JP2008025859A - 集塵風管の孔の閉塞方法およびその閉塞具 - Google Patents
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Abstract
【課題】集塵機の集塵風管に孔が開いて応急的な処置を行う場合に、その応急処置が容易であるとともに、定期的な補修工事までの間にわたって十分な耐久性が得られる処置ができる、集塵風管の孔の閉塞方法の提供。
【解決手段】この発明は、製鉄所において使用される集塵機の集塵風管2の孔3の閉塞方法であって、集塵風管2に孔3があいたときに、風船1の一部を孔3を介して集塵風管2内に挿入し、この挿入した状態で風船1を膨らませて孔3を塞ぐようにした。また、孔3を塞ぐ作業が完了したときには、風船1は孔3を挟んで集塵風管2の内側と外側とに分かれて変形し、風船1のその内外における膨らみは孔3の部分の膨らみに対して相対的に大きくなるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明は、製鉄所において使用される集塵機の集塵風管2の孔3の閉塞方法であって、集塵風管2に孔3があいたときに、風船1の一部を孔3を介して集塵風管2内に挿入し、この挿入した状態で風船1を膨らませて孔3を塞ぐようにした。また、孔3を塞ぐ作業が完了したときには、風船1は孔3を挟んで集塵風管2の内側と外側とに分かれて変形し、風船1のその内外における膨らみは孔3の部分の膨らみに対して相対的に大きくなるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、製鉄所で使用される集塵機の集塵風管の孔の閉塞方法、およびその閉塞具に関するものである。
製鉄所では、銑鉄を製造する高炉や、高炉に装入するコークスを製造するコークス炉などを備え、それらに付随する設備として集塵機が設けられている。集塵機は、排風機や集塵風管と組み合わされて使用される。
ところで、集塵機の集塵風管は、老朽化などに伴ってその一部に孔があく場合がある。このような場合には、応急的は処置として紙テープやシールなどを用いてその孔を塞いでいた。一方、長期的な処置として、集塵風管は一般に金属で構成されているので、金属等を用いて溶接することにより、その孔を塞いでいた。
ところで、集塵機の集塵風管は、老朽化などに伴ってその一部に孔があく場合がある。このような場合には、応急的は処置として紙テープやシールなどを用いてその孔を塞いでいた。一方、長期的な処置として、集塵風管は一般に金属で構成されているので、金属等を用いて溶接することにより、その孔を塞いでいた。
ところが、集塵風管にあく孔の大きさは、その大きさや形状がさまざまである。また、集塵風管は塵埃の吸い込みや吹き出しに使用されるので、その内部は正圧であったり負圧であったりする。
このため、応急的な処置の場合には、紙テープ(シール)を外部から貼り付けるだけであるので、その補修作業が比較的容易である反面、耐久性に欠けるという不具合がある。一方、長期的な処置の場合には、その補修作業に時間がかかる反面、その十分な耐久性が得られるという利点がある。
このため、応急的な処置の場合には、紙テープ(シール)を外部から貼り付けるだけであるので、その補修作業が比較的容易である反面、耐久性に欠けるという不具合がある。一方、長期的な処置の場合には、その補修作業に時間がかかる反面、その十分な耐久性が得られるという利点がある。
ところで、製鉄所などでは、一般に、例えば1ヶ月程度おきに、定期的な補修工事が行われている。そのため、集塵風管に孔があいたような場合には、応急的な処置をしておき、その定期的な補修工事において長期的な処置をすることが望まれる。
しかし、従来、応急的な処置は、上記のように紙テープやシールを使用して集塵風管の外側から孔を塞ぐので、定期的な補修工事までの間に、紙テープやシールが剥がれてしまうというおそれがあり、耐久性の点で不十分である。
しかし、従来、応急的な処置は、上記のように紙テープやシールを使用して集塵風管の外側から孔を塞ぐので、定期的な補修工事までの間に、紙テープやシールが剥がれてしまうというおそれがあり、耐久性の点で不十分である。
このため、集塵機の集塵風管に孔が開いて応急的な処置を行う場合に、その応急処置が容易であるとともに、定期的な補修工事までの間にわたって十分な耐久性が得られる処置であることが望まれる。
このような背景の下において、たとえば、工業用炉を熱間補修する際に、補修箇所を輻射熱から遮蔽すると同時に補修箇所以外の温度低下を抑制し、短時間で補修作業を完了して通常の操業に戻ることができる炉補修用熱遮断装置が知られている(特許文献1を参照)。
このような背景の下において、たとえば、工業用炉を熱間補修する際に、補修箇所を輻射熱から遮蔽すると同時に補修箇所以外の温度低下を抑制し、短時間で補修作業を完了して通常の操業に戻ることができる炉補修用熱遮断装置が知られている(特許文献1を参照)。
この従来装置は、耐熱クロスを縫製した袋を熱風炉の熱風管内に配置し、その袋に空気を注入するとともにセラミック粒子を供給して、袋をセラミック粒子で目詰まりさせて膨張させることにより、補修箇所を熱から遮蔽する熱遮蔽壁とするものである。
しかし、このような従来装置では、熱風管中において熱遮蔽壁を形成するには有効であるが、集塵機の集塵風管にあいた孔を塞ぐためには有効に機能することができず、上記の望みに応ずることができない。
特開2002−213881号公報
しかし、このような従来装置では、熱風管中において熱遮蔽壁を形成するには有効であるが、集塵機の集塵風管にあいた孔を塞ぐためには有効に機能することができず、上記の望みに応ずることができない。
本発明の目的は、集塵機の集塵風管に孔が開いて応急的な処置を行う場合に、その応急処置が容易であるとともに、定期的な補修工事までの間にわたって十分な耐久性が得られる処置ができる、集塵風管の孔の閉塞方法およびその閉塞具を提供することにある。
上記の課題を解決し本発明の目的を達成するために、請求項1、2に係る各発明は以下のように構成するようにした。
第1の発明は、製鉄所において使用される集塵機の集塵風管の孔の閉塞方法であって、前記集塵風管に孔があいたときに、風船の一部を前記孔を介して前記集塵風管内に挿入し、この挿入した状態で前記風船を膨らませて前記孔を塞ぐようにし、前記孔を塞ぐ作業が完了したときには、前記風船は前記孔を挟んで前記集塵風管の内側と外側とに分かれて変形し、前記風船のその内外における膨らみは前記孔の部分の膨らみに対して相対的に大きくなるようにした。
第1の発明は、製鉄所において使用される集塵機の集塵風管の孔の閉塞方法であって、前記集塵風管に孔があいたときに、風船の一部を前記孔を介して前記集塵風管内に挿入し、この挿入した状態で前記風船を膨らませて前記孔を塞ぐようにし、前記孔を塞ぐ作業が完了したときには、前記風船は前記孔を挟んで前記集塵風管の内側と外側とに分かれて変形し、前記風船のその内外における膨らみは前記孔の部分の膨らみに対して相対的に大きくなるようにした。
第2の発明は、製鉄所において使用される集塵機の集塵風管の孔の閉塞具であって、前記閉塞具は、前記集塵風管に孔があいたときに、その孔を介して前記集塵風管内にその一部を挿入し、この挿入した状態で膨らませて前記孔を塞ぐ風船からなり、前記風船は、前記孔を塞ぐ作業が完了したときには、前記孔を挟んで前記集塵風管の内側と外側とに分かれて変形し、その内外における膨らみは前記孔の部分の膨らみに対して相対的に大きくなるようにした。
本発明によれば、集塵機の集塵風管に孔が開いて応急的な処置を行う場合に、その応急処置が容易であるとともに、定期的な補修工事までの間にわたって十分な耐久性が得られる処置ができる。
また、本発明では、集塵風管に開いた孔を塞ぐのに風船を使用するようにしたので、孔の大きさや形状にかかわらず対応することができ、その適用範囲が広い。
さらに、本発明では、集塵風管に孔が開いた場合に、集塵機の集塵動作を止めずにその補修作業ができるので、環境面において有意義である。
また、本発明では、集塵風管に開いた孔を塞ぐのに風船を使用するようにしたので、孔の大きさや形状にかかわらず対応することができ、その適用範囲が広い。
さらに、本発明では、集塵風管に孔が開いた場合に、集塵機の集塵動作を止めずにその補修作業ができるので、環境面において有意義である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の閉塞具を、集塵機の集塵風管にあいた孔に適用した場合の断面図である。ここで、集塵風管とは、例えば集塵ダクトなどである。
この実施形態に係る閉塞具は、図1に示すように、膨らんだときに変形自在な風船1からなる。この風船1は、例えば、厚手のゴムを袋状に形成したゴム風船からなり、空気注入口11から空気を注入することにより膨らませて使用するようになっている。すなわち、風船1は、集塵風管2に孔3が開いたときに、その孔3から集塵風管2内にその一部(例えば、半分程度)だけ挿入し、この挿入した状態で膨らませて孔3を塞ぐようになっている。
図1は、本発明の閉塞具を、集塵機の集塵風管にあいた孔に適用した場合の断面図である。ここで、集塵風管とは、例えば集塵ダクトなどである。
この実施形態に係る閉塞具は、図1に示すように、膨らんだときに変形自在な風船1からなる。この風船1は、例えば、厚手のゴムを袋状に形成したゴム風船からなり、空気注入口11から空気を注入することにより膨らませて使用するようになっている。すなわち、風船1は、集塵風管2に孔3が開いたときに、その孔3から集塵風管2内にその一部(例えば、半分程度)だけ挿入し、この挿入した状態で膨らませて孔3を塞ぐようになっている。
次に、このような構成からなる風船1により、集塵風管2にあいた孔3を閉塞する方法について図1を参照して説明する。
集塵風管2の一部に孔3が開いた場合には、萎んだ状態の風船1をその先端側から孔3を使用して集塵風管2内に挿入させる。このときには、風船1は集塵風管2内に半分程度(一部)だけ挿入される状態とする。
集塵風管2の一部に孔3が開いた場合には、萎んだ状態の風船1をその先端側から孔3を使用して集塵風管2内に挿入させる。このときには、風船1は集塵風管2内に半分程度(一部)だけ挿入される状態とする。
この状態で、風船1の空気注入口11からポンプなどによって空気を注入すると、風船1は膨らんでいき、孔3が塞がれる。このときには、風船1の空気注入口11は適宜手段により塞ぐものとする。
また、その孔3を塞ぐ作業が完了したときには、図1に示すように、風船1は孔3を挟んで集塵風管2の内側と外側とに分かれて変形し、風船1のその内外における膨らみは孔3の部分の膨らみに対して相対的に大きくなるようにする。
また、その孔3を塞ぐ作業が完了したときには、図1に示すように、風船1は孔3を挟んで集塵風管2の内側と外側とに分かれて変形し、風船1のその内外における膨らみは孔3の部分の膨らみに対して相対的に大きくなるようにする。
このため、風船1は、集塵風管2の内側の圧力とその外側の圧力、すなわち正負の圧力に十分に耐えられる状態になり、この結果、風船1は孔3から外れることはなく、その孔3の閉塞状態を比較的長期(たとえば1か月程度)にわたって維持できる。
ここで、孔3の開口部の内周面などが鋭利であるような場合には、風船1の表面に傷などがついて使用できないおそれがある。この場合には、その孔3の開口部の内周面などに、緩衝材として厚手の布などを巻き付けるようにすれば、風船1を使用してその孔3を塞ぐことができる。
ここで、孔3の開口部の内周面などが鋭利であるような場合には、風船1の表面に傷などがついて使用できないおそれがある。この場合には、その孔3の開口部の内周面などに、緩衝材として厚手の布などを巻き付けるようにすれば、風船1を使用してその孔3を塞ぐことができる。
次に、図2(a)に示すように、その孔3の開口形状が2つの開口部3a、3bからなる場合の閉塞方法について、図2を参照して説明する。
この場合には、萎んだ状態の風船1を2つ用意する。次に、一方の風船1を開口部3aから集塵風管2内に、上記と同様に挿入する。そして、その風船1の空気注入口11からポンプなどによって空気を注入すると、その風船1により開口部3aが塞がれる。
この場合には、萎んだ状態の風船1を2つ用意する。次に、一方の風船1を開口部3aから集塵風管2内に、上記と同様に挿入する。そして、その風船1の空気注入口11からポンプなどによって空気を注入すると、その風船1により開口部3aが塞がれる。
次に、他方の風船1を開口部3b側から集塵風管2内に、上記と同様に挿入する。その風船1の空気注入口11からポンプなどによって空気を注入すると、その風船1により開口部3bが塞がれる。
そして、その2つの開口部3a、3bを塞ぐ作業が完了したときには、図2(b)に示すように、2つの風船1は孔3を挟んで集塵風管2の内側と外側とに分かれて変形し、各風船1のその内外における膨らみは、開口部3a、3bの部分の膨らみに対して相対的に大きくなる。
そして、その2つの開口部3a、3bを塞ぐ作業が完了したときには、図2(b)に示すように、2つの風船1は孔3を挟んで集塵風管2の内側と外側とに分かれて変形し、各風船1のその内外における膨らみは、開口部3a、3bの部分の膨らみに対して相対的に大きくなる。
このため、2つの風船1は、集塵風管2の内側の圧力とその外側の圧力、すなわち正負の圧力に十分に耐えられる状態になり、この結果、2つの風船1は開口部3a、3bから外れることはなく、その開口部3a、3bの閉塞状態を維持できる。
以上のように、この実施形態では、集塵機の集塵風管に孔が開いた場合に、ゴム風船のような風船を用いて、その孔の応急処置を行うようにした。このため、その応急処置が容易になる上に、その処置も定期的な補修工事までの期間(中期的な期間)にわたって十分な耐久性が得られる。
以上のように、この実施形態では、集塵機の集塵風管に孔が開いた場合に、ゴム風船のような風船を用いて、その孔の応急処置を行うようにした。このため、その応急処置が容易になる上に、その処置も定期的な補修工事までの期間(中期的な期間)にわたって十分な耐久性が得られる。
また、この実施形態では、集塵風管に開いた孔を塞ぐのに風船を使用するようにしたので、孔の大きさや形状にかかわらず対応することができ、その適用範囲が広い。
さらに、この実施形態では、集塵風管に孔が開いた場合に、集塵機の集塵動作を止めずにその補修作業ができるので、環境面において有意義である。
さらに、この実施形態では、集塵風管に孔が開いた場合に、集塵機の集塵動作を止めずにその補修作業ができるので、環境面において有意義である。
1 風船
2 集塵風管
3 孔
3a、3b 開口部
11 空気注入口
2 集塵風管
3 孔
3a、3b 開口部
11 空気注入口
Claims (2)
- 製鉄所において使用される集塵機の集塵風管の孔の閉塞方法であって、
前記集塵風管に孔があいたときに、風船の一部を前記孔を介して前記集塵風管内に挿入し、この挿入した状態で前記風船を膨らませて前記孔を塞ぐようにし、
前記孔を塞ぐ作業が完了したときには、前記風船は前記孔を挟んで前記集塵風管の内側と外側とに分かれて変形し、前記風船のその内外における膨らみは前記孔の部分の膨らみに対して相対的に大きくなるようにしたことを特徴とする集塵風管の孔の閉塞方法。 - 製鉄所において使用される集塵機の集塵風管の孔の閉塞具であって、
前記閉塞具は、前記集塵風管に孔があいたときに、その孔を介して前記集塵風管内にその一部を挿入し、この挿入した状態で膨らませて前記孔を塞ぐ風船からなり、
前記風船は、前記孔を塞ぐ作業が完了したときには、前記孔を挟んで前記集塵風管の内側と外側とに分かれて変形し、その内外における膨らみは前記孔の部分の膨らみに対して相対的に大きくなるようにしたことを特徴とする集塵風管の孔の閉塞具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006195599A JP2008025859A (ja) | 2006-07-18 | 2006-07-18 | 集塵風管の孔の閉塞方法およびその閉塞具 |
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JP2006195599A Pending JP2008025859A (ja) | 2006-07-18 | 2006-07-18 | 集塵風管の孔の閉塞方法およびその閉塞具 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5796920B1 (ja) * | 2015-05-18 | 2015-10-21 | 日本リニューアル株式会社 | ライニング工法 |
JP7489076B1 (ja) | 2023-11-16 | 2024-05-23 | ニッポン・リニューアル株式会社 | ライニング工法に用いる一対のアダプター |
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2006
- 2006-07-18 JP JP2006195599A patent/JP2008025859A/ja active Pending
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