JP2008027139A - 金型設計装置及び金型設計装置用プログラム - Google Patents
金型設計装置及び金型設計装置用プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】成形品の三次元形状データにおけるサーフェース上の点に対してキャビティ方向、コア方向、及び外側アンダーカット方向の仮想線を作成する仮想線作成手段、並びに、仮想線作成手段で作成した仮想線と成形品の三次元形状データとの交点が全ての仮想線の方向に存在するサーフェースを内側アンダーカット面であると判断する内側アンダーカット面判断手段を備えることを特徴とする金型設計装置。
【選択図】図2
Description
本例によれば、アンダーカットの有無及び箇所を設計者が金型形状から目視で判断する必要がなくなるため、金型設計工数及び金型設計ミスを削減することができる。
本発明によれば、成形品の三次元形状データから成形品を成形する金型を設計するに際して内側アンダーカットの有無及び箇所を自動判断することのできるため、金型設計工数が低減できると共に金型設計ミスを防止することができる。
最初に、金型設計装置10は、金型設計装置10の入力部12から入力される指令に基づいて、金型設計装置10に接続されている成形品の三次元形状データが記憶されている図面データベースから必要な成形品の三次元形状データの読み込みをする。
図3は、金型設計装置10が読み込みする成形品の三次元形状データの一例を示す斜視図である。成形品Mは、中央部から−Z方向を開口するXY平面断面の外形部が矩形の略箱状に形成されている。成形品Mの中央部から+Y方向の壁部には、矩形の開口部Wが形成されている。成形品Mの中央部から−Y方向の壁部には、矩形に突出した突起部Bが形成されている。
次に、金型設計装置10は、金型設計装置10の入力部12から金型抜き方向(キャビティ方向及びコア方向)に関する情報が入力され、その情報に基づいて成形品の三次元形状データに対する金型抜き方向を設定する。尚、図3の成形品Mにおいては、中央部から+Z方向がキャビティ方向、中央部から−Z方向がコア方向である。
次に、金型設計装置10の形状情報取得演算部14は、金型設計装置10のRAMに読み込まれた成形品の三次元形状データから成形品の三次元形状を形成するサーフェースの形状情報を演算して取得する(三次元形状データの全サーフェースデータの読み込み)。
次に、金型設計装置10は、金型設計装置10の面情報記憶用のRAM16に記憶されている任意の一のサーフェースを選択(自動選択)する。
次に、金型設計装置10は、ステップS106で選択されたサーフェース上に複数の点を作成する。
次に、金型設計装置10は、ステップS108で作成された複数の点に対してキャビティ方向、コア方向、及び外側アンダーカット(側面スライド)方向の仮想線を作成する(仮想線作成手段)。尚、図3の成形品Mにおいては、中央部から+Z方向がキャビティ方向、中央部から−Z方向がコア方向、中央部から±X方向及び±Y方向が外側アンダーカット(側面スライド)方向である。
図4は、図3の成形品Mにおいて金型設計装置10の仮想線作成手段で一のサーフェースに仮想線が作成された状態を示した斜視図である。尚、図4では、図3の成形品Mの中央部から+Z方向の壁部の外面に仮想線が作成されている。
次に、金型設計装置10のキャビ面抽出演算部18が、ステップS110で作成したキャビティ方向の仮想線と成形品の三次元形状データとの交点が存在するか否かを判断する。
次に、ステップS112でNOの場合には、ステップS106で選択されたサーフェースがキャビティ面であると判断する(キャビティ面判断手段)。そして、ステップS126を実行する。
次に、ステップS112でYESの場合には、金型設計装置10のコア面抽出演算部22が、ステップS110で作成したコア方向の仮想線と成形品の三次元形状データとの交点が存在するか否か有無を判断する。
次に、ステップS116でNOの場合には、ステップS106で選択されたサーフェースがコア面であると判断する(コア面判断手段)。そして、ステップS126を実行する。
次に、ステップS116でYESの場合には、金型設計装置10の外スライド面抽出演算部26が、ステップS110で作成した側面スライド方向の全ての仮想線と成形品の三次元形状データとの交点が存在するか否かを判断する。
次に、ステップS120でNOの場合には、ステップS106で選択されたサーフェースが外側アンダーカット(側面スライド)面であると判断する(外側アンダーカット面判断手段)。そして、ステップS126を実行する。
図5は、図3の成形品Mにおける外側アンダーカット面の一例を示すZY平面断面図である。図5では、図3の成形品Mにおける開口部Wの図中下側の面が外側アンダーカット面であることを示している。即ち、成形品Mにおける開口部Wの図中下側の面上の点に対するキャビティ方向(+Z方向)、コア方向(−Z方向)、及び外側アンダーカット方向(+Y方向)の仮想線と成形品Mの三次元形状データとの交点は存在するが、外側アンダーカット方向(−Y方向)の仮想線と成形品Mの三次元形状データとの交点は存在しない。尚、成形品Mにおける開口部Wの図中下側の面においては、外側アンダーカット方向(±X方向)の仮想線と成形品Mの三次元形状データとの交点は存在する。
次に、ステップS120でYESの場合には、ステップS106で選択されたサーフェースが内側アンダーカット(内スライド)面であると判断する(内側アンダーカット面判断手段)。
図6は、図3の成形品Mにおける内側アンダーカット面の一例を示すZY平面断面図である。図6では、図3の成形品Mにおける突起部Bの図中上側の面が内側アンダーカット面であることを示している。即ち、成形品Mにおける突起部Bの図中上側の面上の点に対するキャビティ方向(+Z方向)、コア方向(−Z方向)、及び外側アンダーカット方向(±Y方向)の仮想線と成形品Mの三次元形状データとの交点が存在する。尚、成形品Mにおける突起部Bの図中上側の面においては、外側アンダーカット方向(±X方向)の仮想線と成形品Mの三次元形状データとの交点は存在する。
次に、ステップS104で形状情報を取得した全サーフェースがステップS106で選択されたか否かを判断する。本ステップS126でNOの場合には、ステップS106に戻る。本ステップS126でYESの場合には、本ルーチンを終了する。
Claims (4)
- 成形品の三次元形状データにおけるサーフェース上の点に対してキャビティ方向、コア方向、及び外側アンダーカット方向の仮想線を作成する仮想線作成手段、並びに、仮想線作成手段で作成した仮想線と成形品の三次元形状データとの交点が全ての仮想線の方向に存在するサーフェースを内側アンダーカット面であると判断する内側アンダーカット面判断手段を備えることを特徴とする金型設計装置。
- キャビティ方向の仮想線と成形品の三次元形状データとの交点が存在しないサーフェースをキャビティ面であると判断するキャビティ面判断手段、キャビティ面判断手段で判断したキャビティ面を除くサーフェースであってコア方向の仮想線と成形品の三次元形状データとの交点が存在しないサーフェースをコア面であると判断するコア面判断手段、キャビティ面判断手段で判断したキャビティ面及びコア面判断手段で判断したコア面を除くサーフェースであって外側アンダーカット方向の一以上の仮想線と成形品の三次元形状データとの交点が存在しないサーフェースを外側アンダーカット面であると判断する外側アンダーカット面判断手段、並びに、キャビティ面、コア面、外側アンダーカット面、及び内側アンダーカット面を識別可能に表示する表示手段を備える請求項1に記載の金型設計装置。
- 成形品の三次元形状データにおけるサーフェース上の点に対してキャビティ方向、コア方向、及び外側アンダーカット方向の仮想線を作成する仮想線作成手段、並びに、仮想線作成手段で作成した仮想線と成形品の三次元形状データとの交点が全ての仮想線の方向に存在するサーフェースを内側アンダーカット面であると判断する内側アンダーカット面判断手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする金型設計装置用プログラム。
- キャビティ方向の仮想線と成形品の三次元形状データとの交点が存在しないサーフェースをキャビティ面であると判断するキャビティ面判断手段、キャビティ面判断手段で判断したキャビティ面を除くサーフェースであってコア方向の仮想線と成形品の三次元形状データとの交点が存在しないサーフェースをコア面であると判断するコア面判断手段、キャビティ面判断手段で判断したキャビティ面及びコア面判断手段で判断したコア面を除くサーフェースであって外側アンダーカット方向の一以上の仮想線と成形品の三次元形状データとの交点が存在しないサーフェースを外側アンダーカット面であると判断する外側アンダーカット面判断手段、並びに、キャビティ面、コア面、外側アンダーカット面、及び内側アンダーカット面を識別可能に表示する表示手段としてコンピュータを機能させる請求項3に記載の金型設計装置用プログラム。
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