JP2007028058A - 画像形成装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ユーザによる不要な画像(特に不要なカラー画像)の形成を簡便に抑制することができる画像形成装置及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】 画像形成装置(カラーコピー機)がユーザIDを受け付け(S12)、カラー画像を形成し(S18)、カラー画像のサムネイルを生成し(S19)、生成したサムネイルにユーザIDを含ませたファイル名を付与して(S20)、ファイルサーバへ送信する(S21)。ファイルサーバは、受信したサムネイルを保存し、ファイルサーバの管理者は、保存されたサムネイルを閲覧して、画像形成装置で形成されたカラー画像の内容をユーザIDと共に把握する。
【選択図】 図2
【解決手段】 画像形成装置(カラーコピー機)がユーザIDを受け付け(S12)、カラー画像を形成し(S18)、カラー画像のサムネイルを生成し(S19)、生成したサムネイルにユーザIDを含ませたファイル名を付与して(S20)、ファイルサーバへ送信する(S21)。ファイルサーバは、受信したサムネイルを保存し、ファイルサーバの管理者は、保存されたサムネイルを閲覧して、画像形成装置で形成されたカラー画像の内容をユーザIDと共に把握する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置、及びコンピュータに画像形成装置へ画像データを送信させるためのコンピュータプログラムに関する。
プリンタ、又はプリンタ機能、コピー機能等を有するMFP(Multi Functional Peripheral :デジタル複合機)は、外部のスキャナ、画像処理装置(例えばパーソナルコンピュータ。以下、PCという)等から受信した画像データに基づいて、内蔵する記録部で画像を形成する。また、コピー機、又はMFPは、内蔵する読取部で原稿を読み取ってなる画像データに基づいて、内蔵する記録部で画像を形成する。
プリンタ、コピー機、又はMFPのような画像形成装置において、特にカラー画像を形成する場合、カラー画像の画像形成コスト(例えばトナー、カラーインク、カラー画像専用の記録用紙等のコスト)はモノクロ画像の画像形成コストよりも高いため、画像形成装置で不要なカラー画像が形成されることを抑制することが望まれている。
このために、従来、PC、画像形成装置等をLANに接続してなり、ユーザID、パスワード等のユーザ情報に基づいてユーザの認証を行なうことによって、画像形成装置の使用を制限する画像形成システムが開示されている(特許文献1参照)。このような画像形成システムを用いる場合、必要なカラー画像を形成する正規のユーザにユーザ情報を付与しておくことによって、前記ユーザのみが画像形成装置を利用することができ、不正なユーザによる不要なカラー画像の形成を抑制することができる。
特開2004−234313号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている画像形成システムにおいては、正規のユーザに予めユーザ情報を付与しておく必要があり、不便であった。また、ユーザ情報の入力が必要であるため、ユーザの利便性が悪かった。更に、正規のユーザによる不要なカラー画像の形成を抑制することができなかった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、画像を形成するために用いた画像データを画像データ保存手段へ出力又は送信する構成とすることにより、不要な画像の形成を簡便に抑制することができる画像形成装置又はコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、画像を形成するために用いた画像データを外部の画像データ保存手段へ出力する構成とすることにより、保存容量が大きい画像データ保存手段を内蔵する必要がない画像形成装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、画像を形成するために用いた画像データを、画像データを送出した装置又はユーザを識別する識別情報に関連付けて、画像データ保存手段へ出力する構成することにより、画像を形成させたユーザを容易に特定することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、画像を形成するために用いた画像データのデータ量を減少させた画像データを画像データ保存手段へ出力又は送信する構成とすることにより、画像データ保存手段の保存容量を節約することができる画像形成装置又はコンピュータプログラムを提供することにある。
第1発明に係る画像形成装置は、画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置において、入力された画像データを保存する画像データ保存手段へ、画像を形成するために用いた画像データを出力する出力手段を備えることを特徴とする。
第2発明に係る画像形成装置は、前記出力手段は、前記画像データを、外部の前記画像データ保存手段へ送信するようにしてあることを特徴とする。
第3発明に係る画像形成装置は、画像データを送出した装置又はユーザを識別する識別情報を受け付ける受付手段を備え、前記画像データ保存手段へ前記画像データを出力する場合、前記出力手段は、前記受付手段が受け付けた識別情報を前記画像データに関連付けるようにしてあることを特徴とする。
第4発明に係る画像形成装置は、前記画像データのデータ量を減少させる減少手段を備え、前記出力手段は、前記画像データ保存手段へ出力する画像データとして、前記減少手段がデータ量を減少させた画像データを用いるようにしてあることを特徴とする。
第5発明に係るコンピュータプログラムは、受信した画像データを保存する画像データ保存手段、及び、受信した画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置夫々と通信するコンピュータに、前記画像形成装置へ画像データを送信させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、前記画像形成装置へ送信された画像データを、前記画像データ保存手段へ送信させる送信ステップを実行させることを特徴とする。
第6発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記画像データのデータ量を減少させる減少ステップを実行させ、前記送信ステップは、前記画像データ保存手段へ送信する画像データとして、前記減少ステップにてデータ量が減少された画像データを用いるようにしてあることを特徴とする。
第1発明にあっては、外部から受信した画像データ、又は内蔵の読取部で原稿を読み取ってなる画像データに基づいて画像を形成し、画像が形成された場合、画像データを内蔵の画像データ保存手段又は外部の画像データ保存手段へ出力する。画像データが入力された画像データ保存手段は、入力された画像データを保存する。つまり、形成された画像の画像データが画像データ保存手段に残存する。
第2発明にあっては、画像データに基づいて画像を形成し、画像が形成された場合、画像データを外部の画像データ保存手段へ送信する。画像データを受信した画像データ保存手段は、受信した画像データを保存する。つまり、形成された画像の画像データが画像形成装置内部に残存せず、外部の画像データ保存手段に残存する。
第3発明にあっては、画像データを外部から受信する場合、画像データに関連付けて、画像データを送出した装置、即ち画像データを画像形成装置へ送信した装置の識別情報(例えばIPアドレス、MACアドレス等)を受信するか、又はユーザを識別する識別情報(例えばユーザID、パスワード等)を受信する。この場合、画像形成装置は、受信した画像データに基づいて画像を形成し、画像が形成されたとき、画像データを内蔵の画像データ保存手段又は外部の画像データ保存手段へ出力する。
画像形成装置は、受信した識別情報を、画像データ保存手段へ出力した画像データに関連付ける。この場合、画像形成装置は、例えば識別情報と画像データの出力先とを関連付けて記憶手段に記憶させるか、又は、画像データのファイル名、画像データを保存するフォルダ名等に識別情報を含ませる。
内蔵の読取部で原稿を読み取ってなる画像データを用いる場合、画像形成装置は、ユーザを識別する識別情報を、例えば内蔵の操作部を介して受け付ける。この場合、画像形成装置は、前記画像データに基づいて画像を形成し、画像が形成されたとき、画像データを内蔵の画像データ保存手段又は外部の画像データ保存手段へ出力する。
画像形成装置は、受け付けた識別情報を、画像データ保存手段へ出力した画像データに関連付ける。この場合、画像形成装置は、例えば画像データ自身に識別情報を含ませる。
つまり、形成された画像の画像データと、画像形成装置に画像を形成させたユーザを特定するための識別情報とが関連付けられて残存する。
第4発明にあっては、画像データに基づいて画像を形成し、画像を形成するために用いた画像データを縮小するか、一部分を抜粋するか、又はカラー画像の画像データをモノクロ画像の画像データに変換することによって、画像データのデータ量を減少させる。画像が形成された場合、縮小された画像データ、抜粋された画像データ、又はカラー画像の画像データから変換されたモノクロ画像の画像データを、内蔵の画像データ保存手段又は外部の画像データ保存手段へ出力する。つまり、形成された画像の画像データの代わりに、データ量を減少させた画像データが画像データ保存手段に残存する。
第5発明にあっては、コンピュータが、生成した画像データ又は外部から受信した画像データを、画像形成装置及び画像データ保存手段へ送信することによって、送信した画像データに基づく画像を画像形成装置に形成させ、更に、前記画像データを画像データ保存手段に保存させる。つまり、画像が形成され、更に、形成された画像の画像データが画像データ保存手段に残存する。
このようなコンピュータプログラムは、例えば、PCにインストールされて用いられるプリンタドライバであり、可搬性を有する記録媒体に記憶されて配布される。又は、コンピュータプログラムが、通信回線を介して配信される。あるいは、コンピュータプログラムが、コンピュータが備えるプログラム記憶手段(例えばROM)に予め記憶してある。このようなコンピュータプログラムは、揮発性又は不揮発性の記憶手段(RAM又はハードディスク等)にインストールされてから実行されてもよく、記録媒体又は配信元から読み取られて直接的に実行されてもよい。
第6発明にあっては、コンピュータが、生成した画像データ又は外部から受信した画像データを、画像形成装置へ送信し、送信した画像データを縮小するか、一部分を抜粋するか、又はカラー画像の画像データをモノクロ画像の画像データに変換することによって、画像データのデータ量を減少させる。更に、コンピュータが、縮小された画像データ、抜粋された画像データ、又はカラー画像の画像データから変換されたモノクロ画像の画像データを、画像データ保存手段へ送信する。つまり、画像が形成され、更に、形成された画像の画像データの代わりに、データ量を減少させた画像データが画像データ保存手段に残存する。
第1発明の画像形成装置又は第5発明のコンピュータプログラムによる場合、例えば画像形成装置の管理者は、画像データ保存手段に保存された画像データを閲覧することによって、形成された画像の内容を把握することができる。画像形成装置のユーザに対し、管理者が画像の内容を把握することを報知することによって、ユーザによる無駄な画像(例えば社内における私用の画像)の形成を抑制することができる。
この場合、ユーザに対して予めユーザ情報を付与しておく必要がなく、便利である。また、ユーザ情報の入力が不要であるため、ユーザの利便性を向上させることができる。画像データ保存手段は、例えば、画像形成の際に画像データを記憶させる画像メモリとは別途設けられた記憶手段(内蔵のハードディスク、外部のファイルサーバ等)を用いて構成することができる。ここで、画像データ保存手段は、保存された画像データのユーザによる勝手な消去、移動等を防止するために、保存された画像データの閲覧の際、又は、少なくとも画像データの消去、移動等の際には認証を行なうよう構成してあることが望ましい。
第2発明の画像形成装置による場合、画像データ保存手段を内蔵していないため、大量のデータを保存するために、保存容量が大きい画像データ保存手段を内蔵する必要がなく、画像形成装置の製造コストを低減することができ、更に、画像形成装置を小型化することができる。また、画像データ保存手段は、例えばファイルサーバ、ハードディスクのような保存容量(記憶容量)が大きい市販のストレージを用いて構成する事ができるため、安価かつ容易に準備することができる。
第3発明の画像形成装置による場合、例えば画像形成装置の管理者は、画像データ保存手段に保存された画像データと画像データに関連付けられた識別情報とを閲覧することによって、形成された画像の内容を把握することができ、また、画像データに関連付けられた識別情報がユーザを識別する識別情報である場合、画像を形成したユーザ個人を容易に特定することができる。この場合、画像形成装置又は画像データを送出した装置を不特定多数のユーザが共用するときでも容易にユーザ個人を特定することができる。
画像データに関連付けられた識別情報が、画像データを送出した装置を識別する識別情報である場合、画像を形成したユーザは画像データを送出した装置のユーザであると容易に特定することができる。この場合、画像形成の際にユーザによる識別情報の入力が不要であるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
第4発明の画像形成装置又は第6発明のコンピュータプログラムによる場合、画像データ保存手段に保存される画像データのデータ量が、画像を形成するために用いた画像データよりも減少されているため、画像データ保存手段の保存容量を節約することができる。この結果、保存容量が大きい画像データ保存手段を準備する必要がないか、又は、画像データ保存手段に多数の画像データを保存することができる。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の構成を示すブロック図である。画像形成装置1はMFPであり、受信した画像データに基づいて記録用紙に画像を形成(プリントアウト)するネットワークプリンタ機能と、画像形成装置1自身が原稿を読み取ってなる画像データに基づいて記録用紙に画像を形成(コピー)するコピー機能とを有する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の構成を示すブロック図である。画像形成装置1はMFPであり、受信した画像データに基づいて記録用紙に画像を形成(プリントアウト)するネットワークプリンタ機能と、画像形成装置1自身が原稿を読み取ってなる画像データに基づいて記録用紙に画像を形成(コピー)するコピー機能とを有する。
画像形成装置1は、I/F(インタフェース)20を介してLAN4に接続され、また、更に、LAN4を介してPC3,3,…及びファイルサーバ9に接続されている。画像形成装置1、PC3,3,…及びファイルサーバ9は夫々社内に設置され、LAN4を介して互いに通信を行なう。
画像形成装置1は、CPU10、ROM11、RAM12及びEEPROM13を備え、CPU10は、RAM12を作業領域として用い、ROM11に記憶された制御プログラム及びデータ並びにEEPROM13に記憶されたデータに従って装置各部を制御し、各種処理を実行する。EEPROM13には、画像形成装置1のユーザ夫々に付与された各ユーザに固有のユーザIDが記憶してある。このユーザIDは、後述する操作部15のテンキー154から入力されてもよく、また、PC3に入力されたユーザIDをLAN4及びI/F20を介して受信してもよい。
画像形成装置1の表示部14は液晶パネル及びLEDを用いてなり、操作部15は、ハードキー、及び表示部14の液晶パネルに重ねて配置してあるタッチパネル上にCPU10によって設けられるソフトキーを備え、ハードキー又はソフトキーを用いてなる各種ファンクションキーとして、スタートキー151、カラーキー152、モノクロキー153、及びテンキー154を備える。表示部14は、CPU10に制御されて、例えば画像形成装置1の動作状態、ユーザに対する入力指示、操作部15に設けられたファンクションキーの位置を示す画像等を表示する。
ユーザは、画像形成装置1にカラーコピーを開始させる場合にカラーキー152を操作してからスタートキー151を操作する。一方、ユーザは、モノクロコピーを開始させる場合にモノクロキー153を操作してからスタートキー151を操作するか、カラーキー152及びモノクロキー153の何れも操作せずにスタートキー151を操作する。つまり、画像形成装置1は、デフォルトではモノクロコピーを実行するよう設定してある。
更にユーザは、画像形成装置1を使用する際に、テンキー154を用いて、自分自身に付与されているユーザIDを入力する。画像形成装置1は、テンキー154を介してユーザIDが入力されなかった場合はコピーを実行しないよう設定してある。同様に、画像形成装置1は、I/F20を介してユーザIDを受信しなかった場合はプリントアウトを実行しないよう設定してある。
モノクロコピーを実行する場合、画像形成装置1の読取部16は、読取部16の画像読取位置にセットされた原稿を光学的に読み取ってなるモノクロ画像の画像データ(以下、モノクロ画像データという)を生成する。同様に、カラーコピーを実行する場合、読取部16は、読取部16の画像読取位置にセットされた原稿を光学的に読み取ってなるカラー画像の画像データ(以下、カラー画像データという)を生成する。
画像形成装置1の画像処理部19は、モノクロ画像データが入力された場合に、入力されたモノクロ画像データに基づき、モノクロ画像のサムネイルの画像データを生成して出力する。また、画像処理部19は、カラー画像データが入力された場合に、入力されたカラー画像データに基づき、カラー画像のサムネイルの画像データを生成して出力する。
更に画像形成装置1は、DRAMを用いてなる画像メモリ17を備える。画像メモリ17には、読取部16が原稿を読み取ってなる画像データ、I/F20を介してPC3,3,…から受信した画像データ、及び/又は画像処理部19から出力された画像データが記憶される。
画像形成装置1の記録部18は、電子写真方式のプリンタ装置及びプリンタ装置へ用紙を供給する給紙装置で構成されており、画像メモリ17に記憶されたモノクロ画像データに基づいて記録用紙にモノクロ画像を形成するか、画像メモリ17に記憶されたカラー画像データに基づいて記録用紙にカラー画像を形成する。即ち、画像形成装置1は、モノクロ又はカラーのプリントアウト及びコピーが可能に構成してある。
ファイルサーバ9は、画像形成装置1から受信した画像データのファイルを保存する。PC3,3,…は、ファイルサーバ9と通信して、ファイルサーバ9に保存されたファイルの画像データに基づく画像をPC3の表示部に表示させる。ただし、ファイルサーバ9に保存してある画像データを削除、移動、変更等する場合には画像形成装置1の管理者のユーザID及びパスワードを用いた認証が必要である。このため、例えば、画像形成装置1の管理者はファイルサーバ9に保存してある画像データを削除、移動、変更等することができるが、画像形成装置1の一般のユーザはファイルサーバ9に保存してある画像データを削除、移動、変更等することができない。
図2は、CPU10が実行するコピー処理の手順を示すフローチャートである。CPU10は、まず、モノクロ及びカラーを区別するためのフラグFを“0”にリセットする(S11)。
次に、CPU10は、操作部15を介して、EEPROM13に記憶してあるユーザIDを受け付けたか否かを判定する(S12)。ユーザIDが入力されていないか、又は入力されたユーザIDに等しいユーザIDがEEPROM13に記憶されていない場合(S12でNO)、CPU10は、EEPROM13に記憶してあるユーザIDを受け付けるまでS13以降の処理を実行しない。
EEPROM13に記憶してあるユーザIDを受け付けた場合(S12でYES)、CPU10は、カラーキー152が操作されたか否かを判定し(S13)、操作された場合は(S13でYES)、フラグFに“1”をセットする(S14)。S14の処理完了後、又はカラーキー152が操作されていない場合(S13でNO)、CPU10は、スタートキー151が操作されたか否かを判定し(S15)、操作されていない場合は(S15でNO)、処理をS13へ戻す。
スタートキー151が操作された場合(S15でYES)、CPU10は、フラグF=1であるか否かを判定し(S16)、F=1である場合(S16でYES)、カラーコピーを実行するため、読取部16を制御して、原稿のカラー画像を読み取って(S17)、カラー画像データを生成し、画像メモリ17に記憶させる。更に、CPU10は、画像メモリ17に記憶されたカラー画像データを読み出して記録部18に入力し、記録部18を制御して、記録用紙にカラー画像を形成させる(S18)。
そして、CPU10は、画像メモリ17に記憶されたカラー画像データを読み出して画像処理部19に入力し、画像処理部19を制御して、カラー画像のサムネイルの画像データを生成させ(S19)、生成された画像データのファイルにファイル名を付与する(S20)。ここで、ファイル名には、S12で受け付けたユーザIDを含ませる。ファイル名は、他のファイルのファイル名と重複しないように、例えば、ユーザIDと、カラーコピーを実行した年月日及び日時とで構成される。つまり、ユーザIDと画像データとが関連付けられる。
最後に、CPU10は、S20でファイル名を付けたカラー画像のサムネイルの画像データのファイルをファイルサーバ9へ送信し(S21)、処理をS11へ戻す。
F=0である場合(S16でNO)、モノクロコピーを実行するため、CPU10は読取部16を制御して、原稿のモノクロ画像を読み取って(S22)、モノクロ画像データを生成し、画像メモリ17に記憶させる。更に、CPU10は、画像メモリ17に記憶されたモノクロ画像データを読み出して記録部18に入力し、記録部18を制御して、記録用紙にモノクロ画像を形成させる(S23)。
そして、CPU10は、処理をS19へ移し、画像メモリ17に記憶されたモノクロ画像データを読み出して画像処理部19に入力し、画像処理部19を制御して、モノクロ画像のサムネイルの画像データを生成させ、処理をS20へ移す。
以上のようなコピー処理における画像形成装置1は、画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置として機能する。また、ファイルサーバ9は、入力された画像データを保存する画像データ保存手段として機能し、更に、S21におけるCPU10は、前記画像データ保存手段へ、画像を形成するために用いた画像データを出力する出力手段として機能する。このような出力手段は、前記画像データを、外部の前記画像データ保存手段へ送信するようにしてある。
また、S12におけるCPU10及びテンキー154は、ユーザを識別する識別情報(ユーザID)を受け付ける受付手段として機能する。更に、前記画像データ保存手段へ前記画像データを出力する場合、S20におけるCPU10は、前記受付手段が受け付けた識別情報を前記画像データに関連付ける出力手段として機能する。
更に、S19におけるCPU10及び画像処理部19は、前記画像データのデータ量を減少させる減少手段として機能し、S21におけるCPU10は、前記画像データ保存手段へ出力する画像データとして、前記減少手段がデータ量を減少させた画像データ(サムネイルの画像データ)を用いる出力手段として機能する。
次に、CPU10が実行するプリントアウト処理の手順を説明する。CPU10は、I/F20を介して、EEPROM13に記憶してあるユーザID、及び画像データを受信したか否かを判定する。EEPROM13に記憶してあるユーザID、及び画像データを受信した場合、CPU10は、受信した画像データがカラー画像データであるかモノクロ画像データであるかを判定し、カラー画像データである場合、図2に示したコピー処理のS18〜S21の処理と同様の処理を行ない、モノクロ画像データである場合、コピー処理のS23及びS19〜S21の処理を行なう。
このとき、S18又はS23の処理の実行結果としてカラー画像又はモノクロ画像がプリントアウトされ、S19〜S21の実行結果として、プリントアウトされたカラー画像又はモノクロ画像のサムネイルの画像データがユーザIDと関連付けられてファイルサーバ9に保存される。
以上のような画像形成装置1を用いる場合、画像形成装置1でコピーされた画像及びプリントアウトされた画像は、夫々、各画像のサムネイルがファイルサーバ9に保存される。
画像形成装置1の管理者は、ファイルサーバ9に保存されたサムネイルを、PC3を用いて閲覧することによって、画像形成装置1でコピーされた画像及びプリントアウトされた画像の内容を把握することができる。また、ファイルサーバ9に保存されたサムネイルのファイル名を閲覧することによって、画像のコピー又はプリントアウトを実行したユーザのユーザIDを把握することができる。つまり、例えば私用の画像がコピー又はプリントアウトされた場合、私用の画像をコピー又はプリントアウトしたユーザを、ユーザIDを用いて特定することができる。
画像形成装置1のユーザは、画像形成装置1を用いてコピー又はプリントアウトした画像の内容が管理者に把握されるため、私用の画像をコピー又はプリントアウトすることができない。
この結果、画像形成装置1における原稿のコピー、及び各種プリントアウトを容易に制限することができる。
なお、画像形成装置1を使用する際、ユーザIDのみならずパスワードを併用して認証を行なう構成でもよい。また、特に、画像形成装置1を使用するユーザが限定されている場合(不特定多数のユーザが使用しない)場合は、ユーザIDの入力を行なわない構成でもよい。
また、サムネイルの画像データをファイルサーバ9に保存する代わりに、例えばハードディスク(HDD)を内蔵し、内蔵のHDDにサムネイルの画像データを保存する構成でもよい。ただし、この場合も、保存された画像データを一般のユーザが削除、移動、変更等することができないように構成しておくことが望ましい。
また、サムネイルの画像データを生成せず、画像形成に用いたカラー画像データ又はモノクロ画像データを保存する構成でもよく、カラー画像データ又はモノクロ画像データの一部を保存する構成でもよい。
更に、画像形成装置1をプリンタとして用いる場合は、PC3からユーザIDを受信する代わりに、画像データを送出した装置(即ちPC3)を識別する識別情報としてPC3のIPアドレス、MACアドレス等を受信し、受信したIPアドレス、MACアドレス等をファイル名に含ませてもよい。
実施の形態 2.
図3は、本発明の実施の形態2に係るコンピュータプログラムがインストールされているコンピュータとしてのPC5、及びファイルサーバ6を備える画像形成システムの構成を示すブロック図である。この画像形成システムは、夫々固有のIPアドレスが付与してあるPC5,5,…、ファイルサーバ6、及び、受信した画像データに基づいて記録用紙に画像を形成(プリントアウト)するネットワークプリンタ7を、互いに通信可能にLAN4に接続してなる。各PC5は、特定単数のユーザによって使用される。
図3は、本発明の実施の形態2に係るコンピュータプログラムがインストールされているコンピュータとしてのPC5、及びファイルサーバ6を備える画像形成システムの構成を示すブロック図である。この画像形成システムは、夫々固有のIPアドレスが付与してあるPC5,5,…、ファイルサーバ6、及び、受信した画像データに基づいて記録用紙に画像を形成(プリントアウト)するネットワークプリンタ7を、互いに通信可能にLAN4に接続してなる。各PC5は、特定単数のユーザによって使用される。
図中8はCD−ROMのような可搬性を有する記録媒体であり、記録媒体8には本発明のコンピュータプログラムであるプリンタドライバが記録してある。
PC5は、PC5の制御中枢であるCPU50、ROM51、RAM52、CRT又は液晶ディスプレイを用いてなる表示部53、キーボード及びマウスを用いてなる操作部54、CD−ROMドライブのような外部記憶部55、HDD56、並びにPC5とLAN4とを接続するI/F57を備える。CPU50は、バス、信号線等を介して装置各部と接続されており、RAM52を作業領域として用いて、装置各部を制御し、各種処理を実行する。
外部記憶部55は、CPU50に制御されて、記録媒体8からプリンタドライバを読み込み、CPU50は、読み込まれたプリンタドライバをHDD56にインストールする。インストールされたプリンタドライバは、HDD56の記憶領域の一部であるドライバ記憶部561に記憶される。HDD56には、プリンタドライバの他、グラフィックスソフト、ワープロソフト等、記録用紙に形成すべき画像の画像データを生成するソフトウェア(以下、画像処理ソフトという)がインストールしてある。また、HDD56には、画像処理ソフトを用いて形成された画像データ、図示しないスキャナから送信された画像データ等が記憶してある。
HDD56に記憶した画像データ(又はRAM52に記憶されている画像データ)に基づく画像をネットワークプリンタ7に形成させる場合、CPU50は、ドライバ記憶部561に記憶されたプリンタドライバに従って、前記画像データをネットワークプリンタ7へ送信し、前記画像データがカラー画像データである場合、前記画像データに基づいて生成したモノクロ画像データとPC5のIPアドレスとをファイルサーバ6へ送信する。
ファイルサーバ6は、ファイルサーバ6の制御中枢であるCPU60、ROM61、RAM62、ファイルサーバ6とLAN4とを接続するI/F63、及びHDD64を備える。CPU60は、バス、信号線等を介して装置各部と接続されており、RAM62を作業領域として用いて、装置各部を制御し、各種処理を実行する。
HDD64の記憶領域の各一部は画像保存部641及び識別情報記憶部642であり、画像保存部641には、I/F63を介して受信したモノクロ画像データを記憶する。
図4は、識別情報記憶部642に記憶してあるデータの一例を示す模式図である。識別情報記憶部642には、I/F63を介して受信したIPアドレスと、該IPアドレスと同時的に受信して画像保存部641に保存されたモノクロ画像データを識別する情報(モノクロ画像データのファイルのファイル名、パス等)が関連付けて記憶してある。
図5は、CPU50が実行するプリントアウト処理の手順を示すフローチャートである。このプリントアウト処理は、例えば画像処理ソフトがプリンタドライバを呼び出した場合に実行される。
CPU50は、まず、操作部54を介して画像形成命令を受け付けたか否かを判定する(S31)。ユーザは、例えば、表示部53に設けられる印刷実行ボタンにマウス・ポインタを合わせて操作部54のマウスをクリックすることによって画像形成命令を入力する。
画像形成命令を受け付けていない場合(S31でNO)、CPU50は、S32以降の処理を実行せず、画像形成命令を受け付けた場合(S31でYES)、HDD56(又はRAM62)から画像データを読み出して(S32)、読み出した画像データをネットワークプリンタ7へ送信する(S33)。CPU50によるS33の処理の結果として、ネットワークプリンタ7は、受信した画像データに基づくカラー画像又はモノクロ画像をプリントアウトする。
そして、CPU50は、S32で読み出した画像データがカラー画像データであるか否かを判定する(S34)。S32で読み出した画像データがカラー画像データである場合(S34でYES)、CPU50は、S32で読み出した画像データに基づいてモノクロ画像データを生成し(S35)、生成したモノクロ画像データとPC5のIPアドレスとをファイルサーバ6へ送信する(S36)。CPU50によるS36の処理の結果として、ファイルサーバ6は、受信したモノクロ画像データを画像保存部641に保存し、保存したモノクロ画像データと受信したIPアドレスとを関連付けて、識別情報記憶部642に記憶させる。
S36の処理完了後、又はS32で読み出した画像データがモノクロ画像データである場合(S34でNO)、CPU50は、処理をS31へ戻す。
以上のようなプリントアウト処理におけるファイルサーバ6は、受信した画像データを保存する画像データ保存手段として機能し、ネットワークプリンタ7は、受信した画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置として機能し、PC5は、前記画像データ保存手段及び前記画像形成装置夫々と通信するコンピュータとして機能する。また、プリンタドライバは、前記コンピュータに、前記画像形成装置へ画像データを送信させるためのコンピュータプログラムとして機能し、S36の処理は、コンピュータに、前記画像形成装置へ送信された画像データを、前記画像データ保存手段へ送信させる送信ステップとして機能する。
更に、S35の処理は、前記画像データのデータ量を減少させる減少ステップとして機能し、前記送信ステップは、前記画像データ保存手段へ送信する画像データとして、前記減少ステップにてデータ量が減少された画像データを用いるようにしてある。
以上のような画像形成システムを用いる場合、ネットワークプリンタ7でプリントアウトされたカラー画像は、夫々、各カラー画像に対応するモノクロ画像がファイルサーバ6に保存され、ネットワークプリンタ7でプリントアウトされたモノクロ画像はファイルサーバ6に保存されない。
画像形成システムの管理者は、ファイルサーバ6の画像保存部641に保存されたモノクロ画像を、PC5を用いて閲覧することによって、ネットワークプリンタ7でプリントアウトされたカラー画像の内容を把握することができる。また、画像保存部641に保存されたモノクロ画像は、識別情報記憶部642に記憶してあるデータによって、PC5のIPアドレスに関連付けられているため、管理者は、カラー画像のプリントアウトを実行したユーザを、PC5のIPアドレスを用いて特定することができる。
ユーザは、ネットワークプリンタ7を用いてプリントアウトしたカラー画像の内容が管理者に把握されるため、私用のカラー画像をプリントアウトすることができない。
この結果、ネットワークプリンタ7におけるカラー画像のプリントアウトを容易に制限することができる。しかも、画像形成コストが高いカラー画像のみ選択的にモノクロ画像として保存して、画像形成コストが低いモノクロ画像は保存しないため、画像保存部641の保存容量を節約することができ、更に、管理者がチェックすべき画像の枚数を低減して、利便性を向上させることができる。
しかも、この画像システムを使用する際にユーザIDの入力が不要であるため、画像システムを使用するユーザが制限されず、しかも、ユーザの利便性を向上させることができる。
1 画像形成装置
10 CPU
154 テンキー(受付手段)
19 画像処理部(減少手段)
3 PC(画像データを送出した装置)
5 PC(コンピュータ)
50 CPU
561 ドライバ記憶部
6 ファイルサーバ(画像データ保存手段)
641 画像保存部
642 識別情報記憶部
8 記録媒体
9 ファイルサーバ(画像データ保存手段)
10 CPU
154 テンキー(受付手段)
19 画像処理部(減少手段)
3 PC(画像データを送出した装置)
5 PC(コンピュータ)
50 CPU
561 ドライバ記憶部
6 ファイルサーバ(画像データ保存手段)
641 画像保存部
642 識別情報記憶部
8 記録媒体
9 ファイルサーバ(画像データ保存手段)
Claims (6)
- 画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置において、
入力された画像データを保存する画像データ保存手段へ、画像を形成するために用いた画像データを出力する出力手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記出力手段は、前記画像データを、外部の前記画像データ保存手段へ送信するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 画像データを送出した装置又はユーザを識別する識別情報を受け付ける受付手段を備え、
前記画像データ保存手段へ前記画像データを出力する場合、前記出力手段は、前記受付手段が受け付けた識別情報を前記画像データに関連付けるようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記画像データのデータ量を減少させる減少手段を備え、
前記出力手段は、前記画像データ保存手段へ出力する画像データとして、前記減少手段がデータ量を減少させた画像データを用いるようにしてあることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 受信した画像データを保存する画像データ保存手段、及び、受信した画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置夫々と通信するコンピュータに、前記画像形成装置へ画像データを送信させるためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、前記画像形成装置へ送信された画像データを、前記画像データ保存手段へ送信させる送信ステップを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - コンピュータに、前記画像データのデータ量を減少させる減少ステップを実行させ、
前記送信ステップは、前記画像データ保存手段へ送信する画像データとして、前記減少ステップにてデータ量が減少された画像データを用いるようにしてあることを特徴とする請求項5に記載のコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005205605A JP2007028058A (ja) | 2005-07-14 | 2005-07-14 | 画像形成装置及びコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005205605A JP2007028058A (ja) | 2005-07-14 | 2005-07-14 | 画像形成装置及びコンピュータプログラム |
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