラグを設定するためのチェックボックスであり、チェックされている場合は「必須」が設定され、チェックされていない場合は「任意」が設定される。
また、登録時未表示チェックボックス273は、入力項目設定情報の項目番号1〜10に対応する登録時表示フラグを設定するためのチェックボックスであり、チェックされている場合は「未表示」が設定され、チェックされていない場合は「表示」が設定される。
また、予約時未表示チェックボックス274は、入力項目設定情報の項目番号1〜10に対応する予約時表示フラグを設定するためのチェックボックスであり、チェックされている場合は「未表示」が設定され、チェックされていない場合は「表示」が設定される。
例えば、入力項目として出張先を設定した場合は、出張先の情報は法人予約利用登録時には入力する必要が無い(設定できない)情報であることが一般的であり、宿泊予約時に入力すれば良いのであるから、当該項目に対しては登録時未表示チェックボックス273にチェックありを設定し、予約時未表示チェックボックス274にチェックなしを設定すればよい。また、例えば、入力項目として社員番号を設定した場合は、社員番号は変更されるようなことは基本的には無いと考えられるため、当該項目に対しては登録時未表示チェックボックス273にチェックなしを設定し、宿泊予約時に社員番号を確認する必要が無ければ予約時未表示チェックボックス274にチェックありを設定すればよい。
ここで、登録時未表示チェックボックス273及び予約時未表示チェックボックス274のいずれもがチェックされている(いずれも「未表示」)場合は、対応する項目は如何なる場合においても表示されず、当該項目の入力も行えなくなる。つまり、両方のチェックボックスをチェックすることで、対応する項目を削除したものと同様の扱いをすることができる。なお、入力項目設定エリア270に、例えば、削除チェックボックス等を表示させ、当該チェックボックスをチェックすることにより、対応する項目を実際に削除するようにしても良い。
また、項目番号1及び2(「氏」及び「名」)に対応する、入力必須チェックボックス272、登録時未表示チェックボックス273及び予約時未表示チェックボックス274のチェック状態は変更できないようになっており、これらの項目は、入力が必須であり、利用登録時及び予約時のいずれにおいても画面に表示される。
なお、入力項目設定画面250の表示時において、備考入力エリア260、項目名入力エリア271、入力必須チェックボックス272、登録時未表示チェックボックス273及び予約時未表示チェックボックス274には、法人情報データベース103から取得された入力項目設定情報に応じた内容が表示され、または、チェック状態が表示されている。
動作の説明に戻り、ユーザが法人端末3−jを操作して、入力項目設定情報の内容を編集した後、登録ボタン280を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、編集された入力項目設定情報が送信される。
入力項目設定情報を受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS54)、法人情報データベース103に、今まで登録されていた入力項目設定情報に代えて、受信した入力項目設定情報を更新登録する(ステップS55)。
[5−3.社員・管理登録設定時の動作]
次に、社員・管理登録設定時における動作について説明する。
図21は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20の社員・管理登録設定時における処理例を示すフローチャートである。また、図22は、上級管理者用の社員・管理登録画面300aの表示例を示す図である。また、図23は、上級管理者用の社員・管理設定画面350aの表示例を示す図である。また、図24は、一般管理者用の社員・管理登録画面300bの表示例を示す図である。また、図25は、一般管理者用の社員・管理設定画面350bの表示例を示す図である。
先ず、上級管理者による社員・管理登録設定時における動作について説明する。
法人端末3−jを利用するユーザは上級管理者であり、上記5−1において説明した動作により、法人端末3−jの画面には上級管理者用管理画面200a(図4)が表示されている。
ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、管理者登録/変更/削除エリア231に表示されている管理者登録/変更/削除ボタン、あるいは、社員・管理者登録/変更/削除エリア235に表示されている社員・管理者登録/変更/削除ボタンを選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に社員・管理登録画面リクエストが送信され、図21に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、当該リクエストを受信する(ステップS61)。
次いで、システム制御部20は、社員・管理登録画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS62)。
社員・管理登録画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて社員・管理登録画面300aを、図22に示すように表示する。
ここで、社員・管理登録画面300aについて説明すると、当該画面は、社員・管理者検索エリア310a、社員・管理者登録エリア320a及び登録ボタン330により構成されている。
社員・管理者検索エリア310aは、法人情報データベース103に登録されている社員管理情報を検索するための入力フォームであり、ID検索311エリア、氏名検索エリア312及び管理者検索エリア313により構成されている。
ID検索エリア311は、ユーザにより入力された社員管理IDが設定されている社員管理情報を検索するための入力フォームである。また、氏名検索エリア312は、ユーザにより入力された氏及び名が設定されている社員管理情報を検索するための入力フォームである。また、管理者検索エリア313は、管理者権限が権限有りに設定されている社員管理情報を検索するための入力フォームである。
社員・管理者登録エリア320aは、社員管理情報を新しく登録するための入力フォームであり、社員管理ID入力エリア321、パスワード入力エリア322、氏入力エリア323、名入力エリア324及び管理者権限チェックボックス325により構成されている。図22に示す表示例においては、一度に5人分の社員管理情報を登録することができる。
社員管理ID入力エリア321、パスワード入力エリア322、氏入力エリア323、名入力エリア324は、夫々社員管理情報の社員管理ID、パスワード、氏、名を入力するためのテキスト入力フォームである。また、管理者権限チェックボックス325は、社員管理情報の管理者権限を設定するためのチェックボックスであり、チェックされている場合は、権限有りに設定され、チェックされていない場合は、権限無しに設定される。
なお、管理者権限チェックボックス325をチェック無しに設定することにより、管理者権限の無い一般の社員の社員管理情報の登録を行うことができるが、固有のIPが割り当てられている(法人情報のグローバルIP有無情報がグローバルIP有りに設定されている)法人C−jの場合、一般の社員による管理画面リクエスト時においては、社員管理ID及びパスワードによる認証は行われないため、一般の社員の社員管理情報は不要である。
動作の説明に戻り、ユーザが法人端末3−jを操作して、社員・管理者登録エリア320aに対し社員管理情報を入力した後、登録ボタン330を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、入力された社員管理情報を含む社員管理情報登録リクエストが送信される。
社員管理情報登録リクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS63)、受信されたリクエストが社員管理情報登録リクエストであるか否かを判定するが(ステップS64)、受信されたリクエストは社員管理情報登録リクエストであるため(ステップS64:YES)、当該リクエストに含まれる社員管理情報を設定された人数分だけ、保持されている法人IDに対応付けて法人情報データベース103に登録する(ステップS65)。
一方、社員・管理登録画面300aにおいて、ユーザがID検索311エリアに社員管理IDを入力して検索ボタンを選択し、または、氏名検索エリア312に氏名を入力して検索ボタンを選択し、あるいは、管理者検索エリア313の検索ボタンを選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、入力された検索条件を含む社員管理情報検索リクエストが送信される。
社員管理情報検索リクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS63)、受信されたリクエストは社員管理情報登録リクエストではないため(ステップS64:NO)、当該リクエストに含まれる検索条件に基づいて、法人情報データベース103に登録されている社員管理情報を検索する(ステップS66)。
次いで、システム制御部20は、検索された社員管理情報を含む社員・管理者設定画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS67)。
社員・管理者設定画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて社員・管理者設定画面350aを、図23に示すように表示する。
ここで、社員・管理者設定画面350aについて説明すると、当該画面は、選択チェックボックス361、社員管理ID表示エリア362、パスワード入力エリア363、氏入力エリア364、名入力エリア365、管理権限チェックボックス366、変更ボタン371及び削除ボタン372により構成されている。
ここで、社員管理ID表示エリア362、パスワード入力エリア363、氏入力エリア364、名入力エリア365及び管理権限チェックボックス366には、夫々検索された管理者情報の社員管理ID、パスワード、氏、名及び管理者権限の有無が表示される。
また、選択チェックボックス361は、対応する社員管理情報を変更・削除するか否かを選択するためのチェックボックスであり、チェックされている場合に、対応する社員管理情報が変更または削除されることとなる。
動作の説明に戻り、ユーザが法人端末3−jを操作して、社員管理情報のパスワード、氏、名、管理者権限の有無を変更し、対応する選択チェックボックス361をチェック有りに設定した後、変更ボタン371を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、選択された社員管理情報を含む社員管理情報変更リクエストが送信される。
社員管理情報変更リクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS68)、受信されたリクエストが社員管理情報変更リクエストであるか否かを判定するが(ステップS69)、受信されたリクエストは社員管理情報変更リクエストであるため(ステップS69:YES)、当該リクエストに含まれる社員管理情報の社員管理IDに対応付けて法人情報データベース103に登録されている社員管理情報に変えて、リクエストに含まれる社員管理情報を更新登録する(ステップS70)。
一方、社員・管理者設定画面350aにおいて、ユーザが、削除したい管理者情報に対応する選択チェックボックス361をチェック有りに設定した後、削除ボタン372を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、選択された社員管理情報の社員管理IDを含む社員管理情報削除リクエストが送信される。
社員管理情報削除リクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS68)、受信されたリクエストは社員管理情報変更リクエストではないため(ステップS69:NO)、当該リクエストに含まれる社員管理情報の社員管理IDに対応付けて法人情報データベース103に登録されている社員管理情報を削除する(ステップS71)。
次に、一般管理者による社員登録設定時における動作について説明する。なお、以下に説明する動作は法人C−jに固有のIPアドレスが割り当てられていない場合の動作であり、固有のIPアドレスが割り当てられている場合は、一般社員の社員管理情報の登録は不要である。
法人端末3−jを利用するユーザは一般管理者であり、上記5−1において説明した動作により、法人端末3−jの画面には一般管理者用管理画面200b(図5(a)、ただし社員・管理者設定エリア230は、図5(b))が表示されている。
ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、社員登録/変更/削除エリア235に表示されている社員登録/変更/削除ボタンを選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に社員・管理登録画面リクエストが送信され、図21に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、当該リクエストを受信し(ステップS61)、社員登録画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS62)。
社員登録画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて社員登録画面300bを、図24に示すように表示する。
社員登録画面300bは、社員検索エリア310b、社員登録エリア320b及び登録ボタン330により構成されている。社員・管理登録画面300a(図22)との違いは、管理者検索エリア313及び管理者権限チェックボックス325が無いことである。
ユーザが法人端末3−jを操作して、社員登録エリア320bに対し社員管理情報を入力した後、登録ボタン330を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、入力された社員管理情報を含む社員管理情報登録リクエストが送信される。
社員管理情報登録リクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS63)、受信されたリクエストは社員管理情報登録リクエストであるため(ステップS64:YES)、当該リクエストに含まれる社員管理情報を設定された人数分だけ、保持されている法人IDに対応付けて法人情報データベース103に登録する(ステップS65)。
一方、社員登録画面300bにおいて、ユーザがID検索311エリアに社員管理IDを入力して検索ボタンを選択し、または、氏名検索エリア312に氏名を入力して検索ボタンを選択し、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、入力された検索条件を含む社員管理情報検索リクエストが送信される。
社員管理情報検索リクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS63)、受信されたリクエストは社員管理情報登録リクエストではないため(ステップS64:NO)、当該リクエストに含まれる検索条件に基づいて、法人情報データベース103に登録されている社員管理情報を検索し(ステップS66)、検索された社員管理情報を含む社員設定画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS67)。
社員設定画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて社員設定画面350bを、図25に示すように表示する。社員・管理者設定画面350a(図23)との違いは、管理権限チェックボックス366が無いことである。
ユーザが法人端末3−jを操作して、社員管理情報のパスワード、氏、名を変更し、対応する選択チェックボックス361をチェック有りに設定した後、変更ボタン371を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、選択された社員管理情報を含む社員管理情報変更リクエストが送信される。
社員管理情報変更リクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS68)、受信されたリクエストは社員管理情報変更リクエストであるため(ステップS69:YES)、当該リクエストに含まれる社員管理情報を更新登録する(ステップS70)。
一方、社員設定画面350bにおいて、ユーザが、削除したい管理者情報に対応する選択チェックボックス361をチェック有りに設定した後、削除ボタン372を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、選択された社員管理情報の社員管理IDを含む社員管理情報削除リクエストが送信される。
社員管理情報削除リクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS68)、受信されたリクエストは社員管理情報変更リクエストではないため(ステップS69:NO)、当該リクエストに含まれる社員管理情報の社員管理IDに対応付けて法人情報データベース103に登録されている社員管理情報を削除する(ステップS71)。
[5−4.法人予約利用登録時の動作]
次に、法人予約利用登録時における動作について説明する。
図26は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20の法人予約利用登録時における処理例を示すフローチャートである。また、図27は、新規登録画面400の表示例を示す図である。また、図28は、社員情報入力画面450の表示例を示す図である。
上記5−1において説明した動作により、法人端末3−jの画面には上級管理者用管理画面200a、一般管理者用管理画面200b、または社員用管理画面200cのいずれかの画面が表示されている。
ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、新規登録エリア241に表示されている新規登録ボタンを選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に法人予約利用登録リクエストが送信され、図26に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、当該リクエストを受信する(ステップS101)。
次いで、システム制御部20は、新規登録画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS102)。
新規登録画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて新規登録画面400を、図27に示すように表示する。新規登録画面400は、法人予約利用登録ボタン410及び会員新規登録ボタン420により構成されている。
ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、法人予約利用登録ボタン410を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、会員認証リクエストが送信される。
会員認証リクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS103)、受信されたリクエストが会員認証リクエストであるか否かを判定するが(ステップS104)、受信されたリクエストは会員認証リクエストであるため(ステップ104:YES)、ログイン認証を行うための会員ログインページを法人端末3−jに送信する(ステップS105)。
会員ログインページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて会員ログイン画面を表示し、ユーザにより会員ID及びパスワードが入力されると、法人端末3−jにより、これらの情報が旅行代理店サーバ1に送信される。
会員ID及びパスワードを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS106)、受信された会員IDにより、対応する会員情報を特定して、当該会員情報に設定されているパスワードと、受信されたパスワードとを比較することにより認証が成功したか否かを判定し(ステップS107)、認証が失敗した場合は(ステップS107:NO)、処理を終了し、認証が成功した場合は(ステップS107:YES)、ステップS111に移行する。
一方、新規登録画面400において、ユーザが会員新規登録ボタン420を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、会員登録リクエストが送信される。
会員登録リクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS103)、受信されたリクエストは会員認証リクエストではないため(ステップ104:NO)、会員情報入力画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS108)。
会員情報入力画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて会員情報入力画面ページを表示する。ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、会員ID、パスワード、氏名、郵便番号、住所等の会員情報を入力した後、登録ボタン等を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、入力を会員情報が送信される。
会員情報を受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS109)、受信された会員情報を、当該会員情報に含まれる会員IDに対応付けて会員情報データベース102に登録し(ステップS110)、ステップS111に移行する。
ステップS111において、システム制御部20は、保持されている法人IDに対応付けて法人情報データベース103に登録されている入力項目設定情報に基づいて社員情報入力画面ページを生成し、当該ページを法人端末3−jに送信する。
社員情報入力画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて社員情報入力画面450を、図28に示すように表示する。
ここで、社員情報入力画面450について説明すると、当該画面は、備考表示エリア460、項目入力エリア470及び、登録ボタン480により構成されている。
備考表示エリア460には、入力項目設定情報の備考に設定された情報が表示される。
また、項目入力エリア470は、社員情報を入力するための入力フォームであり、入力項目設定情報において登録時表示フラグが「表示」に設定されている入力項目名が表示される。そして、入力項目設定情報において必須フラグが「必須」に設定されている入力項目名の右隣には、必須入力項目であることを示す「(必須)」の文字が表示される。
ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、各項目を入力して登録ボタン480を選択すると、社員情報入力画面450を構成する社員情報入力画面ページに埋め込まれたプログラム(例えば、JAVA(登録商標)スクリプトやアプレット等)が実行され、必須入力項目が全て入力されているか否かがチェックされて、いずれか一つでも必須入力項目が入力されていない場合は、必須入力項目の入力を促すメッセージが画面に表示される。
ユーザが必須入力項目を全て入力(その他の項目も任意に入力)した上で登録ボタン480を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、入力された社員情報(入力社員情報)が送信される。
入力社員情報を受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS112)、会員情報データベース102に登録されている会員情報(図9)の法人予約利用登録有無情報を法人予約利用登録有りに設定し、保持されている法人IDを当該会員情報の法人IDに設定するとともに、会員IDと入力社員情報とからなる社員情報を法人IDに対応付けて法人情報データベース103に登録する(ステップS113)。
[5−5.法人予約利用登録削除時の動作]
次に、社員本人の法人予約利用登録削除時における動作について説明する。
図29は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20の法人予約利用登録削除時における処理例を示すフローチャートである。
上記5−1において説明した動作により、法人端末3−jの画面には上級管理者用管理画面200a、一般管理者用管理画面200b、または社員用管理画面200cのいずれかの画面が表示されている。
ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、利用登録削除エリア242に表示されている登録削除ボタンを選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に法人予約利用削除リクエストが送信され、図29に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、当該リクエストを受信する(ステップS131)。
次いで、システム制御部20は、会員ログインページを法人端末3−jに送信する(ステップS132)。
会員ログインページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて会員ログイン画面を表示し、ユーザにより会員ID及びパスワードが入力されると、法人端末3−jにより、これらの情報が旅行代理店サーバ1に送信される。
会員ID及びパスワードを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS133)、上記5−4と同様にして認証が成功したか否かを判定し(ステップS134)、認証が失敗した場合は(ステップS134:NO)、処理を終了し、認証が成功した場合は(ステップS134:YES)、登録削除確認画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS135)。
登録削除確認画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて登録削除確認画面を表示する。ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、当該画面に表示されている削除ボタンまたはキャンセルボタンを選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、当該選択に応じて削除リクエストまたは削除キャンセルリクエストが送信される。
削除リクエストまたは削除キャンセルリクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS136)、受信されたリクエストが削除リクエストであるか否かを判定し(ステップS137)、削除キャンセルリクエストである場合は(ステップS137:NO)、処理を終了し、削除リクエストである場合は(ステップS137:YES)、ステップS138に移行する。
ステップS138において、システム制御部20は、社員情報を削除する(ステップS138)。具体的に、システム制御部20は、ユーザにより入力された会員IDにより特定される会員情報から法人IDを取得し、当該法人IDに対応付けて法人データベース103に登録されている社員情報を上記会員IDで検索し、該当する社員情報を法人データベース103から削除する。そして、システム制御部20は、会員情報の法人予約利用登録有無情報を法人予約利用登録無しに設定する。
[5−6.法人予約利用登録確認時の動作]
次に、管理者により社員の法人予約利用登録を確認する場合における動作について説明する。
図30は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20の法人予約利用登録確認時における処理例を示すフローチャートである。
法人端末3−jを利用するユーザは上級管理者、または一般管理者であり、上記5−1において説明した動作により、法人端末3−jの画面には上級管理者用管理画面200a(図4)、または一般管理者用管理画面200b(図5)が表示されている。
ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、社員法人予約登録確認エリア234に表示されている社員法人予約登録確認ボタンを選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に法人予約利用登録確認リクエストが送信され、図30に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、当該リクエストを受信する(ステップS151)。
次いで、システム制御部20は、確認する社員情報を検索するための社員検索画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS152)。
社員検索画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて社員検索画面を表示し、ユーザにより確認したい社員の氏名が入力されると、入力された氏名情報が、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に送信される。
氏名情報を受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS152)、法人情報データベース103に登録されている社員情報を、受信された氏名情報で検索する(ステップS154)。
次いで、システム制御部20は、該当する社員の社員情報が検索されたか否かを判定し(ステップS155)、検索できなかったか場合は(ステップS155:NO)、該当する社員の社員情報が登録されていないことを通知するための該当無し通知画面ページを法人端末3−jに送信し(ステップS156)、法人端末3−jにおいて、該当無し通知画面が表示される。
一方、該当する社員の社員情報が検索された場合は(ステップS155:YES)、システム制御部20は、検索された社員情報を表示するための社員情報確認画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS157)。
社員情報確認画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて社員情報確認画面を表示することにより、ユーザにより指定された社員の社員情報が画面に表示される。
[5−7.管理者による社員の法人予約利用登録削除時の動作]
次に、管理者により社員の法人予約利用登録を削除する場合における動作について説明する。
図31は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20の管理者による社員の法人予約利用登録削除時における処理例を示すフローチャートであり、同図において、図29または図30と同様の要素については同様の符号を付してある。
法人端末3−jを利用するユーザは上級管理者、または一般管理者であり、上記5−1において説明した動作により、法人端末3−jの画面には上級管理者用管理画面200a(図4)、または一般管理者用管理画面200b(図5)が表示されている。
ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、社員法人予約登録削除エリア233に表示されている社員法人予約登録削除ボタン選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に社員利用登録削除リクエストが送信され、図31に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、当該リクエストを受信する(ステップS171)。
次いで、システム制御部20は、上記5−6の場合と同様にして、検索処理を実行し(ステップS152〜S155)、該当する社員の社員情報が検索されなかった場合は、該当無し通知画面ページを法人端末3−jに送信して(ステップS156)、処理を終了し、該当する社員の社員情報が検索された場合は、検索された社員情報を表示してユーザにより指定された社員の法人予約利用登録の削除を確認するための削除確認画面ページを法人端末3−jに送信する(ステップS172)。
社員情報確認画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて削除確認画面を表示することにより、ユーザにより指定された社員の社員情報が画面に表示される。
ここで、当該画面に表示されている削除ボタンまたはキャンセルボタンを選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、当該選択に応じて削除リクエストまたは削除キャンセルリクエストが送信される。
削除リクエストまたは削除キャンセルリクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、上記5−5の場合と同様にして、ユーザにより指定された社員の法人予約利用登録を削除する(ステップS136〜S138)。
[5−8.宿泊予約時の動作]
次に、宿泊予約時における動作について説明する。
図32は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20の宿泊予約時における処理例を示すフローチャートである。また、図33は、予約内容確認画面500の表示例を示す図である。
なお、予約者端末を利用するユーザは、既に法人予約サービスの利用登録を行っているものとする。
先ず、ユーザが予約者端末を操作してWebアプリケーションプログラムを起動し、旅行サイトのURLを入力等すると、予約者端末から旅行代理店サーバ1にログインリクエストが送信され、図32に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、当該リクエストを受信する(ステップS201)。
次いで、システム制御部20は、会員ログインページを予約者端末に送信する(ステップS202)。
会員ログインページを受信した予約者端末は、当該ページに基づいて会員ログイン画面を表示し、ユーザにより会員ID及びパスワードが入力されると、予約者端末により、これらの情報が旅行代理店サーバ1に送信される。
会員ID及びパスワードを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS203)、上記5−4と同様にして認証が成功したか否かを判定し(ステップS204)、認証が失敗した場合は(ステップS204:NO)、処理を終了し、認証が成功した場合は(ステップS204:YES)、旅行サイトのトップページである宿泊施設検索画面ページを予約者端末に送信する(ステップS205)。
宿泊施設検索画面ページを受信した予約者端末は、当該ページに基づいて宿泊施設検索画面を表示する。ここで、ユーザが予約者端末を操作して、例えば、チェックイン日、チェックアウト日、客室タイプ、宿泊料金、地域、検索範囲を法人予約に対応した宿泊施設に限定するか否か等の検索条件を入力して、検索ボタン等を選択すると、入力された検索条件情報が予約者端末から旅行代理店サーバ1に送信される。
検索条件情報を受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS206)、宿泊施設データベース101に登録されている宿泊施設情報を検索して、受信された検索条件情報に合致する宿泊施設を抽出する(ステップS207)。なお、検索条件において、検索範囲を法人予約に対応した宿泊施設に限定した場合は、宿泊施設情報に法人予約対応有無情報が法人予約対応有りに設定されている宿泊施設のみが抽出される。
次いで、システム制御部20は、検索結果を表示するための検索結果画面ページを予約者端末に送信する(ステップS208)。
検索結果画面ページを受信した予約者端末は、当該ページに基づいて検索結果画面を表示する。当該画面においては、例えば、検索された宿泊施設の一覧が表示される。ここで、ユーザが予約者端末を操作して、一覧の中から予約したい宿泊施設を選択し、予約内容確認ボタン(予約ボタン)等を選択すると、選択された宿泊施設の施設ID、チェックイン日、チェックアウト日、客室タイプ等が設定された予約内容確認リクエストが予約者端末から旅行代理店サーバ1に送信される。
予約内容確認リクエストを受信した旅行代理店サーバのシステム制御部20は(ステップS209)、認証処理において取得した会員IDに対応付けて会員情報データベースに登録されている会員情報から、氏名、住所、電話番号、電子メール、法人ID等を取得するとともに、取得された法人IDに対応付けて法人データベース103に登録されている社員情報を取得する。また、取得した法人IDに対応付けて法人情報データベースに登録されている入力項目設定情報を取得する(ステップS210)。
次いで、システム制御部20は、取得した情報に基づいて予約内容確認画面ページを生成し、当該ページを予約者端末に送信する(ステップS211)。
予約内容確認画面ページを受信した予約者端末は、当該ページに基づいて予約内容確認画面500を、図33に示すように表示する。
ここで、予約内容確認画面500について説明すると、当該画面は、宿泊予約内容表示エリア510、予約者情報入力エリア520、支払い方法選択エリア530及び予約ボタン543により構成されている(符号540については後述する)。
宿泊予約内容表示エリア510には、ユーザが選択した宿泊施設の名称、チェックイン日、チェックアウト日、申し込み人数、客室タイプ、宿泊料金及び宿泊ポイント等が表示される。
また、予約者情報入力エリア520は、宿泊予約をする代表者名及び連絡先(ユーザと同行する者の情報でも良い)、チェックイン時刻を入力するための入力フォームである。
また、支払い方法選択エリア530は、ユーザ自身が現地で宿泊料金を支払うか、あるいは、ユーザが所属する法人に宿泊料金を請求するかを選択するための入力フォームである。
ここで、ユーザが予約者端末を操作して、支払い方法選択エリア530に表示されている「法人からのお支払い」に対応するラジオボタンを選択すると、符号540に示す会員情報表示エリア541及び社員情報入力エリア542が表示される。
会員情報表示エリアには、ユーザの電子メール、氏名、住所、ユーザが所属する法人の名称等が表示される。
また、社員情報入力エリア542は、社員情報を入力するための入力フォームであり、入力項目設定情報において予約時表示フラグが「表示」に設定されている入力項目名が表示され、更に会員情報データベース102に登録されている社員情報が各項目の入力エリアに初期値として表示される。そして、入力項目設定情報において必須フラグが「必須」に設定されている入力項目名の右隣には、必須入力項目であることを示す「(必須)」の文字が表示される。
この場合においても、上記5−4と同様に、必須入力項目が一つでも入力されていない場合は、必須入力項目の入力を促すメッセージが画面に表示される。
ユーザが予約者端末を操作して、宿泊代表者名、宿泊者連絡先、チェックイン時刻を入力し、また、支払方法を選択する。そして、「法人からのお支払い」を選択した場合には、ユーザは、更に社員情報を確認、入力あるいは修正する。そして、予約ボタン543を選択すると、予約内容(例えば、予約する宿泊施設の施設ID、チェックイン日、チェックアウト日、申込人数、客室タイプ、宿泊料金、宿泊ポイント等)、入力された宿泊代表者の情報、料金の支払方法を示す支払方法情報、そして「法人からのお支払い」が選択された場合は、更に入力された社員情報(入力社員情報)が設定された予約リクエストが予約者端末から旅行代理店サーバ1に送信される。
予約リクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS212)、当該リクエストに設定されている支払方法情報が法人からの支払いを示しているか否かを判定し(ステップS213)、法人からの支払いではない(個人として予約する)場合は(ステップS213:NO)、ステップS214に移行し、法人からの支払である(法人予約を利用して予約する)場合は(ステップS213:NO)、ステップS218に移行する。
法人からの支払いではないと判定したシステム制御部20は、ステップS214において、予約リクエストに対応する宿泊予約状況を更新する。具体的に、システム制御部20は、予約リクエストに対して予約番号を割り当て、当該リクエストに設定されている施設IDに対応付けて宿泊施設関連情報データベース101に登録されている宿泊施設H−iの宿泊予約状況の該当箇所(例えば、客室タイプ及び宿泊日により特定される箇所)を宿泊予約有りに変更し、更に、当該箇所にその宿泊内容(例えば、予約番号、宿泊代表者の情報、チェックイン時刻、申込人数等)を登録する。
次いで、システム制御部20は、予約リクエストに対応する宿泊施設予約情報を登録する(ステップS215)。具体的に、システム制御部20は、予約リクエストに設定された情報に基づいて宿泊施設予約情報(図14)を生成する。この場合、システム制御部20は、法人予約有無情報を法人予約無しに設定する。そして、システム制御部20は、生成された宿泊施設予約情報を、認証処理において取得した会員IDに対応付けて宿泊関連データベース104に登録する。
次いで、システム制御部20は、個人用予約履歴を更新する(ステップS216)。具体的に、システム制御部20は、予約リクエストに設定されている施設IDに対応付けて宿泊施設情報データベース101に登録されている宿泊施設情報から宿泊施設H−iの名称、郵便番号、住所及び電話番号等を取得する。そして、システム制御部20は、取得した情報と、予約リクエストに設定されている他の情報とに基づいて個人用予約履歴情報(図15(a))を生成する。ここで、システム制御部20は、キャンセル有無はキャンセル無しに設定し、不泊有無は不泊無しに設定する。次いで、システム制御部20は、生成された個人用予約履歴情報を会員IDに対応付けて宿泊関連データベース104に登録する。
最後に、システム制御部20は、会員情報に設定された電子メールアドレスを送信先メールアドレスとする個人予約完了通知メールを生成し、当該電子メールを送信する(ステップS217)。この個人予約完了通知メールの本文には、予約内容(例えば、予約番号、予約日、チェックイン日、チェックアウト日、宿泊施設の名称、郵便番号、住所、電話番号、客室タイプ、宿泊料金、宿泊者代表者名、宿泊代表者連絡先、チェックイン時刻等)が設定される。
一方、法人からの支払いであると判定したシステム制御部20は、ステップS218において、ステップS214と同様にして宿泊予約状況を更新する。
次いで、システム制御部20は、予約リクエストに対応する宿泊施設予約情報を登録する(ステップS219)。具体的に、システム制御部20は、予約リクエストに設定された情報に基づいて宿泊施設予約情報を生成する。この場合、システム制御部20は、法人予約有無情報に法人予約有りを設定し、会員IDに対応付けて会員情報データベース102に登録されている会員情報から法人IDを取得して宿泊施設予約情報に設定する。そして、システム制御部20は、生成された宿泊施設予約情報を、法人ID及び会員IDに対応付けて宿泊関連データベース104に登録する。
次いで、システム制御部20は、ステップS216と同様にして個人用予約履歴を更新する(ステップS220)。
そして、システム制御部20は、法人用予約履歴を更新する(ステップS221)。具体的に、システム制御部20は、予約リクエストに設定されている施設IDに対応付けて宿泊施設情報データベース101に登録されている宿泊施設情報から宿泊施設H−iの名称、郵便番号、住所及び電話番号等を取得する。そして、システム制御部20は、取得した情報と、予約リクエストに設定されている他の情報とに基づいて法人用予約履歴情報(図15(b))を生成する。ここで、システム制御部20は、キャンセル有無はキャンセル無しに設定し、不泊有無は不泊無しに設定する。また、システム制御部20は、予約リクエストに設定されている入力社員情報を法人用予約履歴情報に設定する。次いで、システム制御部20は、生成された法人用予約履歴情報を法人IDに対応付けて宿泊関連データベース104に登録する。
そして、システム制御部20は、S217と同様にして個人予約完了通知メールを送信する(ステップS222)。
最後に、システム制御部20は、予約リクエストに含まれる入力社員情報に上司のメールアドレス(項目10)が設定されているか否かを判定し(ステップS223)、設定されていない場合は(ステップS223:NO)、処理を終了し、設定されている場合は(ステップS223:YES)、上司のメールアドレスを送信先メールアドレスとする法人予約完了通知メールを生成し、当該電子メールを送信する(ステップS224)。この予約完了通知メールの本文には、個人予約完了通知メールの本文と同様の予約内容に加えて、予約リクエストに設定された入力社員情報(項目1〜9)が設定される。
なお、予約者端末を利用するユーザが、法人予約サービスの利用登録を行っていない場合、システム制御部20は、ステップS208において、検索結果画面500に方法選択エリア530、会員情報表示エリア541及び社員情報入力エリア542が表示されないように検索結果画面ページを生成する。従って、ユーザは、検索結果画面500において「法人からのお支払い」を選択することはできないため、ステップS213においては、常に法人からの支払いではない(個人として予約する)と判定される。
[5−9.ユーザによる宿泊予約キャンセル時の動作]
次に、ユーザによる宿泊予約キャンセル時における動作について説明する。
図34は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20のユーザによる宿泊予約キャンセル時における処理例を示すフローチャートであり、同図において、図32と同様の要素については同様の符号を付してある。
先ず、上記5−8の場合と同様にして、認証処理が実行され、旅行代理店サーバ1から予約者端末に宿泊施設検索画面ページが送信されて、予約者端末において宿泊施設検索画面が表示される(ステップS201〜S205)。
ここで、ユーザが予約者端末を操作して、例えば、宿泊施設検索画面に表示されている予約確認ボタンを選択すると、予約者端末から旅行代理店サーバ1に予約確認リクエストが送信される。
予約確認リクエストを受信したシステム制御部20は(ステップS231)、認証処理において取得された会員IDに対応付けて宿泊関連データベース104に登録されている宿泊施設予約情報を取得し(ステップS232)、当該宿泊施設予約情報に基づいて予約確認画面ページを生成し、当該ページを予約者端末に送信する(ステップS233)。
予約確認画面ページを受信した予約者端末は、当該ページに基づいて予約確認画面を表示する。この予約確認画面には、現在宿泊予約されている内容(例えば、予約番号、宿泊施設の名称、チェックイン日、チェックアウト日、客室タイプ、申込人数等)の一覧が表示される。
ここで、ユーザが予約者端末を操作して、キャンセルしたい宿泊予約を選択した後でキャンセルボタンを選択し、あるいは確認ボタンを選択すると、予約者端末から旅行代理店サーバ1にキャンセルリクエストまたは確認終了リクエストが送信される。
リクエストを受信したシステム制御部20は(ステップS234)、当該リクエストがキャンセルリクエストであるか否かを判定し(ステップS235)、キャンセルリクエストではない場合は(ステップS235:NO)、処理を終了し、キャンセルリクエストである場合は(ステップS235:YES)、キャンセルリクエストに対応する宿泊予約状況を更新する(ステップS236)。具体的に、システム制御部20は、キャンセルリクエストに設定されている施設ID及び予約番号に対応付けて宿泊施設関連情報データベース101に登録されている宿泊施設H−iの宿泊予約状況の該当箇所を宿泊予約無しに変更する。
次いで、システム制御部20は、キャンセルリクエストに設定された予約番号に対応する宿泊施設予約情報を宿泊関連情報データベース104から削除する(ステップS237)。
そして、システム制御部20は、個人用予約履歴を更新する(ステップS238)。具体的に、システム制御部20は、会員IDに対応付けて宿泊関連情報データベース104に登録されている個人用予約履歴情報の中から、キャンセルリクエストに含まれている予約番号が設定されている個人用予約履歴情報を特定する。そして、特定した個人用予約履歴情報のキャンセル有無をキャンセル有りに設定し、キャンセル・不泊料金に、宿泊料金及びチェックイン日までの日数に応じたキャンセル料を設定する(例えば、チェックイン日から7日以上前であれば0円、6日〜前日までであれば宿泊料金の半額、当日であれば宿泊料金の全額等)。また更に、キャンセル日に今日の日付を設定する。
最後に、システム制御部20は、削除した宿泊施設予約情報の法人予約有無情報に法人予約有りが設定されていたか否かを判定し(ステップS239)、設定されていない場合は(ステップS239:NO)、処理を終了し、設定されていた場合は(ステップS239:YES)、法人用予約履歴を更新する(ステップS240)。具体的に、システム制御部20は、法人IDに対応付けて宿泊関連情報データベース104に登録されている法人用予約履歴情報の中から、キャンセルリクエストに含まれている予約番号が設定されている法人用予約履歴情報を特定する。そして、特定した法人用予約履歴情報のキャンセル有無をキャンセル有りに設定し、キャンセル・不泊料金に、宿泊料金及びチェックイン日までの日数に応じたキャンセル料を設定し、更に、キャンセル日に今日の日付を設定する。
なお、図34の例では、旅行代理店サーバ1でキャンセルリクエストが受信された場合に、ステップS236に示されるように、施設ID及び予約番号に対応付けて宿泊施設関連情報データベース101に登録されている宿泊施設H−iの宿泊予約状況の該当箇所を宿泊予約無しに変更するようにしたが、キャンセルされた旨を施設IDにより特定される宿泊施設に電子メールにて連絡するようにしてもよいし、宿泊施設関連情報データベース101にキャンセルされた旨のログ情報をデータベース等に記録するようにしてもよい。このようにすることで、宿泊施設H−iは、キャンセルがあった旨を確認することができる。
[5−10.宿泊施設による宿泊予約キャンセル、不泊登録時の動作]
次に、宿泊施設H−iによる宿泊予約キャンセル、不泊登録時の動作における動作について説明する。
図35は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20の宿泊施設H−iによる宿泊予約キャンセル、不泊登録時の動作における処理例を示すフローチャートである。
先ず、宿泊施設H−iの従業員等が宿泊施設端末2−iを操作してWebアプリケーションプログラムを起動し、予約状況確認用のURLを入力等すると、宿泊施設端末2−iから旅行代理店サーバ1にログインリクエストが送信され、図35に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、当該リクエストを受信する(ステップS251)。
次いで、システム制御部20は、宿泊施設のログインページを予約者端末に送信する(ステップS252)。
ログインページを受信した宿泊施設端末2−iは、当該ページに基づいてログイン画面を表示し、従業員等により施設ID及びパスワードが入力されると、宿泊施設端末2−iにより、これらの情報が旅行代理店サーバ1に送信される。
施設ID及びパスワードを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS253)、受信された施設IDにより、対応する宿泊施設情報を特定して、当該宿泊施設情報に設定されているパスワードと、受信されたパスワードとを比較することにより認証が成功したか否かを判定し(ステップS254)、認証が失敗した場合は(ステップS254:NO)、処理を終了し、認証が成功した場合は(ステップS254:YES)、ステップS255に移行する。
ステップS255において、システム制御部20は、施設IDに対応付けて宿泊施設情報データベース101に登録されている予約状況を取得する。
次いで、システム制御部20は、取得された予約状況に基づいて予約状況確認画面ページを生成し、当該ページを宿泊施設端末2−iに送信する(ステップS256)。
予約状況確認画面ページを受信した宿泊施設端末2−iは、当該ページに基づいて予約状況確認画面を表示する。この予約状況確認画面には、客室及び日ごとに、当該客室に対する宿泊予約の有無が表示され、予約されている客室には、その予約内容(例えば、予約番号、客室タイプ、申込人数等、宿泊代表者名等)の一覧が表示される。
ここで、従業員等は、例えば、電話連絡等によりユーザから宿泊予約のキャンセルを受け付け、宿泊施設端末2−iして、当該キャンセルに対応する宿泊予約のキャンセル手続を行う。あるいは、従業員等は、宿泊予定日当日になってもユーザが宿泊に訪れない場合には、不泊手続を行う。そうすると、宿泊施設端末2−iから旅行代理店サーバ1に、キャンセルリクエストあるいは不泊登録リクエストが送信される。
リクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は(ステップS257)、当該リクエストに対応する宿泊予約状況を更新する(ステップS258)。具体的に、システム制御部20は、リクエストに設定されている施設ID及び予約番号に対応付けて宿泊施設関連情報データベース101に登録されている宿泊施設H−iの宿泊予約状況の該当箇所を宿泊予約無しに変更する。
次いで、システム制御部20は、リクエストに設定された予約番号に対応する宿泊施設予約情報を宿泊関連情報データベース104から削除する(ステップS259)。
そして、システム制御部20は、個人用予約履歴を更新する(ステップS260)。具体的に、システム制御部20は、会員IDに対応付けて宿泊関連情報データベース104に登録されている個人用予約履歴情報の中から、リクエストに含まれている予約番号が設定されている個人用予約履歴情報を特定する。そして、受信されたリクエストがキャンセルリクエストである場合は、特定した個人用予約履歴情報のキャンセル有無をキャンセル有りに設定し、キャンセル・不泊料金に、宿泊料金及びチェックイン日までの日数に応じたキャンセル料を設定し、更に、キャンセル日に今日の日付を設定する。一方、受信されたリクエストが不泊登録リクエストである場合は、特定した個人用予約履歴情報の不泊有無を不泊有りに設定し、キャンセル・不泊料金に、宿泊料金全額を設定する。
最後に、システム制御部20は、削除した宿泊施設予約情報の法人予約有無情報に法人予約有りが設定されていたか否かを判定し(ステップS261)、設定されていない場合は(ステップS261:NO)、処理を終了し、設定されていた場合は(ステップS261:YES)、法人用予約履歴を更新する(ステップS262)。具体的に、システム制御部20は、法人IDに対応付けて宿泊関連情報データベース104に登録されている法人用予約履歴情報の中から、キャンセルリクエストに含まれている予約番号が設定されている法人用予約履歴情報を特定する。そして、受信されたリクエストがキャンセルリクエストである場合は、特定した個人用予約履歴情報のキャンセル有無をキャンセル有りに設定し、キャンセル・不泊料金に、宿泊料金及びチェックイン日までの日数に応じたキャンセル料を設定し、更に、キャンセル日に今日の日付を設定する。一方、受信されたリクエストが不泊登録リクエストである場合は、特定した個人用予約履歴情報の不泊有無を不泊有りに設定し、キャンセル・不泊料金に、宿泊料金全額を設定する。
[5−11.出張実績確認時の動作]
次に、管理者により出張実績を確認する場合における動作について説明する。
図36は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20の出張実績確認時における処理例を示すフローチャートである。また、図37及び図38は、出張実績確認画面550の表示例を示す図である。
法人端末3−jを利用するユーザは上級管理者、または一般管理者であり、上記5−1において説明した動作により、法人端末3−jの画面には上級管理者用管理画面200a(図4)、または一般管理者用管理画面200b(図5)が表示されている。
先ず、上級管理者用管理画面200a及び一般管理者用管理画面200bを構成する出張実績確認エリア210について説明すると、当該エリアは、範囲選択メニュー211、検索対象選択メニュー212、表示基準選択メニュー213、通常価格表示メニュー214、及び検索ボタン215により構成されている。範囲選択メニュー211は、出張実績を確認する範囲を年月日で指定するためのメニューである。また、検索対象選択メニュー212は、指定された年月日の範囲に該当する出張実績を、予約日を対象にして検索するか、宿泊日を対象にして検索するかを選択するためのメニューである。ここで、予約日とは、予約を取った日(すなわち、図32の処理において、ユーザが予約内容確認ボタン等を選択した日)であり、図32の処理によって予約されたチェックイン日からチェックアウトの日のことではない。また、宿泊日とは、チェックイン日からチェックアウト日の前日までの実際に宿泊した日である。すなわち、ここで、宿泊日とは、実際に宿泊施設で夜を過ごした日を指す。具体的な例としては、チェックイン日を4月1日とし、チェックアウト日を4月3日とする場合、宿泊日は、4月1日と4月2日の2日となる。
また、表示基準選択メニュー213は、出張実績の表示単位を、予約一件あたりを基準にするか、宿泊一泊あたりを基準にするかを選択するためのメニューである。また、通常価格表示メニュー214は、実際に請求される宿泊料金の他に、法人予約サービスを利用しない場合の通常の宿泊料金をも表示するか否かを選択するためのメニューである。
ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、出張実績確認エリア210上で検索条件を設定した後で、検索ボタン215を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、当該検索条件が設定された出張実績確認リクエストが送信され、図36に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、当該リクエストを受信する(ステップS271)。
次いで、システム制御部20は、出張実績確認リクエストに設定されている検索対象を判定し(ステップS272)、予約日を対象にする場合は(ステップS272:予約日)、ステップS273に移行し、宿泊日を対象にする場合は(ステップS272:宿泊日)、ステップS274に移行する。
予約日を対象にして検索すると判定したシステム制御部20は、ステップS273において、保持されている法人IDに対応付けて宿泊関連データベース104に登録されている法人用予約履歴情報の中から、出張実績確認リクエストに設定されている年月日の範囲内に含まれる予約日が設定された法人用予約履歴情報を検索し、ステップS275に移行する。
一方、宿泊日を対象にして検索すると判定したシステム制御部20は、ステップS274において、保持されている法人IDに対応付けて宿泊関連データベース104に登録されている法人用予約履歴情報の中から、出張実績確認リクエストに設定されている年月日の範囲内に含まれる宿泊日(チェックイン日からチェックアウト日の前日)が設定された法人用予約履歴情報を検索し、ステップS275に移行する。
ステップS275において、システム制御部20は、出張実績確認リクエストに設定されている検索基準を判定し、予約一件あたりを基準にする場合は(ステップS275:予約一件あたり)、ステップS277に移行し、宿泊一件あたりを基準にする場合は(ステップS275:宿泊一件あたり)、ステップS276に移行する。
ステップS276において、システム制御部20は、検索された各法人用予約履歴情報を宿泊日で分割し(例えば、チェックイン日が4月1日であり、チェックアウト日が4月3日である場合は、4月1日及び2日の2件に分割する)、ステップS277に移行する。
ステップS277において、システム制御部20は、検索された法人用予約履歴情報に基づいて出張実績確認画面ページを生成し、当該ページを法人端末3−jに送信する。
出張実績確認画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて出張実績確認画面を、図37または図38に示すように表示する。
ここで、出張実績確認画面について、先ず図37の例を説明すると、当該画面は、出張実績表示エリア560及びCSVダウンロードボタン570により構成される。図37は、予約日を対象として法人用予約履歴情報を検索した場合の表示例であり、出張実績表示エリア560には、予約日、予約番号、チェックイン日、チェックアウト日、キャンセル・不泊有無、宿泊先の宿泊施設の名称、住所、電話番号、宿泊代表者名、宿泊金額、通常料金、キャンセル・不泊料金、社員情報(例えば、氏名、社員番号等)が、予約日を一行として、予約日の古いものから順に表示される。なお、図37は通常料金の表示を指定して検索した場合の表示例であり、通常料金の表示を指定しない場合は、出張実績表示エリア560に通常料金は表示されない。
次に、図38は、宿泊日を対象として法人用予約履歴情報を検索した場合の表示例であり、出張実績表示エリア560には、図37と同様の内容が、宿泊日を一行として、宿泊日の古いものから順に表示される。
ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、CSVダウンロードボタン570を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、CSVダウンロードリクエストが送信される。
CSVダウンロードリクエストを受信した旅行代理店サーバ1のシステム制御部20(ステップS278)、受信されたリクエストがCSVダウンロードリクエストであるか否かを判定し(ステップS279)、CSVダウンロードリクエストではない場合は(ステップS279:NO)、処理を終了し、CSVダウンロードリクエストである場合は(ステップS279:YES)、検索された法人用予約履歴情報をCSV(Comma Separated Values)形式で法人端末3−jに送信する(ステップS280)。
法人端末3−jにより受信された法人用予約履歴情報は、その後、例えば、ユーザにより所定のフォーマットで印刷等され、あるいは、法人C−jが管理するデータベース等に登録される。
[5−12.請求金額情報登録時の動作]
次に、法人C−jに対する請求金額情報を登録する場合における動作について説明する。
図39は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20の請求金額情報登録時における処理例を示すフローチャートである。
月初め(例えば、毎月1日の午前0時等)において、請求金額情報登録処理の実行が開始されると、図39に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、処理対象とする法人C−jの法人IDに、例えば、法人情報データベース103に最初に登録された法人ID等を設定する(ステップS291)。
次いで、システム制御部20は、処理対象の法人IDに対応付けて宿泊関連データベース104に登録されている法人用予約履歴情報の中から、前月の1日から月末日の範囲に含まれるチェックアウト日が設定された法人用予約履歴情報及び前月の1日から月末日の範囲に含まれるキャンセル日が設定された法人用予約履歴情報を検索する(ステップS292)。
そして、システム制御部20は、検索された法人用予約履歴情報のうち、キャンセル有無情報がキャンセル無しに設定され、且つ不泊有無情報が不泊無しに設定された法人用予約履歴情報の宿泊料金の合計金額を算出する(ステップS293)。
次いで、システム制御部20は、検索された法人用予約履歴情報のうち、キャンセル有無情報がキャンセル有りに設定され、または不泊有無情報が不泊有りに設定された法人用予約履歴情報のキャンセル・不泊料金の合計金額を算出する(ステップS294)。
そしてシステム制御部20は、宿泊料金の合計金額とキャンセル・不泊料金の合計金額とを加算して請求金額を算出し、更に、所定の基準に基づいて請求金額を修正する(ステップS295)。
次いで、システム制御部20は、算出された請求金額を含む請求金額情報を生成し、当該請求金額情報を、処理対象の法人IDに対応付けて宿泊関連情報データベース104(図16の請求金額情報)に登録する(ステップS296)。
次いで、システム制御部20は、処理対象となる法人C−jがまだ存在するか否かを判定し(ステップS297)、存在する場合は(ステップS297:YES)、処理対象の法人IDに次の法人IDを設定して(ステップS298)、ステップS292〜S297の処理を続行する。
そして、処理対象となる法人C−jがなくなった場合は(ステップS297:NO)、法人予約対応の宿泊施設H−iに対する支払い金額登録処理を実行する(ステップS299)。例えば、システム制御部20は、宿泊関連データベース104に登録されている法人用予約履歴情報の中から、前月の1日から月末日の範囲に含まれるチェックアウト日が設定された法人用予約履歴情報及び前月の1日から月末日の範囲に含まれるキャンセル日が設定された法人用予約履歴情報を検索し、検索された法人用予約履歴情報に設定されている宿泊先の宿泊施設H−iの施設ID単位で分けて、夫々宿泊料金及びキャンセル・不泊料金を合算し、合算した料金を宿泊施設H−iに対する支払料金として、施設IDに対応付けて宿泊関連データベース104に登録する。
この後、例えば、オペレータ等が旅行代理店サーバ1の操作部11を操作して、今月分の各法人C−jに対する請求書を作成し、当該請求書を各法人C−jに郵送等する。
なお、請求書に代えて、例えば、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20が請求金額登録処理を終えた後、請求書に相当する内容の電子メールを生成し、各法人C−j宛て(送信先アドレスが法人C−jの電子メールアドレス)に送信するようにしても良い。また、旅行代理店サーバ1と金融機関(例えば、銀行、クレジットカード会社等)のオンラインシステムとを接続して、法人C−jの口座等から請求金額に相当する料金の引き落とし処理等を実行して、自動的に清算を行っても良い。
また、図39の例では、月初めに法人C−jと宿泊施設H−iのそれぞれに対する請求金額情報の登録処理を行うようにしているが、例えば、法人や宿泊施設によって、処理を行う日を異なるものとしてもよい。この場合は、例えば、法人情報に締め日を設け、図39に示す請求金額情報登録時の処理で、処理対象の法人IDを設定するときに(ステップS291とステップS298)、締め日が本日(または前日)であるもののみを設定するようにしてもよい。このようにすることで、各法人や各宿泊施設に対応した請求を行うことができる。
[5−13.請求金額確認時の動作]
次に、管理者による請求金額確認時における動作について説明する。
図40は、本実施形態に係る旅行代理店サーバ1のシステム制御部20の請求金額確認時における処理例を示すフローチャートであり、同図において、図39と同様の要素については同様の符号を付してある。また、図41は、請求金額確認画面600の表示例を示す図である。
法人端末3−jを利用するユーザは上級管理者、または一般管理者であり、上記5−1において説明した動作により、法人端末3−jの画面には上級管理者用管理画面200a(図4)、または一般管理者用管理画面200b(図5)が表示されている。
先ず、上級管理者用管理画面200a及び一般管理者用管理画面200bを構成する請求金額確認エリア220について説明すると、当該エリアは、表示月選択メニュー221及び表示ボタン222により構成されている。
ここで、ユーザが法人端末3−jを操作して、表示月選択メニュー221で表示年及び月を選択した後、表示ボタン222を選択すると、法人端末3−jから旅行代理店サーバ1に、選択された表示年及び月が設定された請求金額確認リクエストが送信され、図40に示すように、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、当該リクエストを受信する(ステップS311)。
次いで、システム制御部20は、保持されている法人IDに対応付けて宿泊関連データベース104に登録されている法人用予約履歴情報の中から、請求金額確認リクエストに設定された年月の前月の1日から月末日の範囲に含まれるチェックアウト日が設定された法人用予約履歴情報及び前月の1日から月末日の範囲に含まれるキャンセル日が設定された法人用予約履歴情報を検索する(ステップS312)。
そして、システム制御部20は、上記5−12の場合と同様にして、請求金額を算出する(ステップS293〜S295)。
次いで、システム制御部20は、検索された法人用予約履歴情報及び算出された請求金額に基づいて請求金額確認画面ページを生成し、当該ページを法人端末3−jに送信する(ステップS313)。
請求金額確認画面ページを受信した法人端末3−jは、当該ページに基づいて請求金額確認画面を、図41に示すように表示する。
ここで、請求金額確認画面について説明すると、当該画面は、明細表示エリア610及び請求金額表示エリア620により構成される。明細表示エリア610には、予約日、予約番号、宿泊日、キャンセル・不泊有無、宿泊先の宿泊施設の名称、住所、電話番号、宿泊代表者名、宿泊金額、通常料金、キャンセル・不泊料金、社員情報が、支払請求の対象となる予約一件を一行として表示される。
また、請求金額表示エリア620には、ユーザにより指定された月に法人C−jが支払うべき宿泊料金の合計金額、キャンセル・不泊料金の合計金額、修正金額、及び請求金額の合計が表示される。
以上説明したように、本実施形態によれば、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、法人端末3−jのユーザが上級管理者であるか、一般管理者であるか、または一般社員であるかを識別し、上級管理者が利用する法人端末3−jから受信された社員管理情報(管理者権限有りに設定されている)を法人情報データベース103に登録することにより一般管理者を登録するようになっている。また、システム制御部20は、上級管理者または一般管理者が利用する法人端末3−jからのリクエストに応じて、法人用予約履歴情報に基づいて生成された出張実績確認画面ページ、または請求金額情報に基づいて生成された請求金額確認画面ページを法人端末3−jに送信するようになている。また、システム制御部20は、上級管理者、一般管理者、または一般社員が利用する法人端末3−jから受信された社員管理情報を法人データベース103に登録することにより、法人予約サービスの利用登録が行われる。
従って、上級管理者は一般管理者を登録することで、清算業務を自分自身(上級管理者)だけでなく、一般管理者にも行わせることができ、また、法人予約サービスの利用登録は、社員夫々に行わせることができるので、管理者及び一般社員を効率的に管理することができる。
また、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、上級管理者により入力された入力項目設定情報を法人端末3−jから受信して、法人情報データベース103に登録するようになっている。次いで、システム制御部20は、法人予約サービスの利用登録の際に、入力項目設定情報に基づいて社員情報入力画面ページを生成し、法人端末3−jに送信するようになっている。そして、社員情報入力画面ページに基づいて表示された社員情報入力画面450に表示された入力項目名に従った内容の社員情報がユーザに入力されると、入力された社員情報が旅行代理店サーバ1に送信されて、システム制御部20がこの社員情報を法人情報データベースに登録する。その後、このユーザが利用する予約者端末からのリクエストに基づいて宿泊予約の登録を行う際に、当該ユーザの社員情報を含んだ法人用予約履歴情報を法人情報データベース103に登録するようになっており、この登録された法人用予約履歴情報は、出張実績確認画面550において確認することができる。
従って、上級管理者は、清算業務において必要な社員の情報の内容を任意に規定することができる。
また、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、法人C−jの法人IDに対応付けて法人C−jに固有に割り当てられたグローバルIPアドレスを法人情報データベース103に登録しておき、法人端末3−jからの管理画面リクエストのパケットヘッダに設定された送信元IPアドレスと、法人情報データベース103に登録されたグローバルIPアドレスとに基づいて、法人端末3−jのユーザが法人C−jの社員であるか否かを判別するようになっている。そして、システム制御部20は、管理画面リクエストのアクセス先URLが上級管理者用URLである場合には上級管理者の認証を行い、一般管理者用URLである場合には一般管理者の認証を行い、社員用URLである場合には法人C−jのユーザを一般社員と識別するようになっている。
従って、法人C−jの社員以外の者による不正なアクセス等を確実に防止しつつ、社員夫々の権限に応じた管理画面を法人端末3−jに送信することができる。
また、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、法人C−jに固有のグローバルIPアドレスが割り当てられていない場合には、管理画面リクエストのアクセス先URLが上級管理者用URLである場合には上級管理者の認証を行い、一般管理者用URLである場合には一般管理者の認証を行い、社員用URLである場合には一般社員の認証を行うようになっているので、法人C−jに固有のグローバルIPアドレスが割り当てられていない場合でも、社員夫々の権限に応じた管理画面を法人端末3−jに送信することができる。
また、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、予約者端末のユーザが法人予約サービスの利用登録をしているか否かを当該ユーザのユーザ情報に設定された法人予約利用登録有無情報により判別し、法人予約サービスの利用登録をしている場合には、ユーザにより宿泊予約が行われた場合の宿泊料金は、法人用予約履歴情報に登録されて、法人C−jに対して請求されるので、法人予約サービスの利用登録を行ったユーザは、予約者端末を用いて法人C−jの業務に係るサービスの予約を行うことができる。
また、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、宿泊施設予約情報が宿泊関連データベース104に登録された場合に、宿泊予約を行ったユーザの社員情報に設定された上司等のメールアドレスが送信先メールアドレスに指定された法人予約完了通知メールが送信されるので、法人予約サービスを利用した宿泊予約が行われたことを、当該宿泊予約を行ったユーザの上司等が確認することができるとともに、送信先のメールアドレスをユーザ自身により設定することもできる。
また、旅行代理店サーバ1のシステム制御部20は、上級管理者または一般管理者が利用する法人端末C−jからのリクエストに応じて、他の社員の社員情報を法人情報データベース103から削除することができるので、退職などの理由により、ユーザが法人C−jの社員ではなくなった後で、当該ユーザにより宿泊予約が行われた場合の宿泊料金の支払いが法人C−jに請求されることを防止することができる。
なお、上記説明した実施形態のおいては、法人情報には、管理画面をリクエストするためのURLを上級管理者用、一般管理者用、社員用に分けて登録し、法人端末3−jから送信された管理画面リクエストに設定されたアクセス先URLに基づいて、どの管理画面ページを送信するか判断していたが、例えば、上級管理者用及び一般管理者用のURLを一つとして設定しておき、管理画面リクエスト受信時の認証処理において法人端末3−jから送信された上級管理者認証コードまたは社員管理IDと、法人情報に設定された上級管理者認証コード及び社員管理情報に設定された社員管理IDとを比較することにより、上級管理者であるか一般管理者であるかを判断し、管理画面ページを送信しても良い。また、法人C−jに固有のIPアドレスが割り当てられていない場合は、管理画面リクエスト受信時において、全社員に対して認証処理を行うことにより上級管理者であるか一般管理者であるか、あるいはその他の社員であるかを判断することが可能であるので、法人情報には一つのURLを設定するようにしても良い。
また、上記実施形態においては、ユーザが個人として宿泊予約を行う場合には、現地で宿泊料金を支払うようにしていたが、法人予約サービスの場合と同様に、1ヶ月毎にユーザから旅行代理店に支払うようにし、旅行代理店に支払われた宿泊料金は、旅行代理店から各宿泊施設H−iに支払うようにしても良い。これにより、ユーザは、現地で宿泊料金を支払う必要が無く、キャンセル料金や不泊料金の支払い等もスムーズに行うことができる。
また、上記実施形態においては、宿泊施設H−iの従業員等は管理画面を操作することにより、旅行代理店サーバ1から送信された宿泊予約状況を確認したり、宿泊予約のキャンセル等の手続を行うようにしていたが、必ずしもこのように構成する必要は無く、例えば、旅行代理店と宿泊施設H−iとの間は電子メール、FAX、電話等を用いて宿泊予約の通知やキャンセルの通知等を行うようにしても良い。この場合、キャンセル等の通知を受けた旅行代理店のオペレータ等は、旅行代理店サーバ1を操作することにより、宿泊関連データベース104に登録されている宿泊予約状況や法人用予約履歴情報等を更新するようにしても良い。
また、上記実施形態においては、本発明に係るサービス予約システムに宿泊施設の宿泊予約システムを適用したが、これに限られるものではなく、あらゆるサービスの予約に対して適用することができる。例えば、宿泊施設の宿泊予約に加えて交通機関のチケットの予約を適用した場合には、出張費用の清算がトータルに行われるので、法人による出張費用の清算業務負担を大幅に削減することができる。また、例えば、宿泊施設の宿泊予約に限らず、チケットの購入や、ゴルフ場の予約、レストランの予約などにも本発明に係るサービス予約システムを適用することで、法人による清算業務負担を大幅に削減することができる。
また、上記実施形態においては、本発明に係る団体に法人を適用していたが、例えば、法人格を有さない団体(例えば、町内会やクラブ等)にも適用することができる。