JP2008026427A - 蓄電装置を有する画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】充放電可能な蓄電装置を補助電源として備えた画像形成装置において、異常が発生した場合に、蓄電装置の蓄電力を自己放電することにより、蓄電装置と画像形成装置の安全性向上を図る。
【解決手段】充放電可能な蓄電手段であるキャパシタバンク121に、蓄電手段の放電を行う放電回路124を設け、放電回路124の後段に、放電をトランジスタ125aによって開閉する放電開閉手段125を設ける。異常検出回路104と温度検出回路104aが電力供給部位の過昇温などの異常を検出したとき、トランジスタ125aにベース電流を流し放電回路124を開く。
【選択図】図2

Description

本発明は、充放電が可能な蓄電手段を有する蓄電装置と、その蓄電装置を有する複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、複写機とプリンタとファクシミリの少なくとも2つの機能を複合させた複合機を含む画像形成装置に関し、さらに詳細には、ヒートローラ方式の定着装置を有する画像形成装置に関する。
近年、環境保全活動の高まりをうけて、製品の環境負荷軽減が設計思想に取り入れられるようになり、画像形成装置も省エネルギ(以下、省エネ)化が求められている。
しかしながら、装置が、トナー画像が形成された紙やフィルムなどの被加熱体を加圧及び加熱するヒートローラ方式の定着装置を有した画像形成装置の場合には、特に多くの電力を必要とする。
画像形成速度の高い高速の画像形成装置の場合は、画像形成動作時に加熱部の加熱ローラの温度落ち込みを防止するために、熱容量が大きい加熱ローラを採用する場合もあるが、この場合、使用可能温度に上昇するまで、数分の長い立ち上がり時間が必要となり、コピー待ちの時間が長くなり望ましくない。加熱ローラの昇温時間を短くするために、熱容量を少なくした加熱ローラにすることも可能であるが、この場合、画像形成動作時に加熱ローラの温度落ち込みが発生する。200V電源を使用しハロゲンヒータなどの発熱部材の電力容量を大きくできればこの問題は解決できるが、日本国内の一般的なオフィスの商用電源は、100V15Aが一般的であり、200Vに対応させるには、設置場所の電源関連に特別な工事を施す必要があり一般的な解決方法とはいえない。
また、画像形成装置の待機時における定着装置の消費電力の低減としては、待機時には定着ローラの温度を定着温度よりやや低い一定の温度に保つことにより、使用時に直ちに使用可能温度まで立ち上げ、使用者が定着ローラの昇温を待つことがないようにしている。この場合、定着装置を使用していないときにも、ある程度の電力を供給して余分なエネルギを消費していた。この待機時の消費エネルギは機器の消費エネルギの約7割から8割に上ると言われている。
しかし、上述したように、日本国内の一般的なオフィスの商用電源は、100V15Aが一般的であり、定着ヒータに使用できる電力は制限される。
そこで従来から、このような問題を解決する技術として、画像形成装置の連続通紙時の、定着部の温度落ち込みの防止又は定着装置の立ち上げ時間短縮のために補助電源を設け、省エネ移行時間を短時間にし、待機時の消費電力を削減した画像形成装置が知られている。
また、上述したように、日本国内の一般的なオフィスの商用電源は、100V15Aが一般的であるが、この商用電源から電力供給を受ける機器が、瞬時に多くの電力を使用すると、フリッカーの問題が発生する。
また、最悪の場合には、過電流によりブレーカが遮断し、OA機器を含む他の機器に大きな被害が発生する。
そこで従来から、このような問題を解決する技術として、補助電源を備え、ACラインの最大供給電力を超えないようにして、使用電力を平準化する電源装置が知られている。
しかし、そのような補助電源の蓄電力エネルギは大きいことが求められる。
したがって、機器の故障などの異常時における修理する人の安全性の確保、又は、故障した機器の破棄、材料の分別等の、作業する際の安全確保は強く求められる。
装置内に大量のエネルギを抱えたままであれば、思わぬ事故につながりかねない。
このような問題や課題を解決するための、補助電源装置及び画像形成装置に関する先行技術には、次の示す特許文献1、特許文献2がある。
特許文献1には、本体部から補助電源装置を取り外した場合には電気二重層コンデンサと他の素子との間の電力の授受を遮断することにより、補助電源のメンテナンス時等の安全性を向上させる技術が開示されている。
特許文献2には、操作者から機器の使用禁止モードへの移行指示があった場合、又はメンテナンス周期等に合わせて定期的なタイミングで使用禁止モードへ移行した場合に、補助電源装置の蓄電力を放電する技術が開示されている。
特開2004−303436号公報 特開2004−303435号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術には、修理のために本体部から補助電源装置を取り外した場合には、電気二重層コンデンサに蓄電力は蓄えられた状態にあり、この電力が蓄えられた補助電源装置を修理/破棄/材料分別する際には危険を伴うという問題点がある。
また、特許文献2に開示された技術には、操作部や制御部の故障等により装置そのものが動作しない場合には、補充電源の蓄電力を放電することはできないという問題点がある。さらに、安全電圧まで放電するには放電時間が必要となり、すぐに修理やメンテナンス等の作業ができないという問題点もある。
そこで本発明は、上述した従来技術の問題点を鑑みて、蓄電装置を使用するユニットや装置が故障した場合又は焼損等の大きな事故が発生する可能性がある部分が故障した場合は事前にキャパシタバンクの蓄電力を自己放電し、蓄電装置又は蓄電装置を使用する部分の修理/再生/破棄/材料分別等のときの、作業の安全性を向上させた蓄電装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた、請求項1記載の発明は、充放電可能な蓄電手段を備える補助電源手段と、前記補助電源手段からの給電で発熱する発熱体を備え、トナー画像が形成された媒体を加熱して記録媒体に前記トナー画像の定着を行う定着手段と、を有する画像形成装置において、画像形成装置の異常を検出する異常検出手段を有し、前記補助電源手段は、導通と絶縁を排他的に行い導通する場合に前記蓄電手段の蓄電力を接地して放電する放電回路と該放電回路の導通又は絶縁行う放電開閉手段を有し、前記放電開閉手段は、前記異常検出手段が異常を検出するとき、前記放電回路を導通することを特徴とする画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記異常検出手段は、前記発熱体の過昇温を検出する過昇温検出回路を有し、該過昇温検出回路が過昇温を検出するとき、異常を検出したとして前記放電回路を導通することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前記補助電源手段は、導通と絶縁を排他的に行い、導通する場合に前記発熱体への給電をする給電回路と、前記過昇温検出回路が過昇温を検出するとき、前記給電回路を絶縁する継電器と、を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記異常検出手段は、前記定着手段の故障を検知する定着部異常検出回路を有し、該定着部異常検出回路が異常を検出するとき、異常を検出したとして前記放電回路を導通することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記異常検出手段は、前記補助電源手段の故障を検知する給電部異常検出回路を有し、該給電部異常検出回路が異常を検出するとき、異常を検出したとして前記放電回路を導通することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記補助電源手段の充電電圧を検出する充電電圧検出手段を有し、前記充電電圧が所定のしきい値より低い場合、前記放電回路を絶縁することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記補助電源手段は、放電状況を操作者に通知する通知手段を有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の画像形成装置において、前記放電回路は、操作者が放電回路を導通する操作手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、蓄電装置及び画像形成装置において、蓄電装置を使用するユニットや装置が故障した場合又は焼損等の大きな事故が発生する可能性がある部分が故障した場合は事前にキャパシタバンクの蓄電力が自己放電することによって、蓄電装置又は蓄電装置を使用する部分の修理/再生/破棄/材料分別等のときの、作業の安全性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に該当する画像形成装置101の全体構成を示す概略ブロック図である。
画像形成装置101は、外部の交流電源(商用電源)201から給電を受けて動作し、定着装置110を用いて画像形成する。この定着装置110は、トナー画像が形成された媒体(中間転写体又は像担持体とも言う)を加熱及び加圧して紙等の記録媒体にそのトナー画像の定着を行う機能を持つ。
この定着装置110は、背景技術で説明したような、ヒートローラ方式と呼ばれる方式である。したがって、定着装置110の必要とする電力を補うために、補助電源装置120を設ける。
この補助電源装置120は、充放電できる蓄電手段である蓄電装置121と、交流電源201から給電を受けて蓄電装置121に充電を行う充電回路122と、定着装置110に給電を行う給電回路105と、蓄電装置121の充電力を放電する放電回路124とを有する。
この放電回路124が、本実施形態の要部である。詳細については後述する。
画像形成装置101は、本実施形態において重要な部分としては、他に、装置全体の制御を行う画像形成装置制御回路102と、充電電圧制御回路103と、異常検出回路104を有する。
充電回路122は、画像形成装置制御回路102の制御を受けて、交流電源201の電力を、蓄電装置121に充電する。
充電電圧制御回路103は、蓄電装置121の電圧が下がりすぎると、充電回路122に充電を指令する制御を行う。この制御の詳細については後述する。
また、充電電圧制御回路103は、画像形成装置制御回路102に、充電電圧を報告する機能も持つ。
また、異常検出回路104は、装置の異常を検出した場合、蓄電装置121に放電をさせたり、給電を停止させたりする。
定着装置110は、媒体を加熱するために、交流電源201から電源供給を受けて発熱するAC定着ヒータ111と、蓄電装置121から電源供給を受けて発熱するDC定着ヒータ112と、AC定着ヒータ111の過昇温を検出して画像形成装置制御回路102に伝えるサーミスタ113と、DC定着ヒータ112の過昇温を検出して蓄電装置121に伝えるサーミスタ114と、定着装置110全体を制御する定着制御回路117を有する。この制御の詳細については後述する。
以下、本実施形態の重要な部分をさらに具体的に実施した具体例を4つ挙げて、それぞれの回路図とともに説明する。
(第1具体例)
図2は、画像形成装置101の、定着装置110の異常を検出し蓄電装置(キャパシタバンク)121の蓄電力を放電する第1具体例を示す回路図であるが、前述の図1で説明した部品と同一部品については、同一符号を付し、説明を省略する。
画像形成装置101は、電気二重層コンデンサを直列に接続したキャパシタバンク121を、蓄電手段として使用している。
詳細な説明は省略するが、電気二重層コンデンサの個々のセルには、コンデンサが定格の電圧に充電されると、充電電流をバイパスするバイパス回路121aが並列に接続されている。このキャパシタバンク121に、画像形成装置101の定着装置110のDC定着ヒータ112と、リレー105a、FET105bが、ON/OFF制御され供給される。
このキャパシタバンク121は、充電回路122により定電流充電又は低電圧充電される。
DC定着ヒータ112を含む定着装置110は、大きな電力を必要とし、且つ高い電圧を必要とするので、DC45V〜90Vが一般的に使用されている。この電圧は危険な電圧であり、機械が故障し修理等のときに充電された状態であると、安全性の観点からみて、好ましくない。また、故障した機器の再生、分別破棄等のときにも充電された状態であると、安全性の観点からみて、望ましくない。
次に、この蓄電力を放電するための放電操作について説明する。
キャパシタバンク121には抵抗124aとLED124bと、放電開閉スイッチ125が直列に接続されている。この放電開閉スイッチ125は、定着異常検出回路104により開閉が制御される。
画像形成装置制御部102は、DC定着ヒータ112を含む定着加熱部(図示しない)の温度を、温度検出センサであるサーミスタ114と温度検出回路104aにより検出し、あらかじめ設定された温度以下になると、リレー105a及びFET105bをONさせ、あらかじめ設定された温度を超えると、リレー105a及びFET105bをOFFさせ、定着加熱部の温度が、一定温度になるよう制御する。
ここで、温度検出センサとして、サーミスタに代表される抵抗体セラミックスを採用するが、これに限るものではなく、他に例えばバイメタル型のサーモスタットなどでもよい。
定着異常検出回路104は、温度検出回路104aが、(後に図8で示す)定着ローラ115を溶解させるような状態の温度を検出すると、温度異常状態をラッチする機能を備え、このラッチ回路出力を、放電開閉スイッチ125に出力することにより、放電開閉スイッチ125(トランジスタ125aはON動作)は閉じられる。
キャパシタバンク121に蓄電された蓄電力は、抵抗124aとLED124bと放電開閉スイッチ125を介して放電される。
LED124bには、放電電流が抵抗124aを通して流れ、放電中である表示がされる。このLED124bの明るさは蓄電力が低くなると徐々に暗くなる。抵抗124aはキャパシタバンク121の蓄電力が放電され安全な蓄電力になると、LED124bが消灯する抵抗値にあらかじめ設定されている。
なお、放電時間を短くするために、LED124bは使用しないで、放電抵抗124aのみとし、抵抗値を小さくしてもよい。
なお、上記のように、LED124bは、操作者に放電中であることを通知するのが目的であるので、本実施形態のように光電素子に限るものではなく、例えばブザーのようなものでもよい。しかし、通過する電力に応じて徐々に暗くなる光電素子を利用するのは、操作者の利便を考慮に入れると有利である。
(第2具体例)
次に図3の説明を行う。
図3は、画像形成装置101の、定着加熱部(AC定着ヒータ111とDC定着ヒータ112)の温度が定着装置110内部の定着ローラ115を溶融させる温度になると開放されるスイッチであるリレー123を設け、このスイッチにより、蓄電力を自己放電する第2具体例を示す回路図であるが、前述の図1、図2で説明した部品と同一部品については、同一符号を付し、説明を省略する。
図3は、キャパシタバンク121と、キャパシタバンク121に直列に接続されたリレー123、DC定着ヒータ112、リレー105a、FET105bとから構成される蓄電力を供給する回路(給電回路123)と、定着加熱部の温度を検出し、リレー123を開放するサーモスタット114a、キャパシタバンク121の蓄電力を放電する放電回路124、この放電回路の放電を開閉する放電開閉回路125、定着加熱部の温度検出を行う温度検出センサであるサーミスタ114、このサーミスタ114により定着加熱部の温度検出を行う温度検出回路104a、この温度検出回路104aの温度検出結果により、リレー105a、FET105bのON/OFF制御を行う画像形成装置制御部102、キャパシタバンク121に充電を行う充電回路122とで構成される。
なお、本実施形態は、サーモスタットを使用しているが、温度ヒューズ等の手段でもよい。
キャパシタバンク121に、画像形成装置101の定着装置110のDC定着ヒータ112と、リレー105a、FET105bが直列に接続されている。キャパシタバンク121の蓄電力は、画像形成装置101の画像形成装置制御部102により、リレー105a、FET105bがON/OFF制御されDC定着ヒータ112に供給される。
以下に詳細な説明を行う。
リレー123は、内部の励磁コイル123cと、励磁コイル123cに通電されると閉じる開閉スイッチ123aと、開閉スイッチ123bとを有している。
リレー123の開閉スイッチ123aは、DC定着ヒータ112と、キャパシタバンク121に接続され、開閉スイッチ123bは、放電開閉回路125に接続されている。
この励磁コイル123cへの電力供給はサーモスタット114aから供給されており、定着加熱部の高温により、サーモスタット114aの内部スイッチが開放されると、励磁コイル123cへの通電は停止される。
励磁コイル123cへの通電が停止されると、開閉スイッチ123aと、開閉スイッチ123bは開放されるので、開閉スイッチ123bに接続された、放電開閉回路125のトランジスタ125aのベースには、抵抗125b及び抵抗125cを通して、ベース電流が流れ、トランジスタ125aはON動作を行う。
トランジスタ125aがON状態になると、キャパシタバンク121の蓄電力は、トランジスタ125aと抵抗124aとLED124bを介して放電される。
(第3具体例)
次に、図4の説明を行う。
図4は、図3の回路に定着装置110の異常検出回路104と、その異常検出を受けて、放電開閉回路125を閉じる放電制御回路126を設けた第3具体例の回路図であるが、前述の図1、図2、図3で説明した部品と同一部品については、同一符号を付し、説明を省略する。
定着異常検出回路104は、温度検出回路104aが定着ローラ115を溶解させるような状態の温度を検出すると、温度異常状態をラッチする機能を備え、このラッチ回路出力が、放電制御回路126に出力されると、放電制御回路126のトランジスタ126aはOFFする。トランジスタ126aがOFFすると、放電開閉回路125のトランジスタ125aのベースには、抵抗125b及び抵抗125cを通して、ベース電流が流れ、トランジスタ125aはON動作を行う。トランジスタ125aがON状態になると、キャパシタバンク121の蓄電力は、トランジスタ125aと抵抗124aとLED124bを介して放電される。
(第4具体例)
次に、図5の説明を行う。
図5は、図4の回路に、放電回路124を操作者が手動で開閉できる手動放電開閉手段127を設けた第4具体例の回路図であるが、前述の図1、図2、図3、図4で説明した部品と同一部品については、同一符号を付し、説明を省略する。
第2の放電回路である手動放電開閉手段127の説明のみ行う。
手動放電開閉手段127には、抵抗124aとLED124bとが直列に接続されている。手動放電開閉手段127が閉じられるとキャパシタバンク121に蓄電された蓄電力は、抵抗124aとLED124bと手動放電開閉手段127とを介して放電される。
LED124bには、この放電電流が抵抗124aを通して流れ、放電中である表示がされる。このLED124bの明るさは蓄電力が低くなると徐々に暗くなる。抵抗124aはキャパシタバンク121の蓄電力が放電され安全な蓄電力になると、LED124bが消灯する抵抗値にあらかじめ設定される。
以上で、本発明の1実施形態である画像形成装置101の構成と動作を具体的に例示した、4つの具体例の説明を終える。
以下では、上記の第4具体例を構成に組み込んだ画像形成装置101を、図6の回路図を参照しながら、さらに詳しく具体的に説明をする。
(画像形成装置101の詳細回路図)
次に、図6の説明を行う。
図6は、画像形成装置101の、本発明に関連する部分の回路及び機能のみを抜き出して、図1よりさらに詳細に、概略構成を示した回路図であるが、前述の図1から5で説明した部品と同一部品については、同一符号を付し、説明を省略する。
図6に示した画像形成装置101の構成を述べる。
図1でも示した画像形成装置制御回路102は、補助電源装置120の充放電を主に制御する第1CPU102aと、定着装置110をはじめ、画像形成装置101全体を制御する第2CPU102bと、操作者が手動で制御するためのインターフェイスである操作部制御102cとで構成される。
第1CPU102aには、図示しないがROM、RAM、タイマー、割り込み制御回路、A/Dコンバータ(アナログ/デジタル変換回路)、シリアルコントローラ(SCI)、及び複数の入出力ポートを備えている。
第1CPU102aは、画像形成装置101の全体を制御する第2CPU102bと、シリアル通信手段(SCI)を介して通信のやりとりをして、キャパシタバンク121への充電又はキャパシタバンク121の電力放電及びDC定着ヒータ112の電力制御等を行う。
次に、図6の充電回路122及びその動作説明を行う。
交流電源201からの交流入力は、フィルター35を介して全波整流回路36に接続される。全波整流された出力は平滑コンデンサ37に接続される。
この平滑コンデンサ37により、全波整流回路出力のリップル成分等は除去される。
この全波整流回路36の直流出力側には、平滑コンデンサ37と並列に高周波トランス38の一次コイル38aが接続され、この一次コイル38aに、スイッチング手段としてFET45が直列に接続されている。
後で記述する第1CPU102aから出力されるPWM(パルス幅変調)信号により、FET45がスイッチング(ON/OFF動作)すると一次コイル38aにはスイッチング電流が流れる。
この一次側のスイッチング電流により、トランス38の二次コイル38bにスイッチ電圧が誘起する。このスイッチング周波数の導通期間を変えれば、出力電圧の制御を行うことができる。
トランス38の二次コイル38bには整流回路39として、ダイオード39a、39bが接続され、スイッチング電圧はこの整流回路39で整流され、チュークコイル40及びコンデンサ41により平滑化され、直流出力に変換される。この直流出力はダイオード42を介してキャパシタバンク121に供給され、キャパシタバンク121の図示をしない個々のキャパシタセルは充電される。
次に、PWM信号を発生させる第1CPU102aの動作説明を行う。
画像形成装置101の定電流充電又は定電力充電は、キャパシタバンク121の充電電流、充電電圧、バイパス回路121aの動作を検出し、FET45に出力するスイッチング周波数のスイッチング比率を変えることにより行っている。この動作を、以後はPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)として記述する。
PWMの周波数は、図示しない内部のタイマーにより決定される。内部タイマーにより一定周期で割り込みが発生するようあらかじめ設定されており、この割り込み処理の中でPWMのデューティ比制御は行われる。
なお、出力電圧の精度を高くする場合は、PWMのデューティ比を制御する割り込み時間を短くすればよい。
次に、第1CPU102aによる、フィードバック電圧(充電電圧)を決定するための、キャパシタバンク121の充電電圧検出の動作説明を行う。
キャパシタバンク121の充電電圧は、充電電圧検出回路103b内部の抵抗24aと抵抗24bとで構成される分圧電圧を第1CPU102aのA/Dポートにより読み込むことで検出される。
次に、第1CPU102aによるキャパシタバンク121の充電電流検出方法について説明する。
キャパシタセルの充電電流の検出は、キャパシタバンク121と直列に接続された抵抗44の端子間電圧を、電圧変換回路103aが変換し第1CPU102aのA/Dポートを介して検出される。
次に、バイパス回路121aの動作を簡単に説明する。
個々のキャパシタセルには、あらかじめ設定された充電電圧になると、そのキャパシタセルの充電をバイパスするバイパス回路121aが設けられている。このバイパス回路121aで構成される均等化回路は、いずれかのバイパス回路121aが動作すると、単セル満充電の信号を出力する。また、全セルが充電されると、全セル満充電信号を出力する。
次に、第1CPU102aが、上述したキャパシタセル(キャパシタバンク121)の充電電圧検出、充電電流の検出、バイパス回路121aの動作を検出し、定電流充電及び定電力充電を行う動作の説明をする。
第1CPU102aは、キャパシタバンク121の端子間電圧を充電電圧検出回路103aの出力を、A/Dポートを介して検出する。
キャパシタバンク121の端子間電圧が、あらかじめ設定された値より、低い場合には、あらかじめ設定された定電流充電にするPWM信号をポート7よりFET45に出力する。
定電流充電するための電流検出は、キャパシタバンク4と直列に接続された抵抗44の端子間電圧を、電圧変換回路103aにより変換し、第1CPU102aのA/Dポートを介して検出される。
第1CPU102aは、この端子間電圧をPWMのデューティ比を制御する割り込み処理の中で検知し、検出した端子電圧に基づいたデューティ比を演算し、ポート7よりPWM信号を出力する。
なお、第1CPU102aは、端子間電圧とPWM信号との関係を作成したテーブルを使用して、ポート7より出力してもよい。
第1CPU102aは、キャパシタバンク121の端子間電圧があらかじめ設定された値以上になると、あらかじめ設定された定電力充電を行うために、上述したようにキャパシタバンク121の充電電流と、キャパシタバンク121の端子間電圧をPWMのデューティ比を制御する割り込み処理の中で検知し、検出した、充電電流及び端子電圧に基づいた定電力充電を行うためのデューティ比を演算し、ポート7よりPWM信号を出力する。
次に、第1CPU102aは、いずれかのキャパシタセルの満充電信号を検知すると、あらかじめ設定された定電流充電を行うために、上述したような定電流充電動作を行う。
次に、第1CPU102aは、全てのバイパス回路121a動作の全セル満充電信号を検出すると、ポート7のPWM信号出力を停止する。
次に、定着制御回路117の説明を行う。
画像形成装置101は、定着装置110の加熱部としてAC定着ヒータ111と、補助ヒータとしてDC定着ヒータ112を備えている。定着制御回路117は、これらの制御をする。
以下に、定着制御回路117の具体的な動作を説明する。
定着装置110に備えられた、加熱温度を検出するDC定着ヒータ112を監視するサーミスタ114と抵抗114aとで分圧された電圧が、第1CPU102aのA/Dポートに接続されている。第2CPU102bは、A/Dポートの電圧により定着装置110の加熱温度の検出を行い、定着制御回路117内部のフォトトライアック117aのON/OFF制御を行っている。第2CPU102bのポート1よりON/OFF信号がフォトトライアックドライブ回路117bに入力され、フォトトライアック117aは、ON/OFF制御される。AC定着ヒータ111は、交流電源(商用電源)201に接続されており、フォトトライアック117aがONすることにより、AC定着ヒータ111に電力が供給される。
画像形成装置101は、図示しない主電源ON時にリロード時間を短くするため、又は、連続コピー時に加熱部である定着ローラ115の温度が低下して未定着が発生する場合等に、DC定着ヒータ112を補助ヒータとして使用するために電力を供給する。そのために、第2CPU102bは、SCI(シリアル通信)を介して、第1CPU102aに、電力供給信号を出力する。
第1CPU102aは、第2CPU102bから、DC定着ヒータ112を使用する指示信号が出力されると、ポート1及びポート3より、リレー105aとFET105bをONする信号を出力する。温度検出回路114により、あらかじめ設定された温度を検出すると、ポート1及びポート3より、リレー105aとFET105bをOFFする信号を出力する。
以下に、画像形成装置101の異常検出方法を説明する。
給電部105の異常を検出する異常検出部104は、リレー105aとFET105bとの端子間電圧によりトランジスタ104bにベース電流を供給するベース抵抗104cと、このベース電流によりON/OFFするトランジスタ104bで構成される。
リレー105aがOFF、FET105bもOFFの場合は、トランジスタ104bにはベース電流は流れないので、第1CPU102aのポート2は、”High”になる。
リレー105aがONして、FET105bがOFFの場合は、抵抗104cを介してベース電流が流れ、トランジスタ104bはONするので、第1CPU102aのポート2は”Low”になる。
リレー105aがONして、FET105bもONの場合は、トランジスタ104bにはベース電流は流れないので、第1CPU102aのポート2は”High”になる。
第1CPU102aのポート1から”Low”信号が出力されると、リレー105aを駆動させる回路であるリレー駆動回路105dはONして、リレー105aもONする。
第1CPU102aのポート3から”Low”信号が出力されると、ゲートバッファ回路105cによりFET105bもON動作を行う。
第1CPU102aのポート1及びポート3から”High”信号が出力されると、リレー105aとFET105bもOFFする。
リレー105aとFET105bが両方ともOFFの場合に、第1CPU102aのポート2が”Low”の場合は、リレー105aが溶着したことになる。
ここに至って、異常が検出された。以上で異常検出方法の説明を終える。
次に、給電回路105の異常を検出し、キャパシタバンク121の蓄電力を自己放電する動作の説明を行う。
第1CPU102aは、給電部のリレー105aの接点溶着、FET105bの導通、開放などの異常を検出すると、ポート4よりNOR回路20に、放電制御回路126がOFFする信号を出力する。
放電制御回路126のトランジスタ126aがOFFすると、放電開閉回路125の抵抗125b、抵抗125cを介してトランジスタ125aにはベース電流が流れ、トランジスタ125aはONする。トランジスタ125aがONすると、キャパシタバンク121の蓄電力は、抵抗124b、LED124aで構成される放電回路124により放電される。
この動作は、図5に示した第4具体例と同じ動作である。
第1CPU102aは、充電電圧検出回路103bの出力をA/Dポートにより監視し、充電電圧が安全電圧、例として10Vになると、ポート5より、放電開閉回路125のトランジスタ125aがOFFする信号を放電制御回路126のトランジスタ126aに出力する。
この動作により、蓄電力は安全電圧に保持する。また、再充電する場合には充電時間の短縮が図れる。
次に、第1CPU102aが、定着装置110の温度異常を検出した場合の動作を、説明する。
第1CPU102aは、給電部105に給電停止信号を出力しているにもかかわらず、定着温度検出回路であるサーミスタ114が高温又は温度上昇を検出した場合は、上述した場合と同じように、自己放電信号をポート4より出力し、同様の動作を行う。
なお、この場合は、充電電圧検出回路103bの出力を監視し、安全電圧になったら放電を停止することはしないで、完全に放電してもよい。
次に、定着装置110の高温保護部118の動作説明を行う。
定着装置110に電力を供給する給電回路105のリレー105aにはDC定着ヒータ112とリレー123が直列に接続されている。このリレー123の励磁コイル123cにはサーモスタット114aを介して電源が供給されている。
サーモスタット114aは、定着装置110内部に備えられており、定着ローラ1115が溶解するような温度まで上昇すると内部のスイッチを開放する。
定着装置110内部の温度が上昇し、サーモスタット114aの内部スイッチが開放した場合は、リレー123の励磁コイル123cには電力供給がされなくなるので、リレー123の開閉回路123aは開放状態になり、DC定着ヒータ112への電力供給は停止される。
リレー123に電力供給がされなくなると、同じリレー123内の開閉スイッチ123bも開放される。開閉スイッチ123bが開放されると、放電開閉回路125の抵抗125b、抵抗125cを介してトランジスタ125aにはベース電流が流れ、トランジスタ125aはONする。トランジスタ125aがONすると、キャパシタバンク121の蓄電力は、抵抗124b、LED124aで構成される放電回路124を介して放電される。
なお、この場合は、重大な故障なので、蓄電力は全て放電させる。
次に、図7を用いて、画像形成装置101の蓄電装置121の蓄電力を、AC電力(交流電力)が不足したときに、AC電力に代えて負荷に供給する構成を説明する。図1〜6と共通する部品については同一符号を付し、説明は省略する。
一般的に、高速分野の画像形成装置の場合は、定着加熱部に使用する電力が大きいため、一般的に使用されている100V15A定格の商用電源では、電力が不足する場合が発生する。また、主電源スイッチON時に、画像形成装置が使用できる状態の定着温度に到達するまで、多くの時間を必要とする。このときの電力不足を、蓄電手段を補助電源として使用し、その余った電力を定着加熱部に供給する。
上記の構成と動作は、画像形成装置101も適用されている。具体的な動作を、図7に基づいて説明する。
交流電源(商用電源)201は、AC/DCコンバータ721及び定着加熱部の温度制御回路104aに供給されている。
AC/DCコンバータ721は、定電圧を生成する回路であり、その出力は、画像形成装置制御回路102及び充電制御回路122、切り替え回路728を介して、負荷729に供給されている。
この負荷729は、画像形成動作を行うための各種モータ、ソレノイド、クラッチ等のパワー系負荷を示す。
充電制御回路122は、画像形成装置制御回路102からの指示に基づき、充電電圧検出回路103bにより充電電圧を確認し蓄電手段である蓄電装置121に充電を行う。
充電された蓄電手段121の蓄電力は、定電圧生成回路103に入力される。この定電圧生成回路103は、蓄電手段121の電圧が放電により低下しても、一定電圧(例として24V)を生成する昇降圧コンバータ機能を備えている。この定電圧生成回路103の出力は、切り替え回路728に入力される。
定着加熱部である定着ヒータ111、112の温度制御回路104aは、定着加熱部に設けられた温度検出素子であるサーミスタ113、114により加熱部温度を検出し、検出温度があらかじめ設定された温度より低い場合には、加熱部に商用電源201より電力を供給し、検出温度があらかじめ設定された温度より高い場合には、電力供給を遮断する。
画像形成装置制御回路102は、定着加熱部の温度制御回路により、あらかじめ設定された電力を定着加熱部に電力供給しても、定着加熱部の温度があらかじめ設定された温度より低下した場合には、切り替えスイッチ728を蓄電手段側に切り替え、負荷729に電力を供給し、余った電力を定着加熱部に供給する。
通常時は、定着加熱部には、80%デューティの電力供給を行い、切り替えスイッチ728を蓄電手段側に切り替えたときには、100%デューティの電力供給を行う。
以上の動作により、100V15Aの商用電源での使用が難しい画像形成装置でも、電力を多く必要とする画像形成処理等が、使用可能になる。
次に、図8の説明を行う。
図8は、定着装置110の概略構成を示す縦断側面図である。
図8に示すように、定着装置110は、定着部材である定着ローラ115、加圧部材である加圧ローラ116、及び加圧ローラ116を一定の加圧力で定着ローラ115に押し当てる加圧手段(図示せず)を備えている。定着ローラ115及び加圧ローラ116は、駆動機構(図示せず)により回転駆動される。
また、定着装置110には、AC定着ヒータ111と、DC定着ヒータ112と、定着ローラ115の表面温度検出用サーミスタ113、114が設けられている。AC定着ヒータ111とDC定着ヒータ112は、定着ローラ115の内部に配置されており、その定着ローラ115を内部から加熱して定着ローラ115に熱を供給する。また、サーミスタ113、114は、定着ローラ115の表面にそれぞれ当接され、定着ローラ115の表面温度(定着温度)を検出する。
なお、サーミスタ113は、AC定着ヒータ111に対応する測定領域に配置され、サーミスタ114は、DC定着ヒータ112に対応する測定領域に配置されている。
AC定着ヒータ111とDC定着ヒータ112は、定着ローラ115の温度が目標温度に達していないときにONされて定着ローラ115を加熱するヒータである。また、DC定着ヒータ112は、画像形成装置101の主電源(交流電源201)投入のときや省エネのためのオフモード時からコピー可能となるまでの立ち上げ時等、すなわち、定着装置110のウォームアップ時に、蓄電装置121の蓄電力を使用して定着装置110の立ち上げを補助するヒータである。
このような定着装置110では、トナー画像を担持したシートが定着ローラ115と加圧ローラ116とのニップ部を通過する際に、定着ローラ115及び加圧ローラ116によって加熱及び/又は加圧される。これにより、シートにはトナー画像が定着される。
次に、画像形成装置101の制御機能の一部を担う第1CPU102aが定着装置110の異常を検知し、自動的に自己放電する処理を、図9に示す制御フローチャートに基づいて説明を行う。
図9は、図6に示す定着装置110のDC定着ヒータ112に、キャパシタバンク121の蓄電力を供給する給電部105が、故障した場合に、自己放電する制御を示したフローチャート図である。
まず始めに、第1CPU102aは、リレー105a及びFET105bの異常を検出することができる電圧にキャパシタバンク121が充電されているか確認するために、図示しないA/Dコンバータにより充電電圧をチェックする。充電電圧が10V未満の場合には、本フローを終了する(ステップS901、No)。
充電電圧が10V以上の場合には(ステップS901、Yes)、ポート3よりFET105bをOFFする信号”Low”を出力する(ステップS902)。次にポート1よりリレー105aをOFFする信号”Low”を出力する(ステップS903)。
次にポート2の入力が”High”か、確認する。”High”でない場合は(ステップS904、No)、リレー105aはON状態なので、リレー105aが溶着している。そこで、ステップS918からステップS922の処理(以下、自己放電フローと呼ぶ)を行う。
ポート2の入力が”High”の場合には(ステップS904、Yes)、ポート1よりリレー105aをONする信号”High”を出力する(ステップS905)。
次に、ポート2の入力が”Low”か、確認する(ステップS906)。
”Low”でない場合(ステップS906、No)は、リレー105aがONしないので、自己放電フローを行う。
ポート2の入力が”Low”の場合は(ステップS906、Yes)、ポート1よりリレー105aをOFFする信号”Low”を出力する(ステップS907)。
次に、リレー105aが確実に開放状態になる時間を、図示しないタイマーでカウントする(ステップS908)。
タイマーがカウントした時間が、所定のしきい値Nより大きい場合(ステップS908、Yes)は、次に、ポート3よりFET105bをONする信号”High”を出力する(ステップS909)。
次に、ポート2の入力が”High”か、確認する(ステップS910)。
”High”でない場合(ステップS910、No)は、リレー105aがOFFしない状態なので、自己放電フローを行う。
”High”の場合(ステップS910、Yes)は、ポート3よりFET105bをOFFする信号”Low”を出力する(ステップS911)。続いて、ポート1よりリレー105aをONする信号を出力する(ステップS912)。
次に、リレー105aが確実にONした状態になる時間を、図示しないタイマーでカウントする(ステップS913)。タイマーがカウントする時間が、所定のしきい値N以上の場合には(ステップS913、Yes)、続いて、ポート3よりFET105bをONする信号”High”を出力する(ステップS914)。
次に、ポート2の入力が”High”か、確認する(ステップS915)。
”High”でない場合(ステップS915、No)は、FET105bがONしない状態なので、自己放電フローを行う。
”High”の場合(ステップS915、Yes)は、ポート3よりFET105bをOFFする信号”Low”を出力する(ステップS916)。
次に、ポート2の入力が”Low”か、確認する(ステップS917)。
”Low”でない場合(ステップS917、No)は、FET105bがOFFしない状態なので、自己放電フローを行う。
”Low”の場合(ステップS917、Yes)は、給電回路105に異常はない。このフローを終了する。
次に、自己放電フローの説明をする。
第1CPU102aは、異常が給電回路105の異常であることを特定したため、充電動作を停止するフラグのセットを行い(ステップS918)、ポート4より、蓄電力を放電させる信号を、放電制御回路126に出力する(ステップS919)。
次に、充電電圧(放電電圧)をA/Dポートより読み込む(ステップS920)。
次に、読み込んだ充電電圧が安全な電圧か、確認する(ステップS921)。
安全な電圧でない場合(ステップS921、No)、ステップS920をもう一度繰り返す。
安全な電圧である場合(ステップS921、Yes)、放電が十分になされたとして、放電を停止する信号をポート5より出力し(ステップS922)、本フローを終了する。
次に、図10の制御フローチャートの説明を行う。
図10は、第1CPU102aが定着装置110の温度異常を検出した場合に、キャパシタバンク121の蓄電力を自己放電する制御を示したフローチャートである。
まず、はじめに、第1CPU102aは、A/Dポートより定着加熱部であるAC定着ヒータ111とDC定着ヒータ112の温度を読み込む(ステップS1001)。
その温度が、あらかじめ設定された温度を超えていない場合、つまり高温以上でない場合は、本フローを終了する(ステップS1002、No)。
超える場合には(ステップS1002、Yes)、ポート3よりFET105bをOFFする信号を出力する(ステップS1003)。
次に、ポート1より、リレー105aをOFFする信号を出力する(ステップS1004)。
次に、ポート4より、蓄電装置(キャパシタバンク)121の蓄電力を放電させる信号を、放電制御回路126に出力する(ステップS1005)。
次に、充電電圧(放電電圧)をA/Dポートより読み込む(ステップS1006)。
次に、読み込んだ充電電圧が安全な電圧か、確認する(ステップS1007)。
安全な電圧でない場合(ステップS1007、No)、ステップS1006をもう一度繰り返す。
安全な電圧である場合(ステップS1007、Yes)、放電が十分になされたとして、放電を停止する信号をポート5より出力し(ステップS1008)、本フローを終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、蓄電装置を使用した周辺の修理が必要なような異常が発生した場合には、蓄電力を事前に自己放電させることにより、画像形成装置の修理、破棄、材料分別等の場合の安全性を向上させた画像形成装置の提供と、それに組み込むための蓄電装置の提供ができる。
また、本実施形態によれば、定着装置の溶融を防止する開閉スイッチが動作した場合には自己放電を行うことにより、被害の拡大を防止することと事前に安全の確保することとができる。
また、本実施形態によれば、定着加熱部の温度を検知し開放する温度検出手段からの電力供給を受けて開閉される開閉手段を介して、加熱部に電力供給を行うことにより、安全回路が二重になったため、開閉手段が解放時に加熱部への電力供給が遮断されるので、さらなる安全性向上ができる。
また、本実施形態によれば、定着装置の異常が検出された場合も、事前に自己放電を行い、修理する際の画像形成装置の安全性を向上することができる。
また、本実施形態によれば、定着装置の温度異常が検出された場合も、事前に自己放電を行い、修理する際の画像形成装置の安全性向上が実現する。
また、本実施形態によれば、蓄電手段の放電時の充電電圧を検出し、蓄電電圧が安全電圧になるまで放電したら、放電を停止することにより、蓄電装置の再充電時間を短くしたため、再充電時間の短縮が可能となる。
また、本実施形態によれば、放電手段として、抵抗と直列に接続したLEDを使用することにより、放電の状態によりLEDの明るさが異なるので、蓄電力の放電状態や蓄電された残電力の状態が操作者にわかるようになったため、安全確認の向上が図れる。
また、本実施形態によれば、蓄電装置内に、自己放電する回路を操作者が手動で開閉する2つ目の放電開閉スイッチを設けて、蓄電手段の蓄電力をこの開閉スイッチを使用して事前に放電するようにしたため、蓄電装置の安全性向上が図れる。
また、本実施形態によれば、蓄電装置を使用した部分に異常が発生して修理等が必要な場合には、自動的に事前に自己放電する構成にしたことにより、修理、再生、破棄等のときの、作業の安全性を向上させた画像形成装置の提供が可能になる。
本発明の実施形態に該当する画像形成装置101の全体構成を示す概略ブロック図である。 画像形成装置101の、定着装置110の異常を検出し蓄電装置(キャパシタバンク)121の蓄電力を放電する第1具体例を示す回路図である。 画像形成装置101の、定着加熱部(AC定着ヒータ111とDC定着ヒータ112)の温度が定着装置110内部の定着ローラ115を溶融させる温度になると開放されるスイッチであるリレー123を設け、このスイッチにより、蓄電力を自己放電する第2具体例を示す回路図である。 図3の回路に定着装置110の異常検出回路104と、その異常検出を受けて、放電開閉回路125を閉じる放電制御回路126を設けた第3具体例の回路図である。 図4の回路に、放電回路124を操作者が手動で開閉できる手動放電開閉手段127を設けた第4具体例の回路図である。 画像形成装置101の、本発明に関連する部分の回路及び機能のみを抜き出して、図1よりさらに詳細に、概略構成を示した回路図である。 画像形成装置101の蓄電装置121の蓄電力を、AC電力(交流電力)が不足したときに、AC電力に代えて負荷に供給する構成を説明するための図である。 定着装置110の概略構成を示す縦断側面図である。 図6に示す画像形成装置制御部の定着ヒータ5にキャパシタバンク121の蓄電力を供給する給電部105が故障した場合に自己放電する制御を示したフローチャート図である。 第1CPU102aが定着装置110の温度異常を検出した場合に、キャパシタバンク121の蓄電力を自己放電する制御を示したフローチャートである。
符号の説明
20 NOR回路
24a 抵抗
24b 抵抗
35 フィルター
36 全波整流回路
37 平滑コンデンサ
38 高周波トランス
38a 一次コイル
38b 二次コイル
39 整流回路
39a ダイオード
39b ダイオード
40 チュークコイル
41 コンデンサ
42 ダイオード
44 抵抗
45 FET
101 画像形成装置
102 画像形成装置制御回路
102a 第1CPU
102b 第2CPU
102c 操作部制御
103 充電電圧制御回路
103a 電圧変換回路
103b 充電電圧検出回路
104 異常検出回路
104a 温度検出回路
104b トランジスタ
104c 抵抗
105a リレー
105b FET
105c ゲートバッファ回路
105d リレー駆動回路
110 定着装置
111 AC定着ヒータ
112 DC定着ヒータ
113 サーミスタ
113a 抵抗
114 サーミスタ
114a 抵抗
114a サーモスタット
115 定着ローラ
116 加圧ローラ
117 定着制御回路
117a フォトトライアック
117b フォトトライアックドライブ回路
118 高温保護部
120 補助電源装置
121 蓄電装置(蓄電手段、キャパシタバンク)
121a バイパス回路
122 充電回路
123 リレー(給電回路)
123a 開閉スイッチ
123b 開閉スイッチ
123c 励磁コイル
124 放電回路
124a 抵抗
124b LED
125 放電開閉回路(放電開閉スイッチ)
125a トランジスタ
125b 抵抗
125c 抵抗
126 放電制御回路
126a トランジスタ
127 手動放電開閉手段
201 交流電源(商用電源、AC電源)
721 AC/DCコンバータ
728 切り替え回路
729 負荷

Claims (8)

  1. 充放電可能な蓄電手段を備える補助電源手段と、
    前記補助電源手段からの給電で発熱する発熱体を備え、トナー画像が形成された媒体を加熱して記録媒体に前記トナー画像の定着を行う定着手段と、を有する画像形成装置において、
    画像形成装置の異常を検出する異常検出手段を有し、
    前記補助電源手段は、導通と絶縁を排他的に行い導通する場合に前記蓄電手段の蓄電力を接地して放電する放電回路と該放電回路の導通又は絶縁行う放電開閉手段を有し、
    前記放電開閉手段は、前記異常検出手段が異常を検出するとき、前記放電回路を導通することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記異常検出手段は、前記発熱体の過昇温を検出する過昇温検出回路を有し、該過昇温検出回路が過昇温を検出するとき異常を検出したとして前記放電回路を導通することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記補助電源手段は、導通と絶縁を排他的に行い導通する場合に前記発熱体への給電をする給電回路と、
    前記過昇温検出回路が過昇温を検出するとき前記給電回路を絶縁する継電器と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記異常検出手段は、前記定着手段の故障を検知する定着部異常検出回路を有し、
    該定着部異常検出回路が異常を検出するとき異常を検出したとして前記放電回路を導通することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記異常検出手段は、前記補助電源手段の故障を検知する給電部異常検出回路を有し、
    該給電部異常検出回路が異常を検出するとき異常を検出したとして前記放電回路を導通することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記補助電源手段の充電電圧を検出する充電電圧検出手段を有し、前記充電電圧が所定のしきい値より低い場合前記放電回路を絶縁することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記補助電源手段は、放電状況を操作者に通知する通知手段を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 前記放電回路は、操作者が放電回路を導通する操作手段を有することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
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