JP2013063623A - パーティングライン決定装置、パーティングライン決定プログラム - Google Patents

パーティングライン決定装置、パーティングライン決定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】成形品のパーティングラインの決定に要する工数を低減することができるパーティングライン決定装置、及びパーティングライン決定プログラム得る。
【解決手段】成形品の各面について、各手段により、キャビ型で成形させる面か、コア型で成形させる面か、スライド型で成形させる面か,分割面か、又は絶対アンダー面かが、決定され、この情報が、パーティングライン決定手段16Uへ入力される。パーティングライン決定手段16Uは、この情報に基づいて、各面に異なった色情報を付与し、各面の境界にパーティングラインを作成することでパーティングラインを決定する処理を終了する。このように、成形品のパーティングラインの決定に要する工数を低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、パーティングライン決定装置、及びパーティングライン決定プログラムに関する。
特許文献1には、成形品のパーティング面を考慮した工具経路データを求める工具経路作成装置が記載されている。
具体的には、デジタイズデータに基づいて成形品の面データを作成する。さらに、面データをパーティングライン内外のものに分割し、パーティングライン外のパーティング面をオフセットしたデータとパーティングライン内のデータとを合成し、合成面モデルから工具経路データを求めるようになっている。
特開平05−100727号公報
本発明の課題は、成形品のパーティングラインの決定に要する工数を低減することである。
本発明の請求項1に係るパーティングライン決定装置は、成形品の面情報を取得して、各面上の任意の法線演算点の法線を演算する法線演算手段と、前記法線演算手段によって演算された各面の法線の方向と、前記成形品を成形するための金型を構成するキャビ型とコア型との予め設定された相対移動方向とに基づいて、前記成形品の表面を構成する面について、型抜方向に沿って立った立ち壁面、及び前記キャビ型又は前記コア型と対向する対向面を抽出する面抽出手段と、前記面抽出手段によって抽出された立ち壁面について、前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形可能な両方立ち壁面であるか否を判別する両方立ち壁判別手段と、前記両方立ち壁判別手段によって前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形可能と判別されなかった立ち壁面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方で成形可能な一方立ち壁面であるか否を判別する一方立ち壁判別手段と、前記一方立ち壁判別手段の判別結果に基づいて、前記一方立ち壁面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する第一決定手段と、前記第一決定手段の決定結果に基づいて、前記両方立ち壁面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する第二決定手段と、前記面抽出手段によって抽出された前記対向面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する第三決定手段と、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、及び前記第三決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定するパーティングライン決定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係るパーティングライン決定装置は、請求項1に記載において、前記面抽出手段は、前記法線演算手段に基づいて演算された各面の法線の方向と、前記成形品を成形するための金型を構成するキャビ型とコア型との予め設定された相対移動方向とに基づいて、前記成形品の表面を構成する面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方では成形不可能な両側アンダー面をさらに抽出し、前記面抽出手段によって抽出された両側アンダー面について、この両側アンダー面が円筒状の円筒部を構成しているか否かを判別する円筒部判別手段と、前記円筒部判別手段によって判別された前記円筒部について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する第一スライド成形判別手段と、前記第一スライド成形判別手段によってスライド型で成形できると判別された前記円筒部と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する第二スライド成形判別手段と、前記第二スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記円筒部及び前記円筒部に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する第四決定手段と、を備え、前記パーティングライン決定手段は、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、及び前記第四決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定することを特徴とする。
本発明の請求項3に係るパーティングライン決定装置は、請求項2に記載において、前記面抽出手段によって抽出された型抜方向に沿って立った立ち壁面について、前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形不可能な凹状の凹状立ち壁面であるか否かを判別する凹状立ち壁判別手段と、前記凹状立ち壁判別手段によって判別された前記凹状立ち壁面について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する第三スライド成形判別手段と、前記第三スライド成形判別手段によってスライド型で成形できると判別された前記凹状立ち壁面と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する第四スライド成形判別手段と、前記第四スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記凹状立ち壁面及び前記凹状立ち壁面に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する第五決定手段と、を備え、前記パーティングライン決定手段は、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、前記第四決定手段、及び前記第五決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定することを特徴とする。
本発明の請求項4に係るパーティングライン決定装置は、請求項3に記載において、前記両方立ち壁判別手段によって前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形可能と判別されなかった立ち壁面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方では成形不可能な凸状の凸部が設けられている立ち壁面か否かを判別する凸部判別手段と、前記凸部判別手段で判別された凸部が設けられた立ち壁面と、前記各手段によって前記キャビ型、前記コア型、及び各スライド型で成形不可能とされた面とについて、前記キャビ型及び前記コア型を分割して成形可能な分割面か、他のスライド型で成形可能なスライド面か、予め定められた型構成では成形不可能な絶対アンダー面かを判別する分割判別手段と、前記分割判別手段で判別されたスライド面をスライド型で成形させること、前記分割面を分割面とすること、及び前記絶対アンダー面を絶対アンダー面とすることを決定する第六決定手段と、を備え、前記パーティングライン決定手段は、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、前記第四決定手段、前記第五決定手段、及び第六決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定することを特徴とする。
本発明の請求項5に係るパーティングライン決定プログラムは、コンピュータを、成形品の面情報を取得して、各面上の任意の法線演算点の法線を演算する法線演算手段と、前記法線演算手段によって演算された各面の法線の方向と、前記成形品を成形するための金型を構成するキャビ型とコア型との予め設定された相対移動方向とに基づいて、前記成形品の表面を構成する面について、型抜方向に沿って立った立ち壁面、及び前記キャビ型又は前記コア型と対向する対向面を抽出する面抽出手段と、前記面抽出手段によって抽出された立ち壁面について、前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形可能な両方立ち壁面であるか否を判別する両方立ち壁判別手段と、前記両方立ち壁判別手段によって前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形可能と判別されなかった立ち壁面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方で成形可能な一方立ち壁面であるか否を判別する一方立ち壁判別手段と、前記一方立ち壁判別手段の判別結果に基づいて、前記一方立ち壁面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する第一決定手段と、前記第一決定手段の決定結果に基づいて、前記両方立ち壁面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する第二決定手段と、前記面抽出手段によって抽出された前記対向面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する第三決定手段と、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、及び前記第三決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定するパーティングライン決定手段と、として機能させることを特徴とする。
本発明の請求項6に係るパーティングライン決定プログラムは、請求項5に記載において、前記面抽出手段は、前記法線演算手段に基づいて演算された各面の法線の方向と、前記成形品を成形するための金型を構成するキャビ型とコア型との予め設定された相対移動方向とに基づいて、前記成形品の表面を構成する面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方では成形不可能な両側アンダー面をさらに抽出し、前記面抽出手段によって抽出された両側アンダー面について、この両側アンダー面が円筒状の円筒部を構成しているか否かを判別する円筒部判別手段と、前記円筒部判別手段によって判別された前記円筒部について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する第一スライド成形判別手段と、前記第一スライド成形判別手段によってスライド型で成形できると判別された前記円筒部と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する第二スライド成形判別手段と、前記第二スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記円筒部及び前記円筒部に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する第四決定手段と、を備え、前記パーティングライン決定手段は、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、及び前記第四決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定するように機能させることを特徴とする。
本発明の請求項7に係るパーティングライン決定プログラムは、請求項6に記載において、前記面抽出手段によって抽出された型抜方向に沿って立った立ち壁面について、前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形不可能な凹状の凹状立ち壁面であるか否かを判別する凹状立ち壁判別手段と、前記凹状立ち壁判別手段によって判別された前記凹状立ち壁面について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する第三スライド成形判別手段と、前記第三スライド成形判別手段によってスライド型で成形できると判別された前記凹状立ち壁面と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する第四スライド成形判別手段と、前記第四スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記凹状立ち壁面及び前記凹状立ち壁面に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する第五決定手段と、を備え、前記パーティングライン決定手段は、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、前記第四決定手段、及び前記第五決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定するように機能させることを特徴とする。
本発明の請求項8に係るパーティングライン決定プログラムは、請求項7の何れか1項に記載において、前記両方立ち壁判別手段によって前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形可能と判別されなかった立ち壁面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方では成形不可能な凸状の凸部が設けられている立ち壁面か否かを判別する凸部判別手段と、前記凸部判別手段で判別された凸部が設けられた立ち壁面と、前記各手段によって前記キャビ型、前記コア型、及び各スライド型で成形不可能とされた面とについて、前記キャビ型及び前記コア型を分割して成形可能な分割面か、他のスライド型で成形可能なスライド面か、予め定められた型構成では成形不可能な絶対アンダー面かを判別する分割判別手段と、前記分割判別手段で判別されたスライド面をスライド型で成形させること、前記分割面を分割面とすること、及び前記絶対アンダー面を絶対アンダー面とすることを決定する第六決定手段と、を備え、前記パーティングライン決定手段は、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、前記第四決定手段、前記第五決定手段、及び第六決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定するように機能させることを特徴とする。
本発明の請求項1のパーティングライン決定装置によれば、技術者が、成形品の形状を見ながら成形品のパーティングラインを決める場合と比して、成形品のパーティングラインの決定に要する工数を低減することができる。
本発明の請求項2のパーティングライン決定装置によれば、成形品を構成する面からキャビ型又はコア型のどちらか一方では成形できない両側アンダー面を抽出し、この両側アンダー面が、スライド型で成形可能な円筒状の円筒部であるか否かを判別しない場合と比して、成形品のパーティングラインの決定に要する工数を低減することができる。
本発明の請求項3のパーティングライン決定装置によれば、キャビ型及びコア型の両方で成形不可能な凹状の凹状立ち壁面を判別し、この凹状立ち壁面が、スライド型で成形可能な凹状立ち壁面であるか否かを判別しない場合と比して、成形品のパーティングラインの決定に要する工数を低減することができる。
本発明の請求項4のパーティングライン決定装置によれば、凸部が設けられた立ち壁面が、面を分割することで成形できるか否かを判別しない場合と比して、パーティングラインの決定に要する工数を低減することができる。
本発明の請求項5のパーティングライン決定プログラムによれば、技術者が、成形品の形状を見ながら成形品のパーティングラインを決める場合と比して、成形品のパーティングラインの決定に要する工数を低減することができる。
本発明の請求項6のパーティングライン決定プログラムによれば、成形品を構成する面からキャビ型又はコア型のどちらか一方では成形できない両側アンダー面を抽出し、この両側アンダー面が、スライド型で成形可能な円筒状の円筒部であるか否かを判別しない場合と比して、成形品のパーティングラインの決定に要する工数を低減することができる。
本発明の請求項7のパーティングライン決定プログラムによれば、キャビ型及びコア型の両方で成形不可能な凹状の凹状立ち壁面を判別し、この凹状立ち壁面が、スライド型で成形可能な凹状立ち壁面であるか否かを判別しない場合と比して、成形品のパーティングラインの決定に要する工数を低減することができる。
本発明の請求項8のパーティングライン決定プログラムによれば、凸部が設けられた立ち壁面が、面を分割することで成形できるか否かを判別しない場合と比して、パーティングラインの決定に要する工数を低減することができる。
本実施形態に係るパーティングライン決定装置に設けられた各手段が実行する工程について示したフロー図である。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置に設けられた各手段が実行する工程について示したフロー図である。図1に示す「A」のサブルーチンである。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置に設けられた各手段が実行する工程について示したフロー図である。図1に示す「C」のサブルーチンである。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置に設けられた各手段が実行する工程について示したフロー図である。図1に示す「D」のサブルーチンである。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置に設けられた各手段が実行する工程について示したフロー図である。図1に示す「E」のサブルーチンである。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置に設けられた各手段が実行する工程について示したフロー図である。各図に示す「F」のサブルーチンである。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置に設けられたパーティングライン手段が実行する工程について説明した説明図である。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置のROMに備えられた各手段を示した説明図である。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置等を示したブロック図である。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置に備えられた法線演算手段の作業を説明するのに用いた法線演算点及び法線の方向を示した概念図である。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置によって処理される成形品を示し、特に両側アンダー面を備える成形品を示した斜視図である。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置によって処理される成形品を示し、特に凹状立ち壁面を備える成形品を示した斜視図である。 (A)(B)本実施形態に係るパーティングライン決定装置によって処理される成形品のエッジについて、凹エッジ又は凸エッジを説明した説明図である。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置によって処理される成形品を示し、特に両方立ち壁面を備える成形品を示した斜視図である。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置によって処理される成形品を示し、特にキャビアンダー面及びコアアンダー面が形成された立ち壁面を備える成形品を示した斜視図である。 (A)(B)本実施形態に係るパーティングライン決定装置によって処理される成形品を示し、特に一方立ち壁面を備える成形品を示した斜視図である。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置によって処理される成形品を示し、特に円筒部を備える成形品を示した斜視図である。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置によって処理される成形品を示し、特に円筒部を備える成形品を示した断面図である。 本実施形態に係るパーティングライン決定装置によって処理される成形品を示し、特に凹状立ち壁面を備える成形品を示した断面図である。 (A)(B)本実施形態に係るパーティングライン決定装置によって処理される成形品を示し、特に分割面の検討を説明する際に用いた斜視図及び正面図である。 (A)(B)本実施形態に係るパーティングライン決定装置によって処理される成形品を示し、特に分割面の検討を説明する際に用いた斜視図及び正面図である。
本発明の実施形態に係るパーティングライン決定装置、及びパーティングライン決定プログラムの一例について図1〜図21に従って説明する。
(全体構成)
図9に示されるように、成形品のパーティングラインを決定する本実施形態のパーティングライン決定装置10には、CAD(Computer Aided Design)装置12、及びディスプレイ14が接続されている。
CAD装置12は、パーティングライン決定装置10へ成形品を構成する面情報を出力するようになっている。また、ディスプレイ14は、パーティングライン決定装置10の出力を画面で表示するようになっている。
さらに、パーティングライン決定装置10は、ROM(Read Only Memory)10A、RAM(Random Access Memory)10B、CPU(Central Processing Unit)10C、HDD(Hard Disk Drive)10D、及びI/O(入出力)ポート10Eを備えている。これらROM10A、RAM10B、CPU10C、HDD10D、及びI/Oポート10Eは互いにバス10Fを介して接続されている。このように、パーティングライン決定装置10は、コンピュータの機能を有する。
記憶媒体としてのROM10Aには、OS等の基本プログラムが記憶されている。また、本実施の形態のROM10Aには、法線演算処理、面抽出処理、凹状立ち壁判別処理、両方立ち壁判別処理、凸部判別処理、一方立ち壁判別処理、円筒部判別処理、第一スライド成形判別処理、第二スライド成形判別処理、第三スライド成形判別処理、第四スライド成形判別処理、第一決定処理、第二決定処理、第三決定処理、第四決定処理、第五決定処理、分割判別処理、第六決定処理、及びパーティングライン決定処理の各処理の処理ルーチンを実行するための各プログラムが記憶されている。
CPU10Cは、各プログラムをROM10Aから読み出して各処理を実行する。RAM10Bは、各種データを一時的に記憶する。I/Oポート10Eは、CAD装置12及びディスプレイ14が接続される。
コンピュータとしてのパーティングライン決定装置10を法線演算処理、面抽出処理、凹状立ち壁判別処理、両方立ち壁判別処理、凸部判別処理、一方立ち壁判別処理、円筒部判別処理、第一スライド成形判別処理、第二スライド成形判別処理、第三スライド成形判別処理、第四スライド成形判別処理、第一決定処理、第二決定処理、第三決定処理、第四決定処理、第五決定処理、分割判別処理、第六決定処理、及びパーティングライン決定処理に従って機能ブロックで表すと、図8に示すように、ROM10Aに設けられる法線演算手段16A、面抽出手段16B、両方立ち壁判別手段16C、凹状立ち壁判別手段16D、凸部判別手段16E、一方立ち壁判別手段16F、円筒部判別手段16G、第一スライド成形判別手段16H、第二スライド成形判別手段16J、第三スライド成形判別手段16K、第四スライド成形判別手段16L、第一決定手段16M、第二決定手段16N、第三決定手段16P、第四決定手段16Q、第五決定手段16R、分割判別手段16S、第六決定手段16T、及びパーティングライン決定手段16Uで表すことができる。
以下各手段について説明する。
<法線演算手段>
法線演算手段16Aは、成形品の面情報をCAD装置12から取得して、各面上の任意の法線演算点の法線を演算する。なお、具体的な手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<面抽出手段>
面抽出手段16Bは、法線演算手段16Aによって演算された各面の法線の方向と、成形品を成形するための金型を構成するキャビ型とコア型との予め設定された相対移動方向(型抜方向)とに基づいて、成形品を構成する各種の面について抽出する。具体的には、面抽出手段16Bは、成形品を構成する面について、型抜方向に沿って立った立ち壁面、キャビ型又はコア型と対向する対向面、及びキャビ型又はコア型のどちらか一方では成形できない両側アンダー面を抽出する。なお、具体的な抽出手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<凹状立ち壁判別手段>
凹状立ち壁判別手段16Dは、面抽出手段16Bによって抽出された型抜方向に沿って立った立ち壁面について、キャビ型及びコア型の両方で成形不可能な凹状の凹状立ち壁面であるか否かを判別する。なお、具体的な判別手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<両方立ち壁判別手段>
両方立ち壁判別手段16Cは、面抽出手段16Bによって抽出された立ち壁面で、かつ、凹状立ち壁判別手段16Dによって凹状立ち壁面と判別されなかった立ち壁面について、キャビ型及びコア型の両方で成形可能な両方立ち壁面であるか否を判別する。なお、具体的な判別手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<凸部判別手段>
凸部判別手段16Eは、両方立ち壁判別手段16Cによってキャビ型及びコア型の両方で成形可能と判別されなかった立ち壁面について、凸状の凸部が設けられている立ち壁面か否かを判別する。なお、具体的な判別手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<一方立ち壁判別手段>
一方立ち壁判別手段16Fは、両方立ち壁判別手段16Cによってキャビ型及びコア型の両方で成形可能と判別されなかった立ち壁面で、かつ、凸部判別手段16Eによって凸部が設けられた立ち壁面として判別されなかった立ち壁面について、キャビ型又はコア型のどちらか一方で成形可能な一方立ち壁面であるか否かを判別する。なお、具体的な判別手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<円筒部判別手段>
円筒部判別手段16Gは、面抽出手段16Bによって抽出された両側アンダー面について、この両面アンダーが円筒状の円筒部の一部を構成しているか否かを判別する。なお、具体的な判別手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<第一スライド成形判別手段>
第一スライド成形判別手段16Hは、円筒部判別手段16Gによって判別された円筒部について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する。
具体的には、円筒部を構成する面上の点をスライド型の移動方向に投影し、障害物があるか否かで、成形できるか否かを判別する。
<第二スライド成形判別手段>
第二スライド成形判別手段16Jは、第一スライド成形判別手段16Hによってスライド型で成形できると判別された円筒部と、この円筒部と隣接する隣接面とについて、このスライド型で成形できるか否かを判別する。
具体的には、円筒部及び隣接面を構成する面上の点をスライド型の移動方向に投影し、障害物があるか否かで、成形できるか否かを判別する。
<第三スライド成形判別手段>
第三スライド成形判別手段16Kは、凹状立ち壁判別手段16Dによって判別された凹状立ち壁面について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する。
具体的には、凹状立ち壁面を構成する面上の点をスライド型の移動方向に投影し、障害物があるか否かで、成形できるか否かを判別する。
<第四スライド成形判別手段>
第四スライド成形判別手段16Lは、第三スライド成形判別手段16Kによってスライド型で成形できると判別された凹状立ち壁面と、この凹状立ち壁面とに隣接する隣接面とについて、このスライド型で成形できるか否かを判別する。
具体的には、凹状立ち壁面及び隣接面を構成する面上の点をスライド型の移動方向に投影し、障害物があるか否かで、成形できるか否かを判別する。
<第一決定手段>
第一決定手段16Mは、一方立ち壁判別手段16Fの判別結果に基づいて、一方立ち壁面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する。なお、具体的な決定手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<第二決定手段>
第二決定手段16Nは、第一決定手段16Mの決定結果に基づいて、両方立ち壁面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する。なお、具体的な決定手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<第三決定手段>
第三決定手段16Pは、面抽出手段16Bによって抽出された対向面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する。なお、具体的な決定手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<第四決定手段>
第四決定手段16Qは、第二スライド成形判別手段16Jによってスライド型で成形可能と判別された円筒部及び円筒部に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する。なお、具体的な決定手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<第五決定手段>
第五決定手段16Rは、第四スライド成形判別手段16Lによってスライド型で成形可能と判別された凹状立ち壁面及び凹状立ち壁面に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する。なお、具体的な決定手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<分割判別手段>
分割判別手段16Sは、凸部判別手段16Eで判別された凸部が設けられた立ち壁面と、各手段によってキャビ型、コア型、及び各スライド型で成形不可能とされた面とについて、キャビ型及びコア型を分割して成形可能な分割面か、他のスライド型で成形可能なスライド面か、予め定められた型構造では成形不可能な絶対アンダー面かを判別する。なお、具体的な判別手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<第六決定手段>
第六決定手段16Tは、分割判別手段16Sで判別されたスライド面をスライド型で成形させること、判別された分割面を最終の分割面とすること、及び判別された絶対アンダー面を最終の絶対アンダー面とすることを決定する。なお、具体的な決定手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<パーティングライン決定手段>
パーティングライン決定手段16Uは、第一決定手段16M、第二決定手段16N、第三決定手段16P、第四決定手段16Q、第五決定手段16R、及び第六決定手段16Tの決定結果に基づいてパーティングを決定する。なお、具体的な決定手順については、後述するフロー図と共に説明する。
(要部構成)
次に、パーティングライン決定装置10に設けられた各手段が実行する各処理について図1〜図7に示すフロー図等に従って説明する。
<法線演算処理>
図1に示されるように、先ずステップ100で、法線演算手段16Aが、成形品の面情報をCAD装置12(図9参照)から取得して、各面上の予め定められた法線演算点の法線を演算する。
具体的には、図10に示されるように、成形品の各面に示されたU方向およびV方向のグリッド線のグリッド交点である法線演算点(p1〜p16)における法線の方向(h1〜h16)を演算する。
ステップ100で、法線演算点における法線の方向の演算が終了するとステップ200に移行する。
<面抽出処理>
ステップ200では、面抽出手段16Bが、法線演算手段16Aによって演算された各面の法線の方向と、成形品を成形するための金型を構成する予め設定されたキャビ型とコア型との相対移動方向(型抜方向)とに基づいて、面を抽出する。
具体的には、法線の方向と型抜方向とを比較して、成形品の表面を構成する面について、型抜方向に沿って立った立ち壁面、キャビ型又はコア型と対向する対向面、及びキャビ型又はコア型のどちらか一方では成形できない両側アンダー面を抽出する。
図11に示されるように、例えば、型抜方向(矢印KH)に沿って立った立ち壁面20、キャビ型又はコア型と対向する対向面22、及びキャビ型又はコア型のどちらか一方では成形できない両側アンダー面24を抽出する。
ここで、立ち壁面とは、面の法線の方向(h)全てが、型抜方向(矢印KH)と直交する面である。対向面22とは、面の法線の方向(h)全てが、キャビ型側又はコア型側のどちらか一方に向いている面である。両面アンダー面24とは、面上の異なる点の法線の方向(h)が、キャビ型側(図11に示す上側)とコア型側(図11に示す下側)との両方を向いている曲面である。
ステップ200で、立ち壁面20が抽出されるとステップ300に移行し、対向面22が抽出されると後述するステップ3000に移行し、両側アンダー面24が抽出されると後述するステップ1200に移行する。
なお、後述するステップ2200で、第四決定手段16Qによって、スライド型で成形させることを決定した面を除外した状態で、ステップ300以降の処理が行なわれる。
また、各図に示に示す型抜方向(矢印KH)の紙面上側がキャビ型側で、紙面下側がコア型側である。
<凹状立ち壁判別処理>
図1に示されるように、ステップ300では、凹状立ち壁判別手段16Dが、ステップ200で抽出された立ち壁面20について、立ち壁面20の周囲を構成する全エッジを取得してステップ400移行する。
ステップ400では、ステップ300で取得された立ち壁面20の周囲を構成するエッジを用いて、キャビ型及びコア型の両方で成形不可能な凹状の凹状立ち壁面があるか否かを判別する。
具体的には、図12に示されるように、立ち壁面20の周囲のエッジが全て凹エッジの場合には、凹状立ち壁面20Aであると判別する。
ここで、図13(A)に示されるように、凹エッジとは、隣接する面と成す角度(α度)が、180度より小さいエッジであり、図13(B)に示されるように、凸エッジとは、隣接する面と成す角度(α度)が、180度より大きいエッジである。
ステップ400で、凹状立ち壁面20Aとして判別されなかった他の立ち壁面20があった場合には、ステップ500に移行する。
なお、ステップ400で、凹状立ち壁面20Aであると判別された場合には、後述するステップ3500に移行する。
<両方立ち壁判別処理>
図1に示されるように、ステップ500では、両方立ち壁判別手段16Cが、ステップ400で凹状立ち壁面20Aとして判別されなかった他の立ち壁面20について、キャビ型及びコア型の両方で成形可能な両方立ち壁面20Bであるか否かを判別する。
具体的には、図14に示されるように、立ち壁面20の周囲のエッジが全て凸エッジの場合には、両方立ち壁面20Bであると判別する。
ステップ500で、両方立ち壁面20Bとして判別されなかった他の立ち壁面20があった場合には、ステップ600に移行する。
なお、ステップ500で、両方立ち壁面20Bであると判別された場合には、後述するステップ4400に移行する。
<凸部判別処理>
図1に示されるように、ステップ600では、凸部判別手段16Eが、ステップ500で両方立ち壁面20Bとして判別されなかった他の立ち壁面20について、キャビ型又はコア型のどちらか一方では成形不可能な凸状の凸部が立ち壁面20に設けられているか否かを判別する。
図11に示されるように、具体的には、立ち壁面20と凹エッジE11を挟んで隣接する面が両側アンダー面24であるか否かを判別することで、凸状の凸部52が立ち壁面20に設けられているか否かを判別する。このように、ステップ600では、両側アンダー面24(曲面)で構成される凸部52が、立ち壁面20に設けられているか否かを判別する。
ステップ600で、凸部52が設けられた立ち壁面20として判別されなかった他の立ち壁面20があった場合には、ステップ700に移行する。
なお、ステップ600で、両側アンダー面24で構成された凸部52が設けられた立ち壁面20があると判別された場合には、後述する分割判別処理(ステップ6000以降)に移行する。
図1に示されるように、ステップ700では、ステップ600と同様に、凸部判別手段16Eが、ステップ600で凸部52が設けられた立ち壁面20として判別されなかった他の立ち壁面20について、キャビ型又はコア型のどちらか一方では成形不可能な凸状の凸部が立ち壁面20に設けられているか否かを判別する。
図15に示されるように、具体的には、立ち壁面20と凹エッジE12を挟んで隣接する面にキャビ型で成形できないキャビアンダー面28Aと、凹エッジE13を挟んで隣接する面にコア型で成形できないコアアンダー面28Bとの両方が設けられているか否かを判別することで、凸状の凸部54が立ち壁面20に設けられているか否かを判別する。このように、ステップ700では、平面で構成される凸部54が、立ち壁面20に設けられているか否かを判別する。
ステップ700で、凸部54が設けられた立ち壁面20として判別されなかった他の立ち壁面20があった場合には、ステップ800に移行する。
なお、ステップ700で、キャビアンダー面28A及びコアアンダー面28Bで構成された凸部54が設けられた立ち壁面20があると判別された場合には、後述する分割判別処理(ステップ6000以降)に移行する。
<一方立ち壁判別処理>
図1に示されるように、ステップ800では、一方立ち壁判別手段16Fが、立ち壁面20と凹エッジを挟んで隣接する隣接面が構成する凸部が、キャビ型側端部に設けられているのか、コア型側端部に設けられているのかを判別する。
具体的には、図16(A)に示すように、立ち壁面20と凹エッジE14を挟んで隣接する隣接面56が構成する凸部62がコア型側(紙面下側)端部に設けられているか、図16(B)に示すように、立ち壁面20と凹エッジE15を挟んで隣接する隣接面58が構成する凸部64がキャビ型側(紙面上側)端部に設けられているかを判別する。
ステップ800で、立ち壁面20と凹エッジを挟んで隣接する隣接面から構成される凸部がキャビ型側端部に設けられているのかコア型側端部に設けられているのか、が判別されるとステップ900に移行する。
図1に示されるように、ステップ900では、ステップ800で判別された立ち壁面20について、キャビ型又はコア型で成形可能な一方立ち壁20Eであるか否かを判別する。
図16(A)(B)に示されるように、具体的には、一方立ち壁面20Eの面上の点をキャビ型側又はコア型側に投影(型抜方向に投影)し、障害物があるか否かで、キャビ型又はコア型で成形可能な一方立ち壁20Eであるか否かを判別する。
ステップ900で、一方立ち壁面20Eがあると判別されるとステップ1000に移行する。
なお、ステップ900で、一方立ち壁面20Eであると判別されなかった他の立ち壁面20がある場合には、後述する分割判別処理(ステップ6000以降)に移行する。
<第一決定処理>
図1に示されるように、ステップ1000では、第一決定手段16Mが、一方立ち壁判別手段16Fの判別結果に基づいて、一方立ち壁面20Eについて、キャビ型(図16(A))で成形させるかコア型(図16(B))で成形させるかを決定して作業が終了する。
(両側アンダー面についての処理)
次に、図1に示されるように、ステップ200で、面抽出手段16Bが抽出した両側アンダー面24の処理について説明する。
<円筒部判別処理>
図2に示されるように、ステップ1200では、円筒部判別手段16Gが、ステップ200で抽出された両側アンダー面24を取得し、さらに、取得した両面アンダー面24のエッジから両側アンダー面24の隣接面を取得する。
図17に示されるように、具体的には、両面アンダー面24を構成するエッジE1とエッジE2とから、エッジE1に隣接する隣接面30とエッジE2に隣接する隣接面32とを取得し、ステップ1300に移行する。
ステップ1300では、エッジE1の中心とエッジE2の中心とが同じであるか否かを判別する。図17で示すように、エッジE1の中心とエッジE2の中心とが同じであるためステップ1400に移行する。
ステップ1400では、エッジE1とエッジE2とで構成される両面アンダー面24をボス面としてステップ1500に移行する。
ステップ1500では、評価をしたエッジが最終エッジか否かを判別する。
具体的には、前回判別した両面アンダー面24を構成するエッジE1、エッジE2に隣接する隣接面について、ボス面であるか否かの評価が必要な面があるか否かで判別する。ステップ1300〜ステップ1400の評価を行い、ボス面が無くなった場合に、最終エッジと判別する。
図17に示されるように、エッジE1、エッジE2に隣接する隣接面30、32については、評価の必要があるため、エッジE1、エッジE2は最終エッジではないと判別される。
最終エッジではないと判別された場合には、ステップ1300〜ステップ1400の処理が再度行なわれる。
再度行なわれるステップ1300では、隣接面30、32について、隣接面30、32を構成するエッジの中心が、両面アンダー面24を構成するエッジE1、E2の中心と同じであるか否かを判別する。
具体的には、図17に示されるように、隣接面32には、エッジE1、E2と同じ中心のエッジE3があるため、隣接面32については、エッジE1、E2と中心が同じエッジがあると判別する。一方、隣接面30を構成するエッジE4〜E7は、エッジE1、E2と同じ中心のエッジでないため、隣接面30については、エッジE1、E2と中心が同じエッジがないと判別する。
ステップ1300で、エッジE1、E2の中心と隣接面32を構成するエッジE3の中心とが同じであるためステップ1400に移行する。
図2に示されるように、ステップ1400では、ステップ1300で、エッジE3で構成される隣接面32について、この隣接面32をボス面としてステップ1500に移行する。
ステップ1500では、評価をしたエッジが最終エッジか否かを判別する。
図17に示されるように、エッジE3に隣接する隣接面34については、評価の必要があるため、エッジE3は最終エッジではないと判別される。
最終エッジではないと判別された場合には、ステップ1300〜ステップ1400の処理が再度行なわれる。
再度行なわれるステップ1300では、隣接面34について、隣接面34を構成するエッジの中心が、両面アンダー面24を構成するエッジE1、E2の中心と同じであるか否かを判別する。隣接面34を構成するエッジE9の中心が、エッジE1、E2の中心と同じであるため、ステップ1400に移行する。
ステップ1400では、エッジE9で構成される隣接面34について、この隣接面34をボス面としてステップ1500に移行する。
ステップ1500では、評価したエッジE9については、次のエッジが無く評価が必要な面がないため、最終エッジと判別され、ステップ1600に移行する。
なお、ステップ1300で、隣接面30について、隣接面30を構成するエッジE4〜E7の中心は、両面アンダー面24を構成するエッジE1、E2の中心と同じではないため、ステップ1500に移行する。ステップ1500では、エッジE4〜E7は、最終エッジと判別され、ステップ1600に移行する。
ステップ1600では、ボス面から構成されるボス(円柱突起)が抽出されるとステップ1700に移行する。
ステップ1700では、ステップ1600で抽出されたボス(円柱突起)に円筒状の孔が形成されているか否かを判別することにより、ボス(円柱突起)が、凹部を有する円筒部であるか(内向き円筒あるか)否かを判別する。
具体的には、図17に示されるように、ボス面である両面アンダー面24、隣接面32、及び隣接面34によって構成されるボス(円柱突起)は、法線方向が内側を向いている面があるか否かで判別される。隣接面34の法線方向が内側を向いていることから、円筒状の円筒部36であると判別される。
ステップ1700で、ボスが円筒状の円筒部36であると判別されるとステップ1800に移行する。
なお、ステップ1600で、ボス(円柱突起)であると判別されなかった面がある場合には、後述する分割判別処理(ステップ6000以降)処理に移行する。
また、ステップ1700で、円筒状の円筒部であると判別されなかったボス(円柱突起)がある場合には、後述する分割判別処理(ステップ6000以降)に移行する。
<第一スライド成形判別処理>
ステップ1800では、第一スライド成形判別手段16Hが、円筒部判別手段16Gによって判別された円筒部36について、予め設定されたスライド型の移動方向(図17に示す矢印S)に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する。
具体的には、図17に示されるように、円筒部36を構成する面上の点をスライド型の移動方向に投影し、障害物があるか否かで、スライド型で成形できるか否かを判別する。このスライド型で円筒部36が成形できると判別されるとステップ1900に移行する。
なお、ステップ1800で、スライド型で円筒部36が成形できないと判別された場合には、後述する分割判別処理(ステップ6000以降)に移行する。
<第二スライド成形判別処理及び第四決定処理>
図2に示されるように、ステップ1900では、第二スライド成形判別手段16Jが、ステップ1800でスライド型で成形できると判別された円筒部36を構成する両側アンダー面24のエッジを取得する。
具体的には、図17に示されるように、両側アンダー面24を構成するエッジE1とエッジE2とを取得し、ステップ2000に移行する。
図2に示されるように、ステップ2000では、ステップ1900で取得したエッジE1、E2が、凹エッジであるか否かを判別する。エッジE1が、凹エッジであると判別されるとステップ2100に移行する(図17参照)。
なお、ステップ2000で、例えば、ステップ1900で取得したエッジが、凹エッジではないと判別された場合には、直接ステップ2400に移行する。
ステップ2100では、ステップ1900で凹エッジであると判別されたエッジE1に隣接する隣接面30が、円筒部36を成形するスライド型で成形できるか否かを判別する(図17参照)。
図17に示されるように、具体的には、隣接面30上の点をスライド型の移動方向(矢印S)に投影し、障害物があるか否かで、スライド型で成形できるか否かを判別する。このスライド型で隣接面30が成形できると判別されるとステップ2200に移行する。
ステップ2200では、第四決定手段16Qが、ステップ1800、及びステップ2100で、スライド型で成形できると判別された円筒部36及び円筒部36に隣接する隣接面30について、このスライド型で成形させることを決定し、ステップ2300に移行する。
なお、ステップ2100で、例えば、ステップ2000で抽出された凹エッジの隣接面がスライド型で成形できないと判別された場合には、直接ステップ2300に移行する。
ステップ2300では、評価をしたエッジが最終エッジか否かを判別する。
図17に示されるように、具体的には、最後に判別した隣接面30を構成するエッジE4〜E7に隣接する隣接面に評価が必要な隣接面があるか否かで判別する。ステップ2000〜ステップ2200の評価を行い、円筒部36を成形するスライド型によって成形することができる面が無くなった場合に、最終エッジと判別する。
本実施形態の場合には、例えば、エッジE5に隣接する隣接面38については、評価の必要があるため、エッジE5は最終エッジではないと判別され、ステップ2000に移行する。
ステップ2000では、エッジE5が凹エッジであるか否かを判別する。エッジE5は、凸エッジであるため、凹エッジではないと判別され、ステップ2400に移行する。
ステップ2400では、エッジE5と隣接する隣接面38と、スライド型の移動方向(矢印S)とが比較される。
図18に示されるように、具体的には、スライド型の移動方向と隣接面38との成す角度(図中角度β)が、45度以上の場合には、ステップ2500に移行する。
図2に示されるように、ステップ2500では、ステップ2400でスライド型の移動方向との成す角が45度以上とされた隣接面38が、円筒部36を成形するスライド型で成形できるか否かを判別する。
図18に示されるように、具体的には、隣接面38上の点をスライド型の移動方向(矢印S)に投影し、障害物があるか否かで、スライド型で成形できるか否かを判別する。このスライド型で隣接面38が成形できると判別されるとステップ2200に移行する。
ステップ2200では、第四決定手段16Qが、ステップ2500で、スライド型で成形可能と判別された隣接面38について、このスライド型で成形することを決定し、ステップ2300に移行する。
なお、ステップ2400で、例えば、スライド型の移動方向(矢印S)と隣接面との成す角度(図中角度β)が、45度以上ではない場合(例えば0度の場合)には、直接ステップ2300に移行する。
また、ステップ2500で、例えば、ステップ2400でスライド型の移動方向との成す角が45度以上とされた隣接面が、スライド型で成形できないと判別された場合には、直接ステップ2300移行する。
ステップ2300では、前述したように評価をしたエッジが最終エッジか否かを判別すし、最終エッジではない場合には、再度ステップ2000以降の処理が行なわれる。
なお、ステップ2300で、評価をしたエッジが最終エッジと判断され、評価した面にスライド型で成形できない面がある場合には、後述する分割判別処理(ステップ6000以降)に移行する。
(対向面についての処理)
<第三決定処理>
次に、ステップ200(図1参照)で、面抽出手段16Bが抽出した対向面について、第三決定手段16Pが、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する手順について説明する。
図3に示されるように、ステップ3000では、ステップ200で抽出された対向面を取得し、ステップ3100に移行する。
ステップ3100では、ステップ3000で取得された対向面22について、型抜方向に基づいて、キャビ型で成形できるかコア型で成形できるかを判別する。
図11に示されるように、具体的には、対向面22を構成する面上の点を、型抜方向(矢印KH)に投影し、障害物があるか否かで、キャビ型で成形できるかコア型で成形できるかを判別する。対向面22がキャビ型又はコア型で成形できると判別された場合には、ステップ3200に移行する。
図3に示されるように、ステップ3200では、キャビ型又はコア型で成形できると判別された対向面22について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定して作業が終了する。
なお、ステップ3100で、キャビ型又はコア型で成形できない対向面22がある場合には、後述する分割判別処理(ステップ6000以降)に移行する。
(凹状立ち壁面についての処理)
次に、ステップ400(図1参照)で判別された凹状立ち壁面20A(図12参照)について、予め設定されたスライド型で成形させるかを決定する手順について説明する。
<第三スライド成形判別処理>
図4に示されるように、ステップ3500では、第三スライド成形判別手段16Kが、ステップ400で判別された凹状立ち壁面20Aを取得し、ステップ3600に移行する。
ステップ3600では、ステップ3500で取得された凹状立ち壁面20Aについて、予め設定されたスライド型(ステップ1800と異なるスライド型でもよい)の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する。
図12に示されるように、具体的には、凹状立ち壁面20Aを構成する面上の点をスライド型の移動方向(矢印S)に投影し、障害物があるか否かで、スライド型で成形できるか否かを判別する。このスライド型で凹状立ち壁面20Aが成形できると判別されるとステップ3700に移行する。
なお、ステップ3600で、スライド型で成形できない凹状立ち壁面がある場合には、後述する分割判別処理(ステップ6000以降)に移行する。
<第四スライド成形判別処理及び第五決定処理>
図4に示されるように、ステップ3700では、第四スライド成形判別手段16Lが、ステップ3600でスライド型により成形できると判別された凹状立ち壁面20Aのエッジを取得する。
図12に示されるように、具体的には、凹状立ち壁面20Aを構成するエッジE15〜E18を取得し、ステップ3800に移行する。
ステップ3800では、ステップ3700で取得したエッジE15〜E18が、凹エッジであるか否かを判別する。エッジE15〜E18は、凹エッジであると判別され、ステップ3900に移行する。
ステップ3900では、ステップ1900で凹エッジであると判別されたエッジE15、E16、E17及びE18に隣接する隣接面40、隣接面42、隣接面44及び隣接面46が、凹状立ち壁面20Aを成形するスライド型で成形できるか否かを判別する(図12参照)。
図12に示されるように、具体的には、隣接面40、42、44、46上の点をスライド型の移動方向(矢印S)に投影し、障害物があるか否かで、スライド型で成形できるか否かを判別する。このスライド型で隣接面40、42、44、46が成形できると判別されるとステップ4000に移行する。
ステップ4000では、第五決定手段16Rが、ステップ3600、及びステップ3900で、スライド型で成形できると判別された凹状立ち壁面20A及び凹状立ち壁面20Aに隣接する隣接面40、42、44、46について、このスライド型で成形することを決定し、ステップ4100に移行する。
なお、ステップ3900で、例えば、ステップ3800で抽出された凹エッジの隣接面がスライド型で成形できないと判別された場合にも、直接ステップ4100に移行する。
ステップ4100では、評価をしたエッジが最終エッジか否かを判別する。
図12に示されるように、具体的には、最後に判別した隣接面40、42、44、46を構成するエッジE19、E20、E21、E22に隣接する隣接面に評価が必要な隣接面があるか否かで判別する。ステップ3800以降の評価を行い、凹部立ち壁面20Aを成形するスライド型によって成形することができる面が無くなった場合に、最終エッジと判別する。
本実施形態の場合には、例えば、エッジE19〜E22に隣接する隣接面48については、評価の必要があるため、エッジE19〜E22は最終エッジではないと判別され、ステップ3800の処理が行なわれる。
ステップ3800では、エッジE19〜E22が凹エッジであるか否かを判別する。エッジE19〜E22は、凸エッジであるため、凹エッジではないと判別され、ステップ4200に移行する。
ステップ4200では、エッジE19〜E22と隣接する隣接面48と、スライド型の移動方向(矢印S)とが比較される。
図19に示されるように、具体的には、スライド型の移動方向(矢印S)と隣接面48との成す角度(図中角度γ)が、45度以上の場合には、ステップ4300に移行する。
図4に示されるように、ステップ4300では、ステップ4200でスライド型の移動方向との成す角が45度以上とされた隣接面48が、凹状立ち壁面20Aを成形するスライド型で成形できるか否かを判別する。
図19に示されるように、具体的には、隣接面48上の点をスライド型の移動方向(矢印S)に投影し、障害物があるか否かで、スライド型で成形できるか否かを判別する。このスライド型で隣接面48が成形できると判別されるとステップ4000に移行する。
ステップ4000では、第五決定手段16Rが、ステップ4300で、スライド型で成形可能と判別された隣接面48について、このスライド型で成形することを決定し、ステップ4100に移行する。
なお、ステップ3800で、例えば、ステップ3700で取得したエッジが、凹エッジではないと判別された場合には、直接ステップ4200に移行する。
また、ステップ4200で、例えば、スライド型の移動方向と隣接面との成す角度(図中角度β)が、45度以上ではない場合には、直接ステップ4100に移行する。
また、ステップ4300で、例えば、ステップ4200でスライド型の移動方向との成す角が45度以上とされた隣接面が、凹状立ち壁面20Aを成形するスライド型で成形できないと判別された場合には、直接ステップ4100移行する。
ステップ4100では、前述したように評価をしたエッジが最終エッジか否かを判別すし、最終エッジではない場合には、再度ステップ3800以降の処理が行なわれる。
なお、ステップ4100で、評価をしたエッジが最終エッジと判断され、評価した面にスライド型で成形できない面がある場合には、後述する分割判別処理(ステップ6000以降)に移行する。
(両方立ち壁面についての処理)
次に、ステップ500(図1参照)で判別された両方立ち壁面20Bについて、第二決定手段16Nが、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する手順について説明する。
<第二決定処理>
図5に示されるように、ステップ4400では、第二決定手段16Nが、ステップ500で判別された両方立ち壁面20B(図14参照)を取得し、ステップ4500に移行する。
ステップ4500では、ステップ4400で取得された両方立ち壁面20Bについて、ステップ1000で決定されたキャビ型で成形させる一方立ち壁面20Eと隣接しているか否かについて判別する。キャビ型で成形させる一方立ち壁面20Eと隣接する両方立ち壁面20Bが抽出され、ステップ4600に移行する。
ステップ4600では、キャビ型で成形させる一方立ち壁面20Eと隣接する両方立ち壁面20Bについて、面上の点をキャビ型側に投影し、障害物があるか否かで、成形できるか否かを判別する(図16(A)参照)。両方立ち壁面20Bがキャビ型で成形できると判別されるとステップ4700に移行する。
ステップ4700では、ステップ4600で、キャビ型で成形できると判別された両方立ち壁面20Bについて、キャビ型で成形させることを決定し、ステップ4800に移行する。
ステップ4800では、ステップ4700で、キャビ型で成形させることが決定された両方立ち壁面20Bと隣接している他の両方立ち壁面20Bがあるか否かを判別する。隣接している他の両方立ち壁面20Bがあると判別された場合には、判別された面について、再度ステップ4600〜ステップ4800の処理が行なわれる。
一方、ステップ4800で、ステップ4700で決定された両方立ち壁面20Bと隣接している他の両方立ち壁面20Bが判別されなかった場合には、ステップ4900に移行する。
なお、ステップ4500で、キャビ型で成形させる一方立ち壁面20Eと隣接する両方立ち壁面20Bが判別されなかった場合には、直接ステップ4900に移行する。
また、ステップ4600で、判別された両方立ち壁面20Bがキャビ型で成形できないと判別された場合にも、直接ステップ4900に移行する。
ステップ4900では、ステップ500で判別された両方立ち壁面20Bについて、ステップ1000で決定されたコア型で成形させる一方立ち壁面20Eと隣接しているか否かについて判別する。コア型で成形させる一方立ち壁面20Eと隣接する両方立ち壁面20Bがあると判別され、ステップ5000に移行する。
なお、ステップ4700で既にキャビ型で成形させることを決定した両方立ち壁面20Bについては、ステップ4900では判別されない。つまり、キャビ型で成形させる面を優先させて決定するようになっている。
ステップ5000では、コア型で成形させる一方立ち壁面20Eと隣接する両方立ち壁面20Bについて、面上の点をコア型側に投影し、障害物があるか否かで、成形できるか否かを判別する(図16(B)参照)。判別された両方立ち壁面20Bがコア型で成形できると判別されるとステップ5100に移行する。
ステップ5100では、ステップ5000で、コア型で成形できると判別された両方立ち壁面20Bについて、コア型で成形させることを決定し、ステップ5200に移行する。
ステップ5200では、ステップ5100で、コア型で成形させることが決定された両方立ち壁面20Bと隣接している他の両方立ち壁面20Bがあるか否かを判別する。隣接している他の両方立ち壁面20Bがあると判別された場合には、判別された面について、再度ステップ5000〜ステップ5200の処理が行なわれる。
一方、ステップ5200で、ステップ5100で決定された両方立ち壁面20Bと隣接している他の両方立ち壁面20Bがあると判別されなかった場合には、ステップ5300に移行する。
なお、ステップ4900で、コア型で成形させる一方立ち壁面20Eと隣接する両方立ち壁面20Bが判別されなかった場合には、直接ステップ5300に移行する。
また、ステップ5000で、判別された両方立ち壁面20Bがコア型で成形できないと判別された場合にも、直接ステップ5300に移行する。
ステップ5300では、ステップ4700及びステップ5100でキャビ型又はコア型で成形させることが決定された両方立ち壁面20B以外の両方立ち壁面20B(例えば、独立している両方立ち壁面20B)について、面上の点をキャビ型側に投影し、障害物があるか否かで、キャビ型で成形できるか否かを判別する。両方立ち壁面20Bがキャビ型で成形できると判別されるとステップ5400に移行して、この両方立ち壁面20Bをキャビ型で成形させることを決定して終了する。
一方、ステップ5300で、キャビ型で成形できないと判別された両方立ち壁面20Bがある場合には、ステップ5500に移行する。
ステップ5500では、ステップ5300で、キャビ型で成形できないと判別された両方立ち壁面20Bについて、面上の点をコア型側に投影し、障害物があるか否かで、コア型で成形できるか否かを判別する。両方立ち壁面20Bがコア型で成形できると判別されるとステップ5600に移行して、この両方立ち壁面20Bをコア型で成形させることを決定して終了する。
なお、ステップ5500で、コア型で成形できない両方立ち壁面20Bがある場合には、後述する分割判別処理(ステップ6000以降)に移行する。
(各工程で処理できなかった面についての処理)
次に、ステップ600、ステップ700、ステップ900、ステップ1600、ステップ1700、ステップ1800、ステップ2300、ステップ3100、ステップ3600、ステップ4100、及びステップ5500により分割判別処理に移行すると抽出された面の処理について説明する。
<分割判別処理及び第六決定処理>
図6に示されるように、ステップ5900では、分割判別手段16Sが、各ステップで分割判別処理に移行すると抽出された面を取得してステップ6000に移行する。
ステップ6000では、ステップ5900で取得された面について、両側アンダー面24が設けられた立ち壁面20(図11参照)又はキャビアンダー面28Aとコアアンダー面28Bとの両方が設けられた立ち壁面20(図15参照)であるか否かを判別する。ステップ6000で、両側アンダー面24が設けられた立ち壁面20(図11参照)又はキャビアンダー面28Aとコアアンダー面28Bとの両方が設けられた立ち壁面20(図15参照)であると判別されなかった面がある場合には、ステップ6100に移行する。
ステップ6100では、ステップ6000で両側アンダー面24が設けられた立ち壁面20(図11参照)又はキャビアンダー面28Aとコアアンダー面28Bとの両方が設けられた立ち壁面20(図15参照)であると判別されなかった面について、予め設けられたスライド型(今まで検討されていなかった他のスライド型)で成形できるスライド面であるか否かを判別する。面上の点をスライド型の移動方向に投影し、障害物があるか否かで、スライド型で成形できるスライド面であるか否かを判別する。
面がスライド型で成形できるスライド面であると判別された場合には、ステップ6200に移行して、第六決定手段16Tがこのスライド面をスライド型で成形させることを決定して終了する。
一方、ステップ6100で、面がスライド型で成形できないと判別された場合には、ステップ6300に移行して、第六決定手段16Tが、この面は予め設けられた金型では成形できない絶対アンダー面であることを決定して終了する。
また、ステップ6000で、両側アンダー面24が設けられた立ち壁面20(図11参照)又はキャビアンダー面28Aとコアアンダー面28Bとの両方が設けられた立ち壁面20(図15参照)であると判別された場合には、ステップ6400に移行する。
ステップ6400では、両側アンダー面24が設けられた立ち壁面20又はキャビアンダー面28Aとコアアンダー面28Bとの両方が設けられた立ち壁面20が、面を分割すればキャビ型及びコア型で成形することができる分割面であるか否かを判別する。
図20(A)(B)に示されるように、具体的には、判別された立ち壁面20の面上の点をキャビ型側又はコア型側に投影し、障害物があるか否かで、成形できるか否かを判別する。上向き矢印に○が記載されている場合は、矢印の出発点はキャビ型で成形することができ、下向き矢印に○が記載されている場合は、矢印の出発点はコア型で成形することができる。また、上向き矢印に×が記載されている場合は、矢印の出発点はキャビ型で成形することができず、下向き矢印に×が記載されている場合(図21参照)は、矢印の出発点はコア型で成形することができない。
図20(A)(B)に示す面の場合には、キャビ型及びコア型の両方で成形することができない点が存在しないため、この面は分割することで成形できる分割面と判別される。
一方、図21(A)(B)に示す面の場合には、キャビ型及びコア型の両方で成形することができない点が存在するため、この面は分割面と判別されない。
図6に示されるように、ステップ6400で、判別された立ち壁面20が、分割すれば成形することができる分割面と判別された場合には、ステップ6500に移行して、第六決定手段16Tがこの面が分割面であると決定して終了する。
一方、ステップ6400で、面が、分割面と判別されなかった場合には、ステップ6100に移行して、前述したステップ6100以降の処理がされる。
<パーティングライン決定処理>
次に、パーティングライン決定手段16Uが、成形品のパーティングラインを決定する処理について説明する。
図7に示されるように、パーティングライン決定手段16Uには、前述したステップ1000、ステップ2200、ステップ3200、ステップ4000、ステップ4700、ステップ5100、ステップ5400、ステップ5600、ステップ6200、ステップ6300、ステップ6500の決定結果が入力される。
換言すれば、パーティングライン決定手段16Uには、第一決定手段16M、第二決定手段16N、第三決定手段16P、第四決定手段16Q、第五決定手段16R、及び第六決定手段16Tの決定結果が入力される。
具体的には、成形品の各面について、キャビ型で成形させる面か、コア型で成形させる面か、スライド型で成形させる面か,分割面か、又は絶対アンダー面かが、パーティングライン決定手段16Uへ入力される。
パーティングライン決定手段16Uは、これらの情報に基づいて、各面に異なった色情報を付与する。
例えば、キャビ型で成形させる面にはオレンジ色、コア型で成形させる面には緑色、スライド型で成形させる面には黄色、分割面には青色(シアン)、絶対アンダー面には赤色の色情報を付与する。なお、複数のスライド型が存在する場合には、ぞれぞれのスライド型で成形させる面に異なった色情報を付与する。
さらに、パーティングライン決定手段16Uは、各面の境界にパーティングラインを作成することでパーティングラインを決定する処理を終了する。
これにより、図9に示されるように、パーティングライン決定装置10による成形品の処理結果(色分け、パーティングライン)がディスプレイ14(図9参照)に出力される。
以上説明したように、このパーティングライン決定装置10を用いることにより、技術者が、成形品の形状を見ながら成形品のパーティングラインを決める場合と比して、成形品のパーティングラインの決定に要する工数が低減される。
また、このパーティングライン決定装置10を用いることにより、予め設けられた金型では成形できない絶対アンダー面が判別されるため、形状変更が必要な面を判別する工数が低減される。
また、このパーティングライン決定装置10を用いることにより、分割すれば成形することができる分割面が判別されるため、分割が必要な分割面を判別する工数が低減され、技術者が分割面のどこにパーティングラインを設定すればよいか検討が可能となる。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、パーティングライン決定装置10に、凹状立ち壁判別手段16D、凸部判別手段16E、円筒部判別手段16G、第一スライド成形判別手段16H、第二スライド成形判別手段16J、第三スライド成形判別手段16K、第四スライド成形判別手段16L、第四決定手段16Q、第五決定手段16R、分割判別手段16S、及び第六決定手段16Tが設けられた構成について説明したが特に設けられていなくてもよい。
また、前述した実施形態は、説明のために例示したものであって、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、本実施形態の技術的思想に反しない限り、各手段を適宜組み合わせてパーティングライン決定装置を構成してもよい。
10 パーティングライン決定装置
16A 法線演算手段
16B 面抽出手段
16C 両方立ち壁壁抽出手段
16D 凹状立ち壁判別手段
16E 凸部判別手段
16F 一方壁抽出手段
16G 円筒部判別手段
16H 第一スライド成形判別手段
16J 第二スライド成形判別手段
16K 第三スライド成形判別手段
16L 第四スライド成形判別手段
16M 第一決定手段
16N 第二決定手段
16P 第三決定手段
16Q 第四決定手段
16R 第五決定手段
16S 分割判別手段
16T 第六決定手段
16U パーティングライン決定手段
20 立ち壁面
20A 凹状立ち壁面
20B 両方立ち壁面
20E 一方立ち壁20
22 対向面
24 両側アンダー面
28A キャビアンダー面
28B コアアンダー面
30 隣接面
32 隣接面
34 隣接面
36 円筒部
38 隣接面
40 隣接面
42 隣接面
44 隣接面
46 隣接面
48 隣接面
52 凸部
54 凸部
56 隣接面
58 隣接面
本発明の請求項2に係るパーティングライン決定装置は、請求項1に記載において、前記面抽出手段は、前記法線演算手段に基づいて演算された各面の法線の方向と、前記成形品を成形するための金型を構成するキャビ型とコア型との予め設定された相対移動方向とに基づいて、前記成形品の表面を構成する面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方では成形不可能な両側アンダー面をさらに抽出し、前記面抽出手段によって抽出された両側アンダー面について、この両側アンダー面が円筒状の円筒部を構成しているか否かを判別する円筒部判別手段と、前記円筒部判別手段によって判別された前記円筒部について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する第一スライド成形判別手段と、前記第一スライド成形判別手段によってスライド型で成形できると判別された前記円筒部と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する第二スライド成形判別手段と、前記第一スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記円筒部、及び前記第二スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記円筒部に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する第四決定手段と、を備え、前記パーティングライン決定手段は、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、及び前記第四決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定することを特徴とする。
本発明の請求項3に係るパーティングライン決定装置は、請求項2に記載において、前記面抽出手段によって抽出された型抜方向に沿って立った立ち壁面について、前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形不可能な凹状の凹状立ち壁面であるか否かを判別する凹状立ち壁判別手段と、前記凹状立ち壁判別手段によって判別された前記凹状立ち壁面について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する第三スライド成形判別手段と、前記第三スライド成形判別手段によってスライド型で成形できると判別された前記凹状立ち壁面と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する第四スライド成形判別手段と、前記第三スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記凹状立ち壁面、及び前記第四スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記凹状立ち壁面に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する第五決定手段と、を備え、前記パーティングライン決定手段は、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、前記第四決定手段、及び前記第五決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定することを特徴とする。
本発明の請求項6に係るパーティングライン決定プログラムは、請求項5に記載において、前記面抽出手段は、前記法線演算手段に基づいて演算された各面の法線の方向と、前記成形品を成形するための金型を構成するキャビ型とコア型との予め設定された相対移動方向とに基づいて、前記成形品の表面を構成する面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方では成形不可能な両側アンダー面をさらに抽出し、前記面抽出手段によって抽出された両側アンダー面について、この両側アンダー面が円筒状の円筒部を構成しているか否かを判別する円筒部判別手段と、前記円筒部判別手段によって判別された前記円筒部について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する第一スライド成形判別手段と、前記第一スライド成形判別手段によってスライド型で成形できると判別された前記円筒部と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する第二スライド成形判別手段と、前記第一スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記円筒部、及び前記第二スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記円筒部に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する第四決定手段と、を備え、前記パーティングライン決定手段は、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、及び前記第四決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定するように機能させることを特徴とする。
本発明の請求項7に係るパーティングライン決定プログラムは、請求項6に記載において、前記面抽出手段によって抽出された型抜方向に沿って立った立ち壁面について、前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形不可能な凹状の凹状立ち壁面であるか否かを判別する凹状立ち壁判別手段と、前記凹状立ち壁判別手段によって判別された前記凹状立ち壁面について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する第三スライド成形判別手段と、前記第三スライド成形判別手段によってスライド型で成形できると判別された前記凹状立ち壁面と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する第四スライド成形判別手段と、前記第三スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記凹状立ち壁面、及び前記第四スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記凹状立ち壁面に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する第五決定手段と、を備え、前記パーティングライン決定手段は、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、前記第四決定手段、及び前記第五決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定するように機能させることを特徴とする。
<第二スライド成形判別手段>
第二スライド成形判別手段16Jは、第一スライド成形判別手段16Hによってスライド型で成形できると判別された円筒部と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する。
<第四スライド成形判別手段>
第四スライド成形判別手段16Lは、第三スライド成形判別手段16Kによってスライド型で成形できると判別された凹状立ち壁面と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する。
<第四決定手段>
第四決定手段16Qは、第一スライド成形判別手段16Hによってスライド型で成形可能と判別された円筒部、及び第二スライド成形判別手段16Jによってスライド型で成形可能と判別された円筒部に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する。なお、具体的な決定手順については、後述するフロー図と共に説明する。
<第五決定手段>
第五決定手段16Rは、第三スライド成形判別手段16Kによってスライド型で成形可能と判別された凹状立ち壁面、及び第四スライド成形判別手段16Lによってスライド型で成形可能と判別された凹状立ち壁面に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する。なお、具体的な決定手順については、後述するフロー図と共に説明する。
ステップ2100では、第二スライド成形判別手段16Jが、ステップ1900で凹エッジであると判別されたエッジE1に隣接する隣接面30について、円筒部36を成形するスライド型で成形できるか否かを判別する(図17参照)。
ステップ3900では、ステップ3700で凹エッジであると判別されたエッジE15、E16、E17及びE18に隣接する隣接面40、隣接面42、隣接面44及び隣接面46が、凹状立ち壁面20Aを成形するスライド型で成形できるか否かを判別する(図12参照)。

Claims (8)

  1. 成形品の面情報を取得して、各面上の任意の法線演算点の法線を演算する法線演算手段と、
    前記法線演算手段によって演算された各面の法線の方向と、前記成形品を成形するための金型を構成するキャビ型とコア型との予め設定された相対移動方向とに基づいて、前記成形品の表面を構成する面について、型抜方向に沿って立った立ち壁面、及び前記キャビ型又は前記コア型と対向する対向面を抽出する面抽出手段と、
    前記面抽出手段によって抽出された立ち壁面について、前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形可能な両方立ち壁面であるか否を判別する両方立ち壁判別手段と、
    前記両方立ち壁判別手段によって前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形可能と判別されなかった立ち壁面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方で成形可能な一方立ち壁面であるか否を判別する一方立ち壁判別手段と、
    前記一方立ち壁判別手段の判別結果に基づいて、前記一方立ち壁面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する第一決定手段と、
    前記第一決定手段の決定結果に基づいて、前記両方立ち壁面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する第二決定手段と、
    前記面抽出手段によって抽出された前記対向面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する第三決定手段と、
    少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、及び前記第三決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定するパーティングライン決定手段と、
    を備えるパーティングライン決定装置。
  2. 前記面抽出手段は、前記法線演算手段に基づいて演算された各面の法線の方向と、前記成形品を成形するための金型を構成するキャビ型とコア型との予め設定された相対移動方向とに基づいて、前記成形品の表面を構成する面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方では成形不可能な両側アンダー面をさらに抽出し、
    前記面抽出手段によって抽出された両側アンダー面について、この両側アンダー面が円筒状の円筒部を構成しているか否かを判別する円筒部判別手段と、
    前記円筒部判別手段によって判別された前記円筒部について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する第一スライド成形判別手段と、
    前記第一スライド成形判別手段によってスライド型で成形できると判別された前記円筒部と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する第二スライド成形判別手段と、
    前記第二スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記円筒部及び前記円筒部に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する第四決定手段と、を備え、
    前記パーティングライン決定手段は、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、及び前記第四決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定する請求項1に記載のパーティングライン決定装置。
  3. 前記面抽出手段によって抽出された型抜方向に沿って立った立ち壁面について、前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形不可能な凹状の凹状立ち壁面であるか否かを判別する凹状立ち壁判別手段と、
    前記凹状立ち壁判別手段によって判別された前記凹状立ち壁面について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する第三スライド成形判別手段と、
    前記第三スライド成形判別手段によってスライド型で成形できると判別された前記凹状立ち壁面と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する第四スライド成形判別手段と、
    前記第四スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記凹状立ち壁面及び前記凹状立ち壁面に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する第五決定手段と、を備え、
    前記パーティングライン決定手段は、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、前記第四決定手段、及び前記第五決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定する請求項2に記載のパーティングライン決定装置。
  4. 前記両方立ち壁判別手段によって前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形可能と判別されなかった立ち壁面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方では成形不可能な凸状の凸部が設けられている立ち壁面か否かを判別する凸部判別手段と、
    前記凸部判別手段で判別された凸部が設けられた立ち壁面と、前記各手段によって前記キャビ型、前記コア型、及び各スライド型で成形不可能とされた面とについて、前記キャビ型及び前記コア型を分割して成形可能な分割面か、他のスライド型で成形可能なスライド面か、予め定められた型構成では成形不可能な絶対アンダー面かを判別する分割判別手段と、
    前記分割判別手段で判別されたスライド面をスライド型で成形させること、前記分割面を分割面とすること、及び前記絶対アンダー面を絶対アンダー面とすることを決定する第六決定手段と、を備え、
    前記パーティングライン決定手段は、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、前記第四決定手段、前記第五決定手段、及び第六決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定する請求項3に記載のパーティングライン決定装置。
  5. コンピュータを、
    成形品の面情報を取得して、各面上の任意の法線演算点の法線を演算する法線演算手段と、
    前記法線演算手段によって演算された各面の法線の方向と、前記成形品を成形するための金型を構成するキャビ型とコア型との予め設定された相対移動方向とに基づいて、前記成形品の表面を構成する面について、型抜方向に沿って立った立ち壁面、及び前記キャビ型又は前記コア型と対向する対向面を抽出する面抽出手段と、
    前記面抽出手段によって抽出された立ち壁面について、前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形可能な両方立ち壁面であるか否を判別する両方立ち壁判別手段と、
    前記両方立ち壁判別手段によって前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形可能と判別されなかった立ち壁面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方で成形可能な一方立ち壁面であるか否を判別する一方立ち壁判別手段と、
    前記一方立ち壁判別手段の判別結果に基づいて、前記一方立ち壁面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する第一決定手段と、
    前記第一決定手段の決定結果に基づいて、前記両方立ち壁面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する第二決定手段と、
    前記面抽出手段によって抽出された前記対向面について、キャビ型で成形させるかコア型で成形させるかを決定する第三決定手段と、
    少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、及び前記第三決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定するパーティングライン決定手段と、
    として機能させるためのパーティングライン決定プログラム。
  6. 前記面抽出手段は、前記法線演算手段に基づいて演算された各面の法線の方向と、前記成形品を成形するための金型を構成するキャビ型とコア型との予め設定された相対移動方向とに基づいて、前記成形品の表面を構成する面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方では成形不可能な両側アンダー面をさらに抽出し、
    前記面抽出手段によって抽出された両側アンダー面について、この両側アンダー面が円筒状の円筒部を構成しているか否かを判別する円筒部判別手段と、
    前記円筒部判別手段によって判別された前記円筒部について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する第一スライド成形判別手段と、
    前記第一スライド成形判別手段によってスライド型で成形できると判別された前記円筒部と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する第二スライド成形判別手段と、
    前記第二スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記円筒部及び前記円筒部に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する第四決定手段と、を備え、
    前記パーティングライン決定手段は、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、及び前記第四決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定するように機能させるための請求項5に記載のパーティングライン検出プログラム。
  7. 前記面抽出手段によって抽出された型抜方向に沿って立った立ち壁面について、前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形不可能な凹状の凹状立ち壁面であるか否かを判別する凹状立ち壁判別手段と、
    前記凹状立ち壁判別手段によって判別された前記凹状立ち壁面について、予め設定されたスライド型の移動方向に基づいて、このスライド型で成形できるか否かを判別する第三スライド成形判別手段と、
    前記第三スライド成形判別手段によってスライド型で成形できると判別された前記凹状立ち壁面と隣接する隣接面について、このスライド型で成形できるか否かを判別する第四スライド成形判別手段と、
    前記第四スライド成形判別手段によってスライド型で成形可能と判別された前記凹状立ち壁面及び前記凹状立ち壁面に隣接する隣接面について、このスライド型で成形させることを決定する第五決定手段と、を備え、
    前記パーティングライン決定手段は、少なくとも、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、前記第四決定手段、及び前記第五決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定するように機能させるための請求項6に記載のパーティングライン検出プログラム。
  8. 前記両方立ち壁判別手段によって前記キャビ型及び前記コア型の両方で成形可能と判別されなかった立ち壁面について、前記キャビ型又は前記コア型のどちらか一方では成形不可能な凸状の凸部が設けられている立ち壁面か否かを判別する凸部判別手段と、
    前記凸部判別手段で判別された凸部が設けられた立ち壁面と、前記各手段によって前記キャビ型、前記コア型、及び各スライド型で成形不可能とされた面とについて、前記キャビ型及び前記コア型を分割して成形可能な分割面か、他のスライド型で成形可能なスライド面か、予め定められた型構成では成形不可能な絶対アンダー面かを判別する分割判別手段と、
    前記分割判別手段で判別されたスライド面をスライド型で成形させること、前記分割面を分割面とすること、及び前記絶対アンダー面を絶対アンダー面とすることを決定する第六決定手段と、を備え、
    前記パーティングライン決定手段は、前記第一決定手段、前記第二決定手段、前記第三決定手段、前記第四決定手段、前記第五決定手段、及び第六決定手段の決定結果に基づいて成形品のパーティングを決定するように機能させるための請求項7に記載のパーティングライン検出プログラム。
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