JP2008026818A - スーパーインポーズ表示装置およびカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】光源からの照射光が所望のエリアとは異なる隣接エリアを照射するという問題を解決する。
【解決手段】被写体光に各種マーク、文字などの複数の情報を重畳するスーパーインポーズ表示装置は、少なくとも第1および第2の情報145a,145bをそれぞれ形成する第1および第2の情報形成手段146を有する表示板141と、第1の光源142aから射出される照明光を第1の導光手段144aを介して表示板141内に導いて第1の情報形成手段146を照明する第1の照明系と、第2の光源142bから射出される照明光を第2の導光手段144bを介して表示板141内に導いて第2の情報形成手段146を照明する第2の照明系とを備え、第1の照明系の照明光および第2の照明系の照明光の少なくともいずれか一方の進行方向を、他方の照明光の進行方向から離れる方向に屈折させるように構成する。
【選択図】図3
【解決手段】被写体光に各種マーク、文字などの複数の情報を重畳するスーパーインポーズ表示装置は、少なくとも第1および第2の情報145a,145bをそれぞれ形成する第1および第2の情報形成手段146を有する表示板141と、第1の光源142aから射出される照明光を第1の導光手段144aを介して表示板141内に導いて第1の情報形成手段146を照明する第1の照明系と、第2の光源142bから射出される照明光を第2の導光手段144bを介して表示板141内に導いて第2の情報形成手段146を照明する第2の照明系とを備え、第1の照明系の照明光および第2の照明系の照明光の少なくともいずれか一方の進行方向を、他方の照明光の進行方向から離れる方向に屈折させるように構成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、ファインダ内表示を行なうスーパーインポーズ装置およびカメラに関する。
撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、LEDなどの光源によりエリアを照射して、選択されたエリアをファインダ内にスーパーインポーズ表示するカメラが知られている(たとえば、特許文献1、2)。
特許登録第2749829号
実用新案登録第2503519号
しかしながら、光源からの照射光が所望のエリアとは異なる隣接エリアを照射するという問題がある。
(1)請求項1の発明は、被写体光に各種マーク、文字などの複数の情報を重畳するスーパーインポーズ表示装置に適用される。この表示装置は、少なくとも第1および第2の情報をそれぞれ形成する第1および第2の情報形成手段を有する表示板と、第1の光源から射出される照明光を第1の導光手段を介して表示板内に導いて第1の情報形成手段を照明する第1の照明系と、第2の光源から射出される照明光を第2の導光手段を介して表示板内に導いて第2の情報形成手段を照明する第2の照明系とを備え、第1の照明系の照明光および第2の照明系の照明光の少なくともいずれか一方の進行方向を、他方の照明光の進行方向から離れる方向に屈折させるように構成することを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載のスーパーインポーズ表示装置において、第1の光源から射出される照明光が第1の導光手段の光軸から所定距離オフセットした位置に入射するように、第1の光源と第1の導光手段の相互の位置関係を決定したことを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1に記載のスーパーインポーズ表示装置において、第2の光源から射出される照明光の光軸と第2の導光手段の光軸とが合致し、光軸の延長線上に第2の情報形成手段が位置するように、第2の光源、第2の導光手段、第2の情報形成手段の相互の位置関係を決定したことを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスーパーインポーズ表示装置において、情報形成手段はプリズムにより構成されることを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスーパーインポーズ表示装置において、情報形成手段は(高分子分散型)液晶により構成されることを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項1乃至5項のいずれか一項に記載のスーパーインポーズ表示装置において、表示板は、被写体光の光路と直交して設けられ、第1および第2の導光手段は表示板から突設する片凸レンズであり、第1の光源からの照明光は、第1の導光手段の片凸レンズにより第2の情報形成手段から離れる表示板の外側方向に屈折されることを特徴とする。
(7)請求項7の発明によるカメラは、カメラに入射する被写体光をファインダ光学系に導くミラーと、ミラーからファインダ光学系に導かれる被写体光の光路に直交して設けられた請求項1乃至6項のいずれか一項に記載のスーパーインポーズ表示装置とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載のスーパーインポーズ表示装置において、第1の光源から射出される照明光が第1の導光手段の光軸から所定距離オフセットした位置に入射するように、第1の光源と第1の導光手段の相互の位置関係を決定したことを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1に記載のスーパーインポーズ表示装置において、第2の光源から射出される照明光の光軸と第2の導光手段の光軸とが合致し、光軸の延長線上に第2の情報形成手段が位置するように、第2の光源、第2の導光手段、第2の情報形成手段の相互の位置関係を決定したことを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスーパーインポーズ表示装置において、情報形成手段はプリズムにより構成されることを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスーパーインポーズ表示装置において、情報形成手段は(高分子分散型)液晶により構成されることを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項1乃至5項のいずれか一項に記載のスーパーインポーズ表示装置において、表示板は、被写体光の光路と直交して設けられ、第1および第2の導光手段は表示板から突設する片凸レンズであり、第1の光源からの照明光は、第1の導光手段の片凸レンズにより第2の情報形成手段から離れる表示板の外側方向に屈折されることを特徴とする。
(7)請求項7の発明によるカメラは、カメラに入射する被写体光をファインダ光学系に導くミラーと、ミラーからファインダ光学系に導かれる被写体光の光路に直交して設けられた請求項1乃至6項のいずれか一項に記載のスーパーインポーズ表示装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、表示すべき情報に対応する情報形成手段だけが照射され、不必要な情報の表示が防止できる。
−第1の実施の形態−
以下、図面を参照して本発明における第一の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第一の実施の形態による一眼レフ電子カメラの要部構成を説明する図である。図1において、カメラ本体10には、撮影レンズ25を備えるレンズ鏡筒26が交換可能に装着されている。
以下、図面を参照して本発明における第一の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第一の実施の形態による一眼レフ電子カメラの要部構成を説明する図である。図1において、カメラ本体10には、撮影レンズ25を備えるレンズ鏡筒26が交換可能に装着されている。
撮影レンズ25を通過してカメラ本体10に入射した被写体光は、レリーズ前は実線で示すように位置するクイックリターンミラー11で上方へ導かれて焦点板13に結像する。被写体光はさらにスーパーインポーズ表示装置14を通り、ペンタプリズム15へ入射される。ペンタプリズム15は、入射された被写体光を接眼レンズ16へ導く一方、その一部をプリズム17へも導く。プリズム17へ入射された光はレンズ18を介して補助撮像素子19に入射され、その撮像面上に被写体像を結像する。
撮影者が接眼レンズ16を介して観察するファインダ内表示例を図2に示す。スーパーインポーズ表示装置14は、被写体光に各種マーク、文字、数字など(これらを総称して記号と呼ぶ)を重畳するものであり、この実施の形態では、AFエリアマーク40a〜40c(総称する場合は、符号40とする)が被写体像に重畳される。後述するように、焦点調節演算結果に基づいて焦点調節される領域に対応するマークが点灯される。
被写体光の一部はクイックリターンミラー11の半透過領域を透過し、サブミラー111にて下方に反射され、位相差式AFセンサモジュール112へ入射される。位相差式AFセンサモジュール112は、たとえば、焦点検出光束を一対の焦点検出用光像に分割する焦点検出光学系と、分割された一対の光像が入射し、それに応じた焦点検出信号を出力する一対のCCDラインセンサとを備える。CCDラインセンサから出力される焦点検出信号は制御部30に入力され、たとえば3箇所の焦点検出領域の中から、撮影者に選択された焦点検出領域に対応する一対のCCDラインセンサから出力される焦点検出信号に基づいて、デフォーカス量などの焦点調節状態の演算を行う。制御部30は、焦点調節状態の演算結果に基づいて焦点調節が行われる領域を示す信号をスーパーインポーズ表示装置14へ出力する。
レリーズ後はクイックリターンミラー11が破線で示される位置へ回動し、被写体光が撮影用撮像素子20へ導かれ、その撮像面上に被写体像が結像する。撮影用撮像素子20は、画素に対応する複数の光電変換素子を備えたCCDイメージセンサなどによって構成され、撮像面上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像の明るさに応じた光電変換信号を出力する。
図3(a)は、前述したスーパーインポーズ表示装置14の平面図を示し、図3(b)は、スーパーインポーズ表示装置14の縦断面図を示す。なお、図3(b)において、撮影レンズ25からの被写体光を一点鎖線の矢印で示す。
スーパーインポーズ表示装置14は、図3(a)に示すように、AFマークを形成して表示する表示部141と、表示用LED142a、142b、142c(総称する場合は符号142を用いる)を有する照明ユニット143と、各表示用LED142a、142b、142cに対応するレンズ144a、144b、144c(総称する場合は符号144を用いる)とを備える。
スーパーインポーズ表示装置14は、図3(a)に示すように、AFマークを形成して表示する表示部141と、表示用LED142a、142b、142c(総称する場合は符号142を用いる)を有する照明ユニット143と、各表示用LED142a、142b、142cに対応するレンズ144a、144b、144c(総称する場合は符号144を用いる)とを備える。
表示部141は、アクリル樹脂などで形成される板状部材であり、その中央部には撮影画面に対応する大きさの透過領域141aが設定される。表示部すなわち表示板141には、AFエリアマーク40a、40b、40cとして表示される指標145a、145b、145c(総称する場合は符号145を用いる)が設けられている。指標145は、図3(b)に示すプリズム146で形成される。このプリズム146の平面視形状が図3(a)では指標145として示されている。表示用LED142はカメラ本体10の前方側に配設され、表示板141の内部に入射した表示用LED142からの照明光は、プリズム146で垂直上方向に反射し、指標145の部分で透過してファインダから観察される。
表示板141には、表示用LED142と対向してレンズ144が形成されている。レンズ144は片側に凸形状のシリンドリカルレンズであり、表示用LED142からの拡散照明光をやや集光し、所定の方向に沿って進行させて指標145へ導く導光部材である。表示用LED142から放射される広がりを持つ照明光の照射範囲は、レンズ144により狭められる。また、後述するように、レンズ144aと144cは、入射する照明光束の主光線を外側へ広げる機能も有している。
表示用LED142、レンズ144、および指標145の相互の位置関係について説明する。なお、この位置関係は、スーパーインポーズ表示装置14の平面視において、すなわち、図3(a)の平面図において説明するものである。
(1)レンズ144、および指標145の相互の位置関係
図3(a)に示すように、レンズ144aの光軸L1aは指標145aの中心部を通過し、レンズ144bの光軸L1bは指標145bの中心部を通過し、レンズ144cの光軸L1cは指標145cの中心部を通過する。
(1)レンズ144、および指標145の相互の位置関係
図3(a)に示すように、レンズ144aの光軸L1aは指標145aの中心部を通過し、レンズ144bの光軸L1bは指標145bの中心部を通過し、レンズ144cの光軸L1cは指標145cの中心部を通過する。
(2)レンズ144および表示用LED142の相互の位置関係
図3(a)に示すように、レンズ144bの光軸L1bは表示用LED142bの光源中心を通過する。換言すると、表示用LED142bの照明光軸は、レンズ144bの光軸L1bと一致する。レンズ144aの光軸L1aは表示用LED142aの光源中心から所定距離離れた位置を通過する。すなわち、表示用LED142aはレンズ144aの光軸L1aから図3(a)の上側に所定距離オフセットされている。レンズ144cの光軸L1cは表示用LED142cの光源中心から所定距離離れた位置を通過する。すなわち、表示用LED142cはレンズ144cの光軸L1cから図3(a)の下側に所定距離オフセットされている。所定距離とは、表示用LED142a、142cから放射された拡散光のそれぞれが指標145bを照射しないような値として決定される。
図3(a)に示すように、レンズ144bの光軸L1bは表示用LED142bの光源中心を通過する。換言すると、表示用LED142bの照明光軸は、レンズ144bの光軸L1bと一致する。レンズ144aの光軸L1aは表示用LED142aの光源中心から所定距離離れた位置を通過する。すなわち、表示用LED142aはレンズ144aの光軸L1aから図3(a)の上側に所定距離オフセットされている。レンズ144cの光軸L1cは表示用LED142cの光源中心から所定距離離れた位置を通過する。すなわち、表示用LED142cはレンズ144cの光軸L1cから図3(a)の下側に所定距離オフセットされている。所定距離とは、表示用LED142a、142cから放射された拡散光のそれぞれが指標145bを照射しないような値として決定される。
スーパーインポーズ表示装置14の製作時には、レンズ144bの光軸L1bを基準として、換言すると、表示用LED142bと、レンズ144bと、指標145bの並びを基準として、照明ユニット143と表示板141との位置関係を決定する。
以上のように構成されたスーパーインポーズ表示装置14の照明動作について説明する。
スーパーインポーズ表示装置14は、制御部30から焦点調節領域を示す信号を入力すると、対応するAFエリアマーク40を点灯させる。たとえば、AFエリアマーク40aを点灯させる場合、指標145aが対応する表示用LED142aを点灯する。表示用LED142aから射出された照明光は片側凸形状のレンズ144aを通過して指標145aを照射する。このとき、表示用LED142aから射出された照明光の光軸と、レンズ144aの光軸L1aとが上述した位置関係でオフセットしているので、表示用LED142aから射出された照明光の光軸は、レンズ144aの光軸から図4(a)で下方にずれた位置に入射する。その結果、レンズ144aから指標145bに向かう照明光の進行方向は、図4(a)に矢印Sa1で示すように、中央部の指標145bから表示板140の外側へ離れる方向に屈折されて指標145aを照明する。表示用LED142cからの射出される照明光についても、同様にして図4(a)において矢印Sc1で示す方向、すなわち指標145bから表示板140の外側へ離れる方向に進んで指標145cを照射する。
スーパーインポーズ表示装置14は、制御部30から焦点調節領域を示す信号を入力すると、対応するAFエリアマーク40を点灯させる。たとえば、AFエリアマーク40aを点灯させる場合、指標145aが対応する表示用LED142aを点灯する。表示用LED142aから射出された照明光は片側凸形状のレンズ144aを通過して指標145aを照射する。このとき、表示用LED142aから射出された照明光の光軸と、レンズ144aの光軸L1aとが上述した位置関係でオフセットしているので、表示用LED142aから射出された照明光の光軸は、レンズ144aの光軸から図4(a)で下方にずれた位置に入射する。その結果、レンズ144aから指標145bに向かう照明光の進行方向は、図4(a)に矢印Sa1で示すように、中央部の指標145bから表示板140の外側へ離れる方向に屈折されて指標145aを照明する。表示用LED142cからの射出される照明光についても、同様にして図4(a)において矢印Sc1で示す方向、すなわち指標145bから表示板140の外側へ離れる方向に進んで指標145cを照射する。
AFエリアマーク40bを点灯させる場合、指標145bに対応する表示用LED142bを点灯する。表示用LED142bから射出された照明光は、その光軸とレンズ144bの光軸L1bとが一致していることにより、図4(a)において矢印Sb1で示す方向へ進む。すなわち、照明光はレンズ光軸L1bに沿って進んで指標145bを照射する。
上述したようにして指標145を照射した照明光は、図4(b)の実線の矢印AFLに示すように、プリズム146の斜面で反射されてペンタプリズム15へと導かれる。プリズム146で反射された照明光は、図4(b)に矢印SLで示す被写体光とともに、接眼レンズ16を介して撮影者に観察可能となる。すなわち、焦点調節領域に対応するAFエリアマーク40が被写界で点灯して観察される。
以上で説明した第一の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)表示用LED142aからの照明光がレンズ144aの光軸から所定距離オフセットした位置に入射し、表示用LED142cからの照明光がレンズ144cの光軸から所定距離オフセットした位置に入射するようにした。これにより、表示用LED142aおよび142cから射出された照明光のそれぞれが、表示板141に突設されたレンズ144aおよび144cによりそれぞれ表示板の外側方向へ屈折されるようにした。照明光が表示板141の外側方向へ屈折すると、表示板141内において照明光が指標145bから離れる方向、すなわち図4(a)の矢印Sa1およびSc1で示すように、指標145bを照射しない方向に進行する。
(1)表示用LED142aからの照明光がレンズ144aの光軸から所定距離オフセットした位置に入射し、表示用LED142cからの照明光がレンズ144cの光軸から所定距離オフセットした位置に入射するようにした。これにより、表示用LED142aおよび142cから射出された照明光のそれぞれが、表示板141に突設されたレンズ144aおよび144cによりそれぞれ表示板の外側方向へ屈折されるようにした。照明光が表示板141の外側方向へ屈折すると、表示板141内において照明光が指標145bから離れる方向、すなわち図4(a)の矢印Sa1およびSc1で示すように、指標145bを照射しない方向に進行する。
したがって、図4(a)に示すように、表示用LED142aおよび142cから射出された照明光は、それぞれが対応する指標145aおよび145cを照明し、対応しない指標145bを照射することがなくなり、所望のAFエリアマーク40だけが点灯して撮影者に観察される。したがって、図5に示す、表示用LED142aからの照明光が、レンズ144aの光軸中心と一致する位置に入射する場合のように、レンズ144aから射出される照明光における拡散光が指標145bを照射する、すなわち隣接する複数のAFエリアマーク40が同時に点灯するという事態を低減できるので、撮影者は点灯中のAFエリアマーク40を誤解することなく把握することができる。
(2)スーパーインポーズ表示装置14の製作時には、表示用LED142bと、レンズ144bと、指標145bを結ぶ1本の直線を基準として、照明ユニット143と表示板141との位置関係を決定するようにした。したがって、製作時の精度管理が容易となるので、製作誤差により表示用LED142からの照明光が隣接する指標145を照明するという事態を低減することができるので、製品の品質を保つことができる。
−第二の実施の形態−
以下、図面を参照して本発明における第二の実施の形態について、第一の実施の形態との相違点を主に説明する。第二の実施の形態においては、第一の実施の形態において用いたスーパーインポーズ表示装置14に代えて、スーパーインポーズ表示装置34を用いる。
以下、図面を参照して本発明における第二の実施の形態について、第一の実施の形態との相違点を主に説明する。第二の実施の形態においては、第一の実施の形態において用いたスーパーインポーズ表示装置14に代えて、スーパーインポーズ表示装置34を用いる。
ファインダ内表示例を図6に示す。スーパーインポーズ表示装置34は、AFエリアマーク41を赤く点灯表示し、状態表示マークとしてバッテリ残容量マーク42を青く点灯表示して被写体像に重畳する。
図7(a)にスーパーインポーズ表示装置34の平面図を示し、図7(b)にスーパーインポーズ表示装置34の断面図を示す。なお、図7(b)において、交換レンズ24からクイックリターンミラー11で反射されて入射する被写体光を一点鎖線の矢印SLで示す。
スーパーインポーズ表示装置34は、図7(a)に示すように、表示部すなわち表示板341と、表示用LED342a、342b(総称する場合は符号342を用いる)を有する照明ユニット343と、各表示用LED342a、342bに対応するレンズ344a、344b(総称する場合は符号344を用いる)とを備える。表示用LED342aは、たとえば赤色、表示用LED342bは、たとえば青色の照明光を射出する。表示用LED342はカメラ前側に設けられて、表示用LED342からの照明光が表示板341の内部に入射してマークを照明する。
表示板341は、図7(b)に示すように、透明電極がそれぞれ形成される透明基板346および347の間に高分子分散型液晶348を封入して構成される。表示板341は、AFエリアマーク41と状態表示マーク42とに対応する表示セグメント345a、345b(総称する場合は符号345を用いる)を有しており、制御回路30からの信号により透過状態または拡散状態に制御される。すなわち、透明電極により表示セグメント345が通電されて拡散状態となると、被写界が昼間のように明るい場合は、撮影者によりAFエリアマーク41または状態表示マーク42が暗く翳って見える。
表示板341には、表示用LED342と対向する位置にレンズ344が形成されている。レンズ344は表示用LED342側のみが凸レンズである片側凸のシリンドリカルレンズであり、表示用LED342からの照明光を所定の方向に沿って進行させて表示セグメント345へ導く導光部材である。
表示用LED342から放射される拡散照明光は、レンズ344によりやや集光される。なお、後述するように、レンズ344bは、入射する照明光を表示板341の外側へ向けて進行させる機能も有している。
表示用LED342a、レンズ344a、および指標345aの相互の位置関係、および、表示用LED342b、レンズ344b、および表示セグメント345bの相互の位置関係について説明する。なお、この位置関係は、スーパーインポーズ表示装置34の平面視において、すなわち、図7(a)の平面図において説明するものである。
図7(a)に示すように、レンズ344aの光軸L2aは指標345aの中心部を通過する。レンズ344aの光軸L2aは表示用LED342aの光源中心を通過する。換言すると、表示用LED342aの照明光軸は、レンズ344bの光軸L1bと一致する。一方、レンズ344bの光軸L2bは表示用LED342bの光源中心から所定距離離れた位置を通過する。すなわち、表示用LED342bはレンズ344bの光軸L2bから図7(a)の上側に所定距離オフセットされている。所定距離とは、表示用LED342bから放射された拡散光が指標345aを照射しないような値として決定される。
スーパーインポーズ表示装置34の製作時には、レンズ344aの光軸L2aを基準として、換言すると、表示用LED342aと、レンズ344aと、指標345aの並びを基準として、照明ユニット343と表示板341との位置関係を決定する。
上述した構成を有するスーパーインポーズ表示装置34において、表示用LED342aを点灯すると、表示用LED342aから射出された赤色の照明光は、その光軸とレンズ344aの光軸L2aとが一致していることにより、図8(a)において矢印Sa2で示す方向へ進む。すなわち、照明光はレンズ光軸L2aに沿って進んで指標345aを照射する。
表示セグメント345bを点灯させる場合、表示セグメント345bと対応する表示用LED342bを点灯する。表示用LED342bから射出された青色の照明光は、片側凸形状のレンズ344bを通過して表示セグメント345bを照射する。このとき、表示用LED342bから射出された照明光の光軸と、レンズ344bの光軸L2bとが上述した位置関係でオフセットしているので、表示用LED342bから射出された照明光の中央部の光線は、レンズ344bの光軸から図8(a)で下方にずれ対置に入射する。その結果、レンズ344bから表示セグメント345bに向かう照明光は、図8(a)に矢印Sb2で示すように、指標345aから表示板340の外側へ離れる方向に進んで表示セグメント345bを照射する。
上述したようにして表示セグメント345を照射した照明光は、図8(b)に示すように、拡散状態の表示セグメント345で錯乱されてペンタプリズム15へと導かれる。錯乱光は、図8(b)矢印SLで示す被写体光とともに、接眼レンズ16を介して撮影者に観察可能となる。すなわち、夜間の屋外などで被写界が暗い場合に、表示用LED342を点灯することにより、AFエリアマーク41または状態表示マーク42を異なる色で明瞭に視認可能にする。
以上で説明した第二の実施の形態によれば、表示板341に高分子分散型液晶を用いる場合においても、第一の実施の形態と同様の作用効果を得られる。さらに、異なる発光色を有する表示用LED342aと342bとを用いることにより、AFエリアマーク41と状態表示マーク42とを異なる色で照明するので、撮影者はそれぞれのマークが明瞭に視認でき、利便性が向上する。
以上で説明した実施の形態を、以下のように変形できる。
(1)図3(a)のスーパーインポーズ表示装置14では、レンズ144aの光軸L1aが指標145aの中心を通過し、レンズ144cの光軸L1cが指標145cの中心を通過するようにした。しかしながら、図9(a)に示すように、表示用LED142a、142cからそれぞれ射出される照明光の中央部の光線が、レンズ144a、144cの光軸からそれぞれ外側に屈折されるならば、表示用LED142a、142cの光源中心を通過する直線L11a、L11cが指標145a、145cの中心を通過するようにしても良い。
(2)図7(a)のスーパーインポーズ表示装置34では、レンズ344aの光軸L2aが表示セグメント345bの中心を通過するようにした。しかしながら、図9(b)に示すように、表示用LED342の光源中心を通過する直線が表示セグメント345の中心を通過するようにしてもよい。
(1)図3(a)のスーパーインポーズ表示装置14では、レンズ144aの光軸L1aが指標145aの中心を通過し、レンズ144cの光軸L1cが指標145cの中心を通過するようにした。しかしながら、図9(a)に示すように、表示用LED142a、142cからそれぞれ射出される照明光の中央部の光線が、レンズ144a、144cの光軸からそれぞれ外側に屈折されるならば、表示用LED142a、142cの光源中心を通過する直線L11a、L11cが指標145a、145cの中心を通過するようにしても良い。
(2)図7(a)のスーパーインポーズ表示装置34では、レンズ344aの光軸L2aが表示セグメント345bの中心を通過するようにした。しかしながら、図9(b)に示すように、表示用LED342の光源中心を通過する直線が表示セグメント345の中心を通過するようにしてもよい。
(3)指標145や表示セグメント345を照射するために表示用LED142または342を用いたが、タングステンライトやエレクトロルミネセンスなどを用いてもよい。
(4)第二の実施の形態において、レンズ344aの光軸L2aに関しても、レンズ334bと同様に、表示用LED342aの光源中心から所定距離離れた位置を通過するようにしてもよい。すなわち、表示用LED342aはレンズ344aの光軸L2aから図7(a)の下側に所定距離オフセットしてもよい。この場合、2つの表示用LED342aおよび342b間の距離を短くすることができるので、スーパーインポーズ表示装置34の小型化が可能になる。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
14、34 スーパーインポーズ表示装置 141、341 表示板
142、342 表示用LED 144、344 レンズ
145 指標 146 プリズム
345 表示セグメント
142、342 表示用LED 144、344 レンズ
145 指標 146 プリズム
345 表示セグメント
Claims (7)
- 被写体光に各種マーク、文字などの複数の情報を重畳するスーパーインポーズ表示装置において、
少なくとも第1および第2の情報をそれぞれ形成する第1および第2の情報形成手段を有する表示板と、
前記第1の光源から射出される照明光を第1の導光手段を介して前記表示板内に導いて前記第1の情報形成手段を照明する第1の照明系と、
前記第2の光源から射出される照明光を第2の導光手段を介して前記表示板内に導いて前記第2の情報形成手段を照明する第2の照明系とを備え、
前記第1の照明系の照明光および第2の照明系の照明光の少なくともいずれか一方の進行方向を、他方の照明光の進行方向から離れる方向に屈折させるように構成することを特徴とするスーパーインポーズ表示装置。 - 請求項1に記載のスーパーインポーズ表示装置において、
前記第1の光源から射出される照明光が前記第1の導光手段の光軸から所定距離オフセットした位置に入射するように、前記第1の光源と前記第1の導光手段の相互の位置関係を決定したことを特徴とするスーパーインポーズ表示装置。 - 請求項1に記載のスーパーインポーズ表示装置において、
前記第2の光源から射出される照明光の光軸と前記第2の導光手段の光軸とが合致し、前記光軸の延長線上に前記第2の情報形成手段が位置するように、前記第2の光源、前記第2の導光手段、前記第2の情報形成手段の相互の位置関係を決定したことを特徴とするスーパーインポーズ表示装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスーパーインポーズ表示装置において、
前記情報形成手段はプリズムにより構成されることを特徴とするスーパーインポーズ表示装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスーパーインポーズ表示装置において、
前記情報形成手段は(高分子分散型)液晶により構成されることを特徴とするスーパーインポーズ表示装置。 - 請求項1乃至5項のいずれか一項に記載のスーパーインポーズ表示装置において、
前記表示板は、前記被写体光の光路と直交して設けられ、
前記第1および第2の導光手段は前記表示板から突設する片凸レンズであり、
前記第1の光源からの照明光は、前記第1の導光手段の前記片凸レンズにより前記第2の情報形成手段から離れる表示板の外側方向に屈折されることを特徴とするスーパーインポーズ表示装置。 - カメラに入射する被写体光をファインダ光学系に導くミラーと、
前記ミラーから前記ファインダ光学系に導かれる被写体光の光路に直交して設けられた請求項1乃至6項のいずれか一項に記載のスーパーインポーズ表示装置とを備えることを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006202311A JP2008026818A (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | スーパーインポーズ表示装置およびカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006202311A JP2008026818A (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | スーパーインポーズ表示装置およびカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008026818A true JP2008026818A (ja) | 2008-02-07 |
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JP2006202311A Pending JP2008026818A (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | スーパーインポーズ表示装置およびカメラ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010197554A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Nikon Corp | 表示装置及びこれを備える光学機器 |
JP2012027312A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Nikon Corp | カメラ |
-
2006
- 2006-07-25 JP JP2006202311A patent/JP2008026818A/ja active Pending
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