JP2008027224A - 印刷システム、印刷装置、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワークを介さずに印刷装置の機能を拡張可能とするユーザフレンドリーな印刷システムを提供することを目的とする。
【解決手段】複合機1の制御部11は、PC3から印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブにおける印刷条件の設定内容を確認し、この設定内容に応じて当該印刷ジョブの印刷データを自機の印刷エンジン12で印刷するか、自機にローカル接続されたプリンタ2に印刷させるかを判断する。自機の印刷エンジン12で印刷を行うと判断した場合、印刷データに基づいて印刷エンジン12を制御し、用紙に画像を印刷させる。プリンタ2に印刷させると判断した場合、ドライバ実行部11aがプリンタ2に対応するドライバを実行してこの印刷ジョブをプリンタ2に適したものに変換し、これをプリンタ2に出力する。複合機1から印刷ジョブを受信したプリンタ2は、印刷ジョブに含まれる印刷データに基づき、用紙に画像を印刷する。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷装置に別の印刷装置をローカル接続することで、ローカル接続された印刷装置の持つ印刷機能を接続元の印刷装置を介して利用可能にするための技術に関する。
プリンタ、FAX、コピー機、あるいはこれらの機能を一体に有する複合機等の印刷機能を有する印刷装置において用紙への印刷を担う印刷エンジンは、レーザ、インクジェット等の印刷方式の違い、モノクロ、カラーの4色、6色といった色数の違い、あるいは印刷可能な用紙サイズの違い、両面印刷機能の有無等、多種多様なものが提供されている。
このように印刷エンジンの印刷様式は多種多様であるが、印刷コスト、印刷品質、印刷速度等の面でそれぞれ一長一短があり、1台の印刷装置において印刷様式に対するあらゆる要求を満足させるものはない。
上述のような1台の印刷装置における機能不足を解消するために、例えば特許文献1の記載のような技術が提案されている。この従来技術によれば、印刷指示を受けた印刷装置がその印刷指示に係る画像の印刷に必要な機能(用紙サイズ等)を備えていない場合に、当該印刷データの出力が可能な他の印刷装置にネットワークを介して当該印刷データを転送することで、常にユーザが要求した機能による印刷出力を得ることができる。
なお、近年、情報処理装置と周辺機器とを直結するいわゆるローカル接続に用いられるインタフェースの一つであるUSB(Universal Serial Bus)を介して、USB対応機器を接続可能な印刷装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−149358号公報 特開2005−110086号公報
しかしながら、特許文献1に記載のようなネットワークを介して印刷データを転送するようなシステムでは、ユーザが意図した印刷装置以外の印刷装置で印刷が行われた場合、ユーザはわざわざその転送先へ印刷物を取りに行かなければならなかった。
また、大規模なネットワークに多くのプリンタが接続されているような環境においては、自分が出力したドキュメントが何処で印刷されたのか分からなくなるおそれがある。さらに、機密文書等を印刷する場合においては、ユーザが意図した印刷装置以外の他所の印刷装置で印刷が行われることは、機密保持の観点から好ましくない。
本発明は上記問題を解決するためになされおり、ネットワークを介さずに印刷装置の機能を拡張可能とするユーザフレンドリーな印刷システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の印刷システムは、第1印刷装置と、この第1印刷装置にローカル接続された第2印刷装置とを備える。
このうち第1印刷装置は、印刷データの印刷指示を受信する第1受信手段と、印刷データを印刷する第1印刷手段と、第1受信手段によって受信した印刷指示に含まれる印刷データを第1印刷手段で印刷するか、又は第2印刷装置で印刷するかを判断する判断手段と、判断手段によって第1印刷手段で印刷すると判断された場合、第1印刷手段に対して当該印刷データの印刷を指示する第1印刷制御手段と、判断手段によって第2印刷装置で印刷すると判断された場合、当該印刷データの印刷指示を第2印刷装置へ送信する印刷ホスト手段とを備える。
一方、第2印刷装置は、第1印刷装置から送信された印刷データの印刷指示を受信する第2受信手段と、印刷データを印刷する第2印刷手段と、第2受信手段によって受信した印刷指示に含まれる印刷データの印刷を第2印刷手段に対して指示する第2印刷制御手段を備える。
このように構成された印刷システムによれば、複数の印刷装置(=第1印刷装置、第2印刷装置)をローカル接続によって組み合わせることにより、それぞれの印刷装置が備える印刷能力を併せ持つ印刷システムを構成できる。よって、印刷装置の機能を簡単に拡張することができる。
例えば、写真品質での印刷機能を持つインクジェットプリンタと、印刷速度が速く低コストのカラーレーザプリンタとを組み合わせることにより、印刷速度とコストが重視される場合はレーザプリンタで印刷を行い、品質が重視される場合はインクジェットプリンタで印刷を行うといった具合に、それぞれのプリンタの長所を併せ持ち、短所を補い合った態様で運用できる。
そして、このような態様による運用において、第1印刷装置と第2印刷装置との接続には、ローカル接続が用いられる。ローカル接続は、USBポートやシリアルポート、パラレルポートを介して機器同士を直結する接続方法であり、ネットワークとは異なり、接続される機器同士が近くに配置されることを前提として用いられることが多い。
したがって、印刷装置同士をローカル接続により直結することで、自分が出力したドキュメントが何処で印刷されたのか分からなくなるといった不具合や、ユーザが意図していない他所の印刷装置で印刷されるといった不都合を生じず、かつ、機密を保持することが可能なユーザフレンドリーな印刷システムを得ることができる。さらに、印刷装置同士が互いに近くに配置されていれば、印刷が何処で行われるかは一目瞭然であり、ユーザがわざわざ遠くの転送先へ印刷物を取りに行く必要もなくなる。また、機密文書等を印刷する場合において、印刷装置同士が互いに近くに配置されることは、機密保持の観点からも好ましい。
つぎに、請求項2に記載の印刷システムは、以下のような特徴を有する。つまり、第1印刷装置が備える判断手段は、印刷データに対して設定されている印刷方式、印刷色、用紙種類、両面印刷の有無の少なくとも何れかを含む印刷条件を判断基準として、当該印刷条件での第1印刷手段及び第2印刷手段における印刷の可否を判定することで、第1印刷手段で印刷するか、又は第2印刷装置で印刷するかを判断する。
なお、ここでいう印刷方式とは、インクジェット方式、レーザ方式、熱転写方式等といった印刷手段において印刷を行う方式を指す。また、印刷色とは、カラーやモノクロといった印刷に用いられる色の条件を指す。また、用紙種類とは、印刷に用いられる記録用紙のサイズ(A4サイズ、A3サイズ等)や種類(普通紙、写真用紙等)の条件を指す。また、両面印刷の有無とは、記録用紙の両面に印刷を行うか否かの条件を指す。
このように構成された印刷システムによれば、印刷実行に際してユーザから指定された各種の印刷条件に基づき、この印刷条件に適した印刷装置を自動的に選択して印刷を行うことができる。
つぎに、請求項3に記載の印刷システムは、以下のような特徴を有する。つまり、第1印刷装置は、第2印刷装置の印刷能力に関する情報を、第1印刷装置と通信可能に接続されている情報処理装置へ通知する印刷能力通知手段を更に備える。そして、第1受信手段は、情報処理装置から印刷データの印刷指示を受信する。
なお、ここでいう印刷能力に関する情報とは、それぞれの印刷装置において印刷可能な条件(例えば、印刷方式、印刷色、用紙種類、両面印刷等)を示す情報である。
このように構成された印刷システムによれば、第1印刷装置に外部接続された第2印刷装置の印刷能力に関しての情報を、情報処理装置が取得することができる。
通常、情報処理装置に接続された印刷装置においてドキュメントの印刷を実行する場合、情報処理装置が備えるプリンタドライバから情報処理装置が印刷装置の印刷能力を取得し、これをGUI画面等によってユーザに提示することができる。ユーザは、この提示された情報を元に各種印刷条件を指定できる。
本発明の印刷システムにおいては、第1印刷装置から情報処理装置に対して第2印刷装置の印刷能力が通知されることで、情報処理装置側において、情報処理装置に接続されている第1印刷装置の印刷能力だけでなく、追加された第2印刷処理装置の印刷能力も併せて、ユーザに対して提示可能に構成することができる。そして、ユーザは、追加された第2印刷装置の印刷能力も印刷条件として指定することができる。
つぎに、請求項4に記載の印刷システムは、以下のような特徴を有する。つまり、第1印刷装置は、印刷媒体に印刷された情報を読み取り、その読み取った情報を印刷データとして出力するスキャナ手段を更に備える。そして、判断手段は、スキャナ手段から出力される印刷データに対しても、第1印刷手段で印刷するか、又は第2印刷装置で印刷するかを判断する。
このように構成された印刷システムによれば、スキャナを利用したコピー機能を有する第1印刷装置において、自らが読み取った画像に対しても、自印刷装置又は拡張された第2印刷装置のうち、より適切な方の印刷装置を選択して印刷を実行できる。
つぎに、請求項5に記載の印刷システムは、第1印刷装置に通信可能に接続される情報処理装置を更に備え、この情報処理装置が、印刷データの印刷条件をユーザからの指示に基づき設定する印刷条件設定手段を備えることを特徴とする。
また、請求項6に記載の印刷システムは、第1印刷装置が、印刷データの印刷条件をユーザからの指示に基づき設定する印刷条件設定手段を更に備えることを特徴とする。
そして、これらの印刷システムにおける印刷条件設定手段は、何れも、ユーザから指定された1の印刷条件に適合する前記第1又は第2印刷装置と、既に設定されている他の印刷条件とが適合しない場合、当該他の印刷条件を、前記1の印刷条件に適合する前記第1又は第2印刷装置と適合するものに変更することを特徴とする。
具体的には、ユーザが印刷条件としてインクジェット方式を選択した場合、インクジェットプリンタで印刷できない用紙サイズが既に選択されていれば、この用紙サイズの設定をインクジェットプリンタで使用可能なものに変更する。
このように構成された印刷システムによれば、ユーザによってある印刷条件が指定された場合、他の印刷条件を、当該指定された印刷条件に適合する印刷装置と適合するものに適宜変更することで、適合する印刷装置がそれぞれ異なる印刷条件が同時に指定されることを防ぐことができる。これにより、第1,2印刷装置の何れの印刷装置においても印刷条件が適合せず、印刷が実行できないといった不都合を未然に防ぐことができる。
つぎに、請求項7に記載の第1印刷装置は、以下のような特徴を有する。つまり、第1印刷装置は、第2印刷装置とローカル接続され、印刷データの印刷指示を受信する受信手段と、印刷データを印刷する印刷手段と、受信手段によって受信した印刷指示に含まれる印刷データを印刷手段で印刷するか、又は第2印刷装置で印刷するかを判断する判断手段と、判断手段によって印刷手段で印刷すると判断された場合、印刷手段に対して当該印刷データの印刷を指示する印刷制御手段と、判断手段によって第2印刷装置で印刷すると判断された場合、当該印刷データの印刷指示を第2印刷装置へ送信する印刷ホスト手段とを備える。
このように構成された第1印刷装置によれば、請求項1に記載の印刷システムについて記載した効果と同様の効果を奏する。
請求項8に記載のプログラムは、第2印刷装置とローカル接続され、印刷データの印刷指示を受信する受信手段と、印刷データを印刷する印刷手段とを備える第1印刷装置を制御するコンピュータが読み取り可能なプログラムである。
そして、このプログラムは、前記コンピュータを、受信手段によって受信した印刷指示に含まれる印刷データを印刷手段で印刷するか、又は第2印刷装置で印刷するかを判断する判断手段と、判断手段によって印刷手段で印刷すると判断された場合、印刷手段に当該印刷データの印刷を指示する印刷制御手段と、判断手段によって第2印刷装置で印刷すると判断された場合、当該印刷データの印刷指示を第2印刷装置へ送信する印刷ホスト手段として機能させるためのプログラムである。
このように構成されたプログラムによれば、請求項1に記載の印刷システムについて記載した効果と同様の効果を奏する。また、プログラムは、ネットワーク等を用いて流通させることが可能である。さらに、コンピュータへのプログラムの導入は、部品の取り付けや入れ替えと比較して容易である。したがって、上述のようなプログラムをコンピュータに導入することで、第1印刷装置の機能向上を容易に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[印刷システムの構成の説明]
図1は、本発明の一実施形態の印刷システムの外観を模式的に示す図である。
図1に示すように、実施形態の印刷システムは、インクジェット複合機1(以下、単に「複合機」と表記する)と、この複合機1にUSBケーブル41を介してローカル接続されたレーザプリンタ2(以下、単に「プリンタ2」と表記する)とからなる。また、複合機1は、プリンタ2の上面に設けられた架台51上に設置されている。
複合機1は、インクジェット方式の片面カラー印刷が可能な印刷エンジンを備え、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、FAX機能等、複数の機能を有する薄型のプリンタ複合機である。プリンタ2は、レーザ方式の両面モノクロ印刷が可能な印刷エンジンを備えた単機能のプリンタである。
複合機1はUSBホスト機能を備えたUSBインタフェースを備えており、プリンタ2はUSBクライアント機能(すなわち、USBホストからの制御に従ってデータの送受信を行う機能)を備えたUSBインタフェースを備えている。そして、それぞれのUSBインタフェースがUSBケーブル41を介して接続されおり、複合機1はプリンタ2に対するUSBホストとして機能する。
つぎに、図2は、複合機1の概略構成を模式的に示すブロック図である。
図2に示すように、複合機1は、制御部11と、印刷エンジン12と、スキャナ部13と、ネットワークインタフェース14と、モデム15と、操作部16と、表示部17と、記憶部18と、USBホストインタフェース19と、USBクライアントインタフェース20とを備える。
制御部11は、図示しない周知のCPU,ROM,RAM等を中心に構成されており、複合機1を構成する各部を統括制御する。なお、制御部11は、機能的な構成として、複合機1にUSBホストインタフェース19を介してローカル接続されたプリンタ(以下、外部プリンタとも称する)のドライバを実行して、このプリンタを制御するためのドライバ実行部11aを備える。
印刷エンジン12は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクを微少な液滴として吐出させ、これを用紙等のシート状の記録媒体の表面に付着させて画像を印刷する、いわゆるインクジェット方式の印刷装置である。また、スキャナ部13は、原稿読取部にセットされた原稿に記録されている画像を、撮像素子(CCD)等を用いて読み取り、この画像を示す画像データを生成する装置である。
ネットワークインタフェース14は、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続され、ネットワークに接続された他の装置との間でデータの授受を行うための通信インタフェースである。また、モデム15は、公衆電話回線網(PSTN)に接続され、公衆電話回線網に接続された外部のファクシミリ装置とファクシミリデータの授受を行う装置である。
操作部16は、ユーザが操作するための複数のキー(図示なし)を備え、これらのキーを介してユーザからの操作情報を取得し、この操作情報を制御部11に入力する。また、表示部17は、液晶ディスプレイ(図示なし)を有し、この液晶ディスプレイを介してユーザに対して情報の表示を行う。
記憶部18は、不揮発性RAMを備えており、この不揮発性RAMに各種データを記憶する。具体的には、複合機1にローカル接続される外部プリンタ(=プリンタ2)のドライバを記憶するドライバ記憶部18aと、プリンタ2の印刷機能に関する情報を追加機能として記憶する追加機能記憶部18bとを備える。なお、これらのドライバ記憶部18a、追加機能記憶部18bは、複合機1に内蔵される記憶装置が備えるような構成であってよいし、複合機1に着脱可能に接続されるフラッシュメモリ等が備えるような構成であってもよい。
USBホストインタフェース19は、USBホストコントローラを備えるUSBインタフェースであり、USBホストとして、USBホストインタフェース19に接続されているプリンタ2との間でデータの授受を行う。
USBクライアントインタフェース20は、USBホスト機能を有するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に接続されることで、USBホストからの制御に従ってデータの授受を行う。
プリンタ2は、周辺機器としてPC等の情報処理装置に接続され、接続先の情報処理装置からの印刷データに基づき画像を印刷する周知のプリンタであり、一般的なプリンタと同様に制御部、印刷エンジン、USBインタフェース等の通信インタフェースを備える。ただし、本実施形態の印刷システムでは、プリンタ2は、複合機1のUSBホストインタフェース19に接続されており、複合機1をUSBホストとするUSBクライアントとして機能する。
また、複合機1は、USBクライアントインタフェース20を介してパーソナルコンピュータ3(以下、PC3と表記する)にローカル接続されている。PC3は、CPU、POM、RAM等を中心に構成された制御部、キーボードやポインティングデバイス等で構成される入力部、モニタ等の出力部、ハードディスク等の記憶部等を備えた周知のものである。
PC3には、PC3にインストールされているアプリケーションから複合機1を利用するためのドライバがインストールされており、PC3は、このドライバを用いてPC3からドキュメントの印刷ジョブを出力し、これを複合機1に実行させることでドキュメントの印刷を行うことができる。このような印刷の手順において、PC3のモニタ上には、ドライバによって印刷設定用のGUI画面(例えば、図6参照)が表示される。ユーザは、この印刷設定用のGUI画面に従って、ドキュメントの印刷に関する各種印刷条件を設定することができる。
[印刷システムが実行する処理の説明]
以上のように構成された印刷システムにおいて、複合機1の制御部11は、USBホストインタフェース19に接続されたプリンタ2の印刷機能に関する情報(例えば、印刷方式、印刷可能色、印刷可能な用紙サイズ、両面印刷の可否等)を取得し、この情報を基にプリンタ2の印刷機能を自機(=複合機1、以下同様)の追加機能として記憶する機能を有する。また、PC3からの問い合わせに対して、追加機能として記憶しているプリンタ2の印刷機能に関する情報をPC3に通知する機能を有する。
複合機1の制御部11は、PC3から印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブにおける印刷条件の設定内容を確認し、この設定内容に応じて当該印刷ジョブの印刷データを自機の印刷エンジン12で印刷するか、外部プリンタであるプリンタ2に印刷させるかを判断する。
そして、自機の印刷エンジン12で印刷を行うと判断した場合、印刷ジョブに含まれる印刷データに基づいて、印刷エンジン12を制御して用紙に画像を印刷させる。一方、プリンタ2に印刷させると判断した場合、ドライバ実行部11aがプリンタ2に対応するドライバを実行してこの印刷ジョブをプリンタ2に適したものに変換し、これをプリンタ2に出力する。複合機1から印刷ジョブを受信したプリンタ2は、印刷ジョブに含まれる印刷データに基づき、用紙に画像を印刷する。
また、スキャナ部13で読み取った原稿の画像を印刷データとして印刷する、いわゆるコピー動作時においても、操作部16等を介してユーザから受け付けた印刷条件の設定内容を確認し、この設定内容に応じて、当該印刷データを自機の印刷エンジン12で印刷するか、外部プリンタであるプリンタ2に印刷させるかを判断する。
そして、自機の印刷エンジン12で印刷を行うと判断した場合、スキャナ部13から入力された印刷データに基づいて、印刷エンジン12を制御して用紙に画像を印刷させる。一方、プリンタ2に印刷させると判断した場合、ドライバ実行部11aがプリンタ2に対応するドライバを実行してプリンタ2に適した印刷ジョブを生成し、これをプリンタ2に出力する。複合機1から印刷ジョブを受信したプリンタ2は、印刷ジョブに含まれる印刷データに基づき、用紙に画像を印刷する。
以下、実施形態の印刷システムにおいて実行される上述の各処理の詳細な内容について、図3〜14に基づき説明する。
図3は、複合機1の制御部11が実行する「追加機能記憶処理」の手順を示すフローチャートである。この処理は、複合機1にローカル接続された外部プリンタ(=プリンタ2、以下同様)の印刷機能に関する情報を取得する処理であり、USBホストインタフェース19に外部プリンタが接続されたこと検知することで開始される。
複合機1の制御部11は、「追加機能記憶処理」を開始すると、接続された外部プリンタからモデル名を取得する(ステップ11。以下、ステップを記号Sで表記する)。つぎに、この取得した外部プリンタのモデル名を基に、この外部プリンタに対応するドライバをドライバ記憶部18aから検索し、ドライバ記憶部18aに当該外部プリンタに対応するドライバが記憶されているか否かを判定する(S12)。
ここで、外部プリンタに対応するドライバが記憶されていると判定した場合(S12:YES)、このドライバに記述されている外部プリンタの印刷機能(印刷方式、印刷可能色、印刷可能な用紙サイズ、両面印刷の可否等)に関する情報を読み出し、この情報を基に外部プリンタの印刷機能を自機の追加機能として追加機能記憶部18bに記憶して(S16)「追加機能記憶処理」を終了する。
一方、外部プリンタに対応するドライバが記憶されていないと判定した場合(S12:NO)、ネットワークインタフェース14を介してネットワーク上のサーバと通信可能か否かを判定する(S13)。なお、ここでいうサーバとは、ネットワーク上で他の装置(クライアント)にファイルやデータを提供するコンピュータであり、ここでは特に、クライアントに対してドライバを提供するサーバを想定している。このようなサーバとしては、例えば、複合機1の製造者が運営するWebサーバ等が挙げられ、その接続先のURLを予め複合機1に登録しておくことが考えられる。
S13でネットワーク上のサーバと通信可能であると判定した場合(S13:YES)、つづいて、サーバに外部プリンタに対応するドライバが格納されているか否かを判定する(S14)。ここで、サーバに外部プリンタに対応するドライバが格納されていると判定した場合(S14:YES)、サーバからドライバを取得し、これをドライバ記憶部18aに記憶する(S15)。そして、S16に移行し、このドライバに記述されている外部プリンタの印刷機能に関する情報を基に、外部プリンタの印刷機能を自機の追加機能として追加機能記憶部18bに記憶して「追加機能記憶処理」を終了する。
一方、何らかの理由でネットワーク上のサーバと通信不能な場合(S13:NO)、あるいは、サーバと通信可能であってもサーバに外部プリンタに対応するドライバが格納されていない場合(S14:NO)、ドライバ記憶部18aに予め記憶されている汎用ドライバを用いて、外部プリンタの印刷機能に関する情報の送信を要求するPJL(Printer Job Language:プリンタジョブ言語)コマンドを外部プリンタに対して送信する(S17)。
なお、ここでいう汎用ドライバとは、特定のプリンタのみに対応するいわゆる専用ドライバに対し、より多くのプリンタに対応すべく用意された汎用的な機能を備えたドライバである。よって、汎用ドライバは、より多くのプリンタに対して利用可能な反面、専用ドライバと比較してその機能は限定されており、特定のプリンタに特化した機能や情報は有していないことが多い。そこで、外部プリンタに対応する専用ドライバを取得することができない場合、この汎用ドライバを用いて外部プリンタの印刷機能に関する情報を外部プリンタから直接取得するためのコマンドを出力する。このとき用いられるPJLコマンドとは、プリンタが備える各種機能を制御するための周知のコマンド言語である。
S17でPJLコマンドを送信した後、外部プリンタから印刷機能に関する情報を取得できたか否かを判定する(S18)。ここで、印刷機能に関する情報を取得できたと判定した場合(S18:YES)、取得した情報に示される外部プリンタの印刷機能を自機の追加機能として追加機能記憶部18bに記憶して(S19)「追加機能記憶処理」を終了する。一方、外部プリンタがPJLに対応していない等の理由で、印刷機能に関する情報を取得できなかったと判定した場合(S18:NO)、接続された外部プリンタを利用できない旨を示すエラーメッセージを表示部17のディスプレイに表示して(S20)「追加機能記憶処理」を終了する。
つぎに、図4は、複合機1の制御部11が実行する「追加機能通知処理」の手順を示すフローチャートである。この処理は、上述の「追加機能記憶処理」(図3参照)において取得した追加機能の情報を、PC3からの要求に応じて通知する処理である。
複合機1の制御部11は、「追加機能通知処理」を開始すると、PC3から追加機能の通知要求を受信したか否かを判定する(S101)。ここで、PC3から追加機能の通知要求を受信していないと判定している間(S101:NO)、この処理を繰り返す。
そして、PC3から追加機能の通知要求を受信したと判定した場合(S101:YES)、追加機能記憶部18bに外部プリンタによる追加機能が記憶されているか否かを判定する(S102)。追加機能記憶部18bに外部プリンタによる追加機能が記憶されていると判定した場合(S102:YES)、追加機能記憶部18bに記憶されている追加機能を要求元のPC3に通知し(S103)、「追加機能通知処理」を終了する。
一方、追加機能記憶部18bに外部プリンタよる追加機能が記憶されていないと判定した場合(S102:NO)、追加機能がない旨を示す情報を要求元のPC3へ通知し、「追加機能通知処理」を終了する。
つぎに、図5は、PC3にインストールされている複合機1のドライバによって実行される「追加機能取得処理(プリンタ動作時)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、PC3からドキュメントの印刷を複合機1に対して指示する際、複合機1から追加機能に関する情報を取得し、印刷条件を設定するための印刷設定GUI画面(図6参照)において追加機能を印刷条件として設定可能にするための処理である。この処理は、印刷設定GUI画面を表示する直前に実行される。
PC3にインストールされているドライバは、「追加機能取得処理(プリンタ動作時)」を開始すると、複合機1に対して追加機能通知要求を送信する(S201)。そして、追加機能通知要求に対する複合機1からの応答に基づき、複合機1に追加機能があるか否かを判定する(S202)。ここで、追加機能がないと判定した場合(S202:NO)、すなわち、複合機1から追加機能がない旨を示す情報が通知された場合(図4のS104参照)、「追加機能取得処理(プリンタ動作時)」を終了する。
一方、追加機能があると判定した場合(S202:YES)、すなわち、複合機1から追加機能が通知された場合(図4のS103参照)、通知された追加機能の情報から印刷エンジンに関する情報を取得する(S203)。印刷エンジンに関する情報としては、追加された印刷方式(インクジェット方式/レーザ方式等)、印刷可能色(モノクロ/カラー4,6,8色)、両面印刷可等といった情報がある。
つぎに、通知された追加機能の情報から用紙対応に関する情報を取得する(S204)、用紙対応に関する情報としては、印刷可能な用紙サイズ、用紙の種類(例えば、普通紙、写真用紙、厚紙、フィルム等)等といった情報がある。
そして、S203,S204の各処理において取得した情報に基づき、印刷設定GUI画面のデータに、取得した各追加機能を印刷条件として選択可能にするための選択肢やボタン等に関する情報を追加し(S205)、「追加機能取得処理(プリンタ動作時)」を終了する。
「追加機能取得処理(プリンタ動作時)」の終了後、PC3にインストールされている複合機1のドライバは、PC3のモニタに印刷設定GUI画面を表示する。このとき、「追加機能取得処理(プリンタ動作時)」によって複合機1から追加機能の情報を取得できた場合、複合機1に外部プリンタが接続されることによって追加された機能を印刷設定GUI画面で印刷条件として選択可能に表示する。
図6は、PC3にインストールされている複合機1のドライバによってPC3のモニタに表示される印刷設定GUI画面の具体例を示す図である。
図6(a)は、追加機能がない状態(すなわち、複合機1に外部プリンタが接続されていない状態)においてPC3のモニタに表示される印刷設定GUI画面61aを示している。図6(b)は、追加機能がある状態(複合機1に外部プリンタとしてプリンタ2がローカル接続された状態)においてPC3のモニタに表示される印刷設定GUI画面61bを示している。
複合機1に外部プリンタが接続されていない場合、印刷設定GUI画面61aには複合機1の印刷エンジン12が有する印刷機能の中から印刷条件として選択可能な項目(色、印刷方式、用紙サイズ)が表示されている。各項目の表示には、GUI機能を有するラジオスイッチやプルダウンメニューが用いられる。
一方、複合機1に外部プリンタとしてプリンタ2が接続された場合、印刷設定GUI画面61bには、プリンタ2による追加機能として、印刷方式として「レーザ」方式を選択するためのラジオボタンと、用紙サイズとして「A3」サイズを選択するための選択肢と、両面印刷を指定するためのチェックボックスとが追加されている。
図6に示す印刷設定GUI画面において、ユーザによって印刷条件が指定され、印刷実行が指示されると、PC3から印刷データや印刷条件の設定内容を示すデータ等を含む印刷ジョブがUSBインタフェースを介して複合機1に送信される。
図7は、PC3から印刷ジョブを受信した際に複合機1の制御部11が実行する「印刷出力先選択処理(プリンタ動作時)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、USBクライアントインタフェース20やネットワークインタフェースを介して外部から受信した印刷ジョブの印刷条件の設定内容に応じて、当該印刷ジョブの印刷データを自機の印刷エンジン12で印刷するか、外部プリンタに印刷させるかを判断し、この判断によって選択された印刷出力先に印刷データが示す画像の印刷を実行させる処理である。
複合機1の制御部11は、「印刷出力先選択処理(プリンタ動作時)」を開始すると、受信した印刷ジョブにおける印刷条件の設定内容読み出す(S301)。そして、読み出した印刷条件の設定内容に基づき、印刷方式の設定が自機の印刷エンジン12に適合(印刷方式が一致することを指す)するか否かを判定する(S302)。ここで、印刷方式の設定が自機の印刷エンジン12に適合すると判定した場合(S302:YES)、つづいて、印刷色、用紙サイズ、及び両面印刷の有無の各設定が、自機の印刷エンジン12に適合(設定内容に則した印刷が可能であることを指す)するか否かを判定する(S303)。
ここで、印刷色、用紙サイズ、及び両面印刷の有無の各設定が自機の印刷エンジン12に適合すると判定した場合(S303:YES)、印刷エンジン12を制御し、印刷データが示す画像を印刷条件の設定内容に則して用紙に印刷させ(S304)、「印刷出力先選択処理(プリンタ動作時)」を終了する。
一方、S302で印刷方式の設定が自機の印刷エンジン12に適合しないと判定した場合(S302:NO)、あるいは、印刷色、用紙サイズ、及び両面印刷の有無の何れかの設定が自機の印刷エンジン12に適合しないと判定した場合(S303:NO)、読み出した印刷条件の設定内容と追加機能記憶部18bに記憶されている追加機能の情報とに基づき、印刷方式の設定が外部プリンタに適合するか否かを判定する(S305)。ここで、印刷方式の設定が外部プリンタに適合すると判定した場合(S305:YES)、つづいて、印刷色、用紙サイズ、及び両面印刷の有無の各設定が、外部プリンタに適合するか否かを判定する(S306)。
ここで、印刷色、用紙サイズ、及び両面印刷の有無の各設定が外部プリンタに適合すると判定した場合(S306:YES)、印刷ジョブから自機のドライバ依存する印刷条件の設定情報(例えば、印刷方式、印刷色、用紙サイズ、両面印刷の各設定情報等)を削除して、プリンタの機種に依存しない印刷データのみを抽出する(S307)。つぎに、ドライバ実行部11aによってドライバ記憶部18aに記憶されている外部プリンタのドライバを起動し、この外部プリンタのドライバに印刷データを渡し、当該印刷ジョブに係る印刷条件の設定内容をこのドライバに対して設定する(S308)。そして、外部プリンタのドライバによって、印刷データや印刷条件の設定内容を示すデータ等を含む外部プリンタ向けの印刷ジョブを、USBホストインタフェース19を介して外部プリンタへ出力し(S309)、「印刷出力先選択処理(プリンタ動作時)」を終了する。複合機1から印刷ジョブを受信した外部プリンタは、受信した印刷ジョブの印刷条件の設定内容に則して、印刷データが示す画像の印刷を実行する。
一方、S305で印刷方式の設定が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S305:NO)、あるいは、印刷色、用紙サイズ、及び両面印刷の有無の何れかの設定が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S306:NO)、表示部17のディスプレイに当該印刷ジョブに係る印刷を実行できない旨を示すエラーメッセージを表示し(S310)、「印刷出力先選択処理(プリンタ動作時)」を終了する。
つぎに、図8は、複合機1の制御部11が実行する「追加機能取得処理(コピー動作時)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、上述のコピー動作時において、追加機能記憶部18bから追加機能に関する情報を取得し、コピー時の印刷条件を設定する際に表示する印刷設定画面(図9参照)において追加機能を印刷条件として設定可能にするための処理である。この処理は、印刷設定画面を表示部17のディスプレイに表示する直前に実行される。
複合機1の制御部11は、「追加機能取得処理(コピー動作時)」を開始すると、追加機能記憶部18bに記憶されている追加機能の情報から印刷エンジンに関する情報を取得する(S401)。印刷エンジンに関する情報としては、追加された印刷方式(インクジェット方式/レーザ方式等)、印刷可能色(モノクロ/カラー4,6,8色)、両面印刷可等といった情報がある。
つぎに、追加機能記憶部18bに記憶されている追加機能の情報から用紙対応に関する情報を取得する(S402)、用紙対応に関する情報としては、印刷可能な用紙サイズ、用紙の種類(普通紙、写真用紙、厚紙、フィルム等)等といった情報がある。
そして、S401,S402の各処理において取得した情報に基づき、印刷設定画面のデータに、各追加機能を印刷条件として選択可能にするための情報を追加し(S403)、「追加機能取得処理(コピー動作時)」を終了する。
「追加機能取得処理(コピー動作時)」の終了後、複合機1の制御部11は、表示部17のディスプレイに印刷設定画面を表示する。このとき、「追加機能取得処理(コピー動作時)」によって複合機1から追加機能の情報を取得できた場合、複合機1に外部プリンタが接続されることによって追加された機能を印刷設定画面で印刷条件として選択可能に表示する。
図9は、複合機1の制御部11によって、表示部17のディスプレイに表示される印刷設定画面の具体例を示す図である。
図9(a)は、追加機能がない状態(すなわち、複合機1に外部プリンタが接続されていない状態)において表示部17のディスプレイに表示される印刷設定画面71aを示している。図9(b)は、追加機能がある状態(複合機1に外部プリンタとしてプリンタ2がローカル接続された状態)において表示部17のディスプレイに表示される印刷設定画面71bを示している。
複合機1に外部プリンタが接続されていない場合、印刷設定画面71aには複合機1の印刷エンジン12が有する印刷機能の中から印刷条件として選択可能な項目(色、印刷方式、用紙サイズ)が表示されている。複数の設定内容の中から何れかを選択可能な項目については、現在指定されている設定内容を表示するテキストボックスの脇に、現在の設定内容を操作部16の方向キー(図示なし)の上下操作により順次変更できることを示す「▲,▼」マークが表示されている。ユーザは、操作部16を操作することで変更を希望する項目を指定し、操作部16の方向キーの上下キーを操作することで、指定した項目を所望の設定内容に変更することができる。
一方、複合機1に外部プリンタとしてプリンタ2が接続された場合、印刷設定画面71bには、プリンタ2による追加機能として、印刷方式の項目に「レーザ」方式を選択するため選択肢と、用紙サイズの項目に「A3」サイズを選択するための選択肢と、両面印刷のON/OFFを指定するため項目が追加されている。
図9に示す印刷設定画面において、ユーザによって印刷条件が指定され、コピー実行が指示されると、複合機1の制御部11は指定された印刷条件の設定内容に応じて、原稿のコピーを開始する。
図10は、複合機1の制御部11が実行する「印刷出力先選択処理(コピー動作時)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、ユーザから操作部16を介して原稿のコピーを行う指示が入力された場合、印刷設定画面(図9参照)で指定された印刷条件の設定内容に応じて、スキャナ部13で読み取った印刷データを自機の印刷エンジン12で印刷するか、外部プリンタに印刷させるかを判断し、この判断によって選択された印刷出力先に印刷データが示す画像の印刷を実行させる処理である。
複合機1の制御部11は、「印刷出力先選択処理(コピー動作時)」を開始すると、印刷設定画面(図9参照)において指定された印刷条件の設定内容に基づき、印刷方式の設定が自機の印刷エンジン12に適合するか否かを判定する(S501)。ここで、印刷方式の設定が自機の印刷エンジン12に適合すると判定した場合(S501:YES)、つづいて、印刷色、用紙サイズ、及び両面印刷の有無の各設定が、自機の印刷エンジン12に適合するか否かを判定する(S502)。
ここで、印刷色、用紙サイズ、及び両面印刷の有無の各設定が自機の印刷エンジン12に適合すると判定した場合(S502:YES)、スキャナ部13によって原稿から読み取った画像データに基づいて印刷データを取得し、印刷エンジン12を制御してこの印刷データが示す画像を印刷条件の設定内容に則して用紙に印刷させる通常のコピー動作を実行し(S503)、「印刷出力先選択処理(コピー動作時)」を終了する。
一方、S501で印刷方式の設定が自機の印刷エンジン12に適合しないと判定した場合(S501:NO)、あるいは、S502で印刷色、用紙サイズ、及び両面印刷の有無の何れかの設定が自機の印刷エンジン12に適合しないと判定した場合(S502:NO)、スキャナ部13によって原稿のスキャンを実行し、読み取った画像データに基づき印刷データを取得する(S504)。
つぎに、ドライバ実行部11aによってドライバ記憶部18aに記憶されている外部プリンタのドライバを起動し、この外部プリンタのドライバに印刷データを渡し、ユーザから指定された印刷条件の設定内容をこのドライバに対して設定する(S505)。そして、外部プリンタのドライバによって、印刷データや印刷条件の設定内容を示すデータ等を含む外部プリンタ向けの印刷ジョブを、USBホストインタフェース19を介して外部プリンタへ出力し(S506)、「印刷出力先選択処理(コピー動作時)」を終了する。複合機1から印刷ジョブを受信した外部プリンタは、受信した印刷ジョブの印刷条件の設定内容に則して、印刷データが示す画像の印刷を実行する。
ところで、図6に示す印刷設定GUI画面や図9に示す印刷設定画面(以下、「印刷設定画面」と総称する)において印刷条件の設定指示を受け付ける際、同一の印刷イベントに対して複合機1のみに適応する設定内容(例えば、印刷方式=インクジェット)と、プリンタ2のみに適応する設定内容(例えば、両面印刷ON)とが混在する印刷条件を指定可能であるとすると、複合機1及びプリンタ2の何れのプリンタでも当該印刷条件に則した印刷を実行できない可能性がある。
このような事態を避けるために、印刷設定画面において、複合機1のみに適応する設定とプリンタ2のみに適応する設定とが同時に選択されないように調整する必要がある。そこで、本実施形態の印刷システムでは、ユーザからの指示により印刷設定画面における1の項目の設定内容が変更された場合、この変更された1の項目の設定内容に適合するプリンタ(複合機1/プリンタ2)と、既に設定されている他の項目の設定内容とが適合しない場合、この適合しない他の項目の設定内容を、1の項目の設定内容に適合するプリンタと適合するものに自動的に変更する。
以下、印刷設定画面において、ユーザからの指示により印刷方式、印刷色、用紙サイズ、両面印刷の各項目の設定内容が変更された場合の処理の内容について、それぞれ図11〜14のフローチャートに基づき説明する。
図11は、PC3にインストールされている複合機1のドライバ、又は複合機1の制御部11によって実行される「印刷設定調整処理(印刷方式変更時)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、印刷設定画面(図6,9参照)において、ユーザからの指示により印刷方式の設定内容が変更された際、変更された印刷方式の設定内容に適合するプリンタと、既に設定されている印刷色、用紙サイズ、両面印刷の各設定内容とが適合しない場合、この適合しない設定内容を、印刷方式の設定内容に適合するプリンタと適合するものに変更する処理である。
PC3にインストールされている複合機1のドライバ又は複合機1の制御部11は、印刷画面において印刷方式の設定内容が変更されると、変更後の印刷方式の設定内容が自機(=複合機1)に適合するか否か判定する(S601)。ここで、印刷方式の設定内容が自機に適合すると判定した場合(S601:YES)、つづいて現時点における印刷色の設定内容が自機に適合するか否かを判定する(S602)。ここで、印刷色の設定内容が自機に適合すると判定した場合(S602:YES)、S606へ移行する。
一方、S602で印刷色の設定内容が自機に適合しないと判定した場合(S602:NO)、つづいて変更後の印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する(S603)。ここで、印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合すると判定した場合(S603:YES)、さらに、現時点における印刷色の設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する(S604)。
S603で印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S603:NO)、あるいはS604で印刷色の設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S604:NO)、印刷色の設定内容を現在のものから自機に適合するものに変更する(S605)。
つぎに、S606では、現時点における用紙サイズの設定内容が自機に適合するか否かを判定する。ここで、用紙サイズの設定内容が自機に適合すると判定した場合(S606:YES)、S608へ移行し、用紙サイズの設定内容が自機に適合しないと判定した場合(S606:NO)、用紙サイズの設定内容を現在のものから自機に適合するものに変更し(S607)、S608へ移行する。
つぎに、S608では、両面印刷が指定されているか否かを判定する。ここで、両面印刷が指定されていると判定した場合(S608:YES)、自機の印刷エンジン12において両面印刷が可能であるか否かを判定する(S609)。自機の印刷エンジン12において両面印刷が不可能であると判定した場合(S609:NO)、両面印刷の指定をOFFに変更し(S610)、「印刷設定調整処理(印刷方式変更時)」を終了する。
一方、S608で両面印刷が指定されていないと判定した場合(S608:NO)、あるいはS609で自機の印刷エンジン12において両面印刷が可能であると判定した場合(S609:YES)、「印刷設定調整処理(印刷方式変更時)」を終了する。
一方、S601で印刷方式の設定内容が自機に適合しないと判定した場合(S601:NO)、つづいて現時点における印刷色の設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する(S611)。S611あるいはS604で印刷色の設定内容が外部プリンタに適合すると判定した場合(S611,S604:YES)、S613へ移行する。
一方、S611で印刷色の設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S611:NO)、印刷色の設定内容を現在のものから外部プリンタに適合するものに変更し(S612)、S613へ移行する。
つぎに、S613では、現時点における用紙サイズの設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する。ここで、用紙サイズの設定内容が外部プリンタに適合すると判定した場合(S613:YES)、S615へ移行し、用紙サイズの設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S613:NO)、用紙サイズの設定内容を現在のものから外部プリンタに適合するものに変更し(S614)、S615へ移行する。
つぎに、S615では、両面印刷が指定されているか否かを判定する。ここで、両面印刷が指定されていると判定した場合(S615:YES)、外部プリンタにおいて両面印刷が可能であるか否かを判定する(S616)。外部プリンタにおいて両面印刷が不可能であると判定した場合(S616:NO)、両面印刷の指定をOFFに変更し(S617)、「印刷設定調整処理(印刷方式変更時)」を終了する。
一方、S615で両面印刷が指定されていないと判定した場合(S615:NO)、あるいはS616で外部プリンタにおいて両面印刷が可能であると判定した場合(S616:YES)、「印刷設定調整処理(印刷方式変更時)」を終了する。
つぎに、図12は、PC3にインストールされている複合機1のドライバ、又は複合機1の制御部11によって実行される「印刷設定調整処理(印刷色変更時)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、印刷設定画面(図6,9参照)において、ユーザからの指示により印刷色の設定内容が変更された際、変更された印刷色の設定内容に適合するプリンタと、既に設定されている印刷方式、用紙サイズ、両面印刷の各設定内容とが適合しない場合、この適合しない設定内容を、印刷色の設定内容に適合するプリンタと適合するものに変更する処理である。
PC3にインストールされている複合機1のドライバ又は複合機1の制御部11は、印刷画面において印刷色の設定内容が変更されると、変更後の印刷色の設定内容が自機に適合するか否か判定する(S701)。ここで、印刷色の設定内容が自機に適合すると判定した場合(S701:YES)、つづいて現時点における印刷方式の設定内容が自機に適合するか否かを判定する(S702)。ここで、印刷方式の設定内容が自機に適合すると判定した場合(S702:YES)、S706へ移行する。
一方、S702で印刷方式の設定内容が自機に適合しないと判定した場合(S702:NO)、つづいて変更後の印刷色の設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する(S703)。ここで、印刷色の設定内容が外部プリンタに適合すると判定した場合(S703:YES)、さらに、現時点における印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する(S704)。
S703で印刷色の設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S703:NO)、あるいはS704で印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S704:NO)、印刷方式の設定内容を現在のものから自機に適合するものに変更する(S705)。
S706,S707,S708,S709,S710の各処理は、それぞれ上述の「印刷設定調整処理(印刷方式変更時)」(図11参照)における、S606,S607,S608,S609,S610の各処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
一方、S701で印刷色の設定内容が自機に適合しないと判定した場合(S701:NO)、つづいて現時点における印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する(S711)。S711あるいはS704で印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合すると判定した場合(S711,S704:YES)、S713へ移行する。
一方、S711で印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S711:NO)、印刷方式の設定内容を現在のものから外部プリンタに適合するものに変更し(S712)、S713へ移行する。
S713,S714,S715,S716,S717の各処理は、それぞれ上述の「印刷設定調整処理(印刷方式変更時)」(図11参照)における、S613,S614,S615,S616,S617の各処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
つぎに、図13は、PC3にインストールされている複合機1のドライバ、又は複合機1の制御部11によって実行される「印刷設定調整処理(用紙サイズ変更時)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、印刷設定画面(図6,9参照)において、ユーザからの指示により用紙サイズの設定内容が変更された際、変更された用紙サイズの設定内容に適合するプリンタと、既に設定されている印刷方式、印刷色、両面印刷の各設定内容とが適合しない場合、この適合しない設定内容を、用紙サイズの設定内容に適合するプリンタと適合するものに変更する処理である。
PC3にインストールされている複合機1のドライバ又は複合機1の制御部11は、印刷画面において用紙サイズの設定内容が変更されると、変更後の用紙サイズの設定内容が自機に適合するか否か判定する(S801)。ここで、用紙サイズの設定内容が自機に適合すると判定した場合(S801:YES)、つづいて現時点における印刷方式の設定内容が自機に適合するか否かを判定する(S802)。ここで、印刷方式の設定内容が自機に適合すると判定した場合(S802:YES)、S806へ移行する。
一方、S802で印刷方式の設定内容が自機に適合しないと判定した場合(S802:NO)、つづいて変更後の用紙サイズの設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する(S803)。ここで、用紙サイズの設定内容が外部プリンタに適合すると判定した場合(S803:YES)、さらに、現時点における印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する(S804)。
S803で用紙サイズの設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S803:NO)、あるいはS804で印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S804:NO)、印刷方式の設定内容を現在のものから自機に適合するものに変更する(S805)。
つぎに、S806では、現時点における印刷色の設定内容が自機に適合するか否かを判定する。ここで、印刷色の設定内容が自機に適合すると判定した場合(S806:YES)、S808へ移行し、印刷色の設定内容が自機に適合しないと判定した場合(S806:NO)、印刷色の設定内容を現在のものから自機に適合するものに変更し(S807)、S808へ移行する。
S808,S809,S810の各処理は、それぞれ上述の「印刷設定調整処理(印刷方式変更時)」(図11参照)における、S608,S609,S610の各処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
一方、S801で用紙サイズの設定内容が自機に適合しないと判定した場合(S801:NO)、つづいて現時点における印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する(S811)。S811あるいはS804で印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合すると判定した場合(S811,S804:YES)、S813へ移行する。
一方、S811で印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S811:NO)、印刷方式の設定内容を現在のものから外部プリンタに適合するものに変更し(S812)、S813へ移行する。
つぎに、S813では、現時点における印刷色の設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する。ここで、印刷色の設定内容が外部プリンタに適合すると判定した場合(S813:YES)、S815へ移行し、印刷色の設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S813:NO)、印刷色の設定内容を現在のものから外部プリンタに適合するものに変更し(S814)、S815へ移行する。
S815,S816,S817の各処理は、それぞれ上述の「印刷設定調整処理(印刷方式変更時)」(図11参照)における、S615,S616,S617の各処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
つぎに、図14は、PC3にインストールされている複合機1のドライバ、又は複合機1の制御部11によって実行される「印刷設定調整処理(両面印刷変更時)」の手順を示すフローチャートである。この処理は、印刷設定画面(図6,9参照)において、ユーザからの指示により両面印刷が指定された際、両面印刷可能なプリンタと、既に設定されている印刷方式、印刷色、用紙サイズの各設定内容とが適合しない場合、この適合しない設定内容を、両面印刷可能なプリンタと適合するものに変更する処理である。
PC3にインストールされている複合機1のドライバ又は複合機1の制御部11は、印刷画面において両面印刷が指定されると、自機の印刷エンジン12において両面印刷が可能であるか否かを判定する(S901)。ここで、自機の印刷エンジン12において両面印刷が可能であると判定した場合(S901:YES)、つづいて現時点における印刷方式の設定内容が自機に適合するか否かを判定する(S902)。ここで、印刷方式の設定内容が自機に適合すると判定した場合(S902:YES)、S906へ移行する。
一方、S902で印刷方式の設定内容が自機に適合しないと判定した場合(S902:NO)、つづいて外部プリンタにおいて両面印刷が可能であるか否かを判定する(S903)。ここで、外部プリンタにおいて両面印刷が可能であると判定した場合(S903:YES)、さらに、現時点における印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する(S904)。
S903で外部プリンタにおいて両面印刷が不可能であると判定した場合(S903:NO)、あるいはS904で印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S904:NO)、印刷方式の設定内容を現在のものから自機に適合するものに変更する(S905)。
つぎに、S906では、現時点における印刷色の設定内容が自機に適合するか否かを判定する。ここで、印刷色の設定内容が自機に適合すると判定した場合(S906:YES)、S908へ移行し、印刷色の設定内容が自機に適合しないと判定した場合(S906:NO)、印刷色の設定内容を現在のものから自機に適合するものに変更し(S907)、S908へ移行する。
つぎに、S908では、現時点における用紙サイズの設定内容が自機に適合するか否かを判定する。ここで、用紙サイズの設定内容が自機に適合すると判定した場合(S908:YES)、「印刷設定調整処理(両面印刷変更時)」を終了する。一方、S908で用紙サイズの設定内容が自機に適合しないと判定した場合(S908:NO)、用紙サイズの設定内容を現在のものから自機に適合するものに変更し(S909)、「印刷設定調整処理(両面印刷変更時)」を終了する。
一方、S901で自機の印刷エンジン12において両面印刷が不可能であると判定した場合(S901:NO)、つづいて現時点における印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する(S910)。S910あるいはS904で印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合すると判定した場合(S910,S904:YES)、S912へ移行する。
一方、S910で印刷方式の設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S910:NO)、印刷方式の設定内容を現在のものから外部プリンタに適合するものに変更し(S911)、S912へ移行する。
つぎに、S912では、現時点における印刷色の設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する。ここで、印刷色の設定内容が外部プリンタに適合すると判定した場合(S912:YES)、S914へ移行し、印刷色の設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S912:NO)、印刷色の設定内容を現在のものから外部プリンタに適合するものに変更し(S913)、S914へ移行する。
つぎに、S914では、現時点における用紙サイズの設定内容が外部プリンタに適合するか否かを判定する。ここで、用紙サイズの設定内容が外部プリンタに適合すると判定した場合(S914:YES)、「印刷設定調整処理(両面印刷変更時)」を終了する。一方、S914で用紙サイズの設定内容が外部プリンタに適合しないと判定した場合(S914:NO)、用紙サイズの設定内容を現在のものから外部プリンタに適合するものに変更し(S915)、「印刷設定調整処理(両面印刷変更時)」を終了する。
以上、本実施形態の印刷システムについて説明したが、実施形態の印刷システムの構成と、特許請求の範囲に記載の構成との対応関係は次のとおりである。
実施形態の印刷システムにおける複合機1が特許請求の範囲における第1印刷装置に相当する。このうち、ネットワークインタフェース14及びUSBクライアントインタフェース20が、第1受信手段に相当し、印刷エンジン12が第1印刷手段に相当し、スキャナ部13がスキャナ手段に相当する。また、制御部11が、判断手段及び第1印刷制御手段に相当し、制御部11のドライバ実行部11a及びUSBホストインタフェース19が、印刷ホスト手段に相当する。また、制御部11が実行する「追加機能通知処理」(図4参照)が、印刷能力通知手段に相当する。
一方、プリンタ2が第2印刷装置に相当する。このうち、プリンタ2が備えるUSBインタフェースが第2受信手段に相当し、プリンタ2が備える印刷エンジンが第2印刷手段に相当し、プリンタ2が備える制御部が第2印刷制御手段に相当する。また、PC3が情報処理装置に相当する。
また、PC3にインストールされている複合機1のドライバ及び複合機1の制御部11によって表示される、印刷設定GUI画面(図6参照)及び印刷設定画面(図9参照)と、複合機1のドライバ及び複合機1の制御部11が実行する各「印刷設定調整処理」(図11〜14参照)とが、印刷条件設定手段に相当する。
[効果]
本実施形態の印刷システムによれば、以下のような効果を奏する。
複合機1は、自機にUSBクライアントとして接続されるプリンタ2を制御するアプリケーションであるドライバを記憶し、これを実行できるように構成されており、このドライバによって複合機1からプリンタ2に印刷を実行させることが可能である。また、複合機1にプリンタ2のドライバさえ提供すれば、ローカル接続されるプリンタ側には特別なハードウェアやソフトウェアを必要としない。
このように構成された印刷システムによれば、複数のプリンタをローカル接続によって組み合わせることにより、それぞれのプリンタが備える印刷能力を併せ持つ印刷システムを構成できる。これにより、ユーザは面倒な設定や操作を必要とせず、USBケーブル用いて2台のプリンタを互いに接続するだけで、プリンタの機能を簡単に拡張することができる。
例えば、写真品質の印刷機能を持つインクジェット複合機1とレーザプリンタ2を組み合わせた場合、印刷速度とコストが重視される部数が多いコピーや印刷はレーザプリンタ2で行い、写真印刷時のように品質が重視されるコピーや印刷はインクジェット複合機1で行うといった具合に、用途に応じて柔軟に運用できる。
また、A4サイズの用紙までしか印刷できない複合機1に、A3サイズのような大判サイズの用紙に対して印刷が可能なプリンタ2を接続することで、本来A4サイズの用紙までしか印刷できなかった複合機1に対して、A3サイズの用紙に対する印刷やコピーを指示できるようになる。また、複合機1がスキャナを備えていれば、複合機1及びプリンタ2の何れのプリンタを用いてもコピーが可能であるので、スキャナを備えた製品を2台も購入する必要がない。
さらに、図1に示すように、薄型のインクジェット複合機1を、大型のレーザプリンタ2の上方に搭載するといった具合に、2台のプリンタを重ねて設置することで、設置スペースを節約することが可能である。
このように、複数のプリンタを組み合わせることで、それぞれのプリンタの長所を併せ持ち、短所を補い合った態様で運用できる。また、ユーザの利用形態に応じてプリンタの組み合わせを種々変えることで、ユーザにとって最適なプリンタの運用を可能にし、プリンタの購入に必要になるコストを抑えることができる。
また、ローカル接続によりプリンタ同士が互いに近くに配置されるので、印刷が何処で行われるかは一目瞭然であり、ユーザがわざわざ遠くの転送先へ印刷物を取りに行なければならなかったり、自分が出力したドキュメントが何処で印刷されたのか分からなくなるといった不都合を生じることがない。また、機密文書等を印刷する場合においても、ユーザが意図していない他所のプリンタで印刷が行われることがないので、機密保持の観点からも好ましい。
さらに、複合機1は、USB接続したプリンタ2とそのドライバから印刷能力に関する情報を取得し、プリンタ2の印刷能力を自機の追加機能としてユーザに提示することができる。これにより、印刷の指示を出すユーザ側からは、あたかも1台のプリンタであるかのように利用できるので取り扱いが簡便である。
また、印刷実行に際してユーザから指定された各種の印刷条件(印刷方式、印刷色、用紙サイズ、両面印刷等)に基づき、この印刷条件に適したプリンタを自動的に選択して印刷を行うことができる。これにより、印刷を行うプリンタをユーザがわざわざ指定しなくても、自動的に印刷条件に適したプリンタで適切な印刷が実行されるので便利である。
また、印刷設定画面(図6,9参照)において、ユーザによってある印刷条件が変更された場合、他の印刷条件を、当該指定された印刷条件に適合するプリンタと適合するものに適宜変更することで、同一の印刷イベントに対して適合するプリンタがそれぞれ異なる印刷条件が同時に指定されることを防ぐことができる。これにより、複合機1及びプリンタ2の何れのプリンタにおいても印刷条件が適合せず、印刷が実行できないといった不都合を未然に防ぐことができる。
[別実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、インクジェット複合機1にレーザプリンタ2をローカル接続した事例について説明したが、組み合わせるプリンタの機種はこれに限らず、用途に応じて様々な種類のプリンタを適宜組み合わせて本発明の印刷システムを構成することができる。例えば、単機能のプリンタ同士を接続したり、使用するインクの色数が異なるインクジェットプリンタ同士を接続したりしてもよい。
また、上記実施形態の印刷システムにおいては、複合機1とプリンタ2とがUSB接続によって互いに接続されている事例を示したが、これに限らず、シリアルポート、パラレルポート等を介して複合機1とプリンタ2とを接続するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、複合機1が、USB接続によって接続されたPC3から印刷ジョブを受信する事例を示したが、これに限らず、ネットワークインタフェース14を介して、ネットワーク上のPCから印刷ジョブを受信するような構成であってもよい。また、シリアルポート、パラレルポート等を介して接続されたPCから印刷ジョブを受信するような構成であってもよい。
本発明の一実施形態の印刷システムの外観を模式的に示す図である。 インクジェット複合機1の概略構成を模式的に示すブロック図である。 複合機1の制御部11が実行する「追加機能記憶処理」の手順を示すフローチャートである。 複合機1の制御部11が実行する「追加機能通知処理」の手順を示すフローチャートである。 PC3にインストールされている複合機1のドライバによって実行される「追加機能取得処理(プリンタ動作時)」の手順を示すフローチャートである。 PC3にインストールされている複合機1のドライバによってPC3のモニタに表示される印刷設定GUI画面の具体例を示す図である。 複合機1の制御部11が実行する「印刷出力先選択処理(プリンタ動作時)」の手順を示すフローチャートである。 複合機1の制御部11が実行する「追加機能取得処理(コピー動作時)」の手順を示すフローチャートである。 複合機1の制御部11によって、表示部17のディスプレイに表示される印刷設定画面の具体例を示す図である。 複合機1の制御部11が実行する「印刷出力先選択処理(コピー動作時)」の手順を示すフローチャートである。 PC3にインストールされている複合機1のドライバ、又は複合機1の制御部11によって実行される「印刷設定調整処理(印刷方式変更時)」の手順を示すフローチャートである。 PC3にインストールされている複合機1のドライバ、又は複合機1の制御部11によって実行される「印刷設定調整処理(印刷色変更時)」の手順を示すフローチャートである。 PC3にインストールされている複合機1のドライバ、又は複合機1の制御部11によって実行される「印刷設定調整処理(用紙サイズ変更時)」の手順を示すフローチャートである。 PC3にインストールされている複合機1のドライバ、又は複合機1の制御部11によって実行される「印刷設定調整処理(両面印刷変更時)」の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…インクジェット複合機、2…レーザプリンタ、3…パーソナルコンピュータ、11…制御部、11a…ドライバ実行部、12…印刷エンジン、13…スキャナ部、14…ネットワークインタフェース、15…モデム、16…操作部、17…表示部、18…記憶部、18a…ドライバ記憶部、18b…追加機能記憶部、19…USBホストインタフェース、20…USBクライアントインタフェース、41…USBケーブル、51・・・架台。

Claims (8)

  1. 第1印刷装置と、この第1印刷装置にローカル接続された第2印刷装置とを備える印刷システムであって、
    前記第1印刷装置は、
    印刷データの印刷指示を受信する第1受信手段と、
    前記印刷データを印刷する第1印刷手段と、
    前記第1受信手段によって受信した印刷指示に含まれる印刷データを前記第1印刷手段で印刷するか、又は前記第2印刷装置で印刷するかを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記第1印刷手段で印刷すると判断された場合、前記第1印刷手段に対して当該印刷データの印刷を指示する第1印刷制御手段と、
    前記判断手段によって前記第2印刷装置で印刷すると判断された場合、当該印刷データの印刷指示を前記第2印刷装置へ送信する印刷ホスト手段とを備え、
    前記第2印刷装置は、
    前記第1印刷装置から送信された印刷データの印刷指示を受信する第2受信手段と、
    前記印刷データを印刷する第2印刷手段と、
    前記第2受信手段によって受信した印刷指示に含まれる印刷データの印刷を前記第2印刷手段に対して指示する第2印刷制御手段を備えること
    を特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1に記載の印刷システムにおいて、
    前記第1印刷装置が備える判断手段は、前記印刷データに対して設定されている印刷方式、印刷色、用紙種類、両面印刷の有無の少なくとも何れかを含む印刷指示を判断基準として、当該印刷条件での前記第1印刷手段及び第2印刷手段における印刷の可否を判定することで、前記第1印刷手段で印刷するか、又は前記第2印刷装置で印刷するかを判断すること
    を特徴とする印刷システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の印刷システムにおいて、
    前記第1印刷装置は、
    前記第2印刷装置の印刷能力に関する情報を、前記第1印刷装置と通信可能に接続されている情報処理装置へ通知する印刷能力通知手段を更に備え、
    前記第1受信手段は、前記情報処理装置から前記印刷データの印刷指示を受信すること
    を特徴とする印刷システム。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の印刷システムにおいて、
    前記第1印刷装置は、
    印刷媒体に印刷された情報を読み取り、その読み取った情報を印刷データとして出力するスキャナ手段を更に備え、
    前記判断手段は、前記スキャナ手段から出力される印刷データに対しても、前記第1印刷手段で印刷するか、又は前記第2印刷装置で印刷するかを判断すること
    を特徴とする印刷システム。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の印刷システムにおいて、
    前記第1印刷装置に通信可能に接続される情報処理装置を更に備え、
    前記情報処理装置は、前記印刷データの印刷条件をユーザからの指示に基づき設定する印刷条件設定手段を備え、
    前記印刷条件設定手段は、ユーザから指定された1の印刷条件に適合する前記第1又は第2印刷装置と、既に設定されている他の印刷条件とが適合しない場合、当該他の印刷条件を、前記1の印刷条件に適合する前記第1又は第2印刷装置と適合するものに変更すること
    を特徴とする印刷システム。
  6. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の印刷システムにおいて、
    前記第1印刷装置は、前記印刷データの印刷条件をユーザからの指示に基づき設定する印刷条件設定手段を更に備え、
    前記印刷条件設定手段は、ユーザから指定された1の印刷条件に適合する前記第1又は第2印刷装置と、既に設定されている他の印刷条件とが適合しない場合、当該他の印刷条件を、前記1の印刷条件に適合する前記第1又は第2印刷装置と適合するものに変更すること
    を特徴とする印刷システム。
  7. 第2印刷装置とローカル接続され、
    印刷データの印刷指示を受信する受信手段と、
    前記印刷データを印刷する印刷手段と、
    前記受信手段によって受信した印刷指示に含まれる印刷データを、前記印刷手段で印刷するか、又は前記第2印刷装置で印刷するかを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記印刷手段で印刷すると判断された場合、前記印刷手段に当該印刷データの印刷を指示する印刷制御手段と、
    前記判断手段によって前記第2印刷装置で印刷すると判断された場合、当該印刷データの印刷指示を前記第2印刷装置へ送信する印刷ホスト手段とを備えること
    を特徴とする第1印刷装置。
  8. 第2印刷装置とローカル接続され、印刷データの印刷指示を受信する受信手段と、前記印刷データを印刷する印刷手段とを備える第1印刷装置を制御するコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記受信手段によって受信した印刷指示に含まれる印刷データを前記印刷手段で印刷するか、又は前記第2印刷装置で印刷するかを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記印刷手段で印刷すると判断された場合、前記印刷手段に当該印刷データの印刷を指示する印刷制御手段と、
    前記判断手段によって前記第2印刷装置で印刷すると判断された場合、当該印刷データの印刷指示を前記第2印刷装置へ送信する印刷ホスト手段として機能させるためのプログラム。
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